JP3209327B2 - 電源装置の交流入力電圧監視回路 - Google Patents

電源装置の交流入力電圧監視回路

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JP3209327B2
JP3209327B2 JP00471198A JP471198A JP3209327B2 JP 3209327 B2 JP3209327 B2 JP 3209327B2 JP 00471198 A JP00471198 A JP 00471198A JP 471198 A JP471198 A JP 471198A JP 3209327 B2 JP3209327 B2 JP 3209327B2
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彰 浜田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流100ボル
ト系/200ボルト系共用電源装置等のように電圧の異
なる複数系統の交流電源で動作することのできる電源装
置の交流入力電圧監視回路に係り、詳しくは、交流電源
の電圧に対応して交流入力電圧の監視条件を自動切替で
きるようにした電源装置の交流入力電圧監視回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の電源装置の回路構成図であ
る。従来の電源装置100は、電源変換装置110と交
流入力電圧監視回路120とからなる。電源変換装置1
10は、交流電源入力端子101,102に供給される
交流電源103を整流・平滑した後に電圧変換,電圧安
定化等を行なって、出力端子104,105に所定電圧
の直流電圧を出力する。電源変換装置110は、交流電
源103の電源電圧が100ボルトでも200ボルトで
も動作できるよう構成されている。
【0003】交流入力電圧監視回路120は、交流入力
電圧検出回路140と監視部130とからなる。交流入
力電圧監視回路120は、交流電源入力端子101,1
02に供給される交流電源103の電圧を常時監視して
おり、交流電源103の電圧異常や瞬断,停電等が検出
された場合は、検出された異常の内容に応じた各種の異
常情報を出力することで、警報等を発生させる。
【0004】交流入力電圧検出回路140は、交流電源
103を全波整流して脈流信号を出力するダイオードブ
リッジ回路141と、脈流信号を分圧する分圧回路を構
成する3個の抵抗142,143,144と、分圧回路
の分圧比を切り替えることで交流電源電圧の検出レベル
を切り替える検出レベル切替スイッチ145と、分圧さ
れた電圧VRが基準電圧(例えば2.5ボルト)を超え
た場合にはカソード端子K−アノード端子A間が導通状
態となるシャントレギュレータ146と、シャントレギ
ュレータ146のオン/オフ状態を光結合で伝達するフ
ォトカプラ147と、フォトカプラ147の出力信号を
波形整形して入力電圧検出信号140aを出力する電圧
比較器148と、直流電源149と、周辺回路とからな
る。
【0005】図6はシャントレギュレータの等化回路図
である。シャントレギュレータ146は、バンドギャッ
プレファレンスを利用して基準電圧Vref(例えば
2.5ボルト)を発生する基準電圧回路146aと、基
準電圧Vref(例えば2.5ボルト)とレファレンス
入力端子Rに供給される電圧VRとを比較する比較器1
46bと、比較器146bの出力によって駆動されるN
PNトランジスタ146cとからなる。NPNトランジ
スタ145bのコレクタはカソード端子Kへ接続され、
NPNトランジスタ145bのエミッタはアノード端子
Aへ接続されている。
【0006】図5に示した検出レベル切替スイッチ14
5が100ボルト側(図示の実線側)に設定された状態
では、脈流信号を抵抗142と2個の抵抗143,14
4の直列回路とで分圧して得た電圧VRが、シャントレ
ギュレータ146のレファレンス入力端子Rに供給され
る。この状態では、交流電源103の電圧が例えば80
ボルト以上であれば、分圧電圧VRが基準電圧Vref
(例えば2.5ボルト)を超えるように分圧回路の分圧
比が設定されている。したがって、交流電源103の電
圧が100ボルトである場合、交流電源103の電圧が
例えば80ボルトを超えている期間に亘ってシャントレ
ギュレータ146がオン状態となる。
【0007】検出レベル切替スイッチ145が200ボ
ルト側(図示の点線側)に設定された状態では、検出レ
ベル切替スイッチ145によって抵抗144が短絡され
るため、脈流信号を抵抗142と抵抗143とで分圧し
て得た電圧VRが、シャントレギュレータ146のレフ
ァレンス入力端子Rに供給される。この状態では、交流
電源5の電圧が例えば160ボルト以上であれば、分圧
電圧VRが基準電圧Vref(例えば2.5ボルト)を
超えるように分圧回路の分圧比が設定されている。した
がって、交流電源103の電圧が200ボルトである場
合、交流電源103の電圧が例えば160ボルトを超え
ている期間に亘ってシャントレギュレータ146がオン
状態となる。
【0008】シャントレギュレータ146がオン状態に
なると、電流制限抵抗149を介してフォトダイオード
