JP3209410U - 可変容量型水タンク付属解体用散水機 - Google Patents

Abstract

【課題】運搬時と散水機使用時の全高とタンク容量を変えることができ、公道で運搬できる高さ内で、設置面積に対し、使用時により大容量を確保できる解体用散水機を提供する。【解決方法】スライド式の上部タンク１と下部タンク２の２タンク構造をもった可変容量式の水タンクを採用し、散水タンクの全高を運搬時と使用時で変更する。公道の高さ制限内に水タンクを縮めて運搬し、設置後散水機１３の使用時にはタンクを伸ばし大容量を確保することができる。【選択図】図１

Description

本考案は、伸縮式可変容量型水タンクをもちいた解体用散水機に関するものである。

建造物の解体工事においては、発生する粉塵対策として散水する必要があり、中でも運搬がしやすいように水タンクと散水機が一体となったものが多く使用されている。

大規模な現場になるほど、大容量の水の確保が必要であるため、より大型の散水機で対処する必要があるが、運搬コストと現場での安全面や作業効率を考慮すると、設置面積がより小さな散水機が望まれる。

例えば、２ｔトラック（ダンプ）に積載可能な水タンク一体型散水機は、水タンク容量が４ｍ^３以下と小さく、大容量を必要とする大きな解体現場では、現場にて別の水タンクを増設するなどして対応せざるを得ない。

設置面積を狭くし、水タンク容量を増やすためには水タンクの高さを伸ばす必要があるが、散水機をトラックなどで運搬する際、公道走行可能な高さ３．８ｍ以内に収めなければならないという制約がある。

本考案は、水タンク一体型散水機において、高さが可変式の水タンクを採用することで、運搬時と散水機使用時の全高とタンク容量を変えられることが最も主要な特徴である。

本考案は、公道で運搬できる高さ内での水タンク一体型散水機において、伸縮式の水タンクを採用することで、設置面積に対し、使用時により大容量を確保できるという利点がある。

上部タンクを引き上げた時の正面からの平面図である。 図２Ａは上部タンクを下部タンク内に収納した時の正面からの平面図である。図２Ｂはそれを上から見た平面図である。 上部タンクと下部タンクの間にある水漏れ防止機構の断面図である。

以下、図面を参照して本考案の可変容量型水タンク付属解体用散水機について説明する。

図１は本考案の上部タンク１を伸長した散水機使用時の形態である。タンク１の内径が１４４０ｍｍでタンク２の内径は１５００ｍｍである。図１の形態ではタンク伸長時全高が３６８０ｍｍとなり、水タンク内に５．５立米以上の水を貯えることが可能。

散水機使用現場には上部タンク１が下部タンク２の内側にスライドして収納された図２−Ａの形態で運搬され設置される。

吊り具３にワイヤーロープをかけ、クレーンなどの動力を用いて、タンク１を引き上げ、止めピン４を差し込み上部スライドガイド５と下部スライドガイド６を固定する。

オーリング押さえリング７とフランジ８とを押さえボルト９またはクランプで締め付ける。それにより、図３オーリング１０を圧縮し上部タンク１と下部タンク２の隙間を塞ぎ、水漏れを防ぐ。

給水口１１よりタンク１、タンク２内に注水する。

散水口１２に散水用ホースを接続し、散水機１３を起動し散水する。

再びトラックなどで運搬する場合、図２Ｂの排水口１４より余水を排出し、押さえボルト９を緩める。吊り具３をクレーン等で吊りながら留め具４を外し、タンク１をタンク２内へ下ろしながら収納させる。最後に留め具４を差し込み固定させる。

図２は本考案運搬時の形態であり、運搬上のメリットを説明したものである。ベース横幅１５は２７００ｍｍ、ベース縦幅１６は１５５０ｍｍとする。この大きさは一般的な２ｔトラックやダンプの荷台幅に収まる。

またタンク１をタンク２内に収納することにより、タンク収納時全高１７は２００５ｍｍとなり、荷台の高さ分を含めても国道を走行できる高さ３．８ｍ以内に収めることが可能となった。

１ 上部タンク
２ 下部タンク
３ 吊り具
４ 止めピン
５ 上部スライドガイド
６ 下部スライドガイド
７ 押さえリング
８ フランジ
９ 押さえボルト
１０ オーリング
１１ 給水口
１２ 散水口
１３ 散水機
１４ 排水口
１５ ベース横幅
１６ ベース縦幅
１７ タンク収納時全高
１８ タンク伸長時全高
１９ スライド式点検梯子

Claims (1)

1. 水タンクと散水機双方が固定され一体となり、公道を運搬できる水タンク一体型散水機において、水タンクがスライド式で伸長し高さを変更することで容量を可変できるもの。

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