JP3206689U - スーツケースのコーナーライト装置及びスーツケース - Google Patents

Abstract

【課題】良好な耐圧性を有し、耐摩耗性を向上できるスーツケースのコーナーライト装置及びスーツケースを提供する。【解決手段】スーツケースのコーナーライト装置は、スーツケースのケース本体の頂部のコーナーをカバーする第１のコーナーライト１０１と、ケース本体の底部のコーナーをカバーする第２のコーナーライト１０２とを備え、第１のコーナーライト及び／又は第２のコーナーライトの側辺はスーツケースの開閉フレーム１０４に当接するように構成される。この構成によって、ケース本体が圧力を受けるとき、コーナーライト装置が別途に支持力を提供できる。【選択図】図６

Description

本考案は、ケースとバッグの分野に関し、具体的には、スーツケースのコーナーライト（ｃｏｒｎｅｒｉｔｅ）装置及びスーツケースに関する。

現在、社会リズムの加速、経済や科学技術の進歩につれて、日常的な外出は、益々多くなり、旅行や出国休暇、出張、友人の訪問、留学、帰省などは、通常になった。外出の増加につれて、品物を収容するスーツケースが必需品となっている。

スーツケースに対して、収容量が大きく、丈夫であるとともに、外観がよくと要求される。従来の技術においては、消費者に各収容量に対応するサイズのスーツケースが提供されている。外観として、スーツケースの色や形状も様々である。

丈夫であることは、主にスーツケースのケース本体が変形しにくく、摩耗に耐え、壊れにくいなどの方面で評価できる。従来のスーツケースは、最も早く摩耗された部位がホイールのほか、ケース本体の頂面及び底面における８つのコーナーである。各コーナーは、ケース本体の３つの面が接続されている部位であり、部屋の隅、ベッドの下、キャビネット内、車内、列車の荷物棚や飛行機の貨物室などに収容される際に摩耗され、又は比較的にひどく摩耗されるところである。

発明者は、従来の一部のスーツケースに耐摩耗性を有する材料で複数個のコーナーをカバーするコーナーライトが設けられているが、これはコーナーの磨耗を防止するためのものであり、ケース本体の耐圧性を向上できないと判明した。

従来のスーツケースは、その耐変形能力が主にスーツケースのケース本体のフレームワーク又はサポーターによって決められる。例えば、ケース本体の全体を硬質プラスチックで構成すると、スーツケースのケース本体が割れやすくなり、金属で構成すると、コストが高くなり、重量をコントロールすることが困難である。

本考案は、上記の問題を改善できるスーツケースのコーナーライト装置及びスーツケースを提供することを目的とする。

本考案は、下記のような技術手段によって実現できる。

本考案のスーツケースのコーナーライト装置は、スーツケースのケース本体の頂部のコーナーをカバーする第１のコーナーライトと、前記ケース本体の底部のコーナーをカバーする第２のコーナーライトとを備え、前記第１のコーナーライト及び／又は前記第２のコーナーライトの側辺はスーツケースの開閉フレームに当接するように構成される。

コーナーライト装置は、頂部のコーナーをカバーする第１のコーナーライトと、底部のコーナーをカバーする第２のコーナーライトとの２種類を備え、ケース本体の磨耗を防止するように構成される。両方の差異として、底部のコーナーに関してスーツケースの底部に設置されるホイールの固定方式を考慮する必要があるので、両方の構造が異なる。第１のコーナーライト及び第２のコーナーライトの側辺は、スーツケースの開閉フレームに当接し、スーツケースのケース本体が変形しようとするとき、第１のコーナーライト及び第２のコーナーライトからの反力を抵抗する必要があるので、ケース本体の耐圧強度が向上され、スーツケースが丈夫に形成される。

