JP3211258U - 帯を額装するための額縁 - Google Patents

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光孝 野渕
光孝 野渕
聡明 小島
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株式会社澤屋
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Abstract

【課題】帯の額装に供する額縁であって、帯の出し入れが簡単で、かつ、美しく帯を展示することができ、さらに、桐箱に収納する場合と遜色ない保存性を有するものを提供する。【解決手段】着物の帯を額装するための額縁であって、フレームと、当該フレームに嵌め込まれる入れ子3とを有し、フレームに無色透明のアクリル樹脂板が嵌め込まれており、入れ子3は、帯を収容するための四角形の開口部を有する箱体31と、当該箱体31と外寸法が同じで当該箱体31の開口部よりも小さな開口部を有する枠体32と、からなり、枠体32の深さが5〜30mmであり、アクリル樹脂板と入れ子3との間にマットが挿入される。【選択図】図2

Description

本考案は、着物の帯を額装するための額縁に関する。
着物の帯を額装して観賞用とすることが公知であるが、帯は、長さが4mを超える長尺物であるため、従来の額装帯の場合、帯を適切な長さに裁断し、その一部分を額に入れて観賞用とするものが多かった。しかしながら、このような方式では、額装した帯をふたたび着用することができなくなるため、帯を裁断することなく額装するための額縁が考案されている。
特許文献1には、帯を着用可能な状態で展示及び保存することができる額縁が開示されている。特許文献1の額縁は、額縁の前面パネルと裏蓋の間の空間に掛棒が仕込まれているもので、額装時には掛棒に帯を掛け、前面のガラス窓を通して帯を鑑賞できるようにするものである。
しかしながら、特許文献1の額縁は内部に掛棒を有するなど複雑な構造を有しており、手軽に帯の出し入れをすることができなかった。また、額縁に入れられた帯は、掛棒に掛けられて下部は固定されない状態、あるいは、掛棒に掛けられてガラス板で帯の表面が押さえられた状態等となるため、帯を自然に、かつ、まっすぐな状態で美しく展示することは難しかった。さらに、額に入れた帯の保存性については皺や折り目が付かないとの記載に留まっており、日焼けや酸化等については検討されていない。
特開平5−42028号公報
上記の状況に鑑み、本考案は、帯を額装するための額縁であって、帯の出し入れが簡単で、かつ、美しく帯を展示することができ、さらに、桐箱に収納する場合と遜色ない保存性を有するものを提供することを目的とする。
本考案者は上記課題を解決するために検討を進め、額縁のフレームに嵌め込まれる入れ子に、帯を嵌め込むための開口部を設け、さらに、開口部の深さを特定の値以上とした額縁によれば、帯を裁断することなく収容し、美しく展示できること、かつ、使用したいときにはいつでも取り出すことができることに想到し、本考案に至った。
本考案は以下の構成を有する。
[1]着物の帯を額装するための額縁であって、
フレームと、当該フレームに嵌め込まれる入れ子とを有し、
前記入れ子は、紙及び/又は発泡樹脂からなり、中央に帯を収容するための四角形の開口部を有し、開口部の深さが10mm以上であることを特徴とする、額縁。
[2]前記フレームに無色透明のアクリル樹脂板が嵌め込まれており、
前記入れ子は、帯を収容するための四角形の開口部を有する箱体と、当該箱体と外寸法が同じで当該箱体の開口部よりも小さな開口部を有する枠体と、からなり、
前記枠体の深さが5〜30mmであり、
前記アクリル樹脂板と前記入れ子との間にマットが挿入される、[1]に記載の額縁。
[3]前記四角形の開口部の幅が、310〜315mm、620〜630mm又は930〜945mmであることを特徴とする、[1]又は[2]に記載の額縁。
[4]さらに、半月型又は扁平D型の帯支持体を有し、当該帯支持体は、半月型又はD型の曲面が前方に突出するように前記入れ子の開口部に嵌め込み可能である、[1]に記載の額縁。
