JP3211124U - 磁気治療器 - Google Patents
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Abstract
【課題】人体の患部に対する治療効果を向上させることができる磁気治療器を提供する。【解決手段】本考案の磁気治療器1は、可撓性基板2と、可撓性基板2の一方の表面Saに設置される平板状の第一磁性体3aと、一方の表面Saに設置され、第一磁性体3aの周囲に沿って螺旋状に巻き回される第一コイル4aと、を備える。これにより、可撓性基板2及び第一コイル4aを人体にフィットさせて装着できるとともに、第一磁性体3aの表面近傍の磁束密度を増加させることができる。【選択図】図1
Description
本考案は、電流が供給されるコイル部に発生する磁場により、筋肉疲労等を癒す磁気治療器に関する。
従来から、ベスト等の着衣にコイルを設置し、コイルに交流電流を供給して交番磁場を発生させ、ベストを装着している人体に照射して患部を治療する磁気治療機器が知られている。
例えば、特許文献1には、図6に示す高周波磁気治療器100が記載されている。高周波磁気治療器100は、高周波を生成する高周波ユニット110と、磁場を発生するコイルパターン113と、コイルパターン113が設置されるフレキシブルな基材からなるコイル部111と、コイル部111に設置されるコネクタ端子114と、を備える。
コネクタ端子114を高周波ユニット110の端子挿入孔112に挿入し、高周波ユニット110から各コイルパターン113に高周波電流を供給する。これにより、各コイルパターン113は磁場を発生する。コイル部111はフレキシブルな基材を用いるので、人体にフィットし、コイルパターン113により発生する磁場が効率よく人体の患部に作用する。
また、特許文献2には、つぼ治療具が記載されている。つぼ治療具は、薄板状のシート部材と、このシート部材の下面に突設される導電性の小突起と、シート部材の下面であり小突起の周りに設置される粘着部と、シート部材の上面であり螺旋状に巻き回して構成される導電性材料と、を備える。
小突起は、シート部材を下方の所定の高さに突出させ、その窪みにステンレス、金或いは銀等の導電性材料からなるプラグ部材が嵌入される。導電性材料は、ステンレス、金、銀等の導電性の線条材、或いはパターン印刷又は蒸着等により形成する導電パターンから成り、双曲螺旋状に巻き回されて内端がプラグ部材に導通する。従って、粘着部を人体のつぼの箇所に貼り付けると、小突起が人体のつぼを押圧し続けるとともに、人体のつぼに電気的作用を及ぼすことができる。
特許文献1では、コイルの中心に心材が設置されていない。そのため、コイルの中心に効率よく強い磁場を生成することが難しい。また、特許文献2では、下面から突出する小突起が存在するので、人体に平面的にフィットさせるのが難しい。本考案によれば、人体に平面的にフィットして強い磁場を照射可能とする磁気治療器を提供することができる。
本考案の磁気治療器は、可撓性基板と、前記可撓性基板の一方の表面に設置される平板状の第一磁性体と、前記一方の表面に設置され、前記第一磁性体の周囲に沿って螺旋状に巻き回される第一コイルと、を備えることとした。
また、本考案の磁気治療器は、前記可撓性基板の他方の表面に設置され、前記第一磁性体に対向して設置される平板状の第二磁性体と、前記他方の表面に設置され、前記第二磁性体の周囲に沿って螺旋状に巻き回される第二コイルと、を備えることとした。
また、本考案の磁気治療器は、前記一方の表面の垂直方向から見る平面視において、前記第一コイルの外周から内周に向かう回転の向きと、前記第二コイルの内周から外周に向かう回転の向きとが同じであり、前記第一コイルの内周端と前記第二コイルの内周端とが、前記可撓性基板を貫通する貫通電極を介して電気的に接続されることとした。
また、本考案の磁気治療器は、前記第一磁性体及び前記第一コイルから成るコイルユニットが、前記一方の表面に設置されることとした。
また、本考案の磁気治療器は、複数の前記コイルユニットを所定の順序でオンオフ制御する駆動部を備えることとした。
