JP3210564U - 室内履き - Google Patents

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JP3210564U JP2017000734U JP2017000734U JP3210564U JP 3210564 U JP3210564 U JP 3210564U JP 2017000734 U JP2017000734 U JP 2017000734U JP 2017000734 U JP2017000734 U JP 2017000734U JP 3210564 U JP3210564 U JP 3210564U
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】足裏を効率的にサポートする凹凸を設けた芯材と、シリカゲル素材を含んだ除湿防臭シートを布その他シート状素材で包み込むように縫製する構造を採用することにより、足裏にフィットし、除湿防臭効果のあるスリッパその他の室内履きを提供する。【解決手段】少なくとも足の甲の上半分の一部分を覆う大きさを有したアッパー部11と、布またはレザーその他のシート状物でインソールと除湿防臭シートを包み込んで縫製したソール部12とを備え、前記除湿防臭シートはインソールの上側であってソール部の中央から爪先側の間の部分2に設けられている。【選択図】図4

Description

この考案は、足裏の形状に合わせた立体形状のソール部を備えたことによって、足裏の土踏まず及び立方骨があたる部分をしっかりサポートでき、さらに、シリカゲルを特殊製法で挟み込んだハニカムパターンシートをソール部に埋め込んで除湿防臭効果を高めた快適な履き心地のスリッパその他の室内履きに関する。
スリッパその他の室内履きは、リラックスした状態で、履くことが多く、楽な服装で、足元は裸足という状態で履くことも多い。足裏は、全身の中でもとくに汗をかきやすい部位であるため、室内履きの内部は、蒸れやすい。また、室内履きは、頻繁に洗濯できないものが多く、汗や蒸れから悪臭が発生することもが多い。
それらの問題を改善するため、特許文献1のようなスリッパが考案されている。特許文献1のスリッパは、本体内部にライナーをセットして、汗をかいたら、ライナーを取り換えて新しいライナーをセットして使用するシステムスリッパである。洗濯を頻繁に行うことが難しいスリッパでも、ライナーを新しいものに取り換えれば、快適に履き続けられる構成となっている。
しかし、特許文献1のスリッパは、ライナーを、汗をかくたび取り替えねばならず、複数枚のライナーを準備しなければいけないため、コストが割高となる。また、ライナーを交換するタイミングがないシーンでは、長時間、同じライナーで履き続けなければならず、スリッパ内部が蒸れて不快になる。
実用新案登録第3008071号公報
そこで、本考案は、スリッパやルームブーツ等の室内履きのソール部に、シリカゲル素材を含んだ素材からなる除湿防臭効果のあるシートを埋め込み、室内履きを履いている間、ソール部から湿気を効率よく発散できるようにし、長時間履き続けても、室内履き内部が蒸れず、悪臭を発生せず、快適な履き心地が続く室内履きを提供する。本考案の室内履きは、洗濯を繰り返してても除湿防臭効果が低下しないので、いつでも清潔で、除湿防臭効果が長続きする。したがって、コストがかからず、快適な履き心地を、いつでも得ることができる。
本考案の室内履きは、足の甲の上半分の一部分を覆う大きさを有したアッパー部と、硬質素材の芯材であるインソールが内蔵され且つ表面が布その他のシート状物で覆われたソール部と、前記ソール部の内部であって前記インソールと前記シート状物との間に設けられた除湿防臭シートからなる除湿防臭部と、を備えたことを特徴とする。
この考案によれば、蒸れやすいアッパー部のアーチ内に湿気がこもることがなく、足裏の汗は、ソール部の下に備えられた除湿防臭シートによって、すばやく湿気が空気中に拡散し、匂いの発生を防いで、長時間でも快適に履き続けることができる。
また、本考案の室内履きは、足の甲の上半分の一部分を覆う大きさを有し、除湿防臭シートからなる除湿防臭部を備えたアッパー部と、硬質素材の芯材であるインソールが内蔵され且つ表面が布その他のシート状物で覆われたソール部と、前記アッパー部の内部に設けられた除湿防臭シートからなる除湿防臭部と、を備えたことを特徴とする。
この考案によれば、アッパー部に備えられた除湿防臭シートによって、蒸れやすいアッパー部のアーチ内に湿気がこもることがなく、すばやく湿気が空気中に拡散し、匂いの発生を防いで、長時間でも快適に履き続けることができる室内履きを提供することができる。
また、本考案の室内履きの除湿防臭シートは、表面に凹凸構造を備えており且つシリカゲルを含んだ素材からなることを特徴とする。
この考案によれば、この考案によれば、足裏の汗がソール部に染み込んでも、表面に凹凸構造を備えており且つシリカゲルを含んだ素材からなる除湿防臭シートが、すばやく湿気を逃がし、湿気がこもらず、匂いの発生も抑え、快適な履き心地を提供することができる。除湿防臭シートの表面に凹凸構造が備えられたことによって、除湿防臭シートに含まれたシリカゲル素材が、外気に触れる面積が多く、除湿防臭効果の高い室内履きを提供することができる。