さらに、前記第１のコーナーライトは、互いに垂直する第１のコーナーライトシート、第２のコーナーライトシート及び第３のコーナーライトシートを備え、前記第１のコーナーライトシート、第２のコーナーライトシート及び第３のコーナーライトシートは、それぞれ前記ケース本体の頂部のコーナーを形成する３つの面に密着しており、前記第１のコーナーライトシートの前記第２のコーナーライトシートから離れる一端がスーツケースの開閉フレームに当接する。

第１のコーナーライトは、コーナーを基にして、ケース本体の３つの面の一部分をカバーして、１つの側辺がスーツケースの開閉フレームに当接するように構成されるので、カバーする面積がさらに大きくなり、ケース本体の耐圧性が向上される。

さらに、前記第１のコーナーライトシート、前記第２のコーナーライトシート、及び前記第３のコーナーライトシートにおいて、いずれか２つの間は互いに弧状壁を介して接続され且つ一体に成形される。

第１のコーナーライトにおける各コーナーライトシートの間は弧状壁を介して接続され且つ一体に成形されるので、コーナーが円滑になり、周りの人を傷つけることがなく、衝突を減少できるとともに、外観がより美しくなる。

さらに、前記第１のコーナーライトシート及び前記第２のコーナーライトシートは、それぞれＬ字型に形成される。

Ｌ字型の場合、材料の使用量がより少なく、外観がユニークになる。

さらに、前記第２のコーナーライトは、外層コーナーライトと内層コーナーライトとを備え、前記外層コーナーライトは、互いに垂直する第４のコーナーライトシート、第５のコーナーライトシート及び第６のコーナーライトシートを備え、前記第４のコーナーライトシート、第５のコーナーライトシート及び第６のコーナーライトシートはそれぞれ前記ケース本体の底部のコーナーを形成する３つの面に密着しており、前記第４のコーナーライトシート、前記第５コーナーライトシート、及び前記第６のコーナーライトシートにおいて、いずれか２つの間は互いに弧状壁を介して接続され、前記内層コーナーライトと前記外層コーナーライトとの間に隙間が形成され、前記第５のコーナーライトシートの前記第４のコーナーライトシートから離れる一端がスーツケースの開閉フレームに当接する。

第２のコーナーライトは、内外２層の構造であり、ケース本体が内層コーナーライトと外層コーナーライトとの間の隙間に嵌入して固定されるので、装着が便利になる。

さらに、前記第６のコーナーライトシートは、ユニバーサルホイールの方向変更に必要なスペースを形成する段差面を有し、前記第６のコーナーライトシートの段差面には、前記ユニバーサルホイールの支持軸を挿通するための第１の貫通孔が形成され、前記支持軸の頂端にスクリュー ホールが形成され、前記内層コーナーライトに固定ボルトを挿通するための第２の貫通孔が形成され、前記固定ボルトは、前記第２の貫通孔を介して前記スクリュー ホールにねじ込まれる。

内層コーナーライトと外層コーナーライトとの間に接続通路を設けることで、第２のコーナーライトにユニバーサルホイールを固定することができる。また、第６のコーナーライトシートは段階状に構成されることにより、ユニバーサルホイールの方向変更に必要な空間を形成するとともに、ケース本体の重心を低くさせ、横転する確率を低減する。また、ユニバーサルホイールの支持軸がスーツケースのケース本体内に延出し、第２のコーナーライトの構成に伴って、支持軸をよりよく制限でき、固定連結の効果がさらによくなる。

さらに、前記第１のコーナーライトとケース本体の外壁とは固定又は着脱可能に接続され、前記第２のコーナーライトとケース本体の外壁とは、固定又は着脱可能に接続される。

固定接続のコストは相対的に低く、接続関係が比較的に安定する。着脱可能な接続は、コーナーライトの交換に便利であり、スーツケースの使用寿命を延ばすことができる。

さらに、前記第１のコーナーライトと前記ケース本体とはリベット接合され、前記第２のコーナーライトと前記ケース本体とはリベット接合される。

リベット接合は、広く使用される手段であり、効果もよい。

さらに、前記第１のコーナーライト及び前記外層コーナーライトはアルミ材質からなる。

アルミニウムは可塑性が高いため、生産製造方面でメリットを有し、さらに良好な鋳造性及び表面処理性能を有し、化学性能が安定し、磁性がなく、再利用が可能であり、弾性係数が小さく、摩擦による発火がなく、毒性がない。

