JP3206871B2 - 溶剤ガス処理装置及び溶剤ガス処理方法 - Google Patents
溶剤ガス処理装置及び溶剤ガス処理方法Info
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- JP3206871B2 JP3206871B2 JP23123895A JP23123895A JP3206871B2 JP 3206871 B2 JP3206871 B2 JP 3206871B2 JP 23123895 A JP23123895 A JP 23123895A JP 23123895 A JP23123895 A JP 23123895A JP 3206871 B2 JP3206871 B2 JP 3206871B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場等から排出さ
れる有機溶剤を含む有害な排ガス等のガスから溶剤を除
去して、浄化ガスとして排出する溶剤ガス処理装置及び
溶剤ガス処理方法の改良に関する。
れる有機溶剤を含む有害な排ガス等のガスから溶剤を除
去して、浄化ガスとして排出する溶剤ガス処理装置及び
溶剤ガス処理方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装工場、印刷工場、化学工場及
び磁気テープ製造工場等の有機溶剤を使用する工場から
排出される溶剤を含んだガスを浄化する装置としては、
図4に示すような流動床式の溶剤ガス処理装置が使用さ
れていた。
び磁気テープ製造工場等の有機溶剤を使用する工場から
排出される溶剤を含んだガスを浄化する装置としては、
図4に示すような流動床式の溶剤ガス処理装置が使用さ
れていた。
【0003】即ち、原ガス導入路35から装置内に導入さ
れた溶剤を含んだ原ガスを、原ガス導入口35a から導入
し、多段式流動床34を流動している活性炭等の吸着剤42
に向流接触させ、該吸着剤42に溶剤を吸着させてガスを
浄化し、該溶剤が除去されたガスを排出する吸着塔31
と、該吸着塔31で溶剤を吸着した吸着剤42を移送して、
該吸着剤42を脱着する脱着塔32とからなり、該脱着塔32
において脱着された吸着剤42は再び吸着塔31へ移送路38
を通って移送され吸着剤42として繰り返し利用する。
れた溶剤を含んだ原ガスを、原ガス導入口35a から導入
し、多段式流動床34を流動している活性炭等の吸着剤42
に向流接触させ、該吸着剤42に溶剤を吸着させてガスを
浄化し、該溶剤が除去されたガスを排出する吸着塔31
と、該吸着塔31で溶剤を吸着した吸着剤42を移送して、
該吸着剤42を脱着する脱着塔32とからなり、該脱着塔32
において脱着された吸着剤42は再び吸着塔31へ移送路38
を通って移送され吸着剤42として繰り返し利用する。
【0004】また、脱着塔32においては、吸着剤42を加
熱するために導入した外気を、予め燃焼装置37から排出
される高温の燃焼後ガスの排出路41に設けられた熱交換
器56によって該高温の燃焼後ガスと熱交換を行い、熱風
の脱着用ガスとして脱着用ガス導入路40から脱着塔32内
に流入し、該脱着用ガスに脱着した溶剤を含有させて脱
着塔32外へ移送する。そして、該溶剤を含む脱着後ガス
を前記燃焼装置37によって溶剤が酸化分解される温度に
まで加熱して溶剤成分を除去した後に、溶剤を含まない
浄化ガスとして排出路41から装置の外部に排出するもの
である。
熱するために導入した外気を、予め燃焼装置37から排出
される高温の燃焼後ガスの排出路41に設けられた熱交換
器56によって該高温の燃焼後ガスと熱交換を行い、熱風
の脱着用ガスとして脱着用ガス導入路40から脱着塔32内
に流入し、該脱着用ガスに脱着した溶剤を含有させて脱
着塔32外へ移送する。そして、該溶剤を含む脱着後ガス
を前記燃焼装置37によって溶剤が酸化分解される温度に
まで加熱して溶剤成分を除去した後に、溶剤を含まない
浄化ガスとして排出路41から装置の外部に排出するもの
である。
【0005】尚、上記は流動床式の溶剤ガス処理装置の
場合であるが、このように脱着用ガスを加熱する熱源と
して燃焼装置37から排出された高温の燃焼後ガスを利用
する構成は固定床式やハニカム式の溶剤ガス処理装置で
も採用されていた。
場合であるが、このように脱着用ガスを加熱する熱源と
して燃焼装置37から排出された高温の燃焼後ガスを利用
する構成は固定床式やハニカム式の溶剤ガス処理装置で
も採用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような溶
剤ガス処理装置の場合、上記のように脱着用ガスを外気
から導入して熱風を生成していたので、吸着塔31に導入
される原ガスは脱着用ガスに流用されることなくすべて
吸着塔31に供給されるため、吸着塔31及び吸着剤42への
負荷は原ガスの供給量と濃度によって決定されていた。
従って、吸着塔31に導入される原ガスの流量や濃度が高
いほど吸着塔や吸着剤等の溶剤ガス処理装置への負荷が
大きくなり、吸着塔を大きくしたり、吸着剤の量を増や
す必要があり、装置全体が大型化し広い設置スペースが
必要であるという問題が生じていた。
剤ガス処理装置の場合、上記のように脱着用ガスを外気
から導入して熱風を生成していたので、吸着塔31に導入
される原ガスは脱着用ガスに流用されることなくすべて
吸着塔31に供給されるため、吸着塔31及び吸着剤42への
負荷は原ガスの供給量と濃度によって決定されていた。
従って、吸着塔31に導入される原ガスの流量や濃度が高
いほど吸着塔や吸着剤等の溶剤ガス処理装置への負荷が
大きくなり、吸着塔を大きくしたり、吸着剤の量を増や
す必要があり、装置全体が大型化し広い設置スペースが
必要であるという問題が生じていた。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、装置への負荷を軽減すること
かできる溶剤ガス処理装置及び溶剤ガス処理方法を提供
することを課題とする。
めになされたものであり、装置への負荷を軽減すること
かできる溶剤ガス処理装置及び溶剤ガス処理方法を提供
することを課題とする。
【0008】
(構成)本発明は、このような課題を解決するために、
溶剤ガス処理装置とその方法としてなされたもので、溶
剤ガス処理装置としての特徴は、溶剤を含む原ガスを導
入する原ガス導入路5 が接続された原ガス導入口5aと、
吸着剤12を流動させながら前記原ガスと接触させて原ガ
ス中の溶剤を吸着剤12に吸着させる吸着部4 、及び溶剤
が除去されたガスを排出するガス排出口6 を有する吸着
塔1 と、該吸着塔1 から移送路7 を通って移送された溶
剤を吸着した吸着剤12を脱着用ガス導入路10から導入さ
れる予め加熱された脱着用ガスと接触させることによっ
て脱着する脱着塔2 と、該脱着された吸着剤12を前記吸
着塔1 の吸着部4 に返送する返送路8 と、前記脱着塔2
から排出された脱着後ガスに含まれる溶剤を酸化分解す
るための燃焼装置3 を具備する装置本体19からなる溶剤
ガス処理装置において、前記脱着用ガス導入路10が、前
記溶剤を含む原ガスの一部を脱着用ガスとして脱着塔2
内に導入すべく原ガス導入路5 から接続されていること
にある。
溶剤ガス処理装置とその方法としてなされたもので、溶
