JP3210737U - 三次元複合熱平衡放熱器 - Google Patents

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進義 周
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Abstract

【課題】軽量の三次元複合熱平衡放熱器を提供する。【解決手段】三次元複合温度熱平衡放熱器は、強化複合粒子層14及び三次元複合温度熱平衡構造10を備える。強化複合粒子層14は、長さが10nm〜10mmの炭素繊維または高分子繊維が結合されており、所定のサイズの板または所定の形状の三次元構造である。三次元複合温度熱平衡構造10は、強化複合粒子層14が積層され、固化されており、表面から放熱し、比重が2.0以下である。強化複合粒子層14がダイカストで積層されるように成型され、熱源から発生する熱エネルギーが平面方向に沿って伝導され、極めて良好な放熱効果及び熱平衡効果を達成させ、モジュール化及び高速製造可能という効果を有する。【選択図】図3A

Description

本考案は、放熱器に関し、更に詳しくは、軽量の三次元複合温度熱平衡放熱器に関する。
電子製品の不断の発展と淘汰により、高集積及び高性能の電子設備が日々成長し、我々の日常生活の中で使用されている。携帯電話、ノートパソコン、または各種の消費者家電製品は、動作部材の体積が小型化し続け、動作速度及び効率が向上し続け、単位体積あたりの発熱量は増大し続けている。
金属材質は高速に熱を拡散させて放熱機能を達成させるため、従来の技術において、家電製品の多くに利用され、電子部品の熱エネルギーが銅またはアルミニウム等の熱伝導性の高い金属により外部へ伝導されて放熱されている。図1Aは従来のアルミニウム或いは銅で製造される金属放熱器110を図示し、その横方向のベースプレート112に複数の縦方向の放熱フィン114が設置される。
米国特許第6758263号公報
しかし、前述した金属材質は密度が高く、銅の比重(Specific Gravity)は約8.9であり、アルミニウムの比重は約2.7である。重量の比較的軽い放熱器を製造する場合、複雑な技術で複数のフィンを有するように製造しなければならない。このとき、加工コストが高騰する。また、放熱フィン114として製造されることで金属放熱器110の縦方向の高さ(h)が増えてしまい、携帯電話等の比較的薄く軽い家電製品には不適格であった。このため、近年、グラファイトシート(Graphite Sheet)を使用して金属板を代替するものが登場したが、但し、その加工工程が複雑であり、加工コストも高いため、家電製品に応用されることは少ない。
また、図1Bは特許文献1の放熱器構造を示す概略図であり、グラファイトとして放熱材料とするものが記載されている。平板状のグラファイトベースプレート(base plate)134の底面には穴部138が設けられ、穴部138には金属銅132が設置され、且つベースプレート134には複数の相互に平行する放熱フィン(Fins)136を有する。放熱裝置構造130は、グラファイトにより金属を代替させてベースプレートとすることで、放熱ベースの重量が減量する。また、グラファイトは高い熱伝導性を有する。しかし、グラファイトは、異方性(Anisotropic)を有する。即ち、グラファイトの横面方向(X‐Y方向)の熱伝導性には優れているが、横面方向と垂直に交わる縦方向(Z方向)の熱伝導率が低く、状況によっては十分な放熱効果が得られない。このため、ベースプレート134が金属銅132により伝導された熱を吸収させる場合、ベースプレート134は熱源方向に平行する方向にのみ高い熱伝導性を有する。しかし、熱伝導性の高いチャネルが無いため熱を放熱フィン136に伝導させることはできない。即ち、熱を放熱フィン136により外界に迅速に拡散させることはできず、熱がベースプレート134に滞留してしまう。また、放熱フィン136の縦方向の高さ(h)が空間を占領するため、携帯電話等の薄く軽い消費者家電製品には不適格であった。
なお、グラファイトシートの放熱板にも問題が存在する。グラファイトは層状の構造であるため、各層の横面方向の分子は共有結合により緊密に結合される。しかし、グラファイトシートの横面方向と垂直に交わる縦方向(Z方向)では、分子間はファンデルワールス力(Van der waals’force)により結合されるため、層の間が剥離される問題が発生しやすい。
