JP3209309U - 侵入防止システム - Google Patents

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雄史 匹田
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Abstract

【課題】線路敷地内への野生の獣類の侵入を許容しつつ、列車との衝突事故を防止する侵入防止システムを提供する。【解決手段】侵入防止システム1は、適所に侵入口11を設けて線路5に沿って設置された侵入防止バリア10と、獣類が嫌う忌避音を発生する獣類忌避装置20とを備える。獣類忌避装置20は、侵入口11の内側の線路敷地内に忌避音の音波到達範囲61が重なるように設置され、所与の時間帯に忌避音を発生するとともに、所与の時間帯外では忌避音の発生を停止する。【選択図】図1

Description

本考案は、線路敷地内への野生の獣類の侵入を防止する侵入防止システムに関する。
従来から、例えばシカやイノシシ等の野生の獣類が線路敷地内へ侵入し、列車と衝突する事故が発生している。その対策の1つに、線路敷地内への獣類の侵入を防止するネット等(侵入防止バリア)の設置が挙げられる。獣類の生息地に近いエリアで事故が多発していることから、当該エリアを含む沿線に侵入防止バリアを設置することで、事故防止が図れると考えられる。
また、農場等に適用される技術として、保護すべき農林作物の領域を囲むようにセンサユニットと拡声器ユニットとを配置し、獣類の接近をセンサユニットで検出し拡声器ユニットから獣類が嫌う忌避音を流すことにより、獣類を追い払う技術が知られている(特許文献1を参照)。
特開平09−327260号公報
しかし、侵入防止バリアを設置するだけでは、線路敷地内への獣類の侵入を完全に防止するのは難しい。少しでも侵入防止バリアに隙間があればそこから侵入することが予想されるし、隙間なく設置したとしても、侵入防止バリアが破壊される事態も生じ得る。例えばシカの場合、実際にネットを破る等して線路敷地内に侵入した事例がある。
一方で、線路敷地の全域を囲むようにセンサユニットや拡声器ユニットを設置するのでは、設置や運用にかかるコストが増大する。
また、別の観点からの要望もある。すなわち、鉄道は人間の社会基盤の一つではあるが、自然との共存が実現できるのであれば可能な範囲で実現したいという要望である。シカ等の野生の獣類には、獣道と呼ばれるように、ある程度決まった活動場所があり、その活動場所が線路敷地を横断するように分布している場合がある。例えば、シカは、鉄分補給のために線路敷地内に侵入し、レールをなめると言われており、線路敷地内がシカの活動場所の一部となっている場合がある。そこで、野生の獣類の存在を許容した上で、獣類と列車との衝突事故の防止が図れれば至便である。
本考案は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、線路敷地内への野生の獣類の侵入を許容しつつ、列車との衝突事故を防止することを目的とする。
上記課題を解決するための第1の考案は、線路に沿って設置された野生の獣類の線路敷地内への侵入を防止する侵入防止バリアであって、部分的に非設置とすることで線路敷地内への前記獣類の侵入を許容する侵入口が設けられた侵入防止バリアと、前記侵入口内側の線路敷地内と前記獣類が嫌う忌避音の音波到達範囲とが重なるように設置された忌避音発生部と、所与の時間帯に前記忌避音発生部に前記忌避音を発生させ、前記時間帯外での前記忌避音の発生を停止させる制御部と、を備えた侵入防止システムである。
第1の考案によれば、適所に侵入口を設けて線路に沿って侵入防止ネットが設置されるとともに、侵入口内側の線路敷地内と音波到達範囲とが重なるように忌避音発生部が設置される。そして、所与の時間帯においては、忌避音発生部から忌避音が発生されるため、獣類の侵入口への接近を阻害し、また線路敷地内に侵入している獣類を侵入口から追い出すことができる。一方で、所与の時間帯外では忌避音の発生が停止される。これにより、所与の時間帯外は線路敷地内への獣類の侵入が許容される。したがって、線路敷地内への野生の獣類の侵入を許容しつつ、獣類が列車と衝突する事故を防止することができる。
また、第2の考案として、前記忌避音発生部は、前記忌避音の音波出力に指向性を有し、前記侵入口付近に設置されて音波出力方向が線路に沿った方向から斜めに線路中央寄りに向けて設置される、第1の考案の侵入防止システムを構成してもよい。
第2の考案によれば、音波出力方向が線路に沿った方向に対して斜めに線路中央寄りに向かうようにして侵入口の付近に忌避音発生部が設置され、音波出力に指向性を有する忌避音が発生される。このため、獣類が侵入口から線路敷地内へ侵入することを効果的に阻害することができる。
