JP3209356B2 - ワイヤ放電加工機の加工条件変更調整装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機の加工条件変更調整装置

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JP3209356B2 JP01325992A JP1325992A JP3209356B2 JP 3209356 B2 JP3209356 B2 JP 3209356B2 JP 01325992 A JP01325992 A JP 01325992A JP 1325992 A JP1325992 A JP 1325992A JP 3209356 B2 JP3209356 B2 JP 3209356B2
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工実施時
に加工条件を変更したとき、この変更に対応して加工エ
ネルギ等を調整するワイヤ放電加工機の加工条件調整装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工においては、種々の加工
条件が決定されると、これら加工条件に対応して単発放
電エネルギの上限値、平均加工エネルギの上限値、およ
び最適加工送り速度の目標上限値が設定される。ここ
で、単発放電エネルギとは放電1回当たりのエネルギ
(電流の時間積)であり、この単発放電エネルギに比例
してクレータの深さおよびクレータの幅が定まる。平均
加工エネルギは、単発放電エネルギに放電の繰返し周期
を乗じた値である。
【0003】これら単発放電エネルギの上限値、平均加
工エネルギの上限値、および最適送り速度の目標上限値
は、使用ワイヤ電極の径、使用ワイヤ電極の材質、工作
物の材質および工作物の板厚により一旦ある値に決定さ
れ、さらに所望の面粗さにより単発放電エネルギの上限
値が再決定され、これに応じて平均加工エネルギの上限
値も定まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ワイヤ放電加工中、ワ
イヤ放電加工機の加工制御部は、上記単発放電エネルギ
の上限値、平均加工エネルギの上限値および最適加工送
り速度の上限値を参照し、単発放電エネルギ、平均加工
エネルギおよび最適加工送り速度がこれらの値を超えな
いように制御する。しかし、ワイヤ放電加工中において
は、加工が不安定になる場合があり、この場合には作業
者が加工の不安定を解消するように加工条件を変更して
やらねばならない。例えば、放電間隙における放電状態
が良好でない場合には、ワイヤ送り速度を変更する必要
があり、又、加工形状によっては加工エネルギを変更す
る必要がある。
【0005】上記加工形状について、さらに図2により
説明する。図2は加工軌跡の一部を示す線図である。加
工中、ワイヤ電極とともに、加工液ノズルも図示の軌跡
に沿って相対的に移動するが、軌跡中途に図示のような
コーナC1 、C2 、C3 、C4 が存在している場合、加
工液ノズルから噴出される加工液の一部は既に加工済の
スリットを通って流出するため、加工個所における加工
屑の排出や加工個所の冷却に大きく影響する。又、加工
エネルギが大きいと工作物の除去量が過大になりコーナ
を精度良く加工できなくなる。したがって、この場合、
加工エネルギを変更する必要がある。
【0006】ところが、従来、ワイヤ放電加工中に上記
のように加工条件の変更がなされると、ワイヤ電極の溶
断や工作物の加工精度の低下がしばしば発生していた。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、ワイヤ放電加工中に加工条件を変更して
も、ワイヤ電極の溶断や加工精度の低下を防止すること
ができるワイヤ放電加工機の加工条件調整装置を提供す
るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、加工条件に基づいて予め単発放電エネル
ギの上限値、平均加工エネルギの上限値および最適加工
送り速度の上限値が設定されているワイヤ放電加工機に
おいて、加工時に加工条件の一部を変更して入力する加
工条件入力部と、この加工条件入力部に入力された値に
基づいて前記単発放電エネルギの上限値、前記平均加工
エネルギの上限値および前記最適加工送り速度の上限値
のうちの所要の上限値を補正する上限値補正手段と、こ
の上限値補正手段で補正された上限値がさきに設定され
ている上限値未満のときには補正された上限値を、補正
された上限値がさきに設定されている上限値を超えると
きには設定されている上限値を、加工を制御する加工制
御部に出力する出力手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】ワイヤ放電加工中、何等かの理由により加工条
件を変更する必要が生じたとき、当該変更すべき加工条
件が加工条件入力部に入力される。上限値補正手段は、
変更された加工条件に応じて、既に設定されている単発
放電エネルギの上限値、平均加工エネルギの上限値およ
び最適加工送り速度の上限値のうちの必要なものを補正
する。補正された上限値が既に設定されている上限値よ
り小さい場合には、補正された上限値を加工制御部に出
力し、補正された上限値が既に設定されている上限値を
超える場合には既に設定されている上限値を加工制御部
に出力する。
【0010】又、変更すべき加工条件が加工形状ファク
タである場合に、加工形状ファクタ処理部は、加工形状
データに基づいて所要の値を作成し、これを加工条件入
力部に入力する。さらに、上限値が補正された場合、表
示部にこれが表示される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係るワイヤ放電加工機の
加工条件調整装置のブロック図である。図で、1は上限
値決定部であり、前述のように各種の加工条件により単
発放電エネルギの上限値、平均加工エネルギの上限値お
よび最適加工送り速度の上限値が決定され記憶されてい
る。2は加工条件入力部であり、ワイヤ放電加工中、加
工条件の変更が必要になったとき作業者等により変更す
べき加工条件が入力される。このような変更すべき加工
