JP3208076U - 身元確認システム - Google Patents
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Abstract
【課題】近年大きな社会問題化しつつある徘徊老人の保護時、地震等の災害時、旅先での急病発生時等における救出者の身元確認を、確実容易に実施することができる身元確認システムを提供する。【解決手段】本人情報が記録されるサーバー1と、サーバー1に記録された本人情報にアクセス可能な二次元コードシール4と、二次元コードを読み取る情報通信端末とから構成され、情報通信端末によって二次元コードが読み取られると、インターネットを介してサーバー1に自動的にアクセスし、情報通信端末の画面上に本人情報が表示される。【選択図】図1
Description
本願考案は、近年大きな社会問題化しつつある徘徊老人の保護時、地震等の災害時、旅先での急病発生時等における救出者の身元確認システムに関する。
本格的な超高齢化社会を迎える我が国は、認知症やアルツハイマー病等によって、家族や介護福祉士が知らない間に勝手に外出し、徘徊したまた戻らない身元不明の老人が保護される事件が多発しており、大きな社会問題となっている。
こうした徘徊老人の身元を特定できるよう、実用新案登録文献1、2、3、4等では衣服や靴に名札を付けたり、或いは個人情報が記録された二次元コードを付した札を携帯できるようにするなどの工夫がなされている
しかしながら上記各実用新案登録文献に開示された方法では、全ての衣服や靴等に名札を付けなければならず、縫い付け作業も大変な上に、パジャマや下着姿のままで徘徊されてしまうと、身元を特定できない。また、首から下げて携帯するような札等では、老人がこれを勝手に外してしまうと言う問題がある。
また、徘徊老人問題以外にも、巨大地震等の災害によって被災された者の身元確認や、訪日外国人の急増による保護が必要となった者の身元確認も社会問題の一つとなっている。
本願考案者らは、徘徊老人の身元を簡単に確認できるようにするため、樹脂フィルムに印刷され、個人情報が記録された二次元コードシールを爪に貼り付け、前記二次元コードシールに記録された個人情報を読取機で読取ることで、個人を特定できるシステムを登録実用新案第3196437号(実用新案登録文献5)で提案しているが、これだけでは自然災害や訪日外国人等の身元確認までもカバーできなかった。
本願考案は、上記した課題を解決するため、二次元コードシールを用いて身元確認を確実、容易に実施できるようにしたものである。
本願考案は上記目的を達成するための身元確認システムであって、インターネット上の特定サイトから本人情報を入力し、当該入力した情報が記録されるサーバーと、前記サーバーに記録された前記本人情報にアクセス可能な情報を二次元コードとして記録し、当該二次元コードをシールとして作成する二次元コードシール作成手段と、前記二次元コードを読み取る情報通信端末とから構成され、前記二次元コードシールは、前記本人情報を記録した者の体の一部に貼り付けられるシールとして作成されるか、又は前記本人情報を記録した者が携帯するホルダーに貼付され、前記情報通信端末によって前記二次元コードが読み取られると、インターネットを介して前記サーバーに自動的にアクセスし、前記情報通信端末の画面上に前記本人情報が表示される、ことを特徴とする。
本願考案によれば、拡大普及するスマートフォンを用い、保護或いは救出された者に貼付された(或いは携帯している)二次元コードを読み取ることにより、インターネットを通じてサクセスされるサーバーに記録されている各種の情報を確認することができるため、簡単な構成で、確実に本人確認を行うことができる。
また外国人が日本を訪問する前に、自国にいながらインターネットを活用して本人情報を登録し、日本に入国した後に二次元コードシールを受取ることができるようにすることで、訪日外国人が安心して日本での旅行を楽しむことができる。
更に、本人情報入力時に、警備保障会社との間で駆け付け支援契約も行えるようにすることで、更に安心して生活し、旅行することができる。
以下、本願考案の実施形態について説明する。
図1は、本考案を実施するための一例としてのシステム全体像である。本考案に係る身元確認システムを利用する者は、インターネット上に開設しているウェブサイト(図示せず)にアクセスし、当該ウェブサイトから本システムを利用するための申し込みと、必要な情報をパソコン2(又は情報端末)から入力する。なお、認知症患者等の申込みは、本人に代わって家族や施設関係者であっても良い。また申し込みは、国内だけからだけではなく、国外からも可能であり、登録者は日本人だけでなく外国人であっても良い。
