JP3206856B2 - 熱硬化性樹脂成形材料の処理方法 - Google Patents

熱硬化性樹脂成形材料の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱硬化性樹脂成形材料、
殊にシートモールディングコンパウンド(以下SMCと
称す)及びバルクモールディングコンパウンド(以下B
MCと称す)である熱硬化性樹脂成形材料の処理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】SMCやBMCである繊維が混入された
熱硬化性樹脂成形材料は、通常、図6に示すように、製
造装置によって製造されるとともに熟成室において熟成
された後、成形装置に供給されるまで保管され、そして
成形に供されるにあたっては、必要量の熱硬化性成形材
料が取り出された後、カット・計量され、養生フィルム
を剥離して成形金型に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、上記熟
成の後、ただちに成形装置に供給される場合はさほど問
題ないものの、熟成が終われば外気温と同じ雰囲気温度
下で保管され、その後、成形装置に供給される場合、冬
季においては成形材料が10℃以下まで冷えてしまうこ
とがあるが、この成形材料をそのまま成形装置に供給し
た場合、クラックや泡、光沢不良といった欠陥が発生し
てしまう。
【0004】このために、成形装置に供給する直前に、
雰囲気温度40〜50℃の加熱炉中に8〜24時間放置
することで30℃程度まで加熱することがなされている
のであるが、SMCやBMCは熱伝導が悪い物質である
ために、加熱に長時間必要であるとともに加熱炉の設置
スペースが必要であり、また雰囲気温度を高くすると成
形材料が変質してしまうことから、加熱時間の短縮を図
ることができず、微妙な温度調節もできないという問題
を有している。加熱炉に代えて、赤外線等を放射する加
熱ランプによって加熱する方法もあるが、設備そのもの
は加熱炉よりも軽微ですむものの、長時間の加熱や設置
スペース等については加熱炉の場合と同じ問題を有して
いるほか、消防法による危険物に指定されている成形材
料に対して加熱ランプで加熱することは火災の虞れが大
である。
【0005】また製造装置にて製造された成形材料の熟
成に移るまでに、あるいは熟成中に、レジンリッチ部と
称される樹脂分のみからなる部分が端部に形成されてし
まうことが多々ある。これはSMCの場合において特に
顕著である。つまり、製造装置で製造されて連続的に送
り出されるシート状成形材料1は、図7に示すように、
ガイド部8でガイドされつつ引き上げロール9に向かっ
て送られて、引き上げロール9から下方のコンテナ3に
向かって降ろされるとともにその途中部分に往復移動力
Fが適当な装置によって加えられることで、コンテナ3
内にジグザグ状に折り畳まれて収納され、コンテナ3に
収納された状態で熟成室に送られて熟成がなされるわけ
であるが、製造装置から出てコンテナ3に納められるま
での放熱による冷却で樹脂分の温度低下が生じ、これが
原因で樹脂分の増粘が阻害されるためであり、外気温の
低い冬季において著しく発生するとともに、温度低下に
起因するレジンリッチ部は、SMC、つまりシート状成
形材料1の場合、その側縁において多発する。
【0006】このようなレジンリッチ部の存在は、成形
に供した時、成形品に強度のばらつきやクラックが生じ
たり、膨れや泡の発生が生じたりしてしまうことになる
ために、特開平3−211015号公報に示されている
ように、上記ガイド部8に沿って搬送している間に、加
熱ロールや温風、遠赤外線ヒータ等からなる加熱装置を
用いて成形材料の加熱を行うことがなされているが、成
形材料が熱伝導の悪い物質であるために、所定温度まで
成形材料を加熱するのに長時間がかかってしまうもので
あり、連続製造されるSMCの場合では、これは上記加
熱装置によって加熱するゾーンを長くすることになる。
厚み3.5mm、重量5.5kg/m2、製造速度10m/min
であるSMCを、吹き出し温度60℃、吹き出し風量1
00m3/minの条件の温風をSMCの両面に吹き付けるこ
とで,15℃から30℃に昇温するには、延べ20mの
加熱ゾーンが必要である。
【0007】もちろん、温風の温度を高めれば加熱ゾー
ンの短縮を図ることができるが、あまり温度を高める
と、養生フィルム(ポリプロピレンフィルム)の破断が
頻発するために、75℃以上の温度とすることはでき
ず、加熱ゾーンの大幅な短縮及び加熱時間の短縮はとて
も望めない。また、タックフリー性の付与や成形性安定
化のための増粘を行うべく、上記熟成を行っているので
あるが、従来は鋼製のコンテナに成形材料を納めた状態
