JP3208223U - 空気清浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ケース内には大きなフィルターを備え、流入口から流出口へ空気を流すことで空気中に含まれている不純物や有害物質を除去する空気清浄装置の提供。【解決手段】 フィルター2a,2bはケース1の側面7に対して傾斜し、そして、フィルター2a,2bの流出側には整流板4を取付けてケース内の空気の流れを規制し、大きなフィルター2a,2bのほぼ全面を均等に通過する。【選択図】 図1
Description
本考案は小さいケースに大きな面積を有すフィルターを収容した空気清浄装置に関するものである。
空気清浄装置は色々な場所で使用されている。例えば、喫煙室で発生するタバコの煙を除去する為に、またトイレの臭いを吸収する為に該空気清浄装置は有効に機能することが出来る。
また、臭いに限らず一般家庭の内装材に使われている建材からは、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの有機汚染物質が揮発しやすく、このような有機汚染物質の人体への影響が懸念されることから、住宅の一般的な部屋にも空気清浄装置を設置する場合もある。
また、臭いに限らず一般家庭の内装材に使われている建材からは、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの有機汚染物質が揮発しやすく、このような有機汚染物質の人体への影響が懸念されることから、住宅の一般的な部屋にも空気清浄装置を設置する場合もある。
特に、トイレのような容積の小さな部屋空間に有害物質が充満した場合の人体への影響は大きく、その為にトイレには一般に換気扇が設けられている。しかし、換気扇は、通常トイレを使用している時にのみ駆動するように制御していることから、臭いや有機汚染物質を室外に十分に排出するには、その駆動時間が不十分である。
上記有機汚染物質を除去するために、有機汚染物質を含んだ部屋内の空気を、フィルターや触媒に通すことにより除去する空気清浄装置が開発されている。しかしながら、このような空気清浄装置は、フィルターや触媒などの特殊な部材が用いられているため、高価であり、また、装置自体も大きくなるため、容積が小さなトイレ空間には設置し難い。
図8はケース(イ)の内部にフィルター(ロ)、(ロ)、(ニ)、(ニ)を配置した場合の概略図で、出口側にはモーターで回転するファン(ハ)を備えている。従って、ケース(イ)の入口から流入した空気はフィルター(ロ)、(ロ)、(ニ)、(ニ)を通過することで、不純物や有害物質が除去されて出口から流出することが出来る。同図の(A)はケース(イ)の側面(ホ)に対してフィルター(ロ)、(ロ)は垂直に配置されている。
ところで、清浄能力を高めるためには大きなフィルターをケース内に収納する必要があるが、限られた大きさのケース(イ)に大きなフィルターを収納する為には、図8(B)に示すようにフィルター(ニ)、(ニ)をケース側面(ホ)に対して斜めに配置する必要がある。ケース(イ)の側面(ホ)に対して垂直方向に配置する(A)の場合に比べて(B)のように傾斜するならば2倍以上の面積を有すフィルター(ニ)、(ニ)を配置することが出来る。
ところで、空気清浄装置に関する技術は色々知られている。例えば、特開2004−230057号に係る「空気清浄機」は、高い脱臭効果を有すもので、送風機によって室内空気を吸い込むとともに、室内空気に含まれる臭気を脱臭フィルターにより除去する空気清浄機であり、上記脱臭フィルターは、送風通路を有する枠体と、上記送風通路内に充填される活性炭とから構成される脱臭パネルを有し、上記送風通路は、上記送風機の吸引方向に対して傾斜している。
しかし、このようにフィルターを傾斜して配置する場合、送風通路を流れる空気はフィルターの全面を均一に通過することはない。従って、大きなフィルターを配置しても清浄機能はそれほど向上しないと考えられる。
しかし、このようにフィルターを傾斜して配置する場合、送風通路を流れる空気はフィルターの全面を均一に通過することはない。従って、大きなフィルターを配置しても清浄機能はそれほど向上しないと考えられる。
