JP3210077U - 冷暖房兼用蓄熱体 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷房時など低温となった場合であっても、コンクリート表面の結露を防止するとともに、安全で故障が少なくコストの軽減が可能な冷暖房兼用蓄熱体を提供する。【解決手段】冷暖房兼用蓄熱体100は、コンクリート製の蓄熱体1に、その蓄熱体1の表面結露防止用の粒状ゼオライト5を含有しているので、簡単な構造で、表面結露を防止することができる。また、冷暖房兼用蓄熱体100は、蓄熱体の内部に、熱交換媒体が流通する熱交換管2、または、電熱線が配置されている。【選択図】図1

Description

本考案は、冷暖房兼用蓄熱体に関し、例えば、床下などに設置し、冷水又は温水等の熱交換媒体を介して蓄熱、または、電熱線などの加熱により蓄熱可能なコンクリート製の冷暖房兼用蓄熱体に関する。
優良な蓄熱素材であるコンクリートは、冷暖房用の蓄熱体として使用されている。例えば、特許文献1には、蓄熱コンクリート層を有する家屋の床冷暖房構造が記載されている。この蓄熱コンクリート層には、その内部に熱媒体の流路管が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−42463号公報
しかしながら、冷房時、上記蓄熱コンクリート層の表面に結露が生じる場合がある。
本考案は、上述した問題に鑑みてなされたもので、冷房時など低温となった場合であっても、コンクリート表面の結露を防止することができる冷暖房兼用蓄熱体を提供すること、などを目的とする。
本考案の冷暖房兼用蓄熱体は、コンクリート製の蓄熱体に、該蓄熱体の表面結露防止用の粒状ゼオライトが含有されている冷暖房兼用蓄熱体であって、
前記蓄熱体の内部に配置されるとともに、一部分が当該蓄熱体から突出するように設けられている、熱交換媒体が流通する熱交換管又は電熱線を有し、
前記粒状ゼオライトが含有されている蓄熱体は、可搬型ブロックであり、外気との接触面のうち全部又は一部分に粗面を有することを特徴とする。
また、本考案の冷暖房兼用蓄熱体において、前記蓄熱体は、略直方体形状であり、前記熱交換管又は前記電熱線の一部分が突出するように設けられた面以外の複数の面のうち、少なくとも1つの面に、他の冷暖房兼用蓄熱体と嵌合可能な嵌合用凸部又は嵌合用凹部を有し、前記嵌合用凸部又は前記嵌合用凹部が形成されている面以外の面に前記粗面を有することを特徴とする。
また、本考案の冷暖房兼用蓄熱体において、前記熱交換管又は前記電熱線は、前記蓄熱体に設けられた溝部に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする。
また、本考案の冷暖房兼用蓄熱体は、コンクリート製の蓄熱体に含有されるゼオライトの平均粒径が、0.1〜0.5mmであることを特徴とする。
また、本考案の冷暖房兼用蓄熱体は、前記蓄熱体が、少なくともセメント、砂、水、ゼオライトを含む組成物全体に対して、10〜20重量%の前記ゼオライトを含有していることを特徴とする。
本考案によれば、冷房時であっても表面の結露を防止することができる冷暖房兼用蓄熱体を提供することができる。
本考案の第1実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体の斜視図。 本考案の第2実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体の斜視図。 本考案の第3実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体の分解斜視図。 本考案の他の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体の斜視図。 本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体を家屋などの床下に配置した一例を示す図、(a)は平面図、(b)は断面図。
<第1実施形態>
図1は、本考案の第1実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100の斜視図である。
冷暖房兼用蓄熱体100は、調湿性を有する粒状ゼオライト5を、一定の割合でコンクリートに混入させた構造を有する。詳細には、コンクリート製蓄熱体1は、軽量コンクリートや、軽量気泡コンクリートなどで構成され、粒状ゼオライト5が規定の割合で含有されている。
無機多孔質材としての粒状ゼオライト5は、吸湿性、調湿性を有する。本実施形態では、粒状ゼオライト5として、平均粒径が0.1〜0.5mmのものを採用する。
また、成形後の乾燥したコンクリート製蓄熱体1の全量に対して、この粒状ゼオライト5の含有率は、後述するように、10〜20重量%程度であればよく、好ましくは15〜20重量%程度であり、最適には17%程度である。無機多孔質材としての粒状ゼオライト5の含有量が少なすぎる場合、吸水性や調湿性が低下する。
また、コンクリート製の蓄熱体1は、可搬型ブロックに形成されている。このため、冷暖房兼用蓄熱体100は容易に運搬可能となっている。