本考案の磁気治療器は、可撓性基板と、可撓性基板の一方の表面に設置される平板状の第一磁性体と、一方の表面に設置され、第一磁性体の周囲に沿って螺旋状に巻き回される第一コイルと、を備える。これにより、可撓性基板及び第一コイルを人体にフィットさせて装着できるとともに、第一磁性体の表面近傍の磁束密度が増加するので、人体の患部に対する治療効果を向上させることができる。
(第一実施形態)
図1は、本考案の第一実施形態に係る磁気治療器1の説明図である。図1(a)は、磁気治療器1の平面模式図であり、図1(b)は、磁気治療器1の部分PPの縦断面模式図である。磁気治療器1は、可撓性基板2と、可撓性基板2の一方の表面Saに設置される平板状の第一磁性体3aと、可撓性基板2の一方の表面Saに設置され、第一磁性体3aの周囲に沿って螺旋状に巻き回される第一コイル4aと、を備える。可撓性基板2の一方の表面Saに平面状の第一コイル4a及び平板状の第一磁性体3aが設置されるので、可撓性基板2を人体にフィットさせて装着することができる。
図1は、本考案の第一実施形態に係る磁気治療器1の説明図である。図1(a)は、磁気治療器1の平面模式図であり、図1(b)は、磁気治療器1の部分PPの縦断面模式図である。磁気治療器1は、可撓性基板2と、可撓性基板2の一方の表面Saに設置される平板状の第一磁性体3aと、可撓性基板2の一方の表面Saに設置され、第一磁性体3aの周囲に沿って螺旋状に巻き回される第一コイル4aと、を備える。可撓性基板2の一方の表面Saに平面状の第一コイル4a及び平板状の第一磁性体3aが設置されるので、可撓性基板2を人体にフィットさせて装着することができる。
更に、第一コイル4aに第一磁性体3aからなる平板状の心材を設置するので、第一磁性体3aの表面近傍であり、第一磁性体3aの表面(つまり、可撓性基板2の一方の表面Saと平行な表面)に垂直な方向の磁束密度(以下、単に第一磁性体3a近傍の磁束密度という)が増加する。その結果、人体に強い磁場を照射することができ、治療効果を向上させることができる。なお、第一コイル4aと第一磁性体3aはコイルユニット10を構成する。以下、具体的に説明する。
可撓性基板2として、フレキシブルに変形可能な基板を使用する。可撓性基板2を着衣や人体の表面に貼り付けると、可撓性基板2は着衣や人体の表面に沿って変形する。これにより、第一コイル4aや第一磁性体3aが人体表面に接近し、人体の患部に効率よく磁場を照射することができる。可撓性基板2としてポリイミドフィルム、その他の合成樹脂フィルムを使用することができる。例えば、ポリイミドから成るフレキシブルプリント基板を使用することができる。
第一磁性体3aは常磁性体、強磁性体或いは反磁性体から成る。第一磁性体3aは平板状であり、一方の表面Saの垂直方向から見る平面視で長方形を有する。第一磁性体3aは、可撓性基板2の一方の表面Saに図示しない接着剤等を用いて固定される。
第一磁性体3aとして、例えば鉄、コバルト、ニッケル或いはこれらの合金を使用することができる。第一磁性体3aを薄く形成すれば変形可能となる。なお、第一磁性体3aは、一方の表面Saの垂直方向から見る平面視で長方形であることに限定されず、円形、楕円形、多角形等の曲線又は直線で囲まれる形であればよい。
第一コイル4aは、第一磁性体3aの外周に沿って螺旋状に巻き回されて、可撓性基板2の一方の表面Saに設置される。例えば、表面に銅箔が形成されるフレキシブルプリント基板を用い、フォトプロセス及びエッチング処理を行って螺旋状の銅箔パターンからなる第一コイル4aを形成することができる。
また、可撓性基板2の一方の表面Saに導電材料を印刷して、導電パターンからなる第一コイル4aを形成することができる。第一コイル4aは平面状のコイルなので、可撓性基板2とともに容易に変形する。なお、第一コイル4aは、一方の表面Saの垂直方向から見る平面視で長方形であることに限定されず、円形、楕円形、多角形等の曲線又は直線で囲まれる形であればよい。