で、35℃〜50℃の雰囲気温度の熟成室に5〜100
時間入れて熟成を行っていた。この場合、熟成室が不可
欠である上に、熟成のための保温エネルギーが必要であ
り、省スペース省エネルギー等の点で問題を有してい
る。
【0008】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは製造装置によって製造
した成形材料を、成形装置による成形に際して欠陥が生
じることがないように処理することを省スペースで行う
ことができる熱硬化性樹脂成形材料の処理方法を提供す
るにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、熱硬
化性樹脂成形材料の製造装置によって製造された成形材
料を熟成するにあたり、いったん加熱した成形材料を断
熱性容器内に納めて、上記加熱によって成形材料に持た
せた熱で熟成を行うことに特徴を有している。
【0010】
【作用】本発明の特徴とすることによれば、成形材料を
収めた容器そのものが熟成室となるために、専用の熟成
室及び熱源が不要なものである。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を熱硬化性樹脂成形材料
1がSMC1である場合について詳述すると、ここでは
図1に示すように、製造装置によって製造された熱硬化
性成形材料をその製造直後において高周波加熱した後、
熟成室において熟成し、その後、成形装置に供給される
まで保管する。そして成形に供するにあたっては、必要
量の熱硬化性成形材料が取り出された後、高周波加熱が
なされ、カット・計量と養生フィルムの剥離を経て成形
金型に供給するものとしている。
【0012】処理順に詳しく説明すると、製造装置6に
よって連続製造されたSMC1は、図3に示すように、
引き上げロール9で引き上げた後、前記従来例と同様に
下方に配したコンテナ3内に収める時に適当な水平方向
の往復移動力Fを作用させることで、ジグザグ状に折り
畳みながら収納するのであるが、上記引き上げ時の搬送
路に、高周波誘電加熱装置2を配置し、この高周波誘電
加熱装置2における陽極板20と陰極板21間をSMC
1が通るようにしている。図中22は高周波発振機であ
る。なお、ここでは陰極板21がSMC1の下面に接触
するようにして、陰極板21が前記ガイド部8としての
機能を果たすようにしてある。
【0013】今、出力8kW、発振周波数27MHz、
極板寸法1400mm(SMC幅方向)×500mm(SM
C送り方向)、陽極電流0.4Aの高周波誘電加熱装置
2を用いて、温度15℃、厚み3.5mm、重量5.5kg
/m2,製造速度10m/minのSMC1を陽極板−SMC
間隔20mmの条件で加熱したところ、高周波誘電加熱装
置2の出口におけるSMC1の温度を25℃まで高める
ことができた。また極板20,21のSMC1の送り方
向の寸法を1000mmとした以外は上記と同じ条件で加
熱したところ、高周波誘電加熱装置2の出口におけるS
MC1の温度を32℃まで高めることができた。極板2
0,21の長さによって、加熱の調節が可能なわけであ
る。もちろん、陽極電流の値によっても加熱調節が可能
である。
【0014】製造装置6から連続的に製造されるSMC
1を図4に示すようにロール状に巻いていく場合におい
ても、高周波誘電加熱装置2を同様に設置することでS
MC1の加熱を行うことができる。そして、このように
加熱されるSMC1は、冬季においても樹脂分の温度低
下による増粘が阻害されることがないために、レジンリ
ッチ部の発生がなく、成形に用いた時も欠陥を生じるこ
とがない。
【0015】また、高周波誘電加熱装置2を用いて加熱
を行うことから、前記従来例では15m以上必要であっ
た加熱スペースが、上記極板20,21の寸法から明ら
かなように、1m程度に縮小することができるものであ
り、非常に狭いスペースで所定の温度までSMC1を加
熱することができる上に、連続製造されるSMC1に対
する上記加熱スペースの大幅な縮小は、加熱時間の大幅
な短縮ともなる。
【0016】尚、高周波誘電加熱においては、誘電率の
高い物質(例えば鉄片)が成形材料1中に混入している
と、エネルギーがそこに集中して局部的に高温となると
ころが生じ、最終的に硬化異常を招いてしまうことか
ら、高周波誘電加熱装置2の前段に成形材料1内に金属
が混入していないかどうかを検出する金属検出機を配置
して、金属混入部が高周波誘電加熱装置2を通過する間
は高周波誘電加熱装置2を停止させるようにするとよ
い。
【0017】そして、コンテナ3に納めたSMC1は、
通常、35℃〜50℃の雰囲気温度の熟成室に5〜10
0時間入れて熟成を行っているのであるが、これでは熟