本考案の額縁によれば、帯を裁断することなく収容し、美しく展示する額装帯を得られる。また、額装された帯を着用したいときには、いつでも取り出して着用できる。さらに、入れ子やアクリル板の材料として、安定性に優れ、紫外線カット(例えばUVカット90%以上)、pH調整等の機能を有する材料を用いることによって、高い保存性を実現することができる。また、入れ子の深さや帯支持体を特定の範囲ないし形態とすることによって、収納される帯を特に美しく見せることが可能で、額装帯をアート作品として展示に供することも可能となる。
本考案の額縁に帯を収容した額装帯の一例を示す。 図1の額縁に嵌め込まれる入れ子を示す。 本考案の額縁に帯を収容した額装帯の一例を示す。 本考案の額縁に帯を収容した額装帯の一例を示す。 本考案の額縁の一例の断面模式図である。
以下、図面に基づいて本考案に係る額縁について説明する。但し、図面に表された例は本考案の一例であり、本考案はこれらに制限されるものではない。
図1は本考案の額縁に帯を収納した額装帯の一例であり、袋帯が収納されている。額縁のフレーム1には無色透明のアクリル樹脂板が嵌め込まれており、アクリル樹脂板を通して帯5を鑑賞可能で、また、アクリル樹脂板によって収納された帯5が保護されている。
アクリル樹脂板としては、ガラスと同等以上の透明性と耐衝撃性を有し、耐候性に優れたものを用いることが好ましく、紫外線カット機能も有するものがより好ましい。例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂板、メタクリル・スチレン共重合樹脂板、アクリル・スチレン共重合樹脂板等を用いることができる。具体的には例えば、スミペックス(登録商標)アクリルシートやコモグラス(登録商標)等を用いることが好ましい。アクリル樹脂板の厚みは特に制限されないが、例えば1mm〜5mmとすることができ、1.5〜3mmとすることがより好ましい。
図1の額縁では、アクリル樹脂板の内側にマット2が挿入されている。マット2は四角形の枠体であり、厚みは1〜3mm程度とすることができ、1.8〜2.2mm程度であるとより好ましい。マット2は、フレーム1と入れ子(図1では見えていない)のいずれにも固定されていないため、帯の色調や雰囲気などに合わせて交換可能である。マットの色、材質、見え幅、窓形状などは特に制限されないが、見え幅を30〜100mm程度、特に30〜40mmとすることで美しく帯を演出することができる。
図2は、本考案の額縁における、フレーム1に嵌め込み可能な入れ子3を示す。図2の入れ子3は、特に図1の額縁のために好適に用いられる。図2の入れ子3は紙からなり、保存性に優れた紙素材で作られている。適切な紙素材としては、中性紙、ノンバッファー紙等、保存箱や保存包材として使用されるグレードのものを用いることが好ましい。具体的には例えば、PAT(Photographic Activity Test、写真活性度試験、ISO18916規格)合格品を用いることが好ましく、CXDボックスボード(商品名)やアーカイバルボードと称されるものが好ましい。また、表面にはフォトクラフト紙等のPAT合格品である紙が貼り込まれていると、酸化等の劣化から物理的・化学的に帯を保護できるためさらに好ましい。
図2の入れ子3は、帯5を収容するための四角形の開口部を有する箱体31と、当該箱体と外寸法が同じである枠体32とからなる。箱体31と枠体32は1辺でつながっており、枠体32を180°まで開くことができる。図2は、枠体32を約90°開いた状態である。箱体31に設けられた四角形の開口部の幅は、袋帯の幅と略同一であり、幅310mm〜315mmである。図面の例では幅314mmである。また開口部の深さは約18mmであり、折り畳んだ帯が余裕をもって収納できる。なお、帯地の厚み等に応じて、開口部の底に台紙や発泡フォーム板等の調整材を挿入し、開口部の深さを調整してもよい。
