JP3207867U - 携帯ホルダー及び可搬物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末機器に一緒に被収容物を収納することで、被収容物を忘れることを防止できる携帯ホルダー及びこの携帯ホルダーが設けられた可搬物品を提供する。【解決手段】携帯ホルダー1が、携帯端末機器2の取付面6と平行な上端面を有し、この上端面から深さ方向に被収容物4の厚さに等価な深さまで掘り込まれた凹部を有するホルダー本体部と、上端面に設けられ、ホルダー本体部を携帯端末機器2に固定する取付部と、ホルダー本体部の一部に設けられ、凹部に収納された被収容物4が抜け落ちるのを防止するように保持する保持機構とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、携帯ホルダー及びこの携帯ホルダーと結合した可搬物品に係り、特に、鍵やカード等の物品を忘れたり紛失したりすることを防止することに有効な携帯ホルダー及びこの携帯ホルダーを備えた可搬物品に関する。
鍵やカード等の物品を保持可能なホルダーを、持ち運びが可能な携帯物に取り付けた技術として、チケットやカード等を保持するホルダーを、時計に取付けた技術がある(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1に開示されている技術では、カード等を保持するホルダーが、時刻表示部が形成されている基部に取り付けられている。また、ホルダーは、基部の下端部から常に突出している。
特許第3397875号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、ホルダーが基部の下端部から常に突出しているため、携帯電話等、ポケット等に収納する機会が多い携帯端末機器へ取り付けての使用には不適切であるという問題点があった。本考案の課題は、携帯電話等、常時携帯することが日常のルーチンとなっている携帯端末機器に物品の収納部を有する携帯ホルダーを装着することにより、物品の置き忘れや紛失を防止することが可能な携帯ホルダー及びこの携帯ホルダーを備えた可搬物品を提供することである。
上記課題を解決するために、本考案の第1の態様は、(a)携帯端末機器の取付面と平行な上端面を有し、この上端面から深さ方向に被収容物の厚さに等価な深さまで掘り込まれた凹部を有するホルダー本体部と、(b)上端面に設けられ、ホルダー本体部を携帯端末機器に固定する取付部と、(c)ホルダー本体部の一部に設けられ、凹部に収納された被収容物が抜け落ちるのを防止するように保持する保持機構とを備える携帯ホルダーであることを要旨とする。
本考案の第2の態様は、(a)携帯端末機器の取付面と平行な底面部を有し、この底面部から厚さ方向に被収容物の厚さの空間が設けられるように、底面部から被収容物の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる3つの側面部で箱状の形状をなしたホルダー本体部と、(b)底面部に設けられ、ホルダー本体部を携帯端末機器に固定する取付部と、(c)ホルダー本体部の内部に定義される空間を閉じた空間とする蓋部材であって、空間を閉じた空間を構成した際に、底面部と平行な面をなす天板部と、この天板部の端面に天板部とL字型の断面構造をなすように接続された垂下部を備え、この垂下部が箱状の形状の1つの側面部をなす蓋部材と、(d)蓋部材をホルダー本体部に対しヒンジ支点を介して開閉自在とし、閉じた空間の内部に収納された被収容物が抜け落ちるのを防止するように保持する保持機構とを備える携帯ホルダーであることを要旨とする。
本考案の第3の態様は、携帯端末機器の取付面と平行で、被収容物の厚さよりも厚い肉厚の背面部を有し、この背面部から厚さ方向に携帯端末機器の厚さの空間が設けられるように、背面部の周辺から携帯端末機器の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる周面部で箱状の形状をなした、弾性を有する樹脂材料からなるケース部を備える携帯ホルダーであることを要旨とする。本考案の第3の態様に係る携帯ホルダーでは、背面部の内部に矩形の薄肉部で蓋がされるように被収容物を収納可能な高さの空洞部を設け、薄肉部の矩形の1辺と背面部の肉厚箇所との間に直線状のスリットが設けられ、ケース部が応力変形することにより、スリットの溝幅を拡げて、空洞部の内部に被収容物を収納し、スリットの溝幅を縮まることにより、被収容物が抜け落ちるのを防止する。
本考案の第4の態様は、携帯端末機器の取付面と平行で、被収容物の厚さよりも厚い肉厚の背面部を有し、この背面部の周辺部において、背面部から厚さ方向に携帯端末機器の厚さが維持可能なように、背面部から携帯端末機器の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる周面部で箱状の形状をなす、弾性を有する樹脂材料からなるケース部を備える携帯ホルダーであることを要旨とする。本考案の第4の態様に係る携帯ホルダーでは、背面部の内部に矩形の薄肉部で蓋がされるように被収容物を収納可能な高さの空洞部を設け、薄肉部の矩形の1辺と背面部の肉厚箇所との間にコの字型のスリットが設けられ、このスリットを介して、薄肉部の一部を片開き状に剥離し、空洞部の内部に被収容物を収納し、薄肉部を弾性応力で、戻すことにより、被収容物が抜け落ちるのを防止する。
本考案の第5の態様は、(a)携帯端末機器の取付面と平行な主面を有し、剛性を有する硬板部と、(b)硬板部に取り付けられて硬板部と共に袋を形成する、弾性を有する樹脂材料からなる柔板部と、を備える携帯ホルダーであることを要旨とする。本考案の第5の態様に係る可搬物品では、柔板部を変形させて袋に設けた開口部から袋の内部に被収容物を収納し、柔板部を弾性応力で戻すことにより、被収容物が抜け落ちるのを防止する。更に、本考案の第5の態様に係る可搬物品では、硬板部と柔板部との間の空間を、被収容物を収容する収容部としている。
本考案の第6の態様は、(a)取付面を有する携帯端末機器と、(b)取付面と平行な上端面を有し、この上端面から深さ方向に被収容物の厚さに等価な深さまで掘り込まれた凹部を有するホルダー本体部と、(c)上端面に設けられ、携帯端末機器に対しホルダー本体部を固定する取付部と、(d)ホルダー本体部の一部に設けられ、凹部に収納された被収容物が抜け落ちるのを防止するように保持する保持機構を備える可搬物品であることを要旨とする。本考案の第6の態様に係る可搬物品では、取付面と凹部の底面との間の空間を被収容物を収容する収容部としている。
本考案の第7の態様は、(a)取付面を有する携帯端末機器と、(b)取付面と平行な底面部を有し、この底面部から厚さ方向に被収容物の厚さの空間が設けられるように、底面部から被収容物の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる3つの側面部で箱状の形状をなしたホルダー本体部と、(c)底面部に設けられ、携帯端末機器に対しホルダー本体部を固定する取付部と、(d)ホルダー本体部の内部に定義される空間を閉じた空間とする蓋部材であって、空間を閉じた空間を構成した際に、底面部と平行な面をなす天板部と、この天板部の端面に天板部とL字型の断面構造をなすように接続された垂下部を備え、この垂下部が箱状の形状の1つの側面部をなす蓋部材と、(e)蓋部材をホルダー本体部に対しヒンジ支点を介して開閉自在とし、閉じた空間の内部に収納された被収容物が抜け落ちるのを防止するように保持する保持機構を備える可搬物品であることを要旨とする。本考案の第7の態様に係る可搬物品では、閉じた空間を、被収容物が収容される収容部としている。
本考案の第8の態様は、取付面を有する携帯端末機器と、取付面と平行で、被収容物の厚さよりも厚い肉厚の背面部を有し、この背面部から厚さ方向に携帯端末機器の厚さの空間が設けられるように、背面部の周辺から携帯端末機器の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる周面部で箱状の形状をなした、弾性を有する樹脂材料からなるケース部を備える可搬物品であることを要旨とする。本考案の第8の態様に係る可搬物品では、背面部の内部に矩形の薄肉部で蓋がされるように被収容物を収納可能な高さの空洞部が設けられ、更に、薄肉部の矩形の1辺と背面部の肉厚箇所との間に直線状のスリットが設けられている。本考案の第8の態様に係る可搬物品では、ケース部が応力変形することにより、スリットの溝幅を拡げて、空洞部の内部に被収容物を収納し、スリットの溝幅を縮まることにより、被収容物が抜け落ちるのを防止し、空洞部を、被収容物が収容される収容部としている。
