JP3207612B2 - 潜水機の推進装置 - Google Patents
潜水機の推進装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、潜水機の推進装置に関
し、特に軽量化および機構の簡素化をはかった潜水機の
推進装置に関する。
し、特に軽量化および機構の簡素化をはかった潜水機の
推進装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の潜水機には、同潜水機を前後方
向，左右方向および上下方向へ推進させるために、これ
らの三方向にそれぞれ専用の推進機が装着されている。
そして推進機としては、電動機（または油圧モータ）に
プロペラを直結して形成されたものが一般的であり、電
動機や油圧モータ等については、耐水圧，軽量化のため
の均圧手段をそなえた水中型のものが用いられていた。
向，左右方向および上下方向へ推進させるために、これ
らの三方向にそれぞれ専用の推進機が装着されている。
そして推進機としては、電動機（または油圧モータ）に
プロペラを直結して形成されたものが一般的であり、電
動機や油圧モータ等については、耐水圧，軽量化のため
の均圧手段をそなえた水中型のものが用いられていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一般に、潜水機では、
推進機用の水中電動機や水中油圧モータとして、潜水機
の大きさに応じた容量のものを選定する必要があるが、
往々にして適切な仕様のものがなく、能力の大きいもの
を使わざるを得ないのが実状である。ところで潜水機
は、重量が過大であると浮上することができず、潜水機
として成立しないため推進機の軽量化が要望されてい
る。
推進機用の水中電動機や水中油圧モータとして、潜水機
の大きさに応じた容量のものを選定する必要があるが、
往々にして適切な仕様のものがなく、能力の大きいもの
を使わざるを得ないのが実状である。ところで潜水機
は、重量が過大であると浮上することができず、潜水機
として成立しないため推進機の軽量化が要望されてい
る。
【０００４】本発明は、このような要望に対処しようと
するもので、潜水機の主体部を構成する構造体に、前
後，左右および上下の三方向に貫通する水流ダクトを設
け、各水流ダクトに駆動水を選択的に供給して各水流ダ
クトのいずれか（単数または複数）に水流を発生させる
ことにより、簡単かつ軽量な機構で所望方向の推力が得
られるようにした、潜水機の推進装置を提供することを
目的とする。
するもので、潜水機の主体部を構成する構造体に、前
後，左右および上下の三方向に貫通する水流ダクトを設
け、各水流ダクトに駆動水を選択的に供給して各水流ダ
クトのいずれか（単数または複数）に水流を発生させる
ことにより、簡単かつ軽量な機構で所望方向の推力が得
られるようにした、潜水機の推進装置を提供することを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の潜水機の推進装置は、潜水機の主体部を構
成する構造体と、同構造体を前後，左右および上下の三
方向にそれぞれ貫通するように取付けられた水流ダクト
とをそなえ、同各水流ダクトの内部水流を一方向および
これと反対方向に駆動するための駆動水を供給すべく、
上記各ダクトにそれぞれ互いに反対方向に開口する一組
みの導管が取付けられ、同各一組みの導管の各上流側に
それぞれ切替弁が取付けられるとともに、同各切替弁を
介して上記導管に上記駆動水を供給するため一台のポン
プが設けられていることを特徴としている。
め、本発明の潜水機の推進装置は、潜水機の主体部を構
成する構造体と、同構造体を前後，左右および上下の三
方向にそれぞれ貫通するように取付けられた水流ダクト
とをそなえ、同各水流ダクトの内部水流を一方向および