また、本考案の室内履きの除湿防臭シートの前記凹凸構造は、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンの凸部からなることを特徴とする。
この考案によれば、足裏の汗がソール部に染み込んでも、シリカゲルを含んだ素材からなる正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンの凸部を備えたシートが、すばやく湿気を逃がし、湿気がこもらず、匂いの発生も抑え、快適な履き心地を提供することができる。凸部がハニカムパターンであることで、上下からの加重にも強く、ソール部にかかる体重負荷に耐えるので、除湿防臭シートの凹凸が体重負荷でつぶされてしまうことを予防できる。したがって、長時間履き続けても除湿防臭シートの効能が低下しない耐久性の高い室内履きを提供できる。
また、本考案の室内履きの前記ソール部は、前記ソール部上面の中央に隆起を有し、前記ソール部上面の左右端が高くなっていることを特徴とする。
この考案によれば、ソール部中央の隆起が足裏の立方骨の部分をサポートし、また、左右端が高くなっていることで、足裏を両側から包み込むようにフィットして、足裏の形状に沿って足裏をサポートするため、歩行の際に、足から室内履きが滑り落ちることがなく、足指に余分な力が入らず、長時間歩いても足が疲れにくい。また、足裏の土踏まずの部分及び立方骨の部分を下から支えるので、快適な履き心地を得ることができる。
この考案の実施形態1にかかる室内履きスリッパ100の平面図である。 (a)は、この考案の室内履きスリッパ100の除湿防臭部2を説明するための参考平面図であって、(b)は、図2(a)のA部拡大図である。 (a)は、図1に示した室内履きスリッパ100の右足用室内履きスリッパ102の参考平面図であって(b)は、右足用室内履きスリッパ102の参考左側面図である。 (a)は、図1に示した室内履きスリッパ100の右足用室内履きスリッパ102の参考斜視図である。 この考案の実施形態1にかかる室内履きスリッパ100の使用状態を示す参考図である。 この考案の実施形態2にかかる室内履きスリッパ200の平面図である。 図6に示した室内履きスリッパ200の右足用室内履きスリッパ202の参考斜視図である。 この考案の実施の形態3にかかる室内履きスリッパ300の平面図である。 図8に示した室内履きスリッパ300の右足用室内履きスリッパ302の参考斜視図である。 この考案の実施の形態4にかかる室内履きスリッパ400の平面図である。 図10に示した室内履きスリッパ400の右足用室内履きスリッパ402の参考斜視図である。 (a)は、図10に示した室内履きスリッパ400の右足用室内履きスリッパ402の参考平面図であって、(b)は、参考左側面図である。 (a)は、図10に示した室内履きスリッパ400の足裏側防湿防臭部2aを説明するための参考平面図であって、(b)は、室内履きスリッパ400のアッパー側防湿防臭部2bを説明するための参考平面図である。(c)は、図13(a)及び(b)のB部拡大図である。 この考案の実施の形態5にかかる室内履きスリッパ500の平面図である。 図14に示した室内履きスリッパ500の右足用室内履きスリッパ502の参考斜視図である。 (a)は、図14に示した室内履きスリッパ500の参考平面図であって、(b)は、参考左側面図である。 (a)は、図16に示した室内履きスリッパ500のアッパー側防湿防臭部2bを説明するための参考平面図であって、(b)は、室内履きスリッパ500のアッパー側防湿防臭部2bを説明するための参考平面図であって、(c)は、図17(a)及び(b)のC部拡大図である。 この考案の実施の形態6にかかる室内履き600の斜視図である。 図18に示した室内履き600の右足用室内履き601の斜視図である。 図18に示した室内履き600の右足用室内履き601の右側面図である。 図18に示した室内履き600の右足用室内履き601の参考断面図である。 (a)は、図16に示した室内履き室内履き600のアッパー側防湿防臭部2bを説明するための参考平面図であって、(b)は、室内履き600のアッパー側防湿防臭部2bを説明するための参考平面図であって、(c)は、図22(a)及び(b)のC部拡大図である。
以下、本考案を実施するための最良の形態について、実施の形態毎に説明する。
(実施の形態1)
図1は、この考案の実施形態1にかかる室内履きスリッパ100の平面図である。図2(a)は、この考案の室内履きスリッパ100の除湿防臭部2を説明するための参考平面図であって(b)は(a)のA部拡大図である。図3(a)は、図1に示した室内履きスリッパ100の右足用室内履きスリッパ102の参考平面図であって(b)は、右足用室内履きスリッパ102の参考左側面図である。図4(a)は、図1に示した室内履きスリッパ100の右足用室内履きスリッパ102の参考斜視図である。図5は、この考案の実施形態1にかかる室内履きスリッパ100の使用状態を示す参考図である。