本考案の第9の態様は、取付面を有する携帯端末機器と、取付面と平行で、被収容物の厚さよりも厚い肉厚の背面部を有し、この背面部の周辺部において、背面部から厚さ方向に携帯端末機器の厚さが維持可能なように、背面部から携帯端末機器の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる周面部で箱状の形状をなす、弾性を有する樹脂材料からなるケース部を備える可搬物品であることを要旨とする。本考案の第9の態様に係る可搬物品では、背面部の内部に矩形の薄肉部で蓋がされるように被収容物を収納可能な高さの空洞部を設けられている。更に、本考案の第9の態様に係る可搬物品では、薄肉部の矩形の1辺と背面部の肉厚箇所との間にコの字型のスリットが設けられ、このスリットを介して、薄肉部の一部を片開き状に剥離し、空洞部の内部に被収容物を収納し、薄肉部を弾性応力で戻すことにより、被収容物が抜け落ちるのを防止する。
本考案の第10の態様は、取付面を有する携帯端末機器と、取付面と平行な主面を有し、剛性を有する硬板部と、硬板部に取り付けられて硬板部と共に袋を形成する、弾性を有する樹脂材料からなる柔板部と、を備える可搬物品であることを要旨とする。本考案の第10の態様に係る可搬物品では、柔板部を変形させて袋に設けた開口部から袋の内部に被収容物を収納し、柔板部を弾性応力で戻すことにより、被収容物が抜け落ちるのを防止する。
本考案によれば、ポケット等に収納して常時携帯することが日常のルーチンとなっている携帯端末機器に、物品の収納部を有する携帯ホルダーが簡単に装着できるので、この携帯ホルダーの収納部に置き忘れ等が頻発する物品を収納することにより、物品の置き忘れ等を防止することが可能な携帯ホルダー及びこの携帯ホルダーを備えた可搬物品を提供することができる。
本考案の第1の実施形態に係る携帯ホルダーの使用状態を表す斜視図である。 本考案の第1の実施形態に係る携帯ホルダーの使用状態を表す斜視図である。 本考案の第1の実施形態に係る携帯ホルダーの平面図である。 図3のIV線矢視図である。 本考案の第1の実施形態に係る携帯ホルダーの構成を表す斜視図である。 本考案の第2の実施形態に係る携帯ホルダーの使用状態を表す斜視図である。 本考案の第2の実施形態に係る携帯ホルダーの使用状態を表す斜視図である。 本考案の第2の実施形態に係る携帯ホルダーの構成を表す斜視図である。 本考案の第3の実施形態に係る携帯ホルダーの使用状態を表す斜視図である。 本考案の第3の実施形態に係る携帯ホルダーの構成を表す斜視図である。 図10のXI‐XI線断面図である。 本考案の第4の実施形態に係る携帯ホルダーの使用状態を表す斜視図である。 本考案の第4の実施形態に係る携帯ホルダーの構成を表す斜視図である。 図13のXIV‐XIV線断面図である。 本考案の第5の実施形態に係る携帯ホルダーの使用状態を表す斜視図である。 本考案の第5の実施形態に係る携帯ホルダーの構成を表す斜視図である。 図16のXVII線矢視図である。 図17のXVIII線矢視図である。
図面を参照して、本考案の第1〜第5の実施形態を以下において説明する。以下の説明で参照する図面の記載にいて、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
更に、以下に示す第1〜第5の実施形態は、本考案の技術的思想を具体化するための携帯ホルダーを例示するものであって、本考案の技術的思想は、構成部品の材質や、それらの形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本考案の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。又。以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」に、「右」が「左」になることは勿論である。
(第1の実施形態)
図1及び図2に示すように、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1は、常時、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2の側面に取り付けて、被収容物4を収容する構造物であり、携帯端末機器2の側面に携帯ホルダー1を固定することにより、第1の実施形態に係る可搬物品が実現される。携帯端末機器2は、携帯ホルダー1を取り付ける対象となる物品であり、搬送が可能な物品である。被収容物4は、置き忘れや紛失の発生の可能性が高い物品である。第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、携帯端末機器2を、板状に形成されたスマートフォンとした場合について説明する。被収容物4は、携帯端末機器2に取り付けた携帯ホルダー1に収容される物品であるが、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、被収容物4を、ドア等の鍵とした場合について説明する。ドア等の鍵は置き忘れや紛失の発生の可能性が高い物品の代表例である。
図3〜図5に示すように、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1は、ホルダー本体部10と、ホルダー本体部10に設けられた凹部12と、凹部12の内部に設けられた弾性部材14を備えている。ホルダー本体部10は、例えば、プラスチック等の樹脂材料を用いて、六面の外面を有する板状に形成されている。凹部12は、ホルダー本体部10が有する外面のうち、図1及び図2に示すように、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態で、携帯端末機器2の取付面6と対向する面(対向面)の一部を掘り込んで形成されている。取付面6は、携帯端末機器2が有する一つの面であり、ホルダー本体部の上端面は、携帯端末機器2の取付面6と平行な面となっている。ホルダー本体部の上端面から深さ方向に被収容物4の厚さに等価な深さまで凹部12が掘り込まれている。
凹部12の形状は、被収容物4の外形に沿った形状に形成されている。第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、被収容物4がドア等の鍵であるが、鍵の形状は、鍵穴に差し込むブレード部4aと、ブレード部4aと連続し、鍵の使用者が指等で保持する頭部4bを備える。また、一般的に、鍵の頭部4bの幅(取付面6に沿った幅、図3及び図5中では、双方向矢印で「被収容物の幅」と表す)は、鍵のブレード部4aの幅よりも大きい。したがって、凹部12は、図3〜図5に示すように、小幅部12aと、大幅部12bを備えている。小幅部12aは、鍵のブレード部4aの幅に応じた形状に形成されている。小幅部12aのブレード部4aと対向する面は、平面に形成されている。大幅部12bは、鍵の頭部4bの幅に応じて、小幅部12aよりも大きい幅で形成されている。大幅部12bの頭部4bと対向する面は、平面に形成されている。ホルダー本体部10のうち凹部12が形成されている部分の厚さ10da(ホルダー本体部10の板厚)は、図4に示すように、ホルダー本体部10のうち凹部12が形成されていない部分の厚さ10dbよりも薄い。図4に示すように、対向面のうち、凹部12が形成されていない箇所に相当するホルダー本体部10の上端面の部分には、取付部16が形成されている。
取付部16は、携帯端末機器2の側面に携帯ホルダー1を固定するための部材の層であり、例えば接着剤の層が利用可能である。このため、取付部16は、例えば、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂及びウレタン樹脂のうち少なくとも一つで生成されている材料を用いて、層状に形成することが可能である。なお、取付部16は、例えば、両面に接着剤を塗布したテープ(両面接着テープ)を用いて形成してもよく、半田、銀ロウ等の層も取付部16として採用可能である。ホルダー本体部10と携帯端末機器2の側面がともに金属であれば、溶接によって、携帯端末機器2の側面に携帯ホルダー1を固定することも可能である。溶接によって携帯端末機器2の側面に携帯ホルダー1を接合した場合は、金属学的な溶接部が取付部16に対応する。また、携帯端末機器2の側面に携帯ホルダー1を一体成形で形成した場合は、一体成形で携帯端末機器2の側面に携帯ホルダー1が結合されている箇所が取付部16に対応する。更にボルトやリベット等の結合部材も取付部16として採用可能である。いずれにせよ、取付部16を介して対向面を取付面6に配置し、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態では、凹部12により、ホルダー本体部10と携帯端末機器2との間に空間が形成される。これにより、ホルダー本体部10と凹部12は、被収容物4を収容する空間である収容部8を形成している。また、収容部8は、取付面6の側に配置される。
