JP3209352U - マジックハンド - Google Patents

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正憲 中島
正憲 中島
洋 小林
洋 小林
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真一 町田
永二朗 谷岡
永二朗 谷岡
靖夫 森
靖夫 森
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Abstract

【課題】ブロック状の被把持物を左右両側から一定の把持力で安定して把持して所定の場所で離すことが可能なマジックハンドを提供する。【解決手段】マジックハンド10は、被把持物11を中央にして、被把持物11の左右両側にそれぞれ配置される第1、第2のクランプ部材12、13と、被把持物11に対して第1、第2のクランプ部材12、13を、同期して接近させることにより被把持物11の左右の側部にそれぞれ当接させ、かつ同期して離反させることにより被把持物11の左右の側部からそれぞれ離脱させる連動移動を行う連携駆動手段14と、被把持物11に対する第1、第2のクランプ部材12、13の把持状態をロックするロック手段15と、連携駆動手段14を前側に保持し、ロック手段15を中間部に有する中空フレーム16とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、ブロック状の被把持物を左右両側から把持して所定の場所で離すことに使用する手動式のマジックハンドに関する。
手動で操作するマジックハンドとして用いられる操作アームは、中空棹と、中空棹の先部に設けられて対象物を挟持する挟持部と、中空棹の基部に設けられて挟持部を操作する操作部とを有している(例えば、特許文献1参照)。そして、操作アームでは、挟持部に設けられた対となる挟持爪の開閉を、操作部に設けられた押し込み部材の押し込み操作により行っている。
特開2001−138270号公報
特許文献1に記載の操作アームでは、押し込み部材の押し込み量を調整することにより、挟持部の対となる挟持爪の先端の間隔を調整し、押し込み部材の押し込み量を維持することにより対となる挟持爪による対象物(被挟持物)に対する挟持力を調節している。このため、対象物を挟持して移動させる場合、移動中は押し込み部材の押し込み量を常時一定に保持する必要があり、対象物が重量物となると保持することが困難になるという問題がある。
更に、ブロック状の対象物では、対象物の表面上に挟持爪を掛止する部位が存在しないと対象物を挟持することができず、対象物が挟持できても安定して挟持状態を維持することが困難であるという問題がある。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、ブロック状の被把持物を左右両側から一定の把持力で安定して把持して所定の場所で離すことが可能なマジックハンドを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係るマジックハンドは、被把持物を中央にして、該被把持物の左右両側にそれぞれ配置される第1、第2のクランプ部材と、
前記被把持物に対して前記第1、第2のクランプ部材を、同期して接近させることにより該被把持物の左右の側部にそれぞれ当接させ、かつ同期して離反させることにより該被把持物の左右の側部からそれぞれ離脱させる連動移動を行う連携駆動手段と、
前記被把持物に対する前記第1、第2のクランプ部材の把持状態をロックするロック手段と、
前記連携駆動手段を前側に保持し、前記ロック手段を中間部に有する中空フレームとを有する。
ここで、前記第1、第2のクランプ部材で、被把持物(対象物)を挟持するクランプ機構を構成する。
本考案に係るマジックハンドにおいて、前記連携駆動手段は、前記中空フレームに支持され、該中空フレームの長手方向に沿って進退可能な可動部材と、
後側が連結ピン部材を介して前記可動部材に軸支され、前側が第1のピン部材を介して前記第1のクランプ部材に連結して、前記可動部材の進退移動を前記第1のクランプ部材の左右往復移動に変換する第1のレバー部材と、