実施の形態1の室内履きスリッパ100は、図1に示すように、ルームシューズ型の足を包み込む形状の室内履きスリッパである。一般的な室内履きスリッパは、右足用も左足用も全く同一の形状であり、それぞれ、左右対称の楕円形状であることが多いが、本考案の実施の形態1の室内履きスリッパ100は、右足用と左足用、同一の形状ではなく、鏡像対称の形状となっている。それぞれの足の形にフィットする形状となっているので左右逆にして履くことはできない。実施の形態1の室内履きスリッパ100は、足裏が接する面であるソール部12には、足裏の形態に沿った凹凸が設けられている。この凹凸は、ソール部12の直下に硬質素材のインソールが内蔵されていることで形成されている。凹凸が設けられた芯材であるインソールを布その他のシート状物で覆ってソール部12が形成されている。ソール部12に内蔵されたインソールに設けられた凹凸は、足の内側と外側とで、それぞれ違う大きさであり、足裏の形状に沿った凹凸となっている。芯材であるインソールは、硬質の素材からなる。インソールの素材の硬さについて、少なくともアッパー部11より硬い必要がある。
室内履きスリッパ100は、ソール部12の下側に除湿防臭効果のあるシートである除湿防臭部2が埋め込まれている。ソール部12の下に埋め込まれている除湿防臭部2は、図2(a)に示すように、小判形状を中央から上半分のみ切り取ったような形状である。除湿防臭部2は、平面視、下端が、略直線状であって、上部は、丸みを帯びた半円の曲線を描いている。除湿防臭部2は、除湿防臭効果を有するハニカムパターンシート21を、布で作った袋に入れ、当該袋の口を縫い綴じたものである。図2(b)に示すように、ハニカムパターンシート21は、シリカゲル素材を含んだシート素材であり、拡大して見ると、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンの凸部が設けられている。
シリカゲル素材は、多孔質構造で水分を吸着する性質がある。シリカゲル素材を含むシートの表面にハニカムパターンの凸を備えられたことによって、水分を吸着するシリカゲル素材が外気に触れる面積が多くなり、水分の吸着を効率よく行うハニカムパターンシート21となっている。また、ハニカムパターンシート21の凸部は、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンであるため、上からかかる負荷に対して強い。室内履きスリッパのソール部12の中に埋め込まれ、室内履きスリッパを履いた状態で、上から体重負荷がかかってもハニカムパターンシート21の凹凸がつぶれにくいので、除湿防臭性能が低下せず、耐久性の高い室内履きスリッパ100を提供することができる。
実施の形態1の室内履きスリッパ100は、除湿防臭部2にハニカムパターンの凹凸を設けたシートを用いたが、除湿防湿部2に使用するシートは、ハニカムパターン以外の凹凸を備えたシートを備えてもよい。格子パターンの凹凸を備えたシートでもよいし、多数の細い溝が設けられたシートでもよいし、ランダムに凹凸が設けられたシートでもよい。除湿防湿部2のシート表面に凹凸形状が備えられており、シリカゲル素材が外気に触れる面積が多い構造であることが望ましい。
ハニカムパターンシート21の厚みは、5ミリメートルから20ミリメートルである。秋冬用室内履きスリッパに用いるものは7ミリメートルから9ミリメートル程度の厚みのものを用いると除湿及び防臭効果が十分得られ最適である。夏用の室内履きスリッパに用いる場合は13ミリメートルから18ミリメートルの厚みのものを用いると、除湿及び防臭効果のほか、抗菌効果を高めることができる。ハニカムパターンシート21は、厚みのあるシートとするとコストも高くなるので、秋冬用室内履きスリッパには薄めのシートを用い、汗を多くかく夏用室内履きスリッパには、厚めのシートを用いて除湿防臭及び抗菌効果を高めるとよい。
図3(a)及び(b)に示すように、室内履きスリッパ100の除湿防臭部2は、室内履きスリッパ100の爪先側のエリアであって、ソール部12の直下に埋め込まれている。室内履きスリッパ100は、ソール部12の下側に、足裏の凹凸にあわせた凹凸が設けられたインソールと、インソールの上側に重ねるように設けられた除湿防臭部2とが埋め込まれている。除湿防臭部2が設けられた位置について、室内履きスリッパの中で、一番蒸れやすいのは、足裏が接するソール部12の上面であって上側をアッパーに囲まれた部分である。したがって、除湿防臭部2は、ソール部12の中であって、中央から爪先側にかけての部分に埋め込むことが一番効果的である。
図4に示すように、室内履きスリッパ100は、足裏が接する面であるソール部12は、足裏の形状に沿った凹凸が設けられていて、アッパー部1は、ソール部12に足裏を載置したときに、足の甲を包み込むような形状となっている。除湿防臭部2は、ソール部12の中央から爪先側にかかる部分に埋め込まれている。除湿防臭部2は、少なくとも、中央から爪先側にかけての部分の一部を覆う寸法のものを埋め込む必要があるが、ソール部12の中央から爪先側の部分すべてにかかるよう大きくしてもよいし、ソール部12の全面を覆う大きさとしてソール部12に埋め込んでもよい。
図5に示すように、室内履きスリッパ100は、足裏の形状に沿った凹凸が設けられているので、歩行時も足の位置が室内履きスリッパ100の中で固定され、位置ズレしないので、安定した良い歩行姿勢を保つことができる。ソール部12は、足の踵が接する部分には踵にあわせた窪みである踵ホールドが設けられ、また、土踏まずが接する部分には土踏まずの形状に沿った凸部である土踏まずサポートが設けられている。足の位置が室内履きスリッパ100の中で固定されるため、足裏が、ずっとソール部12に密着したままとなり、湿気がこもりやすくなるが、ソール部12の下に除湿防臭効果のあるハニカムパターンシート21が埋め込まれていることで、湿気が効率よく拡散され、匂いの発生が抑えられる。室内履きスリッパ100は、足をしっかりホールドして良い歩行姿勢を保つと同時に、長時間履き続けても室内履きスリッパ内部が蒸れたり悪臭が発生しない快適な履き心地の室内履きスリッパ100である。