収容部8の輪郭(収容部輪郭線8CL)は、取付面6の平面視(図1及び図2中に、矢印で「平面視」と表す方向からの視線)で、取付面6の輪郭(対象面輪郭線6CL)の内側へ配置されている。したがって、収容部8は、被収容物4を取付面6に沿って移動させることで、収容部8へ被収容物4を収容する、または、収容部8から被収容物4を取り出すことが可能な空間である。
携帯ホルダー1は、図1及び図2に示すように、携帯端末機器2の外面のうち、携帯端末機器2が備える外部情報取得部18が配置されていない部分に取り付ける。外部情報取得部18は、携帯端末機器2の外部の情報を取得する機構である。図1及び図2に示した第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、外部情報取得部18を、カメラとした場合について説明する。なお、外部情報取得部18としては、カメラ以外にも、スピーカーやマイクがある。したがって、携帯ホルダー1は、取付面6のうち、外部情報取得部18と異なる位置に配置されている。さらに、携帯ホルダー1は、携帯端末機器2の外面のうち、携帯端末機器2に着脱されるカバー部材20が配置されていない部分に取り付ける。
カバー部材20は、携帯端末機器2に内蔵される物品を保持する、携帯端末機器2に固有の部材である。第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、カバー部材20を、携帯端末機器2に内蔵した電池の蓋(電池蓋)とした場合について説明する。なお、カバー部材20としては、電池蓋以外にも、携帯端末機器2に内蔵した記憶媒体(メモリーカード)のカバーや、携帯端末機器2に内蔵したイヤホンジャックのカバーがある。したがって、携帯ホルダー1は、取付面6のうち、カバー部材20と異なる位置に配置されている。
凹部12の内部に設けられた弾性部材14は、凹部12が構成する収容部8の空間に収容した被収容物4を、収容部8の内部において、弾性力で押し付けて被収容物4を収容部8に保持する部材である。第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、弾性部材14を、図3〜図5に示すように、一枚の板ばねで形成した場合について説明する。また、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、弾性部材14を、ホルダー本体部10と同様、例えば、プラスチック等の樹脂材料を用いて形成した場合について説明する。
図5に示すように、帯状をなす弾性部材14の一方の端部は凹部12の側壁の一部に固定され、帯の長手方向の端部は、凹部12のうち、被収容物4と対向する面に沿って移動可能なように取り付けられている。また、弾性部材14は、弾性部材14の幅方向(帯の幅方向)が、ホルダー本体部10の板厚方向(厚さ方向)と平行となる配向で、凹部12に取り付けられている。したがって、弾性部材14が外力や復元力によって弾性変形する方向は、頭部4bの幅やブレード部4aの幅に沿った方向となる。第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、図3〜図5に示すように、弾性部材14の一方の端部を、小幅部12aの側壁面に取り付けた場合について説明する。第1の実施形態に係る携帯ホルダー1において、弾性部材14は、収容部8の空間に収容した被収容物4を保持し、被収容物4が収容部8から抜け落ちることを防止する「保持機構」の要素を構成する。
第1の実施形態に係る携帯ホルダー1の使用時において、被収容物4を収容部8の空間に収容する際には、大幅部12bへ、被収容物4である鍵を、取付面6に沿って移動させて、ブレード部4aの側から挿入する。凹部12のうち、ブレード部4aの幅に応じた形状に形成された小幅部12aには、弾性部材14が保持機構として取り付けられているので、被収容物4を取付面6に沿って移動させて、ブレード部4aの側から挿入すると、収容部8の空間の内部において、弾性部材14がブレード部4aから受ける外力により弾性変形して圧縮される。
そして、ブレード部4aを小幅部12aに配置し、頭部4bを大幅部12bに配置して、被収容物4を収容部8の空間に収容すると、弾性部材14は、復元力により弾性変形して、ブレード部4aを押圧する。これにより、弾性部材14によって実現される第1の実施形態に係る携帯ホルダー1の保持機構は、収容部8の空間に収容した被収容物4を弾性力で押し付けて、収容部8内に被収容物4を保持し、被収容物4が収容部8から抜け落ちることを防止する。このため、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2であるスマートフォンの使用時(通話時等)に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、弾性部材14の弾性力により、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能である。
また、携帯ホルダー1の使用時において、収容部8から被収容物4を取り出す際には、大幅部12bへ配置されている頭部4bを保持した状態で、被収容物4である鍵を、取付面6に沿って、弾性部材14の弾性力よりも強い力で移動させる。弾性部材14の弾性力よりも強い力が印加されると、弾性部材14は、ブレード部4aの移動に伴い、ブレード部4aの形状に沿って弾性変形する。このため、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、収容部8から被収容物4を取り出す場合であっても、被収容物4が弾性部材14から過剰な押圧力を受けること無く、被収容物4を取付面6に沿って移動させることが可能となり、円滑に収容部8から被収容物4を取り出すことが可能となる。
第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、図1及び図2に示したように、収容部8の輪郭(収容部輪郭線8CL)は、取付面6の平面視で、取付面6の輪郭(対象面輪郭線6CL)の内側へ配置されている。このため、収容部8の形状が、取付面6の平面視で、携帯端末機器2から突出しない小さな面積の形状となり、ポケット等に収納する機会が多い携帯端末機器である携帯端末機器2へ取り付けた状態で、適切に使用することが可能な携帯ホルダー1を提供することが可能となる。
なお、上述した第1の実施形態に係る携帯ホルダー1は、本考案の一例であり、本考案は、上述した第1の実施形態に係る携帯ホルダー1に限定されることはなく、第1の実施形態以外の態様であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
第1の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、収容部8には、収容部8に被収容物4を保持する保持機構が備えられている。このため、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2の使用時に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、保持機構が被収容物4を保持するため、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能である。又、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2の使用時に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、弾性部材14の弾性力により、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能である。その結果、被収容物4の紛失や損傷の可能性を、低減させることが可能となる。
携帯ホルダー1が、取付面6のうち外部情報取得部18と異なる位置に配置されている。その結果、携帯ホルダー1が、外部情報取得部18による情報の取得を阻害することを抑制することが可能となる。又、携帯ホルダー1が、取付面6のうちカバー部材20と異なる位置に配置されている。その結果、携帯ホルダー1が、携帯端末機器2が内蔵した物品の交換等を阻害することを抑制することが可能となる。以上のとおり、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2に携帯ホルダー1を固定し、置き忘れ等の可能性が高い被収容物4を携帯ホルダー1の収容部8の空間に収容することをルーチンとすることで、被収容物4の置き忘れ等を有効に防止できる。
