JP3210767U - くくり罠 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮状態の圧縮コイルばねを係止するばね収納筒先端の係止部の強度に優れたくくり罠を提供する。【解決手段】くくりワイヤー2が筒内に挿通され、圧縮コイルばね5が圧縮されて収納されるばね収納筒6と、くくりワイヤーが筒内に挿通され、圧縮コイルばねの先端から付勢されることによりくくり輪4を縮径する移動筒7と、を備え、移動筒はロックピン30を有し、圧縮コイルばねが圧縮された状態でばね収納筒内に挿入して、ロック溝31により係止可能とする。ばね収納筒の先端の係止部の肉厚を大きくできるので強度が向上する。【選択図】図2

Description

本考案は、獣類を捕獲するくくり罠に関する。
猪、鹿等の獣類を捕獲する罠としてくくり罠が従来から使用されている。
くくり罠は、先端にくくり輪が形成されるくくりワイヤーと、コイル内部にくくりワイヤーが挿通される圧縮コイルばねを備えている。そして、くくり輪の中に獣の体の一部を入れ、圧縮コイルばねの弾発力によりくくり輪を縮径することで獣を捕獲するようになっている。
このくくり罠を仕掛けるためには、くくり輪セット器が組み合わされて使用される。くくり罠のくくり輪が拡径された状態を維持しつつ、圧縮コイルばねが圧縮された状態でくくり罠のくくり輪をくくり輪セット器にセットする。そして、獣がくくり輪セット器の踏板を踏むとくくり輪がくくり輪セット器から外れ、圧縮コイルばねの弾発力で急激にくくり輪が縮径され獣の足を緊縛することで獣を捕獲する。
ところが、くくり罠に使用される圧縮コイルばねは非常に強力であり、くくり罠を仕掛ける山林のけもの道でくくり罠をくくり輪セット器にセットするのは経験が必要な作業であり、危険も伴うものでもあった。
そこで、くくり輪をくくり輪セット器にセットするのとは関係なく、事前に圧縮コイルばねを圧縮した状態に維持できるくくり罠が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載されたくくり罠は、圧縮した圧縮コイルばねをばね収納筒内に収納した状態で圧縮コイルばねの先端が当接するキャップパイプをばね収納筒にかぶせ、キャップパイプの内側に向け突出した凸部をばね収納筒の係止溝に係止できるようになっている。
そのため、特許文献1記載のくくり罠は、圧縮コイルばねを事前に圧縮した状態にしておくことができる。そして、くくり罠を仕掛ける山林のけもの道に着いてからくくり罠とくくり輪セット器とを組み合わせ、キャップパイプの凸部とばね収納筒の係止溝との係止を解除することでくくり罠を仕掛けることができる。
実用新案登録第3177935号公報
ところが、特許文献1記載のくくり罠は、圧縮コイルばねの先端が当接するキャップパイプがばね収納筒にかぶさった状態となるものであるため、キャップパイプがかぶさる部分のばね収納筒の外径を大きくすることができなかった。
その結果、係止溝を形成するばね収納筒の先端の肉厚を厚くできないため、ばね収納筒先端の係止部の強度が十分でなかった。
捕獲された獣は逃げようと暴れるため、ばね収納筒が周囲の地面や石に衝突して破損する恐れがあった。また、捕獲された獣が強力な牙でばね収納筒を噛むことで、破損することもあった。
また、特許文献1記載のくくり罠は、圧縮コイルばねの後端とばね収納筒が固定されていないため、ばね収納筒に収納された圧縮コイルばね全体がばね収納筒から飛び出してしまうことがあった。そのため、圧縮コイルばねを圧縮してくくり罠を仕掛けようとする時に、再度圧縮コイルばねの後端をばね収納筒に挿入し直す必要があった。
そこで本考案は、圧縮コイルばねを圧縮状態で係止するばね収納筒先端の係止部の強度に優れたくくり罠を提供することを目的とする。
さらに、ばね収納筒に収納された圧縮コイルばね全体がばね収納筒から飛び出すことがないくくり罠を提供することも目的とする。