本考案のスーツケースは、ケース本体と、開閉フレームと、スーツケースのコーナーライト装置とを備え、前記ケース本体は、互いに回動可能に接続される上ケース本体及び下ケース本体を備え、前記上ケース本体及び前記下ケース本体の接触面には、それぞれ開閉フレームが接続され、前記スーツケースのコーナーライトは、少なくとも２つの前記第１のコーナーライト、及び少なくとも２つの前記第２のコーナーライトを備え、前記第１のコーナーライトは、前記ケース本体の頂面のコーナーに設置され、前記第２のコーナーライトは、前記ケース本体の底面のコーナーに設置され、前記第１のコーナーライト及び前記第２のコーナーライトの側辺が前記開閉フレームに当接する。

スーツケースは、スーツケースのコーナーライト装置を使用することにより、コーナーライト装置で圧力を分担でき、スーツケースの力を受ける状態を最適化することができる。

本考案によれば、下記のような有益な効果を獲得することができる。
本考案に係るスーツケースのコーナーライト装置は、従来のコーナーライトの構成を変化させ、コーナーをカバーする面積を増大させ、ケース本体を使用する際に形成される傷を減少でき、ケース本体の耐摩耗性を向上できる。また、コーナーライトの一側辺がケース本体の開閉フレームに当接するので、ケース本体が圧力を受けるとき、前記コーナーライト装置が別途に支持力を提供できる。本考案は、前記コーナーライト装置を備えるスーツケースをさらに提供し、良好な耐圧性を有し、丈夫である。

以下、本考案の実施例の技術方案をより明瞭に説明するために、実施例に使用される図面を簡単に説明する。下記の図面は、本実用新案の一部の実施例を示したものに過ぎず、保護範囲を限定するものではなく、当業者は、創造的な労働をしなくても、これらの図面からその他の関連する図面を得られると理解すべきである。

本考案の実施例１に係るスーツケースのコーナーライト装置の第１のコーナーライトの構成模式図である。 本考案の実施例１に係るスーツケースのコーナーライト装置の第２のコーナーライトの平面図である。 図２の外層コーナーライトの構成模式図である。 図３の別の方向の構成模式図である。 本考案の実施例１に係る第２のコーナーライトとユニバーサルホイールとの間の組み立て模式図である。 本考案の実施例２に係るスーツケースである。

スーツケースの品質は、一般的に、丈夫であるか否かによって判断される。従来のスーツケースは、そのケース本体のコーナーがひどく摩耗されたところであり、外部の力を受けたときの耐圧性が、主にスーツケースのケース本体の自身の材質や内蔵されたサポーターによって決められる。

従来の一部のスーツケースは、摩耗状況を改善するために、ケース本体の頂部のコーナーにコーナーライトを設置するが、単にコーナー部分だけをカバーして保護する。従来、スーツケースの耐圧性を向上するために、主に強度と剛性がより高いサポーターを使用しているが、スーツケースの携帯性も考えるべきである。しかし、携帯性と耐圧性を両立させることは難しい。

従って、本考案の発明者は、スーツケースのコーナーライト装置及び前記コーナーライト装置を備えるスーツケースを提供する。当該スーツケースのコーナーライト装置は、ケース本体のコーナーをカバーするとともに、その側辺がケース本体の開閉フレームに当接するので、ケース本体のコーナーの摩耗を防止できるとともに、ケース本体のサポーターとしてスーツケースの耐圧性を向上できる。

