JP3206787U - ラセン溝付き木材加工切削刃物 - Google Patents
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Abstract
【課題】切削抵抗を小さくすることにより刃の切れ味を向上させてバリの発生を抑えて、刃の消耗を抑えて切れ味を長く維持させるようにしたラセン溝付き木材加工切削刃物を提供する。【解決手段】板材を所要の形状に切削するため、5〜15mmφ径の棒状刃物棒状体の工具であって、板材に当接させるための刃型先頭部2と、螺旋状のねじれ辺3とねじれ溝4により構成されている切削部6とからなるビットにおいて、刃型先頭部2を三角体の尖頭状にして、切削部6の上記ねじれ辺3の回転刃の外周切刃を刃物棒状体全体の1/3〜1/2で形成されているラセン溝付き木材加工切削刃物である。【選択図】図1
Description
本考案は、木材、或いは板材を所要の形状に切削、穴開けするためのビットにおいて、刃の切れ味を向上させてバリの発生を抑え、切削抵抗を小さくすることにより刃の切れ味を向上させているとともに、切れ味を長く維持させ、材料焼けを防止するようにしたラセン溝付き木材加工切削刃物に関する。
この種のフラッシュビットにおいては一般鋼部材で形成されたビット本体に、直線状に形成された超硬合金のチップ(以下、超硬チップと略す)を鑞付けしたものが一般的である。フラッシュビットの構造を詳しく説明すると、超硬チップの回転側には、フラッシュパネルの枠体に当接する当接部の外周面と同一直径の軌跡を有する外周切刃が形成されている。また超硬チップは、ビット本体の軸線に対し約5°の角度で左上がりに傾斜している。なお、切屑をビット本体からビット先端へ誘導するための切屑誘導溝で、超硬チップの回転側に沿って設けられている。
バリ、毛羽立ち、層間剥離などが抑制された高品位の穴を形成できるようにすることを課題として、削工具に、ボールエンドミルもしくは先端に設けられる切れ刃の外周コーナ部が凸曲線をなす工具を使用し、その切削工具を、その工具の軸心を中心にして回転させながら加工穴の中心と同心の円軌道上を周回させ、さらに、この切削工具に軸方向の送りをかけることで、工具の直径よりも直径の大きい穴を形成するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
繊維部材の切削において切削面のバリが少なく、かつ切削切り屑の融着や付着が少ない繊維部材の切削加工方法を提供するにおいて、繊維状物と熱可塑性樹脂とを含む繊維部材の切削加工方法において、切削屑を前記繊維部材の上方に送り出す機能を有する正リードと、切削屑を前記繊維部材の下方に送り出す機能を有する逆リードの双方のリードを有するスパイラル刃物を用いて切削する繊維部材の切削加工方法が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながらラセン状刃物で、切れ味が良くて耐久性の高いものは少ない。
しかしながらラセン状刃物で、切れ味が良くて耐久性の高いものは少ない。
上記したような従来のものでは次のような課題があった。即ち、従来の板材のビットの超硬チップは軸線に対し傾斜角度で鑞付けされているので、超硬チップに形成されている外周切刃の傾斜角度も超硬チップと同様に約5°と小さい。このため、外周切刃は回転方向に対してほぼ直角となっており、この外周切刃の取付け方が板材にかかる切削抵抗を増加させ、外周切刃の切れ味に悪影響を及ぼしていた。また、板材の切削抵抗が大きいと外周切刃の消耗が早く、材料焼けも生じやすかった。
更に、超硬チップの回転側に沿って設けてある切屑誘導溝についても、外周切刃と同様、軸線に対する傾斜角度が小さいので、切屑がビット本体から速やかに排出されにくかった。即ち、ビット本体に溜まった切屑がフラッシュビットの切削抵抗を更に増加させ、高速回転による外板の切抜き加工を妨げていた。
本考案の目的は、切削抵抗を小さくすることにより刃の切れ味を向上させてバリの発生を抑えると共に、刃の消耗を抑えて切れ味を長く維持させ、材料焼けを防止するようにしたラセン溝付き木材加工切削刃物を提供することにある。
枠体と外板により構成されるフラッシュパネル構造体の外板を所要の形状に切抜くため、5〜15mmφ径の棒状刃物棒状体の工具であって、フラッシュパネル構造体を構成する枠体に当接させるための刃型先頭部と、螺旋状のねじれ辺により構成されている切削部とからなるビットにおいて、刃型先頭部を三角体の尖頭状にして、切削部の上記ねじれ辺の回転刃の外周切刃を刃物棒状体全体の1/3〜1/2で形成されているラセン溝付き木材加工切削刃物である。