=第1の実施形態に係る携帯ホルダー1の変形例=
第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、携帯端末機器2をスマートフォンとしたが、これに限定するものではない。すなわち、携帯端末機器2を、例えば、折り畳み式の携帯電話や、スマートフォンよりも大型であるタブレット端末等としてもよい。第1の実施形態に係る携帯ホルダー1の保持機構を、弾性力により被収容物4を保持する弾性部材14による構成で説明したが、保持機構の構成は、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1の変形例に係る携帯ホルダー1が携帯端末機器2の動作に影響を与えない強さの磁力の磁石を有する構造とし、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1の変形例に係る携帯ホルダー1の保持機構を、磁力によって金属製の被収容物4を保持するメカニズムを採用してもよい。
第1の実施形態に係る携帯ホルダー1では、小幅部12aのブレード部4aと対向する面を、平面で形成したが、これに限定するものではない。すなわち、小幅部12aのブレード部4aと対向する面に、例えば、被収容物4である鍵が有する凹部と噛み合う凸部と、鍵が有する凸部と噛み合う凹部を形成し、これらの凸部及び凹部を、鍵が有する凹部及び凸部と噛み合わせることで、被収容物4を保持してもよい。
(第2の実施形態)
図6及び図7に示すように、第2の実施形態に係る携帯ホルダー1は、常時、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2に取り付けられ、置き忘れや紛失の発生の可能性が高い物品である被収容物4を収容して置き忘れ等を有効に防止することが可能な構造物である。携帯端末機器2の側面に第2の実施形態に係る携帯ホルダー1を固定することにより、第2の実施形態に係る可搬物品が実現される。第2の実施形態に係る携帯ホルダー1でも、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1と同様、一例として、携帯端末機器2を、板状に形成されたスマートフォンとした場合について説明する。また、第2の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、被収容物4を、名刺とした場合について説明する。第2の実施形態に係る携帯ホルダー1は、図6〜図8に示すように、ホルダー本体部10と、蓋部材22を備えている。ホルダー本体部10は、例えば、アルミ等の金属材料を用いて、底面部24と、底面部24に連続した三面の側面部26a〜側面部26cを有する箱状に形成されている。
底面部24は、長方形に形成された板状の部材である。図8に示すように、底面部24のうち、携帯端末機器2の取付面6と対向する面には、接着剤として機能する取付部16が形成されている。図6〜図8に示すように、側面部26aは、長方形に形成された板状の部材である。側面部26aが有する二辺の長辺のうち一方は、底面部24が有する二辺の長辺のうち一方と連続している。また、側面部26aは、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態で、取付面6に対して垂直に配置されている。側面部26bは、長方形に形成された板状の部材である。
側面部26bが有する二辺の長辺のうち一方は、底面部24が有する二辺の短辺のうち一方と連続している。さらに、側面部26bが有する二辺の短辺のうち一方は、側面部26aが有する二辺の短辺のうち一方と連続している。また、側面部26bは、側面部26aと同様、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態で、取付面6に対して垂直に配置されている。側面部26cは、側面部26bと同形状であり、長方形に形成された板状の部材である。側面部26cが有する二辺の長辺のうち一方は、底面部24が有する二辺の短辺のうち他方と連続している。さらに、側面部26cが有する二辺の短辺のうち一方は、側面部26aが有する二辺の短辺のうち他方と連続している。また、側面部26cは、側面部26aと同様、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態で、取付面6に対して垂直に配置されている。したがって、側面部26b及び側面部26cは、側面部26aを間に挟んで対向している。
第2の実施形態に係る携帯ホルダー1の蓋部材22は、図6〜図8に示すように、天板部22aと、垂下部22bを備えてL字型断面構造をなしている。天板部22aは、長方形に形成された板状の部材である。また、天板部22aは、図7及び図8に示すように、側面部26b及び側面部26cの厚さ方向から見て、天板部22aと側面部26b及び側面部26cとのなす角度θを変化させることが可能となるように、側面部26b及び側面部26cに取り付けられている。図6及び図7に示すように、天板部22aには、天板部22aの長辺と平行なヒンジ支点として機能する仮想軸VAが設定され、蝶番構造を実現している。仮想軸VAは、天板部22aのうち、側面部26aに近い側に配置されている。
そして、例えば、天板部22aが有する二辺の短辺のうち、仮想軸VAを配置した位置に、それぞれ、側面部26b及び側面部26cへ向けて突出する円柱状の凸部を設ける。これに加え、側面部26b及び側面部26cのうち、天板部22aが有する二辺の短辺に設けた円柱状の凸部と対向する位置に、円柱状の凸部が嵌合する円状の貫通孔を設ける。さらに、天板部22aが有する二辺の短辺に設けた円柱状の凸部を、それぞれ、側面部26b及び側面部26cに設けた貫通孔の内部へ挿入することで、天板部22aと側面部26b及び側面部26cとのなす角度θを、仮想軸VAを回転支点(ヒンジ支点)として変化させることが可能な構成とする。
天板部22aが有する二辺の長辺は、底面部24が有する二辺の長辺と平行である。さらに、天板部22aが有する二辺の長辺のうち一方は、底面部24が有する二辺の長辺のうち一方に近い側(側面部26aに近い側)に配置されている。また、第2の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、天板部22aの構成を、天板部22aが有する二辺の短辺は、天板部22aを底面部24に対して平行に配置した状態で、それぞれ、側面部26b及び側面部26cと対向して接触する構成とした場合について説明する。
なお、天板部22aの構成を、天板部22aが有する二辺の短辺が、天板部22aを底面部24に対して平行に配置した状態で、側面部26b及び側面部26cと接触せずに(隙間を空けて)対向する構成としてもよい。この場合、天板部22aと側面部26b及び側面部26cとの間に形成される隙間は、例えば、被収容物4が天板部22aと側面部26b及び側面部26cとの間に形成される隙間を通過しない値に設定する。垂下部22bは、長方形に形成された板状の部材である。また、垂下部22bは、天板部22aに対して垂直に配置されている。垂下部22bが有する二辺の長辺のうち一方は、天板部22aが有する二辺の長辺のうち他方と連続している。
第2の実施形態に係る携帯ホルダー1では、一例として、垂下部22bの構成を、垂下部22bが有する二辺の長辺のうち他方は、天板部22aを底面部24に対して平行に配置した状態で、底面部24と対向して接触する構成とした場合について説明する。なお、垂下部22bの構成を、垂下部22bが有する二辺の長辺のうち他方が、天板部22aを底面部24に対して平行に配置した状態で、底面部24と接触せずに(隙間を空けて)対向する構成としてもよい。この場合、垂下部22bと底面部24との間に形成される隙間は、例えば、被収容物4が垂下部22bと底面部24との間に形成される隙間を通過しない値に設定する。
したがって、取付部16を介して底面部24を取付面6に配置し、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付け、さらに、天板部22aを底面部24に対して平行に配置した状態では、ホルダー本体部10と蓋部材22との間に空間が形成される。これにより、ホルダー本体部10と蓋部材22は、被収容物4を収容する空間である収容部8を形成している。また、収容部8は、取付面6に配置される。
収容部8の輪郭(収容部輪郭線8CL)は、取付面6の平面視(図5及び図6中に、矢印で「平面視」と表す方向からの視線)で、取付面6の輪郭(対象面輪郭線6CL)の内側へ配置されている。また、収容部8は、被収容物4を取付面6に沿って移動させることで、収容部8へ被収容物4を収容する、または、収容部8から被収容物4を取り出すことが可能な空間である。