そこで、本考案者は上記の欠点が改善可能と考え、すなわち、金属及びグラファイト材料の高い熱伝導性という特徴を利用し、ダイカスト方式により軽量で加工コストの低い放熱器を一体成型するために鋭意検討を重ねた結果、合理的かつ効果的に課題を改善する本考案の提案に到った。
本考案は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本考案は、軽量の三次元複合温度熱平衡放熱器を提供することを主目的とする。
従来の金属放熱板に比べて重量が軽く、熱平衡放熱効果に優れ、サーバー、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末、セットトップボックス、携帯電話、ドライブレコーダー、ドローン、ネット通信製品、またはあらゆる形式の放熱が必要な電子製品に応用可能である。
本考案の他の目的は、軽量の三次元複合温度熱平衡放熱器を提供することにあり、三次元複合温度熱平衡放熱器は、製品の三次元構造に基づいて対応する型が成型され、熱伝導材料(Thermal Interface Material)が利用されてチップに直接接続されるか、あるいは熱伝導材料が加えられずに熱平衡放熱機能を有する。
上記に記載した課題を解決し、目的を達成するために、本考案に係る三次元複合温度熱平衡放熱器は、強化複合粒子層及び三次元複合温度熱平衡構造を備える。
強化複合粒子層は、長さが10nm〜10mmの炭素繊維または高分子繊維が結合されており、所定のサイズの板または所定の形状の三次元構造である。
三次元複合温度熱平衡構造は、強化複合粒子層が積層され、固化されており、表面から放熱可能であり、比重が2.0以下である。
本考案は、強化複合粒子層がダイカストで積層されるように成型され、熱源から発生する熱エネルギーが平面方向に沿って伝導され、極めて良好な放熱効果及び熱平衡効果を達成させ、モジュール化及び高速製造可能という効果を有する。
従来の金属放熱器構造を示す概略図である。 従来の放熱器構造を示す概略図である。 本考案の一実施形態の三次元複合熱拡散材料を示す外観斜視図である。 本考案の一実施形態の三次元複合熱拡散材料を示す断面図である。 図3に示す3Aを示す拡大図である。 本考案の一実施形態の三次元複合温度熱平衡構造が外部フレームと結合される分解斜視図である。 本考案の一実施形態の三次元複合温度熱平衡構造が外部フレームと結合された斜視図である。 本考案の一実施形態の三次元複合温度熱平衡構造が外部フレームと結合された断面図である。 本考案の一実施形態の三次元複合熱拡散構造のダイカストを示す概略図である。 本考案の一実施形態の三次元複合熱拡散構造のダイカストを示す概略図である。 本考案の一実施形態の三次元複合熱拡散構造のダイカストを示す概略図である。 本考案の一実施形態の三次元複合熱拡散構造のダイカストを示す概略図である。 本考案の一実施形態の三次元複合熱拡散構造のダイカストを示す概略図である。 本考案の一実施形態の三次元複合熱拡散構造のダイカストを示す概略図である。 本考案の他の三次元複合熱拡散構造のダイカストを示す概略図である。 本考案の三次元複合熱拡散材料の実際試験例の検出点を示す概略図である。
以下に図面を参照して、本考案を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本考案は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(一実施形態)
以下、本実施形態を図2〜8に基づいて説明する。本考案の好ましい実施形態の三次元複合温度熱平衡放熱器は、強化複合粒子層14及び三次元複合温度熱平衡構造10を備える。
強化複合粒子層14は、長さが10nm〜10mmの炭素繊維または高分子繊維が結合されており、所定のサイズの板または所定の形状の三次元構造である。
三次元複合温度熱平衡構造10は、強化複合粒子層14が所定のサイズの薄型板体または所定の形状の三次元構造として成型される。
また、三次元複合温度熱平衡構造10は、強化複合粒子層14が積層され、固化されており、表面から放熱し、比重が2.0以下である。