成室を設けなくてはならない上に、熟成室を加温する必
要があり、更にはコンテナ3が鋼製である場合、コンテ
ナ3内の位置によって増粘度がばらつくことがある。段
ボール製のコンテナ(ケース)3を用いた場合にも、熟
成室内における積載位置によって増粘度のばらつきが生
じる。また、SMC1をロール状としている時には、ロ
ールパレットを用いて増粘度にばらつきが生じないよう
にしているが、ロールパレットを用いることから、熟成
室スペースをとる上に、ロール間の空隙が多いために熟
成効率が悪い。
【0018】このために、ここでは熟成に際して熟成室
を用いずに、コンテナ3そのものが熟成室としての機能
を果たすようにしている。すなわち、コンテナ3として
熱伝導率が低いものを使用して、コンテナ3に納めた時
の成形材料1の熱の放熱を防ぎ、成形材料1がもつ熱を
利用して熟成を行っている。コンテナ3の材質として
は、熱伝導率が5×10-4cal/cm・sec・℃以下のものが
好ましいが、断熱材4を併用するならば、コンテナ3そ
のものは鋼製であってもよい。図5はこの場合を示して
おり、図5(a)に示すものでは底面に熱伝導率が5×1
-4cal/cm・sec・℃の断熱材4を配し、図5(b)に示すも
のでは6面全面に断熱材4を配している。
【0019】この場合、断熱材4はコンテナ3の内面に
配置しても外面に配置してもよく、熱伝導率が低いもの
であれば、発泡ポリスチレンフォーム、発泡ポリプロピ
レンフォーム、発泡ポリエチレンフォーム、発泡ウレタ
ンフォーム、ロックウール等、どのようなものを用いて
もよい。ちなみにこれらの断熱材4の熱伝導率は、発泡
倍率によって異なったりするが、発泡ポリスチレンフォ
ームが0.8×10-4cal/cm・sec・℃、発泡ポリプロピ
レンフォームが0.9〜1×10-4cal/cm・sec・℃、発
泡ポリエチレンフォームが1.0×10-4cal/cm・sec・
℃、発泡ポリウレタンフォームが0.8〜1.0×10
-4cal/cm・sec・℃、ロックウールが1×10-4cal/cm・se
c・℃程度である。一つのコンテナ3に納める成形材料の
重量が少ない時には、コンテナ3として木製のものを用
いたり、断熱材からなるコンテナ3を用いてもよい。
【0020】そして、コンテナ3に納める時の成形材料
1の温度を30〜50℃にしておき、この成形材料1が
有している熱を利用してコンテナ3内で成形材料1を熟
成させるのである。鋼板コンテナ3に熱伝導率が1.2
×10-4cal/cm・sec・℃の発泡ポリプロピレンフォーム
(発泡PPF)からなる断熱材4を併用した場合で、底
面のみに厚さ10mmの断熱材4を配した場合と、底面の
みに厚さ20mmの断熱材4を配した場合と、厚さ20mm
の断熱材4を6面に配した場合と、断熱材4を全く用い
なかった場合とにおいて、コンテナ3内に投入した時の
成形材料(SMC)1の温度が35℃である時、気温が
13℃の屋内に24時間放置した後のコンテナ3内の成
形材料1の温度を上段と中断と下段とにおいて測定した
結果を表1に示す。シートフィルム剥離性は40℃/10
hrの条件での結果を示している。
【0021】
【表1】
【0022】断熱材4によって断熱を行ったコンテナ3
内の成形材料1の温度低下が小さく、また断熱性を高め
るほど良好に温度が保たれて熟成に要する温度条件を満
足していることがわかる。特に6面全面に断熱材4を配
置した場合、成形材料1のコンテナ3内の位置の差によ
る温度差が小さく、従って増粘度のばらつきが少なくな
ることがわかる。
【0023】コンテナ3そのものを熟成室としてしまう
ために、熟成室が不要なわけであり、またコンテナ3に
納める前に成形材料1をある程度の温度にしておかなく
てはならないものの、熟成室を長時間にわたり所定温度
に保つことに比べれば、必要とするエネルギーは半分以
下ですむ。上記の高周波誘電加熱装置2を用いている場
合は特にである。更に、コンテナ3そのものが熟成室で
あるということは、例えば車で輸送中においても熟成を
行うことができるわけであって、単に熟成室が不要であ
ることにとどまらない利点をもつものとなる。
【0024】さて、このように熟成を行った後の成形材
料1は、成形装置に供給されるまでしばし保管され、そ
の後、取り出し、SMCである場合にはカット、計量、
養生フィルムの剥離を経て成形装置に供給されて成形に
供されるわけであるが、冬季における保管時の温度低下
は前述のように成形不良を招く原因となる。この問題を
避けるために、ここでは所定量の取り出しとカット・計
量の工程間において、高周波誘電加熱装置2による成形
材料1の加熱を行っている。図2はここで用いる高周波
誘電加熱装置2を示しており、テーブル23上に陰極板
21を、その上方に絶縁バー4を介して陽極板20を配