第1の考案は、先端にくくり輪が形成されるくくりワイヤーと、くくりワイヤーがコイル内部に挿通される圧縮コイルばねと、を備え、くくり輪の中に獣の体の一部を入れ、圧縮コイルばねの弾発力によりくくり輪を縮径することで獣を捕獲するくくり罠であって、くくりワイヤーが筒内に挿通され、圧縮コイルばねが圧縮されて収納されるばね収納筒と、くくりワイヤーが筒内に挿通され、圧縮コイルばねの先端から付勢されることによりくくり輪を縮径する移動筒と、を備え、その移動筒は、圧縮コイルばねが圧縮された状態でばね収納筒内に挿入可能なことを特徴とする。
第1の考案では、移動筒が、圧縮コイルばねが圧縮された状態でばね収納筒内に挿入されるので、ばね収納筒の外径寸法が制限されない。そのため、ばね収納筒の先端の係止部の肉厚を大きくできるので、その強度を向上させることができる。
さらに、第2の考案は、移動筒は、筒の外径方向に突出するロックピンを備え、ばね収納筒は、ロックピンが係合するロック溝を備え、ロックピンがロック溝に係合することで、ばね収納筒内に収納された圧縮コイルばねの圧縮状態が維持されることを特徴とする。
第2の考案では、移動筒の外径方向にロックピンが突出しており、そのロックピンがばね収納筒の内径側からロック溝に係合するようになっているので、ロック溝が形成されるばね収納筒の外径寸法が制限されず、その肉厚を大きくすることができる。そのため、ばね収納筒の強度を向上させることができる。
第3の考案では、ロック溝は、ばね収納筒の先端から筒の長手方向に形成された長手方向溝と、長手方向溝の略中央部から筒の円周方向に形成された円周方向溝と、を備え、ロックピンが長手方向溝に沿って移動したのち、ロックピンが円周方向溝に移動し円周方向溝と係合することを特徴とする。
第3の考案では、ロックピンが長手方向溝に沿って移動したのち、ロックピンが長手方向溝の略中央部に形成された円周方向溝に沿って移動し円周方向溝と係合するので、圧縮コイルばねが長手方向溝の長さで決まる所定寸法だけ圧縮される状態が一度作られる。そその圧縮動作により、圧縮コイルばねの変形が矯正される。そのため圧縮コイルばねの弾発力が維持されるので確実な捕獲が行える。
第4の考案では、くくり輪セット器にくくり輪をセットした後に、ばね収納筒のロック溝に対するロックピンの係合を解除することを特徴とする。
第4の考案では、山林のけもの道の地面に埋めたくくり輪セット器にくくり輪をセットした後に、ロック溝に対するロックピンの係合を解除するだけで、圧縮コイルばねの弾発力が付勢された移動筒がばね収納筒に対し移動可能となったくくり罠の仕掛けを完成できる。
すなわち、事前に圧縮コイルばねを圧縮しておけるため、熟練者でなくとも容易にかつ安全にくくり罠を仕掛けることができる。
第5の考案では、ばね収納筒の後端近傍で筒の内径方向に突出する固定ピンにより圧縮コイルばねの後端がばね収納筒に対し固定されることを特徴とする。
第5の考案では、固定ピンにより圧縮コイルばねの後端がばね収納筒に対し固定されるので、ばね収納筒に収納された圧縮コイルばね全体がばね収納筒から飛び出してしまうことがなくなる。そのため、圧縮コイルばねを圧縮して再度くくり罠を仕掛けようとする時に、圧縮コイルばねの後端をばね収納筒に再挿入するための手間がかからない。
本考案のくくり罠では、移動筒が、圧縮コイルばねが圧縮された状態でばね収納筒内に挿入可能なので、ばね収納筒の外径寸法が制限されない。そのため、ばね収納筒の先端の係止部の肉厚を大きくできるので、ばね収納筒の強度を向上させることができる。
また、移動筒の外径方向にロックピンが突出しており、そのロックピンがばね収納筒のロック溝に内径側から係合するようになっているので、ロック溝が形成されるばね収納筒外径寸法が制限されず、その肉厚を大きくすることができる。そのため、ばね収納筒の強度を向上させることができる。