(実施の形態2)
次に、図6及び図7を示しながら、本考案の実施の形態2の室内履きスリッパ200について説明する。
図6は、この考案の実施形態2にかかる室内履きスリッパ200の平面図である。図7は、図6に示した室内履きスリッパ200の右足用室内履きスリッパ202の参考斜視図である。
室内履きスリッパ200は、ソール部12と、アッパー部11とからなる室内履きスリッパである。アッパー部11は、室内履きスリッパ200の中央から爪先側にかけて、足の甲の部分を覆うように設けられている。足裏が接する面であるソール部12は、実施の形態1のソール部12と同様に、足裏の形状に沿った凹凸が設けられている。
室内履きスリッパ200は、実施の形態1と同様、ソール部12の下側に除湿防臭効果のあるシートである除湿防臭部2が埋め込まれている。ソール部12の下に埋め込まれている除湿防臭部2は、小判形状を中央から上半分のみ切り取ったような形状である。除湿防臭部2は、平面視、下端が、略直線状であって、上部は、丸みを帯びた半円の曲線を描いている。除湿防臭部2は、除湿防臭効果を有するハニカムパターンシート21を、布で作った袋に入れ、当該袋の口を縫い綴じたものである。除湿防臭部2は、布で作った袋を省略し、ハニカムパターンシート21を直接埋め込むようにしてもよい。ハニカムパターンシート21は、シリカゲル素材を含んだシート素材であり、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンの凸部が設けられている。シリカゲル素材は、多孔質構造で水分を吸着する性質がある。シリカゲル素材を含むシートの表面にハニカムパターンの凸を備えられたことによって、水分を吸着するシリカゲル素材が外気に触れる面積が多くなり、水分の吸着を効率よく行うハニカムパターンシート21となっている。また、ハニカムパターンシート21の凸部は、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンであるため、上からかかる負荷に対して強い。室内履きスリッパのソール部12の中に埋め込まれ、室内履きスリッパを履いた状態で、上から体重負荷がかかってもハニカムパターンシート21の凹凸がつぶれにくいので、除湿防臭性能が低下せず、耐久性の高い室内履きスリッパ200を提供することができる。
図7に示すように、室内履きスリッパ200にも、実施の形態1と同様に、ソール部12の下側に除湿防臭部2が埋め込まれている。除湿防臭部2は、一番湿気がこもりやすい箇所であるソール部12の中央から爪先側、すなわち、アッパー部11とソール部12とで足の甲を包み込む空間を形成している場所の下側に埋め込まれている。除湿防臭部2に使用されているハニカムパターンシート21は、コストが高いため、なるべく小さい寸法のもので効果を得るためには、少なくとも、ソール部12の足裏の指のつけねが接する部分の下側に除湿防臭部2が埋め込まれている必要がある。除湿防臭部2の除湿防臭効果を向上させたいときは、除湿防臭2の寸法を大きくして、踵から爪先までソール部12全面にハニカムパターンシート21を埋め込んでもよい。
(実施の形態3)
次に、図8及び図9を示しながら、本考案の実施の形態3の室内履きスリッパ300について説明する。
図8は、この考案の実施の形態3にかかる室内履きスリッパ300の平面図である。図9は、図8に示した室内履きスリッパ300の右足用室内履きスリッパ302の参考斜視図である。
図8に示すように、室内履きスリッパ300は、夏用の室内履きスリッパであって、足裏が接するソール部12には、竹素材またはイ草の畳敷シートが使用されている。竹素材やイ草素材をソール部12に使用するものは、夏に使用される室内履きスリッパ200であるので、除湿防臭効果を十分得られるよう、埋め込む除湿防臭部2は、室内履きスリッパ100や室内履きスリッパ200に使用されていたハニカムパターンシートより厚いハニカムパターンシート21を採用している。夏用に供される室内履きスリッパに埋め込むハニカムパターンシートは、15ミリメートル以上のしっかりした厚みのものを用いると、十分な除湿防臭効果が得られ、且つ、抗菌作用も高めることができる。
図9に示すように、室内履きスリッパ300のソール部12には、除湿防臭部2が埋め込まれている。除湿防臭部2はソール部12の中央から爪先側の部分、すなわち、足の指の付け根にあたる部分が接する箇所に埋め込まれている。除湿防臭部2は、ハニカムパターンシート21を布等の袋に入れて口を縫い綴じたものであり、ソール部12の内部に埋め込まれている。除湿防臭部2は、布等の袋を省略し、ハニカムパターンシート21を直接ソール部12に埋め込んでもよい。ハニカムパターンシート21は、シリカゲル素材を含んだシート素材であり、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンの凸部が設けられている。シリカゲル素材は、多孔質構造で水分を吸着する性質がある。シリカゲル素材を含むシートの表面にハニカムパターンの凸を備えられたことによって、水分を吸着するシリカゲル素材が外気に触れる面積が多くなり、水分の吸着を効率よく行うハニカムパターンシート21となっている。また、ハニカムパターンシート21の凸部は、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンであるため、上からかかる負荷に対して強い。室内履きスリッパのソール部12の中に埋め込まれ、室内履きスリッパを履いた状態で、上から体重負荷がかかってもハニカムパターンシート21の凹凸がつぶれにくいので、除湿防臭性能が低下せず、耐久性の高い室内履きスリッパ300を提供することができる。