図1(a)に示すように、可撓性基板2は、更に、2つの電極端子6a、6bを含む接続部11と、可撓性基板2の一方の表面Saから他方の表面Sbに貫通する2つの貫通電極5a、5bと、を備える。一方の電極端子6aは、第一コイル4aの外周端に電気的に接続する。他方の電極端子6bは、貫通電極5a、他方の表面Sbに設置される配線13、及び貫通電極5bを介して第一コイル4aの内周端に電気的に接続する。
2つの電極端子6a、6bに交流電流を供給すると、第一コイル4aに交番磁場が発生する。これに伴って、第一磁性体3aには、その表面の垂直方向及びその反対方向に向きが反転する交番磁場が生成される。例えば、第一磁性体3aとして鉄を使用すれば、第一磁性体3aを設置しないときや、非磁性体を設置するときと比べて、第一磁性体3a近傍の磁束密度が増加し、強い磁場を生成することができる。
なお、図1に示す磁気治療器1は、可撓性基板2の横幅が約63mm、縦幅が約34mm、厚さが約0.3mmであり、第一磁性体3aの横幅が約20mm、縦幅が約10mm、厚さが約0.3mmである。しかし、本考案において、各部材は上記寸法に限定されず、上記寸法よりも大きく形成してもよいし、小さく形成してもよい。
また、可撓性基板2の一方の表面Sa又は他方の表面Sbに接着手段を設けることができる。例えば接着手段として粘着剤を使用し、粘着剤を介して可撓性基板2を人体に直接貼り付けることができる。可撓性基板2は人体の皮膚面に沿って変形し、第一コイル4aと第一磁性体3aを人体の患部に接近させることができる。これにより、人体の患部に磁場を効率よく照射することができ、治療効果を向上させることができる。
また、磁気治療器1を着衣等に貼り付ける場合には、可撓性基板2の一方の表面Sa又は他方の表面Sbに簡易ファスナー、粘着層或いは接着層を設置することができる。例えば、可撓性基板2に簡易ファスナーを設けておけば、着衣等への着脱が容易となる。そして、着衣の変形に応じて可撓性基板2も変形するので、第一磁性体3aと人体との間の距離を接近させることができる。その結果、人体の患部に強い磁場を効率よく照射することができ、治療効果を一層向上させることができる。また、弱い磁場を照射する場合には、低消費電力で駆動することができる。
(第二実施形態)
図2は、本考案の第二実施形態に係る磁気治療器1の説明図である。図2(a)は、磁気治療器1をz方向から見る平面模式図であり、図2(b)は、磁気治療器1の部分QQの縦断面模式図であり、図1(c)は、磁気治療器1を−z方向から見る平面模式図である。
図2は、本考案の第二実施形態に係る磁気治療器1の説明図である。図2(a)は、磁気治療器1をz方向から見る平面模式図であり、図2(b)は、磁気治療器1の部分QQの縦断面模式図であり、図1(c)は、磁気治療器1を−z方向から見る平面模式図である。
第一実施形態と異なる点は、可撓性基板2の一方の表面Saに設置されるコイルユニット10aの他に、他方の表面Sbに第二磁性体3b及び第二コイル4bから成るコイルユニット10bを備える点である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
可撓性基板2、可撓性基板2の一方の表面Saに設置される第一磁性体3a、第一コイル4a、電極端子6a、6b、接続部11及び貫通電極5a、5bは、第一実施形態と同様であり、説明を省略する。
磁気治療器1は、更に、可撓性基板2の他方の表面Sbに、第一磁性体3aに対向して設置される平板状の第二磁性体3bと、第二磁性体3bの周囲に沿って螺旋状に巻き回される平板状の第二コイル4bと、を備える。可撓性基板2の一方の表面Saに、平面状の第一コイル4a及び平板状の第一磁性体3aを含むコイルユニット10aが設置され、可撓性基板2の他方の表面Sbに、平面状の第二コイル4b及び平板状の第二磁性体3bを含むコイルユニット10bが設置される。これにより、可撓性基板2を人体にフィットさせて装着することができる。