また、第3の考案として、前記制御部は、少なくとも夜間の列車通過時間帯を前記所与の時間帯に含めて前記忌避音を発生させる、第1または第2の考案の侵入防止システムを構成してもよい。
第3の考案によれば、夜間の列車通過時間帯に忌避音を発生させることができる。シカやイノシシは夜間に行動する傾向があるため、夜間の、しかも列車通過時間帯に忌避音を発生させることで、列車との衝突事故を効果的に防止することができる。
また、第4の考案として、前記制御部は、少なくとも早朝の列車通過時間帯を前記所与の時間帯に含めて前記忌避音を発生させる、第1〜第3の何れかの考案の侵入防止システムを構成してもよい。
第4の考案によれば、早朝の列車通過時間帯に忌避音を発生させることができる。
また、第5の考案として、前記制御部は、外部から所定通知を受信した場合に所定時間の間、前記忌避音を発生させる、第1〜第4の何れかの考案の侵入防止システムを構成してもよい。
第5の考案によれば、外部からの所定通知を受信した場合に、所定時間の間忌避音を発生させることができる。例えば、列車が当該駅を出発した際に列車の接近通知を発信する発信装置を近隣駅などに設置し、この発信装置からの接近通知を受信した場合に忌避音を発生させる構成とすることで、獣類の線路敷地内への侵入を許容しつつ、列車との衝突事故を効果的に防止することができる。
また、第6の考案として、前記侵入口は、線路敷地内への前記獣類の出没地に基づく位置に設けられる、第1〜第5の何れかの考案の侵入防止システムを構成してもよい。
第6の考案によれば、線路敷地内への獣類の出没地に基づく位置に侵入口が設けられて侵入防止バリアが設置されるため、獣類の活動場所を考慮した侵入口とすることができる。
また、第7の考案として、前記侵入口は、幅10m以上で且つ160m以下である、第1〜第6の何れかの考案の侵入防止システムを構成してもよい。
第7の考案によれば、侵入口は、幅10m以上で且つ160m以下とすることができる。野生の獣類と列車との衝突事故の防止を図りつつも、線路敷地内への獣類の侵入を許容するために十分な開口幅を確保することができる。
また、第8の考案として、前記線路敷地内に前記獣類が横断する横断路を形成するために、前記侵入口は線路敷地の両側部に設けられ、前記忌避音発生部は、前記横断路の対向する角部付近それぞれに、前記横断路となる線路敷地部分に向けて設置される、第1〜第7の何れかの考案の侵入防止システムを構成してもよい。
第8の考案によれば、線路敷地の両側部に侵入口を設けて線路敷地内に獣類が横断する横断路を形成することができる。そして、横断路の対向する角部付近のそれぞれに、横断路となる線路敷地部分に向けて忌避音発生部を設置することができる。効率的な配置構成により、忌避音発生部の設置数を低減させることができる。
また、第9の考案として、前記獣類は、シカである、第1〜第8の何れかの考案の侵入防止システムを構成してもよい。
第9の考案によれば、線路敷地内へのシカの侵入を許容しつつ、シカが列車と衝突する事故を防止することができる。
また、第10の考案として、前記獣類は、イノシシである、第1〜第8の何れかの考案の侵入防止システムを構成してもよい。
第10の考案によれば、線路敷地内へのイノシシの侵入を許容しつつ、イノシシが列車と衝突する事故を防止することができる。
侵入防止システムの全体構成例を示す図。 侵入防止システムの全体構成例を示す他の図。 獣類忌避装置の機能構成例を示すブロック図。 獣類忌避装置の他の設置態様を示す図。
図1および図2は、本実施形態における侵入防止システム1の全体構成例を示す図であり、図1では、忌避音の発生時間帯とされる所与の時間帯における複線の線路敷地の一部分を模式的に示し、図2では、発生時間帯外の当該部分を模式的に示している。この侵入防止システム1は、野生の獣類が線路敷地内に侵入して列車7と衝突する事故を防止するためのものであり、本実施形態では、野生の獣類としてシカを例示する。
図1に示すように、侵入防止システム1は、適所に侵入口11が設けられた侵入防止バリア10と、侵入口11の内側となる線路敷地部分に忌避音の音波到達範囲61が重なるように設置された獣類忌避装置20とを備える。
侵入防止バリア10は、シカの線路敷地内への侵入を防止するためのものであり、例えば、線路敷地の両側部において線路5に沿って間隔をあけて立設された支柱101間に、ネット103が張り渡されて構成される。ネット103は、シカに噛み切られることがないように、ステンレス線を含む線材を網目状に編み込んだものを用いるとよい。ネット103の高さは対象の獣類(本実施形態ではシカ)に応じた高さとし、例えば2m以上とされる。なお、侵入防止バリア10は、ネット103を用いた構成に限らず、金属製の網や板状のパネル等を並べて線路敷地を囲う構成でもよい。