147aに電流が供給され、フォトダイオード147a
が発光し、フォトダイオード147aに光結合されたフ
ォトトランジスタ147bが導通する。ダイオードブリ
ッジ回路141の出力(脈流信号)を電流制限抵抗15
0と定電圧ダイオード151とを直列接続した簡易定電
圧回路へ供給することで、定電圧ダイオード151の両
端に定電圧ダイオード151の降伏電圧に基づく電圧
(例えば5ボルト)を発生させ、この電圧を抵抗14
9,フォトダイオード147aを介してシャントレギュ
レータ145のカソードKへ供給する回路構成としてい
る。このような構成とすることで、高電圧である脈流信
号がフォトダイオード146aならびにシャントレギュ
レータ145に印加されるのを防止している。なお、抵
抗149を設けない構成としてもよい。抵抗149を設
けない構成の場合、フォトダイオード147aに流れる
電流は抵抗150によって制限されるが、抵抗150に
は脈流信号が印加されているので、フォトダイオード1
47aに流れる電流は脈流信号の電圧変化に対応して変
化することになる。
【0009】フォトトランジスタ147bのコレクタは
負荷抵抗151を介して直流電源150の正極側へ接続
され、フォトトランジスタ147bのエミッタは直流電
源150の負極側へ接続される。フォトトランジスタ1
47bのコレクタ側出力電圧は電圧比較器148の比較
電圧入力端子(+)へ供給される。抵抗152と抵抗1
53とで波形整形用のしきい値電圧を発生させる分圧回
路を構成している。直流電源150の電源電圧(例えば
12ボルト)を抵抗152と抵抗153とによって分圧
して得たしきい値電圧(例えば6ボルト)を、電圧比較
器148の基準電圧入力端子(−)へ供給している。電
圧比較器148は、フォトトランジスタ147bのコレ
クタ電圧がしきい値電圧を超えた場合はLレベルの出力
を発生し、フォトトランジスタ147bのコレクタ電圧
がしきい値電圧を以下の場合はHレベルの出力を発生す
る。電圧比較器148の出力は、入力電圧検出信号14
0aとして監視部130へ供給される。
【0010】図7は交流入力電圧検出回路の動作を示す
波形図である。図7(a)は分圧電圧VRを、図7
(b)はフォトトランジスタ147bのコレクタ電圧
を、図7(c)は入力電圧検出信号140aを示してい
る。交流電源103の電源電圧が100ボルトあって検
出レベル切替スイッチ145が100ボルト側へ切り替
えられている場合、図7(a)に示すように、分圧電圧
VRの最大値は基準電圧Vref(例えば2.5ボル
ト)を超えるので、分圧電圧VRが基準電圧Vref
(例えば2.5ボルト)を超えている期間はシャントレ
ギュレータ146が導通状態になる。交流電源103の
電源電圧が200ボルトあって検出レベル切替スイッチ
145が200ボルト側へ切り替えられている場合も同
様である。
【0011】シャントレギュレータ146が導通状態に
なると、フォトダイオード147aに電流が供給されて
フォトダイオード147aが発光し、その発光信号に基
づいてフォトトランジスタ147bが導通状態となるの
で、フォトトランジスタ147bのコレクタ電圧は、図
7(b)に示すように、直流電源149の電源電圧レベ
ル(例えば12V)からほぼ0ボルトになる。電圧比較
器148は、フォトトランジスタ147bのコレクタ電
圧波形を波形整形するとともにフォトトランジスタ14
7bのコレクタ電圧波形を反転させた信号を入力電圧検
出信号140aとして出力する。
【0012】交流電源の電圧が増加すると分圧電圧VR
が基準電圧Vref(例えば2.5ボルト)を超えてい
る期間が長くなり、図7(c)に示した入力電圧検出信
号140aのHレベルのパルス幅は長くなる。交流電源
の電圧が低下すると分圧電圧VRが基準電圧Vref
(例えば2.5ボルト)を超えている期間が短くなり、
図7(c)に示した入力電圧検出信号140aのHレベ
ルのパルス幅は短くなる。交流電源の電圧がさらに低下
(例えば公称電圧の20パーセント以上低下)すると、
分圧電圧VRは基準電圧Vref(例えば2.5ボル
ト)以下になり、入力電圧検出信号140aはLレベル
のままとなる。
【0013】監視部130は、図7(c)に示した入力
電圧検出信号140aのパルス周期に基づいて交流電源
の周波数変動を監視し、周波数変動が周波数変動許容範
囲を超えた場合は周波数異常警報を発生させる。監視部
130は、入力電圧検出信号140aのHレベルの時間
(パルス幅)に基づいて交流電源の電圧変動を監視し、
電圧変動が電圧変動許容範囲(例えば公称電圧の±10
パーセント)を超えた場合は電圧変動警報を発生させ
る。監視部130は、Hレベルのパルスが短時間(例え
ば交流電源の数サイクル以内)に亘って欠落した場合は
電源瞬断が発生しているものと判断し、電源瞬断の頻度
が高い場合には電源瞬断警報を発生させる。監視部13
0は、Hレベルのパルスが長時間(例えば交流電源の数
サイクル以上)に亘って欠落した場合は停電と判断し、
停電警報を発生させる。なお、予備電源を備える電源装
置において、監視部130は、停電と判断した際に予備
電源への切り替え制御を行なう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の電源