以上により、第2の実施形態に係る携帯ホルダー1の開閉可能な蓋部材22は、収容部8に被収容物4を保持する保持機構を構成する。また、蓋部材22は、閉じた状態で、収容部8の空間に収容した被収容物4が収容部8の外部へ移動することを防止して被収容物4を保持する。なお、蓋部材22を閉じた状態とは、天板部22aを底面部24に対して平行に配置した状態である。また、蓋部材22を開けた状態とは、天板部22aを底面部24に対して傾斜させ、垂下部22bと底面部24とを離間させた状態である。
第2の実施形態に係る携帯ホルダー1の使用時において、被収容物4を収容部8の空間に収容する際には、蓋部材22を開けた状態で、被収容物4である名刺を、取付面6に沿って移動させて、側面部26bと側面部26cとの間から挿入する。そして、被収容物4を収容部8の空間に収容した後、蓋部材22を閉じることで、収容部8内に収容した被収容物4の脱落を防止して、収容部8内に被収容物4を保持する。このため、第2の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2であるスマートフォンの使用時(通話時等)に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、閉じた蓋部材22により、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能である。
また、携帯ホルダー1の使用時において、収容部8から被収容物4を取り出す際には、閉じている蓋部材22を開けた状態で、被収容物4である名刺を、取付面6に沿って移動させて、収容部8から取り出す。なお、上述した第2の実施形態に係る携帯ホルダー1は、本考案の一例であり、本考案は、上述した第2の実施形態に係る携帯ホルダー1に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
第2の実施形態に係る携帯ホルダー1では、収容部8の空間に収容した被収容物4が、閉じた状態で収容部8の外部へ移動することを防止して被収容物4を保持する開閉可能な蓋部材22が、収容部8に被収容物4を保持する保持機構を構成している。このため、第2の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2の使用時に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、閉じた状態の蓋部材22により、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能である。その結果、第2の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば被収容物4の紛失や損傷の可能性を、低減させることが可能となる。以上のとおり、第2の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2に携帯ホルダー1を固定し、置き忘れ等の可能性が高い被収容物4を携帯ホルダー1の収容部8の空間に収容することをルーチンとすることで、被収容物4の置き忘れ等を有効に防止できる。
(第3の実施形態)
図9に示すように、第3の実施形態に係る携帯ホルダー1は、常時、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2に取り付けられ、置き忘れ等の可能性が高い被収容物4を収容して置き忘れ等を有効に防止することが可能な構造物である。携帯端末機器2に第3の実施形態に係る携帯ホルダー1を取り付けることにより、第3の実施形態に係る可搬物品が実現される。第3の実施形態でも、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1と同様、一例として、携帯端末機器2を、板状に形成されたスマートフォンとした場合について説明する。また、第3の実施形態では、一例として、被収容物4を、カード状の定期券とした場合について説明する。
第3の実施形態に係る携帯ホルダー1は、図9に示すように、ケース部30を備えている。ケース部30は、例えば、シリコーンゴム等、弾性を有する樹脂材料を用いて形成されている。また、ケース部30は、背面部32と、背面部32に連続した周面部34を備えている。背面部32は、長方形に形成された板状の部材である。また、背面部32は、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態で、携帯端末機器2の取付面6と対向するように配置されている。背面部32のうち、取付面6と対向する面と反対側の面は、凹凸の無い均一な面に形成されている。さらに、背面部32は、薄肉部36と、スリット38を備えている。
薄肉部36は、図11に示すように、背面部32のうち取付面6と対向する面の一部に形成されており、背面部32のうち、他の部分よりも厚さが小さい部分である。したがって、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態では、薄肉部36と取付面6との間に、薄肉部36の形状に対応した空間により収容部8が形成される。薄肉部36の形状は、被収容物4に対応する形状に形成されている。第3の実施形態に係る携帯ホルダー1では、被収容物4がカード状の定期券であるので、薄肉部36の形状が、取付面6の平面視(図9中に、矢印で「平面視」と表す方向からの視線)で、カード状の定期券に対応する長方形に形成されている。
薄肉部36が有する二辺の長辺は、図9に示すように、背面部32が有する二辺の長辺と平行である。薄肉部36が有する二辺の短辺は、背面部32が有する二辺の長辺と平行である。薄肉部36の面積は、背面部32の面積よりも小さい。背面部32のうち、薄肉部36を除く他の部分は、取付面6の平面視で、薄肉部36を囲む位置に配置されている。したがって、収容部8の輪郭(収容部輪郭線8CL)は、取付面6の平面視で、取付面6の対象面輪郭線の内側へ配置されている。
図11に示すように、スリット38は、背面部32を厚さ方向に部分的に貫通するとともに、図9に示すように、背面部32が有する長辺に平行となる方向に沿って延在する線状の切り込みである。また、スリット38は、薄肉部36が有する二辺の長辺のうち一方との界面をなす。上述したように、ケース部30は、シリコーンゴム等の弾性を有する樹脂材料を用いて形成されている。このため、ケース部30に、スリット38の開口幅を拡げるような応力が外部から加わると、ケース部30は、外部から受けた応力により変形する。ケース部30の応力変形により、背面部32のうち、スリット38を局所的に形成した位置に、被収容物4が通過可能な間隙部が僅かに形成される。間隙部の隙間を介して、被収容物4を取付面6に沿って移動させることで、収容部8へ被収容物4を収容し、間隙部の隙間を介して、収容部8から被収容物4を取り出すことができる。
また、ケース部30に、スリット38の溝幅を拡げるような応力が加わっていない状態、すなわち、ケース部30が無負荷の状態では、ケース部30が外部から受けた応力により変形して形成される間隙部は閉じている。以上の説明のとおり、第3の実施形態に係る携帯ホルダー1ではケース部30が弾性を有する材料で構成されているので、ケース部30の応力変形を利用して、収容部8に被収容物4を保持する保持機構が実現されている。また、図9、図10及び図12に示すように、背面部32には、携帯端末機器2が備える外部情報取得部18が配置されている位置に形成した開口部である機能保持開口部40が形成されている。
機能保持開口部40の形状は、外部情報取得部18の機能を妨げない形状、例えば、カメラの撮像部と重ならない形状に形成する。周面部34は、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態で、携帯端末機器2のうち、取付面6と連続する面を包囲するように配置されている。図9、図10及び図12に示すように、周面部34には、携帯端末機器2に対しカバー部材20が着脱される位置に開口したカバー保持切り欠き部42が形成されている。カバー保持切り欠き部42の形状は、カバー部材20の操作を妨げない形状、例えば、カバー部材20と重ならない形状に形成する。