また、特開2001−208385号に係る「空気清浄装置」はフィルターを用いないで汚染物質を除去する簡便な装置である。すなわち、自動的に給排水される貯水槽を備えた水洗トイレを有するトイレ室内の空気を清浄化する空気清浄装置であって、貯水槽と、該貯水槽に設けられた吸排気ポンプとを備え、吸排気ポンプの吸気口は貯水槽の外部に連通しており、該吸排気ポンプの排気口は該貯水槽内の水中に連通しており、トイレ室内の空気を吸気口から吸気して排気口から貯水槽の水中に排気し、空気中の汚染物質を水中に溶解させるように構成している。しかし、このよう空気清浄装置は取付ける用途が限られ、その取付け構造も複雑化してしまう。
特開2004−230057号に係る「空気清浄機」
特開2001−208385号に係る「空気清浄装置」
このように、空気清浄装置は色々存在しているが、上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこれら問題点であり、小さいケースに傾斜して配置したフィルターにて空気中に含まれている不純物や有害物質を高い能力で除去することが出来、またその取付けが簡単で汎用性のある空気清浄装置を提供する。
本考案に係る空気清浄装置は、ケースの一方側に流入口を設け、他方側に流出口を設けている。そして、フィルターをケース側面に対して傾斜して配置し、すなわち流入口から流出口への空気の流れ方向に対して傾斜して配置し、しかも該フィルター全面を空気が通過するように空気の流れを規制する為の整流手段を流出口側に配置する。そして、ケースとの間又は整流手段の一部に空気の流通口を設けている。従って、フィルターを通過して整流手段に当たることでフィルターを流れる空気の流速は低下し、しかもフィルター全面をほぼ均一に通過するように流れる。その為に、フィルター全面が機能し、空気の清浄機能が大きく向上する。
ところで、ケース内に配置するフィルターの具体的構成は問わないことにする。本考案はケース横断面に対して大きな面積を有すフィルターを傾斜して配置すると共に、該フィルター全面をほぼ均等に空気が通過するように整流手段を設けたことに特徴を有す空気清浄装置である。また、整流手段はケースの流出口側のみならず流入口側、又は流出口側と流入口側にも配置することも出来る。
ここで言う整流手段とは一般に板状態として構成される整流板が適しているが、空気の流れを規制する部材であればよく、その形状は特に限定しない。
ここで言う整流手段とは一般に板状態として構成される整流板が適しているが、空気の流れを規制する部材であればよく、その形状は特に限定しない。
本考案に係る空気清浄装置はケース内部にフィルターを配置しているが、該フィルターはケース側面に対して傾斜している。従って、空気が流れるケース横断面に対してフィルター面積は大きく、しかも、整流手段を備えていることで該フィルター全面をほぼ均等に空気が流れるようになり、空気に含まれている不純物や有害物資を効率よく除去することが出来る。そして、ケース本体は比較的小さく、その為に本考案の空気清浄装置の外形はコンパクト化し、小さい空間であっても邪魔になることなく設置することが可能となる。
図1は本考案に係る空気清浄装置を示す実施例で、同図の1はケース、2a,2bはフィルター、3はファン、4は整流板を表している。同図におけるケース1の下端に空気の流入口5を設け、ケース1の上端に流出口6を有している。すなわち、ケース1の上端部にはファン3を取付け、該ファン3がモーターにて回転するならば、流入口5から流入した空気はケース1を通過して流出口6から流出する。
ケース1の内部には2枚のフィルター2a,2bが所定の間隔をおいて平行に配置され、ケース1を流れる空気はこの2枚のフィルター2a,2bを通過することになり、この際に、空気に含まれている不純物や有害物質は該フィルター2a,2bによって除去される。ここで、該フィルター2a,2bはケース1の側面7に対して垂直ではなく傾斜して配置され、その為に該フィルター2a,2bの面積はケース1の横断面に対して大きく成っている。同図に示すフィルター2a,2bはケース横断面に対して3倍以上の面積としている。
しかも、本考案の空気清浄装置は整流板4を備え、該整流板4にてケース内の流れをコントロールすることが出来、その結果、上記フィルター2a,2bを通過する空気はほぼ全面を均等に流れるようになる。すなわち、空気はフィルター2a,2bの一部に片寄って流れないように整流板4にて規制することが出来、大きなフィルター2a,2bは有効に機能する。