これと反対方向に駆動するための駆動水を供給すべく、
上記各ダクトにそれぞれ互いに反対方向に開口する一組
みの導管が取付けられ、同各一組みの導管の各上流側に
それぞれ切替弁が取付けられるとともに、同各切替弁を
介して上記導管に上記駆動水を供給するため一台のポン
プが設けられていることを特徴としている。
【０００６】
【作用】上述の本発明の潜水機の推進装置では、潜水機
の大きさに適した駆動水流を水流ダクトに送ってダクト
内に水流を起こすことにより、推力を発生させることが
できる。水流ダクトを前後方向に平行に左右２箇所設け
ておき、両方の水流ダクト内に同時に前または後方向の
水流を起こさせると、潜水機には後方または前方の推力
が発生する。また、左右の水流ダクト内に前，後または
後，前方向の水流を起こさせると、潜水機を左回頭また
は右回頭させることができる。
の大きさに適した駆動水流を水流ダクトに送ってダクト
内に水流を起こすことにより、推力を発生させることが
できる。水流ダクトを前後方向に平行に左右２箇所設け
ておき、両方の水流ダクト内に同時に前または後方向の
水流を起こさせると、潜水機には後方または前方の推力
が発生する。また、左右の水流ダクト内に前，後または
後，前方向の水流を起こさせると、潜水機を左回頭また
は右回頭させることができる。
【０００７】また、左右方向に取付けられた水流ダクト
内に、左または右方向の水流を起こさせると、潜水機に
は右または左方向の推力が発生する。さらに、上下方向
に取付けられた水流ダクト内に上または下の方向の水流
を起こさせると、潜水機には下降または上昇方向の推力
が発生する。水流ダクト内の水流を起こさせる駆動水は
すべての方向に共用で、この駆動水が切替弁の操作で前
後進時，左右回頭時、左右移動時および上下移動時のそ
れぞれの場合で切替えて使用される。
内に、左または右方向の水流を起こさせると、潜水機に
は右または左方向の推力が発生する。さらに、上下方向
に取付けられた水流ダクト内に上または下の方向の水流
を起こさせると、潜水機には下降または上昇方向の推力
が発生する。水流ダクト内の水流を起こさせる駆動水は
すべての方向に共用で、この駆動水が切替弁の操作で前
後進時，左右回頭時、左右移動時および上下移動時のそ
れぞれの場合で切替えて使用される。
【０００８】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
潜水機の推進装置について説明すると、図１はその平面
図、図２は図１のＡ−Ａ矢視断面図、図３はその駆動水
の制御系統図である。
潜水機の推進装置について説明すると、図１はその平面
図、図２は図１のＡ−Ａ矢視断面図、図３はその駆動水
の制御系統図である。
【０００９】図１，２に示すように、潜水機の主体部を
構成する構造体17に、前後進および回頭用の左側水流ダ
クト１ａおよび右側水流ダクト１ｂがそれぞれ前後方向
に設けられ、各水流ダクト１ａ，１ｂの各前側開口部２
ａおよび後側開口部２ｂがそれぞれ構造体17の前縁部お
よび後縁部にそれぞれ開口している。また、構造体17
に、左右移動用の水流ダクト３が左右方向に設けられ、
その右側および左側の各開口部３ａおよび３ｂがそれぞ
れ構造体17の右縁部および左縁部に開口している。さら
に、構造体17に、上下移動用の水流ダクト４が上下方向
に設けられ、その上側および下側の各開口部４ａおよび
４ｂがそれぞれ構造体17の上縁部および底縁部に開口し
ている。
構成する構造体17に、前後進および回頭用の左側水流ダ
クト１ａおよび右側水流ダクト１ｂがそれぞれ前後方向
に設けられ、各水流ダクト１ａ，１ｂの各前側開口部２
ａおよび後側開口部２ｂがそれぞれ構造体17の前縁部お
よび後縁部にそれぞれ開口している。また、構造体17
に、左右移動用の水流ダクト３が左右方向に設けられ、
その右側および左側の各開口部３ａおよび３ｂがそれぞ