フラッシュパネル構造体を構成する枠体に当接させるための刃型先頭部と、螺旋状のねじれ辺とねじれ溝により構成されている切削部とからなるビットにおいて、刃型先頭部に取り付けている三角体を幅3〜10mm、高さ5〜10mmの尖頭部になるようにしている。
切削ビットは5〜15mmφ径の棒状の超硬合金によって形成されて、切削部としてラセン状刃型30〜100mmの長さで、刃型先頭部に三角体の尖頭部を持っていて、切削部のねじれ辺は、回転時に切屑を刃型先頭部に向かって誘導するように構成されて、ねじれ溝の深さは1〜8mmであって、ねじれ辺の周面の半径は、回転方向とは逆方向に向かって小さくなり、刃物棒状体の周囲に対してラセンの半周〜1周に設定されている。
フラッシュパネル構造体を構成する枠体に当接させるための刃型先頭部は、枠体と外板により構成されるフラッシュパネル構造体の外板に正確に接するために、刃型先頭部に取り付けている三角体を幅3〜10mm、最高部の高さ5〜10mmで、尖頭三角部の角度を80〜130°にしている。
本考案に係る板材は、切削抵抗を減少させて高速回転による外板の切抜きを円滑に行うことができ、バリの発生を抑えて切削面を美しく仕上げることができる。また、フラッシュビットにかかる切削抵抗が小さいと、刃の消耗を抑えて切れ味を長く維持させることが可能であり、材料焼けの発生も防止することができる。
更に、切削後の切屑は螺旋状に構成されたねじれ辺とねじれ溝によって誘導される。したがって、刃型先頭部に取り付けている三角体を尖頭部にして、切削部の上記ねじれ辺の回転刃での適切な角度になるようにして、ねじれ辺のねじれ角を大きくすることにより、切削部の単位長さ当たりのねじれ溝の容量を増やすことができ、更に切屑を抱持させやすくするので、切屑はねじれ溝に詰まることなく速やかに誘導される。木材の切削で、切屑を速やかに誘導してフラッシュビットにかかる切削抵抗を減少させることができ、刃の切れ味を向上させることが可能である。
ラセン溝付き木材加工切削刃物は、刃型先頭部に取り付けている刃型先頭部に取り付けている三角体を幅3〜10mm、高さ5〜10mmの尖頭部にして、螺旋状のねじれ辺とねじれ溝で構成された切削部を含んでおり、そのねじれ辺の回転側には刃型先頭部の外周面と本質的に同一直径または径小の軌跡を有する外周切刃が形成されて、従来のものに比べ、フラッシュビットにかかる切削抵抗を減少させて、刃の切れ味を向上させることができる。
ビットは、切削抵抗を減少させて高速回転による外板の切抜きを円滑に行うことができ、バリの発生を抑えて切削面を美しく仕上げることができる。また、ビットにかかる切削抵抗が小さいと、刃の消耗を抑えて切れ味を長く維持させることが可能であり、材料焼けの発生も防止することができる。
切削後の切屑は螺旋状に構成されたねじれ辺とねじれ溝によって誘導されるので、刃型先頭部に取り付けている刃型先頭部に取り付けている尖頭部にして、切削部の上記ねじれ辺の回転刃で、ねじれ辺のねじれ角を大きくすることにより、切屑をねじれ溝に詰まらせることなく速やかに誘導させることができる。切屑を速やかに誘導してフラッシュビットにかかる切削抵抗を減少させることができ、刃の切れ味を向上させることが可能である。
本考案を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
図1は、ラセン溝付き木材加工切削刃物の斜視図である。図2は、ラセン溝付き木材加工切削刃物の正面図である。図3は、ラセン溝付き木材加工切削刃物の断面図である。図4は、ラセン溝付き木材加工切削刃物の先端部の図である。図5は、ラセン溝付き木材加工切削刃物を使用して外板を切抜いている状態を示す概略説明図である。
図1は、ラセン溝付き木材加工切削刃物の斜視図である。図2は、ラセン溝付き木材加工切削刃物の正面図である。図3は、ラセン溝付き木材加工切削刃物の断面図である。図4は、ラセン溝付き木材加工切削刃物の先端部の図である。図5は、ラセン溝付き木材加工切削刃物を使用して外板を切抜いている状態を示す概略説明図である。
木製板材を所要の形状に切抜くため刃物棒状体の工具であって、刃型先頭部と、螺旋状のねじれ辺とねじれ溝により構成されている切削部とからなるビットにおいて、図1,2に示すように刃型先頭部を角状の尖頭状にして、切削部の上記ねじれ辺の回転刃の鋭角の外周切刃を刃物棒状体全体の約1/2で形成された。
切削部は15mmの棒状の超硬合金によって形成されて、切削部をラセン状刃型30mmの長さで、図4に示すように刃型先頭部に角状の尖頭部を持っていて、切削部のねじれ辺とねじれ溝は、回転時に切屑を刃型先頭部に向かって誘導するように構成されて、ねじれ溝の深さは2mmであって、ねじれ辺の周面の半径は、回転方向とは逆方向に向かって小さくなり、刃物棒状体の周囲に対してラセンの半周に設定した。