剤ガス処理装置としての特徴は、溶剤を含む原ガスを導
入する原ガス導入路5 が接続された原ガス導入口5aと、
吸着剤12を流動させながら前記原ガスと接触させて原ガ
ス中の溶剤を吸着剤12に吸着させる吸着部4 、及び溶剤
が除去されたガスを排出するガス排出口6 を有する吸着
塔1 と、該吸着塔1 から移送路7 を通って移送された溶
剤を吸着した吸着剤12を脱着用ガス導入路10から導入さ
れる予め加熱された脱着用ガスと接触させることによっ
て脱着する脱着塔2 と、該脱着された吸着剤12を前記吸
着塔1 の吸着部4 に返送する返送路8 と、前記脱着塔2
から排出された脱着後ガスに含まれる溶剤を酸化分解す
るための燃焼装置3 を具備する装置本体19からなる溶剤
ガス処理装置において、前記脱着用ガス導入路10が、前
記溶剤を含む原ガスの一部を脱着用ガスとして脱着塔2
内に導入すべく原ガス導入路5 から接続されていること
にある。
【0009】また、溶剤ガス処理方法としての特徴は、
溶剤を含む原ガスを、吸着部4 において流動する吸着剤
12に接触させて溶剤を吸着剤12に吸着させた後に、溶剤
が除去されたガスを排出し、さらに溶剤を吸着した吸着
剤12を脱着塔2 に移送して、該脱着塔2 内で予め加熱さ
れた脱着用ガスと接触させて吸着剤12を脱着し、その後
該脱着された吸着剤12を前記吸着部4 に返送する一方、
脱着後ガス中の高濃度の溶剤を酸化分解する溶剤ガス処
理方法において、前記溶剤を含む原ガスの一部を加熱し
て脱着用ガスとして脱着塔2 に導入することにある。
溶剤を含む原ガスを、吸着部4 において流動する吸着剤
12に接触させて溶剤を吸着剤12に吸着させた後に、溶剤
が除去されたガスを排出し、さらに溶剤を吸着した吸着
剤12を脱着塔2 に移送して、該脱着塔2 内で予め加熱さ
れた脱着用ガスと接触させて吸着剤12を脱着し、その後
該脱着された吸着剤12を前記吸着部4 に返送する一方、
脱着後ガス中の高濃度の溶剤を酸化分解する溶剤ガス処
理方法において、前記溶剤を含む原ガスの一部を加熱し
て脱着用ガスとして脱着塔2 に導入することにある。
【0010】(作用)すなわち上記のように本発明で
は、装置内に導入された溶剤を含む原ガスの一部を脱着
用ガスとして脱着塔2 内に導入するため、吸着塔1 内で
吸着剤12に吸着させる溶剤を含んだ原ガスの量が脱着用
ガスとして脱着塔2内へ導入した流量分だけ減少するこ
とになる。従って、処理を行うために装置本体19内に流
入される原ガスの量を変化させることなく吸着塔1内で
処理するガスの量を減らすことができ、吸着塔1への負
荷を軽減させることができる。
は、装置内に導入された溶剤を含む原ガスの一部を脱着
用ガスとして脱着塔2 内に導入するため、吸着塔1 内で
吸着剤12に吸着させる溶剤を含んだ原ガスの量が脱着用
ガスとして脱着塔2内へ導入した流量分だけ減少するこ
とになる。従って、処理を行うために装置本体19内に流
入される原ガスの量を変化させることなく吸着塔1内で
処理するガスの量を減らすことができ、吸着塔1への負
荷を軽減させることができる。
【0011】また、脱着塔2 の脱着用ガス導入路10が、
原ガスの一部を脱着用ガスとして脱着塔2 内に導入すべ
く原ガス導入路5 から接続されており、且つ原ガス導入
路5の脱着用ガス導入路10が接続された位置よりも下流
側に燃焼後ガス排出路20が接続され、前記燃焼装置3に
よって溶剤が分解された燃焼後ガスが原ガスに混合され
るように形成された場合には、吸着塔1 へ導入されるガ
スの一部が脱着用ガスとして脱着用ガス導入路10へ移送
され、その分溶剤が酸化分解された清浄な燃焼後ガスが
混合されるため、原ガスの溶剤濃度が低下し吸着塔1 に
おいて吸着剤12が吸着する溶剤が減少し、その結果吸着
剤12への負荷が軽減される。
原ガスの一部を脱着用ガスとして脱着塔2 内に導入すべ
く原ガス導入路5 から接続されており、且つ原ガス導入
路5の脱着用ガス導入路10が接続された位置よりも下流
側に燃焼後ガス排出路20が接続され、前記燃焼装置3に
よって溶剤が分解された燃焼後ガスが原ガスに混合され
るように形成された場合には、吸着塔1 へ導入されるガ
スの一部が脱着用ガスとして脱着用ガス導入路10へ移送
され、その分溶剤が酸化分解された清浄な燃焼後ガスが
混合されるため、原ガスの溶剤濃度が低下し吸着塔1 に
おいて吸着剤12が吸着する溶剤が減少し、その結果吸着
剤12への負荷が軽減される。
【0012】また、燃焼後ガス排出路20は、原ガス導入
路5が脱着用ガス導入路10と接続された位置よりも下流
側に接続されているため、例え燃焼後ガスに未分解の溶
剤が残留していた場合にも、該残留溶剤は原ガスに混合
されて吸着塔1内で吸着されるため溶剤が装置本体19外
部に排出されたり、或いは脱着塔2内へ戻されることな
く確実に吸着塔1において吸着される。
路5が脱着用ガス導入路10と接続された位置よりも下流
側に接続されているため、例え燃焼後ガスに未分解の溶
剤が残留していた場合にも、該残留溶剤は原ガスに混合
されて吸着塔1内で吸着されるため溶剤が装置本体19外
部に排出されたり、或いは脱着塔2内へ戻されることな
く確実に吸着塔1において吸着される。
【0013】さらに、脱着用ガス導入路10に、前記燃焼
装置3 を通過した高温の燃焼後ガスと、前記脱着用ガス
導入路10内の脱着用ガスとを熱交換して、該脱着用ガス
を加熱すべく熱交換器16が設けられた溶剤ガス処理装置
の場合には、燃焼装置3を通過した高温の燃焼後ガスの
熱によって、脱着塔2 内に導入される脱着用ガスを所定
の温度に加熱することができ、さらに熱交換器16で加熱
された脱着用ガスによって他の加熱手段を用いることな
く吸着剤12を加熱して脱着を行うことができる。
装置3 を通過した高温の燃焼後ガスと、前記脱着用ガス
導入路10内の脱着用ガスとを熱交換して、該脱着用ガス
を加熱すべく熱交換器16が設けられた溶剤ガス処理装置
の場合には、燃焼装置3を通過した高温の燃焼後ガスの
熱によって、脱着塔2 内に導入される脱着用ガスを所定
の温度に加熱することができ、さらに熱交換器16で加熱
された脱着用ガスによって他の加熱手段を用いることな
く吸着剤12を加熱して脱着を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に従って説明する。 (第1形態例)まず、本発明の第1形態例の溶剤ガス処
理装置の構成について説明する。図1に示す1は、原ガ
ス導入路5を通って装置内に移送された溶剤を含む原ガ
スが原ガス導入口5aから導入され、該原ガスが吸着剤12
に向流接触されるように、吸着剤12が流動移動される吸
着部としての多段式流動床4を有する吸着塔で、多段式
流動床4には粒状の吸着剤12が流動される。
て図面に従って説明する。 (第1形態例)まず、本発明の第1形態例の溶剤ガス処
理装置の構成について説明する。図1に示す1は、原ガ
ス導入路5を通って装置内に移送された溶剤を含む原ガ
スが原ガス導入口5aから導入され、該原ガスが吸着剤12
に向流接触されるように、吸着剤12が流動移動される吸
着部としての多段式流動床4を有する吸着塔で、多段式
流動床4には粒状の吸着剤12が流動される。
【0015】該吸着剤12は除去する溶剤に対して高い吸
