JP3208188B2 - 非メタン炭化水素分析計 - Google Patents

非メタン炭化水素分析計

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JP3208188B2
JP3208188B2 JP26821692A JP26821692A JP3208188B2 JP 3208188 B2 JP3208188 B2 JP 3208188B2 JP 26821692 A JP26821692 A JP 26821692A JP 26821692 A JP26821692 A JP 26821692A JP 3208188 B2 JP3208188 B2 JP 3208188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の排ガスその他
のサンプルガスをキャリアガスでカラムに移送して、そ
のカラムで分離した非メタン炭化水素を測定する非メタ
ン炭化水素分析計に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排ガスなどのサンプルガスの成
分をカラムで分離して、その非メタン炭化水素を測定す
る分析計として、例えば、図6〜9に示したものが知ら
れている。図6〜9において、1は10方切換弁で、こ
れにキャリアガスライン2、サンプルガスライン3、サ
ンプルガスの放出ライン4、計量管5、第1カラム6a、
第2カラム7がそれぞれ接続されている。8はキャリア
ガスライン2から分岐されて10方切換弁1に接続され
た分岐ライン、9aは第2カラム7の下流側から分岐され
て10方切換弁1に接続されたバイパスライン、10a は
前記第2カラム7の下流側に接続された水素炎イオン化
検出器、11は分岐ライン8に接続された抵抗である。
【0003】そして、前記キャリアガスライン2が計量
管5の上流側と第1カラム6aの下流側に、サンプルガス
ライン3が放出ライン4と計量管5の上流側に、計量管
5の下流側が第1カラム6aの上流側と放出ライン4に、
バイパスライン9aが分岐ライン8と第1カラム6aの上流
側に、第2カラム7の上流側が第1カラム6aの下流側と
分岐ライン8に、それぞれ10方切換弁1で接続・切離
しすることが可能に構成されている。
【0004】前記非メタン炭化水素分析計において、そ
の10方切換弁1を実線にしたときのフローシートは、
図7のとおりで、キャリアガスライン2に計量管5、第
1カラム6a、第2カラム7、水素炎イオン化検出器10a
が、この順序で接続される。一方、分岐ライン8がバイ
パスライン9aに接続される。10方切換弁1を破線にし
たときのフローシートは、図8のとおりで、キャリアガ
スライン2から計量管5が切り離されて、その計量管5
にサンプルガスライン3が接続され、計量管5の下流側
に放出ライン4が接続されて、サンプルガスライン3に
導入されたサンプルガスの所定量を計量管5が貯えるよ
うになる。一方、キャリアガスライン2が第1カラム6a
の下流側に接続されて、この第1カラム6aの上流側がバ
イパスライン9aに接続され、かつ分岐ライン8が第2カ
ラム7の上流側に接続される。
【0005】非メタン炭化水素の測定は、10方切換弁
1を実線の状態にして、図7に示したラインを構成し、
キャリアガスライン2のキャリアガスで計量管5に貯え
られたサンプルガスを第1カラム6aから第2カラム7に
流動させる。第1カラム6aをサンプルガスが通過する間
に、その各成分が吸着・離脱することを反復するが、各
成分の分子量の差などのために、それらが第1カラム6a
に吸着されて分離する時間に差が生じるから、分離が早
い酸素とメタンとが第1カラム6aから先に溶出して第2
カラム7に移送される。一方、非メタン炭化水素は、溶
出時間が酸素とメタンに比して長いから、第1カラム6a
に吸着されて残る状態になる。
【0006】第2カラム7に移送された前記酸素とメタ
ンは、第2カラム7から時間的間隔をおいて溶出し、そ
れらを水素炎イオン化検出器10a が検出して、その検出
信号を記録計(図示省略)に入力して、クロマトグラム
を表すから、このクロマトグラムに表れたピークに基づ
いて酸素とメタンとを定量する。
【0007】前記のように、水素炎イオン化検出器10a
が酸素とメタンを順次に検出してから、10方切換弁1
を破線の状態に切換えて、図8に示したラインを構成す
る。このラインではキャリアガスライン2のキャリアガ
スが、第1カラム6aの下流側から上流側にバックフラッ
シュして、第1カラム6aの非メタン炭化水素を溶出し水
