JP3206464B2 - 基板の姿勢制御方法、装置及び露光方法、露光装置 - Google Patents
基板の姿勢制御方法、装置及び露光方法、露光装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板の姿勢制御方法およ
び装置に関し、特に投影露光装置で用いられる半導体素
子製造用のマスク基板、又は半導体ウェハ等の基板の姿
勢制御方法及び装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の装置は、例えば特開昭5
8−103136号公報に開示されているように、予め
マスク基板、又はウェハの表面の3点以上の高さ位置を
計測し、その各計測値に基づいて基板表面の近似平面を
求め、この近似平面が所定の水平面と平行になるように
基板を保持するチャックをレベリング(チルティング)
させ、その後露光を行っていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の技術
においては、基板上の3点以上の位置を測定し、その結
果から基板を、目標とする姿勢にするための駆動軸の駆
動量を算出し、駆動するという方法であるため、駆動後
の基板の位置の精度の向上に難点があった。すなわち、
測定系と駆動系はおのおの独立しているため、駆動する
精度が悪いと、測定系の精度がいくら良くても正しい位
置決め精度が得られず、また駆動する精度を良くして
も、測定系の精度が駆動する精度よりも悪いとよい精度
が得られないからである。 【0004】本発明はこの様な従来の問題点に鑑みてな
されたもので、基板の制御位置の精度の向上及び基板の
制御位置の精度の向上させた状態で露光を行うことによ
り露光の性能を向上させることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の本発明は、投影光学系の最良結像
面に対して基板上の複数のショット領域をレベリングす
る基板の姿勢制御方法であって、基板上の異なる4点以
上の計測点において投影光学系の光軸方向の位置を計測
し、各計測点の計測結果から、2次以上の式で表される
基板表面の高次平面を求め、高次平面に基づいて、基板
上の任意のショット領域について最も近似された傾斜量
を求めることにより、複数のショット領域毎にレベリン
グを行うことを特徴とする。 【0006】また、請求項3記載の本発明は、投影光学
系の最良結像面に対して基板上の複数のショット領域を
レベリングする基板の姿勢制御装置であって、投影光学
系の光軸方向における基板の位置を計測する計測手段
と、基板上の異なる4点以上の計測点における計測手段
の計測結果から、2次以上の式で表される基板表面の高
次平面を求めるとともに、該高次平面に基づいて基板上
の任意のショット領域について最も近似された傾斜量を
求める演算手段と、演算手段で求められた傾斜量に基づ
いて、複数のショット領域毎にレベリングを行うレベリ
ング手段とを有することを特徴とする。 【0007】 【作用】本発明に於いては、基板の表面構造に応じて精
度よく基板を姿勢制御できる。また、基板の表面構造に
応じて精度よく基板を姿勢制御でき露光精度が向上す
る。 【0008】 【実施例】第1図は本発明の実施例による姿勢制御装置
が適用されるステップ・アンド・リピート方式の投影露
光装置の構成を示す。回路パターンを有するレチクルR
はレチクルホルダー2に保持され、均一な照度の照明光
ILによって照明される。レチクルRのパターンは投影
レンズPLによって半導体デバイス作成用のウェハWに
結像投影される。ウェハWはレベリングステージ9上に
載置され、3ケ所の駆動系10、11、12によって任
意の方向に傾斜される。第1図ではウェハWがテーパを
有し、このテーパを補正してウェハWの表面と投影レン
ズPLの最良結像面(レチクルRとの共役面)とを一致
(平行)させるためにレベリングステージ9を傾斜させ
た状態を誇張して表わしてある。これらレベリングステ
ージ9と駆動系10、11、12は水平面内で2次元的
に平行移動するxyステージ8の上に設けられており、
xyステージ8はモータ等を含むステージ駆動部30に
よって駆動され、その座標位置はステージ干渉計32に
よって逐次計測される。また上記レベリングステージ9
の駆動系10、11、12のうち、本実施例では例えば
駆動系10は固定とし、駆動系11、12の2つをそれ
ぞれ独立に上下動(投影レンズPLの光軸方向の動き)
させるものとする。この駆動系11、12はレベリング
駆動部34からの駆動量指令に応答して上下動する。 【0009】制御部36はステージ干渉計32からの計
測座標値に基づいて、ステージ駆動部30へ所定の駆動
指令を出力するとともに、xy座標系の任意の位置にx
yステージ8(すなわちウェハW)を位置決めする。さ
て、投影レンズPLの最良結像面と、ウェハW上の局所
的なショット領域表面とを合致させるために、斜入射光
式フォーカスセンサーが設けられる。このセンサーは多
色LED、又はブロードな波長分布を有するハロゲンラ
ンプ等の光源3、集光レンズ4、スリット5、スリット
像の投影対物レンズ7、ウェハWの表面からのスリット
像反射光を入射する受光対物レンズ13、振動ミラー1
4、ハービングガラス(平行平板ガラス)6、受光スリ
ット15、及び光電素子16等で構成され、詳しくは特
開昭60−168112号公報に開示されたものと同等
である。従って振動ミラー14の作用によってスリット
像のウェハWでの反射像がスリット15を横切るように
振動し、この反射像の振動中心とスリット15の中心と
が合致したとき、ウェハWの表面と最良結像面とが一致
(合焦)するように設定されている。第1図には示して
いないが、光電素子16からの光電信号(交流)は振動
ミラー14の振動周波数に基づいて同期検波され、合焦
時にはOVとなり、フォーカスずれの前ピン、後ピンに
応じて正負に電圧変化するアナログ信号(所謂Sカーブ
信号)がフォーカス信号として得られる。このフォーカ
ス信号が常にOVになるように、不図示のZステージ
(xyステージ8内に含まれる)をサーボ制御により上
下動させることによって、各ショット領域毎にレチクル
Rのパターン像が合焦して露光される。またハービング
ガラス6は、受光スリット15とスリット反射像の振動
中心とを相対的に変位させるもので、このハービングガ
ラス6を傾けることによって、合焦点として検出される
ウェハWの表面高さを投影レンズPLの光軸方向にシフ
トさせる(フォーカスオフセットをかける)ことができ
る。ハービングガラス6の傾斜はハービング駆動部38
によって行なわれるとともに、傾斜量(フォーカスオフ
セット)はロータリーエンコーダ17を用いて検知され
る。 【0010】ここで制御部36は、ハービング駆動部3