本考案の実施例1に係るくくり罠の全体図である。 図1に示したくくり罠のくくり輪がくくられた状態を示す図である。 図1に示したくくり罠の圧縮コイルばねがばね収納筒内に収納された状態を示す図である。 図3に示したばね収納筒の縦断面詳細図である。 図4のA矢視図であって、ロック溝の形状とロックピンの動きを説明する図である。 くくり罠をしかけるためのくくり輪セット器を示す図である。 くくり輪セット器に本発明のくくり罠をセットした状態を示した図である。 本発明のくくり罠によって猪を捕獲した状態を示している。 実施例2に係るくくり罠を示す図である。
(実施例1)
図1は、本考案の実施例1に係るくくり罠1の全体図である。
くくりワイヤー2の先端部にはくくり輪4が形成されている。5は圧縮コイルばねであって、圧縮コイルばね5のコイル内部にくくりワイヤー2が挿通されている。6は、ばね収納筒であって、ばね収納筒6内部にくくりワイヤー2が挿通されている。圧縮コイルばね5の後端は、ばね収納筒6内部に挿入されている。
図1に示した圧縮コイルばね5は、圧縮されていない自由長の状態となっている。圧縮された際には、圧縮コイルばね5全体がばね収納筒6内部に収納される。
7は移動筒であって、移動筒7内部にくくりワイヤー2が挿通されている。移動筒7は、圧縮コイルばね5の先端8から付勢されることにより、くくり輪4を縮径する。
くくり輪4を形成している部分のくくりワイヤー2には、2個のワイヤー止め10が固定されている。このワイヤー止め10が移動筒7と接触することにより、くくり輪4の最小となる輪の大きさが決定される。
くくりワイヤー2の後端部11には、より戻し12が連結されている。くくりワイヤー2の後端部11は、スリーブ13によって小径の輪14が形成されている。
15は、ばね収納筒6とくくりワイヤー2の後端部11との間のくくりワイヤー2に固定されているワイヤー止めである。ワイヤー止め15は、くくりワイヤー2に対するばね収納筒6の位置を決定する目的で使用される。
16は、係止ワイヤーであって、その両端はスリーブ13、13によって小径の輪17、18が形成されている。係止ワイヤー16の先端部20の輪17は、より戻し12に連結されている。
係止ワイヤー16の後端部21の輪18には、シャックル22が連結されている。シャックル22は、くくり罠1を仕掛ける際に係止ワイヤー16の後端部21を立木などに連結するために使用される。
図2は、図1に示したくくり罠1のくくり輪4がくくられた状態(縮径された状態)を示す図である。
移動筒7が圧縮コイルばね5によって付勢されており、移動筒7の先端部23がワイヤー止め15、15に接触している。
図2に示したくくり輪4は最小の状態となっており、この状態で猪等の獣の足などをくくって捕獲する。
くくり輪4を形成するくくりワイヤー2の端部はスリーブ13でくくりワイヤー2と固定されている。図2に示したくくりワイヤー2は、所定の大きさに形成されたくくり輪4を移動筒7によって絞ることによりくくり輪4の先端部を縮径するタイプのものである。このタイプのくくりワイヤーは、「ダブル」と呼ばれる。
なお、くくりワイヤー2の端部をくくりワイヤー2に沿って移動可能に構成して、くくりワイヤー2の端部を移動筒7によって絞ることによりくくり輪を縮径するタイプのくくりワイヤーは、「シングル」と呼ばれる。
本考案のくくり罠は、「シングル」タイプのくくり輪であっても適用可能である。
移動筒7には外径方向に突出するロックピン30が設けられている。ばね収納筒6にはロックピン30が係合するロック溝31が設けられている。
図2に示すくくり輪4がくくられた状態では、くくりワイヤー2に沿ったばね収納筒6の移動はワイヤー止め32によって規制されている。そのため、圧縮コイルばね5の弾発力により移動筒7が付勢されたままとなり、最小となったくくり輪4が維持される。そのため、捉えた獣の足がくくり輪4から抜け出る恐れはない。
図3は図1に示したくくり罠1の圧縮コイルばね5がばね収納筒6内に収納された状態を示す図である。この時、移動筒7のロックピン30はばね収納筒6のロック溝31と係合しており、圧縮コイルばね5はばね収納筒6内で圧縮された状態で維持されている。