後側が前記連結ピン部材を介して前記可動部材に軸支され、前側が第2のピン部材を介して前記第2のクランプ部材に連結して、前記可動部材の進退移動を前記第2のクランプ部材の左右往復移動に変換する第2のレバー部材と、
前記第1、第2のクランプ部材の左右方向に沿った連携移動を案内するガイド機構とを有することが好ましい。
これにより、可動部材の中空フレームの長手方向に沿った進退移動を、第1、第2のクランプ部材の左右方向に沿った連携移動に変換することができる。
本考案に係るマジックハンドにおいて、前記可動部材は前記中空フレーム内に挿入され、該可動部材には該中空フレームから突出する進退操作部材が接続されていることが好ましい。
これにより、中空フレームの外側から可動部材の進退を容易に行うことができる。
本考案に係るマジックハンドにおいて、前記ロック手段は、前記中空フレーム内に挿入された前記可動部材を該中空フレームに掛止する掛止ピン部材を有することが好ましい。
被把持物の幅が一定の場合、簡単な構成及び簡単な操作で可動部材を確実に中空フレームに固定することができる。
本考案に係るマジックハンドにおいて、前記ロック手段は、前記中空フレーム内に挿入された前記可動部材の外周側に該中空フレームの長手方向に沿って設けられたラック部と、前記中空フレームに中央部が軸支され、先部が前記ラック部の歯に噛合う掛止部とを有するラックラチェットを有してもよい。
被把持物の幅が変化しても、可動部材を確実に中空フレームに固定することができる。
本考案に係るマジックハンドにおいて、前記ガイド機構は、前記第1のクランプ部材の上下方向の一側に前記第2のクランプ部材に向けて突設して設けられ、先側が該第2のクランプ部材を貫通する第1のラックと、
前記第2のクランプ部材の上下方向の他側に前記第1のクランプ部材に向けて突設して設けられ、先側が該第1のクランプ部材を貫通する第2のラックと、
上下の2か所で前記第1、第2のラックとそれぞれ噛合するピニオンと、
前記中空フレームの前端部に取付けられ、前記ピニオンを回転可能に支持し、前記第1、第2のラックの左右方向に沿った往復移動をガイドするケース部材とを有することが好ましい。
これによって、可動部材の操作により、第1、第2のクランプ部材を確実に連携移動させることができる。
本考案に係るマジックハンドにおいて、対となる前記第1、第2のクランプ部材には複数の突起が突出高さを調節可能にして設けられ、該第1、第2のクランプ部材は該複数の突起を介して前記被把持物にそれぞれ当接することが好ましい。
突起が突出高さを調節可能にして設けられているので、被把持物の幅が一定の範囲内で変化しても第1、第2のクランプ部材に設けた複数の突起を被把持物の左右の側部にそれぞれ当接させることができる。
第1、第2のクランプ部材が複数の突起を介して被把持物の左右の側部にそれぞれ当接させることにより、把持した被把持物の回転を防止して被把持物を安定して把持することができる。
本考案に係るマジックハンドにおいて、前記中空フレームの後側に中空状の取っ手が着脱可能に設けられていることが好ましい。
これによって、離れた場所にある被把持物を把持して所定の場所で離すことができる。
本考案に係るマジックハンドでは、被把持物を中央にして、被把持物の左右両側にそれぞれ配置される第1、第2のクランプ部材を同期して接近させることができるので、離れた場所から被把持物を第1、第2のクランプ部材で容易かつ確実に把持することが可能になる。
そして、第1、第2のクランプ部材の把持状態をロックすることができるので、被把持物を一定の把持力で安定して把持することが可能になる。
更に、被把持物を把持している第1、第2のクランプ部材を同期して離反させることができるので、所定の場所で被把持物を素早く離すことが可能になる。
本考案の一実施の形態に係るマジックハンドの斜視図である。 同マジックハンドの平面図である。 同マジックハンドの側面図である。 同マジックハンドの主要構成部材間の関係を示す説明図である。 変形例に係るロック手段の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