本実施形態では、三次元複合温度熱平衡構造10は、熱伝導率が90W/mKより大きい高熱伝導性金属粒子15を有する。また、高熱伝導性金属粒子15は、強化複合粒子層14と混合され、高熱伝導性金属粒子15のサイズは1nm〜1mmで構成される。
また、本実施形態では、三次元複合温度熱平衡構造10は表面に形成される保護フィルム103を更に備える。
なお、本実施形態では、三次元複合温度熱平衡放熱器は、保護枠16を更に備える。保護枠16は、上部フレーム161及び上部フレーム161の底部の内縁に係合される下部フレーム162を含み、三次元複合温度熱平衡構造10の外周が被覆される。保護枠16は、金属フレームで構成されている。また、金属箔によりそのフレームまたは全てが被覆され、落下耐性が得られる。
更に、本実施形態では、強化複合粒子層14は、無機充填粉末11にポリマー接着剤12が加えられて均一に混合され、造粒処理が行われている。無機充填粉末11として、グラファイト、グラフェン、炭素系材料、または高熱伝導性無機充填材料を含み、高熱伝導性無機材料として、二酸化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、ダイヤモンド、或いは雲母等で構成されている層状無機材料を含む。
前述のグラファイト及び炭素系材料は、高い熱伝導性を有し、放熱性の優れた材料であるが、これら材料自体の構造強度が不足している。このため、長さが10nm〜10mmの炭素繊維13または高分子繊維が無機充填粉末11に加えられている。また、無機充填粉末11の強化材料として、且つ造粒処理後に長さ300um〜3.5mmの強化複合粒子層14が形成される。即ち、強化複合粒子層14における炭素繊維13の高分子繊維は、セメントにおける鉄筋と同様に、構造強度を強化させる効果を有する。
本実施形態では、造粒処理方式として、2種類の方式を含む。溶剤によりポリマー接着剤12を溶解させて無機充填粉末11が一定の混合比で加えられて乾燥されることにより形成される方式を含む。または、ポリマー接着剤12及び無機充填粉末11が複合加熱される方式(プラスチック造粒)を含む。これにより、必要な強化複合粒子層14が獲得される。無機充填粉末11及びポリマー接着剤12の重量百分率は80〜95%:5〜20%である。好ましい実施形態による重量百分率は85%:15%である。
前述のポリマー接着剤として、熱成形または高温固体の2種類を含む。例えば、アスファルト(Asphalt)、ポリビニルアルコール(PolyVinylAlcohol.、 PVA)、ポリ酢酸ビニル(PolyVinylAcetate.、 PVAc)、ポリイミド(Polyimide resin.、 PI)、ポリウレタン(PolyUrethane.、PU)、ポリエチレングリコール(Poly Ethylene Glycol.、 PEG)、ポリエチレン(PolyEthylene.、 PE)、ポリ塩化ビニル(PolyVinylChloride.、 PVC)、フェノール樹脂(Phenolic Resin)、エポキシ樹脂(Epoxy)、ポリメタクリル酸メチル(PolyMethylMethAcrylate.、 PMMA)、或いは溶解または融解可能なあらゆる高分子材料を含み、ポリマー接着剤は水溶性ないしは溶媒である。
本実施形態では、粉体供給設備20は単発的または連続的に粉体をダイカスト型30内に添加させる。粉体のダイカスト型30は、30MPaから300MPaの間の圧力が上部金型40に加えられ、一次加圧或いは二次加圧及び保持等の圧縮成形が少なくとも3秒以上行われてから離型される。
ダイカスト成型された三次元複合温度熱平衡構造10は、比重が2.0と同等もしくはより低く、これにより三次元構造を有すると共に軽量の三次元複合温度熱平衡構造10が形成される(図2参照)。