条件の代表例として、加工形状ファクタ、ワイヤ送り速
度、加工液流量および加工液圧力が挙げられる。3は上
限値補正処理部であり、加工条件入力部2に変更すべき
加工条件が入力されたとき、入力された加工条件に対し
て上限値決定部1で決定された各上限値のうち、必要な
ものを補正する。4はワイヤ放電加工の制御を行う加工
制御部、5は表示部、6は加工形状ファクタ処理部であ
る。この加工形状ファクタ処理部6については後述す
る。
【0012】ここで、本実施例の動作を内容、加工形状
ファクタが、加工の進行に伴い変化する場合について説
明する。
【0013】ワイヤ放電加工機で加工すべき加工形状
は、例えばフロッピーディスク等の記録手段に記録され
ている。さきに述べたように、軌跡中に図2に示すコー
ナのような部分があると加工液が既加工スリットから流
出するため、加工個所における加工屑の排除や加工個所
の冷却が不充分となる。これら加工屑の排除不足や加工
個所の冷却不足の程度は、加工液ノズルの径の中に存在
するスリットの本数又は長さに左右されるので、加工個
所の加工形状に応じて順次加工条件を変更してゆく必要
がある。このため、本実施例では、加工条件入力部2の
前段に加工形状ファクタ処理部6が設けられている。
【0014】この加工形状ファクタ処理部6は、加工形
状が記録されているフロッピーディスクの内容を読取
り、加工軌跡とともに当該加工軌跡に沿った各部分にお
けるスリットの本数又は長さを付加した新しいデータを
作成し、当該付加データを加工の進行とともに順次、加
工条件入力部2に加工形状ファクタとして入力してゆ
く。例えば、図2においてコーナC1 、C2 、C3 、C
4 の部分ではスリットの本数を表す数値「2」が入力さ
れる。
【0015】この場合、既に設定されている単発放電エ
ネルギの上限値や平均加工エネルギの上限値をそのまま
にしておくと、加工エネルギが大き過ぎて精度良くコー
ナを加工することができず、かつ、ワイヤ電極の冷却も
不足して断線も生じ易くなる。そこで、上限値補正処理
部3は入力された数値「2」に応じて単発放電エネルギ
の上限値および平均加工エネルギの上限値を補正する。
この補正は、既設定の単発放電エネルギの上限値および
平均加工エネルギの上限値に、予め定められた率
(「1」未満)を乗じることにより行われる。そして、
当該率は種々の条件毎に計算上又は経験上決定され、上
限値補正処理部3に記憶されている。単発放電エネルギ
の上限値及び平均加工エネルギの上限値が補正される
と、これら補正された上限値は加工制御部4に出力され
るとともに、表示部5に表示される。
【0016】このように、本実施例では、ワイヤ放電加
工中に加工形状ファクタが変更されても、これに応じて
単発放電エネルギの上限値および平均加工エネルギの上
限値を補正するようにしたので、加工中ワイヤ電極に断
線を生じることはなく、又、加工精度が低下することも
ない。
【0017】なお、上記実施例の説明では、加工形状フ
ァクタによる加工条件の変更について説明したが、他の
加工条件の変更の場合の動作も上記実施例に準じる。こ
の場合、補正された上限値が上限値決定部で決定された
上限値を超えたときには、補正された上限値でなく上限
値決定部で決定された上限値を出力する。又、加工条件
入力部に入力される加工条件は1種類でなく複数種類で
あってもよいのは当然である。例えば、上記実施例の場
合、加工形状ファクタだけでなく、ワイヤ送り速度や加
工液流量、液圧等の加工条件が同時に変更されることも
あり得る。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、ワイヤ放
電加工中に加工条件が変更された場合、この変更に応じ
て、予め設定されている単発放電エネルギの上限値、平
均加工エネルギの上限値、最適加工送り速度の上限値の
うちの必要な上限値を補正するようにしたので、加工条
件を変更してもワイヤ電極の断線や加工精度の低下を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るワイヤ放電加工機のエネ
ルギ調整装置のブロック図である。
【図2】加工軌跡の一部を示す線図である。
【符号の説明】
1 上限値決定部 2 加工条件入力部 3 上限値補正処理部 4 加工制御部 5 表示部 6 加工形状ファクタ処理部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工条件に基づいて予め単発放電エネル
    ギの上限値、平均加工エネルギの上限値および最適加工
    送り速度の上限値が設定されているワイヤ放電加工機に
    おいて、加工時に加工条件の一部を変更して入力する加
    工条件入力部と、この加工条件入力部に入力された値に
    基づいて前記単発放電エネルギの上限値、前記平均加工
    エネルギの上限値および前記最適加工送り速度の上限値
    のうちの所要の上限値を補正する上限値補正手段と、こ
    の上限値補正手段で補正された上限値がさきに設定され
    ている上限値未満のときには補正された上限値を、補正
    された上限値がさきに設定されている上限値を超えると
    きには設定されている上限値を、加工を制御する加工制
    御部に出力する出力手段とを設けたことを特徴とするワ
    イヤ放電加工機の加工条件調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイヤ放電加工機の加工
    条件調整装置において、加工進行に従って加工個所の加
    工形状に関する所定の値を作成して前記加工条件入力部
    に入力する加工形状ファクタ処理部を設けたことを特徴
    とするワイヤ放電加工機の加工条件調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のワイヤ放電加工機の加工
    条件調整装置において、前記上限値補正手段により各上
    限値の補正があったとき、これを表示する表示部を設け
    たことを特徴とするワイヤ放電加工機の加工条件調整装
    置。
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