第3の実施形態に係る携帯ホルダー1の使用時において、図9〜図11に示すように、被収容物4を収容部8の空間に収容する際には、ケース部30に、スリット38の溝幅を拡げるような応力を外部から加えることで、ケース部30を応力変形させる。応力変形させた間隙を介して、被収容物4である定期券を、収容部8に挿入する。そして、被収容物4を収容部8の空間に収容した後、ケース部30を無負荷の状態として、スリット38を拡げて形成した開口部を閉じることで、収容部8内に収容した被収容物4の脱落を防止して、収容部8内に被収容物4を保持する。このため、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2であるスマートフォンの使用時(通話時等)に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、閉じた蓋部材22により、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能である。
また、携帯ホルダー1の使用時において、収容部8から被収容物4を取り出す際には、ケース部30に、スリット38の溝幅を拡げるような応力を外部から加えることで、ケース部30を応力変形させる。これにより、背面部32に、薄い板状の形状の被収容物4が通過可能な溝幅の開口部を形成する。そして、スリット38を拡げて形成した開口部の間隙から、被収容物4である定期券を、取付面6に沿って移動させて、収容部8から取り出す。なお、上述した第3の実施形態に係る携帯ホルダー1は、本考案の一例であり、本考案は、上述した第3の実施形態に係る携帯ホルダーに限定されることはなく、第3の実施形態以外の形態であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
第3の実施形態に係る携帯ホルダー1では、弾性を有する材料で形成されたケース部30が、収容部8に被収容物4を保持する保持機構を構成している。ケース部30が外部から受けた応力により変形することで、薄い厚さの被収容物4が通過可能な溝幅の開口部がスリット38に形成されるが、ケース部30が無負荷の状態では閉じている。このため、第3の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2の使用時に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、ケース部30が外部から受けた応力により変形することで形成される開口部がケース部30が、無負荷の状態では閉じている。その結果、第3の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能となり、被収容物4の紛失や損傷の可能性を、低減させることが可能となる。以上のとおり、第3の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2に携帯ホルダー1を固定し、置き忘れ等の可能性が高い被収容物4を、携帯ホルダー1設けられたケース部30の応力変形を利用して収容することをルーチンとすることで、被収容物4の置き忘れ等を有効に防止できる。
(第4の実施形態)
図12に示すように、第4の実施形態に係る携帯ホルダー1は、常時、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2に取り付けられ、置き忘れ等の可能性が高い被収容物4を収容して置き忘れ等を有効に防止することが可能な構造物である。携帯端末機器2に第4の実施形態に係る携帯ホルダー1を取り付けることにより、第4の実施形態に係る可搬物品が実現される。第4の実施形態に係る携帯ホルダー1でも、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1と同様、一例として、携帯端末機器2を、板状に形成されたスマートフォンとした場合について説明する。また、第4の実施形態に係る携帯ホルダー1では、第2の実施形態に係る携帯ホルダー1と同様、一例として、被収容物4を、名刺とした場合について説明する。
第4の実施形態に係る携帯ホルダー1は、ケース部30を備えている。ケース部30は、例えば、シリコーンゴム等、弾性を有する樹脂材料を用いて形成されている。また、ケース部30は、背面部32と、背面部32に連続した周面部34を備えている。背面部32は、長方形に形成された板状の部材である。また、背面部32は、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態で、取付面6と対向するように配置されている。背面部32のうち、取付面6と対向する面と反対側の面は、凹凸の無い均一な面に形成されている。さらに、背面部32は、薄肉部36を備えている。薄肉部36は、背面部32のうち、取付面6と対向する面の一部に形成されており、背面部32のうち、他の部分よりも厚さが小さい部分である。したがって、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態では、薄肉部36と取付面6との間に、薄肉部36の形状に対応した空間により収容部8が形成される。
薄肉部36の形状は、被収容物4に対応する形状に形成されている。第4の実施形態に係る携帯ホルダー1では、被収容物4を、名刺としているので、薄肉部36の形状が、取付面6の平面視(図12中に、矢印で「平面視」と表す方向からの視線)で、名刺に対応する長方形に形成されている。薄肉部36が有する二辺の長辺は、背面部32が有する二辺の長辺と平行である。薄肉部36が有する二辺の短辺は、背面部32が有する二辺の長辺と平行である。薄肉部36の面積は、背面部32の面積よりも小さい。背面部32のうち、薄肉部36を除く他の部分は、取付面6の平面視で、薄肉部36を囲む位置に配置されている。
したがって、収容部8の輪郭(収容部輪郭線8CL)は、取付面6の平面視で、取付面6の対象面輪郭線の内側へ配置されている。また、薄肉部36には、蓋部44と、開放切り欠き部46が形成されている。蓋部44は、薄肉部36の一部で形成されている。具体的に、蓋部44は、薄肉部36のうち、第一の切り込みと、第二の切り込みで構成されるコの字状の形状で外形が定義されている。第一の切り込みは、薄肉部36の一方の長辺に沿って、背面部32を厚さ方向に貫通する線状の切り込みである。第二の切り込みは第一の切り込みに直交し、薄肉部36が有する二辺の短辺のうち、薄肉部36の一方の長辺と連続する部分に沿って、背面部32を厚さ方向に貫通する線状の切り込みである。すなわち、蓋部44を形成する切り込みは、取付面6の平面視で、収容部輪郭線8CLのうち、薄肉部36が有する一方の短辺の一部と、薄肉部36の一方の長辺と、薄肉部36が有する他方の短辺の一部を連続するコの字状の輪郭線の部分が対応する。
開放切り欠き部46は、薄肉部36の一方の長辺の一部を切り欠いて形成されている。ケース部30は、シリコーンゴム等の弾性を有する樹脂材料を用いて形成されているので、携帯ホルダー1の使用者が、開放切り欠き部46から収容部8へ指等を挿入し、ケース部30に、蓋部44を取付面6から離間させるような応力を外部から加えると、ケース部30は、外部から受けた応力により変形する。これにより、背面部32のうち、蓋部44が開いた状態となるため、蓋部44を形成する切り込みを形成した位置に、被収容物4が挿入可能な片開きの窓部が形成される。また、ケース部30に、蓋部44を取付面6から離間させるような応力が加わっていない状態、すなわち、ケース部30が無負荷の状態では、蓋部44が閉じた状態となるため、ケース部30が外部から受けた応力により変形して形成される開口部は閉じている。
以上のとおり、第4の実施形態に係る携帯ホルダー1においては、弾性を有する材料で形成されたケース部30には、収容部8に被収容物4を保持する保持機構が構成されている。ケース部30が外部から受けた応力により変形することで形成される開口部は、ケース部30が無負荷の状態では閉じている。被収容物4を収容部8の空間に収容した後、ケース部30を無負荷の状態として、蓋部44を開いた状態として形成した開口部を閉じることで、蓋部44が閉じた状態とし、収容部8内に収容した被収容物4の脱落を防止して、収容部8内に被収容物4を保持する。このため、第4の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2であるスマートフォンの使用時(通話時等)に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、閉じた蓋部材22により、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能である。
なお、背面部32には、上述した第3の実施形態に係る携帯ホルダーと同様の構成の機能保持開口部40が形成されている。周面部34の構成は、上述した第3の実施形態に係る携帯ホルダーと同様の構成であるため、その説明を省略する。又、上述した第4の実施形態に係る携帯ホルダー1は、本考案の一例であり、本考案は、上述した第4の実施形態に係る携帯ホルダー1に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