装置では、交流電源103の電源電圧に対応して検出レ
ベル切替スイッチ145を100ボルト側または200
ボルト側へ切り替えることで、交流電源103の電源電
圧に対応して検出レベルを設定している。しかしなが
ら、電源電圧に対応して検出レベルを手動で設定する操
作が煩わしいとともに、設定が正常になされていない場
合には交流電源電圧の検出が正常に行なわれないという
問題がある。例えば、交流電源の電圧が200ボルトで
あるのに対して、検出レベル切替スイッチ145が10
0ボルト側に設定されていた場合、交流電源が公称電圧
に対して所定比率(例えば20パーセント)以上低下し
ても入力電圧検出信号140aはLレベルにならないた
め、停電検出が正常にできない。また、交流電源の電圧
が100ボルトであるのに対して、検出レベル切替スイ
ッチ145が200ボルト側に設定されていた場合、電
圧検出信号140aはLレベルとなるので停電状態と判
断されてしまう。
【0015】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、交流100ボルト系/200ボルト系
共用電源装置等のように電圧の異なる複数系統の交流電
源で動作することのできる電源装置において、交流電源
電圧の検出レベルの手動設定を不要にし、電源装置に供
給されている交流電源電圧に対応した電圧検出信号が得
られるようにした電源装置の交流入力電圧監視回路を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電源装置の交流入力電圧監視回路は、交
流電源を整流して得た脈流信号の電圧が高圧受電時の停
電検出電圧を超えている間は高圧電圧検出信号を出力す
る高圧用電圧検出部と、交流電源を整流して得た脈流信
号の電圧が低圧受電時の停電検出電圧を超えている間は
低圧電圧検出信号を出力する低圧用電圧検出部と、予め
設定した時間の間に前記高圧電圧検出信号が順次供給さ
れている間は前記高圧電圧検出信号を選択出力し、前記
高圧電圧検出信号が供給されない場合には前記低圧電圧
検出信号を選択出力し、ならびに前記高圧電圧検出信号
が供給されない状態になった時点から予め設定した時間
が経過した時点で、前記高圧電圧検出信号から前記低圧
電圧検出信号へ出力を切り替える電圧検出信号選択切替
回路とを備えたことを特徴とする。
【0017】高圧用電圧検出部は、交流電源を整流して
得た脈流信号の電圧が高圧受電時の停電検出電圧を超え
ている間は高圧電圧検出信号を出力する。
【0018】低圧用電圧検出部は、脈流信号の電圧が低
圧受電時の停電検出電圧を超えている間は低圧電圧検出
信号を出力する。電圧検出信号選択切替回路は、高圧電
圧検出信号が供給されている場合は、高圧電圧検出信号
を出力する。
【0019】電圧検出信号選択切替回路は、高圧電圧検
出信号が供給されていない場合は、低圧電圧検出信号を
出力する。よって、高圧受電時には高圧電圧検出信号が
出力され、低圧受電時には低圧電圧検出信号が出力され
る。これにより、電源装置に供給されている交流電源電
圧に対応した電圧検出信号が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は電源装置の交流入力電
圧監視回路の回路構成図である。図1に示す電源装置1
は、電源変換装置10と、交流入力電圧監視回路20と
からなる。電源変換装置10は、交流電源入力端子1
1,12に供給される交流電源13を整流・平滑した後
に電圧変換・電圧安定化等を行なって、出力端子14,
15に所定電圧の直流電圧を出力する。電源変換装置1
1は、交流電源13の電源電圧が100ボルトでも20
0ボルトでも動作できるよう構成している。交流入力電
圧監視回路20は、監視部30と、交流入力電圧検出回
路40とからなる。
【0021】交流入力電圧検出回路40は、ダイオード
ブリッジ回路41と、電源回路42と、高圧系受電検出
部43と、停電検出条件切替部44と、停電情報伝達回
路45と、シャントレギュレータ46と、入力電圧情報
伝達回路47とを備える。ダイオードブリッジ回路41
は、電源変換装置10に供給されている交流電源13を
全波整流して脈流信号を出力する。なお、このダイオー
ドブリッジ回路41としては、電源変換装置10内のダ
イオードブリッジ回路を兼用してもよい。電源回路42
は、ダイオードブリッジ回路41の出力側に接続され
る。電源回路42は、電流制限抵抗R1と定電圧ダイオ
ードD1との直列回路と、定電圧ダイオードD1に並列
に接続された電源安定化用コンデンサC1とからなる。
電源回路42は、定電圧ダイオードD1の降伏電圧で定
まる電圧で安定化された直流電源(例えば5ボルト)を
生成して出力する。
【0022】高圧系受電検出部43は、電流制限抵抗R
2と高圧系受電検出用定電圧ダイオードD2とゲート用
電源生成用定電圧ダイオードD3との直列回路と、ゲー
ト用電源生成用定電圧ダイオードD3に並列に接続され
た電源安定化用コンデンサC2とからなる。高圧系受電
検出部43は、ダイオードブリッジ回路41の出力側に
接続される。高圧系受電検出用定電圧ダイオードD2
は、降伏電圧が180ボルト程度のものを用いている。