図3は本考案の断面図であり、図3Aは主な構造の拡大概略図であり、ダイカストを経て積層された三次元複合温度熱平衡構造10は厚さ(Z軸方向)が0.5mm以上に達し、三次元複合温度熱平衡構造10の底面101は平面であり、チップ等の熱源に貼り合わせられて放熱が行われる。当然ながら、底面101は熱源の形状に適合され、非平面に設けられ、表面102はフィン状または波状構造として設けられ、三次元複合温度熱平衡構造10の厚さ方向(Z軸方向)の放熱が強化される。ちなみに、強化複合粒子層14の間の結合は、従来のグラファイトシートのようにファンデルワールス力(van der waals’force)により結合されるのではなく、ダイカストにより強化複合粒子層14が成型される。また、強化複合粒子層14中に炭素繊維13の高分子繊維が混合されるため、材料の結合強度が強く、従来のグラファイトシートのような層の間が剥離しやすいという問題が発生しない。即ち、本考案では、従来のグラファイトシートでは層の間が剥離しやすいという欠点を克服させるが、グラファイト及び炭素系材料の面方向(X‐Y軸平面)への高い熱伝導特性という長所は保持する。加えて、ダイカスト成型が使用されるため、Z軸方向に型が開設されることにより、フィン状または波状として成型可能である。従来のグラファイトシートではフィン状または波状として成型できず、金属放熱器にフィンが設置されるため、加工が煩雑で、空間が占拠される。また、三次元複合温度熱平衡構造10は、グラファイト及び炭素系材料を含む。三次元複合温度熱平衡構造10の表面は、粉状を呈し、熱平衡放熱機能に影響はない。しかし、散粉を避けるため、本実施形態において、ダイカスト成型される三次元複合温度熱平衡構造10は、浸漬塗装(Dipping)、射出成形(Mold)、或いは吹き付け塗装(Spray)方式によりポリマー接着剤がその表面に均一に分散されることにより形成される保護フィルム103を更に備える。これにより、散粉、断裂、外観及び使用に影響を及ぼす現象等の発生が防止され、三次元複合温度熱平衡構造10の安定性及び信頼性が高まる。
本実施形態では、三次元複合温度熱平衡構造10は、所定のサイズの薄型板体または所定の電子放熱製品の形状に合わせて成型される三次元構造を備える。ちなみに、三次元複合温度熱平衡構造10は金属製ではない。120cm以上の落下試験を通過しており、産業上の利用価値が高い。
更に、薄型板体の周囲には保護枠16を更に備え、保護枠16は上部フレーム161及び上部フレーム161の底部の内縁に係合される下部フレーム162を具備し、三次元複合温度熱平衡構造10の外周が被覆される。これにより、三次元複合温度熱平衡構造10の構造全体がより堅固になって安定する(図4及び図5参照)。
図3Aに示すように、好ましい実施形態では、本考案は高熱伝導性金属粒子15を更に備え、熱伝導率が90W/mKより大きい高熱伝導性金属粉末が1ナノメートル(nm)から1mmの範囲のサイズで篩い分けられることにより構成される。高熱伝導性金属粒子15及び強化複合粒子層14が混合されて粉体供給設備20に入れられる。本実施形態において、高熱伝導性金属粒子15として、金、銀、銅、鉄、アルミニウム、チタン、または以上の2つ或いは2つ以上の顆粒の合金を含む。高熱伝導性金属粒子15及び強化複合粒子層14の重量百分率は10%〜25%:75〜90%である。高熱伝導性金属粒子15の三次元複合温度熱平衡構造10の厚さ方向(Z軸高さ)の熱伝導が強化され、2つが相補することにより形成され、高速拡散及び均一な放熱の目的を達成させる。
前述のダイカスト型30は、直立式ダイカストまたは回転式ダイカストを含む。以下の実施形態では直立式ダイカスト方式について説明し、その実施形態及び成型過程は、図7Aから図7Fに示す。上部金型40は、下部金型50の上方に対応するように圧接されている。下部金型50は、下部型ベース51と、下部型ベース51内に装設されるコアインサート52と、コアインサート52内で移動する支持ロッド53とを備え、且つ下部型ベース51は下部キャビティ511を有する。上部金型40は、上部型ベース41及び上部型ベース41内で移動するキャビティインサート42を備える。上部型ベース41は、底面の中央部から上に向けて延伸されると共に前述の下部キャビティ511に対応する上部キャビティ411と、上部キャビティ411の中間の高さの箇所に連通されると共に斜め上に向けて延伸されて貫通させる対称な2つの材料供給用チャンネル412とを有する。キャビティインサート42は、上部キャビティ411内に上下に移動可能に納置され、且つその底面には三次元複合温度熱平衡構造10の表面の所定の三次元形状に合わせて凹凸構造421が設置される。