以下、本考案の実施例の目的、技術方案及び利点をより明瞭にするために、本考案の実施例における図面を参照して、本考案の実施例の技術方案を明瞭且つ完全に説明する。説明する実施例は、本考案の一部の実施例であり、全ての実施例ではないと理解すべきである。通常、ここで、図面に記載され、示された本考案の実施例の構成は、様々な異なる態様で配置、設計されてもよい。したがって、以下、図面における本考案の実施例への詳細な説明は、本考案の保護範囲を限定するものではなく、本考案の選定された実施例を示すものに過ぎない。当業者が本考案における実施例に基づいて創造的な労働をしなくて得られる全てのその他の実施例は、本考案の保護範囲に該当する。

本考案の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「竪直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」などの用語が示す方向や位置関係は、図面に示すものであり、本考案を便宜及び簡略に説明するためのものに過ぎず、デバイス又は素子が必ず特定の方向を有し、特定の方向に構成されたり操作されたりすることを明示又は暗示するものではないと理解すべき、本考案に対する限定と理解すべきではない。

また、「第１」、「第２」などの用語は、便宜に説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を明示又は暗示するものではなく、或いは技術的特徴の数量を暗示するものではないと理解すべきである。そのため、「第１」、「第２」で限定された特徴は、１つ以上の前記特徴を含むことを明示又は暗示することができる。本考案の説明において、明確且つ具体的な限定がない限り、「複数」の意味は２つ以上である。

図１乃至図６を参照する。図１は、本考案の実施例１に係るスーツケースのコーナーライト装置の第１のコーナーライトの構成模式図である。図２は、本考案の実施例１に係るスーツケースのコーナーライト装置の第２のコーナーライトの平面図である。図３は、図２の外層コーナーライトの構成模式図である。図４は、図３の別の方向の構成模式図である。図５は、本考案の実地例１係る第２のコーナーライトとユニバーサルホイールとの間の組み立て模式図である。図６は、本考案の実施例２に係るスーツケースである。

図１に示すように、本考案の実施例１に係るスーツケースのコーナーライト装置は、第１のコーナーライト１０１及び第２のコーナーライト１０２を備える。第１のコーナーライト１０１は、第１のコーナーライトシート１０５、第２のコーナーライトシート１０６及び第３のコーナーライトシート１０７を備える。第２のコーナーライト１０２は、外層コーナーライト１０８及び内層コーナーライト１０９を備える。外層コーナーライト１０８は、第４のコーナーライトシート１１０、第５のコーナーライトシート１１１及び第６のコーナーライトシート１１２を備える。内層コーナーライト１０９と外層コーナーライト１０８との間に、ケース本体１０３を装着するための隙間が形成される。

図６を参照する。ケース本体１０３は、開かれた状態で、上ケース本体と下ケース本体に分けられ、上ケース本体と下ケース本体の閉じるときに使用される周縁に開閉フレーム１０４が設けられている。ケース本体１０３が閉じられると、上ケース本体と下ケース本体との開閉フレーム１０４が互いに対応し、開閉フレーム１０４同士が互いに当接し、ケース本体１０３が開かれると、上ケース本体と下ケース本体とが開閉フレーム１０４の箇所から分離する。

より明確に、理解しやすく説明するために、ケース本体１０３の各面を分類する。ケース本体１０３の頂部のコーナーは、隣接する３つの面の交差部位である。その１つの面は、ケース本体１０３の頂面であり、他の２つの面は、ケース本体１０３の側面である。その１つの側面には、開閉フレーム１０４を備え、他の側面には、開閉フレーム１０４を備えない。ケース本体１０３の底部のコーナーも、隣接する３つの面の交差部位である。その１つの面は、ケース本体１０３の底面であり、他の２つの面は、ケース本体１０３の側面である。その１つの側面には、開閉フレーム１０４を備え、他の側面には、開閉フレーム１０４を備えない。ここで、ケース本体１０３の各面を定義する。ケース本体１０３の頂部の面を頂面、ケース本体１０３の底部の面を底面とする。底面及び頂面以外の側面のうち、開閉フレーム１０４を備える側面を第１の側面、開閉フレーム１０４を備えない側面を第２の側面とする。