素炎イオン化検出器10a に移送して、前記のように、ク
ロマトグラムに表れたピークに基づいて非メタン炭化水
素を測定する。
【0008】前記第1カラム6aは、それを前記のよう
に、キャリアガスでバックフラッシュしたときに、溶出
時間が長い高沸点の炭化水素の溶出を早くして、そのテ
ーリングを小さくするために、図9に示したように構成
されている。図9において、13a は第1カラム管で、そ
の上流側に、サンプルガス成分をほぼ吸着しない素材か
らなる担体に極性が小さいシリコン系の液相をコーティ
ングしてなる前部材14aを配置し、かつ下流側に、吸着
剤または吸着剤に液相をコーティングしてなる後部材15
a を配置して構成されており、前部材14a の成分吸着力
に比して、吸着剤からなる後部材15a の成分吸着力が大
きくなる。
【0009】そして、前部材14a は高沸点炭化水素を吸
着し、低沸点炭化水素を分離して後部材15a に移送す
る。後部材15a は前部材14a から移送されたメタン以外
の低沸点炭化水素を吸着し、メタンは早く溶出して前記
第2カラム7に移送される。したがって、この第1カラ
ム6aをキャリアガスでバックフラッシュしたとき、吸着
力が比較的小さい前部材14a に吸着された高沸点炭化水
素は容易に溶出して、そのまま検出器に導入される。ま
た、後部材15a の吸着成分は低沸点炭化水素であって、
これも比較的容易に溶出し、短時間で前記検出器10a に
移送されるから、第1カラム6aの前記非メタン炭化水素
をテーリングを小さくし、一つのピークとして測定する
ことが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】自動車の排ガスなどの
サンプルガスには、アルコールなどのOH基を持ち極性
が大きい成分が含まれている場合は少なく、前記従来の
非メタン炭化水素分析計でテーリングを小さくして、そ
の非メタン炭化水素を測定することが可能であった。し
かし、近時アルコールなどのOH基を持ち極性が大きい
成分を含む燃料も使用されるようになった。したがっ
て、アルコールなどのOH基を持ち極性が大きい成分を
含むサンプルガスが、前記構成の第1カラム6aに導入さ
れると、酸素とメタンは、前記のように、第1カラム6a
から先に溶出して第2カラム7に移送される。
【0011】けれども、前記第1カラム6aの前部材14a
は、前記OH基を持ち極性が大きい成分を強く吸着する
から、OH基を持つ成分は前部材14a に強く吸着され、
バックフラッシュしてもテーリングする。前記のよう
に、キャリアガスを第1カラム6aの下流側から上流側に
バックフラッシュしたとき、アルコールなどのOH基を
持ち極性が大きい成分は、前部材14a から溶出しにく
く、前部材14a を通過するために要する時間が長くなる
から、非メタン炭化水素の測定に要する時間が著しく長
くなったり、テーリングを起して測定が不能になること
が生じる課題がある。
【0012】本発明は、上記のような課題を解決するも
のであり、アルコールなどのOH基を持ち極性が大きい
成分がサンプルガスに含まれている場合も、テーリング
を小さくして、その非メタン炭化水素を高速で精度よく
測定することが可能な非メタン炭化水素分析計をうるこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の非メタン炭化水
素分析計は、担体に液相をコーティングした前部材と、
吸着剤を用いた後部材からなるカラムに、その前部材側
からキャリアガスでサンプルガスを導入して、サンプル
ガスの非メタン炭化水素をカラムで吸着し、他の成分を
カラムから溶出分離し、次に、前記キャリアガスを、カ
ラムの後部材側から前部材側にバックフラッシュして、
カラムが吸着した前記非メタン炭化水素を溶出し検出器
に移送して、その非メタン炭化水素を測定する非メタン
炭化水素分析計において、前記カラムの前部材の担体に
OH基をもつ液相をコーティングしたことを特徴とす
る。
【0014】前記担体の構成材としては、例えば、けい
そう土またはふつ素樹脂系を挙げることができ、この担
体にコーティングするOH基をもつ液相としては、例え
ば、ポリエチレングリコールを挙げることができる。後
部材を構成する吸着剤としては、例えば、ポーラスポリ
マービーズを挙げることができるが、この吸着剤はその
まま後部材として使用することが可能であるとともに、
この吸着剤に液相、例えば、アピエーゾングリースLま
たはアピエーゾングリースMなどをコーティングして後
部材として使用することも可能である。前部材と後部材