図3に示すように、くくりワイヤー2のワイヤー止め32は、ばね収納筒6から離れた場所に位置している。そのため、くくりワイヤー2はばね収納筒6内部を自由に移動可能な状態となっている。
図4は図3に示したばね収納筒6の縦断面詳細図である。
ばね収納筒6は、筒本体33と筒本体33の先端部36の外径部に嵌め合わされた先端補強筒34、筒本体22の後端部37の外径部に嵌め合わされた後端キャップ35とから構成されている。筒本体33、先端補強筒34、後端キャップ35として、塩化ビニール製パイプに用いられる各種部品が使用される。筒本体33と先端補強筒34、後端キャップ35との接触部分は塩化ビニール製パイプと各種部品とを接着する接着剤により接着されている。
なお、ばね収納筒6には、塩化ビニール製パイプ以外にステンレスパイプ、アルミパイプ等の素材を使用することが可能である。
本考案では、圧縮コイルばね5が圧縮された状態で移動筒7がばね収納筒6内に挿入可能なので、ばね収納筒6の先端部36外径寸法が制限されない。そのため、図4に示すようにばね収納筒6の先端部36の係止部の肉厚を大きくできるので、ばね収納筒6の強度を向上させることができる。
移動筒7は移動筒本体40、移動筒本体40の外径部に嵌め合わされたばね受け筒41、ばね受け筒41の外径部に嵌め合わされた挿入位置決め筒42とから構成されている。
移動筒本体40、ばね受け筒41、挿入位置決め筒42との接触部分は接着材により相互に接着されている。本実施例では、移動筒本体40にはステンレス製パイプが使用され、ばね受け筒41と挿入位置決め筒42には塩化ビニール製パイプが使われている。
なお、移動筒40には、塩化ビニール製パイプ、ステンレスパイプ以外に、アルミパイプ等の素材を使用することが可能である。
図4に示すように、移動筒7のばね受け筒41には外径方向に突出するロックピン30が設けられている。ロックピン30はステンレス製あるいは鉄製の小径の丸棒が用いられており、ばね受け筒41に明けられた穴に嵌入され接着固定されている。
このように、移動筒7の外径方向にロックピン30が突出しており、そのロックピン30がばね収納筒6のロック溝に係合するようになっているので、ばね収納筒6の先端部36の外径寸法が制限されず、その肉厚を大きくすることができる。そのため、ばね収納筒6の強度を向上させることができる。
図4に示すように、後端キャップ35には、筒の内径方向に突出する固定ピン42が設けられている。この固定ピン42により圧縮コイルばね5の後端部43がばね収納筒6の後端部37に対し固定されている。
それにより、ばね収納筒6に収納された圧縮コイルばね全体5がばね収納筒6から飛び出してしまうことがなくなる。そのため、圧縮コイルばね5を圧縮してくくり罠を仕掛けようとする時に、圧縮コイルばね5の後端部43をばね収納筒6に再度挿入する必要がなくなる。
なお、13はくくりワイヤー2の先端部のくくり輪(ダブル型)を形成するため、くくり輪2の途中部分と端部とを固定するスリーブである。
図5は図4のA矢視図であって、ロック溝31の形状とロックピン30の動きを説明する図である。
ばね収納筒6のロック溝31は、ばね収納筒6の先端44から筒の長手方向に形成された長手方向溝45と、長手方向溝45の略中央部から筒の円周方向に形成された円周方向溝46とから形成されている。
ロックピン30がロック溝31に係合させる過程は以下の通りである。
まず、ロックピン30は矢印50の方向にロック溝31の入り口部47から長手方向溝45に入る。
ロックピン30は矢印51の方向に長手方向溝45内を最奥部48まで移動する。このとき、ロックピン30は円周方向溝46の位置を通過する。
その後、ロックピン30は長手方向溝45内を後戻りした後、矢印52の方向に円周方向溝46内に入る。
ロックピン30は圧縮コイルばね5の弾発力により円周方向溝46の内壁53に押し付けられることで、ロック溝31に係合する。