図1は、本考案を実施するための一例としてのシステム全体像である。本考案に係る身元確認システムを利用する者は、インターネット上に開設しているウェブサイト(図示せず)にアクセスし、当該ウェブサイトから本システムを利用するための申し込みと、必要な情報をパソコン2(又は情報端末)から入力する。なお、認知症患者等の申込みは、本人に代わって家族や施設関係者であっても良い。また申し込みは、国内だけからだけではなく、国外からも可能であり、登録者は日本人だけでなく外国人であっても良い。
上記ウェブサイトから入力する情報は、基本的に本人身元情報、医療関連情報であり、本人身元情報には、氏名、性別、年齢、生年月日、住所、連絡先、電話番号等を含み、医療関連情報には、かかりつけ病院名、疾病名、服用中の薬剤名、かかりつけ薬局等を含む。申し込み者が訪日外国人である場合には、英語で入力し、パスポート情報、宿泊先ホテル情報、日本の身元引受先情報等を入力する。
更に、警察等によって保護された時に、警備保障会社の担当者が駆け付けてサポートすることを希望する者は、「警備保障会社駆け付けサポート」を選択して、必要な契約を合わせて行うことができるようにしても良い。
上記各情報は、本システム全体を運用管理するサーバー1内に保存される。サーバー1に保存された各情報はインターネットを経由し、保護した者によって閲覧可能となっている。具体的には、サーバー1に記録された本人情報にアクセス可能な情報を二次元コードとして記録し、二次元コードシール作成手段によって二次元コードシール4を作成し、当該二次元コードをスマートフォン等で読み取ることで、自動的にサーバー1にアクセスできるようになっている。本実施例における二次元コードシール4は、QRコード(登録商標)を使用しているが、その他のコードであっても良い。
二次元コードシール4は、人間の手又は足の爪或いは皮膚に貼り付けられるシール、または携帯可能なホルダー(キーホルダー等)に貼付けても良い。なお皮膚に貼り付ける二次元コードシール4は、医療用シールであることが望ましい。
二次元コードシール作成手段3によって作成された二次元コードシール4は、郵送等によって申込者に送付される。なお、海外から申し込んだ訪日外国人の場合、事前に登録してある宿泊先ホテル等に郵送される。
二次元コードシール4を身に着けている者を警察官等が保護した場合、警察官等は、スマートフォン等を使って二次元コードを読み取る。図2は、二次元コードをスマートフォンで読取った後に、サーバー1から送られてくるデータの画面表示である。
スマートフォンの画面には、本人(または代行者)が入力した本人身元情報、医療関連情報、警備保障会社駆け付けサポートの項目が表示され、各項目をクリックすると、その詳細情報が表示されるようになっている。
図3はサーバーに記録されている本人身元情報の表示一覧、図4は医療情報の表示一覧、図5は警備保障会社駆け付けサポート情報の一覧である。
図3に示す本人身元情報の例では、本人顔写真とともに、氏名、年齢、生年月日、血液型、連絡先住所、連絡先電話番号が一覧表示されている。なお、本人情報をどこまで表示するかは、セキュリティ面も踏まえて適宜に取捨選択すれば良い。
図4に示す医療情報の表示一覧の例では、現在患っている疾病名、現在服用している薬剤名、かかりつけ薬局、或いはかかりつけ病院等が表示される。当該医療情報は、保護された時点で健康面に問題があり危険な状態にある場合、これらの情報を基に直ちに応急措置を行うことが可能となるため、全ての詳細情報を表示することが望ましい。
図5に示す警備保障会社駆け付けサポート情報の表示例では、警備保障会社の連絡先、担当者名、駆け付けサポートサービスの内容が表示されている。一時保護している警察署から警備保障会社に連絡することにより、警備保障会社の担当者が駆け付け、自宅や介護施設まで送り届けることができる。
また、保護した者が、スマートフォン画面に表示されている「現在地」アイコンをクリックすると、図6に示すとおり、地図上に現在地と時刻が表示されるとともに、この情報が自動的にサーバーに送信されるようになっている。保護された正確な場所と時刻がサーバーに送信され、その後、警備保障会社駆け付けサポート契約を行っている者に対しては、当該情報が警備保障会社に自動送信され、また本人登録を介護施設や家族が代行している場合には、介護施設や家族に対して、保護された正確な場所と時刻が自動送信されるようになっている。
以上、本願考案によれば、拡大普及するスマートフォンを用い、保護或いは救出された者に貼付された(或いは携帯している)二次元コードを読み取ることにより、インターネットを通じてサクセスされるサーバーに記録されている各種の情報を確認することができるため、簡単な構成で、確実に本人確認を行うことができる。
1 サーバー
2 パソコン又は情報端末
3 二次元コードシール作成手段
4 二次元コードシール
5 スマートフォン
2 パソコン又は情報端末
3 二次元コードシール作成手段
4 二次元コードシール
5 スマートフォン
Claims (9)
- 身元確認システムであって、
