JP3209005U - 介護用エアリフト - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造、かつ低廉で、使用中の敷き布団或いはベッドなど寝床に適用でき、要介護者を寝床に寝かせたまま、要介護者の着替え、排泄のサポートなどするため、要介護者の腰、臀部を簡単に持ち上げることができる介護用エアリフトを提供する。【解決手段】本考案は、上記課題を解決するため、要介護者10と寝床20との間に配置され、腰部10b又は臀部10cの下方に位置し、体を持ち上げないときはシート状に収縮し、体を持ち上げたときには頭部10a側が低く臀部10c側が高くなるよう気体で膨む袋状のリフト2と、前記リフト2内に前記気体を送る装置であるコンプレッサ3と、からなることを特徴とする介護用エアリフト1とした。【選択図】図1

Description

本考案は、要介護者を寝床に寝かせたまま、要介護者の着替え、排泄のサポートなどするため、要介護者の腰、臀部を簡単に持ち上げることができる介護用エアリフトに関する。
怪我或いは病気療養中の患者、老人、障害者などの要介護者の自宅介護において、介護者における、要介護者の衣類の着替え、排泄のサポート(排泄補助(トイレへの移動介助、着衣の上げ下げ)、オムツ交換、汚れの拭き取り、洗浄)、入浴などの衛生管理は極めて負担が大きい。
そのなかにあっても、自ら歩行して、トイレ、浴槽に行ける場合には、背負うなどの荷重的な負担は少なくてよい。また、寝たきりであっても、自ら排泄の意志表示をできる場合には、特許文献1、2などの特出な排泄設備を備える介護ベッドを用いることで、介護者は荷重的な負担なしに排泄、入浴をサポートすることができる。
しかしながら、特許文献1、2の介護用ベッドは、特殊な構造で、大掛かりで、初期投資が高いもので、個人的に導入しづらい設備である。
他方、要介護者が排泄の意志表示をできない状態になると、オムツの使用、排泄後の臀部、股部の汚れの拭き取り、洗浄、オムツ交換、着替え作業などが必要になる。特に、寝床に接触する臀部へ排泄物が流れ込んだ場合には、臀部を持ち上げ、汚れを拭き取る必要があるが、片腕で腰部を持ち上げ、片手で拭き取りなどの作業をするのはとても困難で、老々介護の場面では一層困難なものにしており、要介護者の衛生面での問題も生じている。
特開2016−172056号公報 特開2010−268872号公報
そこで、本考案は、簡易な構造、かつ低廉で、使用中の敷き布団或いはベッドなど寝床に適用でき、要介護者を寝床に寝かせたまま、要介護者の着替え、排泄のサポートなどするため、要介護者の腰、臀部を簡単に持ち上げることができる介護用エアリフトを提供することを目的とする。
本考案は、上記の課題を解決するために、
要介護者と寝床との間に配置され、腰部又は臀部の下方に位置し、体を持ち上げないときはシート状に収縮し、体を持ち上げときには頭部側が低く臀部側が高くなるよう気体で膨む袋状のリフトと、
前記リフト内に前記気体を送る装置と、
からなることを特徴とする介護用エアリフト。
とした。
本考案は、上記構成であるので、使用中の敷き布団或いはベッドなど寝床に適用でき、要介護者を寝床に寝かせたまま、要介護者の腰、臀部を簡単に持ち上げることができ、容易に、要介護者の着替え、排泄をサポートし、要介護者の衛生を保持することができる。
本考案である介護用エアリフトの使用状態における、(A)稼働前の側面模式図、(B)稼働中の縦断面模式図である。 図1(B)のA−A位置における断面模式図(腕省略)である。
以下、添付の図面を参照し、本考案の実施の形態の一例について詳細に説明する。なお、本考案は下記実施例に限定されるものではない。
図1、2に示すように、本考案である介護用エアリフト1は、リフト2と、リフト2の内部に気体を送る装置であるコンプレッサ3、さらに必要に応じて、バルブ4と、ポンプ5と制御装置7と、湿度計8を備えてなる。