8に2つのモードのうちのいずれか一方を実行するよう
に指令する。1つのモードは、ウェハWの表面の多点で
高さ測定を行なうために、ハービングガラス6の傾斜を
所定の原点(又はプリセット点)に固定する高さ測定モ
ードであり、他のモードは、投影レンズPLの最良結像
面そのものが環境温度、湿度、大気圧又は露光エネルギ
ーの蓄積等の変動で光軸方向に変化するのに追従してハ
ービングガラス6の傾斜を逐次変化させていく追従モー
ドである。 【0011】この追従モードによってハービングガラス
6を傾斜させる詳しい動作については、例えば特開昭6
1−183928号公報に開示されている。以上の斜入
射光式フォーカスセンサーは、同期検波型以外の方法で
もよく、例えばウェハ表面からの反射スリット像を一次
元フォトアレイ(CCD等)や一次元ポジションセンサ
(PSD等)によって受光し、その受光位置の変化から
焦点ずれを検出すれば同様の効果が得られる。また、ス
リット5のウェハ表面へのスリット像は、露光すべきシ
ョット領域のほぼ中央に投影されるため、実際に露光す
る部分の焦点合わせがリアルタイムに行なわれる。 【0012】さて第2図はレベリングステージ9の構成
を示す図であり、ウェハWはウェハホルダー(チャッ
ク)WHに吸着され、このウェハホルダーWHはレベリ
ングステージ9に一体に設けられる。3ケ所の駆動系1
0、11、12は、ウェハWの中心(あるいはホルダー
WHのウェハW載置面の中心)から放射状に伸びた3本
の仮想線la 、lb 、lc 上に位置し、線la 、lb 、
lc はほぼ120゜の角度で開いている。またウェハ中
心から各駆動系10、11、12の作用点までの距離
は、ともにほぼ等しいものとする。ここで以後の説明を
簡単にするため、固定点となる駆動系10をC軸と呼
び、上下動する2つの駆動系11、12の夫々を、A
軸、B軸と呼ぶことにする。また駆動系11、12には
A軸、B軸の所定の原点からの高さ位置を検出するため
のポテンショメータが設けられている。このポテンショ
メータからの計測値は、後で詳しく述べるオープン制御
の際に使われる。尚、上記構成のレベリングステージ
は、例えば特開昭62−274201号公報に開示され
ている。 【0013】次に本実施例の動作について説明するが、
本実施例では従来と同様に予め測定しておいたウェハ表
面を所定の平面(ここでは最良像面)と平行(もしくは
一致)にするために、測定されたウェハ表面の傾き分だ
け駆動系11、12を所定量だけ一義的に駆動させるオ
ープン制御方式(オープン駆動)と、本実施例で最も特
徴とするモニタリング制御方式(クローズ駆動)との2
方式が択一的に実行できるように構成されている。 【0014】第3図は上記オープン制御とモニタリング
制御のいずれか一方を実行して、ウェハWの表面全体と
最良結像面とを平行に一致させるグローバルレベリング
の基本的なシーケンスを表わすフローチャート図であ
る。以下第3図の各ステップ100〜128を説明す
る。 〔ステップ100〕ここでは、ハービング駆動部38が
2つのモードのうち追従モードでハービングガラス6を
傾斜制御している場合、このハービングガラス6の追従
を停止し、所定の原点へ復帰させて高さ測定モードに移
行させる。ハービングガラス6の傾斜はロータリーエン
コーダ17によって検出されるため、原点への復帰は極
めて容易である。 【0015】次に制御部36は、xyステージ8を移動
させて、ウェハWのほぼ中心が投影レンズPLの光軸位
置にくるように位置決めし、その位置でフォーカスセン
サーから得られるフォーカス信号(Sカーブ信号)がO
VになるようにZステージを上下動させる。Zステージ
の上下動が停止したら、その高さ位置を保って次のステ
ップ102を実行する。尚、このとき、ウェハ中心部の
表面はフォーカスセンサーに対しては合焦して設定され
るが、追従モードでないため最良結像面に対して合焦し
ているとは限らない。 〔ステップ102〕次に、予め指定しておいたウェハW
上の複数の測定点Pi (i=1、2、3…)の1つに、
フォーカスセンサーのスリット像が投影されるようにx
yステージ8を位置決めする。このときZステージの上
下動は禁止されている。そして、測定点Pi でフォーカ
スセンサーから得られるフォーカス信号に基づいて、ハ
ービングガラス6の傾斜をサーボ制御し、測定点Pi が
フォーカスセンサーに対して合焦したのと同じ状態にす
る。これによってフォーカス信号(Sカーブ信号)がO
Vになったとき、制御部36はハービング駆動部38を
介してエンコーダ17からの変化量を読み込む。この変
化量は、ウェハ中心点と測定点Pi との高さ方向の差に
相当している。 【0016】以上の動作を複数の測定点Pi の全てに対
して同様に繰り返し、各測定点Piのウェハ中心点に対
する高さ位置を測定する。一般に一つの平面は3点を決
めれば特定できるので、例えば第2図中に示した少なく
とも3つの測定点Pa 、Pb 、Pc を選ぶものとする。
もちろんこれ以上多くの測定点を選んでもよい。測定点
Pa 、Pb 、Pc はそれぞれ線la 、lb、lc の上に
位置するものとし、測定点Pa とA軸の間隔、測定点P
b とB軸の間隔、及び測定点Pc とC軸の間隔は、予め
定められているものとする。 〔ステップ104〕次に制御部36は、複数の測定点P
i の高さ位置と、各測定点Pi のxy座標系上の位置、
すなわち測定点Pi の3次元座標値に基づいて、ウェハ
表面のn次平面方程式(現在の平面式)を算出する。本
実施例では最小二乗法を用いて1次平面方程式を算出す
るものとする。最小二乗法の適用については特開昭58
−103136号公報に詳細に説明されているので、こ
こでは説明を省略する。 〔ステップ106〕次に、投影レンズPLの最良結像面
に相当した目標とする平面方程式(予め記憶されている
ものとする)と、先に求めた現在の1次平面方程式とを
比較し、目標平面に対してウェハ表面がどれぐらい傾い
ているかを算出する。 〔ステップ108〕次に算出された相対的な傾き(ズレ
量)が許容範囲か否かを判定する。この許容範囲の設定
は、投影レンズPLの焦点深度、ショット領域の大き
さ、ウェハWの大きさ等を考慮して行なわれる。ここで
許容範囲に納まっていると判定されると、制御部36は
ステップ120にジャンプし、ハービング駆動部38を
高さ測定モードから追従モードに切替えてレベリング動
作を終了する。許容範囲外のときはステップ110を実
行する。 〔ステップ110〕ここでは、オペレータからの指示に
従って、オープン駆動とモニタリング駆動のうち、いず
れか一方を選択する。そこでまずオープン駆動が選択さ
れた場合を説明し、次にモニタリング駆動の場合につい
て説明する。 〔ステップ112〕まず、ステップ104で求められた
ウェハ表面の現在の平面方程式に基づいて、レベリング