着能を有する高分子からなり、前記多段流動床4におい
て最上段から最下段に向かって移動される。
着能を有する高分子からなり、前記多段流動床4におい
て最上段から最下段に向かって移動される。
【0016】6は該吸着塔1の上部に設けられた浄化ガ
ス排出路であり、該浄化ガス排出路6には吸着塔1内に
前記原ガスを吸引して導入して、且つ浄化されたガスを
吸引して吸着塔1外へ排出すべくブロアー13が設けられ
ている。
ス排出路であり、該浄化ガス排出路6には吸着塔1内に
前記原ガスを吸引して導入して、且つ浄化されたガスを
吸引して吸着塔1外へ排出すべくブロアー13が設けられ
ている。
【0017】2は、前記多段式流動床4を最下段まで移
動された溶剤を吸着した吸着剤12が吸着剤移送路7を通
って導入される脱着塔で、該脱着塔2内には、吸着剤12
を流動させながら順次落下させて移動するべく多段流動
式に設けられた移動部14が形成されている。
動された溶剤を吸着した吸着剤12が吸着剤移送路7を通
って導入される脱着塔で、該脱着塔2内には、吸着剤12
を流動させながら順次落下させて移動するべく多段流動
式に設けられた移動部14が形成されている。
【0018】10は、脱着用ガスを脱着塔2内に導入する
脱着用ガス導入路で、脱着用ガスは移動部14の下方から
上方へ向かって吸入されて、脱着塔2の上方から下方に
向かって移動される吸着剤12と向流接触される。該脱着
用ガス導入路10は、前記原ガス導入路5から接続されて
おり、原ガスの一部が脱着用ガスとして使用される。
脱着用ガス導入路で、脱着用ガスは移動部14の下方から
上方へ向かって吸入されて、脱着塔2の上方から下方に
向かって移動される吸着剤12と向流接触される。該脱着
用ガス導入路10は、前記原ガス導入路5から接続されて
おり、原ガスの一部が脱着用ガスとして使用される。
【0019】8は、前記移動部14の最下段に設けられ、
脱着塔2において溶剤が脱着された吸着剤12を前記吸着
塔1内の多段式流動床4の最上部に返送する吸着剤返送
路である。
脱着塔2において溶剤が脱着された吸着剤12を前記吸着
塔1内の多段式流動床4の最上部に返送する吸着剤返送
路である。
【0020】9は、脱着塔2内で吸着剤12に含まれる溶
剤を脱着した後の高濃度に溶剤を含む脱着後ガスを排出
するための脱着後ガス排出路で、該脱着後ガス排出路9
には脱着塔2内に脱着用ガスを吸引して導入し、且つ脱
着後ガスを吸引して排出するためのブロアー18が設けら
れている。
剤を脱着した後の高濃度に溶剤を含む脱着後ガスを排出
するための脱着後ガス排出路で、該脱着後ガス排出路9
には脱着塔2内に脱着用ガスを吸引して導入し、且つ脱
着後ガスを吸引して排出するためのブロアー18が設けら
れている。
【0021】3は、脱着後ガス排出路9に設けられ、溶
剤成分を含む脱着後ガスを触媒燃焼により加熱して溶剤
成分を酸化分解する燃焼装置であり、該燃焼装置3には
燃焼された燃焼後ガスを排出する燃焼後ガス排出路20が
接続されている。
剤成分を含む脱着後ガスを触媒燃焼により加熱して溶剤
成分を酸化分解する燃焼装置であり、該燃焼装置3には
燃焼された燃焼後ガスを排出する燃焼後ガス排出路20が
接続されている。
【0022】16は、前記燃焼装置3から排出された高温
の燃焼後ガスと前記脱着用ガス導入路10内の脱着用ガス
として使用する原ガスの一部とを熱交換して脱着用ガス
の熱風を生成するために前記燃焼後ガス排出路20に設け
られた熱交換器であり、17は前記熱交換器16によって脱
熱された燃焼後ガスの余熱を取り出しさらに別の目的に
使用するための熱交換器である。
の燃焼後ガスと前記脱着用ガス導入路10内の脱着用ガス
として使用する原ガスの一部とを熱交換して脱着用ガス
の熱風を生成するために前記燃焼後ガス排出路20に設け
られた熱交換器であり、17は前記熱交換器16によって脱
熱された燃焼後ガスの余熱を取り出しさらに別の目的に
使用するための熱交換器である。
【0023】該熱交換器16,17 によって熱交換されて脱
熱された燃焼後ガスは、溶剤ガス処理装置19の外部へ排
出されている。尚、本形態例では燃焼後ガスは大気中に
排出されている。
熱された燃焼後ガスは、溶剤ガス処理装置19の外部へ排
出されている。尚、本形態例では燃焼後ガスは大気中に
排出されている。
【0024】次に、工場等から排出された溶剤混入ガス
から上記の構成からなる溶剤ガス処理装置によって溶剤
を除去する場合について説明する。
から上記の構成からなる溶剤ガス処理装置によって溶剤
を除去する場合について説明する。
【0025】まず、溶剤処理装置に導入される原ガスと
して、溶剤の濃度C0 (ppm)の溶剤混入ガスが流量
F0 (Nm3 /min)で前記原ガス導入路5に流入さ
れる。
して、溶剤の濃度C0 (ppm)の溶剤混入ガスが流量
F0 (Nm3 /min)で前記原ガス導入路5に流入さ
れる。
【0026】このとき、前記原ガス導入路5に接続され
た脱着用ガス導入路10へ通って、吸着塔1内へ導入され
る原ガスの一部(流量F2 )が脱着用ガスとして脱着塔
2内へ移送される。このため、吸着塔1内へ導入され処
理される原ガスの流量F1 は原ガス導入路5に流入され
た量F0 よりも脱着用ガスの流量分、つまりF2 だけ減
少する。
た脱着用ガス導入路10へ通って、吸着塔1内へ導入され
る原ガスの一部(流量F2 )が脱着用ガスとして脱着塔
2内へ移送される。このため、吸着塔1内へ導入され処
理される原ガスの流量F1 は原ガス導入路5に流入され
た量F0 よりも脱着用ガスの流量分、つまりF2 だけ減
少する。
【0027】即ち、装置に移送される原ガスの流量F0
は変わらずに、吸着塔1内で処理すべき原ガスの流量F
1 は脱着用ガスの流量F2 の分だけ減少し、吸着塔1に
対する負荷もその分減少することになる。
は変わらずに、吸着塔1内で処理すべき原ガスの流量F
1 は脱着用ガスの流量F2 の分だけ減少し、吸着塔1に
対する負荷もその分減少することになる。
【0028】一般に、溶剤、使用する吸着剤の種類、装
置の形態及び原ガスの温度や湿度等の条件により、その
装置の処理効率を最も高くする単位時間単位面積当たり
の流量、即ち空塔速度LVが存在し、該空塔速度LVは
吸着塔に流入される原ガスの流量F1 と吸着塔1の断面
積A(m2 )によって以下の式で表せる。 LV=F1 /60A (m/s) 即ち、この吸着塔1のLVを最適値に合わせるために
は、F1 が小さい程、吸着塔1の断面積Aを小さくして
吸着塔1を小型にすることが可能となり、設置スペース
を節約することができる。
置の形態及び原ガスの温度や湿度等の条件により、その
装置の処理効率を最も高くする単位時間単位面積当たり
の流量、即ち空塔速度LVが存在し、該空塔速度LVは
吸着塔に流入される原ガスの流量F1 と吸着塔1の断面
積A(m2 )によって以下の式で表せる。 LV=F1 /60A (m/s) 即ち、この吸着塔1のLVを最適値に合わせるために
は、F1 が小さい程、吸着塔1の断面積Aを小さくして
吸着塔1を小型にすることが可能となり、設置スペース
を節約することができる。
【0029】さらに、吸着塔1内に導入された原ガスは
上向きに流され、多段式流動床4を上から下に向かって
移動される吸着剤12と向流接触される。このように吸着
剤12と向流接触されていくうちに原ガスに含まれる溶剤
