JP3209978U - ワイピングシート - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末又はIT関連機器のカメラを覆うとともに、埃など取ることができるワイピングシートを提供する。【解決手段】カメラを有する携帯端末又はIT関連機器に貼られるワイピングシート10である。ワイピングシート10は、厚みが5μm以上20μm未満の樹脂フィルムPFと、樹脂フィルムPFの一面に積層され表面に微細気泡を有する発泡倍率が1.5倍の低発泡フォームで且つ厚みが500μmから800μmのポリマーシートPSと、樹脂フィルムの他面に積層され、汚れの拭き取り性を有する超極細繊維を含む不織布WCと、を有する。【選択図】図4
Description
本考案は、携帯端末の画面やIT関連機器の画面の表面の汚れなどを拭き取るワイピングシートに関する。特に、携帯電話のカメラまたはIT関連機器のカメラを覆うワイピングシートに関する。
有線又は無線通信部を備えた携帯端末(スマートフォン、タブレット、ノートパソコン)又はIT関連機器(パソコンなど)の画面(ディスプレイ)などは、静電的に帯電し易く埃が堆積し易く、指や手の平の脂がついて汚れ易いという問題があった。
このような問題を解決するため、特許文献1に開示された考案は、全体を変形させやすく、複雑な形状の面を拭いやすいものとなるワイピングシートを提案している。
このような問題を解決するため、特許文献1に開示された考案は、全体を変形させやすく、複雑な形状の面を拭いやすいものとなるワイピングシートを提案している。
インターネットの普及に伴い、携帯端末又はIT関連機器は、インターネットを介して多様な情報をクラウドサーバ等と通信する。ところが通信過程で、ハッキングプログラムが携帯端末又はIT関連機器にインストールされる場合がある。そのハッキングプログラムがホストオペレーティングシステム下で実行されると、カメラが使用者の意図とは関係なく人物や風景を撮影し、その撮影した静止画又は動画を特定のサーバー等に送信したりする。
即ち、携帯端末又はIT関連機器がハッキングされることによって、個人情報が流出する危険性が存在するという問題がある。
即ち、携帯端末又はIT関連機器がハッキングされることによって、個人情報が流出する危険性が存在するという問題がある。
そこで本考案は、携帯端末のカメラまたはIT関連機器のカメラを覆うワイピングシートを提供する。
本考案の実施形態は、カメラを有する携帯端末又はIT関連機器に貼られるワイピングシートである。ワイピングシートは、厚みが5μm以上20μm未満の樹脂フィルムと、樹脂フィルムの一面に積層され、表面に微細気泡を有する発泡倍率が1.5倍の低発泡フォームで、且つ厚みが500μmから800μmのポリマーシートと、樹脂フィルムの他面に積層され、汚れの拭き取り性を有する超極細繊維を含む不織布と、を有する。
そしてポリマーシートは、携帯端末又はIT関連機器のカメラを覆うように貼り付けられ、不織布でカメラの埃をとる。
そしてポリマーシートは、携帯端末又はIT関連機器のカメラを覆うように貼り付けられ、不織布でカメラの埃をとる。
ワイピングシートは、法線方向から見て円形状又は多角形状の本体部と該本体部の外周から伸びた柄部とを含む。
本体部は不織布が形成されており、柄部は不織布が形成されていない。 ポリマーシートは、天然ゴムにポリウレタンのパウダーを添加して発泡形成させている。
本体部は不織布が形成されており、柄部は不織布が形成されていない。 ポリマーシートは、天然ゴムにポリウレタンのパウダーを添加して発泡形成させている。
本考案のワイピングシートは、携帯端末のカメラまたはIT関連機器のカメラを覆うとともに、埃など取ることができる。
以下、添付図面を参照して、本考案のワイピングシートを説明する。
本考案のワイピングシート10の使い方の例を図1に示す。図1(A)は、例えば、スマートフォン30の画面39にワイピングシート10が貼られた例である。図1(B)は、スマートフォン30のカメラ34にワイピングシート10が貼られた例である。
