JP3209224U - アーム式表示器および表示器用アーム - Google Patents
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Abstract
【課題】安価な構成であり、かつ、ケーブル類の処理を不要にすることができる、アーム式表示器および表示器用アームを提供する。【解決手段】アーム本体14の先端部に取り付けられた保持具15にテレビ本体11が保持され、アーム本体14の基端部が固定具16により他部材に対して固定されることにより、テレビ本体11がアーム12に支持される。アーム本体14は、ステンレス製のパイプからなる。また、アーム本体14内に複数本のケーブル13(たとえば、テレビ本体11での受像に必要な電源ケーブルおよびアンテナケーブル)が挿通されるので、ケーブル13をアーム本体14にテープなどで固定する処理が不要である。さらに、アーム本体14が半円弧状に湾曲しているので、医師または看護師がベッド2で寝ている患者に処置を施す際などにアーム本体14が邪魔にならない。【選択図】図1
Description
本考案は、液晶テレビなどの表示器の支持に用いられるアームおよびアームに支持される表示器に関する。
たとえば、病院の病室や透析室では、各ベッドに対応づけて床頭台が設けられ、その床頭台上にテレビが設置されていることがある。通常は、ベッドで寝ている患者の枕元の横に床頭台が配置されるため、そのベッドに寝ている姿勢の患者からテレビが見えにくい。人工透析中など、患者がベッドから自由に降りて動くことができない状況では、患者がテレビの向きを見やすい角度に調整することが困難である。
そこで、近年では、先端部にテレビ(たとえば、液晶テレビ)を保持し、基端部を床頭台またはベッドフレームなどに取り付けることが可能なテレビアームが提供されている。このテレビアームのアーム本体は、その形状を種々に変更可能な多関節アームまたはフレキシブルアームからなる。そのため、アーム本体を変形させることにより、テレビを広範囲に移動させることができ、また、テレビの向きを自在に変更することができる。よって、患者がベッドに寝ながらであっても、テレビの位置および向きを自身の見やすいように調整することができる。
しかしながら、アーム本体に多関節アームまたはフレキシブルアームを採用した構成では、コストが高くつき、製品価格が高くなる。また、テレビに接続される電源ケーブルやアンテナケーブルなどのケーブル類(コード類)をアーム本体にテープなどで固定する処理を必要とし、テレビおよびテレビアームの設置に手間がかかる。
本考案の目的は、テレビなどの表示器の位置を調整できるうえ、製品価格を低減でき、かつ、ケーブル類の処理を不要にすることができる、アーム式表示器および表示器用アームを提供することである。
前記の目的を達成するため、本考案の一の局面に係るアーム式表示器は、画像を表示する表示器と、表示器を支持するアームとを含み、アームは、先端を含む所定部が半円弧状に湾曲したパイプからなるアーム本体を備え、アーム本体には、コネクタを配線と一体にモールド加工したケーブルが複数本挿通され、アーム本体の先端部には、表示器を保持する保持具が取り付けられており、アーム本体の基端部は、固定具により他部材に対して固定される。
この構成によれば、アーム本体の先端部に取り付けられた保持具に表示器が保持され、アーム本体の基端部が固定具により他部材に対して固定されることにより、表示器がアームに支持される。
アーム本体の基端部における他部材に対する固定位置および固定角度を変更することにより、表示器の位置および角度を調整することができる。そして、アーム本体がパイプからなるので、アーム本体が多関節アームまたはフレキシブルアームからなる構成と比較して、コストを低減することができる。また、アーム本体内に複数本のケーブルが挿通されるので、たとえば、表示器がテレビである場合には、テレビでの受像に必要な電源ケーブルおよびアンテナケーブルをアーム本体内に挿通させることができる。したがって、それらのケーブル類をアーム本体にテープなどで固定する処理が不要である。
よって、表示器の位置を調整できるうえ、アーム本体に多関節アームまたはフレキシブルアームを用いた構成と比較して製品価格を低減でき、かつ、ケーブル類の処理を不要にすることができる。
しかも、アーム式表示器は、病院の病室や透析室に配置されているベッドで患者が寝ながら表示器に表示される画像を見る用途にとくに好適である。この用途では、患者が表示器を見やすい位置にアーム式表示器が配置される場合、患者の上半身の横側ないし枕元から患者の胸の上方の位置にかけてアーム本体が延びることになる。かかる患者には、点滴や人工透析の腕などにチューブが接続されるが、アーム式表示器が配置されていても、表示器に接続されるケーブル類がアーム本体内に挿通されているので、患者の上半身の周囲でケーブル類が露出しない。また、アーム本体が半円弧状に湾曲しているので、医師または看護師が患者に処置を施す際にアーム本体が邪魔にならない。よって、医師または看護師による患者への処置の邪魔になることを抑制できながら、前述した効果、すなわち、表示器の位置を調整できるうえ、アーム本体に多関節アームまたはフレキシブルアームを用いた構成と比較して製品価格を低減でき、かつ、ケーブル類の処理を不要にすることができるという効果を奏することができる。