とは一体状に配置、または別体に設け、それらを並べて
配置するなど任意である。
【0015】前記カラムを、担体にOH基をもつ液相を
コーティングした前部材、担体に極性の小さいシリコン
系の液相をコーティングした中部材、吸着剤を用いた後
部材を、この順序で並べて構成することもできる。この
カラムは、その前部材でアルコールと芳香族炭化水素を
吸着し、中部材で高沸点脂肪族炭化水素を吸着し、後部
材で低沸点炭化水素を吸着するから、サンプルガスに、
n−C6 14またはn−C7 16などの高沸点脂肪族炭
化水素が含まれているときの分析に適する。
【0016】
【作用】前記本発明の非メタン炭化水素分析計は、その
カラムの前部材を、担体にOH基をもつ液相をコーティ
ングして構成している。したがって、このカラムにキャ
リアガスで導入したサンプルガスにアルコールなどのO
H基を持ち極性が大きい成分も含まれている場合は、そ
のアルコールなどのOH基を持ち極性が大きい成分及び
高沸点炭化水素を前部材が吸着し、低沸点炭化水素を後
部材に移送する。前記前部材によるアルコールなどのO
H基を持ち極性が大きい成分及び高沸点炭化水素の吸着
力は、後部材の吸着力に比して小さい。後部材はメタン
以外の低沸点炭化水素を吸着し、その他のメタンなどは
早く溶出して、その下流側に移送される。
【0017】したがって、前記キャリアガスを、カラム
の後部材側から前部材側にバックフラッシュさせたと
き、アルコールなどのOH基を持ち極性が大きい成分と
高沸点炭化水素は前部材から容易に溶出可能であり、か
つ前部材から溶出した成分はそのまま検出器に移送され
るから、前部材に吸着された成分を短時間で検出器に導
入することが可能である。また、後部材の成分はメタン
以外の低沸点炭化水素であって、これも比較的容易に早
く溶出して前記検出器に移送できるから、前記カラムが
吸着した非メタン炭化水素の全量を、テーリングを少な
くして高速で測定することが可能である。
【0018】また、カラムを前部材と中部材及び後部材
で形成した場合は、サンプルガスのアルコールと芳香族
炭化水素を前部材が吸着し、高沸点脂肪族炭化水素を中
部材が吸着し、後部材で低沸点炭化水素を吸着する。し
たがって、サンプルガスに高沸点脂肪族炭化水素が含ま
れている場合にも、キャリアガスをバックフラッシュさ
せたときにおける前記各成分の溶出を比較的短時間に進
行させることができ、カラムが吸着した非メタン炭化水
素の全量を、テーリングを少なくして高速で測定でき
る。
【0019】
【実施例】本発明の非メタン炭化水素分析計の第1実施
例を図1〜4について説明する。図1〜4において、符
号1〜5及び8は前記図6に示した従来例と同じである
から、同符号を付して詳細な説明を省略した。6はカラ
ムで、その上流側と下流側が10方切換弁1に接続され
ている。9は10方切換弁1に接続されたバイパスライ
ンで、その下流側に水素炎イオン化検出器10が接続され
ている。11は分岐ライン8の抵抗、12は10方切換弁1
に接続された放出ラインである。
【0020】前記非メタン炭化水素分析計において、そ
の10方切換弁1を実線の状態にしたときのフローシー
トは、図2のとおりで、キャリアガスライン2に計量管
5、カラム6、放出ライン12が、この順序で接続され
る。一方、分岐ライン8がバイパスライン9に接続さ
れ、バイパスライン9の下流側に水素炎イオン化検出器
10が接続される。10方切換弁1を破線の状態にしたと
きのフローシートは、図3のとおりで、キャリアガスラ
イン2から計量管5が切り離されて、その計量管5にサ
ンプルガスライン3が接続され、計量管5の下流側に放
出ライン4が接続されて、サンプルガスライン2に導入
されたサンプルガスの所定量を計量管5が貯える。一
方、キャリアガスライン2がカラム6の下流側に接続さ
れて、このカラム6の上流側がバイパスライン9に接続
され、かつ分岐ライン8に放出ライン12が接続される。
【0021】前記カラム6は、図4に示したように、カ
ラム管13内の上流側に、サンプルガス成分をほぼ吸着し
ないけいそう土からなる担体にOH基をもつ液相として
のポリエチレングリコールをコーティングしてなる前部
材14を配置し、カラム管13内の下流側に、吸着剤として
のポーラスポリマービーズからなる後部材15を配置し構
成されている。前記前部材14は、OH基を持ち極性が大
きい成分及び高沸点炭化水素を吸着し、低沸点炭化水素
は早く溶出して後部材15に移送される。後部材15はメタ
ン以外の低沸点炭化水素を吸着し、その他のメタンなど
は早く溶出させるから下流側に移送される。この後部材