また、温水や冷水などの熱交換媒体が流通する熱交換管2としての冷温水管が、上記コンクリート製蓄熱体1内に配置される。熱交換媒体としては、不凍液などの液体、水蒸気、気体などを適宜採用することができる。
尚、図1に示したように蓄熱体1内に設けられる熱伝導体として、熱交換媒体が流通する熱交換管2を説明したが、この形態に限られるものではない。例えば、熱伝導体として、線状やメッシュ状等の電熱線などであってもよい。
また、図1に示したように、コンクリート製の蓄熱体1の表面1pに粗面1tが形成されていてもよい。蓄熱体1の表面1pに粗面1tが形成されていた場合、外気に接触する表面積が大きくなり、吸水性や調湿性が向上する。粗面1tの粗さは、1〜10mm程度など、適宜設定することが好ましい。粗面1tは、規定の粒子を用いてブラスト処理することで形成してもよい。また、コンクリート製の蓄熱体1の作製時に、コンクリートに規定の粗面形成剤を含有させることにより、表面1pに粗面1tを形成してもよい。
また、コンクリート製の蓄熱体1の作製時、コンクリートが固化する前に、くし形状治具を用いて、コンクリート表面1pに粗面1tを形成した後、コンクリートを固化させてもよい。
この粗面1tは、外気と触れる面の全部または一部分に形成することが好ましい。図1に示した例では、蓄熱体1の上面に粗面1tが形成されている。
冷暖房兼用蓄熱体100は、蓄熱コンクリートの外形寸法や冷温水配管の形状などを適宜設定することで、所定の蓄熱量とすることができる。
<第2実施形態>
図2は、本考案の第2実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100の斜視図である。蓄熱体の蓄熱能力である熱容量は、蓄熱体の重量に比例して大きくなる。
このため、第2実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100は、ゼオライトを含有した2つの蓄熱コンクリートを2段重ね可能な構造に形成されており、比較的大きい蓄熱量(熱容量)を有する。
詳細には、冷暖房兼用蓄熱体100は、図2に示したように、他の冷暖房兼用蓄熱体100と重ね合う部分に、嵌合凹部1aや嵌合凸部1bなどの嵌合部を有する。図2に示した例では、各冷暖房兼用蓄熱体100の嵌合凹部1aと嵌合凸部1bとが嵌合して重ね合うことにより、横ずれ防止可能な構造となっている。
冷暖房兼用蓄熱体100の蓄熱量は、配管の長さ、口径、冷温水の温度により適宜調整することができる。また、冷暖房兼用蓄熱体100は、温度設定や設置条件を考慮し、適宜、所定の形や大きさとしてもよい。
また、図2に示したように、粗面1tは、外気と触れる面の全部または一部分に形成してもよい。図2に示した例では、上部蓄熱体1の上面に粗面1tが形成されており、嵌合凹部1aや嵌合凸部1bなどには粗面1tが形成されていない。
こうすることで、簡単な構造で吸湿性や調湿性が高く、且つ、嵌合強度が高い冷暖房兼用蓄熱体100を提供することができる。
<第3実施形態>
図3は、本考案の第3実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100の分解斜視図である。
本実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100は、粒状ゼオライト5が含有したコンクリート製の蓄熱体である下部材3と上部材4とを有し、下部材3に冷温水管組込用の溝部6が形成されている。この溝部6に熱交換管2としての冷温水管を嵌合させた状態で、上部材4を下部材3上に配置する。
こうすることで、例えば、冷暖房兼用蓄熱体100の生産工場などから、熱交換管2としての冷温水管と、下部材3と、上部材4とを分離した状態で設置場所まで運搬し、設置場所で、現場の状況に応じて熱交換管2に曲げ加工などを施した後、それら熱交換管2と、下部材3と、上部材4とを組み合わせることで、冷暖房兼用蓄熱体100を簡単に設置することができる。
また、図3に示した例では、下部材3、上部材4、熱交換管2などが故障した場合であっても、各部材が簡単に分離可能に構成されているので、容易に各部材の修理や交換を行うことができる。
また、図3に示したように、粗面1tは、外気と触れる面の全部または一部分に形成されていてもよい。図3に示した例では、コンクリート製の蓄熱体である上部材4の上面に粗面1tが形成されており、下部材3と接する面には粗面1tが形成されていない。
こうすることで、簡単な構造で、吸湿性や調湿性が高い冷暖房兼用蓄熱体100を提供することができる。
次に、本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100のゼオライト5の含有率について説明する。
上述したように、成形後の乾燥したコンクリート製蓄熱体1の全量に対して、この粒状ゼオライト5の含有率は、10〜20重量%程度であればよく、好ましくは15〜20重量%程度であり、最適には17%程度に設定される。