侵入口11は、部分的にネット103を設置せずに侵入防止バリア10を非設置とすることで形成され、本実施形態ではその幅を120m〜160mとして線路敷地内へのシカの侵入を許容する。本実施形態では、侵入口11を線路敷地の両側部において対向する位置に設け、線路敷地内にシカが横断するための横断路51を形成する。どこに侵入口11を設けるのかは、事前にシカの出没地を調査して決める。例えば、侵入防止バリア10を設置する前に、線路5の沿線に赤外線カメラを設置する等してシカの線路敷地内への侵入を監視し、その出没地(線路敷地内の出没地)を特定する。出没地を特定したならば、そこに横断路51が形成されるように侵入口11の位置を決定し、侵入防止バリア10を設置する。
なお、侵入口11の幅は、120m〜160mに限らず適宜設定してよいが、幅10m以上で且つ160m以下とするとよい。これにより、野生の獣類と列車7との衝突事故の防止を図りつつも、線路敷地内への獣類の侵入を許容するために十分な開口幅とすることができる。
獣類忌避装置20は、忌避音を発生する忌避音発生部22(図3を参照)を備え、予め設定される発生時間帯においてシカが嫌う所定周波数の音波(超音波)を連続的に出力することにより、忌避音を発生する。これにより、発生時間帯は、横断路51となる線路敷地部分に忌避音を流すことができ、侵入口11へのシカの接近を阻害し、また線路敷地内に侵入しているシカを侵入口11から追い出すことができる。一方、発生時間帯以外の時間帯では、獣類忌避装置20は、忌避音発生部22からの忌避音の発生を停止する。これにより、シカにとっては侵入口11が開放されたこととなり、発生時間帯外はシカが線路敷地内に侵入でき、図2中に矢印で示すように線路敷地内を横断できるようになる。
この獣類忌避装置20は、線路敷地の両側部の各侵入口11の付近であって、横断路51の対向する角部付近において互いに向き合うようにして横断路51となる線路敷地部分に向けて1つずつ設置される。より詳細には、各々の忌避音発生部22の音波出力方向611が、当該獣類忌避装置20が設置された侵入口11側の線路5に沿った方向から斜めに当該線路5の中央寄りを向くように設置される。
ここで、忌避音発生部22は、忌避音の音波出力方向611に指向性を有し、音波出力方向611を中心とする±θ(例えば15°)の角度範囲が指向性の範囲(音波到達範囲61)とされる。例えば獣類忌避装置20の設置場所から60m離れた地点では、音波出力方向611を中心とする30m〜35m四方程度(音波出力方向611に対する垂直面の高さ方向および幅方向の四方)の範囲が音波到達範囲61内となる。80m離れた地点の場合、40m〜45m四方程度の範囲が音波到達範囲61内となる。
図3は、獣類忌避装置20の主要な機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、獣類忌避装置20は、電源部21と、忌避音発生部22と、入力部23と、表示部24と、通信部25と、制御部26と、記憶部27とを備える。
電源部21は、ソーラーパネル211と、充放電コントローラ213と、バッテリ215とを備える。この電源部21において、充放電コントローラ213は、ソーラーパネル211の光発電により得られた電力をバッテリ215に供給して充電する。また、バッテリ215に充電した電力を制御部26に供給し、制御部26を介して獣類忌避装置20を構成する各部に供給する。電源部21を備えた構成とすることで、獣類忌避装置20は、外部電源を供給できない場所にも簡単に設置でき、設置の自由度を高めることができる。ただし、電源ケーブルを敷設する等して外部から受電できる場所に設置する場合には、電源部21を省略して、外部からの電力を制御部26に供給することで獣類忌避装置20に対する電力供給を行っても構わない。
忌避音発生部22は、忌避音発生制御部263の制御のもと所定周波数の音波信号を生成し、忌避音として音波出力する。例えば、所定周波数の音波信号を精製する発振器や、発振された音波信号を増幅する増幅器、増幅された音波信号を弾性波に変換して音波出力するスピーカ等を用いて実現できる。
入力部23は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、各種スイッチ等で実現される入力装置であり、操作入力に応じた操作信号を制御部26に出力する。表示部24は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や表示灯等で実現される表示装置であり、制御部26からの表示信号に応じた表示を行う。
通信部25は、制御部26の制御のもと、外部との間でデータを送受するための通信装置である。例えば、獣類忌避装置20は、列車7の接近通知を、通信部25を介して外部から受信することができる。通信部25の通信方式としては、無線通信を利用して無線接続する形式や、所定の通信規格に準拠したケーブルを介して有線接続する形式等、種々の方式を適用可能である。