15は前記のように吸着剤で構成しているから、その成分
吸着力は前部材14よりも大きくなる。
【0022】非メタン炭化水素の測定は、10方切換弁
1を実線の状態にして、図2に示したラインを構成し、
キャリアガスライン2のキャリアガスで計量管5に貯え
られた、アルコールなどのOH基を持ち極性が大きい成
分を含む自動車の排ガスなどのサンプルガスをカラム6
から放出ライン12に流動させる。カラム6をサンプルガ
スが通過する間に、前記OH基を持ち極性が大きい成分
及び高沸点の炭化水素は前部材14で吸着され、低沸点の
炭化水素は前部材14から早く溶出し後部材15に移送され
て、その後部材15に吸着される。一方、溶出時間が早い
酸素とメタンは前部材14と後部材15から先に溶出して放
出ライン12から放出される。
【0023】前記のように、酸素とメタンがカラム6か
ら溶出してから、10方切換弁1を破線の状態にして、
図3に示したラインを構成する。このラインではキャリ
アガスライン2のキャリアガスが、カラム6の下流側か
ら上流側にバックフラッシュする。このとき、前部材14
に吸着されたアルコールなどのOH基を持ち極性が大き
い成分と高沸点炭化水素は、前部材14から比較的容易に
溶出可能であり、かつそのままバイパスライン9を経て
検出器10に移送されるから、前部材14に吸着された前記
各成分を短時間(高速)で検出器10に導入できる。ま
た、後部材15が吸着した成分はメタン以外の低沸点炭化
水素であるから、これも比較的容易に早く溶出して前記
検出器10に移送できる。したがって、カラム6の前部材
14と後部材15とに吸着された非メタン炭化水素を、テー
リングを少なくして高速で、一つのピークとして精度よ
く測定することが可能である。サンプルガスにアルコー
ルなどのOH基を持ち極性が大きい成分が含まれていな
いときは、前部材14はサンプルガスの高沸点の炭化水素
を吸着する。
【0024】なお、前記前部材14と後部材15は、1本の
カラム管13に収容しているが、前部材14と後部材15とを
各独立状に構成して、それらを並べて配置することも可
能である。この実施例は、カラム6から溶出した酸素と
メタンとは放出ライン12で放出している。しかし、前記
前部材14と後部材15からなるカラム6を、図6に示した
従来例の非メタン炭化水素分析計における第1カラムと
して実施して、非メタン炭化水素と共に前記酸素とメタ
ンの測定を可能することも可能である。
【0025】図5は第2実施例の要部を示すものであっ
て、前記カラム6に関するものである。この第2実施例
のカラム6は、けいそう土からなる担体にOH基をもつ
液相としてのポリエチレングリコールをコーティングし
てなる前部材14、そう土からなる担体に極性が小さいシ
リコン系の液相をコーティングしてなる中部材16、吸着
剤としてのポーラスポリマービーズからなる後部材15
を、この順序で上流側から下流側に配置して構成されて
いる。この第2実施例では、カラム6を構成する前記前
部材14、中部材16、後部材15のそれぞれを独立状に示し
ているが、前記第1実施例に示したように、前部材14、
中部材16、後部材15のそれぞれを、1本のカラム管内に
並べて配置することも可能である。
【0026】したがって、前部材14側からカラム6にキ
ャリアガスでサンプルガスが導入されると、そのサンプ
ルガスのアルコール(CH3 OH、C2 H5 OHなど)
と芳香族炭化水素(C6 H6 、C7 H8 など)を前部材
14が吸着し、他の成分を溶出して下流側に流動させる。
このため、その高沸点脂肪族炭化水素を中部材16が吸着
し、他の成分を後部材15に流動させるから、後部材15が
低沸点炭化水素を吸着し、他のメタン、酸素などの成分
を溶出し下流側に流動させる。前記のように、カラム6
を構成した前部材14と中部材16及び後部材15のそれぞれ
が、サンプルガスの非メタン炭化水素である各成分を分
けて吸着する。したがって、キャリアガスを後部材15側
から前部材14側にバックフラッシュすると、前部材14と
中部材16及び後部材15のそれぞれが吸着した各成分をス
ムーズに溶出させることが可能であり、前記各成分をテ
ーリングを少なくして高速で測定することが可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1の非メタン炭化水素分
析計は、上記のように、そのカラムの前部材を、担体に
OH基をもつ液相をコーティングし構成しているから、
サンプルガスに含まれた高沸点炭化水素とアルコールな
どのOH基を持ち極性が大きい成分の両方を前記前部材