ハニカムパターンシート21は、湿気をすばやく外に放出し、匂いの発生もおさえる効果がある。また、乾かせば、何度でも、除湿防臭効果を発揮するので、繰り返し使えて経済的である。さらに、洗濯可能であり、洗濯してよく干せば、何度でも防臭防臭効果を発揮する。
本実施の形態の室内履きスリッパは室内履きスリッパ底に、ゴム底や滑り止め素材を採用して履き心地をよくしてもよい。また、室内履き用には布底の室内履きスリッパを、室外履き用にはゴム底や靴底素材を採用した室内履きスリッパを供するようにしても良い。
(実施の形態4)
次に、図10から図13を示しながら、実施の形態4の室内履きスリッパ400を説明する。
図10は、この考案の実施の形態4にかかる室内履きスリッパ400の平面図である。図11は、図10に示した室内履きスリッパ400の右足用室内履きスリッパ402の参考斜視図である。図12(a)は、図10に示した室内履きスリッパ400の右足用室内履きスリッパ402の参考平面図であって、(b)は、参考左側面図である。図13(a)は、図10に示した室内履きスリッパ400の防湿防臭部2aを説明するための参考平面図であって、(b)は、室内履きスリッパ400の防湿防臭部2bを説明するための参考平面図である。(c)は、図13(a)及び(b)のB部拡大図である。
実施の形態4の室内履きスリッパ400は、ハニカムパターンシート21を含む防湿防臭部2を、ハニカムパターンシート21を含む防湿防臭部2を足裏が触れる面に備えた足裏防湿防臭部2aと、アッパーの内面に備えたアッパー側防湿防臭部2bと、を有する室内履きスリッパ400である。
図10に示すように、室内履きスリッパ400は、外観、実施の形態1と同じ、ルームシューズ型の足を包み込む形状の室内履きスリッパである。一般的な室内履きスリッパは、右足用も左足用も全く同一の形状であり、それぞれ、左右対称の楕円形状であることが多いが、本考案の実施の形態4の室内履きスリッパ400は、右足用と左足用、同一の形状ではなく、鏡像対称の形状となっている。それぞれの足の形にフィットする形状となっているので左右逆にして履くことはできない。実施の形態4の室内履きスリッパ400は、足裏が接する面であるソール部12には、足裏の形態に沿った凹凸が設けられている。この凹凸は、ソール部12の直下に硬質素材のインソールが内蔵されていることで形成されている。凹凸が設けられた芯材であるインソールを布その他のシート状物で覆ってソール部12が形成されている。ソール部12に内蔵されたインソールに設けられた凹凸は、足の内側と外側とで、それぞれ違う大きさであり、足裏の形状に沿った凹凸となっている。芯材であるインソールは、硬質の素材からなる。インソールの素材の硬さについて、少なくともアッパー部11より硬い必要がある。
図11及び図12に示すように、室内履きスリッパ400は、ソール部12全面に除湿防臭効果のあるシートである除湿防臭部2が埋め込まれ、足裏側防湿防臭部2aとなっている。また、室内履きスリッパ400のアッパー部の裏面、すなわち、足を挿入した際に足の甲があたる部分の爪先部分にも、除湿防臭効果のあるシートである除湿防臭部2が埋め込まれ、アッパー側防湿防臭部2bとなっている。図13(a)に示すように、足裏側防湿防臭部2aは、室内履きスリッパ400のソール部と略同じ形状であって、全面にハニカムパターンシート21が埋め込まれ又は内蔵されている。足裏側除湿防臭部2aは、除湿防臭効果を有するハニカムパターンシート21を、布で作った袋に入れ、当該袋の口を縫い綴じたものとしてもよいし、ハニカムパターンシート21を切り整えて、そのまま使用したり埋め込んでもよい。
図13(b)に示すように、アッパー側防湿防臭部2bは、室内履きスリッパ400のアッパー部の先端部分、すなわち、足の甲であって爪先があたる部分に設けられている。アッパー側除湿防臭部2bは、除湿防臭効果を有するハニカムパターンシート21を、布で作った袋に入れ、当該袋の口を縫い綴じたものとしてもよいし、ハニカムパターンシート21を切り整えて、そのまま使用したり埋め込んでもよい。図13(c)に示すように、ハニカムパターンシート21は、シリカゲル素材を含んだシート素材であり、拡大して見ると、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンの凸部が設けられている。ハニカムパターンの凸部が設けられていることにより、通気性がよく、また、上下からの負荷にも耐えられる強い構造とすることができる。