板材に当接させるための刃型先頭部と、螺旋状のねじれ辺とねじれ溝により構成されている切削部とからなるビットにおいて、刃型先頭部の尖頭部を幅2mm、高さ5mmにした。
図5に示すように板材が超硬合金で形成されており、ビット本体と、その先端部に鑞付けされた刃型先頭部とから構成される。まず、刃型先頭部について説明する。刃型先頭部はフラッシュパネルの外板を枠体の内壁面に沿って切り抜くために必要なものであり、この刃型先頭部の外周面がフラッシュパネルの枠体に当接する。また、刃型先頭部の上面側のほぼ中央には、切削時に板材に目的箇所にビット本体を挿入するための尖頭部が取付けられた。その結果切削後の溝ピット構造は精巧に仕上がった。
木製板材を所要の形状に切抜くため刃物棒状体の工具であって、刃型先頭部と、螺旋状のねじれ辺とねじれ溝により構成されている切削部とからなるビットにおいて、図1,2に示すように刃型先頭部を角状の尖頭状にして、切削部の上記ねじれ辺の回転刃の鋭角の外周切刃を刃物棒状体全体の約1/3で形成された。
切削部は12mmの棒状の超硬合金によって形成されて、切削部をラセン状刃型25mmの長さで、図4に示すように刃型先頭部に角状の尖頭部を持っていて、切削部のねじれ辺とねじれ溝は、回転時に切屑を刃型先頭部に向かって誘導するように構成されて、ねじれ溝の深さは1.5mmであって、ねじれ辺の周面の半径は、回転方向とは逆方向に向かって小さくなり、刃物棒状体の周囲に対してラセンの半周に設定した。
板材に当接させるための刃型先頭部と、螺旋状のねじれ辺とねじれ溝により構成されている切削部とからなるビットにおいて、刃型先頭部の尖頭部を幅1mm、高さ3mmにした。
図5に示すように板材が超硬合金で形成されており、ビット本体と、その先端部に鑞付けされた刃型先頭部とから構成される。まず、刃型先頭部について説明する。刃型先頭部はフラッシュパネルの外板を枠体の内壁面に沿って切り抜くために必要なものであり、この刃型先頭部の外周面がフラッシュパネルの枠体に当接する。また、刃型先頭部の上面側のほぼ中央には、切削時に板材に目的箇所にビット本体を挿入するための尖頭部が取付けられた。その結果切削後の溝ピット構造は精巧に仕上がった。
1.木製板材
2.刃型先頭部
3.ねじれ辺
4.ねじれ溝
5.金属棒本体
6.切削部
7.半丸状
8.削り溝
9.刃部(回転)
2.刃型先頭部
3.ねじれ辺
4.ねじれ溝
5.金属棒本体
6.切削部
7.半丸状
8.削り溝
9.刃部(回転)
Claims (3)
- 板材を所要の形状に切抜くため、5〜15mmφ径の棒状刃物棒状体の工具であって、板材に当接させるための刃型先頭部と、螺旋状のねじれ辺により構成されている切削部とからなるビットにおいて、刃型先頭部を三角体の尖頭状にして、切削部の上記ねじれ辺の回転刃の外周切刃を刃物棒状体全体の1/3〜1/2で形成されていることを特徴とするラセン溝付き木材加工切削刃物。
- フラッシュパネル構造体を構成する枠体に当接させるための刃型先頭部と、螺旋状のねじれ辺とねじれ溝により構成されている切削部とからなるビットにおいて、刃型先頭部に取り付けている三角体を幅3〜10mm、高さ5〜10mmの尖頭部になるようにしていることを特徴とする、請求項1に記載のラセン溝付き木材加工切削刃物。
- 切削ビットは5〜15mmφ径の棒状の超硬合金によって形成されて、切削部としてラセン状刃型30〜100mmの長さで、刃型先頭部に三角体の尖頭部を持っていて、切削部のねじれ辺は、回転時に切屑を刃型先頭部に向かって誘導するように構成されて、ねじれ溝の深さは1〜8mmであって、ねじれ辺の周面の半径は、回転方向とは逆方向に向かって小さくなり、刃物棒状体の周囲に対してラセンの半周〜1周に設定されていることを特徴とする、請求項1,又は請求項2に記載のラセン溝付き木材加工切削刃物。
Priority Applications (1)
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JP2016003790U JP3206787U (ja) | 2016-07-14 | 2016-07-14 | ラセン溝付き木材加工切削刃物 |
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Publications (1)
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