本考案のワイピングシート10の使い方の例を図1に示す。図1(A)は、例えば、スマートフォン30の画面39にワイピングシート10が貼られた例である。図1(B)は、スマートフォン30のカメラ34にワイピングシート10が貼られた例である。
例えばスマートフォン30には、中央に画面(ディスプレイ)39が配置され、その下側(マイナスX軸方向)に、画面やホームページなどにアクセスするホームボタン31が配置される。スマートフォン30の画面39の上側(プラスX軸方向)には、画像を撮影するカメラ34が、そのカメラ34の横にあるマイク/スピーカー36が配置される。カメラ34のレンズ直径はφ1.5mm〜4mmである。図1(A)では、スマートフォン30の画面39にワイピングシート10が押し付けて吸着保持されている。後述するように、ワイピングシート10の裏面側(マイナスZ軸側)には微細気泡を有するのポリマーシートが形成されており、ワイピングシート10が強く押されることで吸着保持される。
図1(B)では、スマートフォン30のカメラ34のレンズにワイピングシート10が押し付けて吸着保持されている。仮に、スマートフォン30がハッキングされて、カメラ34が使用者の意図とは関係なく人物や室内等を撮影しようとしても、ワイピングシート10でカメラ34が覆われているため、人物や室内等を撮影することができない。カメラ34で撮影された静止画又は動画は、ピントが合っていない単色画像であり、サーバー等に単調画像が送信されても、個人情報等が流出する危険性がない。また、画面39が埃又は手の脂など汚れている場合には、ワイピングシート10をカメラ34のレンズから外して、ワイピングシート10で画面39を拭くことができる。拭いた後は、再びカメラ34のレンズにワイピングシート10を押し付ける。
なお、図1ではカメラ34がスマートフォン30の画面39の上方左側に配置されているが、スマートフォンの機種によっては、カメラが画面の上方中央にあったり下方にあったりする。そのような場合には、カメラの位置に応じてワイピングシート10を押し付けて吸着保持する。
図2は、画面49を開いたノートパソコン40であり、ノートパソコン40のカメラ44にワイピングシート10が貼られた例である。画面49を開いたノートパソコン40は、その一方にキーボード41がある。画面49の上側(プラスX軸方向)には、画像を撮影するカメラ44が配置される。カメラ44のレンズ直径はφ1.5mm〜4mmである。ノートパソコン40のカメラ44のレンズにワイピングシート10が押し付けて吸着保持されている。
仮に、ノートパソコン40がハッキングされて、カメラ44が使用者の意図とは関係なく人物や室内等を撮影しようとしても、ワイピングシート10でカメラ44が覆われているため、人物や室内等を撮影することができない。また、サーバー等に送信される静止画又は動画は、ピントが合っていない単色画像である。このため、個人情報等が流出する危険性がない。また、画面49が埃又は手の脂など汚れている場合には、ワイピングシート10をカメラ44のレンズから外して、ワイピングシート10で画面49を拭くことができる。拭いた後は、再びカメラ44のレンズにワイピングシート10を押し付ける。
図3は、法線方向から見た複数の形状のワイピングシートを示した図である。図3(A)は、円形状のワイピングシート10であり、その本体部10Bが円形でありその直径がφ7mm〜20mmである。そして、本体部10Bから本体部の外周から伸びた柄部10Aが形成されている。柄部10Aはワイピングシート10を取り外し易くするために設けられている。なお、柄部10Aは必ずしも設ける必要はない。
上述したようにスマートフォン30カメラ34又はノートパソコン40カメラ44のレンズ直径は、φ1.5mm〜4mmである。ワイピングシート10の本体部10Bの直径が、カメラレンズの約2倍から約5倍であるので、十分にカメラのレンズを覆うことができる。一方、一般にカメラのレンズは画面の幅の細い筐体の周囲に設けられているので、ワイピングシート10の本体部10Bの直径が20mm以上であると、スマートフォン又はノートパソコンの筐体の外側に本体部10Bの一部が出てしまう。