図1に示すように、本考案の一実施の形態に係るマジックハンド10は、例えば、円環体、円筒体等の断面外形が円形の部材が自然に回転するのを防ぐためにあてがう被把持物の一例である歯止め部材11(ストッパー)を左右両側から把持して所定の位置に配置するために使用するものである。ここで、歯止め部材11は、例えば、幅が一定で、側面視して上底と下底の両端同士を結ぶ2辺の一方が上底(下底)に垂直となる台形状の木製部材であって、幅は150〜200mm、上底の長さは50〜100mm、下底の長さは250〜350mm、高さは100〜200mm、質量は3〜5kgである。以下、詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、マジックハンド10は、歯止め部材11を中央にして、歯止め部材11の左右両側にそれぞれ配置される第1、第2のクランプ部材12、13と、歯止め部材11に対して第1、第2のクランプ部材12、13を、同期して接近させることにより歯止め部材11の左右の側部にそれぞれ当接させ、かつ同期して離反させることにより歯止め部材11の左右の側部からそれぞれ離脱させる連動移動を行う連携駆動手段14とを有している。更に、マジックハンド10は、歯止め部材11に対する第1、第2のクランプ部材12、13の把持状態をロックするロック手段15と、連携駆動手段14を前側に保持しロック手段15を中間部に有する断面矩形の角筒状の中空フレーム16とを有している。
ここで、第1、第2のクランプ部材12、13で、歯止め部材11を挟持するクランプ機構を構成する。
対となる第1、第2のクランプ部材12、13はそれぞれ、例えば、矩形状の枠体であって、隙間を有して上下に配置され、中空フレーム16の長手方向に沿った対となる長辺部17、18と、長辺部17、18の端部同士を連結する対となる短辺部19、20とを有している。そして、前側に位置する短辺部19の長手方向(上下方向)の両端側、及び対となる長辺部17、18の長手方向の中央より後側の位置にそれぞれ、尖頭状の突起21が突出高さを調節可能にして取り付けられ、第1のクランプ部材12に設けられた突起21と第2のクランプ部材13に設けられた突起21は、先端同士を対向させて取り付けられている。
このような構成とすることにより、歯止め部材11の幅が突起21の突出高さの調節範囲内で変化しても、突起21の突出高さを調節することにより、第1、第2のクランプ部材12、13を複数の突起21を介して歯止め部材11の左右の側部にそれぞれ当接させることができる。そして、第1、第2のクランプ部材12、13で把持された歯止め部材11の側部は、複数の尖頭状の突起21で押圧されるため、把持した歯止め部材11がずれたり、回転したりするのを防止でき、歯止め部材11を安定して把持することができる
図1〜図4に示すように、連携駆動手段14は、中空フレーム16内に挿入され、中空フレーム16の長手方向に沿って進退可能に支持される可動部材22を有している。ここで、中空フレーム16の幅方向の一側(ここでは右側)の側部で中央部から前側の領域には、長手方向に沿って開口部23が形成され、中空フレーム16の外側から開口部23を通過して中空フレーム16内の可動部材22の後側に形成された嵌合穴24に棒状の進退操作部材25を嵌入させることにより、進退操作部材25と可動部材22を接続している。これによって、中空フレーム16から突出する進退操作部材25を操作して、中空フレーム16の外側から中空フレーム16内の可動部材22の進退を容易に行うことができる。
更に、連携駆動手段14は、後側が連結ピン部材26を介して可動部材22の、例えば、長手方向の中央部に軸支され、前側が第1のピン部材27を介して第1のクランプ部材12に連結して、可動部材22の進退移動を第1のクランプ部材12の左右往復移動に変換する第1のレバー部材28を有している。また、連携駆動手段14は、後側が連結ピン部材26を介して第1のレバー部材28の後側と共に可動部材22に軸支され、前側が第2のピン部材29を介して第2のクランプ部材13に連結して、可動部材22の進退移動を第2のクランプ部材13の左右往復移動に変換する第2のレバー部材30有している。更に連携駆動手段14は、第1、第2のクランプ部材12、13の左右方向に沿った連携移動を案内するガイド機構31とを有している。