図１を参照する。図１は、本考案の実施例１に係る第１のコーナーライト１０１を示す。第１のコーナーライト１０１は、第１のコーナーライトシート１０５、第２のコーナーライトシート１０６及び第３のコーナーライトシート１０７を備える。第１のコーナーライト１０１は、ケース本体１０３の頂部のコーナーをカバーする。第１のコーナーライトシート１０５がケース本体１０３の頂面に密着し、第２のコーナーライトシート１０６が第２の側面に密着し、第３のコーナーライトシート１０７が第１の側面に密着する。

第１のコーナーライトシート１０５は、Ｌ字型に構成される。そのＬ字型構成の両端は、その一端が開閉フレーム１０４に当接し、他の一端がコーナーに近接する。そのＬ字型構成の直角部分は、ケース本体１０３の頂面と開閉フレーム１０４を備えない側面との間のエッジに近接する。第２のコーナーライトシート１０６もＬ字型に構成され、その直角部分がコーナーに近接する。

第３のコーナーライトシート１０７の構成が特に限定されないが、本実施例では、長方形であり、角部を円弧に形成することが好ましい。

図１に示すように、第１のコーナーライトの構成は、外観がよく、加工が便利である。第１のコーナーライトの第１のコーナーライトシート１０５が開閉フレームに当接する位置は、ケース本体の頂面と第１の側面との間のエッジに位置しないので、第１のコーナーライトの弧状壁の数量を減少でき、加工が便利になる。また、スーツケースが圧力を受けるとき、圧力がケース本体のエッジに集中せず、一部の圧力が第１のコーナーライトの構成に沿って伝達されるので、ケース本体の全体の力を受ける状態を最適化することができる。

第１のコーナーライトシート１０５、第２のコーナーライトシート１０６、及び第３のコーナーライトシート１０７において、いずれか２つの間は弧状壁を介して接続され且つ一体に成形されるので、第１のコーナーライト１０１の応力が均一に分布され、外観が円滑且つ美しくなる。

第１のコーナーライトは、金属材料からなるとともに、表面に対して粗面化処理が実施されるので、耐摩耗性を向上させる。

図２乃至図５を参照する。図２は、本考案の実施例１に係る第２のコーナーライト１０２を示す。

スーツケースのケース本体を容易に装着するように、第２のコーナーライトの外層コーナーライト１０８と内層コーナーライト１０９との間には隙間が形成される。内層コーナーライト１０９は、外層コーナーライト１０８に固定接続され、外層コーナーライト１０８は、ケース本体に接続される。

スーツケースのケース本体は、部分的に外層コーナーライト１０８と内層コーナーライト１０９との間の隙間に装着され、内層コーナーライト１０９は、スーツケースの内部の収容壁の一部として構成される。

図３及び図４に示すように、外層コーナーライト１０８は、第４のコーナーシート１１０、第５のコーナーライトシート１１１及び第６のコーナーライトシート１１２を備える。第２のコーナーライト１０２は、ケース本体１０３の底部のコーナーをカバーする。第４のコーナーライトシート１１０は、ケース本体１０３の第１の側面に密着し、第５のコーナーライトシート１１１は、ケース本体１０３の第２の側面に密着し、第６のコーナーライトシート１１２は、ケース本体１０３の底面に接続される。

第１のコーナーライト及び第２のコーナーライトによるカバーにより、ケース本体が横に置かれたときに受けた摩耗のほとんどがコーナーライトに作用し、スーツケースの耐摩耗性がさらに向上される。

図４を参照する。第６のコーナーライトシート１１２の底部は、ユニバーサルホイール１１５を装着するためのスペースを形成するように段差面を有する。このように、ケース本体１０３の全体的な重心が高すぎることはなく、ケース本体１０３の安定性を向上でき、スーツケースを押して動かせるときの横転可能性を下降できる。