れ構造体17の右縁部および左縁部に開口している。さら
に、構造体17に、上下移動用の水流ダクト４が上下方向
に設けられ、その上側および下側の各開口部４ａおよび
４ｂがそれぞれ構造体17の上縁部および底縁部に開口し
ている。
【００１０】左側水流ダクト１ａに、前側（図１におけ
る右側）に向け開口し前側へ駆動水（駆動水については
後に詳述する）を送出する導管５ａと後側（図１におけ
る左側）に向け開口し後側へ駆動水を送出する導管５ｂ
とが取付けられている。なお導管５ａと導管５ｂとで一
組みの駆動水供給導管を構成しており、導管５ａ，５ｂ
の上流に、駆動水の送出方向を選択するための切替弁６
が接続されている。右側水流ダクト１ｂもこれと同じ構
成となっていて、符号７ａ，７ｂが導管を、符号８が切
替弁をそれぞれ示している。また、左右移動用の水流ダ
クト３にも、駆動水を左側（図１における上側）に送出
する導管９ｂと右側（図１における下側）に送出する導
管９ａとが取付けられ、さらに切替弁10が導管９ａ，９
ｂの上流側に接続されている。
る右側）に向け開口し前側へ駆動水（駆動水については
後に詳述する）を送出する導管５ａと後側（図１におけ
る左側）に向け開口し後側へ駆動水を送出する導管５ｂ
とが取付けられている。なお導管５ａと導管５ｂとで一
組みの駆動水供給導管を構成しており、導管５ａ，５ｂ
の上流に、駆動水の送出方向を選択するための切替弁６
が接続されている。右側水流ダクト１ｂもこれと同じ構
成となっていて、符号７ａ，７ｂが導管を、符号８が切
替弁をそれぞれ示している。また、左右移動用の水流ダ
クト３にも、駆動水を左側（図１における上側）に送出
する導管９ｂと右側（図１における下側）に送出する導
管９ａとが取付けられ、さらに切替弁10が導管９ａ，９
ｂの上流側に接続されている。
【００１１】さらに、上下移動用の水流ダクト４にも、
駆動水を上側および下側にそれぞれ送出する導管11ａ，
11ｂが取付けられ、導管11ａ，11ｂの上流に切替弁12が
接続されている（図２参照）。符号13は駆動水を吐出す
る電動式水ポンプを示しており、水ポンプ13の吐出水
（駆動水）は送水管19により各切替弁６，８，10，12に
供給されるようになっている。すなわち、図３に示すよ
うに、送水管19と切替弁６，８との間に、絞り弁20ａ，
遠隔開鎖弁22ａがこの順に、管21ａ，23ａを介して接続
されている。また、送水管19と切替弁10との間に、絞り
弁20ｂ，遠隔開鎖弁22ｂがこの順に、管21ｂ，23ｂを介
して接続されている。
駆動水を上側および下側にそれぞれ送出する導管11ａ，
11ｂが取付けられ、導管11ａ，11ｂの上流に切替弁12が
接続されている（図２参照）。符号13は駆動水を吐出す
る電動式水ポンプを示しており、水ポンプ13の吐出水
（駆動水）は送水管19により各切替弁６，８，10，12に
供給されるようになっている。すなわち、図３に示すよ
うに、送水管19と切替弁６，８との間に、絞り弁20ａ，
遠隔開鎖弁22ａがこの順に、管21ａ，23ａを介して接続
されている。また、送水管19と切替弁10との間に、絞り
弁20ｂ，遠隔開鎖弁22ｂがこの順に、管21ｂ，23ｂを介
して接続されている。
【００１２】さらに、送水管19と切替弁12との間に、絞
り弁20ｃ，遠隔開鎖弁22ｃがこの順に、管21ｃ，23ｃを
介して接続されている。符号14は水ポンプ13の吸入管お
よび吸入こし器を示している。また、符号15は油圧発生
装置を、符号16は油圧発生装置15からの圧油を受け水上
の母船等からの操作信号によって圧油供給回路を切替え
る制御弁ユニットをそれぞれ示しており、上記の各切替
弁６，８，10，12に、制御弁ユニット16から圧油を供給
されて切替え操作を行なう遠隔駆動機24ａ，24ａ′，24
ｂ，24ｃがそれぞれ装着されている。符号25ａ，25ａ′