図7Aは上部金型40及び下部金型50が開いた状態を図示する。図7Bによれば、上部型ベース41が下部型ベース51の上面に圧接され、且つ粉体供給設備20により強化複合粒子層14が填入される。本実施形態では、強化複合粒子層14は上部型ベース41の材料供給用チャンネル412から嵌め込まれる。しかし、これに限定されず、例えば、回転式ダイカストの過程において、強化複合粒子層14が下部キャビティ511内に直接嵌め込まれ、上部型ベース41の材料供給用チャンネル412を経て嵌め込まれなくてもよい。図7Cによると、キャビティインサート42が下に移動し、キャビティインサート42及びコアインサート52が相互に圧接されることにより、下部キャビティ511内の強化複合粒子層14が圧縮される。前述のように、上部型ベース41が等圧モードを少なくとも10秒以上保持させる。図7Dによれば、上部型ベース41が持ち上げられ、材料供給用チャンネル412により強化複合粒子層14が再度嵌め込まれる。図7Eによると、上部型ベース41及びキャビティインサート42が再度下に移動し、その後に嵌め込まれる強化複合粒子層14が前述の強化複合粒子層14の上方に積層され、強化複合粒子層14はN回加圧されて所定の厚さに積層され、表面に三次元構造を有する三次元複合温度熱平衡構造10が形成される。N≧1であり、即ち、三次元複合温度熱平衡構造10の厚さ(Z軸方向)が4.0mm以下の場合、加圧積層が1回または1回以上行われればよい。最後に、図8Fによれば、上部型ベース41が持ち上げられ、コアインサート52の支持ロッド53により三次元複合温度熱平衡構造10が下部キャビティ511から突き上げられ、離型プロセスが完成する。
強化複合粒子層14の物理性質は金属とは異なり、それ自身が弾性を有する。このため、キャビティインサート42により圧力が加えられる場合、先ず1回数秒間加圧が行われた後に再度2回加圧が行われ、且つ等圧モードが少なくとも3秒以上保持されてから離型される。或いは、キャビティインサート42が上に移動した後、強化複合粒子層14が膨張し、且つ強化複合粒子層14が圧縮されて固体の三次元複合温度熱平衡構造10が形成され、これにより一定時間の等圧モードが保持される。これは本考案に必要な技術手段である。
図8を参照し、本考案は放熱製品の形態構造に基づいて対応する型が成型され、キャビティインサート42の凹凸構造421が製品の形態構造の形状に基づいて設けられ、所定の形状の三次元複合温度熱平衡構造10Aがダイカスト成型される。その詳細については再述しない。
上記の技術手段に基づくと、本考案に係る三次元複合温度熱平衡構造10または10A等は、従来の金属放熱板と比較して重量が軽く、体積が小さく、熱平衡放熱効果に優れている。本考案に係る三次元複合温度熱平衡構造10または10A等は、サーバー、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末、セットトップボックス、携帯電話、或いはあらゆる電子製品の放熱に応用可能である。
《実際の試験例》
下の表は本考案に係る放熱特性の実際の試験例である。試験方法は高熱伝導性金属粒子15が添加されていない三次元複合温度熱平衡構造10、及び高熱伝導性金属粒子15が添加された三次元複合温度熱平衡構造10が選択され、それらは長さ(58mm)×幅(29mm)×厚さ(2.4mm)の基材であり、従来のアルミニウム製及び銅製の波状放熱ブロックと比較してサイズは同じである。
図9は本考案に係る三次元複合温度熱平衡構造10の検出点の位置を図示する。検出点1(Sensor1)は熱源(H)上に位置され、検出点2(Sensor2)は三次元複合温度熱平衡構造10の表面の検出点1(Sensor1)に対する上方に位置され、検出点3及び検出点4(Sensor3及びSensor4)は検出点2(Sensor2)からそれぞれ14.5mm及び29mm離間される。従来のアルミニウム製及び銅製の波状放熱ブロックの検出点も同じであり、試験データは以下表1に示す。
Figure 0003210737
上記の表の試験データによると、本考案に係る三次元複合温度熱平衡構造10は、従来のアルミニウム製波状放熱ブロックと比較し、熱源温度(検出点1)及び表面温度(検出点2)が16.1℃(64.4℃から48.5℃に低下)及び8.9℃(40.4℃から31.5℃に低下)にそれぞれ低下し、金属顆粒が添加される三次元複合温度熱平衡放熱器は熱源に対して冷却効果(64.4℃から48.1℃に低下)が加えられる。しかし、その表面温度がやや高く、これは熱が有効的に放出されていることを示す。検出点3及び検出点4についても、対応する冷却傾向が示されている。