は吸着剤12に吸着され、吸着塔1の上部の浄化ガス排出
口6からはブロアー13によって吸引され、吸着塔1内で
浄化された浄化ガスが排出される。
上向きに流され、多段式流動床4を上から下に向かって
移動される吸着剤12と向流接触される。このように吸着
剤12と向流接触されていくうちに原ガスに含まれる溶剤
は吸着剤12に吸着され、吸着塔1の上部の浄化ガス排出
口6からはブロアー13によって吸引され、吸着塔1内で
浄化された浄化ガスが排出される。
【0030】このブロアー13によって吸引される浄化ガ
スの流量はF1 であるため、流量F 0 を吸引する場合の
ブロアーに比して小型化することができる。
スの流量はF1 であるため、流量F 0 を吸引する場合の
ブロアーに比して小型化することができる。
【0031】さらに、多段式流動床4を流動されて溶剤
を吸着した吸着剤12は、最下段まで移動された後、前記
吸着剤移送路7から脱着塔2の上部へ移送される。該脱
着塔2に移送された吸着剤12は移動部14において流動さ
れ順次落下される。
を吸着した吸着剤12は、最下段まで移動された後、前記
吸着剤移送路7から脱着塔2の上部へ移送される。該脱
着塔2に移送された吸着剤12は移動部14において流動さ
れ順次落下される。
【0032】一方、前記原ガス導入路5から移送された
原ガスの一部(流量F2 )が脱着用ガスとして脱着用ガ
ス導入路10から脱着塔2内へ流入される。
原ガスの一部(流量F2 )が脱着用ガスとして脱着用ガ
ス導入路10から脱着塔2内へ流入される。
【0033】該脱着塔2内に流入された脱着用ガスは、
脱着用ガス導入路10に設けられた前記熱交換器16によっ
て脱着に必要な所定温度まで加熱されている。この脱着
に必要な所定温度は、溶剤の種類や吸着剤12の材質等に
応じて適宜決定される。従って、吸着剤12は移動部14を
順次落下しながら該脱着用ガスによって加熱され、吸着
剤12中の溶剤は脱着され、且つ脱着用ガスに溶剤が高濃
度で含まれて脱着塔2から排出される。
脱着用ガス導入路10に設けられた前記熱交換器16によっ
て脱着に必要な所定温度まで加熱されている。この脱着
に必要な所定温度は、溶剤の種類や吸着剤12の材質等に
応じて適宜決定される。従って、吸着剤12は移動部14を
順次落下しながら該脱着用ガスによって加熱され、吸着
剤12中の溶剤は脱着され、且つ脱着用ガスに溶剤が高濃
度で含まれて脱着塔2から排出される。
【0034】この脱着用ガスは、原ガスの一部を、吸着
塔1内に導入される原ガスの流量F 1 より少ない流量F
2 で脱着塔2内に導入されたものである。また、脱着塔
2内で脱着後ガスに含有される溶剤の量は、前記吸着塔
1内で原ガスの溶剤が全て吸着され、且つ脱着塔2内で
吸着剤12の溶剤が全て脱着された場合には原ガスに含ま
れていた溶剤と等しい溶剤、及び脱着用ガスにはじめか
ら含まれていた溶剤が脱着後ガスに含まれていることに
なる。
塔1内に導入される原ガスの流量F 1 より少ない流量F
2 で脱着塔2内に導入されたものである。また、脱着塔
2内で脱着後ガスに含有される溶剤の量は、前記吸着塔
1内で原ガスの溶剤が全て吸着され、且つ脱着塔2内で
吸着剤12の溶剤が全て脱着された場合には原ガスに含ま
れていた溶剤と等しい溶剤、及び脱着用ガスにはじめか
ら含まれていた溶剤が脱着後ガスに含まれていることに
なる。
【0035】従って、例えば脱着塔2内に導入された脱
着用ガスの流量F2 が装置に導入された原ガスの流量F
0 の1/10であれば、原ガスの濃度C0 の約10倍以
上に濃縮されることになる。
着用ガスの流量F2 が装置に導入された原ガスの流量F
0 の1/10であれば、原ガスの濃度C0 の約10倍以
上に濃縮されることになる。
【0036】該濃縮溶剤を含む脱着後ガスは、前記燃焼
装置3によって200乃至300°Cに加熱され、溶剤
は酸化分解されH2 OやCO2 等の無害な無機物質に分
解される。この燃焼装置3の温度は原ガスに含まれる溶
剤の成分に応じて溶剤が酸化分解されるのに適当な温度
が設定され、本形態例の燃焼温度は上記のように200
乃至300°Cとしたが、場合によっては200乃至4
00°Cでもよい。尚、本実施の形態では燃焼装置とし
て触媒燃焼装置を用いた。
装置3によって200乃至300°Cに加熱され、溶剤
は酸化分解されH2 OやCO2 等の無害な無機物質に分
解される。この燃焼装置3の温度は原ガスに含まれる溶
剤の成分に応じて溶剤が酸化分解されるのに適当な温度
が設定され、本形態例の燃焼温度は上記のように200
乃至300°Cとしたが、場合によっては200乃至4
00°Cでもよい。尚、本実施の形態では燃焼装置とし
て触媒燃焼装置を用いた。
【0037】また脱着用ガスとして溶剤を含む原ガスを
使用しているため、脱着塔2から排出された脱着後ガス
は、吸着剤12から脱着された溶剤と、該脱着用ガスにも
ともと含まれていた溶剤が含まれて高濃度に溶剤を含む
ガスとなるが、この高濃度に溶剤が含まれることは、燃
焼装置3を溶剤の酸化分解に必要な温度まで上昇させる
のに要する燃料を減少させることができ、また、燃焼装
置3によって処理するガスの量は少量で済むため燃焼装
置3を小型化することができる。
使用しているため、脱着塔2から排出された脱着後ガス
は、吸着剤12から脱着された溶剤と、該脱着用ガスにも
ともと含まれていた溶剤が含まれて高濃度に溶剤を含む
ガスとなるが、この高濃度に溶剤が含まれることは、燃
焼装置3を溶剤の酸化分解に必要な温度まで上昇させる
のに要する燃料を減少させることができ、また、燃焼装
置3によって処理するガスの量は少量で済むため燃焼装
置3を小型化することができる。
【0038】さらに、燃焼装置3から排出される高温の
燃焼後ガスは、前記燃焼後ガス排出路20内を移送され、
前記のように熱交換器16によって該燃焼後ガス排出路20
内のガスで脱着用ガス導入路10内の脱着ガスを加熱した
後、さらに熱交換器17によって冷却され、溶剤ガス処理
装置19外部に放出される。
燃焼後ガスは、前記燃焼後ガス排出路20内を移送され、
前記のように熱交換器16によって該燃焼後ガス排出路20
内のガスで脱着用ガス導入路10内の脱着ガスを加熱した
後、さらに熱交換器17によって冷却され、溶剤ガス処理
装置19外部に放出される。
【0039】このように熱交換器17を燃焼後ガス排出路
20に設けた場合には、該熱交換器17によって取り出され
た熱を適宜加熱手段として別の用途に使用することがで
き、また清浄なガスを排出するのに適当な温度にまで下
降させることができる。
20に設けた場合には、該熱交換器17によって取り出され
た熱を適宜加熱手段として別の用途に使用することがで
き、また清浄なガスを排出するのに適当な温度にまで下
降させることができる。
【0040】この時、清浄化された燃焼後ガスは図2に
示すように吸着塔1に設けられた浄化ガス排出口6の上
部に設けられたブロアー13の下流側に移送され、装置の
外部に放出してもよい。このように燃焼後ガスをブロア
ー13の下流から排出した場合には、ブロアー13に負荷を
かけずに排出することができる。
示すように吸着塔1に設けられた浄化ガス排出口6の上
部に設けられたブロアー13の下流側に移送され、装置の
外部に放出してもよい。このように燃焼後ガスをブロア