なお、アーム本体が多関節アームまたはフレキシブルアームからなる構成では、アーム本体の形状を自由に変更可能であるため、ベッドに寝ている患者が表示器を見やすいようにアーム本体の形状を調整した場合に、アーム本体が患者の上半身の近傍に配置される場合がある。この場合、医師または看護師が患者に処置を施す際に、アーム本体が邪魔になるため、アーム本体の形状を変更しなければならず、処置後に患者が表示器に表示される画像を見るときには、身動きが不自由な患者がアーム本体の形状を再度変更して、表示器を見やすい位置に配置しなければならない。
これに対し、アーム本体が半円弧状に湾曲したパイプからなる構成では、表示器がベッドに寝ているから見やすい位置に配置された状態でも、アーム本体が医師または看護師による患者への処置の邪魔にならないので、その処置を施す際に表示器の位置を変更する必要がなく、処置後に表示器の位置を元の位置に戻す必要がない。したがって、このアーム式表示器は、透析室などに配置されたベッド上で身動きが不自由な患者にとっても、かかる患者に処置を施す医師または看護師にとっても、非常に便利である。
アーム式表示器は、床面に載置された状態で自立する土台をさらに含み、アームの基端部は、固定具により土台に対して固定されてもよい。
なお、本考案は、アーム式表示器の形態で実現することができるだけでなく、たとえば、表示器用アームの形態で実現することもできる。
すなわち、本発明の他の局面に係る表示器用アームは、画像を表示する表示器の支持に用いられるアームであって、先端を含む所定部が半円弧状に湾曲したパイプからなり、コネクタを一体にモールド加工したケーブルが複数本挿通されるアーム本体と、アーム本体の先端部に取り付けられ、表示器を保持する保持具と、アーム本体の基端部を他部材に対して固定する固定具とを含む。
本考案によれば、テレビなどの表示器の位置を調整できるうえ、製品価格を低減でき、かつ、ケーブル類の処理を不要にすることができる。
以下では、本考案の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<アーム式テレビ>
図1は、本考案の一実施形態に係るアーム式テレビ1の使用状態を図解的に示す側面図である。
図1は、本考案の一実施形態に係るアーム式テレビ1の使用状態を図解的に示す側面図である。
アーム式テレビ1は、たとえば、病院の病室や透析室に配置されたベッド2に取り付けて使用される。アーム式テレビ1は、液晶テレビからなるテレビ本体11と、テレビ本体11を支持するアーム12と、テレビ本体11に接続される複数本のケーブル13とを含む。
アーム12は、アーム本体14、保持具15および2個の固定具16を備えている。
アーム本体14は、たとえば、ステンレス製のパイプ(円管)からなる。アーム本体14は、直線状に延びる直線部21と、直線部21から一方側に延びて半円弧状に湾曲した湾曲部22とを一体に有している。
保持具15は、アーム本体14の先端部に取り付けられて、テレビ本体11を上下方向に角度調整可能に保持するよう構成されている。具体的には、保持具15は、アーム本体14の湾曲部22の先端部が挿通される挿通部23と、テレビ本体11の裏面に固定される固定部24と、固定部24を挿通部23に対して水平方向に延びる軸線を中心に回動(揺動)可能に連結する連結部25とを備えている。湾曲部22の先端部が挿通部23に挿通されて、その先端部が挿通部23に固定されることにより、保持具15が湾曲部22の先端部に取り付けられる。固定部24は、平板状をなし、テレビ本体11の裏面に沿って配置され、テレビ本体11に対して固定される。
各固定具16は、アーム本体14の直線部21をアーム式テレビ1以外の他部材に固定するよう構成されている。具体的には、固定具16は、直線部21が挿通される挿通部26と、挿通部26に固定されたクランプ27とを備えている。直線部21が各固定具16の挿通部26に挿通されて、直線部21が挿通部26に固定されることにより、各固定具が直線部21に取り付けられる。そして、各固定具16のクランプ27が他部材を挟み込んで他部材に固定されることにより、直線部21が他部材に対して固定される。
複数本のケーブル13には、電源ケーブルおよびアンテナケーブルなどが含まれる。各ケーブル13は、両端にコネクタを有し、それらのコネクタを配線と一体にモールド加工したタイプのケーブルである。各ケーブル13は、アーム本体14に挿通されて、それらの両端がアーム本体14から外部に引き出されている。アーム本体14の先端から引き出された各ケーブル13のコネクタは、テレビ本体11に設けられた端子に接続され、アーム本体14の基端から引き出された各ケーブル13のコネクタは、たとえば、病室や透析室の壁面などに設けられた端子に接続される。