このように、ロックピン30が長手方向溝45全長に沿って移動したのち、ロックピン30が長手方向溝45の略中央部に形成された円周方向溝46と係合するので、圧縮コイルばね5が長手方向溝45の長さで決まる所定寸法だけ圧縮される状態が一度作られる。その圧縮動作によって、長期間の使用により発生する圧縮コイルばね5の変形などが矯正される。それにより圧縮コイルばね5の弾発力が維持されるのでくくり罠1による確実な捕獲が行える。
図6は、鹿や猪等の獣が生息する山野のけもの道でくくり罠1をしかけるためのくくり輪セット器54を示す図である。
くくり輪セット器54は、くくり輪がセットされるセット部材56とセット部材56が収納される収納枠55とから構成される。
図6に示すように収納枠55は、上方が開口した長方形の箱であって、中央部にはガイドピン57が立設されている。
セット部材56は、図6に示すように、収納枠55内に収納される踏板58と、踏板58の中央部に一対配置された連結部60に回動可能に連結された可動環61とから構成されている。
図6に示すように、可動環61は、全体が略コ字状でそのコーナー部は大きなR形状となっている2つのコ字状部材が、その開口部が向き合う形状で構成されている。可動環61を形成するコ字状部材の長辺部62は収納枠55の短辺70よりもやや短く、可動環61を形成するコ字状部材の短辺部63は収納枠55の長辺71の半分よりもやや長くなっている。
そのため、セット部材56の踏板58が収納枠55に収納された状態では、可動環61を形成するコ字状部材の長辺部62が収納枠55の短辺70よりも外側上方に飛び出た状態となっている。
可動環61を形成するコ字状部材の長辺部62と短辺部63の長手方向に直交する断面は外側に開いた円弧形状となっている。そして、その同一の断面がコ字状部材の長辺部62と短辺部63の長手方向に向かって連続している。そのため、くくり輪4を形成する部分のくくりワイヤー2を可動環61の外側に沿わして配置することが可能となっている。
図6に示すように、踏板58の中心部には穴72が明けられており、収納枠55に立設されたガイドピン57が穴72を貫通している。
踏板58が収納枠55内を上下する際には、ガイドピン57によって踏板58がガイドされる。
くくり輪セット器54を構成する部材には、ステンレス、鉄、プラスチックを使用することが可能である。
図7は上述したくくり輪セット器54に本考案のくくり罠1をセットした状態を示している。
くくり輪セット器54に図3に示した圧縮コイルばね5がばね収納筒6内に収納された状態のくくり罠1をセットする手順は以下の通りである。
まず、図6に示すくくり輪セット器54の踏板58を上方に持ち上げ、図7に示すように、可動環61の左右のコ字状部材の長辺部62が中央の連結部60に対し下方に位置する姿勢とする。このとき、可動環61により形作られる四辺形は、中央部(連結部60)が上方に向け凸となっている。
この状態の可動環61の外周に、図3に示したくくり罠1のくくり輪4を沿わせる。そして、移動筒7のロックピン30とばね収納筒6のロック溝31との係止を解除する。
移動筒7はバネ収納筒6内の圧縮コイルばね5によって、くくり輪4を縮径する(くくる)方向に付勢されているので、少しくくり輪セット器54の方向に移動し、図7に示した状態で停止する。
図7に示した状態のくくり輪セット器54とくくり罠1を、山野のけもの道にしかける。その際、周囲の樹木の根本等にシャックル22を用いて係止ワイヤー16を係止しておく。
このように、くくり輪セット器54にくくり輪4をセットした後に、ロック溝31に対するロックピン30の係合を解除することでくくり罠1の仕掛けを完成できる。
すなわち、事前に圧縮コイルばね5を圧縮しておき、次の手順でくくり罠1をくくり輪セット器54にセットできるので、熟練者でなくとも容易にかつ安全にくくり罠1を仕掛けることができる。
図8は本発明のくくり罠1によって猪80を捕獲した状態を示している。
けもの道を歩いてきた猪80がくくり輪セット器54の踏板58を踏むと、踏板58が収納枠55内を下降すると同時に可動環61の一対のコ字状部材が上方に跳ね上がる。
強力な圧縮コイルばね5によって付勢された移動筒7によりくくり輪4が急速に縮径され、猪80の足81をくくって捉える。