で吸着し、この前部材の下流側に配置した後部材にはメ
タン以外の低沸点炭化水素を吸着させることができる。
したがって、前記後部材側から前部材側にキャリアガス
をバックフラッシュしたときには、高沸点炭化水素及び
アルコールなどのOH基を持ち極性が大きい成分を比較
的容易に早く前部材から溶出させて、そのまま高速で検
出器に導入させるとともに、後部材の低沸点炭化水素も
比較的早く溶出して前記検出器に移送することが可能で
ある。このため、カラムの前部材と後部材とに吸着され
た非メタン炭化水素を、テーリングを少なくし一つのピ
ークとして精度よく高速で測定することができる。
【0028】請求項2の非メタン炭化水素分析計は、前
記前部材と後部材の間に、担体にシリコン系の液相をコ
ーティングした中部材を配置してカラムを構成してして
いるから、前部材が溶出した高沸点脂肪族炭化水素を前
記中部材で吸着することが可能である。したがって、サ
ンプルガスにアルコール及び高沸点脂肪族炭化水素が含
まれている場合にも、それらの各成分を前部材、中部材
のそれぞれで分離して吸着し、かつメタン以外の低沸点
炭化水素を後部材が分離吸着する。このため、キャリア
ガスをバックフラッシュしたときには、前記各成分をス
ムーズに溶出させることが可能であるから、その各成分
をテーリングを少なくして高速で測定することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の構成図である。
【図2】第1実施例のサンプルガスの成分分離時のフロ
ーチャートである。
【図3】第1実施例のキャリアガスバックフラッシュ時
のフローチャートである。
【図4】第1実施例のカラムの拡大断面図である。
【図5】第2実施例の要部の拡大図である。
【図6】従来例の構成図である。
【図7】従来例のサンプルガスの成分分離時のフローチ
ャートである。
【図8】従来例のキャリアガスバックフラッシュ時のフ
ローチャートである。
【図9】従来例の第1カラムの拡大断面図である。
【符号の説明】
1:10方切換弁、2:キャリアガスライン、3:サン
プルガスライン、5:計量管、6:カラム、10:水素炎
イオン化検出器、14:前部材、15:後部材、16:中部
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 30/48 G01N 30/48 B (56)参考文献 特開 平3−54459(JP,A) 特開 昭55−52252(JP,A) 実開 昭58−182155(JP,U) 実開 昭52−42687(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 30/88 G01N 30/00 G01N 30/08 G01N 30/40 G01N 30/48 CA(STN) JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担体に液相をコーティングした前部材
    と、吸着剤を用いた後部材からなるカラムに、その前部
    材側からキャリアガスでサンプルガスを導入して、サン
    プルガスの非メタン炭化水素をカラムで吸着し、他の成
    分をカラムから溶出分離し、次に、前記キャリアガス
    を、カラムの後部材側から前部材側にバックフラッシュ
    して、カラムが吸着した前記非メタン炭化水素を溶出し
    検出器に移送して、その非メタン炭化水素を測定する非
    メタン炭化水素分析計において、前記カラムの前部材の
    担体にOH基をもつ液相をコーティングしたことを特徴
    とする非メタン炭化水素分析計。
  2. 【請求項2】 担体にOH基をもつ液相をコーティング
    した前部材、担体にシリコン系の液相をコーティングし
    た中部材、吸着剤を用いた後部材を、この順序で並べて
    なるカラムに、その前部材側からキャリアガスでサンプ
    ルガスを導入して、サンプルガスのアルコールと芳香族
    炭化水素を前部材で、高沸点脂肪族炭化水素を中部材
    で、低沸点炭化水素を後部材でそれぞれ分離吸着し、他
    の成分をカラムから溶出分離し、次に、前記キャリアガ
    スを、カラムの後部材側から前部材側にバックフラッシ
    ュして、カラムが吸着した前記各成分を溶出し検出器に
    移送して、その各成分を測定することを特徴とする非メ
    タン炭化水素分析計。
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