駆動軸であるA軸とB軸との夫々の現在の平面との交点
の高さ位置Ta 、Tb を算出する。この交点の位置は各
駆動系10、11、12のウェハ中心に対する距離によ
って予めわかっている。さらに制御部36は、ウェハ表
面を目標平面と合致させたときのA軸とB軸の各高さ位
置Ta ' 、Tb ' を同様に算出し、現在の高さ位置との
差Sa 、Sb を求める。この演算により求められた各軸
A、Bの差はSa =Ta ' −Ta 、Sb =Tb ' −Tb
である。 〔ステップ114〕次に制御部36は駆動系11に設け
られているポテンショメータが現在値からSa だけ変化
するようにA軸をサーボ制御により上下動させる。 〔ステップ116〕引き続き、又は同時に制御部36
は、駆動系12に設けられているポテンショメータの現
在値がSb だけ変化するようにB軸をサーボ制御により
上下動させる。 【0017】以上のステップ116によって、ウェハW
のオープン制御によるグローバルレベリングが終了す
る。 〔ステップ118〕ここでは、レベリング後のウェハ表
面が最良結像面と平行になったことをチェックするか否
かを判断し、チェックするときは再びステップ102か
ら同様に繰り返される。ここで、チェックの必要がない
ときは、次のステップ120が実行されて、オープン制
御方式による一連のグローバルレベリング動作が終了す
る。 【0018】ところで、ステップ110においてモニタ
リング制御が選択されている場合は、オープン制御方式
と異なり独特のシーケンスを実行する。すなわちフォー
カスセンサーを用いて各駆動系11、12の作動後(又
は作動中)のウェハ表面の高さ位置をモニターしつつ、
より正確な面出し(姿勢制御)を行なう。以下、そのシ
ーケンスを第4図(a)、(b)、(c)を順次参照し
て説明する。 〔ステップ122〕まずこの時点でウェハWの表面(現
在平面)は第4図(a)の点A1 、B1 、C1 の3点で
規定される面にあるものとする。点A1 、B1 、C1 の
各々は各軸A、B、C上の点である。同様に目標とする
平面は点C1 、A3 、B3 の3点で規定される面にある
ものとする。また面A1 B1 C1 上に設定された3つの
点P a1、Pb1、Pc1の夫々は、第2図中に示した3つの
測定点Pa 、Pb 、Pc に対応しているものとする。こ
の測定点Pa 、Pb 、Pc は必らずしも第2図に示した
通りに定める必要はなく、任意の異なる位置(予め干渉
計32で計測されている位置)でかまわない。ただし、
実際にモニタリング制御時にモニターする測定点は
Pa 、Pb の2点のみである。尚、面C1 A3 B3 上に
設定された3つの点Pa3、Pb3、Pc3は各測定点Pa 、
Pb 、Pc の目標平面上での位置を表わす。 【0019】さて、先のステップ108まで求められた
ウェハ表面の現在平面の一次平面方程式に基づいて、制
御部36はA軸の高さ位置(点A1)だけを目標平面の高
さ置(点A3)に持っていた場合の第1段階の平面方程式
を求める。すなわち第4(b)に示された面C1 A3 B
1 の1次平面方程式を求める。次に、A軸に最も近い測
定点Pa の第1段階の平面C1 A3 B1 上での点Pa2を
求め、この点Pa2の高さHa を算出する。この高さHa
はハービングガラス6の原点からの傾斜量、すなわちス
テップ100で設定したフォーカス原点位置からのフォ
ーカスオフセット量に相当する。 〔ステップ124〕測定点Pa の平面C1 A3 B1 上の
点Pa2の高さHa が求まると、制御部36は高さHa 分
のハービング原点からのフォーカスオフセットがフォー
カスセンサーに与えられるようにハービング駆動部38
を制御する。ハービング駆動部38はエンコーダ17か
らの読み値に基づいてハービングガラス6の傾斜駆動を
サーボ制御する。このオフセットを与えるとき、制御部
36はフォーカスセンサーが測定点Pa を検出するよう
に、Zステージの高さ位置は固定したままxyステージ
8を位置決めする。 【0020】次に制御部36はフォーカスセンサーから
得られる測定点Pa の高さに応じたフォーカス信号がO
VになるようにA軸(駆動系11)のみを上下方向に駆
動する。これはフォーカス信号を駆動系11のサーボ回
路に供給することで、極めて正確に追込みができる。こ
の結果、ウェハ表面の1次平面方程式は第4図(b)の
面C1 A3 B1 と一致する。 〔ステップ126〕次に制御部36は、B軸のみを駆動
してウェハ表面を第4図(b)の面C1 A 3 B1 から第
4図(c)に示すような目標平面C1 A3 B3 にもって
いた場合、B軸に最も近い測定点Pb の高さHb を算出
する。尚、第4図(c)において、点Pb2は、測定点P
b の面C1 A3 B1 上での位置である。この点Pb2の高
さも演算により予め求めることができる。 〔ステップ128〕次に、制御部36はフォーカスセン
サーが測定点Pb を検出するようにZステージの高さ位
置は固定したままxyステージ8を位置決めする。そし
てさらにフォーカスセンサーが原点から高さHb だけオ
フセットして設定されるように、ハービングガラス6の
傾斜量を調整する。 【0021】次に制御部36はフォーカスセンサーから
得られる測定点Pb の高さに応じたフォーカス信号がO
VになるようにB軸(駆動系12)のみを上下方向にサ
ーボ駆動する。この結果、ウェハ表面の1次平面方程式
は第4図(c)の面C1 A3B3 と一致する。以上のス
テップ122〜128により、ウェハのモニタリング
(クローズ)制御方式によるグローバルレベリングが完
了し、次のステップ118から前述の動作と同様の動作
が実行される。 【0022】次に本実施例の他のシーケンスについて第
5図のフローチャート図を参照して説明する。このシー
ケンスでは、先のステップ100〜108までを全く同
様に実行した後の流れが異なり、その特徴的なステップ
はステップ108からステップ118までの間のステッ
プ200〜212である。ただし、ステップ208は先
のステップ112、114、116を1つにまとめたも
のであり、ステップ210はステップ122、124、
126、128を1つにまとめたものである。 【0023】第5図のシーケンスは、特にレベリング量
が大きい場合に有効なものであり、オープン制御とモニ
タリング制御とを自動的に選択し、なおかつ両制御方式
をシーケンシャルに組み合わせたものである。以下ステ
ップ200〜212について説明する。 〔ステップ200〕ステップ108で、ウェハ表面の現
在平面と目標平面との傾きのズレ量が許容範囲以上ある
と判断された後、ここではそのズレ量がある値以上なの
か否かをチェックする。そしてズレ量が比較的大きいと
きはオープン制御を選択してステップ202へ進み、比
較的小さいときはモニタリング制御を選択してステップ