ここで、図1〜図4に示すように、第1、第2のレバー部材28、30の後側は、中空フレーム16の幅方向(左右方向)の両側部の前側(開口部23より前側)にそれぞれ長手方向に沿って形成された対となる開口部32を通過し、可動部材22の長手方向の中央部から前側の領域に長手方向に沿って形成された幅方向(左右方向)に貫通する貫通孔33に挿入され、可動部材22を上下に貫通する連結ピン部材26で軸支されている。なお、図4の符号26a、26bは、可動部材22の上部と下部にそれぞれ形成された連結ピン部材26用の挿通孔である。符号26cは可動部材22に挿入した連結ピン部材26の上端部及び下端部にそれぞれ取り付けられて抜けを防止する止め輪、符号26dは連結ピン部材26と第1、第2のレバー部材28、30の後側との間に挿入されるブッシュである。
図4に示すように、第1のピン部材27による第1のクランプ部材12と第1のレバー部材28との連結は、第1のクランプ部材12の後側に位置する短辺部20の上下方向の中央部に、第2のクランプ部材13に向けて突設して設けられた第1の接続部34を介して行われ、第2のクランプ部材13と第2のレバー部材30の第2のピン部材29による連結は、第2のクランプ部材13の後側に位置する短辺部20の上下方向の中央部に第1のクランプ部材12に向けて突設して設けられた第2の接続部35を介して行われている。なお、符号27aは第1のピン部材27と第1の接続部34の間に挿入されるブッシュ、符号29aは第2のピン部材29と第2の接続部35の間に挿入されるブッシュである。以上のように、可動部材22の進退移動を第1、第2のクランプ部材12、13の左右往復移動に変換するので、歯止め部材11に対して第1、第2のクランプ部材12、13を、同期して接近かつ離反させることができる。
ガイド機構31は、第1のクランプ部材12の上下方向の一側(ここでは下側)に第2のクランプ部材13に向けて突設して設けられ、先側が第2のクランプ部材13の短辺部20の下端側を貫通し、長手方向の中間部の上部に長手方向に沿って歯部が形成された第1のラック36と、第2のクランプ部材13の上下方向の他側(ここでは上側)に第1のクランプ部材12に向けて突設して設けられ、先側が第1のクランプ部材12の短辺部20の上端側を貫通し、長手方向の中間部の下部に長手方向に沿って歯部が形成された第2のラック37と、上下の2か所で第1、第2のラック36、37の歯部とそれぞれ噛合するピニオン38と、中空フレーム16の前端部に取付けられ、ピニオン38を回転可能に支持し、第1、第2のラック36、37の左右方向に沿った往復移動をガイドするケース部材39とを有する。なお、図4の符号36aは第1のラック36の先側が貫通する貫通孔、符号37aは第2のラック37の先側が貫通する貫通孔である。
図4に示すように、ピニオン38はケース部材39に取り付けピン40を介して回転可能に取付けられ、取り付けピン40の中央部には、第1、第2のクランプ部材12、13で歯止め部材11を把持する際に、歯止め部材11の後端面に前端部が当接して第1、第2のクランプ部材12、13に対する前後方向の位置決めを行う位置決めピン部材41が挿通され、位置決めピン部材41の後部はケース部材39を貫通している。ここで、位置決めピン部材41の後側には雄ねじ部が形成され、雄ねじ部にナット41aを螺合させることにより位置決めピン部材41をケース部材39に固定している。なお、符号40aは、ピニオン38と取り付けピン40の間に挿入されるブッシュ、40bはケース部材39を貫通した取り付けピン40の後部に取り付けて、ケース部材39からの抜けを防止する止め輪である。
また、ケース部材39の上部には、ケース部材39の幅方向に沿って前側に突設し、第2のラック37の上面に当接して第2のラック37の移動を左右方向に誘導する上ガイド42が、ケース部材39の下部には、ケース部材39の幅方向に沿って前側に突設し、第1のラック36の下面に当接して第1のラック36の移動を左右方向に誘導する下ガイド43がそれぞれ設けられている。