シリカゲル素材は、多孔質構造で水分を吸着する性質がある。シリカゲル素材を含むシートの表面にハニカムパターンの凸を備えられたことによって、水分を吸着するシリカゲル素材が外気に触れる面積が多くなり、水分の吸着を効率よく行うハニカムパターンシート21となっている。また、ハニカムパターンシート21の凸部は、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンであるため、上からかかる負荷に対して強い。室内履きスリッパのソール部12の中に埋め込まれ、室内履きスリッパを履いた状態で、上から体重負荷がかかってもハニカムパターンシート21の凹凸がつぶれにくいので、除湿防臭性能が低下せず、耐久性の高い室内履きスリッパ400を提供することができる。
実施の形態4の室内履きスリッパ400は、除湿防臭部2にハニカムパターンの凹凸を設けたシートを用いたが、除湿防湿部2に使用するシートは、ハニカムパターン以外の凹凸を備えたシートを備えてもよい。格子パターンの凹凸を備えたシートでもよいし、多数の細い溝が設けられたシートでもよいし、ランダムに凹凸が設けられたシートでもよい。除湿防湿部2のシート表面に凹凸形状が備えられており、シリカゲル素材が外気に触れる面積が多い構造であることが望ましい。
ハニカムパターンシート21の厚みは、5ミリメートルから20ミリメートルである。秋冬用室内履きスリッパに用いるものは7ミリメートルから9ミリメートル程度の厚みのものを用いると除湿及び防臭効果が十分得られ最適である。夏用の室内履きスリッパに用いる場合は13ミリメートルから18ミリメートルの厚みのものを用いると、除湿及び防臭効果のほか、抗菌効果を高めることができる。ハニカムパターンシート21は、厚みのあるシートとするとコストも高くなるので、秋冬用室内履きスリッパには薄めのシートを用い、汗を多くかく夏用室内履きスリッパには、厚めのシートを用いて除湿防臭及び抗菌効果を高めるとよい。
室内履きスリッパ400は、蒸れやすい室内履きスリッパの奥部分であるアッパー側防湿防臭部2bと、足裏の湿気がこもりやすい足裏側除湿防臭部2aにシリカゲル素材を含む防湿防臭部2が設けられていることによって、長時間履いても蒸れにくく、汗をかいても、すぐに乾燥する快適な履き心地となっている。室内履きスリッパ400は、足裏の形状に沿った凹凸が設けられているので、歩行時も足の位置が室内履きスリッパ400の中で固定され、位置ズレしないので、安定した良い歩行姿勢を保つことができる。ソール部12は、足の踵が接する部分には踵にあわせた窪みである踵ホールドが設けられ、また、土踏まずが接する部分には土踏まずの形状に沿った凸部である土踏まずサポートが設けられている。足の位置が室内履きスリッパ400の中で固定されるため、足裏が、ずっとソール部12に密着したままとなり、湿気がこもりやすくなるが、ソール部12の下に除湿防臭効果のあるハニカムパターンシート21が埋め込まれていることで、湿気が効率よく拡散され、匂いの発生が抑えられる。
(実施の形態5)
次に、図14から図17を示しながら、実施の形態5の室内履きスリッパ500を説明する。
図14は、この考案の実施の形態5にかかる室内履きスリッパ500の平面図である。図15は、図14に示した室内履きスリッパ500の右足用室内履きスリッパ502の参考斜視図である。図16(a)は、図14に示した室内履きスリッパ500の参考平面図であって、(b)は、参考左側面図である。図17(a)は、図16に示した室内履きスリッパ400の足裏側防湿防臭部2bを説明するための参考平面図であって、(b)は、図16(a)のC部拡大図である。
実施の形態5の室内履きスリッパ500は、ハニカムパターンシート21を含む防湿防臭部2を足裏が触れる面に備えた足裏防湿防臭部2aと、アッパーの内面に備えたアッパー側防湿防臭部2bと、を有する室内履きスリッパ500である。
図14に示すように、室内履きスリッパ500は、外観、実施の形態1と同じ、ルームシューズ型の足を包み込む形状の室内履きスリッパである。一般的な室内履きスリッパは、右足用も左足用も全く同一の形状であり、それぞれ、左右対称の楕円形状であることが多いが、本考案の実施の形態5の室内履きスリッパ500は、右足用と左足用、同一の形状ではなく、鏡像対称の形状となっている。それぞれの足の形にフィットする形状となっているので左右逆にして履くことはできない。実施の形態5の室内履きスリッパ500は、足裏が接する面であるソール部12には、足裏の形態に沿った凹凸が設けられている。この凹凸は、ソール部12の直下に硬質素材のインソールが内蔵されていることで形成されている。凹凸が設けられた芯材であるインソールを布その他のシート状物で覆ってソール部12が形成されている。ソール部12に内蔵されたインソールに設けられた凹凸は、足の内側と外側とで、それぞれ違う大きさであり、足裏の形状に沿った凹凸となっている。芯材であるインソールは、硬質の素材からなる。インソールの素材の硬さについて、少なくともアッパー部11より硬い必要がある。
図15及び図16に示すように、室内履きスリッパ500は、ソール部12の爪先側面先端部分に除湿防臭効果のあるハニカムパターンシートが埋め込まれ、足裏側防湿防臭部2aとなっている。また、室内履きスリッパ500のアッパー部の裏面、すなわち、足を挿入した際に足の甲があたる部分の爪先部分にも、除湿防臭効果のある兄カムパターンシートが埋め込まれ、アッパー側防湿防臭部2bとなっている。図17(a)に示すように、アッパー側防湿防臭部2bは、室内履きスリッパ500のソール部の先端部分に設けられている。アッパー側除湿防臭部2bは、除湿防臭効果を有するハニカムパターンシート21を、布で作った袋に入れ、当該袋の口を縫い綴じたものとしてもよいし、ハニカムパターンシート21を切り整えて、そのまま使用したり埋め込んでもよい。図17(b)に示すように、ハニカムパターンシート21は、シリカゲル素材を含んだシート素材であり、拡大して見ると、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンの凸部が設けられている。ハニカムパターンの凸部が設けられていることにより、通気性がよく、また、上下からの負荷にも耐えられる強い構造とすることができる。