上記整流板4はフィルター2a,2bと同じ方向に傾斜しており、そして、ケース1の側面7との間に隙間(空間)を有して流通口8を形成し、フィルター2a,2bを通過した空気は該流通口8を流れて流出口6から流出する。ところで、同図の矢印は空気の流れを示しているが、流入口5から流入した空気は2枚のフィルター2a,2bを通過し、流通口8を流れる。傾斜した整流板4の流通口8を流出口6から離れた側に設けることで、フィルター2a,2bを通過して整流板4に当たった空気は該整流板4に沿って逆流して流通口8を通過する。この流れによって、空気はフィルター2a,2bのほぼ全面を均等に流れて通過することが出来る。
図2は本考案に係る空気清浄装置を示す他の実施例である。この空気清浄装置の場合も、ケース1には2枚のフィルター2a,2bが傾斜して配置され、そして流出口6の側には整流板9を設けている。この整流板9はケース1の側面7に対して垂直方向に延び、反対側の側面7との間に流通口10を形成している。従って、流入口5から流入してケース1を流れた空気は、2枚のフィルター2a,2bを通過し、整流板9の流通口10を流れる。
この場合も、該整流板9にてケース1内の空気の流れが規制され、その結果、フィルター2a,2bのほぼ全面を均等に通過して流れるようになる。すなわち、これら整流板4,9は大きな面積のフィルター2a,2bを傾斜して配置しても、空気の流れが一部に片寄ることなく均等に流れるように規制することが出来る。
図3は本考案に係る空気清浄装置を示す別の実施例である。この空気清浄装置の場合もケース1には2枚のフィルター2a,2bが所定の間隔をおいて傾斜して配置され、そして流出口6の側には整流板4を設けている。この整流板4はケース1の側面7に対してフィルター2a,2bと同じ方向に傾斜して延び、流出口6から離れた位置に流通口8を形成している。すなわち、前記図1に示した空気清浄装置の場合と同じように配置している。そして、図3の空気清浄装置では流入口5の側に別の整流板11を備えて流入口5から流入する空気の流れも規制している。
該整流板11はケース1の側面7から内側へ垂直方向に延び、そして反対側側面7との間に流入口5を設けている。この流入口5の位置は傾斜したフィルター2a,2bの先端に近い側としている。従って、流入口5から流入してケース1に入った空気は、フィルター2aに沿って流れ、そして、2枚のフィルター2a,2bを通過し、整流板4の流通口8を流れる。従って、該整流板11と整流板4にてケース1内の空気の流れが規制され、フィルター2a,2bのほぼ全面を均等に通過して流れるようになる。
図4は本考案に係る空気清浄装置を示す更なる別の実施例である。この空気清浄装置の場合もケース1には所定の間隔をおいた2枚の平行なフィルター2a,2bが傾斜して配置され、そして流出口6の側には整流板4を設けている。この整流板4はケース1の側面7に対してフィルター2a,2bと同じ方向に傾斜して延び、流出口6から離れた位置に流通口8を形成している。すなわち、前記図1に示した空気清浄装置の場合と同じように配置している。そして、図4の空気清浄装置では流入口5の側に別の整流板12と整流板13を備えて流入口5から流入する空気の流れを規制している。
該整流板12はケース1の側面7から内部方向へ傾斜して延び、そして反対側側面7との間に流入口5を設けている。また該整流板12の先端からは別の整流板13がフィルター2aに沿って延びている。この流入口5の位置は傾斜したフィルター2a,2bの先端に近い側としている。従って、流入口5から流入してケース1に入った空気は、フィルター2aと整流板13に仕切られた流通路14を流れ、そして、2枚のフィルター2a,2bを通過し、整流板4の流通口8を流れる。従って、該整流板12、13と整流板4にてケース1内の空気の流れが規制され、フィルター2a,2bのほぼ全面を均等に通過して流れるようになる。
図5に示す空気清浄装置は、その構造の大半を前記図4に示す空気清浄装置を共通している。すなわち、ケース1には所定の間隔をおいて互いに平行な2枚のフィルター2a,2bを傾斜して配置し、流入口5の側には傾斜してケース1の内部へ延びる整流板12とフィルター2aに沿って延びる整流板13を設けている。そして、フィルター2a,2bの流出口6の側には整流板15を配置しているが、この整流板15の流通口16は流出口6に近い位置に設けている。
すなわち、前記図4に示す空気清浄装置の場合には、整流板4の流通口8は流出口6から離れた位置に設けている。フィルター2a,2bを通過して整流板15に当たった空気の流れは、流通口16が流出口6に近い側に設けることで、整流板15に沿って逆流することはなく、フィルター2a,2bのほぼ全面を通過すると共に、ケース内の流れは比較的スムーズとなる。