204へ進む。 〔ステップ202〕ここではシーケンスのフラグをオー
プン側にセットする。 〔ステップ204〕ここではシーケンスのフラグをモニ
タリング側にセットする。 〔ステップ206〕ここではフラグをチェックして、オ
ープンのときはステップ208(ステップ112〜11
6)を実行してグローバルレベリングを行なう。またモ
ニタリングのときはステップ210(ステップ122〜
128)を実行してグローバルレベリングを行なう。 〔ステップ212〕ここで再度フラグをチェックして、
オープン側でレベリング動作を行なった場合は、再びス
テップ102へ戻って同様の動作を繰り返す。逆にモニ
タリング側でレベリング動作を行なった場合は、ステッ
プ118へ進み先の説明と同様の動作を実行する。 【0024】以上のシーケンスによれば、ステップ10
8で判断されたズレ量が極端に大きい場合でも、高速
に、かつ正確にウェハWをレベリングさせることができ
る。尚、ステップ120でハービング駆動部38を追従
モードに戻すまでは、レベリング後のウェハ表面と投影
レンズPLの最良結像面とは正確に平行にはなるもの
の、かならずしも合致しているとは限らない。従ってス
テップ120で追従モードに戻すことによって、それ以
後はフォーカスセンサーで検出されたフォーカス信号に
基づいてZステージをサーボ制御することで最良結像面
自体の変動によらず常に合焦状態が維持できる。 【0025】以上、本実施例によれば、目標とする平面
A3 B3 C1 はステップ106において任意に設定でき
るため、投影レンズPLの最良結像面がxyステージ8
の移動平面に対して傾いていた場合、すなわち像面傾斜
が生じていた場合でも、この像面傾斜に合わせて目標平
面を設定するだけでよいので、露光すべき1ショット内
で解像不良となる部分(ショットの4隅等)がなくなる
といった利点がある。 【0026】また、投影レンズを有する露光装置におい
て、N.A.が大きく、したがって焦点深度が浅いレン
ズを搭載している場合に、そのレンズの像面傾斜に合わ
せて目標平面を指定することで、浅い焦点深度を有効に
活用できる。また本実施例ではウェハ上の3点の高さ位
置を計測して平面を特定するものとしたが、これはもち
ろんモニタリング制御の途中で第1段階の平面に設定さ
れたウェハ表面を再計測する場合にも同様に実施でき
る。例えば第4図(b)(c)中の点Pa2、Pb2等を再計
測し、この点Pa2から点Pa3の高さを再演算で求め、点
Pa2に対する点Pa3の高さ方向のずれ分だけさらにフォ
ーカスオフセットを与えてA軸をモニタリング駆動し、
同様に点Pb2に対する点Pb3の高さ方向のずれ分だけさ
らにフォーカスオフセットを与えてB軸をモニタリング
駆動することもできる。 【0027】またステップ102で測定するウェハW上
での点(正確にはフォーカスセンサーによる検出領域)
と、モニタリング制御時にモニターする点とは、本実施
例では一部重複するものとしたが、これは全く重複する
ことのない任意の点でもかまわない。さらに、斜入射型
のフォーカスセンサーを用いているため、ウェハ表面の
高さ計測が極めて高精度(例えば0.2μm程度の分解
能)に行なえる利点から、ウェハ表面上の多数点を測定
して近似平面を特定する精度が高くなる。そこで例えば
第6図に示すように、ウェハWの表面にP1 〜P15まで
の測定点(測定ショット)を設定し、各測定点のうち必
要な領域の面、又は重要な領域の面に含まれる点の高さ
計測値に所定の重み付けをすることによって、ウェハ表
面の一部の領域に最もフィットした近似平面(1次平面
方程式)を決定することができる。第6図中の測定点
(ショット)P1 はウェハWのほぼ中心に位置し、点
(ショット)P2 、P3 、P4 、P5 は点P1 からほぼ
等距離で4方向に位置するように定められ、点(ショッ
ト)P6 〜P15はウェハ表面の周辺付近に位置するよう
に定められる。ここでウェハプロセスの影響等によって
ウェハWが第7図のようにそっていた場合を考えてみ
る。第7図は第6図のウェハWを点(ショット)P13、
P 4 、P9 を含む線で切った場合の断面を表わす。ウェ
ハプロセスで点P13付近(ウェハ左側)は上方にそりが
発生し、点P9 付近(ウェハ右側)は下方にそりが発生
した場合、ステップ102の測定による各測定点P1 〜
P15の高さから最小二乗法により求めたウェハ表面の現
在平面A1 B1 C1 は第7図中に示すように、ウェハ表
面の中央付近の平坦部に対してはわずかに傾いたものに
なってしまう。そこでウェハ周辺のそりが発生した部分
の測定点、例えばP7 、P8 、P9 、P13、P14等での
高さ計測値に対しては最小二乗法の演算時に重み付けを
小さくし、中央付近の点P1 〜P5 での高さ計測値に対
しては重み付けを大きくしておく。このようにすると、
本来歩留りの悪いウェハ周辺部のそりに影響されること
なく、歩留りの良いウェハ中央部が重点的にレベリング
されることになる。 【0028】またウェハによっては第8図に示すように
全体的に中央部がふくらんでそっている場合もある。第
8図は第6図中の点P1 、P2 、P4 、P6 、P11を含
む線でウェハを切った断面を表わす。このようなウェハ
の場合、最小二乗法により1次平面方程式で近似される
ウェハ表面は平面A1 、B1 、C1 のように部分的には
ウェハ表面と平行となるものの、多くの部分ではかなら
ずしも平行となってはいない。そこで、このような状況
に対応するため、グローバルレベリングの他にブロック
レベリングを行なうシーケンスも設けておくとよい。ブ
ロックレベリングとは、ウェハ表面をいくつかのブロッ
クに分け、各ブロック毎に近似された1次平面方程式に
基づいてレベリングをかけていくものである。例えば第
6図中において、点P1 、P2 、P3 、P6 、P7 、P
8 を含む第1のブロックと、点P 1 、P3 、P4 、
P9 、P10、P11を含む第2のブロックと、点P1 、P
4 、P 5 、P11、P12、P13を含む第3のブロックと、
点P1 、P2 、P5 、P6 、P 14、P15を含む第4のブ
ロックとの4ブロックに分ける。そしてまず各ブロック
内の測定点の高さをステップ102において順次計測し
た後、各ブロック毎の1次平面方程式を求める。この結
果、例えば第1ブロックについては第8図に示すような
1次平面RP1 が決定され、第2ブロックについては、
1次平面RP2 が決定される。 【0029】各ブロック毎の1次平面が決定された後、
ステップアンドリピート方式で各ショットを露光すると
き、そのショットがどのブロックに属するかを求め、そ
のブロックの1次平面が最良結像面(目標平面)と平行
になるように、例えばオープン制御方式でレベリングを
行なえばよい。このブロックレベリングは露光動作前の