ー13の下流から排出した場合には、ブロアー13に負荷を
かけずに排出することができる。
【0041】一方、脱着塔2内で溶剤を脱着された吸着
剤12は、吸着剤返送路8を通って吸着塔1の多段流動床
4の最上段に移送され、再び吸着剤12として流動され
る。
剤12は、吸着剤返送路8を通って吸着塔1の多段流動床
4の最上段に移送され、再び吸着剤12として流動され
る。
【0042】(第2形態例)次に、本発明の第2形態例
の溶剤ガス処理装置の構成について説明する。本形態例
の溶剤ガス処理装置は、図3に示すように上記第1形態
例と同様の原ガス導入路5が接続された原ガス導入口5a
と、多段式流動床4、及びブロアー13が設けられ浄化ガ
ス排出路6を有する吸着部1と、該吸着塔1内で溶剤を
吸着した吸着剤12が移動されながら再生される多段流動
床式の移動部14を有する脱着塔2を具備する。
の溶剤ガス処理装置の構成について説明する。本形態例
の溶剤ガス処理装置は、図3に示すように上記第1形態
例と同様の原ガス導入路5が接続された原ガス導入口5a
と、多段式流動床4、及びブロアー13が設けられ浄化ガ
ス排出路6を有する吸着部1と、該吸着塔1内で溶剤を
吸着した吸着剤12が移動されながら再生される多段流動
床式の移動部14を有する脱着塔2を具備する。
【0043】また、該脱着塔2の移動部14の下方には、
前記第1形態例と同様に吸着塔1に原ガスを導入する原
ガス導入路5に接続され、装置に導入される原ガスの一
部を脱着用ガスとして脱着塔2内に導入する脱着用ガス
導入路10が設けられ、該脱着用ガス導入路10から脱着塔
2内に導入された脱着用ガスは移動部14の下方から上方
へ向かって吸着剤12と向流接触される。
前記第1形態例と同様に吸着塔1に原ガスを導入する原
ガス導入路5に接続され、装置に導入される原ガスの一
部を脱着用ガスとして脱着塔2内に導入する脱着用ガス
導入路10が設けられ、該脱着用ガス導入路10から脱着塔
2内に導入された脱着用ガスは移動部14の下方から上方
へ向かって吸着剤12と向流接触される。
【0044】さらに、該脱着塔2の移動部14の最下段に
は上記第1形態例と同様に再生された吸着剤12を多段流
動床4の最上段に返送する吸着剤返送路8が設けられて
いる。
は上記第1形態例と同様に再生された吸着剤12を多段流
動床4の最上段に返送する吸着剤返送路8が設けられて
いる。
【0045】9は、脱着塔2内で吸着剤12に含まれる溶
剤を脱着した脱着後ガスを排出するための脱着後ガス排
出路で、該脱着後ガス排出路9には上記第1形態例と同
様の燃焼装置3が設けられている。また、該燃焼装置3
には溶剤が酸化分解された燃焼後ガスを排出するための
燃焼後ガス排出路20が接続され、該燃焼後ガス排出路20
には上記第1形態例と同様の熱交換器16,17 が設けられ
ている。
剤を脱着した脱着後ガスを排出するための脱着後ガス排
出路で、該脱着後ガス排出路9には上記第1形態例と同
様の燃焼装置3が設けられている。また、該燃焼装置3
には溶剤が酸化分解された燃焼後ガスを排出するための
燃焼後ガス排出路20が接続され、該燃焼後ガス排出路20
には上記第1形態例と同様の熱交換器16,17 が設けられ
ている。
【0046】また、該燃焼後ガス排出路20の終端部は、
前記原ガス導入路5に接続され、脱着塔2内から排出さ
れ、燃焼装置3によって溶剤が分解された清浄な燃焼後
ガスが原ガス導入路5内の原ガスに混合され、該混合さ
れたガスが原ガスとして吸着塔1内に原ガス導入口5aか
ら導入されるように形成されている。
前記原ガス導入路5に接続され、脱着塔2内から排出さ
れ、燃焼装置3によって溶剤が分解された清浄な燃焼後
ガスが原ガス導入路5内の原ガスに混合され、該混合さ
れたガスが原ガスとして吸着塔1内に原ガス導入口5aか
ら導入されるように形成されている。
【0047】尚、燃焼後ガス排出路20が原ガス導入路5
と接続される位置は、前記脱着用ガス導入路10と原ガス
導入路5の接続位置よりも下流側で接続されている。
と接続される位置は、前記脱着用ガス導入路10と原ガス
導入路5の接続位置よりも下流側で接続されている。
【0048】以上のような構成からなる第2形態例の溶
剤ガス処理装置においても、上記第1形態例と同様に、
まず、原ガスとして溶剤の濃度C0 (ppm)の溶剤混
入ガスが流量F0 (Nm3 /min)で前記原ガス導入
路5に流入される。
剤ガス処理装置においても、上記第1形態例と同様に、
まず、原ガスとして溶剤の濃度C0 (ppm)の溶剤混
入ガスが流量F0 (Nm3 /min)で前記原ガス導入
路5に流入される。
【0049】この時、該原ガス導入路5に接続された脱
着用ガス導入路10から脱着用ガスとして、溶剤が混入し
た原ガスのうち流量F2 のガスが脱着塔2へ移送され
る。一方、燃焼後ガス排出路20から、上記第1形態例と
同様に燃焼装置3によって溶剤成分が酸化分解された溶
剤濃度が約0の清浄な燃焼後ガスが流量F2 で、前記の
ように脱着用ガス導入路10との接続位置より下流の原ガ
ス導入路5 内の原ガスへ混合される。
着用ガス導入路10から脱着用ガスとして、溶剤が混入し
た原ガスのうち流量F2 のガスが脱着塔2へ移送され
る。一方、燃焼後ガス排出路20から、上記第1形態例と
同様に燃焼装置3によって溶剤成分が酸化分解された溶
剤濃度が約0の清浄な燃焼後ガスが流量F2 で、前記の
ように脱着用ガス導入路10との接続位置より下流の原ガ
ス導入路5 内の原ガスへ混合される。
【0050】従って、吸着塔1内に導入されて処理され
る原ガスの流量はF1 で装置に導入された原ガスの流量
F0 と同じであるが、吸着塔1に導入される原ガスに含
まれる溶剤濃度は、脱着用ガスとして脱着塔2へ移送さ
れたガスの流量と同じだけ清浄な燃焼後ガスが混合され
るため、原ガスの濃度C0 よりも低濃度となり、吸着塔
1内の吸着剤12への負荷が軽減される。
る原ガスの流量はF1 で装置に導入された原ガスの流量
F0 と同じであるが、吸着塔1に導入される原ガスに含
まれる溶剤濃度は、脱着用ガスとして脱着塔2へ移送さ
れたガスの流量と同じだけ清浄な燃焼後ガスが混合され
るため、原ガスの濃度C0 よりも低濃度となり、吸着塔
1内の吸着剤12への負荷が軽減される。
【0051】従って、吸着剤12の量を少なくすることが
可能となり、吸着塔1内の多段式流動床4の段数を少な
くして吸着塔1の高さを減らすことができる。或いは、
吸着剤12の量は従来と同量を使用した場合にも、吸着剤
12への負荷が減るため劣化が少なく長期間使用できると
いう利点がある。
可能となり、吸着塔1内の多段式流動床4の段数を少な
くして吸着塔1の高さを減らすことができる。或いは、
吸着剤12の量は従来と同量を使用した場合にも、吸着剤
12への負荷が減るため劣化が少なく長期間使用できると
いう利点がある。
【0052】吸着塔1内の吸着剤12は溶剤を吸着しなが
ら多段式流動床4の下段まで移送されて、さらに、脱着
塔2へ移送され上記第1形態例と同様に、移動部14で加
熱されながら脱着用ガスと向流接触され再生されて再び
吸着塔1へ返送される。
ら多段式流動床4の下段まで移送されて、さらに、脱着
塔2へ移送され上記第1形態例と同様に、移動部14で加
熱されながら脱着用ガスと向流接触され再生されて再び