本願考案者は、本考案に係る冷暖房兼用蓄熱体100の効果を確認するために、コンクリート製蓄熱体1に規定割合のゼオライト5を含有させて冷暖房兼用蓄熱体100を作製し、吸水率と圧縮強度を測定した。
詳細には、示方配合として、水、セメント、砕砂(砂)、ゼオライト5、砕石、混和剤をそれぞれ表1に示した重量のものを混合して、型込成形した後、2週間程度乾燥させて、本考案の実施形態に係る蓄熱体100を作製した。この際、所定量の水分が放出され実質的な製品重量となる。また、比較例として、ゼオライトを混合させない蓄熱体についても、吸水率と圧縮強度を測定した。
Figure 0003210077
その結果、表2に示したように、本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100は、吸収率が10.63%であり、比較例と比べて、約2.5倍の吸水率を示した。吸水率は、(表面乾燥飽和水状態の質量−乾燥後の質量)÷乾燥後の質量とした。
Figure 0003210077
また、表2に示したように、本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100は、圧縮強度が16.80N/mm2であり、比較例と比べて、圧縮強度が37.5%であった。冷暖房兼用蓄熱体100を床下など外力が加わらない状態で設置する場合、運搬時の外力に耐えうるような規定強度(一般的に15.0N/mm2程度)を有すればよく、上記配分比率でゼオライト5を混合させることで、本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100は、その規定強度以上の圧縮強度を有する。
尚、上記例では、成形前の混合比である示方配合として、水、セメント、砕砂、ゼオライト、砕石、混和剤をそれぞれ表1に示した重量だけ用いて、本考案の実施形態に係る蓄熱体100を作製したが、1m3当たり、砕砂の重量が172〜261kg程度、ゼオライトの量が250〜322kg程度の範囲内の値(ゼオライト含有量が約10〜15重量%)であっても、略同様にすぐれた吸湿性、調湿性を得ることができる。
すなわち、成形後の乾燥したコンクリート製蓄熱体1の全量に対して、この粒状ゼオライト5の含有率が、10〜20重量%程度であればよく、好ましくは15〜20重量%程度であり、最適には17%程度であれば、略同様にすぐれた吸湿性、調湿性を得ることができる。
図4は、本考案の他の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100の斜視図である。
図4に示したように、熱交換管2としての冷温水管が配置された表面近傍に、ゼオライト5を本体部よりも多く含有したコーティング層1wを設けてもよい。詳細には、図4に示した例では、コンクリート製の蓄熱体1の上面の表面1pにコーティング層1wを設けている。このため、吸湿性や吸水性をさらに向上させることができる。
また、図2、図3に示した例でも、蓄熱体1の上面の表面1pにコーティング層1wを設けることで、吸湿性や吸水性をさらに向上させることができる。また、コーティング層1wに粗面1tを形成することで、吸湿性や吸水性をさらに向上させることができる。
図5は、本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100を家屋などの床下に配置した一例を示す図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は断面図である。
図5に示したように、冷暖房兼用蓄熱体100を、家屋の床下などの目視できない場所に設置してもよい。こうすることで、冷暖房兼用蓄熱体100の外装に美観をよくするための外装コストが発生しない。
詳細には、図5(a)、図5(b)に示したように、床面80の下方(床下)に、防湿シート81上に断熱材82が配置され、断熱材82上にコンクリート層83が形成されている。また、基礎枠の側面にも断熱材82が設けられている。
例えば、生産工場などから複数の冷暖房兼用蓄熱体100を運搬して、床下のコンクリート層83上に所定間隔で配置する。各冷暖房兼用蓄熱体100間は熱交換管2としての冷温水管(不図示)で接続される。
温度コントローラ70は、床面80または床下に設けられた温度センサ71により検出された温度に基づいて、熱源(不図示)から温水や冷水などの所定の温度の熱交換媒体を熱交換管2に流通させることで、冷暖房兼用蓄熱体100やコンクリート層83に蓄熱させることができる。
冷却時、冷水などを熱交換管2に流通させることで、冷暖房兼用蓄熱体100が低温となった場合であっても、冷暖房兼用蓄熱体100が粒状ゼオライト5を含有しているので、結露を防止することができる。
以上、説明したように、本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100は、コンクリート製の蓄熱体1に、蓄熱体の表面結露防止用の粒状ゼオライト5を含有している。
すなわち、本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100は、無機多孔質材として粒状ゼオライト5をコンクリート製の蓄熱体1に含有しているので、優れた調湿性を有する冷暖房兼用蓄熱体100を提供することができる。