高圧系受電検出部43は、交流電源13の電源電圧が約
130ボルト以上である場合に、電流制限抵抗R2と高
圧系受電検出用定電圧ダイオードD2とゲート用電源生
成用定電圧ダイオードD3との直列回路に電流が流れ、
ゲート用電源生成用定電圧ダイオードD3の降伏電圧で
定まる電圧で安定化されたゲート用電源(例えば5ボル
ト)を出力する。すなわち、高圧系受電検出部43は、
交流電源13の電源電圧が200ボルト系である場合に
のみゲート用電源(例えば5ボルト)を出力する。
【0023】停電検出条件切替部44は、脈流信号の分
圧回路を構成する3個の抵抗R3,R4,R5と、抵抗
R5を短絡することで分圧比を変更するためのNチャネ
ルエンハンスメント形MOS電界効果トランジスタQ1
と、ゲート抵抗R6と、ゲート−ソース間抵抗R7とを
備える。電界効果トランジスタQ1のドレインは抵抗R
4と抵抗R5との接続点に接続され、電界効果トランジ
スタQ1のソースは抵抗R5の他端に接続される。電界
効果トランジスタQ1の代りにNPNトランジスタを用
いてもよい。高圧系受電検出部43の出力であるゲート
用電源はゲート抵抗R6を介して電界効果トランジスタ
Q1のゲートへ供給される。
【0024】交流電源13の電源電圧が100ボルト系
である場合、高圧系受電検出部43からゲート用電源が
供給されないので、電界効果トランジスタQ1はオフ状
態である。この状態では、脈流信号を抵抗R3と2個の
抵抗R4,R5の直列回路とで分圧して得た電圧VR
が、シャントレギュレータ46のレファレンス入力端子
Rに供給される。この状態では、交流電源5の電圧が例
えば80ボルト以上であれば、分圧電圧VRがシャント
レギュレータ46の基準電圧Vref(例えば2.5ボ
ルト)を超えるように分圧回路の分圧比が設定されてい
る。したがって、交流電源13の電圧が100ボルトで
ある場合、交流電源13の電圧が例えば80ボルトを超
えている期間に亘ってシャントレギュレータ46がオン
状態となる。
【0025】交流電源13の電源電圧が200ボルト系
である場合、高圧系受電検出部43からゲート用電源が
供給されるので、電界効果トランジスタQ1はオン状態
となる。電界効果トランジスタQ1がオン状態になるこ
とで抵抗R5が短絡される。この状態では、脈流信号を
抵抗R3と抵抗R4とで分圧して得た電圧VRが、シャ
ントレギュレータ46のレファレンス入力端子Rに供給
される。この状態では、交流電源13の電圧が例えば1
60ボルト以上であれば、分圧電圧VRがシャントレギ
ュレータ46の基準電圧Vref(例えば2.5ボル
ト)を超えるように分圧回路の分圧比が設定されてい
る。したがって、交流電源13の電圧が200ボルトで
ある場合、交流電源103の電圧が例えば160ボルト
を超えている期間に亘ってシャントレギュレータ46が
オン状態となる。
【0026】停電情報伝達回路45は、フォトカプラP
C1と、フォトダイオードPD1に流れる電流を制限す
るための電流制限抵抗R8と、フォトトランジスタPT
1のコレクタ負荷抵抗R9と、反転出力型のシュミット
トリガ回路G1とからなる。電源回路42で生成した直
流電源が電流制限抵抗R8を介してフォトダイオードP
D1のアノードに供給される。フォトダイオードPD1
のカソードはシャントレギュレータ46のカソードに接
続される。フォトトランジスタPT1のコレクタはコレ
クタ負荷抵抗R9を介して図示しない直流電源の正極側
VCCへ接続される。フォトトランジスタPT1のコレ
クタはシュミットトリガ回路G1の入力端子へ接続され
る。フォトトランジスタPT1のエミッタは図示しない
直流電源の負極側(GND)へ接続される。停電情報伝
達回路45は、シャントレギュレータ46がオン状態の
ときにHレベルとなる入力電圧検出信号45aを出力す
る。入力電圧検出信号45aは監視部30へ供給され
る。
【0027】入力電圧情報伝達回路47は、フォトカプ
ラPC2と、フォトダイオードPD2に流れる電流を制
限するための電流制限抵抗R10と、フォトトランジス
タPT1のコレクタ負荷抵抗R11と、反転出力型のシ
ュミットトリガ回路G2と、Nチャネルエンハンスメン
ト形MOS電界効果トランジスタQ2と、ゲート抵抗R
12と、ゲート−エミッタ間抵抗R13とからなる。電
源回路42で生成した直流電源が電流制限抵抗R10を
介してフォトダイオードPD2のアノードに供給され
る。フォトダイオードPD2のカソードは電界効果トラ
ンジスタQ2のドレインに接続される。フォトトランジ
スタPT2のコレクタはコレクタ負荷抵抗R11を介し
て図示しない直流電源の正極側VCCへ接続される。フ
ォトトランジスタPT2のコレクタはシュミットトリガ
回路G2の入力端子へ接続される。フォトトランジスタ
PT2のエミッタは図示しない直流電源の負極側(GN
D)へ接続される。高圧系受電検出部43の出力である
ゲート用電源はゲート抵抗R12を介して電界効果トラ
ンジスタQ2のゲートへ供給される。なお、電界効果ト
ランジスタQ2の代りにNPNトランジスタを用いても
よい。
【0028】交流電源13の電源電圧が200ボルト系
である場合、高圧系受電検出部43からゲート用電源が
供給されるので、電界効果トランジスタQ1はオン状態