更に、第一及び第二コイル4a、4bに第一及び第二磁性体3a、3bから成る平板状の心材が設置されるので、第一及び第二磁性体3a、3b近傍の磁束密度が増加する。その結果、人体の患部に強い磁場を照射することができ、治療効果を一層向上させることができる。
更に、本実施形態の磁気治療器1は、第一実施形態の磁気治療器1と同じ供給電流で略2倍の磁束密度を生成することができる。また、第一実施形態の磁気治療器1と同じ磁束密度を、第一実施形態の磁気治療器1の略1/2の供給電流で生成することができる。以下、具体的に説明する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、第二磁性体3bは、可撓性基板2の一方の表面Saの垂直方向(z方向)から見る平面視において、第一磁性体3aと重なるように設置される。同様に、第二コイル4bは、同じ平面視において第一コイル4aと重なるように設置される。
そして、同じ平面視において、第一コイル4aの外周から内周に向かう回転の向きと、第二コイル4bの内周から外周に向かう回転の向きが同じである。更に、第一コイル4aの内周端と第二コイル4bの内周端とが、可撓性基板2を貫通する貫通電極5bを介して電気的に接続する。
また、可撓性基板2の縁部に設置される2つの電極端子6a、6bのうち、一方の電極端子6aは、第一コイル4aの外周端に電気的に接続し、他方の電極端子6bは、貫通電極5aを介して第二コイル4bの外周端に電気的に接続する。これにより、2つの電極端子6a、6bに電流を供給すると、第一コイル4aと第二コイル4bは同じ向きの磁場を発生させる。
第二磁性体3bは、第一磁性体3aと同様に平板状の常磁性体、強磁性体或いは反磁性体を使用することができ、図2(c)に示すように、他方の表面Sbの垂直方向(−z方向)から見る平面視で長方形を有する。
第二磁性体3bとして、例えば鉄、コバルト、ニッケル或いはこれらの合金を使用することができる。第二磁性体3bは、可撓性基板2の他方の表面Sbに接着剤等を用いて固定される。第二磁性体3bを薄く形成すれば可撓性とすることができ、可撓性基板2を人体に設置するときに、第二磁性体3bを人体の患部の表面に近接させることができる。なお、第二磁性体3bは、第一磁性体3aと同様に長方形であることに限定されず、円形、楕円形、多角形等の曲線又は直線で囲まれる形であればよい。
図2(c)に示すように、第二コイル4bは、第二磁性体3bの外周に沿って螺旋状に巻き回されて、可撓性基板2の他方の表面Sbに設置される。製造方法等は第一実施形態と同様なので説明を省略する。なお、第二コイル4bは、他方の表面Sbの垂直方向から見る平面視で長方形であることに限定されず、円形、楕円形、多角形等の曲線又は直線で囲まれる形であればよい。
2つの電極端子6a、6bに交流電流を供給すると、第一コイル4a及び第二コイル4bに同じ向きの交番磁場が発生する。これに伴って、第一磁性体3a及び第二磁性体3bは、表面の垂直方向及びその反対方向に反転する交番磁場が生成される。コイルに生成される磁場の強さは、コイルの巻き数にほぼ比例するので、第一実施形態において生成される磁場よりも強い磁場を生成することができる。
第一実施形態と同様に、可撓性基板2の一方の表面Sa又は他方の表面Sbに接着手段を設けることができる。磁気治療器1を人体に直接貼り付けることにより、可撓性基板2は人体の皮膚面に沿って変形し、第一及び第二磁性体3a、3b、並びに第一及び第二コイル4a、4bを人体の患部に接近させることができる。これにより、人体の患部に強い磁場を効率よく照射することができ、治療効果を一層向上させることができる。
また、磁気治療器1を着衣等に貼り付ける場合には、可撓性基板2の一方の表面Sa又は他方の表面Sbに簡易ファスナー、粘着層或いは接着層を設置することができる。着衣の変形に応じて可撓性基板2も変形するので、第一及び第二磁性体3a、3bと人体との間の距離を接近させることができる。その結果、人体の患部に強い磁場を効率よく照射することができ、治療効果を一層向上させることができる。