インターネット上の特定サイトから本人情報を入力し、当該入力した情報が記録されるサーバーと、
前記サーバーに記録された前記本人情報にアクセス可能な情報を二次元コードとして記録し、当該二次元コードをシールとして作成する二次元コードシール作成手段と、
前記二次元コードを読み取る情報通信端末とから構成され、
前記二次元コードシールは、前記本人情報を記録した者の体の一部に貼り付けられるシールとして作成されるか、又は前記本人情報を記録した者が携帯するホルダーに貼付され、
前記情報通信端末によって前記二次元コードが読み取られると、インターネットを介して前記サーバーに自動的にアクセスし、
前記情報通信端末の画面上に前記本人情報が表示される、
ことを特徴とする身元確認システム。 - 前記本人情報は、氏名、性別、年齢、生年月日、住所、連絡先、電話番号、かかりつけ薬局、かかりつけ病院名、疾病名、服用中の薬剤名を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の身元確認システム。 - 前記二次元コードが、QRコード(登録商標)である、
ことを特徴とする請求項1ないし2のいずれか1項に記載の身元確認システム。 - 前記二次元コードシールは、人間の手又は足の爪或いは皮膚に貼り付けられるシールである、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の身元確認システム。 - 皮膚に貼り付けられる前記二次元コードシールは、医療用シールである、
ことを特徴とする請求項4に記載の身元確認システム。 - 前記情報通信端末によって前記二次元コードが読み取られると、前記情報通信端末の画面上に地図と現在位置情報が表示される、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の身元確認システム。 - 前記本人情報の入力が国外から行われた場合、入力した本人が国内に入った後に当該本人に前記二次元コードシールが配布される、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の身元確認システム。 - 前記本人情報の入力が国外から行われる場合、入力言語及び前記サーバーに記録されている情報は英語であり、前記本人情報には、パスポート番号、国籍、国内宿泊先を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の身元確認システム。 - 前記本人情報の記録の際、更に警備保障会社による駆け付けサービスの契約有無を記録でき、前記契約が行われている者の前記二次元コードを前記情報通信端末によって読み取ると、前記情報通信端末の画面上に警備保障会社の連絡先が表示される、
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の身元確認システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016004872U JP3208076U (ja) | 2016-10-07 | 2016-10-07 | 身元確認システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016004872U JP3208076U (ja) | 2016-10-07 | 2016-10-07 | 身元確認システム |
Publications (1)
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JP3208076U true JP3208076U (ja) | 2016-12-22 |
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ID=57572576
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JP2016004872U Active JP3208076U (ja) | 2016-10-07 | 2016-10-07 | 身元確認システム |
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JP (1) | JP3208076U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7397547B1 (ja) * | 2023-06-29 | 2023-12-13 | 昭 後久 | 迷子支援システム |
-
2016
- 2016-10-07 JP JP2016004872U patent/JP3208076U/ja active Active
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