更に、ケース部材39の後側の幅方向中央部は、ボルト44を介して中空フレーム16の前端部に取付けられ、ケース部材39の前側には、第1、第2のラック36、37とピニオン38を覆うカバー部材45がボルト46を介して取り付けられている。
図1〜図4に示すように、第1、第2のクランプ部材12、13が歯止め部材11を把持した状態をロックするロック手段15は、中空フレーム16内に挿入された可動部材22を中空フレーム16に掛止する掛止ピン部材47を有している。ここで、掛止ピン部材47の先側は、中空フレーム16に形成された開口部23と開口部32の間に設けられた挿通孔48から中空フレーム16内に挿入され、中空フレーム16内に挿入された掛止ピン部材47の先部は可動部材22の長手方向の中央部より後側の位置に形成された掛止孔49に嵌入している。なお、第1、第2のクランプ部材12、13で歯止め部材11を把持した場合、中空フレーム16に設けた挿通孔48と中空フレーム16内に位置する可動部材22に形成された掛止孔49とは、互いの中心位置が一致するようにそれぞれ位置決めされている。
図1〜図4に示すように、中空フレーム16の後側には、中空状の取っ手50が着脱可能に設けられている。取っ手50は断面矩形の角筒状で、その外形は、中空フレーム16の外形と同一であり、取っ手50の長さは、使用状況に応じて任意に設定できる。ここで、取っ手50の前部の両側(例えば、左右方向の両側)には、中空フレーム16の後側内に嵌入可能な対となる連結部51、52が突設して設けられ、中空フレーム16の後側内に嵌入された連結部51、52は、中空フレーム16の後側に外側から挿入される連結ピン部材53を介して掛止される。なお、図4の符号54は中空フレーム16に連結ピン部材53を貫通させるための貫通孔である。
本実施の形態では、ロック手段15は、可動部材22を中空フレーム16に掛止する掛止ピン部材47を有する構成としたが、図5に示すように、中空フレーム55内に挿入された可動部材56の側部の1つ(外周側)に中空フレーム55の長手方向に沿って設けられたラック部57と、中空フレーム55に中央部がピン部材58で軸支され、先部にラック部57の歯に噛合う掛止部59とを有するラックラチェット60を有する構成とすることもできる。
続いて、本考案の一実施の形態に係るマジックハンド10の作用について説明する。
マジックハンド10では、歯止め部材11を中央にして、歯止め部材11の左右両側にそれぞれ配置される第1、第2のクランプ部材12、13を同期して接近させるので、離れた場所から歯止め部材11を第1、第2のクランプ部材12、13で容易かつ確実に把持することが可能になる。
そして、歯止め部材11を第1、第2のクランプ部材12、13で把持した状態をロック手段15を用いてロックすることができるので、歯止め部材11を一定の把持力で安定して把持することが可能になる。
更に、歯止め部材11を把持している第1、第2のクランプ部材12、13は、同期して離反させることができるので、所定の場所で歯止め部材11を素早く離すことが可能になる。
以上、本考案を、実施の形態を参照して説明してきたが、本考案は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
更に、本実施の形態とその他の実施の形態や変形例にそれぞれ含まれる構成要素を組合わせたものも、本考案に含まれる。
10:マジックハンド、11:歯止め部材、12:第1のクランプ部材、13:第2のクランプ部材、14:連携駆動手段、15:ロック手段、16:中空フレーム、17、18:長辺部、19、20:短辺部、21:突起、22:可動部材、23:開口部、24:嵌合穴、25:進退操作部材、26:連結ピン部材、26a、26b:挿通孔、26c:止め輪、26d:ブッシュ、27:第1のピン部材、27a:ブッシュ、28:第1のレバー部材、29:第2のピン部材、29a:ブッシュ、30:第2のレバー部材、31:ガイド機構、32:開口部、33:貫通孔、34:第1の接続部、35:第2の接続部、36:第1のラック、36a:貫通孔、37:第2のラック、37a:貫通孔、38:ピニオン、39:ケース部材、40:取り付けピン、40a:ブッシュ、40b:止め輪、41:位置決めピン部材、41a:ナット、42:上ガイド、43:下ガイド、44:ボルト、45:カバー部材、46:ボルト、47:掛止ピン部材、48:挿通孔、49:掛止孔、50:取っ手、51、52:連結部、53:連結ピン部材、54:貫通孔、55:中空フレーム、56:可動部材、57:ラック部、58:ピン部材、59:掛止部、60:ラックラチェット