となり、フォトダイオードPD2に電流が供給されフォ
トダイオードPD2が発光する。フォトダイオードPD
2の発光によってフォトトランジスタPT2がオン状態
となり、反転出力型のシュミットトリガ回路G2を介し
てHレベルの入力電圧種別信号47aが出力される。交
流電源13の電源電圧が100ボルト系である場合は、
Lレベルの入力電圧種別信号47aが出力される。入力
電圧種別信号47aは監視部30へ供給される。
【0029】監視部30は、入力電圧検出信号45aの
パルス周期に基づいて交流電源の周波数変動を監視し、
周波数変動が周波数変動許容範囲を超えた場合は周波数
異常警報を発生させる。監視部30は、入力電圧検出信
号45aのHレベルの時間(パルス幅)に基づいて交流
電源の電圧変動を監視し、電圧変動が電圧変動許容範囲
(例えば公称電圧の±10パーセント)を超えた場合は
電圧変動警報を発生させる。監視部30は、Hレベルの
パルスが短時間(例えば交流電源の数サイクル以内)に
亘って欠落した場合は電源瞬断が発生しているものと判
断し、電源瞬断の頻度が高い場合には電源瞬断警報を発
生させる。監視部30は、Hレベルのパルスが長時間
(例えば交流電源の数サイクル以上)に亘って欠落した
場合は停電と判断し、停電警報を発生させる。なお、予
備電源を備える電源装置において、監視部30は、停電
と判断した際に予備電源への切り替え制御を行なう。監
視部30は、入力電圧種別信号47aに基づいて電源装
置1に供給されている電源13の電圧を識別し、入力電
圧情報を出力して図示しない表示装置等に受電電圧また
は高圧系/低圧系の種別を表示させる。
【0030】以上の構成であるから図1に示した交流入
力電圧監視回路20は、高圧系受電検出部43の検出出
力に基づいて停電検出条件切替部44内の分圧回路の分
圧比を自動設定することができる。図2は交流入力電圧
検出回路の他の構成例を示す回路構成図である。図2に
示す交流入力電圧検出回路50は、ダイオードブリッジ
回路51と、低圧用電圧検出部52と、高圧用電圧検出
部53と、電圧検出信号選択切替部54と、各電圧検出
部52,53の負荷抵抗(プルアップ抵抗)R51,R
52と、各電圧検出部52,53の出力信号を波形整形
するためのシュミットトリガ回路G51,G52とから
なる。ダイオードブリッジ回路は、交流電源を全波整流
した脈流信号を出力する。脈流信号は、各電圧検出部5
2,53へ供給される。
【0031】低圧用電圧検出部52は、フォトダイオー
ドに供給する電流を制限する電流制限抵抗R21と、フ
ォトダイオードならびにシャントレギュレータQ21側
へ供給される電圧の上限を制限するための定電圧ダイオ
ードD21と、脈流信号の分圧回路を構成する2個の抵
抗R22,R23と、シャントレギュレータQ21と、
フォトカプラPC3とを備える。低圧用電圧検出部52
は、交流電源の電圧が例えば80ボルト以上であれば、
分圧電圧VRがシャントレギュレータQ21の基準電圧
Vref(例えば2.5ボルト)を超えるように分圧回
路の分圧比が設定されている。したがって、交流電源の
電圧が例えば80ボルトを超えている期間に亘ってシャ
ントレギュレータQ21がオン状態となる。シャントレ
ギュレータQ21がオン状態になるとフォトダイオード
が発光し、フォトトランジスタがオン状態になる。これ
により、商用電源の電圧が低圧用停電検出レベル(例え
ば80ボルト)を超えている間はLレベルとなる低圧電
圧検出信号52aが出力される。
【0032】高圧用電圧検出部53は、フォトダイオー
ドに供給する電流を制限する電流制限抵抗R31と、フ
ォトダイオードならびにシャントレギュレータQ31側
へ供給される電圧の上限を制限するための定電圧ダイオ
ードD31と、脈流信号の分圧回路を構成する2個の抵
抗R32,R33と、シャントレギュレータQ31と、
フォトカプラPC4とを備える。高圧用電圧検出部53
は、交流電源の電圧が例えば160ボルト以上であれ
ば、分圧電圧VRがシャントレギュレータQ21の基準
電圧Vref(例えば2.5ボルト)を超えるように分
圧回路の分圧比が設定されている。したがって、交流電
源の電圧が例えば160ボルトを超えている期間に亘っ
てシャントレギュレータQ31がオン状態となる。シャ
ントレギュレータQ31がオン状態になるとフォトダイ
オードが発光し、フォトトランジスタがオン状態にな
る。これにより、商用電源の電圧が高圧用停電検出レベ
ル(例えば160ボルト)を超えている間はLレベルと
なる高圧電圧検出信号53aが出力される。
【0033】低圧電圧検出信号52aは、シュミットト
リガ回路G51を介して波形整形されるとともに論理レ
ベルが反転される。論理レベルが反転された低圧電圧検
出信号52bは電圧検出信号選択切替回路54へ供給さ
れる。高圧電圧検出信号53aは、シュミットトリガ回
路G52を介して波形整形されるとともに論理レベルが
反転される。論理レベルが反転された高圧電圧検出信号
53bは電圧検出信号選択切替回路54へ供給される。
なお、各シュミットトリガ回路G51,G52は設けな
いでもよい。
【0034】電圧検出信号選択切替回路54は、リトリ
ガブル型のモノマルチバイブレータ(MM)55と、ス