吸着塔1へ返送される。
【0053】また、吸着剤12を脱着した脱着用ガスはブ
ロアー18で吸引されて脱着塔2から排出された後、燃焼
装置3によって脱着後ガス内の溶剤成分を酸化分解され
た後、該燃焼装置3から排出された燃焼後ガスは熱交換
器16,17で脱熱された後に上記のように原ガス導入路5
に移送され、該原ガス導入路5内の原ガスに混合され
る。この時、燃焼後ガスは前記のように脱着用ガス導入
路10との接続位置より下流側の原ガス導入路5 内の原ガ
スへ混合されるため、燃焼後ガスは脱着塔2内へ導入さ
れる脱着用ガスに混入することなく、必ず吸着塔1内へ
供給されることになる。
ロアー18で吸引されて脱着塔2から排出された後、燃焼
装置3によって脱着後ガス内の溶剤成分を酸化分解され
た後、該燃焼装置3から排出された燃焼後ガスは熱交換
器16,17で脱熱された後に上記のように原ガス導入路5
に移送され、該原ガス導入路5内の原ガスに混合され
る。この時、燃焼後ガスは前記のように脱着用ガス導入
路10との接続位置より下流側の原ガス導入路5 内の原ガ
スへ混合されるため、燃焼後ガスは脱着塔2内へ導入さ
れる脱着用ガスに混入することなく、必ず吸着塔1内へ
供給されることになる。
【0054】このように溶剤成分を除去された燃焼後ガ
スを、原ガスに混入して再度吸着塔1内へ導入すること
によって、例えば脱着用ガス中に完全に分解されなかっ
た溶剤成分が残留していた場合にも、該脱着用ガスが装
置外に排出されることなく吸着塔1において吸着される
ため溶剤成分が装置外に漏れることが確実に防止でき
る。
スを、原ガスに混入して再度吸着塔1内へ導入すること
によって、例えば脱着用ガス中に完全に分解されなかっ
た溶剤成分が残留していた場合にも、該脱着用ガスが装
置外に排出されることなく吸着塔1において吸着される
ため溶剤成分が装置外に漏れることが確実に防止でき
る。
【0055】(他の実施の形態)尚、上記各実施の形態
においては、吸着剤12として高分子からなる吸着剤を使
用したが、吸着剤12としてはこの他粒状の活性炭等を使
用してもよい。
においては、吸着剤12として高分子からなる吸着剤を使
用したが、吸着剤12としてはこの他粒状の活性炭等を使
用してもよい。
【0056】また、上記各実施の形態では、脱着用ガス
導入路10において脱着用ガスを加熱する手段としては、
浄化された燃焼後ガスからの熱を熱交換器16によって脱
着用ガス導入路10内のガスに与えて加熱するようにした
が、脱着用ガスを加熱する手段としてはこのような熱交
換器16に限定されるものではなく、脱着用ガス導入路10
に他の加熱手段を設けてもよい。
導入路10において脱着用ガスを加熱する手段としては、
浄化された燃焼後ガスからの熱を熱交換器16によって脱
着用ガス導入路10内のガスに与えて加熱するようにした
が、脱着用ガスを加熱する手段としてはこのような熱交
換器16に限定されるものではなく、脱着用ガス導入路10
に他の加熱手段を設けてもよい。
【0057】さらに、脱着用ガスを加熱することによっ
て、脱着塔2内の吸着剤12を加熱して脱着を行ったが、
例えば脱着塔2内で移動される吸着剤12を加熱する別の
加熱手段を設けてもよく、脱着用ガスを加熱することは
条件ではない。
て、脱着塔2内の吸着剤12を加熱して脱着を行ったが、
例えば脱着塔2内で移動される吸着剤12を加熱する別の
加熱手段を設けてもよく、脱着用ガスを加熱することは
条件ではない。
【0058】また、上記各実施の形態では、熱交換器17
を設けて、浄化された燃焼後ガスの熱を他の装置や設備
に利用するようにしたが、このような熱交換器17を設け
ることは条件ではない。
を設けて、浄化された燃焼後ガスの熱を他の装置や設備
に利用するようにしたが、このような熱交換器17を設け
ることは条件ではない。
【0059】
【実施例】上記のような各実施の形態において、溶剤混
入ガスの溶剤を処理する場合についてさらに具体的に以
下に述べる。
入ガスの溶剤を処理する場合についてさらに具体的に以
下に述べる。
【0060】(第1実施例)上記第1形態例における装
置及び方法で溶剤ガス処理を行う場合について説明す
る。まず、本実施例の溶剤混入ガスは溶剤としてのトル
エンが含まれるガスで、以下の条件で溶剤ガス処理装置
に導入される 〔溶剤ガス処理装置に導入されるガス〕 流量:F0 =100Nm3 /min (0°C,1at
m 標準状態) トルエン濃度:C0 =100ppm T =常温
置及び方法で溶剤ガス処理を行う場合について説明す
る。まず、本実施例の溶剤混入ガスは溶剤としてのトル
エンが含まれるガスで、以下の条件で溶剤ガス処理装置
に導入される 〔溶剤ガス処理装置に導入されるガス〕 流量:F0 =100Nm3 /min (0°C,1at
m 標準状態) トルエン濃度:C0 =100ppm T =常温
【0061】また、上記の溶剤ガス処理装置に導入され
るガスの一部が、以下の条件で原ガスとして吸着塔内へ
導入される。 〔吸着塔に導入されるガス〕 流量:F1 =90Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:C1 =100ppm T =常温
るガスの一部が、以下の条件で原ガスとして吸着塔内へ
導入される。 〔吸着塔に導入されるガス〕 流量:F1 =90Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:C1 =100ppm T =常温
【0062】さらに、溶剤ガス処理装置に導入されるガ
スの一部が脱着用ガスとして以下の条件で脱着用ガス導
入路へ移送され、脱着塔内へ導入される。 〔脱着塔に導入されるガス〕 流量:F2 =10Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:C2 =100ppm T2 =130°C この時の溶剤を含む脱着用ガスを加熱する手段として
は、脱着塔から排出され、その後燃焼装置によって溶剤
を酸化分解された燃焼後ガスの熱を熱交換器によって熱
交換して加熱する。またこの溶剤を分解するために脱着
後ガスを燃焼する燃焼装置の温度は触媒燃焼法によって
約210°Cに設定される。さらに、使用する吸着剤と
しては粒状の高分子吸着剤を使用した。
スの一部が脱着用ガスとして以下の条件で脱着用ガス導
入路へ移送され、脱着塔内へ導入される。 〔脱着塔に導入されるガス〕 流量:F2 =10Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:C2 =100ppm T2 =130°C この時の溶剤を含む脱着用ガスを加熱する手段として
は、脱着塔から排出され、その後燃焼装置によって溶剤
を酸化分解された燃焼後ガスの熱を熱交換器によって熱
交換して加熱する。またこの溶剤を分解するために脱着
後ガスを燃焼する燃焼装置の温度は触媒燃焼法によって
約210°Cに設定される。さらに、使用する吸着剤と
しては粒状の高分子吸着剤を使用した。
【0063】このような条件で上記第1形態例の溶剤ガ
ス処理装置で溶剤処理を行った場合には以下のような結
果が得られた。 〔吸着塔から排出される浄化ガス〕 流量:Ft =90Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:Ct =数ppm 以下