Claims (8)

  1. 被把持物を中央にして、該被把持物の左右両側にそれぞれ配置される第1、第2のクランプ部材と、
    前記被把持物に対して前記第1、第2のクランプ部材を、同期して接近させることにより該被把持物の左右の側部にそれぞれ当接させ、かつ同期して離反させることにより該被把持物の左右の側部からそれぞれ離脱させる連動移動を行う連携駆動手段と、
    前記被把持物に対する前記第1、第2のクランプ部材の把持状態をロックするロック手段と、
    前記連携駆動手段を前側に保持し、前記ロック手段を中間部に有する中空フレームとを有することを特徴とするマジックハンド。
  2. 請求項1記載のマジックハンドにおいて、前記連携駆動手段は、前記中空フレームに支持され、該中空フレームの長手方向に沿って進退可能な可動部材と、
    後側が連結ピン部材を介して前記可動部材に軸支され、前側が第1のピン部材を介して前記第1のクランプ部材に連結して、前記可動部材の進退移動を前記第1のクランプ部材の左右往復移動に変換する第1のレバー部材と、
    後側が前記連結ピン部材を介して前記可動部材に軸支され、前側が第2のピン部材を介して前記第2のクランプ部材に連結して、前記可動部材の進退移動を前記第2のクランプ部材の左右往復移動に変換する第2のレバー部材と、
    前記第1、第2のクランプ部材の左右方向に沿った連携移動を案内するガイド機構とを有することを特徴とするマジックハンド。
  3. 請求項2記載のマジックハンドにおいて、前記可動部材は前記中空フレーム内に挿入され、該可動部材には該中空フレームから突出する進退操作部材が接続されていることを特徴とするマジックハンド。
  4. 請求項3記載のマジックハンドにおいて、前記ロック手段は、前記中空フレーム内に挿入された前記可動部材を該中空フレームに掛止する掛止ピン部材を有することを特徴とするマジックハンド。
  5. 請求項3記載のマジックハンドにおいて、前記ロック手段は、前記中空フレーム内に挿入された前記可動部材の外周側に該中空フレームの長手方向に沿って設けられたラック部と、前記中空フレームに中央部が軸支され、先部が前記ラック部の歯に噛合う掛止部とを有するラックラチェットを有することを特徴とするマジックハンド。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のマジックハンドにおいて、前記ガイド機構は、前記第1のクランプ部材の上下方向の一側に前記第2のクランプ部材に向けて突設して設けられ、先側が該第2のクランプ部材を貫通する第1のラックと、
    前記第2のクランプ部材の上下方向の他側に前記第1のクランプ部材に向けて突設して設けられ、先側が該第1のクランプ部材を貫通する第2のラックと、
    上下の2か所で前記第1、第2のラックとそれぞれ噛合するピニオンと、
    前記中空フレームの前端部に取付けられ、前記ピニオンを回転可能に支持し、前記第1、第2のラックの左右方向に沿った往復移動をガイドするケース部材とを有することを特徴とするマジックハンド。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のマジックハンドにおいて、対となる前記第1、第2のクランプ部材には複数の突起が突出高さを調節可能にして設けられ、該第1、第2のクランプ部材は該複数の突起を介して前記被把持物にそれぞれ当接することを特徴とするマジックハンド。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のマジックハンドにおいて、前記中空フレームの後側に中空状の取っ手が着脱可能に設けられていることを特徴とするマジックハンド。
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