なお、図2に示す磁気治療器1は、可撓性基板2の横幅が約63mm、縦幅が約34mm、厚さが約0.3mmであり、第一磁性体3aと第二磁性体3bの横幅がいずれも約20mm、縦幅がいずれも約10mm、厚さがいずれも約0.3mmである。しかし、本考案において、各部材は上記寸法に限定されず、上記寸法よりも大きく形成してもよいし、小さく形成してもよい。
また、本考案においては、第一磁性体3a及び第二磁性体3bが同一形状であることに限定されず、例えば、第一磁性体3a及び第二磁性体3bの外形が異なっていてもよい。また、一方の表面Saの垂直方向から見る平面視において、第一磁性体3aに対して第二磁性体3bの位置がずれている、或いは、第一磁性体3aと第二磁性体3bとが互いに重ならないように配置してもよい。
(第三実施形態)
図3は、本考案の第三実施形態に係る磁気治療器1の模式的な斜視図である。本実施形態においては、可撓性基板2の一方の表面Saに第一磁性体3aと第一コイル4aから成るコイルユニット10が複数設置される。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図3は、本考案の第三実施形態に係る磁気治療器1の模式的な斜視図である。本実施形態においては、可撓性基板2の一方の表面Saに第一磁性体3aと第一コイル4aから成るコイルユニット10が複数設置される。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図3に示すように、磁気治療器1は、可撓性基板2と、可撓性基板2の一方の表面Saに設置される複数のコイルユニット10a〜10iと、を備える。各コイルユニット10は、平板状の第一磁性体3aと、第一磁性体3aの周囲に沿って螺旋状に巻き回される平面状の第一コイル4aと、を備える。なお、コイルユニット10b〜10iでは第一磁性体3a及び第一コイル4aを省略している。
可撓性基板2は、更に、可撓性基板2の外周部に複数の電極端子6を含む接続部11を備える。接続部11は、一方の表面Saに設置される複数の電極端子6を含み、各電極端子6は、各コイルユニット10に配線13を介して電気的に接続する。従って、各コイルユニット10は、独立に駆動することができる。可撓性基板2の材質や各コイルユニット10を構成する第一磁性体3a及び第一コイル4aの材質や形状は、第一実施形態と同様であり、説明を省略する。このように、可撓性基板2には複数のコイルユニット10が設置されるので、磁気治療器1は人体の広い面積の患部に強い磁場を照射することが可能となる。
また、第一実施形態と同様に、可撓性基板2の一方の表面Sa又は他方の表面Sbに接着手段を設けることができる。磁気治療器1を人体に直接貼り付ける場合は、可撓性基板2の一方の表面Sa又は他方の表面Sbに粘着剤を設けることができる。粘着剤を介して可撓性基板2を人体に直接貼り付けることにより、可撓性基板2は人体の皮膚面に沿って変形し、コイルユニット10a〜10iを人体の広い面積の患部に接近させることができる。これにより、人体の広い面積の患部に強い磁場を効率よく照射することができ、治療効果を向上させることができる。
なお、本実施形態の磁気治療器1においても、第二実施形態の磁気治療器1と同様に、可撓性基板2の他方の表面Sbに第二磁性体3b及び第二コイル4bを設けることができる。つまり、可撓性基板2の他方の表面Sbに、第一磁性体3aに対向して平板状の第二磁性体3bを設置し、第二磁性体3bの周囲に沿って螺旋状に巻き回される平面状の第二コイル4bを設置することができる。この場合も、一方の表面Saの垂直方向から見る平面視において、第一コイル4aの外周から内周に向かう回転の向きと、第二コイル4bの内周から外周に向かう回転の向きとが同じであり、第一コイル4aの内周端と第二コイル4bの内周端とが、可撓性基板2を貫通する貫通電極5bを介して電気的に接続される。
第一コイル4aの外周端は、一方の表面Saに形成される配線13を介して接続部11の電極端子6に電気的に接続する。第二コイル4bの外周端は、可撓性基板2を貫通する貫通電極5a、及び一方の表面Saに形成される配線13を介して、接続部11の他の電極端子6に電気的に接続する。各コイルユニット10において同様の構成である。従って、各コイルユニット10を独立して駆動することができる。これにより、磁気治療器1は、強い磁場を広い領域に亘って生成することができる。