25ｂ，25ｃは制御弁ユニット16と各遠隔駆動機24ａ，24
ａ′，24ｂ，24ｃとの間に介設された制御用油管を示し
ている。
り弁20ｃ，遠隔開鎖弁22ｃがこの順に、管21ｃ，23ｃを
介して接続されている。符号14は水ポンプ13の吸入管お
よび吸入こし器を示している。また、符号15は油圧発生
装置を、符号16は油圧発生装置15からの圧油を受け水上
の母船等からの操作信号によって圧油供給回路を切替え
る制御弁ユニットをそれぞれ示しており、上記の各切替
弁６，８，10，12に、制御弁ユニット16から圧油を供給
されて切替え操作を行なう遠隔駆動機24ａ，24ａ′，24
ｂ，24ｃがそれぞれ装着されている。符号25ａ，25ａ′
25ｂ，25ｃは制御弁ユニット16と各遠隔駆動機24ａ，24
ａ′，24ｂ，24ｃとの間に介設された制御用油管を示し
ている。
【００１３】さらに、上記の各遠隔開鎖弁22ａ，22ｂ，
22ｃに操作用圧油を供給するための制御用油管26ａ，26
ｂ，26ｃが、各遠隔開鎖弁22ａ，22ｂ，22ｃと制御弁ユ
ニット16との間に設けられている。なお、符号18（図２
参照）は潜水機に水上の母船等から電気動力等を送るケ
ーブル，符号27および28（図３参照）は圧油の供給管お
よび戻り管をそれぞれ示している。上述の構成におい
て、油圧発生装置15からの圧油を、水上からの信号によ
って操作される制御弁ユニット16で切替えて制御用油管
25ａ，25ａ′25ｂ，25ｃおよび26ａ，26ｂ，26ｃによ
り、遠隔駆動機24ａ，24ａ′，24ｂ，24ｃおよび遠隔開
鎖弁22ａ，22ｂ，22ｃのいずれか（複数の場合を含む）
に供給することにより、遠隔駆動機および遠隔開鎖弁の
切替えを行なうことができる。
22ｃに操作用圧油を供給するための制御用油管26ａ，26
ｂ，26ｃが、各遠隔開鎖弁22ａ，22ｂ，22ｃと制御弁ユ
ニット16との間に設けられている。なお、符号18（図２
参照）は潜水機に水上の母船等から電気動力等を送るケ
ーブル，符号27および28（図３参照）は圧油の供給管お
よび戻り管をそれぞれ示している。上述の構成におい
て、油圧発生装置15からの圧油を、水上からの信号によ
って操作される制御弁ユニット16で切替えて制御用油管
25ａ，25ａ′25ｂ，25ｃおよび26ａ，26ｂ，26ｃによ
り、遠隔駆動機24ａ，24ａ′，24ｂ，24ｃおよび遠隔開
鎖弁22ａ，22ｂ，22ｃのいずれか（複数の場合を含む）
に供給することにより、遠隔駆動機および遠隔開鎖弁の
切替えを行なうことができる。
【００１４】以上の切替え操作のもとに、電動式水ポン
プ13を駆動すると、水ポンプ13から吐出された駆動水
が、送水管19，絞り弁20ａ，20ｂ，20ｃ，管21ａ，21
ｂ，21ｃを介して遠隔開鎖弁22ａ，22ｂ，22ｃに送られ
る。この状態において、前後進および回頭操縦を行なう
場合は、遠隔開鎖弁22ａのみが開放され、他の遠隔開鎖
弁22ｂ，22ｃは閉鎖される。また、左右移動の場合は遠
隔開鎖弁22ｂのみが開かれ、上下作動の場合は遠隔開鎖
弁22ｃのみが開かれる。
プ13を駆動すると、水ポンプ13から吐出された駆動水
が、送水管19，絞り弁20ａ，20ｂ，20ｃ，管21ａ，21
ｂ，21ｃを介して遠隔開鎖弁22ａ，22ｂ，22ｃに送られ
る。この状態において、前後進および回頭操縦を行なう
場合は、遠隔開鎖弁22ａのみが開放され、他の遠隔開鎖
弁22ｂ，22ｃは閉鎖される。また、左右移動の場合は遠
隔開鎖弁22ｂのみが開かれ、上下作動の場合は遠隔開鎖
弁22ｃのみが開かれる。
【００１５】そして、前進の場合、導管５ｂ，７ｂに駆
動水が送られるように切替弁６，８が切替えられる。こ
れにより水流ダクト１ａ，１ｂ内の水が後側の開口部２
ｂに向けて流れ、潜水機は前進する。後進の場合、導管
５ａ，７ａに駆動水が送られるように切替弁６，８が切
