JP3208451U - 梱包用バンドストッパーの解除具 - Google Patents
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Abstract
【課題】PPバンドと梱包用バンドストッパーとを組み合わせた梱包の荷解きに際して、PPバンドを切断することなく、単純な作業にて梱包用バンドストッパーの緊締を確実に解除することのできる工具を提供する。【解決手段】先端にフック状の固定爪2が設けられた2本の腕部3が把手4の前部の両端に平行して設けられ、両腕部3の間隔dはバンドの幅とほぼ等しいことを特徴とし、好ましくは、2本の腕部3と把手4とが交差する角度θは、固定爪2の設けられた側において130°〜160°であることを特徴とする梱包用バンドストッパーの解除具。【選択図】図1
Description
本考案は緊締されている梱包用バンドストパーの解除具に関する。
PPバンドと称されるPP(ポリプロピレン)製のバンドが荷物の梱包によく用いられている。このPPバンドの結束には、金属製のバンドシールが用いられることもあるが、バンド引締器と封緘器が必要である。そのため、これらの道具の必要のない手締めによる結束としてプラスチック製の梱包用バンドストッパーが用いられることが多い。このバンドストッパーは矩形の枠体と、この枠体の一辺の両角近辺に屈曲部を介して取付けられた二本の緊締杆(バンドストッパー軸)とからなり、PPバンドを手作業により簡単に緊締でき、荷物などを結束することができる(特許文献1を参照)。
上記の梱包用バンドストッパーとPPバンドとを組み合わせて梱包する場合には、簡単に緊締できるだけでなく、一旦緊締したPPバンドは簡単に緩むことがなく、有用な梱包結束手段となる。しかしながら、荷解きに際してこの梱包用バンドストッパーの緊締を解除することは容易ではなく、通常はバンドをカッターや鋏により切断するしか方法がなかった。この場合、バンド屑の発生が避けられず、廃棄物が発生すると共に、資源の無駄となる。そのため、バンドを切断することなく、梱包用バンドストッパーによる緊締を解除して荷解きし、バンドを再使用することが望まれている。
このような要望に応えるため、これまでにもバンドを切断することなく、梱包用バンドストッパーを解除するための工具が提案されている。特許文献2には梱包用バンドストッパーの緊締杆を引き起こして解除するための工具が示されている。しかし、この工具は緊締杆(バンドストッパー軸)を、緊締した状態から引き起こすための工具であり、強引に引き起こす作業となり、緊締の解除作業は必ずしも容易なものではなかった。
また、特許文献3に示される工具は、枠体も含めてバンドストッパー全体を引き起こすための工具であり、大きな力を要せずに緊締を解除することができるが、コの字状の引っ掛け部からバンドストッパーが外れたりすることがあり、引き起こしがうまく行かなかったりすることがあり、この工具も簡単な作業という観点からは十分なものとは言えなかった。
本考案の課題は、PPバンドと梱包用バンドストッパーとを組み合わせた梱包の荷解きに際して、PPバンドを切断することなく、単純な作業にて梱包用バンドストッパーの緊締を確実に解除することのできる工具を提供することである。
本考案の梱包用バンドストッパーの解除具は、先端にフック状の固定爪が設けられた2本の腕部が把手の前部の両端に平行して設けられ、両腕部の間隔はバンドの幅とほぼ等しいことを特徴とし、好ましくは、2本の腕部と把手とが交差する角度は、固定爪の設けられた側において130°〜160°であることを特徴とする。
また、上記の解除具において、両腕部の間隔とバンドの幅とがほぼ等しいとは、両腕部間の空間部にバンドを通して通過させることができればよく、間隔と幅が寸法的に正確に一致する必要はなく、ほぼ等しければよいことを意味する。バンドはPP製でありこのバンドの幅に比べ、両腕部の間隔が多少狭くても、バンドが変形し通過させることができ、逆に間隔の方が多少大きくても使用には支障がないためである。この場合寸法のずれは、腕部の間隔の寸法はバンドの幅に対して+4mmから−3mmの範囲であることが好ましい。
前記した本考案の梱包用バンドストッパーの解除具では、PPバンドを緊締し、荷物を結束している梱包用バンドストッパーの下側(荷物側)に2本の腕部を差し込み、把手を押し上げるという簡単な作業で容易に梱包用バンドストッパーを起こすことができ、緊締を解除できる。緊締を解除した後には、PPバンドを切断することなく、結束を解くことができる。そして、腕部と把手とが交差する角度が130°〜160°であると、把手を押し上げる作業がより容易になる。このように本考案の解除具では、バンドストッパー本体を2本の腕で、下から持ち上げる形式となっており、バンドストッパー本体を確実に保持できるので、緊締を確実に解除することができる。
また、各腕部の間隔とバンドの幅とがほぼ等しいので、解除具の2本の腕部を梱包用バンドストッパーの下側に差し込む作業に際しても、PPバンドを両腕部の空間部に収納して、バンドの縁部に沿って差し込むという簡易な作業となる。さらには、この差し込み作業や梱包用バンドストッパーを起こす作業に際しても、解除具が左右に振れてバンドストッパー本体から腕部が外れることがなく、正確に作業を進めることができる。
以下本考案の実施の形態につき詳細に説明をする。