ス処理装置で溶剤処理を行った場合には以下のような結
果が得られた。 〔吸着塔から排出される浄化ガス〕 流量:Ft =90Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:Ct =数ppm 以下
【0064】〔脱着塔から排出される脱着後ガス〕 流量:F3 =10Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:C3 =950〜1050ppm
標準状態) トルエン濃度:C3 =950〜1050ppm
【0065】即ち、吸着塔内で処理される溶剤混入ガス
は装置内に導入された溶剤混入ガスの90%の流量で、
また脱着用ガスによって濃縮される溶剤の濃度は未処理
の溶剤混入ガスの10倍程度であった。
は装置内に導入された溶剤混入ガスの90%の流量で、
また脱着用ガスによって濃縮される溶剤の濃度は未処理
の溶剤混入ガスの10倍程度であった。
【0066】(第2実施例)上記第2形態例における装
置及び方法で溶剤ガス処理を行う場合について説明す
る。まず、本実施例の溶剤混入ガスは上記第1実施例と
同様の条件で、且つ脱着塔から排出され燃焼装置によっ
て溶剤を酸化分解された燃焼後ガスを、以下の条件で吸
着塔へ導入する原ガスに混合した。 〔原ガスに混合される燃焼後ガス〕 流量:F4 =10Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:C4 =約5ppm T =常温
置及び方法で溶剤ガス処理を行う場合について説明す
る。まず、本実施例の溶剤混入ガスは上記第1実施例と
同様の条件で、且つ脱着塔から排出され燃焼装置によっ
て溶剤を酸化分解された燃焼後ガスを、以下の条件で吸
着塔へ導入する原ガスに混合した。 〔原ガスに混合される燃焼後ガス〕 流量:F4 =10Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:C4 =約5ppm T =常温
【0067】従って、吸着塔に導入される原ガスは以下
の条件で導入される。 〔吸着塔に導入される原ガス〕 流量:F5 =100Nm3 /min (0°C,1at
m 標準状態) トルエン濃度:C5 =約90ppm T =常温
の条件で導入される。 〔吸着塔に導入される原ガス〕 流量:F5 =100Nm3 /min (0°C,1at
m 標準状態) トルエン濃度:C5 =約90ppm T =常温
【0068】また、上記のような条件で上記第2形態例
の溶剤ガス処理装置で溶剤処理を行った場合には以下の
ような結果が得られた。 〔吸着塔から排出される浄化ガス〕 流量:Ft =100Nm3 /min (0°C,1at
m 標準状態) トルエン濃度:Ct =数ppm 以下
の溶剤ガス処理装置で溶剤処理を行った場合には以下の
ような結果が得られた。 〔吸着塔から排出される浄化ガス〕 流量:Ft =100Nm3 /min (0°C,1at
m 標準状態) トルエン濃度:Ct =数ppm 以下
【0069】〔脱着塔から排出される脱着用ガス〕 流量:F6 =10Nm3 /min (0°C,1atm
標準状態) トルエン濃度:C6 =850〜950ppm 以上より、吸着塔において処理される溶剤の濃度は、装
置内に導入された原ガスの溶剤濃度の90%であり、脱
着用ガスによって濃縮される溶剤の濃度は未処理の溶剤
混入ガスの10倍程度であった。
標準状態) トルエン濃度:C6 =850〜950ppm 以上より、吸着塔において処理される溶剤の濃度は、装
置内に導入された原ガスの溶剤濃度の90%であり、脱
着用ガスによって濃縮される溶剤の濃度は未処理の溶剤
混入ガスの10倍程度であった。
【0070】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、溶剤ガス処理
装置内に導入される原ガスのうちの一部を脱着用ガスと
して脱着塔へ送り、吸着塔へ送るガスを減少させること
によって吸着塔への負荷を軽減させ、よって吸着塔の断
面積を縮小させることが可能となり、装置の小型化を図
り設置スペースを節約することができる。
装置内に導入される原ガスのうちの一部を脱着用ガスと
して脱着塔へ送り、吸着塔へ送るガスを減少させること
によって吸着塔への負荷を軽減させ、よって吸着塔の断
面積を縮小させることが可能となり、装置の小型化を図
り設置スペースを節約することができる。
【0071】また、原ガスに脱着後の溶剤が除去された
燃焼後ガスを混合することによって吸着塔内へ導入する
ガスの溶剤濃度を低下させ、吸着剤への負荷を軽減させ
ることができ、吸着塔において吸着剤の使用量を抑制
し、或いは吸着剤の耐久性を向上させ、即ち吸着剤の劣
化が少なく寿命を長くすることができる。
燃焼後ガスを混合することによって吸着塔内へ導入する
ガスの溶剤濃度を低下させ、吸着剤への負荷を軽減させ
ることができ、吸着塔において吸着剤の使用量を抑制
し、或いは吸着剤の耐久性を向上させ、即ち吸着剤の劣
化が少なく寿命を長くすることができる。
【図1】本発明の実施の形態の一例としての溶剤ガス処
理装置の概略構成図。
理装置の概略構成図。
【図2】他の実施の形態の例の溶剤ガス処理装置の概略
構成図。
構成図。
【図3】他の実施の形態の例の溶剤ガス処理装置の概略
構成図。
構成図。
【図4】従来の溶剤ガス処理装置の概略構成図。
1…吸着塔 2…脱着塔 3…加熱装置 4…多段流動床(吸着部) 5…原ガス導入路
(ガス導入路) 6…浄化ガス排出口(排出口) 8…吸着剤返送路
(返送路) 9…脱着後ガス排出路 10…脱着用ガス導入
路 12…吸着剤 20…燃焼後ガス排出
路
(ガス導入路) 6…浄化ガス排出口(排出口) 8…吸着剤返送路
(返送路) 9…脱着後ガス排出路 10…脱着用ガス導入
路 12…吸着剤 20…燃焼後ガス排出
路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−57240(JP,A) 特開 昭53−44478(JP,A) 特開 昭52−78769(JP,A) 特開 平9−52015(JP,A) 特開 平7−39718(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/44 B01D 53/06 B01D 53/81
Claims (9)
- 【請求項1】 溶剤を含む原ガスを導入する原ガス導入
路(5) が接続された原ガス導入口(5a)と、吸着剤(12)を
流動させながら前記原ガスと接触させて原ガス中の溶剤
を吸着剤(12)に吸着させる吸着部(4) 、及び溶剤が除去
されたガスを排出するガス排出口(6) を有する吸着塔
(1) と、該吸着塔(1) から移送路(7) を通って移送され
た溶剤を吸着した吸着剤(12)を脱着用ガス導入路(10)か
ら導入される予め加熱された脱着用ガスと接触させるこ
とによって脱着する脱着塔(2) と、該脱着された吸着剤
(12)を前記吸着塔(1) の吸着部(4) に返送する返送路
(8) と、前記脱着塔(2) から排出された脱着後ガスに含
まれる溶剤を酸化分解するための燃焼装置(3) を具備す
る装置本体(19)からなる溶剤ガス処理装置において、前
記脱着用ガス導入路(10)が、前記溶剤を含む原ガスの一