して、陰極板21と陽極板20とを所定の間隔で対向さ
せている。取り出した成形材料1は、陰極板21の上に
置いた状態で高周波誘電加熱によって加熱し、カット・
計量の後、直ちに成形装置に供給する。
【0025】高周波誘電加熱装置2として、出力8k
W、発振周波数27MHz、極板寸法700mm×500
mm、陽極電流0.35Aのものを用い、温度が24℃で
あり且つ重量が18.1kgの成形材料1を陽極板−成形
材料間隔20mmの条件で加熱するとともに、この時の加
熱秒数を変化させたところ、加熱秒数と成形材料1の温
度とは次のようになった。なお、成形材料1の端部と中
央部との温度差は±2℃であった。
【0026】
【表2】
【0027】電流値を増大させれば、加熱秒数は更に短
縮することができ、また電流値と加熱秒数とによって、
加熱量は自由に調整することができる。また、上記高周
波誘電加熱装置2を用いて、温度が18℃であり且つ重
量が36.6kgの2つの成形材料1,1を陰極板21上
に並べて陽極板−成形材料間隔10mm、加熱秒数320
秒の条件で加熱したところ、一方の成形材料1は29
℃、他方の成形材料1は30℃となった。また中央部と
端部の温度差は±1.5℃であった。
【0028】そして、温度が30℃である成形材料1と
温度が10℃である成形材料1とを同一の成形装置に供
給して同一の成形品の成形を行った時、前者の成形材料
1を用いた時には光沢不良の発生率が2%、泡の発生率
が2%、クラックの発生率が1%であったのに対して、
後者の成形材料1を用いた時には、光沢不良の発生率が
50%、泡の発生率が10%、クラックの発生率が30
%であった。成形装置に供する直前の成形材料1の加熱
が成形不良の発生防止について著しい効果が得られるも
のである。また成形装置における金型締め切り時間も、
10℃の成形材料1を用いた場合より、30℃の成形材
料1を用いた場合の方が約20%短縮することができ
た。
【0029】特に、成形材料1の加熱を高周波誘電加熱
装置2を用いて行っていることから、この加熱のための
スペースが小さくてすむのはもちろん、加熱時間が従来
では8時間から24時間であったものが、数分程度です
むものであり、更に高周波誘電加熱の場合、成形材料1
が塊状のままであっても全体をほぼ均一に加熱すること
ができるために、加熱スペースや加熱時間の削減だけで
なく、成形装置に供して成形品を作成した場合の不良発
生率が少なくなるものである。
【0030】尚、以上の各実施例においては、主として
熱硬化性樹脂成形材料1がSMCである場合について説
明したが、BMCであっても同じ作用効果を奏すること
ができる。またプリプレグであってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明においては、熱硬化
性樹脂成形材料の製造装置によって製造された成形材料
を熟成するにあたり、成形材料を収めた容器そのものを
熟成室とし、しかもいったん加熱することで成形材料に
持たせた熱を利用して熟成を行うことから、良好な熟成
を行うことができるにもかかわらず、専用の熟成室及び
熟成に必要な長時間の加熱のための熱源が不要となるた
めに省スペース及び省エネルギーとなるものである。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる製造から成形に至る
までの処理の一連の流れを示すブロック図である。
【図2】同上において用いる高周波誘電加熱装置の概略
正面図である。
【図3】他の工程における設備の概略側面図である。
【図4】同上の他例の概略側面図である。
【図5】熟成に用いるコンテナを示すもので、(a)はそ
の一例の斜視図、(b)は他例の斜視図である。
【図6】製造から成形に至るまでの処理の従来における
一連の流れを示すブロック図である。
【図7】従来例の概略側面図である。
【符号の説明】
1 成形材料 2 高周波誘電加熱装置 3 コンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−96635(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 13/02 B29B 11/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂成形材料の製造装置によっ
    て製造された成形材料を熟成するにあたり、いったん加
    熱した成形材料を断熱性容器内に納めて、上記加熱によ
    って成形材料に持たせた熱で熟成を行うことを特徴とす
    る熱硬化性樹脂成形材料の処理方法。
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