図1は本考案の梱包用バンドストッパーの解除具1の斜視説明図である。解除具1は先端にフック状の固定爪2が設けられた2本の腕部3が把手4の前部の両端に間隔dでもって平行に設けられている。この間隔dは、図2に示す梱包用バンドストッパー10により緊締されるPPバンド20の幅とほぼ等しくなっている。そのため、PPバンド20は2本の腕部3の間に形成される空間部5をスムーズに通過することができる。また、把手4にはスリット6が設けられている。このスリット6は解除具1の軽量化やデザインにも寄与するが、後述するように、結束を解かれたPPバンド20を再使用するにあたって、PPバンド20の端部21又は22をこのスリットに挿入し把手4に巻きつけて、バンドを引っ張りやすくするための機能も有している。
図2はPPバンド20を緊締している梱包用バンドストッパー10の下側に解除具1の腕部3を差し込んだ状態を示している。PPバンド20の端部21、22はそれぞれ枠体11を通された後、緊締杆12、13にそれぞれ巻きつけられ、再度枠体11を通された後、端部21、22が引っ張られることにより、PPバンド20が緊締され、荷物(図では省略している)を結束している。図2では、梱包用バンドストッパー10の下側に腕部3が挿し込まれており、この状態から把手4を矢印の方向に押し上げることで、図3に示すように、梱包用バンドストッパー10を90°起こした状態とすることができる。この場合、固定爪2の部分を支点としてテコの作用により把手4を押し上げる力は小さくてもよいので、把手4を容易に押し上げることができる。そして、腕部3と把手4とが交差する角度θを130°〜160°に設定することにより、把手を押し上げる作業をより容易にすることができる。
図3に示すように梱包用バンドストッパー10が90°起こされた状態となると、起こされて上方となった緊締杆13に巻きつけられたPPバンド20は緊締が緩み、ストッパーから容易に引き抜くことができ、結束を解くことができる。こうして、結束が解かれたPPバンドは切断されていないため、再使用が可能となり資源の有効利用となり、PPバンドの切り屑の発生もない。
結束の解かれたPPバンドを再使用するに当たり、同じくらいの大きさの荷物の梱包に再使用できるが、PPバンドの結束では、PPバンドの端部を引っ張って緊締する必要があるが、新品のバンドを使用する場合と異なり、端部の掴み代が短いため作業に支障をきたすが、前述したように把手4のスリット6を使用することで、この作業を容易に行うことができる。
梱包に用いられるPPバンドは幅15mm程度のものが良く使用されるため、解除具における両腕部の間隔dは15mm程度に設定されるが、12〜19mmの範囲であれば使用できる。また、PPバンドとして幅19mm程度のものも使用されるが、間隔が広めのものであればそのまま使用できるが、幅広のPPバンド用として別途に間隔dを16〜23mmの範囲で設定し準備することでもよい
解除具は、金属板を加工することで作成することができるが、材質は金属に限定されることなく、剛性の材料であればよく硬質プラスチック材料を成形することでもよい。
以上のように、本考案の解除具は簡単で単純な形態にもかかわらず、梱包の荷解き作業に非常に有効な工具となるものである。
1 解除具
2 固定爪
3 腕部
4 把手
5 空間部
6 スリット
d 両腕部の間隔
θ 腕部と把手とが交差する角度
10 梱包用バンドストッパー
11 枠体
12、13 緊締杆
20 PPバンド
21、22 端部
2 固定爪
3 腕部
4 把手
5 空間部
6 スリット
d 両腕部の間隔
θ 腕部と把手とが交差する角度
10 梱包用バンドストッパー
11 枠体
12、13 緊締杆
20 PPバンド
21、22 端部
Claims (2)
- 先端にフック状の固定爪が設けられた2本の腕部が把手の前部の両端に平行して設けられ、両腕部の間隔はバンドの幅とほぼ等しいことを特徴とする梱包用バンドストッパーの解除具。
- 2本の腕部と把手とが交差する角度は、固定爪の設けられた側において130°〜160°であることを特徴とする請求項1に記載の梱包用バンドストッパーの解除具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005252U JP3208451U (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 梱包用バンドストッパーの解除具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005252U JP3208451U (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 梱包用バンドストッパーの解除具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3208451U true JP3208451U (ja) | 2017-01-12 |
Family
ID=57756016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016005252U Expired - Fee Related JP3208451U (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 梱包用バンドストッパーの解除具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3208451U (ja) |
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2016
- 2016-10-31 JP JP2016005252U patent/JP3208451U/ja not_active Expired - Fee Related
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