シリカゲル素材は、多孔質構造で水分を吸着する性質がある。シリカゲル素材を含むシートの表面にハニカムパターンの凸を備えられたことによって、水分を吸着するシリカゲル素材が外気に触れる面積が多くなり、水分の吸着を効率よく行うハニカムパターンシート21となっている。また、ハニカムパターンシート21の凸部は、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンであるため、上からかかる負荷に対して強い。室内履きスリッパのソール部12の中に埋め込まれ、室内履きスリッパを履いた状態で、上から体重負荷がかかってもハニカムパターンシート21の凹凸がつぶれにくいので、除湿防臭性能が低下せず、耐久性の高い室内履きスリッパ500を提供することができる。
実施の形態5の室内履きスリッパ500は、除湿防臭部2にハニカムパターンの凹凸を設けたシートを用いたが、除湿防湿部2に使用するシートは、ハニカムパターン以外の凹凸を備えたシートを備えてもよい。格子パターンの凹凸を備えたシートでもよいし、多数の細い溝が設けられたシートでもよいし、ランダムに凹凸が設けられたシートでもよい。除湿防湿部2のシート表面に凹凸形状が備えられており、シリカゲル素材が外気に触れる面積が多い構造であることが望ましい。
室内履きスリッパ500は、蒸れやすい室内履きスリッパの奥部分であるアッパー側防湿防臭部2bと、足裏の湿気がとくにこもりやすいソール部の爪先側先端部分である足裏側除湿防臭部2aにシリカゲル素材を含む防湿防臭部2が設けられていることによって、長時間履いても蒸れにくく、汗をかいても、すぐに乾燥する快適な履き心地となっている。室内履きスリッパ500は、足裏の形状に沿った凹凸が設けられているので、歩行時も足の位置が室内履きスリッパ500の中で固定され、位置ズレしないので、安定した良い歩行姿勢を保つことができる。ソール部12は、足の踵が接する部分には踵にあわせた窪みである踵ホールドが設けられ、また、土踏まずが接する部分には土踏まずの形状に沿った凸部である土踏まずサポートが設けられている。足の位置が室内履きスリッパ500の中で固定されるため、足裏が、ずっとソール部12に密着したままとなり、湿気がこもりやすくなるが、ソール部12の下に除湿防臭効果のあるハニカムパターンシート21が埋め込まれていることで、湿気が効率よく拡散され、匂いの発生が抑えられる。
本実施の形態では、防湿防臭部2を、アッパー部、アッパー部の爪先近傍の一部分、ソール部、ソール分の一部分に設ける形態を説明したが、防湿防臭部2は、その他、湿気がこもりやすい様々な場所に、部分的に設けることができる。また、室内履きスリッパの形態以外に採用することもできる。たとえば、ルームブーツ等の形態において、足首部分のみに防湿防臭部を設けることとしてもよい。
(実施の形態6)
次に、図18から図22を示しながら、実施の形態6にかかる室内履き600について説明する。
図18は、この考案の実施の形態6にかかる室内履き600の斜視図である。図19は、図18に示した室内履き600の右足用室内履き601の斜視図である。図20は、図18に示した室内履き600の右足用室内履き601の右側面図である。図21は、図18に示した室内履き600の右足用室内履き601の参考断面図である。図22(a)は、図16に示した室内履き600のアッパー側防湿防臭部2bを説明するための参考平面図であって、(b)は、室内履き600のアッパー側防湿防臭部2bを説明するための参考平面図であって、(c)は、図22(a)及び(b)のC部拡大図である。
実施の形態6の室内履き600は、ハニカムパターンシート21を含む防湿防臭部2を足裏が触れる面に備えた足裏防湿防臭部2aと、アッパーの内面に備えたアッパー側防湿防臭部2bと、を有するブーツ型の室内履き600である。
図18から図20に示すように、室内履き600は、外観、ブーツ型であって、足首までを包み込む形状の室内履き600である。実施の形態6の室内履き600は、足裏が接する面であるソール部12に、足裏の形態に沿った凹凸が設けられている。この凹凸は、ソール部12の直下に硬質素材のインソールが内蔵されていることで形成されている。凹凸が設けられた芯材であるインソールを布その他のシート状物で覆ってソール部12が形成されている。ソール部12に内蔵されたインソールに設けられた凹凸は、足の内側と外側とで、それぞれ違う大きさであり、足裏の形状に沿った凹凸となっている。芯材であるインソールは、硬質の素材からなる。インソールの素材の硬さについて、少なくともアッパー部11より硬い必要がある。