押して動かせるのは、スーツケースを移動させる手段である。直接に縦状態のスーツケースに横方向の力を加えると、スーツケースを移動できる。通常のケース本体１０３を傾けてドローバー（ｄｒａｗ ｂａｒ）を介してケース本体１０３に上向きおよび前向きの力を加えてスーツケースを移動する手段に比べて、押して動かせるのはより容易である。

図５を参照する。第６のコーナーライトシート１１２の段差面における高い面には第１の貫通孔１１３が開設され、内層コーナーライトに対応する第２の貫通孔１１４が開設される。使用する場合、ユニバーサルホイール１１５の頂端にスクリュー ホールが形成されている支持軸１１６を第６のコーナーライトシート１１２の外側から第１の貫通孔１１３内に挿入し、内層コーナーライト１０９の第２の貫通孔１１４を介して固定ボルト１１７をねじ込んで、固定ボルト１１７を支持軸１１６の頂部のスクリュー ホールに螺合することによって、ユニバーサルホイール１１５を第２のコーナーライト１０２に装着する。

ユニバーサルホイールの支持軸はケース本体内に延出し、第２のコーナーライトに伴って接続される。本接続方式は、従来に比べて、支持軸をより確実に制限でき、固定効果がより良くなる。

図３を参照する。第２のコーナーライト１０２における第４のコーナーライトシート１１０及び第５コーナーライトシート１１１の外形は、直角部分が第２のコーナーライト１０２でカバーされる底部のコーナーに近接するＬ字型になり、第６のコーナーライトシート１１２の外形は長方形になる。第４のコーナーライトシート１１０と、第５のコーナーライトシート１１１と、第６のコーナーライトシート１１２とは、弧状壁を介して接続され且つ一体に成形されるので、外層コーナーライト１０８の応力が均一に分布され、外観が円滑且つ美しくなる。

内層コーナーライト１０９の外形は、外層コーナーライト１０８と類似する。

第１のコーナーライト１０１及び第２のコーナーライト１０２とケース本体１０３との間の接続方式は、リベット接合を採用することが好ましい。リベット接合のために、第１のコーナーライト１０１及び第２のコーナーライト１０２には、一つ又は複数の孔が形成される。本考案では、第１のコーナーライト１０１における孔の数量が４つであることが好ましい。

通常の長方形のケース本体１０３に、４つの第１のコーナーライト１０１及び４つの第２のコーナーライト１０２を装着できる。このように、各コーナーを保護できるとともに、ケース本体１０３の耐圧性を向上できるので、スーツケースがより固く、安定し、耐久性を有するようになる。

ここに示し説明したすべての例において、いずれの具体的な値は、例示的なものに過ぎず、限定するものではないことを理解すべきである。よって、例示的な実施例の他の例は、他の値を有することができる。

第２のコーナーライトの外層コーナーライトは、金属材料からなるとともに、表面に対して粗面化処理が実施されるので、耐摩耗性を向上させる。

図６を参照する。図６は、本考案の実施例２に係るスーツケースを示す。

実施例２に係るスーツケースは、ケース本体１０３、開閉フレーム１０４、ユニバーサルホイールユニット、及びスーツケースのコーナーライト装置を備える。ケース本体１０３は、互いに回転可能に接続される上ケース本体及び下ケース本体を備え、上ケース本体と下ケース本体との間の接触面に、それぞれ開閉フレーム１０４が接続されている。スーツケースのコーナーライト装置は、少なくとも２つの第１のコーナーライト１０１、及び少なくとも２つの第２のコーナーライト１０２を備える。第１のコーナーライト１０１は、ケース本体１０３の頂面のコーナーに設置され、第２のコーナーライト１０２は、ケース本体１０３底面のコーナーに設置される。第１のコーナーライト１０１及び第２のコーナーライト１０２の側辺は開閉フレーム１０４に当接する。