<作用効果>
以上のように、アーム本体14の先端部に取り付けられた保持具15にテレビ本体11が保持され、アーム本体14の基端部が固定具16により他部材に対して固定されることにより、テレビ本体11がアーム12に支持される。固定具16が挿通部26を備え、アーム本体14の直線部21が挿通部26に挿通されて固定される構成であるので、挿通部26に対する直線部21の高さ方向(上下方向)の位置を変更することにより、テレビ本体11の上下方向の位置を調整することができ、挿通部26に対する直線部21の回転方向の位置を変更することにより、テレビ本体11の水平方向の位置を調整することができる。また、保持具15は、テレビ本体11に固定される固定部24がアーム本体14に固定される挿通部23に対して水平方向に延びる軸線を中心に回動(揺動)可能に連結された構成である。そのため、テレビ本体11の上下方向の角度を調整することができる。よって、使用者がベッドに寝たり、ソファーに座ったり寝たりしたままの楽な姿勢で、使用者から見やすい位置にテレビ本体11を配置することができ、テレビ本体11に映し出される映像の鑑賞を楽しむことができる。
以上のように、アーム本体14の先端部に取り付けられた保持具15にテレビ本体11が保持され、アーム本体14の基端部が固定具16により他部材に対して固定されることにより、テレビ本体11がアーム12に支持される。固定具16が挿通部26を備え、アーム本体14の直線部21が挿通部26に挿通されて固定される構成であるので、挿通部26に対する直線部21の高さ方向(上下方向)の位置を変更することにより、テレビ本体11の上下方向の位置を調整することができ、挿通部26に対する直線部21の回転方向の位置を変更することにより、テレビ本体11の水平方向の位置を調整することができる。また、保持具15は、テレビ本体11に固定される固定部24がアーム本体14に固定される挿通部23に対して水平方向に延びる軸線を中心に回動(揺動)可能に連結された構成である。そのため、テレビ本体11の上下方向の角度を調整することができる。よって、使用者がベッドに寝たり、ソファーに座ったり寝たりしたままの楽な姿勢で、使用者から見やすい位置にテレビ本体11を配置することができ、テレビ本体11に映し出される映像の鑑賞を楽しむことができる。
そして、アーム式テレビ1では、アーム本体14がパイプからなるので、アーム本体14が多関節アームまたはフレキシブルアームからなる構成と比較して、コストを低減することができる。また、複数本のケーブル13(たとえば、テレビ本体11での受像に必要な電源ケーブルおよびアンテナケーブル)がアーム本体14内に挿通されるので、ケーブル13をアーム本体14にテープなどで固定する処理が不要である。
よって、アーム式テレビ1では、テレビ本体11の位置を自由自在に調整できるうえ、アーム本体14に多関節アームまたはフレキシブルアームを用いた構成と比較して製品価格を低減でき、かつ、ケーブル13の処理を不要にすることができる。
しかも、アーム式テレビ1は、病院の病室や透析室に配置されているベッドで患者が寝ながらテレビ本体11に表示される画像を見る用途にとくに好適である。この用途では、患者がテレビ本体11を見やすい位置にアーム式テレビ1が配置される場合、患者の上半身の横側ないし枕元から患者の胸の上方の位置にかけてアーム本体14が延びることになる。かかる患者には、点滴や人工透析の腕などにチューブが接続されるが、アーム式テレビ1が配置されていても、テレビ本体11に接続されるケーブル13がアーム本体14内に挿通されているので、患者の上半身の周囲でケーブル13が露出しない。また、アーム本体14が半円弧状に湾曲しているので、医師または看護師が患者に処置を施す際にアーム本体14が邪魔にならない。よって、医師または看護師による患者への処置の邪魔になることを抑制できながら、その処置中も患者がテレビ本体11に映し出される映像の鑑賞を楽しむことができる。
アーム本体14が多関節アームまたはフレキシブルアームからなる構成では、アーム本体14の形状を自由に変更可能であるため、ベッドに寝ている患者がテレビ本体11を見やすいようにアーム本体14の形状を調整した場合に、アーム本体14が患者の上半身の近傍に配置される場合がある。この場合、医師または看護師が患者に処置を施す際に、アーム本体14が邪魔になるため、アーム本体14の形状を変更しなければならず、処置後に患者がテレビ本体11に表示される画像を見るときには、身動きが不自由な患者がアーム本体14の形状を再度変更して、テレビ本体11を見やすい位置に配置しなければならない。