図3(B)は、六角形状のワイピングシート12であり、その本体部12Bが六角形でありその角の外接円の直径がφ7mm〜20mmである。そして、本体部12Bの一辺から本体部の外周から伸びた柄部12Aが形成されている。柄部12Aはワイピングシート12を取り外し易くするために設けられている。なお、柄部12Aは必ずしも設ける必要はない。
図3(C)は、四角形状のワイピングシート14であり、その本体部14Bが正方形形でありその一辺の長さが7mm〜20mmである。そして、本体部14Bの一辺から本体部の外周から伸びた柄部14Aが形成されている。柄部14Aはワイピングシート14を取り外し易くするために設けられている。なお、柄部14Aは必ずしも設ける必要はない。
図3(D)は、星型状のワイピングシート16であり、その本体部16Bが星型でありその対角線の長さが7mm〜20mmである。星の6つの先端はワイピングシート16を取り外し易くするために設けられている。
なお、図3(A)からの図3(D)の正面側(プラスZ側)は、ワイピング用超極細繊維布WCである。
なお、図3(A)からの図3(D)の正面側(プラスZ側)は、ワイピング用超極細繊維布WCである。
図4(A)は、本考案のワイピングシート10の第1実施形態の拡大断面図である。図4(A)において、樹脂フィルムPFの両面に図示しない接着剤を塗布し、その一面にワイピング用超極細繊維布WCを、その他面にポリマーシートPSを接着してワイピングシート10が構成される。柄部10Aから本体部10Bまですべての断面に、樹脂フィルムPF、超極細繊維布WC及びポリマーシートPSが形成されている。
このワイピングシート10の各部構成を簡単に説明する。
ワイピング用超極細繊維布WCは、繊維の一本一本が例えば0.001〜0.5デニールと非常に細く、また繊維の断面形状が円形ではなく例えば三角形であり、得られた布は特に力を加えなくとも汚れを確実に吸収し拭き残しも少ない。さらに、不織布であれば、裁断や打ち抜き加工などを行なっても、寸法の安定性に優れ布目のほつれや繊維屑の埃などが発生し難い。ワイピング用超極細繊維布WCの厚みは、特に限定されるものではないが、この実施の形態では、例えば、50μmから500μm程度の厚みのものを用いる。
ワイピング用超極細繊維布WCは、繊維の一本一本が例えば0.001〜0.5デニールと非常に細く、また繊維の断面形状が円形ではなく例えば三角形であり、得られた布は特に力を加えなくとも汚れを確実に吸収し拭き残しも少ない。さらに、不織布であれば、裁断や打ち抜き加工などを行なっても、寸法の安定性に優れ布目のほつれや繊維屑の埃などが発生し難い。ワイピング用超極細繊維布WCの厚みは、特に限定されるものではないが、この実施の形態では、例えば、50μmから500μm程度の厚みのものを用いる。
ポリマーシートPSは、表面に微細気泡を有するアクリル製のポリマーシートである。このポリマーシートPSは表面の微細気泡が吸盤のように働いて、平滑な相手面に吸着する。このポリマーシートは発泡倍率が1.5倍程度の低発泡フォームからなり、厚さ0.5mm、大きさ50mm角で、対ガラスで0.15kg程度のピーリング剥離強さを示す。ポリマーシートPSは、アクリル製ではなく、ポリイソプレンを主成分とする天然ゴムの基材に対し、パウダー状に形成したポリウレタンおよびパウダー状に形成したポリ塩化ビニル(PVC:polyvinyl chloride)を混合した素材からなっていてもよい。
ポリマーシートPSの厚みは、特に限定されるものではないが、厚いほど接着力が良い。この実施の形態では、例えば、500μmから800μm程度の厚みのものを用いる。
ポリマーシートPSの厚みは、特に限定されるものではないが、厚いほど接着力が良い。この実施の形態では、例えば、500μmから800μm程度の厚みのものを用いる。
樹脂フィルムPFの材料は特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルムなどを用いることができる。樹脂フィルムPFは、ワイピングシート10に耐久性(強度)を与えるために必要である。樹脂フィルムPFの厚みは厚いほど強度が増すが、厚いとワイピングシート10の柔軟性が劣ってくる。樹脂フィルムPFの厚みが厚すぎ、柔軟性が欠け、密着性が劣るようになると、ポリマーシートPSの厚みが充分でない場合には張ったシート10が剥がれ易くなる。