替えられる。これにより水流ダクト１ａ，１ｂ内の水が
前側の開口部２ａに向けて流れ、潜水機は後進する。
動水が送られるように切替弁６，８が切替えられる。こ
れにより水流ダクト１ａ，１ｂ内の水が後側の開口部２
ｂに向けて流れ、潜水機は前進する。後進の場合、導管
５ａ，７ａに駆動水が送られるように切替弁６，８が切
替えられる。これにより水流ダクト１ａ，１ｂ内の水が
前側の開口部２ａに向けて流れ、潜水機は後進する。
【００１６】右回頭の場合、導管５ｂ，７ａに駆動水が
送られるように切替弁６，８が切替えられる。これによ
り水流ダクト１ａ内の水が後側の開口部２ｂに向けて、
また水流ダクト１ｂ内の水が前側の開口部２ａに向けて
流れ、潜水機は右回頭する。左回頭の場合、導管５ａ，
７ｂに駆動水が送られるように切替弁６，８が切替えら
れる。これにより水流ダクト１ａ内の水が前側の開口部
２ａに向けて、また水流ダクト１ｂ内の水が後側の開口
部２ｂに向けて流れ、潜水機は左回頭する。左へ移動の
場合、導管９ａに駆動水が送られるように切替弁10が切
替えられる。これにより水流ダクト３内の水が右側の開
口部３ａに向けて流れ、潜水機は左へ移動する。右へ移
動の場合、導管９ｂに駆動水が送られるように切替弁10
が切替えられる。これにより水流ダクト３内の水が左側
の開口部３ｂに向けて流れ、潜水機は右へ移動する。
送られるように切替弁６，８が切替えられる。これによ
り水流ダクト１ａ内の水が後側の開口部２ｂに向けて、
また水流ダクト１ｂ内の水が前側の開口部２ａに向けて
流れ、潜水機は右回頭する。左回頭の場合、導管５ａ，
７ｂに駆動水が送られるように切替弁６，８が切替えら
れる。これにより水流ダクト１ａ内の水が前側の開口部
２ａに向けて、また水流ダクト１ｂ内の水が後側の開口
部２ｂに向けて流れ、潜水機は左回頭する。左へ移動の
場合、導管９ａに駆動水が送られるように切替弁10が切
替えられる。これにより水流ダクト３内の水が右側の開
口部３ａに向けて流れ、潜水機は左へ移動する。右へ移
動の場合、導管９ｂに駆動水が送られるように切替弁10
が切替えられる。これにより水流ダクト３内の水が左側
の開口部３ｂに向けて流れ、潜水機は右へ移動する。
【００１７】上へ移動の場合、導管11ｂに駆動水が流れ
るように切替弁12が切替えられる。これにより水流ダク
ト４内の水が下側の開口部４ａに向けて流れ、潜水機は
上に移動する。下へ移動の場合、導管11ａに駆動水が流
れるように切替弁12が切替えられる。これにより水流ダ
クト４内の水が上側の開口部４ａに向けて流れ、潜水機
は下に移動する。以上のようにして、潜水機の前後，左
右および上下の各方向への移動ならびに回頭動作を行な
うことができる。なお、絞り弁20ａ，20ｂ，20ｃは前後
進移動，左右移動および上下移動の各移動速度を調整す
るために設けられており、予め調整できるものである。
るように切替弁12が切替えられる。これにより水流ダク
ト４内の水が下側の開口部４ａに向けて流れ、潜水機は
上に移動する。下へ移動の場合、導管11ａに駆動水が流
れるように切替弁12が切替えられる。これにより水流ダ
クト４内の水が上側の開口部４ａに向けて流れ、潜水機
は下に移動する。以上のようにして、潜水機の前後，左
右および上下の各方向への移動ならびに回頭動作を行な
うことができる。なお、絞り弁20ａ，20ｂ，20ｃは前後
進移動，左右移動および上下移動の各移動速度を調整す
るために設けられており、予め調整できるものである。
【００１８】また電動式水ポンプ13の吐出量は、水上の
母船等からの信号によって変更することは一般的に可能
であり、これにより潜水機17の各方向への移動速度の変
更が可能である。そしてこの実施例の場合、１台の電動
式水ポンプの吐出水（駆動水）を三方向の各水流ダクト
に選択して供給できる構成としたため、従来例のように
前後，左右および上下各方向毎に水中電動機（あるいは