これに対し、アーム本体14が半円弧状に湾曲したパイプからなる構成では、テレビ本体11がベッドに寝ているから見やすい位置に配置された状態でも、アーム本体14が医師または看護師による患者への処置の邪魔にならないので、その処置を施す際にテレビ本体11の位置を変更する必要がなく、処置後にテレビ本体11の位置を元の位置に戻す必要がない。したがって、このアーム式テレビ1は、透析室などに配置されたベッド上で身動きが不自由な患者にとっても、かかる患者に処置を施す医師または看護師にとっても、非常に便利である。
<各部の寸法>
なお、医師または看護師による患者への処置の際にアーム本体14が邪魔にならず、かつ、患者から見やすい位置へのテレビ本体11の配置を可能とするためには、アーム本体14の各部の寸法が重要である。
なお、医師または看護師による患者への処置の際にアーム本体14が邪魔にならず、かつ、患者から見やすい位置へのテレビ本体11の配置を可能とするためには、アーム本体14の各部の寸法が重要である。
図2は、アーム本体14の各部の寸法を示す側面図である。
病室および透析室での使用を想定して、テレビ本体11の画面サイズが10〜14インチであると仮定した場合、図2に示されるように、アーム本体14の湾曲部22の直径は、60〜80cmであり、アーム本体14の直線部21の長さは、90〜120cmであることが好ましい。この寸法により、直線部21の上下方向の可動範囲が10〜30cmとなり、ベッド2に寝ている患者の目からテレビ本体11までの距離を40〜70cmに調整することができ、患者から見やすい位置にテレビ本体11を配置することができる。
また、アーム本体14を構成するパイプは、ケーブル13の両端のコネクタの外径に応じた径のものを用いることが好ましく、たとえば、コネクタの外径が12〜13mmである場合、アーム本体14には、外径(直径)が13.8mm(厚さ0.8〜1.0mm)〜19.0(厚さ0.8〜1.2mm)の市販のステンレス製パイプを用いることができる。
<自立型アーム式テレビ>
図3は、自立型アーム式テレビ100の側面図である。
図3は、自立型アーム式テレビ100の側面図である。
自立型アーム式テレビ100は、ベッド2(図1参照)などに取り付けることなく、病室や透析室などの床面に自立させて使用することができる。自立型アーム式テレビ100は、液晶テレビからなるテレビ本体101と、テレビ本体101を支持するアーム102と、アーム102を自立させる土台103と、テレビ本体101に接続される複数本のケーブル104とを含む。
アーム102は、アーム本体105および保持具106を備えている。
アーム本体105は、たとえば、ステンレス製のパイプ(円管)からなる。アーム本体105は、直線状に延びる直線部111と、直線部111から一方側に延びて半円弧状に湾曲した湾曲部112とを一体に有している。
保持具106は、アーム本体105の先端部に取り付けられて、テレビ本体101を上下方向に角度調整可能に保持するよう構成されている。具体的には、保持具106は、アーム本体105の湾曲部112の先端部が挿通される挿通部113と、テレビ本体101の裏面に固定される固定部114と、固定部114を挿通部113に対して水平方向に延びる軸線を中心に回動(揺動)可能に連結する連結部115とを備えている。湾曲部112の先端部が挿通部113に挿通されて、その先端部が挿通部113に固定されることにより、保持具106が湾曲部112の先端部に取り付けられる。固定部114は、平板状をなし、テレビ本体101の裏面に沿って配置され、テレビ本体101に対して固定される。
図4は、土台103の平面図である。図5は、土台103の一部を示す側面図であり、図3に示される土台103をその左側から見た図である。
土台103は、自立可能であって、アーム本体105の直線部111を上下方向に位置調整可能かつ回動調整可能に保持するよう構成されている。具体的には、土台103は、2個の脚部121、2個の支持部122およびアーム保持部123を備えている。各脚部121は、3本の直線状のパイプ(単管)124,125,126を2個のT型ジョイント127,128で継ぎ合わせることにより形成されている。各支持部122は、図5に示されるように、アーチ形状(略半円弧状)のパイプ129の両端にT型ジョイント130を介して単管131を継ぎ合わせることにより形成されている。2個のT型ジョイント130間には、単管132が架設されている。一方の支持部122の2本の単管131の下端は、図4に示されるように、各脚部121のT型ジョイント127に接続され、他方の支持部122の2本の単管131の下端は、各脚部121のT型ジョイント128に接続されている。これにより、各支持部122は、図4に示されるように、2個の脚部121間に架設されている。アーム保持部123は、たとえば、ステンレス製の角形パイプからなり、2個の支持部122の間で上下方向に延びるように配置され、各支持部122に溶接により固定されている。