ユニバーサルホイールユニットは、ユニバーサルホイール及び支持軸を備える。

図６に示すように、本実施例２に係るスーツケースのケース本体１０３は、通常の頂部及び底部にそれぞれ４つの角を有する長方体のケース本体１０３である。このため、需要によってコーナーライト装置の使用数量を選択できるが、４つの第１のコーナーライト１０１及び４つの第２のコーナーライト１０２を使用することが好ましい。

図１及び図２に示すように、第１のコーナーライト１０１は、外部からケース本体１０３をカバーするとともに、リベット接合によって固定される。第２のコーナーライト１０２とケース本体１０３とがリベット接合によって固定されるとともに、ケース本体１０３の一部が外層コーナーライト１０８と内層コーナーライト１０９との間の隙間に嵌入される。

開閉フレーム１０４は、上ケース本体と下ケース本体の突合せ部分に設置される。上ケース本体及び下ケース本体は、それぞれ１つの開閉フレーム１０４を有する。開閉フレーム１０４は、硬質材料からなるので、接続が安定であり、変形しにくい。

第１のコーナーライト及び第２のコーナーライトは、ケース本体の耐摩耗性及び耐圧性を向上でき、スーツケースの耐久性を確保できる。第２のコーナーライトの構造は、ユニバーサルホイールの支持軸への接続の信頼性を向上でき、支持軸の作動失効の確率を下降できる。

本考案の実施例に係るスーツケースのコーナーライト装置は、その原理及び技術効果が、上記の方法に関する実施例と同じなので、便宜上に、装置の実施例に記載されていない部分について、上記の方法の実施例における相応の内容を参照してもよい。

本考案において、別に明確な規定及び限定がない限り、第１の特徴が第２の特徴の「上」又は「下」に位置することは、第１及び第２の特徴の直接的な接触や、第１及び第２の特徴が直接的に接触せず、別の特徴を介して接触することを含む。また、第１の特徴が第２の特徴の「より上」、「上」又は「上方」に位置することは、第１の特徴が第２の特徴の真上及び斜め上方に位置することや、単に第１の特徴の水平高さが第２の特徴よりも高いことを表す。第１の特徴が第２の特徴の「より下」、「下」又は「下方」に位置することは、第１の特徴が第２の特徴の直下及び斜め下方に位置することや、単に第１の特徴の水平高さが第２の特徴よりも低いことを表す。

なお、以下の図面において、類似な符号及びアルファベットが類似な要素を表すので、１つの図面に定義されると、その後の図面に改めて定義又は解釈しない。

以上は、本考案の好ましい実施例だけであり、本考案を限定するものではない。当業者にとって、本考案に対して様々な変更及び変化を行うことができる。本考案の精神及び原則に従ういずれの修正、等価的置換、改善などは、本考案の保護範囲内に含まれる。

１０１ 第１のコーナーライト、１０２ 第２のコーナーライト、１０３ ケース本体、１０４ 開閉フレーム、１０５ 第１のコーナーライトシート、１０６ 第２のコーナーライトシート、１０７ 第３のコーナーライトシート、１０８ 外層コーナーライト、１０９ 内層コーナーライト、１１０ 第４のコーナーライトシート、１１１ 第５コーナーライトシート、１１２ 第６のコーナーライトシート、１１３ 第１の貫通孔、１１４ 第２の貫通孔、１１５ ユニバーサルホイール、１１６ 支持軸、１１７ 固定ボルト

Claims (10)