よって、本考案に係る三次元複合温度熱平衡構造10は強化複合粒子層14がダイカスト積層形式で成型され、十分な強度を有するのみならず、比重も2.0と同等かそれよりも低い。金属放熱ブロックでは、銅の比重が8.9であり、アルミニウムの比重が2.7であるのと比べ、本考案に係る三次元複合温度熱平衡構造10は重量が軽く、あらゆる電子製品の放熱に応用可能である。且つ強化複合粒子層14のグラファイト材または層状無機材料は、平面方向(X‐Y軸平面)の高い熱伝導性能を有する。電子製品の熱源から発生した熱エネルギーは平面方向(X‐Y軸平面)に沿って伝導され、極めて好ましい熱平衡効果を達成できる。更に、高熱伝導性金属粒子15が加えられて強化複合粒子層14と混合され、三次元複合温度熱平衡構造10の厚さ方向(Z軸高さ)の熱伝導が向上し、2つが相補することにより形成され、高速拡散及び均一な放熱という目的を達成できる。高速放熱を保証することを基礎とし、電子製品の性能が改善する。また、ダイカスト積層形式で成型される三次元複合温度熱平衡構造10は、モジュール化及び高速製造の効果が促進される。
従って、本明細書に開示された実施例は、本考案を限定するものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本考案の思想と範囲が限定されるものではない。本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲により解釈すべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術は、実用新案登録請求の範囲に含まれるものと解釈すべきである。
10 三次元複合温度熱平衡放熱器
10A 三次元複合温度熱平衡放熱器
101 底面
102 表面
103 保護フィルム
11 無機充填粉末
12 ポリマー接着剤
13 炭素繊維
14 強化複合粒子層
15 高熱伝導性金属粒子
16 保護枠
161 上部フレーム
162 下部フレーム
20 粉体供給設備
30 ダイカスト型
40 上部金型
41 上部型ベース
411 上部キャビティ
412 材料供給用チャンネル
42 キャビティインサート
421 凹凸構造
50 下部金型
51 下部型ベース
511 下部キャビティ
52 コアインサート
53 支持ロッド

Claims (4)

  1. 長さが10nm〜10mmの炭素繊維または高分子繊維が結合されており、所定のサイズの板または所定の形状の三次元構造である強化複合粒子層と、
    前記強化複合粒子層が積層され、固化されており、表面から放熱可能であり、比重が2.0以下である三次元複合温度熱平衡構造と、
    を備えることを特徴とする三次元複合熱平衡放熱器。
  2. 前記三次元複合温度熱平衡構造は、熱伝導率が90W/mKより大きい高熱伝導性金属粒子を有し、
    前記高熱伝導性金属粒子は、前記強化複合粒子層と混合され、前記高熱伝導性金属粒子のサイズが1nm〜1mmで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の三次元複合熱平衡放熱器。
  3. 前記三次元複合温度熱平衡構造は、表面に形成される保護フィルムを有することを特徴とする請求項1に記載の三次元複合熱平衡放熱器。
  4. 前記三次元複合温度熱平衡構造は、保護枠を更に有し、
    前記保護枠は、上部フレーム及び前記上部フレームの底部の内縁に係合される下部フレームを含み、前記三次元複合温度熱平衡構造の外周が被覆されることを特徴とする請求項3に記載の三次元複合熱平衡放熱器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112153879A (zh) * 2020-10-27 2020-12-29 厦门凯纳石墨烯技术股份有限公司 一种组合式散热器

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