アライメント動作において、ウェハ上の複数のショット
領域に付随したアライメントマークの位置を検出するサ
ンプルアライメントを実行する場合にも同様に実行する
ことが望ましい。 【0030】また、ウェハ上の3点を計測してオープン
制御によってグローバルレベリングを行なった後に、再
度多数の測定点を計測して露光時、又はサンプルアライ
メント時にブロックレベリングを行なうようにしてもよ
い。さらに、スループットは多少低下するが、ブロック
レベリングをより高精度に行なうために、例えば第9図
のフローチャートに示すようなシーケンスを設けてもよ
い。第9図はブロックレベリング時にモニタリング制御
方式の精密さとオープン制御方式の高速性とを効率的に
組み合わせたシーケンスを概略的に表わしたものであ
る。 【0031】まずステップ220でブロック毎の1次平
面方程式を求め、ステップ222で、1つのブロックに
関してA軸、B軸をモニタリング制御し、その1つのブ
ロックの現在平面と目標平面とを正確に合致させる。こ
のときフォーカスセンサーでモニターすべき点は、その
ブロック内に含まれている少なくとも2点を用いるのが
好ましい。そのブロックについてモニタリング制御によ
りレベリングが完了したら、ステップ224でそのとき
のA軸、B軸(駆動系11、12)の高さ位置をポテン
ショメータから読み取り記憶する。この動作をウェハ上
の全ブロックについて実行し(ステップ226)、各ブ
ロック毎のレベリング量(ポテンショメータ値)を予め
記憶しておく。このレベリング量はモニタリング制御に
より決定されているから極めて精密である。次に、サン
プルアライメント、又は露光の動作に移ったときは、ス
テップ228のように、記憶したレベリング量に基づい
てウェハを各ブロック毎にオープン制御で傾斜させれば
よい。 【0032】尚、ブロックレベリングを行なう場合、分
割するブロック数を増やしていけば、ウェハ上のショッ
ト領域毎のレベリング、所謂イーチレベリング(又はDi
e byDieレベリング)に相当する動作も可能である。ま
た本実施例では、ウェハ表面の近似平面方程式は2次以
上の式でも扱えるため、例えば第10図に示したウェハ
Wのように、ウェハ表面が波打っていた場合は、多数
(4点以上)の測定点Pi の高さ値に基づいて、高次平
面A1 B1 C1'を決定してもよい。この場合、面A1 B
1 C1'を特定する演算処理に多少時間はかかるものの、
面A1 B1 C1'が特定された後はウェハ表面の任意のシ
ョット領域SAについて最も近似された傾斜量がただち
に求まるため、ショット毎にレベリングを行なうことが
可能である。このことは第7図、第8図に示したウェハ
の場合にも同様にあてはまる。 【0033】ところでxyステージ8は干渉計32によ
り位置計測されるものの、レベリング動作に伴うウェハ
Wの横ずれ量は干渉計32によって検出できない構造と
なっているのが一般的である。これは干渉計32からの
レーザビームを受ける移動鏡がレベリングステージ9に
設けられないことに起因する。従ってレベリング動作前
と後とでウェハWのxy方向の位置が微小量でも狂って
くると、正しい重ね合わせ露光ができなくなる。もちろ
んグローバルレベリング又はブロックレベリングを行な
ってから、ウェハ上のアライメントマークの位置を計測
するようにしておけば、このような問題は生じない。し
かしながらシーケンスによっては、サンプルアライメン
トを行なってウェハ上のショット位置を決定したとき
と、実際にそのショットを露光するときとでレベリング
量が異なってくることもある。そこでこの場合は、その
レベリング量の差からショットの横ずれ量を計算によっ
て求めるか、又は横ずれ量検出センサーをレベリングス
テージ9とxyステージ8上の移動鏡との間に設けるよ
うにすればよい。 【0034】先に説明したグローバルレベリングでは、
1枚のウェハに対しての動作を述べたが、同一ロット内
の多数枚のウェハを連続して処理する場合、ロット先頭
の1枚だけグローバルレベリング(又はブロックレベリ
ング)を行ない、それ以降のウェハについてはA軸、B
軸を固定したまま使用することもできる。さらにロット
先頭の2〜3枚のウェハについてはレベリング動作を行
なって処理し、そして各ウェハのレベリング量の平均値
を求め、その平均的な一定のレベリング量で以降のウェ
ハを処理することも可能である。 【0035】先に述べた実施例において、ステップ10
2、104の動作でウェハ上の測定点が3点のときは、
その3点で代表される現在平面A1 B1 C1 を特定し、
4点以上の測定点のときは自動的に最小二乗法により現
在平面A1 B1 C1 を特定するようにしてもよい。また
制御部36によってウェハ上の測定点を定めるとき、通
常フォーカスセンサーはショット領域の中心部を検出す
るように働くので、制御部36は一番初めに定めておい
たショット領域の中心部がウェハ外形からはみ出すか否
かをチェックし、はみ出す場合は測定点とすべきショッ
ト領域をウェハ内側に再設定するオートアドレッシング
機能も備えている。 【0036】さらに本発明において目標平面となるべき
最良結像面を決定する手法としては、テストレチクルを
用いてウェハ上にためし焼きを行ない、1つのショット
領域内の4隅の解像力を調べ、解像力が最大(ベストフ
ォーカス)となるZ方向(フォーカス方向)の高さ位置
を4隅の各々について求める方法等が利用できる。例え
ば第11図に示すようにテストチャートのためし焼きに
よりショット4隅のベストフォーカス位置(高さ)がZ
1 、Z2 、Z3 、Z4 のように求められたとする。この
場合、目標平面A3 B3 C1 を決定する一次平面方程式
を、Z=ax+by+γ(ただし、a、b、γは定数)
とすると、定数a、bは b=(Z1 +Z2)−(Z3 +Z4)/2L a=(Z2 +Z4)−(Z1 +Z3)/2L で表わされる。ここでLはショット領域のx、y方向の
長さに相当する。 【0037】もちろん、ためし焼きにより、ショット領
域内のさらに多数点についてベストフォーカス位置を求
め、最小二乗法等により目標平面のn次平面方程式を決
定してもよい。 【0038】 【発明の効果】以上の様に本発明によれば、基板の表面
構造に応じて精度よく基板を姿勢制御できる。また、本
発明によれば基板の表面構造に応じて最適な基板を姿勢
制御を行うことが可能となり、露光の際、装置の理論上
の解像力を得ることができる。
び装置に関し、特に投影露光装置で用いられる半導体素
子製造用のマスク基板、又は半導体ウェハ等の基板の姿
勢制御方法及び装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の装置は、例えば特開昭5
8−103136号公報に開示されているように、予め
マスク基板、又はウェハの表面の3点以上の高さ位置を