また、本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100は、粒状ゼオライト5を含有した蓄熱体1の内部に、温水や冷水などの熱交換媒体が流通する熱交換管2、または、電熱線などが配置されている。
すなわち、本実施形態の冷暖房兼用蓄熱体100は、熱交換管2に温水や冷水などの熱交換媒体を流通させることで、蓄熱体1を容易に加熱または冷却して蓄熱させることができる
また、本考案の実施形態に係る冷暖房兼用蓄熱体100は、コンクリート製の蓄熱体1が可搬型ブロックに形成されている。
このため、例えば、設置場所から離れた工場などで、可搬型のブロックとしてのコンクリート製の蓄熱体を作製し、設置場所に容易に運搬可能であり、簡単に所定の設置場所に配置することができる冷暖房兼用蓄熱体100を提供することができる。
また、本考案の実施形態では、コンクリート製の蓄熱体1に含有されるゼオライト5の平均粒径は、0.1〜0.5mmである。
例えば、このゼオライト5の平均粒径が、0.1〜0.5mmよりも大きい場合、作製された蓄熱体の吸湿性や吸水性にばらつきが生じる場合がある。また、平均粒径が0.1〜0.5mmよりも小さいゼオライト5を含有させて、コンクリート製の蓄熱体1を形成した場合、コンクリートの表面付近にのみゼオライト5が高密度に分布してしまい、吸湿性や吸水性が低い場合がある。また、この場合、ゼオライト5がコンクリート表面で粉状に分布して、水をはじく場合がある。
本考案の実施形態では、上述したように、コンクリート製の蓄熱体1に含有されるゼオライト5の平均粒径は、0.1〜0.5mmであるので、良好な吸湿性や吸水性を有する冷暖房兼用蓄熱体100を提供することができる。
また、本考案の実施形態では、成形後の乾燥したコンクリート製の蓄熱体1は、少なくともセメント、砂、ゼオライト5を含む組成物全体に対して、10〜20重量%のゼオライト5が含有し、好ましくは15〜20重量%程度であり、最適には17%程度である。
すなわち、上記配分比のゼオライト5を含有したコンクリート製の蓄熱体1は、良好な吸湿性や吸水性を有する。
また、本考案の実施形態では、コンクリート製の蓄熱体1の表面1pに粗面1tを形成し、表面積を大きくすることで、吸湿性や吸水性をさらに向上させることができる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本考案に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本考案の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 コンクリート製の蓄熱体(蓄熱コンクリート)
1a 嵌合凹部
1b 嵌合凸部
1p 表面
1t 粗面
1w コーティング層
2 冷温水管(熱交換管)
3 蓄熱コンクリート(下部材:蓄熱体)
4 蓄熱コンクリート(上部材:蓄熱体)
5 ゼオライト(無機多孔質剤)
6 溝部(冷温水管組込用溝部)
70 温度コントローラ
71 温度センサ
80 床面
81 防湿シート
82 断熱材
83 コンクリート層
100 冷暖房兼用蓄熱体

Claims (5)

  1. コンクリート製の蓄熱体に、該蓄熱体の表面結露防止用の粒状ゼオライトが含有されている冷暖房兼用蓄熱体であって、
    前記蓄熱体の内部に配置されるとともに、一部分が当該蓄熱体から突出するように設けられている、熱交換媒体が流通する熱交換管又は電熱線を有し、
    前記粒状ゼオライトが含有されている蓄熱体は、可搬型ブロックであり、外気との接触面のうち全部又は一部分に粗面を有することを特徴とする
    冷暖房兼用蓄熱体。
  2. 前記蓄熱体は、略直方体形状であり、前記熱交換管又は前記電熱線の一部分が突出するように設けられた面以外の複数の面のうち、少なくとも1つの面に、他の冷暖房兼用蓄熱体と嵌合可能な嵌合用凸部又は嵌合用凹部を有し、前記嵌合用凸部又は前記嵌合用凹部が形成されている面以外の面に前記粗面を有することを特徴とする請求項1に記載の冷暖房兼用蓄熱体。
  3. 前記熱交換管又は前記電熱線は、前記蓄熱体に設けられた溝部に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷暖房兼用蓄熱体。
  4. 前記コンクリート製の蓄熱体に含有されるゼオライトの平均粒径は、0.1〜0.5mmであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の冷暖房兼用蓄熱体。
  5. 前記蓄熱体は、少なくともセメント、砂、ゼオライトを含む組成物全体に対して、10〜20重量%の前記ゼオライトが含有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷暖房兼用蓄熱体。
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