リフト2は、要介護者10と寝床20との間に配置され、かつ腰部10b又は臀部10cの下方に位置する。なお、ここでは、要介護者10と寝床20との間にシーツ20aが介在する。
そして、図1(B)に示すように、リフト2は、稼働時には送られてくる気体で、頭部10a側が低く臀部10c側が高く膨らみ、要介護者10の身長方向の縦断面において、三角乃至台形形状に膨らむ袋状の本体2eと、本体2eに設けられ、内部に連通し、送気3c、排気5bが通り、管6及び送気路3aを介してコンプレッサ3に連通するとともに、管6及び排気路5aを介してポンプ5に連通する、穴2aとからなる。リフト2の本体2eの素材としては、例えばゴムなどが好適である。
本体2eを縦断面で三角乃至台形形状とし、頭部10a側が低く臀部10c側が高くなるよう膨らませることにより、要介護者の首、腰への変形負担を軽減することができる。腰のみを持ち上げると、腰、首などを骨折する恐れがあるので、持ち上げるときは、腰部10b又は臀部10cから頭部10aまでなだらかな傾斜で保持することが好ましい。
さらに好ましくは、図2に示すように、要介護者10側の面は波形状2bとし、一側面にはブロー3eが吹き出す送風口2cを設け、送風口2cは、送風路3bを介してコンプレッサ3に連通する。また、内部空間は、複数の区画2dに分割する。
表面を波形状2bとすることで、ブロー3eを流しやすくし、介護用エアリフト1が位置する要介護者10の部分の蒸れを改善する。ブロー3eは、後述の湿度計8の数値に基づき、又はタイマーで自動制御され、或いは介護者の介護作業時に手動で行うことができる。
また、内部空間を複数の区画2dに分けることで、異なる区画2dに送気3cを充填して、介護用エアリフト1を扁平膨張させ、要介護者10の寝返りを補助して、床ずれを防止することができる。
このようにしてなるリフト2は、図1(A)に示すように、非稼働時はシート状に収縮し、稼働時には図1(B)、図2に示すように、要介護者10の臀部10cを持ち上げ、寝床20と臀部10cとに空間9を形成する。それにより、介護者が、簡単に、要介護者10の着替え、オムツ交換、股部10dの拭き取りなどの排泄のサポートをすることができる。
コンプレッサ3は、稼働時、空気を圧縮して、送気路3a及び管6を通し、穴2aからリフト2の本体2e内部に充填する。空気の充填で、本体2eは図1(B)のように、断面三角形に膨らみ、要介護者10の臀部10cを寝床20から浮かせ、排泄サポートを容易にする。
また、コンプレッサ3は、送風路3bを介して、本体2eの表面の送風口2cに接続し、リフト2の本体2eの表面を流れるブロー3eのための圧縮空気を送る。なお、コンプレッサ3に換え、窒素など圧縮気体を充填したボンベを備えてもよい。ボンベであれば、リフト2へのガスの充填が短時間で行うことができる。他方、コンプレッサ3によるリフト2の膨化では、時間がかかるものの要介護者10の身体を優しく持ち上げることができるため、要介護者10への身体への衝撃が小さい。
バルブ4は、リフト2の本体2e内への送気3c、及び排気5bを切り替える弁である。制御装置7により自動制御も、また介護者により手動切り替えも可能である。
ポンプ5は、排泄サポートなど臀部の持ち上げの後、リフト2の本体2e内に充填されたガスを急速に排気し、臀部10cを寝床20に戻す作業を補助する。自然排気であってもよいが、時間を要するため、吸引、真空ポンプなどのポンプ5を用いるとよい。
リフト2への充填ガスをボンベで供給する場合には、ポンプ5で吸引されたガスは排気せず、ボンベに戻すとよい。その場合には、ポンプ5に換え、コンプレッサ3を逆向きとして使用してもよい。ポンプ5を備えず、コンプレッサ3のみでリフト2への充填と引き抜きをする場合には、バルブ4も必要なく、コンプレッサ3の気体の流す向きを制御すればよい。一台のコンプレッサ3で、送気3c、排気5bを送れば、装置全体が一層コンパクトになり、低廉となる。