制御部26は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の演算回路を有して構成され、記憶部27に記憶された所定のプログラムやデータ、入力部23からの操作信号、通信部25を介して外部から受信したデータ等をもとに獣類忌避装置20を構成する各部への指示やデータの転送を行って、獣類忌避装置20の動作を統括的に制御する。この制御部26は、機能的に発生時間帯設定部261と、忌避音発生制御部263とを備える。また、制御部26は記憶部27とともに実装された制御ボードとして構成することができる。
発生時間帯設定部261は、忌避音の発生時間帯を設定する。例えば、発生時間帯設定部261は、事前にユーザの操作入力を受け付けることにより、夜間の列車通過時間帯と、早朝の列車通過時間帯とを発生時間帯として設定する。夜間の列車通過時間帯は、例えば午後7時以降で最終列車の運行終了時刻までの時間帯としてもよいし、その間に列車が侵入口11の付近を通過する時刻の前後所定時間の各時間帯としてもよい。また、早朝の列車通過時間帯は、例えば始発列車の運行開始時刻から午前7時頃までの時間帯としてもよいし、その間に列車が侵入口11の付近を通過する時刻の前後所定時間の各時間帯としてもよい。設定した発生時間帯は、発生時間帯データ271として記憶部27に保持される。夜間の列車通過時間帯と早朝の列車通過時間帯とを発生時間帯とするのは、シカは夜間や早朝に行動する傾向があるためである。
忌避音発生制御部263は、発生時間帯に忌避音発生部22を制御して忌避音を発生させ、発生時間帯外では忌避音発生部22からの忌避音の発生を停止させる制御を行う。例えばタイマ等を用いて現在時刻を計時し、発生時間帯の開始時刻となった時点で忌避音発生部22からの忌避音の発生を開始させ、発生時間帯の終了時刻となった時点で忌避音の発生を停止させる。
記憶部27は、IC(Integrated Circuit)メモリやハードディスク等の記憶媒体により実現されるものである。この記憶部27には、発生時間帯データ271の他、獣類忌避装置20を動作させ、獣類忌避装置20が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、当該プログラムの実行中に使用されるデータ等が必要に応じて格納される。
以上説明したように、本実施形態の侵入防止システム1によれば、シカの線路敷地内への侵入を完全にしゃ断するのではなく、侵入口11を設けて線路敷地内へのシカの侵入を許容することができる。その上で、列車通過時間をもとに事前に設定した発生時間帯にはシカが嫌う忌避音を発生させ、侵入口11へのシカの接近を阻害し、また線路敷地内に侵入しているシカを侵入口11から追い出すことができる。したがって、線路敷地内へのシカの侵入を許容しつつ、シカが列車と衝突する事故を防止することができる。これによれば、衝突事故に伴うダイヤの乱れを大幅に減らすことができる。また、衝突事故によって車体が損傷する事態も低減できる。
なお、上記した実施形態では、発生時間帯として夜間の列車通過時間帯と早朝の列車通過時間帯とを例示したが、運行時間終了後の列車通過時間帯を発生時間帯として設定しておく構成でもよい。例えば、深夜に保守・点検等の作業を行う場合に、その作業時間帯を発生時間帯として設定しておくとしてもよい。また、作業時間帯において保守・点検等のための車両が侵入口11の付近を通過する時刻が事前にわかっているのであれば、その前後所定時間の各時間帯を発生時間帯とするのでもよい。
また、予め設定される発生時間帯に忌避音を発生させる構成に限らず、通信部25を介して外部から所定通知を受信した場合に所定時間、忌避音を発生させる構成とすることもできる。この場合には、発生時間帯設定部261が所定通知の受信を監視し、受信した場合に当該時点から所定時間の間を発生時間帯に設定する。そして、忌避音発生部22は、設定された所定時間の間忌避音発生部22から忌避音を発生させる制御を行う。
具体的には、例えば、列車7の接近通知を所定通知とすることができる。接近通知は、獣類忌避装置20の設置位置の近隣駅等に設置された発信装置から発信され、当該駅から列車7が出発した際或いは当該駅を列車7が通過した際に発信される構成とすると好適である。あるいは、発信装置を駅に設置するのではなく、侵入口11又は獣類忌避装置20の設置位置から所定距離(例えば2〜5km)離れた位置に、列車通過検知装置とともに発信装置を設置し、列車通過検知装置が列車の通過を検知したときに接近通知を発信することとしてもよい。また、列車に発信装置を設置して接近通知を常時発信する構成としてもよい。