水中油圧モータ）を設置する必要がなく、したがって、
推進装置を簡単な機構でかつ軽量に構成することができ
る。なお、上述の各操作を複数同時に行なうことも可能
である。
母船等からの信号によって変更することは一般的に可能
であり、これにより潜水機17の各方向への移動速度の変
更が可能である。そしてこの実施例の場合、１台の電動
式水ポンプの吐出水（駆動水）を三方向の各水流ダクト
に選択して供給できる構成としたため、従来例のように
前後，左右および上下各方向毎に水中電動機（あるいは
水中油圧モータ）を設置する必要がなく、したがって、
推進装置を簡単な機構でかつ軽量に構成することができ
る。なお、上述の各操作を複数同時に行なうことも可能
である。
【００１９】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の潜水機の
推進装置によれば、次のような効果ないし利点が得られ
る。 (1) 潜水機の主体部を構成する構造体に、同構造体を前
後，左右および上下の三方向にそれぞれ貫通する水流ダ
クトを設けて、各水流ダクトの内部水流を一方向とこれ
と反対方向とに選択して駆動する構成としたため、一本
の水流ダクトで二方向の推進力を発生させることがで
き、推進装置の軽量化，構造の簡素化をはかることがで
きる。 (2) 一台のポンプの吐出水を三方向の各水流ダクトに選
択して供給する構成なため、三方向のそれぞれに水中電
動機や水中油圧モータを設置した従来の推進装置に比べ
て、軽量かつ簡素な構成の推進装置を得ることができ
る。
推進装置によれば、次のような効果ないし利点が得られ
る。 (1) 潜水機の主体部を構成する構造体に、同構造体を前
後，左右および上下の三方向にそれぞれ貫通する水流ダ
クトを設けて、各水流ダクトの内部水流を一方向とこれ
と反対方向とに選択して駆動する構成としたため、一本
の水流ダクトで二方向の推進力を発生させることがで
き、推進装置の軽量化，構造の簡素化をはかることがで
きる。 (2) 一台のポンプの吐出水を三方向の各水流ダクトに選
択して供給する構成なため、三方向のそれぞれに水中電
動機や水中油圧モータを設置した従来の推進装置に比べ
て、軽量かつ簡素な構成の推進装置を得ることができ
る。
【図１】本発明の一実施例としての潜水機の推進装置を
示す平面図。
示す平面図。
【図２】図１のＡ−Ａ矢視断面図。
【図３】同駆動水の制御系統図。
１ａ，１ｂ 前後進および回頭用の左側および右側水流
ダクト ２ａ，２ｂ （水流ダクト１ａおよび１ｂの）前側開口
部および後側開口部 ３ 左右移動用の水流ダクト ３ａ，３ｂ （水流ダクト３の）右側開口部および左側
開口部 ４ 上下移動用の水流ダクト ４ａ，４ｂ （水流ダクト４の）上側開口部および下側
開口部 ５ａ,５ｂ,７ａ,７ｂ,９ａ,９ｂ,11ａ,11ｂ （駆動水
を各水流ダクトの各方向へ送る）導管 ６,８,10,12 （駆動水を各水流ダクトのどちらの方向
に送るかを切替える）切替弁 13 電動式水ポンプ 14 吸入管および吸入こし器 15 油圧発生装置 16 制御弁ユニット 17 （潜水機の）構造体 18 （電気動力等の）ケーブル 19 送水管 20ａ,20ｂ,20ｃ 絞り弁 21ａ,21ｂ,21ｃ （絞り弁出口側の）管 22ａ,22ｂ,22ｃ 遠隔開鎖弁 23ａ,23ｂ,23ｃ （駆動水を切替弁に送る）管 24ａ,24ａ′,24ｂ,24ｃ 遠隔駆動機 25ａ,25ａ′,25ｂ,25ｃ （遠隔駆動機用の）制御用油
管 26ａ,26ｂ,26ｃ （遠隔開鎖弁用の）制御用油管 27 圧油供給管 28 圧油戻り管
ダクト ２ａ，２ｂ （水流ダクト１ａおよび１ｂの）前側開口
部および後側開口部 ３ 左右移動用の水流ダクト ３ａ，３ｂ （水流ダクト３の）右側開口部および左側
開口部 ４ 上下移動用の水流ダクト ４ａ，４ｂ （水流ダクト４の）上側開口部および下側