入れ子の枠体32は、外寸法は箱体31と同等であり、厚み(すなわち枠体の深さ)が5〜30mmであり、図2の例では厚み15mmである。厚みをこの程度とすることによって、額装時には帯を立体的に演出し、美しく見せることができるため特に好ましい。枠体32は四角形の開口部を有するが、枠体32の開口部は、箱体31の開口部よりも小さくなっている。具体的には、枠体32の開口部は、縦横幅とも10〜30mm程度、箱体31の開口部よりも小さいことが好ましい。箱体31と枠体32との開口部の大きさの違いによって、帯を押さえつけることなく入れ子3内に保持することが可能で、自然な形状で帯を展示することが可能となる。
図3は、本考案の額縁の別の実施態様であり、帯が3連に並べられている。図3の実施態様では、入れ子の開口部の幅は943mmとなっているが、その他の構成はおおむね図1の実施態様と同様である。入れ子の開口部には、3連の帯を平行に並べることができるよう、開口部を3分割するように仕切り部材が設けられていてもよい。またこの場合、開口部の深さは10mm以上あればよく、深さが大きすぎる場合には台紙等を用いて調整することもできる。入れ子の材質も図1の例と同様にできるが、より強度の高い材料、例えばコルゲートボードを用いることが好ましい。具体的には例えば、CXDプレミア・コルゲートボード(商品名)を用いることで、保存性及び保護効果に優れた額縁を得ることができる。
本考案の別の実施態様として、帯を2連に並べる額縁、また、4連、5連以上とする額縁等も実施可能である。その構成は特に制限されないが、例えば帯を2連に並べる額縁であれば入れ子の開口部の幅を620〜630mm程度とすることが好ましい。
図4は、帯支持体4を有する本考案の額縁である。帯支持体4は、扁平D型の発泡樹脂フォーム成形物の表面が布で被覆されてなり、その曲面が前方に突出するように、入れ子3の四角形の開口部に嵌め込まれて係止されている。帯5は、帯支持体4に巻かれ、残りの部分は帯支持体の後方に畳み込まれて入れ子3の開口部内に収容されている。発泡樹脂フォームとしては、発泡剤を含有せず安定性に優れる発泡フォーム、例えばポリエチレンフォームであるプラスタゾート(商品名)等を用いることによって、保存性に優れ、帯を痛めることなく保存することができる。
図5は図4と類似形態の、本考案に係る実施例の額縁の断面図である。フレーム1に入れ子3が嵌め込まれ、入れ子3には帯支持体4が嵌め込まれている。帯支持体4は、半月型に成形された発泡フォーム成形物の表面が布で被覆されてなる。帯5は、帯支持体4に巻かれ、余り部分は入れ子3の開口部内に畳み込まれて収納されている。開口部内には、帯の背面に調整材6が挿入されており、全体が裏板7で止められ、トンボ8で係止されている。発泡フォーム板である調整材6は、帯の厚み等に合わせて適宜採用すればよく、必須の部材ではない。
帯支持体4を有する額縁を用いると、帯を立体的に展示することが可能で、帯の表面の陰影がより豊かに演出され、観賞用として好適である。
1 フレーム
2 マット
3 入れ子
31 箱体
32 枠体
4 帯支持体
5 帯
6 調整材
7 裏板
8 トンボ

Claims (4)

  1. 着物の帯を額装するための額縁であって、
    フレームと、当該フレームに嵌め込まれる入れ子とを有し、
    前記入れ子は、紙及び/又は発泡樹脂からなり、中央に帯を収容するための四角形の開口部を有し、開口部の深さが10mm以上であることを特徴とする、額縁。
  2. 前記フレームに無色透明のアクリル樹脂板が嵌め込まれており、
    前記入れ子は、帯を収容するための四角形の開口部を有する箱体と、当該箱体と外寸法が同じで当該箱体の開口部よりも小さな開口部を有する枠体と、からなり、
    前記枠体の深さが5〜30mmであり、
    前記アクリル樹脂板と前記入れ子との間にマットが挿入される、請求項1に記載の額縁。
  3. 前記四角形の開口部の幅が、310〜315mm、620〜630mm又は930〜945mmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の額縁。
  4. さらに、半月型又は扁平D型の帯支持体を有し、当該帯支持体は、半月型又はD型の曲面が前方に突出するように前記入れ子の開口部に嵌め込み可能である、請求項1に記載の額縁。
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