計測し、その各計測値に基づいて基板表面の近似平面を
求め、この近似平面が所定の水平面と平行になるように
基板を保持するチャックをレベリング(チルティング)
させ、その後露光を行っていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の技術
においては、基板上の3点以上の位置を測定し、その結
果から基板を、目標とする姿勢にするための駆動軸の駆
動量を算出し、駆動するという方法であるため、駆動後
の基板の位置の精度の向上に難点があった。すなわち、
測定系と駆動系はおのおの独立しているため、駆動する
精度が悪いと、測定系の精度がいくら良くても正しい位
置決め精度が得られず、また駆動する精度を良くして
も、測定系の精度が駆動する精度よりも悪いとよい精度
が得られないからである。 【0004】本発明はこの様な従来の問題点に鑑みてな
されたもので、基板の制御位置の精度の向上及び基板の
制御位置の精度の向上させた状態で露光を行うことによ
り露光の性能を向上させることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の本発明は、投影光学系の最良結像
面に対して基板上の複数のショット領域をレベリングす
る基板の姿勢制御方法であって、基板上の異なる4点以
上の計測点において投影光学系の光軸方向の位置を計測
し、各計測点の計測結果から、2次以上の式で表される
基板表面の高次平面を求め、高次平面に基づいて、基板
上の任意のショット領域について最も近似された傾斜量
を求めることにより、複数のショット領域毎にレベリン
グを行うことを特徴とする。 【0006】また、請求項3記載の本発明は、投影光学
系の最良結像面に対して基板上の複数のショット領域を
レベリングする基板の姿勢制御装置であって、投影光学
系の光軸方向における基板の位置を計測する計測手段
と、基板上の異なる4点以上の計測点における計測手段
の計測結果から、2次以上の式で表される基板表面の高
次平面を求めるとともに、該高次平面に基づいて基板上
の任意のショット領域について最も近似された傾斜量を
求める演算手段と、演算手段で求められた傾斜量に基づ
いて、複数のショット領域毎にレベリングを行うレベリ
ング手段とを有することを特徴とする。 【0007】 【作用】本発明に於いては、基板の表面構造に応じて精
度よく基板を姿勢制御できる。また、基板の表面構造に
応じて精度よく基板を姿勢制御でき露光精度が向上す
る。 【0008】 【実施例】第1図は本発明の実施例による姿勢制御装置
が適用されるステップ・アンド・リピート方式の投影露
光装置の構成を示す。回路パターンを有するレチクルR
はレチクルホルダー2に保持され、均一な照度の照明光
ILによって照明される。レチクルRのパターンは投影
レンズPLによって半導体デバイス作成用のウェハWに
結像投影される。ウェハWはレベリングステージ9上に
載置され、3ケ所の駆動系10、11、12によって任
意の方向に傾斜される。第1図ではウェハWがテーパを
有し、このテーパを補正してウェハWの表面と投影レン
ズPLの最良結像面(レチクルRとの共役面)とを一致
(平行)させるためにレベリングステージ9を傾斜させ
た状態を誇張して表わしてある。これらレベリングステ
ージ9と駆動系10、11、12は水平面内で2次元的
に平行移動するxyステージ8の上に設けられており、
xyステージ8はモータ等を含むステージ駆動部30に
よって駆動され、その座標位置はステージ干渉計32に
よって逐次計測される。また上記レベリングステージ9
の駆動系10、11、12のうち、本実施例では例えば
駆動系10は固定とし、駆動系11、12の2つをそれ
ぞれ独立に上下動(投影レンズPLの光軸方向の動き)
させるものとする。この駆動系11、12はレベリング
駆動部34からの駆動量指令に応答して上下動する。 【0009】制御部36はステージ干渉計32からの計
測座標値に基づいて、ステージ駆動部30へ所定の駆動
指令を出力するとともに、xy座標系の任意の位置にx
yステージ8(すなわちウェハW)を位置決めする。さ
て、投影レンズPLの最良結像面と、ウェハW上の局所
的なショット領域表面とを合致させるために、斜入射光
式フォーカスセンサーが設けられる。このセンサーは多
色LED、又はブロードな波長分布を有するハロゲンラ
ンプ等の光源3、集光レンズ4、スリット5、スリット
像の投影対物レンズ7、ウェハWの表面からのスリット
像反射光を入射する受光対物レンズ13、振動ミラー1
4、ハービングガラス(平行平板ガラス)6、受光スリ
ット15、及び光電素子16等で構成され、詳しくは特
開昭60−168112号公報に開示されたものと同等
である。従って振動ミラー14の作用によってスリット
像のウェハWでの反射像がスリット15を横切るように
振動し、この反射像の振動中心とスリット15の中心と
が合致したとき、ウェハWの表面と最良結像面とが一致
(合焦)するように設定されている。第1図には示して
いないが、光電素子16からの光電信号(交流)は振動
ミラー14の振動周波数に基づいて同期検波され、合焦
時にはOVとなり、フォーカスずれの前ピン、後ピンに
応じて正負に電圧変化するアナログ信号(所謂Sカーブ
信号)がフォーカス信号として得られる。このフォーカ
ス信号が常にOVになるように、不図示のZステージ
(xyステージ8内に含まれる)をサーボ制御により上
下動させることによって、各ショット領域毎にレチクル
Rのパターン像が合焦して露光される。またハービング
ガラス6は、受光スリット15とスリット反射像の振動
中心とを相対的に変位させるもので、このハービングガ
ラス6を傾けることによって、合焦点として検出される
ウェハWの表面高さを投影レンズPLの光軸方向にシフ
トさせる(フォーカスオフセットをかける)ことができ
る。ハービングガラス6の傾斜はハービング駆動部38
によって行なわれるとともに、傾斜量(フォーカスオフ
セット)はロータリーエンコーダ17を用いて検知され
る。 【0010】ここで制御部36は、ハービング駆動部3
8に2つのモードのうちのいずれか一方を実行するよう
に指令する。1つのモードは、ウェハWの表面の多点で
高さ測定を行なうために、ハービングガラス6の傾斜を
所定の原点(又はプリセット点)に固定する高さ測定モ
ードであり、他のモードは、投影レンズPLの最良結像
面そのものが環境温度、湿度、大気圧又は露光エネルギ
ーの蓄積等の変動で光軸方向に変化するのに追従してハ
ービングガラス6の傾斜を逐次変化させていく追従モー
ドである。 【0011】この追従モードによってハービングガラス
6を傾斜させる詳しい動作については、例えば特開昭6
1−183928号公報に開示されている。以上の斜入
射光式フォーカスセンサーは、同期検波型以外の方法で