制御装置7は、コンプレッサ3、バルブ4、ポンプ5の駆動を制御する。例えば、制御装置7は、気体をリフト2の本体2eに送るコンプレッサ3を駆動させるための充填ボタン7a、リフト2の本体2eに充填されたガスを引き抜くためのポンプ5を駆動させる脱気ボタン7b、ブロー3eを流すためコンプレッサ3を駆動させるためのブローボタン7c、リフト2の本体2eの内部の異なる区画に送気3cするための寝返りボタン7dなどを備える。
制御装置7は、介護者が各種ボタンを押すことで、各種信号を各装置に送り、所望の制御をプログラムに従って行う。例えば、図1(B)に示すように、リフト2に送気3cを送る場合には、制御装置7は信号7fをバルブ4に送り、送気3cの流れを確保する位置にバルブ4を移動させる。また、信号7eをコンプレッサ3に送り、コンプレッサ3を起動させ、送気3cを送る。
リフト2から充填ガスを引き抜く場合には、制御装置7は信号7fをバルブ4に送り、排気5bの流れを確保する位置にバルブ4を移動させる。また、信号7gをポンプ5に送り、ポンプ5を起動させ、リフト2の本体2eから気体を引き抜く。
ブロー3eを流す場合には、制御装置7は信号7fをバルブ4に送り、送気3cの流れを止める。また、信号7eをコンプレッサ3に送り、コンプレッサ3を起動させ、送風3dを送る。
湿度計8は、要介護者10とリフト2との間の湿度を測定し、湿度の測定値に対応する信号8aを制御装置に送る。制御装置7は、予め定められた湿度値に到達した場合、自動でブロー3eを吹き出し、要介護者10とリフト2との間を定期的に喚起し、要介護者10の蒸れを防止する。ブロー3eは測定値による制御のほか、タイマー制御、介護者の手動操作で流すことができる。
このようにしてなる介護用エアリフト1は、予め寝床20に載置しておき、腰部10b、臀部10cの持ち上げが必要なとき起動させる。腰部10b、臀部10cの持ち上げに利用しない場合でも、ブロー3eで要介護者10と寝床20との間の換気、湿度調節、またリフト2の本体2eの区画2dへの充填量、タイミングをタイマー、手動で制御し、予め定められた膨張と収縮を繰り返すことで、要介護者の寝返りを補助し、寝たきり要介護者10の床ずれを低減、防止し、介護作業の軽減、要介護者10の健康維持をサポートすることができる。
1 介護用エアリフト
2 リフト
2a 穴
2b 波形状
2c 送風口
2d 区画
2e 本体
3 コンプレッサ
3a 送気路
3b 送風路
3c 送気
3d 送風
3e ブロー
4 バルブ
5 ポンプ
5a 排気路
5b 排気
6 管
7 制御装置
7a 充填ボタン
7b 脱気ボタン
7c ブローボタン
7d 寝返りボタン
7e 信号
7f 信号
7g 信号
8 湿度計
8a 信号
9 空間
10 要介護者
10a 頭部
10b 腰部
10c 臀部
10d 股部
20 寝床
20a シーツ
本考案は、上記の課題を解決するために、
要介護者と寝床との間に配置され、腰部又は臀部の下方に位置し、体を持ち上げないときはシート状に収縮し、体を持ち上げときには頭部側が低く臀部側が高くなるよう気体で膨む袋状のリフトと、
前記リフト内に前記気体を送る装置と、
からなることを特徴とする介護用エアリフト。
とした。

Claims (1)

  1. 要介護者と寝床との間に配置され、腰部又は臀部の下方に位置し、体を持ち上げないときはシート状に収縮し、体を持ち上げときには頭部側が低く臀部側が高くなるよう気体で膨む袋状のリフトと、
    前記リフト内に前記気体を送る装置と、
    からなることを特徴とする介護用エアリフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220047432A (ko) * 2020-10-08 2022-04-18 (주)수테크놀로지 환자용 변기장치
CN114652537A (zh) * 2022-04-21 2022-06-24 丁科 一种泌尿外科用护理装置

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