部を脱着用ガスとして脱着塔(2) 内に導入すべく原ガス
導入路(5) から接続されていることを特徴とする溶剤ガ
ス処理装置。 - 【請求項2】 前記燃焼装置(3) を通過した燃焼後ガス
が、装置本体(19)外へ排出されるべく形成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の溶剤ガス処理装置。 - 【請求項3】 前記燃焼装置(3) を通過した燃焼後ガス
が、吸着塔(1) の上部に設けられたブロアー(13)の下流
側に移送されて排出されるように形成されていることを
特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶剤ガス処理
装置。 - 【請求項4】 溶剤を含む原ガスを導入する原ガス導入
路(5) が接続された原ガス導入口(5a)と、吸着剤(12)を
流動させながら前記原ガスと接触させて原ガス中の溶剤
を吸着剤(12)に吸着させる吸着部(4) 及び溶剤が除去さ
れたガスを排出するガス排出口(6) を有する吸着塔(1)
と、該吸着塔(1) から移送路(7) を通って移送された溶
剤を吸着した吸着剤(12)を脱着用ガス導入路(10)から導
入される予め加熱された脱着用ガスと接触させることに
よって脱着する脱着塔(2) と、該脱着された吸着剤(12)
を前記吸着塔(1) の吸着部(4) に返送する返送路(8)
と、前記脱着塔(2) から排出された脱着後の脱着後ガス
に含まれる溶剤を酸化分解するための燃焼装置(3) を具
備する装置本体(19)からなる溶剤ガス処理装置におい
て、前記脱着用ガス導入路(10)が、前記溶剤を含む原ガ
スの一部を脱着用ガスとして脱着塔(2) 内に導入すべく
原ガス導入路(5) から接続されており、且つ前記燃焼装
置(3) によって溶剤が分解された燃焼後ガスを、原ガス
に混合すべく燃焼後ガス排出路(20)が、前記脱着用ガス
導入路(10)が接続された位置よりも下流側の原ガス導入
路(5) に接続されていることを特徴とする溶剤ガス処理
装置。 - 【請求項5】 前記脱着用ガス導入路(10)に、前記燃焼
装置(3) から排出される高温の燃焼後ガスと、前記脱着
用ガス導入路(10)内の脱着用ガスとを熱交換して該脱着
用ガスを加熱すべく熱交換器(16)が設けられ、且つ該熱
交換器(16)によって加熱された脱着用ガスによって前記
脱着塔(2) 内の吸着剤(12)を加熱することを特徴とする
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の溶剤ガス処理
装置。 - 【請求項6】 溶剤を含む原ガスを、吸着部(4) におい
て流動する吸着剤(12)に接触させて溶剤を吸着剤(12)に
吸着させた後に、溶剤が除去されたガスを排出し、さら
に溶剤を吸着した吸着剤(12)を脱着塔(2) に移送して、
該脱着塔(2) 内で予め加熱された脱着用ガスと接触させ
て吸着剤(12)を脱着し、その後該脱着された吸着剤(12)
を前記吸着部(4) に返送する一方、脱着後ガス中の高濃
度の溶剤を酸化分解する溶剤ガス処理方法において、前
記溶剤を含む原ガスの一部を加熱して脱着用ガスとして
脱着塔(2) に導入することを特徴とする溶剤ガス処理方
法。 - 【請求項7】 前記脱着後ガス中の高濃度の溶剤を燃焼
装置(3) によって酸化分解し、該燃焼装置(3) を通過し
たガスを大気中に排出することを特徴とする請求項6に
記載の溶剤ガス処理方法。 - 【請求項8】 溶剤を含む原ガスを、吸着部(4) におい
て流動する吸着剤(12)に接触させて溶剤を吸着剤(12)に
吸着させた後に、溶剤が除去されたガスを排出し、さら
に溶剤を吸着した吸着剤(12)を脱着塔(2) に移送して、
該脱着塔(2) 内で予め加熱された脱着用ガスと接触させ
て吸着剤(12)を脱着し、その後該脱着された吸着剤(12)
を前記吸着部(4) に返送する一方、脱着後ガス中の高濃
度の溶剤を酸化分解する溶剤ガス処理方法において、前
記溶剤を含む原ガスの一部を加熱して脱着用ガスとして
脱着塔(2) に導入し、且つ吸着塔(1) 内の吸着剤(12)に
溶剤を含む残りの原ガスを接触させる前に前記溶剤が酸
化分解された燃焼後の燃焼後ガスを溶剤を含む前記残り
の原ガスに混合することを特徴とする溶剤ガス処理方
法。 - 【請求項9】 前記溶剤が酸化分解された燃焼後ガスの
熱によって脱着用ガスを加熱し、該脱着用ガスの熱によ
って吸着剤(12)を加熱して脱着することを特徴とする請
求項6乃至請求項8のいずれかに記載の溶剤ガス処理方
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23123895A JP3206871B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 溶剤ガス処理装置及び溶剤ガス処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23123895A JP3206871B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 溶剤ガス処理装置及び溶剤ガス処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0975656A JPH0975656A (ja) | 1997-03-25 |
JP3206871B2 true JP3206871B2 (ja) | 2001-09-10 |
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ID=16920491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23123895A Expired - Fee Related JP3206871B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 溶剤ガス処理装置及び溶剤ガス処理方法 |
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JP (1) | JP3206871B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113648783B (zh) * | 2020-05-12 | 2022-11-01 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种集成式处理VOCs气体的工艺方法 |
CN112495140A (zh) * | 2020-10-16 | 2021-03-16 | 义乌韦陀环保科技有限公司 | 一种VOCs废气处理系统 |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP23123895A patent/JP3206871B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0975656A (ja) | 1997-03-25 |
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