図21に示すように、室内履き600は、ソール部12全体に、除湿防臭効果のあるハニカムパターンシートが埋め込まれ、足裏側防湿防臭部2aとなっている。また、室内履き600のアッパー部の裏面の爪先部分、すなわち、足を挿入した際に足の甲があたる部分の爪先部分にも、除湿防臭効果のある兄カムパターンシートが埋め込まれ、アッパー側防湿防臭部2bとなっている。図22(a)に示すように、足裏側防湿防臭部2aは、足裏全体を覆う形状であって、図22(b)に示すように、アッパー側防湿防臭部2bは、室内履き600のソール部の先端部分の少なくとも一部を覆う形状となっている。アッパー側除湿防臭部2bは、除湿防臭効果を有するハニカムパターンシート21を、布で作った袋に入れ、当該袋の口を縫い綴じたものとしてもよいし、ハニカムパターンシート21を切り整えて、そのまま使用したり埋め込んでもよい。図22(c)に示すように、ハニカムパターンシート21は、シリカゲル素材を含んだシート素材であり、拡大して見ると、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンの凸部が設けられている。ハニカムパターンの凸部が設けられていることにより、通気性がよく、また、上下からの負荷にも耐えられる強い構造とすることができる。
シリカゲル素材は、多孔質構造で水分を吸着する性質がある。シリカゲル素材を含むシートの表面にハニカムパターンの凸を備えられたことによって、水分を吸着するシリカゲル素材が外気に触れる面積が多くなり、水分の吸着を効率よく行うハニカムパターンシート21となっている。また、ハニカムパターンシート21の凸部は、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンであるため、上からかかる負荷に対して強い。スリッパのソール部12の中に埋め込まれ、スリッパを履いた状態で、上から体重負荷がかかってもハニカムパターンシート21の凹凸がつぶれにくいので、除湿防臭性能が低下せず、耐久性の高い室内履き600を提供することができる。
実施の形態6の室内履き600は、除湿防臭部2にハニカムパターンの凹凸を設けたシートを用いたが、除湿防湿部2に使用するシートは、ハニカムパターン以外の凹凸を備えたシートを備えてもよい。格子パターンの凹凸を備えたシートでもよいし、多数の細い溝が設けられたシートでもよいし、ランダムに凹凸が設けられたシートでもよい。除湿防湿部2のシート表面に凹凸形状が備えられており、シリカゲル素材が外気に触れる面積が多い構造であることが望ましい。
室内履き600は、蒸れやすいスリッパの奥部分であるアッパー側防湿防臭部2bと、足裏の湿気がとくにこもりやすいソール部の爪先側先端部分である足裏側除湿防臭部2aにシリカゲル素材を含む防湿防臭部2が設けられていることによって、長時間履いても蒸れにくく、汗をかいても、すぐに乾燥する快適な履き心地となっている。室内履き600は、足裏の形状に沿った凹凸が設けられているので、歩行時も足の位置が室内履き600の中で固定され、位置ズレしないので、安定した良い歩行姿勢を保つことができる。ソール部12は、足の踵が接する部分には踵にあわせた窪みである踵ホールドが設けられ、また、土踏まずが接する部分には土踏まずの形状に沿った凸部である土踏まずサポートが設けられている。足の位置がスリッパ400の中で固定されるため、足裏が、ずっとソール部12に密着したままとなり、湿気がこもりやすくなるが、ソール部12の下に除湿防臭効果のあるハニカムパターンシート21が埋め込まれていることで、湿気が効率よく拡散され、匂いの発生が抑えられる。
100,200,300,400,500 室内履きスリッパ
600 室内履き
101,201,301,401,501 左足用室内履きスリッパ
601 左足用室内履き
102,202,302,402,502 右足用室内履きスリッパ
602 右足用室内履き
11 アッパー部
12 ソール部
2 除湿防臭部
2a 足裏側防湿防臭部
2b アッパー側防湿防臭部
21 ハニカムパターンシート
H 人

Claims (5)

  1. 足の甲の上半分の一部分を覆う大きさを有するアッパー部と、
    硬質素材の芯材であるインソールが内蔵され且つ表面が布その他のシート状物で覆われたソール部と、
    前記ソール部の内部であって前記インソールと前記シート状物との間に設けられた除湿防臭シートを有する除湿防臭部と、を備えたことを特徴とする室内履き。
  2. 足の甲の上半分の一部分を覆う大きさを有し、除湿防臭シートからなる除湿防臭部を備えたアッパー部と、
    硬質素材の芯材であるインソールが内蔵され且つ表面が布その他のシート状物で覆われたソール部と、
    前記アッパー部の内部に設けられた除湿防臭シートからなる除湿防臭部と、を備えたことを特徴とする室内履き。
  3. 前記除湿防臭シートは、表面に凹凸構造を有し且つシリカゲルを含んだ素材からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の室内履き。
  4. 前記除湿防臭シートの前記凹凸構造は、正六角形を隙間なく並べたハニカムパターンの凸部からなることを特徴とする請求項1から請求項3いずれか1つに記載の室内履き。
  5. 前記ソール部は、前記ソール部上面の中央に隆起を有し、前記ソール部上面の左右端が高くなっていることを特徴とする請求項1から請求項4いずれか1つに記載の室内履き。
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