くくり罠1にかかった猪80は逃げようと暴れるが、強力な圧縮コイルばね5が作用してくくり輪4を縮径し続けるので猪80は逃走できない。
猪80が暴れまわる際にばね収納筒6が周囲の石等に衝突したり、猪80が牙でばね収納筒6を噛んだりする。しかし、本考案のばね収納筒6はロック溝31が設けられている先端部の肉厚が十分となるよう構成され十分な強度を持っているので破損する恐れはない。
(実施例2)
図9は実施例2に係るくくり罠90を示している。図1に示す実施例1に係るくくり罠1とは、移動筒91の構成のみ異なっている。
実施例1に係る移動筒7では、圧縮コイルばね5の内径内に移動筒本体40が位置していたのに対し、実施例2に係る移動筒91では、移動筒本体92の内径内に圧縮コイルばね5が位置している。
そして、移動筒本体92の先端部の外周には先端部補強筒94が嵌入されている。先端部補強筒94に近い部分の移動筒本体92には、筒の外径方向に突出してロックピン93が設けられている。
図9に示すくくり罠90もばね収納筒6内に圧縮された圧縮コイルばね5を収納した状態で、移動筒91の移動筒本体92をばね収納筒6内に挿入可能である。
くくり罠90の他の構成は、図1に示したくくり罠1と共通するので説明を省略する。
図9に示す実施例2に係るくくり罠90も実施例1に係るくくり罠1と同じ作用、効果を奏する。
1:くくり罠
2:くくりワイヤー
4:くくり輪
5:圧縮コイルばね
6:ばね収納筒
7:移動筒
30:ロックピン
31:ロック溝
45:長手方向溝
46:円周方向溝
54:くくり輪セット器
90:くくり罠
91:移動筒
93:ロックピン

Claims (5)

  1. 先端部にくくり輪が形成されるくくりワイヤーと、
    前記くくりワイヤーがコイル内部に挿通される圧縮コイルばねと、を備え、
    前記くくり輪の中に獣の体の一部を入れ、前記圧縮コイルばねの弾発力により前記くくり輪を縮径することで獣を捕獲するくくり罠であって、
    前記くくりワイヤーが筒内に挿通され、前記圧縮コイルばねが圧縮されて収納されるばね収納筒と、
    前記くくりワイヤーが筒内に挿通され、前記圧縮コイルばねの先端から付勢されることにより前記くくり輪を縮径する移動筒と、を備え、
    前記移動筒は、前記圧縮コイルばねが圧縮された状態で前記ばね収納筒内に挿入可能なことを特徴とするくくり罠。
  2. 前記移動筒は、筒の外径方向に突出するロックピンを備え、
    前記ばね収納筒は、前記ロックピンが係合するロック溝を備え、
    前記ロックピンが前記ロック溝に係合することで、前記ばね収納筒内に収納された前記圧縮コイルばねの圧縮状態が維持されることを特徴とする、請求項1に記載されたくくり罠。
  3. 前記ロック溝は、前記ばね収納筒の先端から筒の長手方向に形成された長手方向溝と、当該長手方向溝の略中央部から筒の円周方向に形成された円周方向溝と、を備え、
    前記ロックピンが前記長手方向溝に沿って移動したのち、前記ロックピンが前記円周方向溝に移動し前記円周方向溝と係合することを特徴とする、請求項2に記載されたくくり罠。
  4. くくり輪セット器に前記くくり輪をセットした後に、前記ロック溝に対する前記ロックピンの係合を解除することを特徴とする、請求項2又は3に記載されたくくり罠。
  5. 前記ばね収納筒の後端近傍で筒の内径方向に突出する固定ピンにより前記圧縮コイルばねの後端が前記ばね収納筒に対し固定されることを特徴とする、請求項1から4に記載されたくくり罠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020036556A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 有限会社信英精密 括り罠の作動装置及び括り罠

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