なお、本考案は、第二実施形態のように可撓性基板2の一方の表面Saに形成されるコイルユニット10と他方の表面Sbに形成されるコイルユニット10が重なるように配置することに限定されない。例えば、一方の表面Saの垂直方向から見る平面視で、一方の表面Saに設置する2つのコイルユニット10の間に、他方の表面Sbに設置するコイルユニット10が位置するように配置してもよい。これにより、磁気治療器1は、可撓性基板2の表面に対し垂直方向を向く磁束密度の水平方向に対する分布を均等化することができる。
(第四実施形態)
図4は、本考案の第四実施形態に係る磁気治療器1のブロック図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図4は、本考案の第四実施形態に係る磁気治療器1のブロック図である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
磁気治療器1は、可撓性基板2と、可撓性基板2の一方及び他方の表面Sa、Sbに設置される複数のコイルユニット10と、各コイルユニット10に交流電流を供給する駆動部12と、を備える。各コイルユニット10は、第三実施形態の図3に示すように、可撓性基板2の一方の表面Saに設置される平板状の第一磁性体3aと、同じ一方の表面Saに設置され第一磁性体3aの周囲に沿って螺旋状に巻き回される平面状の第一コイル4aと、を備える。
駆動部12は、乾電池やボタン電池から成る電池9と、各コイルユニット10に交流電流を供給する制御部8と、を備える。制御部8は、入力するDC電力をAC電力に変換するDA変換手段、周波数を設定する周波数設定手段、電流値を設定する電流設定手段、AC電力を所定の順序で各コイルユニット10に切り替えて供給する切替手段等を備える。
駆動部12は、例えば第三実施形態の図3に示す各コイルユニット10を、コイルユニット10a、コイルユニット10b・・・コイルユニット10iのように所定の順序でオンオフ制御して駆動することができる。
(第五実施形態)
図5は、本考案の第五実施形態に係る磁気治療器1を人体に装着している様子を表す模式図である。磁気治療器1は、ベスト等の着衣7に固定され、人体に装着されている。磁気治療器1は、複数の可撓性基板2を備え、各可撓性基板2は、一方の表面Sa(又は/及び他方の表面Sb)に複数のコイルユニット10を備える。磁気治療器1は、更に、各可撓性基板2の図示しない電極端子6に駆動電力を供給する駆動部12を備える。
図5は、本考案の第五実施形態に係る磁気治療器1を人体に装着している様子を表す模式図である。磁気治療器1は、ベスト等の着衣7に固定され、人体に装着されている。磁気治療器1は、複数の可撓性基板2を備え、各可撓性基板2は、一方の表面Sa(又は/及び他方の表面Sb)に複数のコイルユニット10を備える。磁気治療器1は、更に、各可撓性基板2の図示しない電極端子6に駆動電力を供給する駆動部12を備える。
各可撓性基板2は、一方の表面Sa又は他方の表面Sbに簡易ファスナー等からなる固定手段を備え、着衣7の布間に着脱可能に固定されている。同様に、駆動部12も着衣7に固定されている。駆動部12と各可撓性基板2は、図示しない配線等により電気的に接続されている。
可撓性基板2は、着衣7の変形に伴って変形するので、着衣7が人体に密着すれば可撓性基板2に設置される第一磁性体3a(又は/及び第二磁性体3b)及び第一コイル4a(又は/及び第二コイル4b)も人体に接近する。更に、第一コイル4a(又は/及び第二コイル4b)に第一磁性体3a(又は/及び第二磁性体3b)の心材を設置するので、心材近傍の磁束密度が増加する。
その結果、人体に強い磁場を照射することができ、人体に対する治療効果を向上させることができる。また、可撓性基板2を着衣7に着脱可能に固定するので、人体の患部の位置に応じて可撓性基板2の位置を変更することが可能となり、人体の患部に効率よく磁場を照射することが可能となる。