もよく、例えばウェハ表面からの反射スリット像を一次
元フォトアレイ(CCD等)や一次元ポジションセンサ
(PSD等)によって受光し、その受光位置の変化から
焦点ずれを検出すれば同様の効果が得られる。また、ス
リット5のウェハ表面へのスリット像は、露光すべきシ
ョット領域のほぼ中央に投影されるため、実際に露光す
る部分の焦点合わせがリアルタイムに行なわれる。 【0012】さて第2図はレベリングステージ9の構成
を示す図であり、ウェハWはウェハホルダー(チャッ
ク)WHに吸着され、このウェハホルダーWHはレベリ
ングステージ9に一体に設けられる。3ケ所の駆動系1
0、11、12は、ウェハWの中心(あるいはホルダー
WHのウェハW載置面の中心)から放射状に伸びた3本
の仮想線la 、lb 、lc 上に位置し、線la 、lb 、
lc はほぼ120゜の角度で開いている。またウェハ中
心から各駆動系10、11、12の作用点までの距離
は、ともにほぼ等しいものとする。ここで以後の説明を
簡単にするため、固定点となる駆動系10をC軸と呼
び、上下動する2つの駆動系11、12の夫々を、A
軸、B軸と呼ぶことにする。また駆動系11、12には
A軸、B軸の所定の原点からの高さ位置を検出するため
のポテンショメータが設けられている。このポテンショ
メータからの計測値は、後で詳しく述べるオープン制御
の際に使われる。尚、上記構成のレベリングステージ
は、例えば特開昭62−274201号公報に開示され
ている。 【0013】次に本実施例の動作について説明するが、
本実施例では従来と同様に予め測定しておいたウェハ表
面を所定の平面(ここでは最良像面)と平行(もしくは
一致)にするために、測定されたウェハ表面の傾き分だ
け駆動系11、12を所定量だけ一義的に駆動させるオ
ープン制御方式(オープン駆動)と、本実施例で最も特
徴とするモニタリング制御方式(クローズ駆動)との2
方式が択一的に実行できるように構成されている。 【0014】第3図は上記オープン制御とモニタリング
制御のいずれか一方を実行して、ウェハWの表面全体と
最良結像面とを平行に一致させるグローバルレベリング
の基本的なシーケンスを表わすフローチャート図であ
る。以下第3図の各ステップ100〜128を説明す
る。 〔ステップ100〕ここでは、ハービング駆動部38が
2つのモードのうち追従モードでハービングガラス6を
傾斜制御している場合、このハービングガラス6の追従
を停止し、所定の原点へ復帰させて高さ測定モードに移
行させる。ハービングガラス6の傾斜はロータリーエン
コーダ17によって検出されるため、原点への復帰は極
めて容易である。 【0015】次に制御部36は、xyステージ8を移動
させて、ウェハWのほぼ中心が投影レンズPLの光軸位
置にくるように位置決めし、その位置でフォーカスセン
サーから得られるフォーカス信号(Sカーブ信号)がO
VになるようにZステージを上下動させる。Zステージ
の上下動が停止したら、その高さ位置を保って次のステ
ップ102を実行する。尚、このとき、ウェハ中心部の
表面はフォーカスセンサーに対しては合焦して設定され
るが、追従モードでないため最良結像面に対して合焦し
ているとは限らない。 〔ステップ102〕次に、予め指定しておいたウェハW
上の複数の測定点Pi (i=1、2、3…)の1つに、
フォーカスセンサーのスリット像が投影されるようにx
yステージ8を位置決めする。このときZステージの上
下動は禁止されている。そして、測定点Pi でフォーカ
スセンサーから得られるフォーカス信号に基づいて、ハ
ービングガラス6の傾斜をサーボ制御し、測定点Pi が
フォーカスセンサーに対して合焦したのと同じ状態にす
る。これによってフォーカス信号(Sカーブ信号)がO
Vになったとき、制御部36はハービング駆動部38を
介してエンコーダ17からの変化量を読み込む。この変
化量は、ウェハ中心点と測定点Pi との高さ方向の差に
相当している。 【0016】以上の動作を複数の測定点Pi の全てに対
して同様に繰り返し、各測定点Piのウェハ中心点に対
する高さ位置を測定する。一般に一つの平面は3点を決
めれば特定できるので、例えば第2図中に示した少なく
とも3つの測定点Pa 、Pb 、Pc を選ぶものとする。
もちろんこれ以上多くの測定点を選んでもよい。測定点
Pa 、Pb 、Pc はそれぞれ線la 、lb、lc の上に
位置するものとし、測定点Pa とA軸の間隔、測定点P
b とB軸の間隔、及び測定点Pc とC軸の間隔は、予め
定められているものとする。 〔ステップ104〕次に制御部36は、複数の測定点P
i の高さ位置と、各測定点Pi のxy座標系上の位置、
すなわち測定点Pi の3次元座標値に基づいて、ウェハ
表面のn次平面方程式(現在の平面式)を算出する。本
実施例では最小二乗法を用いて1次平面方程式を算出す
るものとする。最小二乗法の適用については特開昭58
−103136号公報に詳細に説明されているので、こ
こでは説明を省略する。 〔ステップ106〕次に、投影レンズPLの最良結像面
に相当した目標とする平面方程式(予め記憶されている
ものとする)と、先に求めた現在の1次平面方程式とを
比較し、目標平面に対してウェハ表面がどれぐらい傾い
ているかを算出する。 〔ステップ108〕次に算出された相対的な傾き(ズレ
量)が許容範囲か否かを判定する。この許容範囲の設定
は、投影レンズPLの焦点深度、ショット領域の大き
さ、ウェハWの大きさ等を考慮して行なわれる。ここで
許容範囲に納まっていると判定されると、制御部36は
ステップ120にジャンプし、ハービング駆動部38を
高さ測定モードから追従モードに切替えてレベリング動
作を終了する。許容範囲外のときはステップ110を実
行する。 〔ステップ110〕ここでは、オペレータからの指示に
従って、オープン駆動とモニタリング駆動のうち、いず
れか一方を選択する。そこでまずオープン駆動が選択さ
れた場合を説明し、次にモニタリング駆動の場合につい
て説明する。 〔ステップ112〕まず、ステップ104で求められた
ウェハ表面の現在の平面方程式に基づいて、レベリング
駆動軸であるA軸とB軸との夫々の現在の平面との交点
の高さ位置Ta 、Tb を算出する。この交点の位置は各
駆動系10、11、12のウェハ中心に対する距離によ
って予めわかっている。さらに制御部36は、ウェハ表
面を目標平面と合致させたときのA軸とB軸の各高さ位
置Ta ' 、Tb ' を同様に算出し、現在の高さ位置との
差Sa 、Sb を求める。この演算により求められた各軸
A、Bの差はSa =Ta ' −Ta 、Sb =Tb ' −Tb
である。 〔ステップ114〕次に制御部36は駆動系11に設け
られているポテンショメータが現在値からSa だけ変化
するようにA軸をサーボ制御により上下動させる。 〔ステップ116〕引き続き、又は同時に制御部36