開口部 ５ａ,５ｂ,７ａ,７ｂ,９ａ,９ｂ,11ａ,11ｂ （駆動水
を各水流ダクトの各方向へ送る）導管 ６,８,10,12 （駆動水を各水流ダクトのどちらの方向
に送るかを切替える）切替弁 13 電動式水ポンプ 14 吸入管および吸入こし器 15 油圧発生装置 16 制御弁ユニット 17 （潜水機の）構造体 18 （電気動力等の）ケーブル 19 送水管 20ａ,20ｂ,20ｃ 絞り弁 21ａ,21ｂ,21ｃ （絞り弁出口側の）管 22ａ,22ｂ,22ｃ 遠隔開鎖弁 23ａ,23ｂ,23ｃ （駆動水を切替弁に送る）管 24ａ,24ａ′,24ｂ,24ｃ 遠隔駆動機 25ａ,25ａ′,25ｂ,25ｃ （遠隔駆動機用の）制御用油
管 26ａ,26ｂ,26ｃ （遠隔開鎖弁用の）制御用油管 27 圧油供給管 28 圧油戻り管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B63G 8/00 B63G 8/08 B63G 8/16 B63H 11/04
Claims (1)
- 【請求項１】 潜水機において、同潜水機の主体部を構
成する構造体と、同構造体を前後，左右および上下の三
方向にそれぞれ貫通するように取付けられた水流ダクト
とをそなえ、同各水流ダクトの内部水流を一方向および
これと反対方向に駆動するための駆動水を供給すべく、
上記各ダクトにそれぞれ互いに反対方向に開口する一組
みの導管が取付けられ、同各一組みの導管の各上流側に
それぞれ切替弁が取付けられるとともに、同各切替弁を
介して上記導管に上記駆動水を供給するため一台のポン
プが設けられていることを特徴とする、潜水機の推進装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13386993A JP3207612B2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 潜水機の推進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13386993A JP3207612B2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 潜水機の推進装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06321183A JPH06321183A (ja) | 1994-11-22 |
| JP3207612B2 true JP3207612B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=15114965
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13386993A Expired - Fee Related JP3207612B2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 潜水機の推進装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3207612B2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-12 JP JP13386993A patent/JP3207612B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06321183A (ja) | 1994-11-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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