第4の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、弾性を有する材料で形成されたケース部30が、収容部8に被収容物4を保持する保持機構を構成しているので、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2の使用時に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、ケース部30が外部から受けた応力により変形することで形成される開口部が、無負荷の状態では閉じている。その結果、第4の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能となり、被収容物4の紛失や損傷の可能性を、低減させることが可能となる。以上のとおり、第4の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2に携帯ホルダー1を固定し、置き忘れ等の可能性が高い被収容物4を携帯ホルダー1に収容することをルーチンとすることで、被収容物4の置き忘れ等を有効に防止できる。
(第5の実施形態)
図15に示すように、第5の実施形態に係る携帯ホルダー1は、常時、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2に取り付けられ、置き忘れ等の可能性が高い被収容物4を収容して置き忘れ等を有効に防止することが可能な構造物である。携帯端末機器2に第5の実施形態に係る携帯ホルダー1を取り付けることにより、第5の実施形態に係る可搬物品が実現される。第5の実施形態に係る携帯ホルダー1でも、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1と同様、一例として、携帯端末機器2を、板状に形成されたスマートフォンとした場合について説明する。また、第5の実施形態に係る携帯ホルダー1では、第1の実施形態に係る携帯ホルダー1と同様、一例として、被収容物4を、ドア等の鍵とした場合について説明する。
第5の実施形態に係る携帯ホルダー1は、携帯端末機器2の取付面6と平行な第1及び第2の主面を有する硬板部50と、硬板部50と共に長方形の袋を形成するように硬板部50の第2の主面上に設けられた柔板部52を備えている。したがって、携帯ホルダー1の第1の主面側を携帯端末機器2に取り付けた状態では、硬板部50の第2の主面と柔板部52の下面が形成する空間が袋をなして収容部8が形成される。硬板部50は、長方形に形成された板状の部材である。また、硬板部50は、携帯ホルダー1を携帯端末機器2に取り付けた状態で、取付面6と対向するように配置されている。硬板部50のうち、取付面6と対向する第1の主面と反対側の第2の主面は、凹凸の無い均一な面に形成されている。また、硬板部50は、例えば、プラスチック等、弾性が非常に低い樹脂材料を用いて形成されている。図16及び図18に示すように、硬板部50のうち、携帯端末機器2の取付面6と対向する第1の主面には、接着剤等として機能する取付部16が形成され、硬板部50の第1の主面を、携帯端末機器2の取付面6に固定している。
柔板部52は、硬板部50と同じ形状(長方形)に形成された板状の部材である。また、柔板部52は、例えば、シリコーンゴム等、弾性を有する樹脂材料を用いて形成されている。すなわち、硬板部50は、柔板部52よりも高い剛性を有している。柔板部52の硬板部50と対向する面のうち、柔板部52が有する二辺の短辺のうち一方に沿った直線状の部分と、柔板部52が有する二辺の長辺に沿った直線状の部分は、接着等の固着手段により、硬板部50に固定されている。すなわち、柔板部52が硬板部50に固定されている部分(以降の説明では、「接着部AP」と記載する場合がある)は、取付面6の平面視(図15中に、矢印で「平面視」と表す方向からの視線)で、コの字状に形成されている。これにより、柔板部52が有する二辺の短辺のうち他方には、硬板部50と柔板部52で形成した袋の開口部が形成されている。接着部APのうち、取付面6の平面視で、硬板部50と柔板部52で形成した袋の中心に近い側でコの字状に連続する線は、収容部8の輪郭(収容部輪郭線8CL)を形成している。したがって、収容部8の輪郭(収容部輪郭線8CL)は、取付面6の平面視で、取付面6の対象面輪郭線の内側へ配置されている。
柔板部52が有する二辺の短辺のうち他方には、正面切り欠き部54が形成されている。正面切り欠き部54の形状は、硬板部50と柔板部52で形成した袋の内部に配置した被収容物4の一部が、正面切り欠き部54により袋の外部へ露出する形状に形成する。柔板部52は、シリコーンゴム等の弾性を有する樹脂材料を用いて形成されているので、携帯ホルダー1の使用者が、正面切り欠き部54から収容部8へ指等を挿入し、柔板部52に、柔板部52を硬板部50から離間させるような応力を外部から加えると、柔板部52は、外部から受けた応力により変形する。これにより、硬板部50と柔板部52との間に、被収容物4が挿入可能な開口部が形成される。また、柔板部52に、柔板部52を硬板部50から離間させるような応力が加わっていない状態、すなわち、柔板部52が無負荷の状態では、硬板部50と柔板部52との間に開口部が形成されていない状態となるため、柔板部52が外部から受けた応力により変形して形成される開口部は閉じている。
以上のとおり、第5の実施形態に係る携帯ホルダー1においては、弾性を有する材料で形成された柔板部52には、収容部8に被収容物4を保持する保持機構が構成されている。柔板部52が外部から受けた応力により変形することで、硬板部50と柔板部52との間に形成される開口部は、柔板部52が無負荷の状態では閉じている。被収容物4を収容部8の空間に収容した後、柔板部52を無負荷の状態として、硬板部50と柔板部52との間に形成した開口部を閉じることで、収容部8の空間に収容されている被収容物4は、弾性変形から復元する柔板部52により押圧されるため、収容部8内に収容した被収容物4の脱落を防止して、収容部8内に被収容物4を保持する。すなわち、柔板部52を変形させて袋に設けた開口部から袋の内部に被収容物4を収納し、柔板部52を弾性応力で戻すことにより、被収容物4が抜け落ちるのを防止する。このため、第5の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2であるスマートフォンの使用時(通話時等)に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、閉じた蓋部材22により、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能である。
なお、上述した第5の実施形態に係る携帯ホルダー1は、本考案の一例であり、本考案は、上述した第5の実施形態に係る携帯ホルダー1に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
第5の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、弾性を有する材料で形成された柔板部52が、収容部8に被収容物4を保持する保持機構を構成しているので、被収容物4を収容部8の空間に収容した状態で、携帯端末機器2の使用時に、携帯端末機器2へ振動等が加わった場合であっても、柔板部52が外部から受けた応力により変形することで形成される開口部が、無負荷の状態では閉じている。その結果、第5の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、収容部8からの被収容物4の脱落を抑制することが可能となり、被収容物4の紛失や損傷の可能性を、低減させることが可能となる。以上のとおり、第5の実施形態に係る携帯ホルダー1によれば、日常的に携帯が習慣づけられている携帯端末機器2に携帯ホルダー1を固定し、置き忘れ等の可能性が高い被収容物4を携帯ホルダー1に収容することをルーチンとすることで、被収容物4の置き忘れ等を有効に防止できる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本考案は第1〜第5の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本考案を限定するものであると理解すべきではない。第1〜第5の実施の形態の開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