アーム保持部123には、アーム本体105の直線部111が上側から挿入される。アーム保持部123の上端部には、締付部材133が設けられており、この締付部材133により、アーム保持部123内に挿入された直線部111を一方側から締め付けて(押し付けて)、直線部111をアーム保持部123に対して固定することができる。
複数本のケーブル104には、電源ケーブルおよびアンテナケーブルなどが含まれる。各ケーブル104は、両端にコネクタを有し、それらのコネクタを配線と一体にモールド加工したタイプのケーブルである。各ケーブル104は、アーム本体105に挿通されて、それらの両端がアーム本体105から外部に引き出されている。アーム本体105の先端から引き出された各ケーブル104のコネクタは、テレビ本体11に設けられた端子に接続され、アーム本体105の基端から引き出された各ケーブル104のコネクタは、たとえば、病室や透析室の壁面などに設けられた端子に接続される。
自立型アーム式テレビ100の構成によっても、アーム式テレビ1と同様の作用効果を奏することができる。
また、自立型アーム式テレビ100は、床面に自立させて使用することができるので、その配置を自由に変更することができる。
アーム本体105の湾曲部112の直径は、ベッド2の横幅の約1/2に設定されることが好ましい。たとえば、一般的な病室用のベッド2の横幅が約75〜100cmであるので、湾曲部112の直径は、40〜50cmであることが好ましい。これにより、自立型アーム式テレビ100をベッド2の幅方向の一方側に配置した状態で、テレビ本体101をベッド2の幅方向の中央に位置させることができる。
<変形例>
以上、本考案の2つの実施形態について説明したが、本考案は、他の形態で実施することもできる。
以上、本考案の2つの実施形態について説明したが、本考案は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、アーム式テレビ1が病院の病室や透析室に配置されたベッド2に取り付けて使用されるとしたが、ベッド2に限らず、ベッド2の傍に配置された床頭台にアーム式テレビ1を取り付けて使用されてもよい。また、アーム式テレビ1および自立型アーム式テレビ100は、病室や透析室、介護施設の居室などに配置されて、身体の不自由な使用者が使用する場合に特に有用であるが、その使用場所および用途はこれに限定されない。
また、表示器の一例として、液晶テレビからなるテレビ本体11,101を取り上げたが、表示器は、タブレット端末やスマートフォンなどであってもよい。
その他、実用新案登録請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:アーム式テレビ(アーム式表示器)
11:テレビ本体(表示器)
12:アーム(表示器用アーム)
13:ケーブル
14:アーム本体
15:保持具
16:固定具
100:自立型アーム式テレビ(アーム式表示器)
101:テレビ本体(表示器)
102:アーム
103:土台
104:ケーブル
105:アーム本体
106:保持具
133:締付部材(固定具)
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12:アーム(表示器用アーム)
13:ケーブル
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15:保持具
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104:ケーブル
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106:保持具
133:締付部材(固定具)
Claims (3)
- 画像を表示する表示器と、
前記表示器を支持するアームとを含み、
前記アームは、先端を含む所定部が半円弧状に湾曲したパイプからなるアーム本体を備え、
前記アーム本体には、コネクタを配線と一体にモールド加工したケーブルが複数本挿通され、
前記アーム本体の先端部には、前記表示器を保持する保持具が取り付けられており、
前記アーム本体の基端部は、固定具により他部材に対して固定される、アーム式表示器。 - 床面に載置された状態で自立する土台をさらに含み、
前記アームの基端部は、前記固定具により前記土台に対して固定される、請求項1に記載のアーム式表示器。 - 画像を表示する表示器の支持に用いられるアームであって、
先端を含む所定部が半円弧状に湾曲したパイプからなり、コネクタを一体にモールド加工したケーブルが複数本挿通されるアーム本体と、
前記アーム本体の先端部に取り付けられ、前記表示器を保持する保持具と、
前記アーム本体の基端部を他部材に対して固定する固定具とを含む、表示器用アーム。
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