イッチ回路56とを備える。モノマルチバイブレータ
(MM)55は、論理レベルが反転された高圧電圧検出
信号53bの立上がり時点から予め設定した時間(例え
ば数100ミリ秒〜数秒)の間、Hレベルの出力信号5
5aを発生する。したがって、予め設定した時間(例え
ば数100ミリ秒〜数秒)の間に高圧電圧検出信号53
bが順次供給されている間は、モノマルチバイブレータ
(MM)55の出力信号55aはHレベルに保持され
る。高圧電圧検出信号53bが供給されない場合、なら
びに、高圧電圧検出信号53bが供給さている状態から
供給されない状態になった時点から予め設定した時間
(例えば数100ミリ秒〜数秒)が経過した場合、モノ
マルチバイブレータ(MM)55の出力信号55aはL
レベルになる。モノマルチバイブレータ(MM)55の
出力信号55aは、スイッチ回路56へ供給されるとと
もに、入力電圧種別信号47aとして出力される。交流
電源の電源電圧が高圧系(例えば200ボルト系)であ
る場合、入力電圧種別信号47aはHレベルとなる。交
流電源の電源電圧が低圧系(例えば100ボルト系)で
ある場合、入力電圧種別信号47aはLレベルとなる。
【0035】スイッチ回路56は、モノマルチバイブレ
ータ(MM)55の出力信号55aがLレベルの場合は
低圧電圧検出信号52bを選択して、選択した低圧電圧
検出信号52bを入力電圧検出信号45aとして出力す
る。スイッチ回路56は、モノマルチバイブレータ(M
M)55の出力信号55aがHレベルの場合は高圧電圧
検出信号53bを選択して、選択した高圧電圧検出信号
53bを入力電圧検出信号45aとして出力する。スイ
ッチ回路56は、2個のアンドゲートとオアゲートとイ
ンバータを組み合わせて構成することができる。また、
スイッチ回路56は、マルチプレクサ回路を利用して構
成することができる。
【0036】以上の構成であるから図2に示した交流入
力電圧回路50は、交流電源の電源電圧が高圧系(例え
ば200ボルト系)である場合には、高圧用電圧検出部
53で検出された高圧電圧検出信号53a,53bが選
択されて入力電圧検出信号45aとして出力され、交流
電源の電源電圧が低圧系(例えば100ボルト系)であ
る場合には、低圧用電圧検出部52で検出された低圧電
圧検出信号52a,52bが選択されて入力電圧検出信
号45aとして出力される。よって、交流電源の電源電
圧に対応した入力電圧検出動作がなされる。
【0037】なお、図2に示した交流入力電圧検出回路
50は、モノマルチバイブレータ(MM)55を用いる
ことで電源電圧が高圧系から低圧系へ変更になった際に
も高圧電圧検出信号から低圧電圧検出信号への自動切替
が可能な構成を示したが、モノマルチバイブレータ(M
M)55の代りにセット−リセット型のフリップフロッ
プ回路等を用いて高圧系が給電されたことを記憶する構
成としてもよい。
【0038】図3は交流入力電圧検出回路のさらに他の
構成例を示す回路構成図である。図3に示す交流入力電
圧検出回路60は、フォトカプラPC5を利用して低圧
電圧検出信号52aのスイッチ回路を構成し、フォトカ
プラPC6を利用して高圧電圧検出信号53aのスイッ
チ回路を構成している。そして、高圧用電圧検出部53
の出力信号である高圧電圧検出信号53aがLレベルに
なったことを電圧比較器61で検出して、サイリスタS
CRを導通させることで、フォトカプラPC6を用いて
構成した高圧電圧検出信号53aのスイッチ回路をオン
状態にするとともに、フォトカプラPC5を用いて構成
した低圧電圧検出信号52aのスイッチ回路をオフ状態
に制御するようにしている。
【0039】初期状態において、サイリスタSCRは非
導通状態にある。このため、直流電源VB(12ボル
ト)−電流制限抵抗R61−フォトカプラPC6のフォ
トダイオード−サイリスタSCRの経路に電流は供給さ
れず、フォトカプラPC6のフォトトランジスタはオフ
状態である。フォトカプラPC6のフォトダイオードに
並列に接続した抵抗R62は、暗電流等によってフォト
ダイオードが発光するのを防止するためのものである。
【0040】サイリスタSCRが非導通状態にあるとき
は、直流電源VB(12ボルト)−電流制限抵抗R63
−フォトカプラPC5のフォトダイオード−定電圧ダイ
オードD61の経路で電流が供給される。これにより、
フォトカプラPC5フォトトランジスタは導通状態とな
り、低圧用電圧検出部52の出力である低圧電圧検出信
号52aは、フォトカプラPC5のフォトトランジスタ
を介して波形整形用電圧比較器62の入力端子(−)へ
供給される。フォトカプラPC5のフォトダイオードに
並列に接続した抵抗R64は、暗電流等によってフォト
ダイオードが発光するのを防止するためのものである。
定電圧ダイオードD61は降伏電圧が4ボルト程度のも
のを用いている。
【0041】各フォトカプラPC5,PC6のフォトト
ランジスタのコレクタは共通接続され、コレクタ負荷抵
抗R65を介して6ボルト系電源へ接続されるととも
に、波形整形用電圧比較器62の入力端子(−)へ接続
される。ブリーダ抵抗R65と定電圧ダイオードD62
とを直列接続して構成した簡易定電圧回路に直流電源V
B(12ボルト)を供給し、定電圧ダイオードD62の