1…携帯ホルダー、2…携帯端末機器、4…被収容物、4a…ブレード部、4b…頭部、6…取付面、6CL…対象面輪郭線、8…収容部、8CL…収容部輪郭線、10…ホルダー本体部、12…凹部、12a…小幅部、12b…大幅部、14…弾性部材、16…取付部、18…外部情報取得部、20…カバー部材、22…蓋部材、22a…天板部、22b…垂下部、24…底面部、26a…側面部、26b…側面部、26c…側面部、30…ケース部、32…背面部、34…周面部、36…薄肉部、38…スリット、40…機能保持開口部、42…カバー保持切り欠き部、44…蓋部、46…開放切り欠き部、50…硬板部、52…柔板部、54…正面切り欠き部、AP…接着部

Claims (10)

  1. 携帯端末機器の取付面と平行な上端面を有し、該上端面から深さ方向に被収容物の厚さに等価な深さまで掘り込まれた凹部を有するホルダー本体部と、
    前記上端面に設けられ、前記ホルダー本体部を前記携帯端末機器に固定する取付部と、
    前記ホルダー本体部の一部に設けられ、前記凹部に収納された被収容物が抜け落ちるのを防止するように保持する保持機構と、を備えることを特徴とする携帯ホルダー。
  2. 携帯端末機器の取付面と平行な底面部を有し、該底面部から厚さ方向に被収容物の厚さの空間が設けられるように、前記底面部から前記被収容物の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる3つの側面部で箱状の形状をなしたホルダー本体部と、
    前記底面部に設けられ、前記ホルダー本体部を前記携帯端末機器に固定する取付部と、
    前記ホルダー本体部の内部に定義される前記空間を閉じた空間とする蓋部材であって、前記空間を閉じた空間を構成した際に、前記底面部と平行な面をなす天板部と、該天板部の端面に前記天板部とL字型の断面構造をなすように接続された垂下部を備え、該垂下部が前記箱状の形状の1つの側面部をなす蓋部材と、
    前記蓋部材を前記ホルダー本体部に対しヒンジ支点を介して開閉自在とし、前記閉じた空間の内部に収納された被収容物が抜け落ちるのを防止するように保持する保持機構と、を備えることを特徴とする携帯ホルダー。
  3. 携帯端末機器の取付面と平行で、被収容物の厚さよりも厚い肉厚の背面部を有し、該背面部から厚さ方向に前記携帯端末機器の厚さの空間が設けられるように、前記背面部の周辺から前記携帯端末機器の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる周面部で箱状の形状をなした、弾性を有する樹脂材料からなるケース部を備え、
    前記背面部の内部に矩形の薄肉部で蓋がされるように前記被収容物を収納可能な高さの空洞部を設け、前記薄肉部の矩形の1辺と前記背面部の肉厚箇所との間に直線状のスリットが設けられ、前記ケース部が応力変形することにより、前記スリットの溝幅を拡げて、前記空洞部の内部に前記被収容物を収納し、前記スリットの溝幅を縮まることにより、前記被収容物が抜け落ちるのを防止することを特徴とする携帯ホルダー。
  4. 携帯端末機器の取付面と平行で、被収容物の厚さよりも厚い肉厚の背面部を有し、該背面部の周辺部において、前記背面部から厚さ方向に前記携帯端末機器の厚さが維持可能なように、前記背面部から前記携帯端末機器の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる周面部で箱状の形状をなす、弾性を有する樹脂材料からなるケース部を備え、
    前記背面部の内部に矩形の薄肉部で蓋がされるように前記被収容物を収納可能な高さの空洞部を設け、前記薄肉部の矩形の1辺と前記背面部の肉厚箇所との間にコの字型のスリットが設けられ、該スリットを介して、前記薄肉部の一部を片開き状に剥離し、前記空洞部の内部に前記被収容物を収納し、前記薄肉部を弾性応力で戻すことにより、前記被収容物が抜け落ちるのを防止することを特徴とする携帯ホルダー。
  5. 携帯端末機器の取付面と平行な第1及び第2の主面を有し、剛性を有する硬板部と、
    前記硬板部と共に袋を形成するように前記第2の主面上に設けられて、弾性を有する樹脂材料からなる柔板部と、
    前記第2の主面側に設けられ、前記硬板部を前記携帯端末機器に固定する取付部と、
    を備え、
    前記柔板部を変形させて前記袋に設けた開口部から前記袋の内部に被収容物を収納し、前記柔板部を弾性応力で戻すことにより、前記被収容物が抜け落ちるのを防止することを特徴とする携帯ホルダー。
  6. 取付面を有する携帯端末機器と、
    前記取付面と平行な上端面を有し、該上端面から深さ方向に被収容物の厚さに等価な深さまで掘り込まれた凹部を有するホルダー本体部と、
    前記上端面に設けられ、前記携帯端末機器に対し前記ホルダー本体部を固定する取付部と、
    前記ホルダー本体部の一部に設けられ、前記凹部に収納された被収容物が抜け落ちるのを防止するように保持する保持機構と、を備え、
    前記取付面と前記凹部の底面との間の空間を、前記被収容物を収容する収容部としたことを特徴とする可搬物品。
  7. 取付面を有する携帯端末機器と、
    前記取付面と平行な底面部を有し、該底面部から厚さ方向に被収容物の厚さの空間が設けられるように、前記底面部から前記被収容物の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる3つの側面部で箱状の形状をなしたホルダー本体部と、
    前記底面部に設けられ、前記携帯端末機器に対し前記ホルダー本体部を固定する取付部と、
    前記ホルダー本体部の内部に定義される前記空間を閉じた空間とする蓋部材であって、前記空間を閉じた空間を構成した際に、前記底面部と平行な面をなす天板部と、該天板部の端面に前記天板部とL字型の断面構造をなすように接続された垂下部を備え、該垂下部が前記箱状の形状の1つの側面部をなす蓋部材と、
    前記蓋部材を前記ホルダー本体部に対しヒンジ支点を介して開閉自在とし、前記閉じた空間の内部に収納された前記被収容物が抜け落ちるのを防止するように保持する保持機構と、を備え、
    前記閉じた空間を、前記被収容物が収容される収容部としたことを特徴とする可搬物品。
  8. 取付面を有する携帯端末機器と、
    前記取付面と平行で、被収容物の厚さよりも厚い肉厚の背面部を有し、該背面部から厚さ方向に前記携帯端末機器の厚さの空間が設けられるように、前記背面部の周辺から前記携帯端末機器の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる周面部で箱状の形状をなした、弾性を有する樹脂材料からなるケース部と、を備え、
    前記背面部の内部に矩形の薄肉部で蓋がされるように前記被収容物を収納可能な高さの空洞部を設け、前記薄肉部の矩形の1辺と前記背面部の肉厚箇所との間に直線状のスリットが設けられ、前記ケース部が応力変形することにより、前記スリットの溝幅を拡げて、前記空洞部の内部に前記被収容物を収納し、前記スリットの溝幅を縮まることにより、前記被収容物が抜け落ちるのを防止し、前記空洞部を、前記被収容物が収容される収容部としたことを特徴とする可搬物品。
  9. 取付面を有する携帯端末機器と、
    前記取付面と平行で、被収容物の厚さよりも厚い肉厚の背面部を有し、該背面部の周辺部において、前記背面部から厚さ方向に前記携帯端末機器の厚さが維持可能なように、前記背面部から前記携帯端末機器の厚さに等価な高さで垂直に立ち上がる周面部で箱状の形状をなす、弾性を有する樹脂材料からなるケース部と、を備え、
    前記背面部の内部に矩形の薄肉部で蓋がされるように前記被収容物を収納可能な高さの空洞部を設け、前記薄肉部の矩形の1辺と前記背面部の肉厚箇所との間にコの字型のスリットが設けられ、該スリットを介して、前記薄肉部の一部を片開き状に剥離し、前記空洞部の内部に前記被収容物を収納し、前記薄肉部を弾性応力で戻すことにより、前記被収容物が抜け落ちるのを防止することを特徴とする可搬物品。
  10. 取付面を有する携帯端末機器と、
    前記取付面と平行な第1及び第2の主面を有し、剛性を有する硬板部と、
    前記硬板部と共に袋を形成するように前記第2の主面の上に取り付けられて、弾性を有する樹脂材料からなる柔板部と、
    前記第2の主面側に設けられ、前記硬板部を前記携帯端末機器に固定する取付部と、を備え、
    前記柔板部を変形させて前記袋に設けた開口部から前記袋の内部に被収容物を収納し、前記柔板部を弾性応力で戻すことにより、前記被収容物が抜け落ちるのを防止することを特徴とする可搬物品。
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CN108836087A (zh) * 2018-06-20 2018-11-20 杨国华 一种方便安装的卡座

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