図6に示す空気清浄装置は、その構造の大半を前記図4、図5に示す空気清浄装置を共通している。すなわち、ケース1には所定の間隔をおいて互いに平行な2枚のフィルター2a,2bを傾斜して配置し、流入口5の側には傾斜してケース1の内部へ延びる整流板12とフィルター2aに沿って延びる整流板13を設けている。そして、フィルター2a,2bの流出口6の側には整流板17を配置しているが、この整流板17の流通口18a,18bを両側面7,7との間に形成している。
フィルター2a,2bを通過して整流板17に当たった空気は、両流通口18a,18bを流れて流出口6から流出する。すなわち、大きなフィルター2a,2bのほぼ全面を均等に通過した空気は適当に分かれてそれぞれの流通口18a,18bを流れて流出口6から流出する。上記実施例で説明した空気清浄装置では、上記整流板をケース側面との間に空間(隙間)を形成して流通口としているが、整流板そのものに穴を貫通して流通口とすることも出来る。
実施例では整流手段としての一形態である整流板を使用した場合を説明したが、空気の流れを規制する形態であるならば板状態を成す整流板に限定はしない。
実施例では整流手段としての一形態である整流板を使用した場合を説明したが、空気の流れを規制する形態であるならば板状態を成す整流板に限定はしない。
ところで、本考案の空気清浄装置の具体的な用途を限定するものではないが、その1つとして図7に示すトイレの便器19,19・・の間に取付けることが出来る。本考案の空気清浄装置Aはフィルター2a,2bを傾斜して配置することでケース1はコンパクト化され、その為に便器19,19・・に間に設けている空間に取付けることが出来る。そして、便器19,19・・・の周囲に漂う臭いを流入口5から流入し、フィルター2a,2bを通過することで臭いを吸収し、そして流出口6から清い空気が流出することが出来る。従って、トイレ空間に臭いが漂うことはなく、清潔感のあるトイレ空間を実現できる。
1 ケース
2 フィルター
3 ファン
4 整流板
5 流入口
6 流出口
7 側面
8 流通口
9 整流板
10 流通口
11 整流板
12 整流板
13 整流板
14 流通路
15 整流板
16 流通口
17 整流板
18 流通口
19 便器
2 フィルター
3 ファン
4 整流板
5 流入口
6 流出口
7 側面
8 流通口
9 整流板
10 流通口
11 整流板
12 整流板
13 整流板
14 流通路
15 整流板
16 流通口
17 整流板
18 流通口
19 便器
Claims (2)
- ケース内にはフィルターを備え、流入口から流出口へ空気を流すことで空気中に含まれている不純物や有害物質を除去する空気清浄装置において、フィルターはケースの側面に対して傾斜して配置し、そして、フィルターの流出口側又は流入口側、或いは流出口側と流入口側には整流手段を取付けてケース内の空気の流れを規制したことを特徴とする空気清浄装置。
- 上記整流手段として、板状態の整流板を用いた請求項1記載の空気清浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005046U JP3208223U (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | 空気清浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005046U JP3208223U (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | 空気清浄装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013223954A Continuation JP2015087032A (ja) | 2013-10-29 | 2013-10-29 | 空気清浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3208223U true JP3208223U (ja) | 2016-12-28 |
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Family Applications (1)
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