1. スーツケースのケース本体の頂部のコーナーをカバーする第１のコーナーライトと、
   前記ケース本体の底部のコーナーをカバーする第２のコーナーライトとを備え、
   前記第１のコーナーライト及び／又は前記第２のコーナーライトの側辺はスーツケースの開閉フレームに当接するように構成されることを特徴とするスーツケースのコーナーライト装置。
2. 前記第１のコーナーライトは、互いに垂直する第１のコーナーライトシート、第２のコーナーライトシート及び第３のコーナーライトシートを備え、
   前記第１のコーナーライトシート、第２のコーナーライトシート及び第３のコーナーライトシートは、それぞれ前記ケース本体の頂部のコーナーを形成する３つの面に密着しており、
   前記第１のコーナーライトシートの前記第２のコーナーライトシートから離れる一端がスーツケースの開閉フレームに当接することを特徴とする請求項１に記載のスーツケースのコーナーライト装置。
3. 前記第１のコーナーライトシート、前記第２のコーナーライトシート及び前記第３のコーナーライトシートにおいて、いずれか２つの間は互いに弧状壁を介して接続され且つ一体に成形されることを特徴とする請求項２に記載のスーツケースのコーナーライト装置。
4. 前記第１のコーナーライトシート及び前記第２のコーナーライトシートは、それぞれＬ字型に形成されることを特徴とする請求項３に記載のスーツケースのコーナーライト装置。
5. 前記第２のコーナーライトは、外層コーナーライトと内層コーナーライトとを備え、
   前記外層コーナーライトは、互いに垂直する第４のコーナーライトシート、第５のコーナーライトシート及び第６のコーナーライトシートを備え、前記第４のコーナーライトシート、第５のコーナーライトシート及び第６のコーナーライトシートはそれぞれ前記ケース本体の底部のコーナーを形成する３つの面に密着しており、
   前記第４のコーナーライトシート、前記第５のコーナーライトシート及び前記第６のコーナーライトシートにおいて、いずれか２つの間は互いに弧状壁を介して接続され、
   前記内層コーナーライトと前記外層コーナーライトとの間に隙間が形成され、
   前記第５のコーナーライトシートの前記第４のコーナーライトシートから離れる一端がスーツケースの開閉フレームに当接することを特徴とする請求項１に記載のスーツケースのコーナーライト装置。
6. 前記第６のコーナーライトシートは、ユニバーサルホイールの方向変更に必要なスペースを形成する段差面を有し、
   前記第６のコーナーライトシートの段差面には、前記ユニバーサルホイールの支持軸を挿通するための第１の貫通孔が形成され、前記支持軸の頂端にスクリュー ホールが形成され、前記内層コーナーライトに固定ボルトを挿通するための第２の貫通孔が形成され、前記固定ボルトは前記第２の貫通孔を介して前記スクリュー ホールにねじ込まれることを特徴とする請求項５に記載のスーツケースのコーナーライト装置。
7. 前記第１のコーナーライトとケース本体の外壁とは固定又は着脱可能に接続され、
   前記第２のコーナーライトとケース本体の外壁とは固定又は着脱可能に接続されることを特徴とする請求項１に記載のスーツケースのコーナーライト装置。
8. 前記第１のコーナーライトと前記ケース本体とはリベット接合され、前記第２のコーナーライトと前記ケース本体とはリベット接合されることを特徴とする請求項７に記載のスーツケースのコーナーライト装置。
9. 前記第１のコーナーライト及び前記外層コーナーライトはアルミ材質からなることを特徴とする請求項５に記載のスーツケースのコーナーライト装置。
10. ケース本体と、開閉フレームと、請求項１から請求項９のいずれか一つに記載のスーツケースのコーナーライト装置とを備え、
    前記ケース本体は、互いに回転可能に接続される上ケース本体及び下ケース本体を備え、
    前記上ケース本体及び前記下ケース本体の接触面には、それぞれ開閉フレームが接続され、
    前記スーツケースのコーナーライトは、少なくとも２つの前記第１のコーナーライト、及び少なくとも２つの前記第２のコーナーライトを備え、前記第１のコーナーライトは、前記ケース本体の頂面のコーナーに設置され、前記第２のコーナーライトは、前記ケース本体の底面のコーナーに設置され、前記第１のコーナーライト及び前記第２のコーナーライトの側辺が前記開閉フレームに当接することを特徴とするスーツケース。

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