両端から6ボルト系電源を得るようにしている。さら
に、6ボルト系電源を抵抗67と抵抗68とで分圧し
て、各電圧比較器61,62の基準電圧(4ボルト)を
生成している。基準電圧(4ボルト)は、各電圧比較器
61,62の基準電圧入力端子(+)へ供給される。
【0042】高圧用電圧検出部53の出力端子(フォト
カプラPC4のフォトトランジスタのコレクタ)は、コ
レクタ負荷抵抗R69を介して6ボルト系電源へ接続さ
れるとともに、フォトカプラPC5のフォトトランジス
タのエミッタ側、ならびに、電圧比較器61の入力端子
(−)へ接続される。高圧用電圧検出部53の出力であ
る高圧電圧検出信号53aがHレベル(高圧系の交流電
源が供給されていない状態)のとき、電圧比較器61の
出力はLレベル(グランド電圧)にある。
【0043】電圧比較器61の出力抵抗R70の抵抗値
は、一端が直流電源VB(12ボルト)へ接続された抵
抗R71の抵抗値よりも小さく設定している。したがっ
て、電圧比較器61の出力がLレベル(グランド電圧)
のときは、各抵抗R70,R71の接続点の電位はほぼ
グランド電圧となる。高圧系の交流電源が供給されてい
る場合は、高圧用電圧検出部53からLレベルのパルス
信号(高圧用電圧検出信号)53aが出力される。電圧
比較器61は、高圧用電圧検出信号53aが基準電圧
(4ボルト)以下になると、出力端子OからHレベルの
信号を出力する。したがって、高圧用電圧検出部53か
らLレベルのパルス信号(高圧用電圧検出信号)53a
に対応して、電圧比較器61からHレベルの信号が出力
される。
【0044】このHレベルの出力によって、各抵抗R7
0,R71の接続点とグランドとの間に介設されたコン
デンサC71が充電される。コンデンサC71端の電圧
が定電圧ダイオードD63の降伏電圧を超えると、定電
圧ダイオードD63を介してサイリスタSCRのゲート
にゲートトリガ信号が供給され、サイリスタSCRが導
通状態になる。なお、サイリスタSCRのゲートとカソ
ード(グランド)との間に並列に接続された抵抗R7
2、ならびに、コンデンサC72は誤トリガ防止用のも
のである。
【0045】サイリスタSCRが導通状態になると、フ
ォトカプラPC5のフォトダイオードのアノード側電位
は、逆流防止用ダイオードD64を介してほぼグランド
電位(逆流防止用ダイオードD64の順方向降下電圧と
サイリスタSCRのアノード−カソード間電圧との和の
電圧)にクランプされるため、フォトカプラPC5のフ
ォトダイオードへの電流供給が遮断され、フォトカプラ
PC5のフォトトランジスタは非導通状態となる。フォ
トカプラPC5のフォトトランジスタが非導通状態にな
ることで、低圧電圧検出信号52aは波形整形用の電圧
比較器62へ供給されなくなる。
【0046】一方、サイリスタSCRが導通状態になっ
たことで、直流電源VB(12ボルト)−電流制限抵抗
R61−フォトカプラPC6のフォトダイオード−サイ
リスタSCRの経路でフォトカプラPC6のフォトダイ
オードに電流が供給され、フォトカプラPC6のフォト
トランジスタが導通状態となる。フォトカプラPC6の
フォトトランジスタが導通状態となることで、高圧電圧
検出信号53aがフォトカプラPC6のフォトトランジ
スタを介して波形整形用の電圧比較器62へ供給され
る。
【0047】波形整形用の電圧比較器62は、入力端子
(−)に供給される電圧検出信号52a,53aの電圧
値が基準電圧(4ボルト)以下になると、出力端子Oか
らHレベルの信号を出力する。この出力信号は入力電圧
検出信号45aとして、図1に示した監視部30へ供給
される。図4は3相交流電源用交流入力電圧検出回路の
一具体例を示すブロック構成図である。図4に示す3相
交流電源用交流入力電圧検出回路80は、U−V相間交
流入力電圧検出回路81と、V−W相間交流入力電圧検
出回路82と、W−U相間交流入力電圧検出回路83
と、切替制御部84とからなる。
【0048】各交流入力電圧検出回路81,82,83
は、ダイオードブリッジ回路51と、低圧用電圧検出部
52と、高圧用電圧検出部53と、スイッチ回路56と
をそれぞれ備える。切替制御部84は、各交流入力電圧
検出回路81,82,83のいずれからも高圧電圧検出
信号が出力されていない場合、例えばLレベルの信号を
各スイッチ回路56へ供給して、各スイッチ回路56を
図示実線側へ切り替えさせる。これにより、低圧系電源
受電時には、各低圧用電圧検出部52で検出された低圧
電圧検出信号がそれぞれ出力される。切替制御部84
は、少なくとも1つの各交流入力電圧検出回路81,8
2,83から高圧電圧検出信号が供給された場合、例え
ばHレベルの信号を各スイッチ回路56へ供給して、各
スイッチ回路56を図示点線側へ切り替えさせる。これ
により、高圧系電源受電時には、各高圧用電圧検出部5
3で検出された高圧電圧検出信号がそれぞれ出力され
る。
【0049】図示しない監視部は、各相関毎の入力電圧
検出信号に基づいて、電圧変動、電源瞬断、停電等を各
相間毎に監視することができる。本実施の形態では、交
流100ボルト系/200ボルト系の電源電圧を検出す
る例を示したが、交流200ボルト系/400ボルト系
の電源電圧を検出する構成としてもよい。また、本実施