本変形例によれば、例えば侵入口11の付近に列車が接近する際に確実に忌避音を発生させることができ、衝突事故の防止をより一層図ることが可能となる。
また、図1等に示した獣類忌避装置20の配置は一例であり、その設置場所や設置数は特に限定されない。具体的には、獣類忌避装置20は、侵入口11の内側となる線路敷地部分に忌避音の音波到達範囲61が重なるように設置されていればよい。図4は、獣類忌避装置20の他の設置態様を示す図であり、単線の線路敷地の一部分を模式的に示している。図4の例では、侵入口11の付近に2つの獣類忌避装置20が間隔をあけて設置されており、その向きは、各々の忌避音発生部22の音波出力方向611が線路5に沿った方向で且つ、斜め線路中央寄りに設定されている。この様に、線路敷地の形態に合わせて、獣類忌避装置20を適宜設置することができる。
また、侵入口11は、必ずしも線路敷地の両側部に設ける必要はなく、何れか一方の側部に設けることとしてもよい。例えば、線路敷地の一方側が崖や急斜面等のためにシカが線路を横断することはなく、線路敷地の他方側から侵入して他方側に退出するのであれば、線路敷地の他方側にのみ侵入口11を設け、線路敷地内への侵入を許容する構成としてもよい。
また、上記した実施形態では野生の獣類としてシカを例示したが、例えばイノシシ等のシカ以外の獣類を対象とする場合にも同様に適用できる。その場合は、対象の獣類が嫌う忌避音を事前に用意しておき、所与の時間帯において発生させるようにすればよい。
1…侵入防止システム
10…侵入防止バリア
11…侵入口
101…支柱
103…ネット
20…獣類忌避装置
21…電源部
211…ソーラーパネル
213…充放電コントローラ
215…バッテリ
22…忌避音発生部
23…入力部
24…表示部
25…通信部
26…制御部
261…発生時間帯設定部
263…忌避音発生制御部
27…記憶部
271…発生時間帯データ
5…線路
51…横断路
7…列車

Claims (10)

  1. 線路に沿って設置された野生の獣類の線路敷地内への侵入を防止する侵入防止バリアであって、部分的に非設置とすることで線路敷地内への前記獣類の侵入を許容する侵入口が設けられた侵入防止バリアと、
    前記侵入口内側の線路敷地内と前記獣類が嫌う忌避音の音波到達範囲とが重なるように設置された忌避音発生部と、
    所与の時間帯に前記忌避音発生部に前記忌避音を発生させ、前記時間帯外での前記忌避音の発生を停止させる制御部と、
    を備えた侵入防止システム。
  2. 前記忌避音発生部は、前記忌避音の音波出力に指向性を有し、前記侵入口付近に設置されて音波出力方向が線路に沿った方向から斜めに線路中央寄りに向けて設置される、
    請求項1に記載の侵入防止システム。
  3. 前記制御部は、少なくとも夜間の列車通過時間帯を前記所与の時間帯に含めて前記忌避音を発生させる、
    請求項1または2に記載の侵入防止システム。
  4. 前記制御部は、少なくとも早朝の列車通過時間帯を前記所与の時間帯に含めて前記忌避音を発生させる、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の侵入防止システム。
  5. 前記制御部は、外部から所定通知を受信した場合に所定時間の間、前記忌避音を発生させる、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の侵入防止システム。
  6. 前記侵入口は、線路敷地内への前記獣類の出没地に基づく位置に設けられる、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の侵入防止システム。
  7. 前記侵入口は、幅10m以上で且つ160m以下である、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の侵入防止システム。
  8. 前記線路敷地内に前記獣類が横断する横断路を形成するために、前記侵入口は線路敷地の両側部に設けられ、
    前記忌避音発生部は、前記横断路の対向する角部付近それぞれに、前記横断路となる線路敷地部分に向けて設置される、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の侵入防止システム。
  9. 前記獣類は、シカである、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の侵入防止システム。
  10. 前記獣類は、イノシシである、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の侵入防止システム。
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