本実施形態では、必要な強度を保ちながら、柔軟性があって多少凹凸のある場所にも貼り付けることができ、密着性に富むように、厚みは20μm未満とし、例えば、5μmとか15μmとかという厚みのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いるようにした。このように樹脂フィルムPFを比較的薄くする分だけ、全体の厚みを限ったとしても、ポリマーシートPSの厚みを厚くでき、その分接着力を強くすることができる。また、樹脂フィルムPFの厚みが薄くなっても、ポリマーシートPSの厚みが厚くなる分、ワイピングシート10の強度を補うことができる。
図4(B)は、本考案のワイピングシート10の第2実施形態の拡大断面図である。図4(B)において、柄部10Aの部分にポリマーシートPSがなく、本体部10BにのみポリマーシートPSが形成されている。柄部10Aにカメラのレンズ等に隙間があり、吸着保持されているワイピングシート10をカメラのレンズから取り外し易くなる。
以上述べたように本考案のワイピングシートによると、装置の普段は邪魔にならないところにシート10を貼り付けておき、汚れがついたときにすぐさま剥がして拭き取ることができるので、不快な曇りや汚れにすぐに対処することができ、使い勝手に優れている。また、シート10の耐久性や柔軟性、ポリマーシートPS側の繰り返し貼り付け性能なども十分であり、汚れたときには簡単に洗うこともできるので、長期間使用することができて経済的である。さらに、通常、表になっている超極細繊維布WC側に昇華式印刷で企業名や商品名、広告などを印刷しておくこともでき、宣伝頒布用の媒体としての利用法も考えられる。
本考案のワイピングシートは、広範囲に普及している携帯電話機やパソコンなどに便利に用いることができるので、広範な需要が見込め、さらに宣伝頒布用の広告媒体としても使えるので、単に電話機やIT産業の業界だけでなく、産業の広い分野で利用の可能性を有している。
10、12、14,16 … ワイピングシート
10A、12A、14A … 柄部
10B、12B、14B、16B … 本体部
30 … スマートフォン
31 … ホームボタン
34、44 … カメラ
36 … マイク/スピーカー
39、49 … 画面(ディスプレイ)
40 … ノートパソコン
PF … 樹脂フィルム
WC … 超極細繊維布
PS … ポリマーシート
10A、12A、14A … 柄部
10B、12B、14B、16B … 本体部
30 … スマートフォン
31 … ホームボタン
34、44 … カメラ
36 … マイク/スピーカー
39、49 … 画面(ディスプレイ)
40 … ノートパソコン
PF … 樹脂フィルム
WC … 超極細繊維布
PS … ポリマーシート
Claims (4)
- カメラを有する携帯端末又はIT関連機器に貼られるワイピングシートであって、
厚みが5μm以上20μm未満の樹脂フィルムと、
前記樹脂フィルムの一面に積層され、表面に微細気泡を有する発泡倍率が1.5倍の低発泡フォームで、且つ厚みが500μmから800μmのポリマーシートと、
前記樹脂フィルムの他面に積層され、汚れの拭き取り性を有する超極細繊維を含む不織布と、を有し、
前記ポリマーシートは、前記携帯端末又は前記IT関連機器のカメラを覆うように貼り付けられ、前記不織布で前記カメラの埃をとるワイピングシート。 - 前記ワイピングシートは、法線方向から見て円形状又は多角形状の本体部と該本体部の外周から伸びた柄部とを含む請求項1に記載のワイピングシート。
- 前記本体部は前記不織布が形成されており、前記柄部は前記不織布が形成されていない請求項3に記載のワイピングシート。
- 前記ポリマーシートは、パウダーを添加して発泡形成させている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のワイピングシート。
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