の形態では、2系統の交流電源電圧を検出する例を示し
たが、例えば交流100/200/400ボルト等の3
系統以上の交流電源電圧を検出する構成としてもよい。
例えば、低圧,中圧,高圧の3系統の電圧検出検出部を
備え、各電圧検出検出部の出力を選択的に切り替える構
成をとる場合には、高圧電圧検出信号を最優先に出力
し、高圧電圧が検出されずに中圧電圧が検出された場合
は中圧電圧検出信号を出力し、高圧電圧,中圧電圧のい
ずれも検出されない場合は低圧電圧検出信号を出力する
構成とする。また、中圧系受電検出部と高圧受電検出部
をそれぞれ設けて、停電検出条件を切り替える構成をと
る場合には、高圧系の受電が検出されたときは高圧系の
停電検出条件を設定し、高圧系の受電が検出されずに中
圧系の受電が検出されたときは中圧系の停電検出条件を
設定し、高圧系の受電ならびに中圧系の受電のいずれも
検出されない場合は、低圧系の停電検出条件を設定する
構成とする。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る電源
装置の交流入力電圧監視回路は、高圧系受電検出部によ
って高圧系交流電源が供給されていることが検出される
と、停電検出条件切替部は高圧受電時用の停電検出条件
を設定し、高圧系交流電源が供給されていない場合は低
圧受電時用の停電検出条件を設定する構成としたので、
高圧系受電時は高圧用の停電検出条件が自動的に設定さ
れ、低圧系受電時には低圧用の停電検出条件が自動的に
設定される。これにより、電源装置に供給されている交
流電源電圧に対応した電圧検出信号を得ることができ
る。
【0051】また、この発明に係る電源装置の交流入力
電圧監視回路は、交流電源を整流して得た脈流信号の電
圧が高圧受電時の停電検出電圧を超えている間は高圧電
圧検出信号を出力する高圧用電圧検出部と、交流電源を
整流して得た脈流信号の電圧が低圧受電時の停電検出電
圧を超えている間は低圧電圧検出信号を出力する低圧用
電圧検出部とをそれぞれ設け、電圧検出信号選択切替回
路は、高圧電圧検出信号が供給されている場合は高圧電
圧検出信号を出力し、高圧電圧検出信号が供給されてい
ない場合は低圧電圧検出信号を出力する構成としたの
で、高圧受電時には高圧電圧検出信号が出力され、低圧
受電時には低圧電圧検出信号が出力される。これによ
り、電源装置に供給されている交流電源電圧に対応した
電圧検出信号を自動的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電源装置の交流入力電圧監視回
路の回路構成図である。
【図2】交流入力電圧検出回路の他の構成例を示す回路
構成図である。
【図3】交流入力電圧検出回路のさらに他の構成例を示
す回路構成図である。
【図4】3相交流電源用交流入力電圧検出回路の一具体
例を示すブロック構成図である。
【図5】従来の電源装置の回路構成図である。
【図6】シャントレギュレータの等化回路図である。
【図7】交流入力電圧検出回路の動作を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1 電源装置 20 交流入力電圧監視回路 30 監視部 40,50,60,80 交流入力電圧検出回路 41,51 ダイオードブリッジ回路 43 高圧系受電検出部 44 停電検出条件切替部 46,Q21,Q22 シャントレギュレータ 52 低圧用電圧検出部 53 高圧用電圧検出部 54 電圧検出信号選択切替回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−188095(JP,A) 特開 昭58−119727(JP,A) 特開 平9−121445(JP,A) 特開 平4−96650(JP,A) 実開 昭55−166123(JP,U) 実開 昭60−181678(JP,U) 実開 昭61−89172(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 19/00 - 19/32 H02H 3/24 - 3/253

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流して得た脈流信号の電圧
    が高圧受電時の停電検出電圧を超えている間は高圧電圧
    検出信号を出力する高圧用電圧検出部と、 交流電源を整流して得た脈流信号の電圧が低圧受電時の
    停電検出電圧を超えている間は低圧電圧検出信号を出力
    する低圧用電圧検出部と、 予め設定した時間の間に前記高圧電圧検出信号が順次供
    給されている間は前記高圧電圧検出信号を選択出力し、
    前記高圧電圧検出信号が供給されない場合には前記低圧
    電圧検出信号を選択出力し、ならびに前記高圧電圧検出
    信号が供給されない状態になった時点から予め設定した
    時間が経過した時点で、前記高圧電圧検出信号から前記
    低圧電圧検出信号へ出力を切り替える電圧検出信号選択
    切替回路とを備えたことを特徴とする電源装置の交流入
    力電圧監視回路。
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