また、駆動部12は、複数のコイルユニット10を所定の時間に所定の周波数により所定の順序でオンオフ制御して駆動することができるので、患部を効果的に治療することが可能となる。
尚、図5に示した第五実施形態では、磁気治療器1をベスト等の着衣7に固定し、人体に装着する例を示したが、他の実施形態として、磁気治療器1をシーツ、毛布、布団、ひざ掛け等に固定するようにしてもよい。この場合、例えば磁気治療器1の各可撓性基板2に備えた簡易ファスナー等からなる固定手段が、シーツ等に脱着可能に固定される。駆動部12についても同様である。シーツ等にポケット等の固定手段を設け、磁気治療器1をポケットに挿入する等して固定してもよい。磁気治療器1が固定されたシーツ等を使用することにより、磁気治療器1を人体に密着させることができ、人体に強い磁場を照射することができる。
1 磁気治療器
2 可撓性基板
3a 第一磁性体
3b 第二磁性体
4a 第一コイル
4b 第二コイル
5a、5b 貫通電極
6a、6b 電極端子
7 着衣
8 制御部
9 電池
10、10a〜10i コイルユニット
11 接続部
12 駆動部
13 配線
Sa 一方の表面
Sb 他方の表面
2 可撓性基板
3a 第一磁性体
3b 第二磁性体
4a 第一コイル
4b 第二コイル
5a、5b 貫通電極
6a、6b 電極端子
7 着衣
8 制御部
9 電池
10、10a〜10i コイルユニット
11 接続部
12 駆動部
13 配線
Sa 一方の表面
Sb 他方の表面
Claims (5)
- 可撓性基板と、
前記可撓性基板の一方の表面に設置される平板状の第一磁性体と、
前記一方の表面に設置され、前記第一磁性体の周囲に沿って螺旋状に巻き回される第一コイルと、を備える磁気治療器。 - 前記可撓性基板の他方の表面に設置され、前記第一磁性体に対向して設置される平板状の第二磁性体と、
前記他方の表面に設置され、前記第二磁性体の周囲に沿って螺旋状に巻き回される第二コイルと、を備える請求項1に記載の磁気治療器。 - 前記一方の表面の垂直方向から見る平面視において、
前記第一コイルの外周から内周に向かう回転の向きと、前記第二コイルの内周から外周に向かう回転の向きとが同じであり、
前記第一コイルの内周端と前記第二コイルの内周端とが、前記可撓性基板を貫通する貫通電極を介して電気的に接続される、請求項2に記載の磁気治療器。 - 前記第一磁性体及び前記第一コイルから成るコイルユニットが、前記一方の表面に複数設置される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気治療器。
- 複数の前記コイルユニットを所定の順序でオンオフ制御する駆動部を備える請求項4に記載の磁気治療器。
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JP2017001693U JP3211124U (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | 磁気治療器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021112568A (ja) * | 2020-01-20 | 2021-08-05 | シュアン−フア, チウHsuan−Hua Chiu | 平面コイル構造付き磁気刺激装置 |
CN114452191A (zh) * | 2022-03-16 | 2022-05-10 | 刘亚楠 | 一种妇科用中西医结合治疗的盆腔炎治疗仪 |
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- 2017-04-14 JP JP2017001693U patent/JP3211124U/ja active Active
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