は、駆動系12に設けられているポテンショメータの現
在値がSb だけ変化するようにB軸をサーボ制御により
上下動させる。 【0017】以上のステップ116によって、ウェハW
のオープン制御によるグローバルレベリングが終了す
る。 〔ステップ118〕ここでは、レベリング後のウェハ表
面が最良結像面と平行になったことをチェックするか否
かを判断し、チェックするときは再びステップ102か
ら同様に繰り返される。ここで、チェックの必要がない
ときは、次のステップ120が実行されて、オープン制
御方式による一連のグローバルレベリング動作が終了す
る。 【0018】ところで、ステップ110においてモニタ
リング制御が選択されている場合は、オープン制御方式
と異なり独特のシーケンスを実行する。すなわちフォー
カスセンサーを用いて各駆動系11、12の作動後(又
は作動中)のウェハ表面の高さ位置をモニターしつつ、
より正確な面出し(姿勢制御)を行なう。以下、そのシ
ーケンスを第4図(a)、(b)、(c)を順次参照し
て説明する。 〔ステップ122〕まずこの時点でウェハWの表面(現
在平面)は第4図(a)の点A1 、B1 、C1 の3点で
規定される面にあるものとする。点A1 、B1 、C1 の
各々は各軸A、B、C上の点である。同様に目標とする
平面は点C1 、A3 、B3 の3点で規定される面にある
ものとする。また面A1 B1 C1 上に設定された3つの
点P a1、Pb1、Pc1の夫々は、第2図中に示した3つの
測定点Pa 、Pb 、Pc に対応しているものとする。こ
の測定点Pa 、Pb 、Pc は必らずしも第2図に示した
通りに定める必要はなく、任意の異なる位置(予め干渉
計32で計測されている位置)でかまわない。ただし、
実際にモニタリング制御時にモニターする測定点は
Pa 、Pb の2点のみである。尚、面C1 A3 B3 上に
設定された3つの点Pa3、Pb3、Pc3は各測定点Pa 、
Pb 、Pc の目標平面上での位置を表わす。 【0019】さて、先のステップ108まで求められた
ウェハ表面の現在平面の一次平面方程式に基づいて、制
御部36はA軸の高さ位置(点A1)だけを目標平面の高
さ置(点A3)に持っていた場合の第1段階の平面方程式
を求める。すなわち第4(b)に示された面C1 A3 B
1 の1次平面方程式を求める。次に、A軸に最も近い測
定点Pa の第1段階の平面C1 A3 B1 上での点Pa2を
求め、この点Pa2の高さHa を算出する。この高さHa
はハービングガラス6の原点からの傾斜量、すなわちス
テップ100で設定したフォーカス原点位置からのフォ
ーカスオフセット量に相当する。 〔ステップ124〕測定点Pa の平面C1 A3 B1 上の
点Pa2の高さHa が求まると、制御部36は高さHa 分
のハービング原点からのフォーカスオフセットがフォー
カスセンサーに与えられるようにハービング駆動部38
を制御する。ハービング駆動部38はエンコーダ17か
らの読み値に基づいてハービングガラス6の傾斜駆動を
サーボ制御する。このオフセットを与えるとき、制御部
36はフォーカスセンサーが測定点Pa を検出するよう
に、Zステージの高さ位置は固定したままxyステージ
8を位置決めする。 【0020】次に制御部36はフォーカスセンサーから
得られる測定点Pa の高さに応じたフォーカス信号がO
VになるようにA軸(駆動系11)のみを上下方向に駆
動する。これはフォーカス信号を駆動系11のサーボ回
路に供給することで、極めて正確に追込みができる。こ
の結果、ウェハ表面の1次平面方程式は第4図(b)の
面C1 A3 B1 と一致する。 〔ステップ126〕次に制御部36は、B軸のみを駆動
してウェハ表面を第4図(b)の面C1 A 3 B1 から第
4図(c)に示すような目標平面C1 A3 B3 にもって
いた場合、B軸に最も近い測定点Pb の高さHb を算出
する。尚、第4図(c)において、点Pb2は、測定点P
b の面C1 A3 B1 上での位置である。この点Pb2の高
さも演算により予め求めることができる。 〔ステップ128〕次に、制御部36はフォーカスセン
サーが測定点Pb を検出するようにZステージの高さ位
置は固定したままxyステージ8を位置決めする。そし
てさらにフォーカスセンサーが原点から高さHb だけオ
フセットして設定されるように、ハービングガラス6の
傾斜量を調整する。 【0021】次に制御部36はフォーカスセンサーから
得られる測定点Pb の高さに応じたフォーカス信号がO
VになるようにB軸(駆動系12)のみを上下方向にサ
ーボ駆動する。この結果、ウェハ表面の1次平面方程式
は第4図(c)の面C1 A3B3 と一致する。以上のス
テップ122〜128により、ウェハのモニタリング
(クローズ)制御方式によるグローバルレベリングが完
了し、次のステップ118から前述の動作と同様の動作
が実行される。 【0022】次に本実施例の他のシーケンスについて第
5図のフローチャート図を参照して説明する。このシー
ケンスでは、先のステップ100〜108までを全く同
様に実行した後の流れが異なり、その特徴的なステップ
はステップ108からステップ118までの間のステッ
プ200〜212である。ただし、ステップ208は先
のステップ112、114、116を1つにまとめたも
のであり、ステップ210はステップ122、124、
126、128を1つにまとめたものである。 【0023】第5図のシーケンスは、特にレベリング量
が大きい場合に有効なものであり、オープン制御とモニ
タリング制御とを自動的に選択し、なおかつ両制御方式
をシーケンシャルに組み合わせたものである。以下ステ
ップ200〜212について説明する。 〔ステップ200〕ステップ108で、ウェハ表面の現
在平面と目標平面との傾きのズレ量が許容範囲以上ある
と判断された後、ここではそのズレ量がある値以上なの
か否かをチェックする。そしてズレ量が比較的大きいと
きはオープン制御を選択してステップ202へ進み、比
較的小さいときはモニタリング制御を選択してステップ
204へ進む。 〔ステップ202〕ここではシーケンスのフラグをオー
プン側にセットする。 〔ステップ204〕ここではシーケンスのフラグをモニ
タリング側にセットする。 〔ステップ206〕ここではフラグをチェックして、オ
ープンのときはステップ208(ステップ112〜11
6)を実行してグローバルレベリングを行なう。またモ
ニタリングのときはステップ210(ステップ122〜
128)を実行してグローバルレベリングを行なう。 〔ステップ212〕ここで再度フラグをチェックして、
オープン側でレベリング動作を行なった場合は、再びス
テップ102へ戻って同様の動作を繰り返す。逆にモニ
タリング側でレベリング動作を行なった場合は、ステッ
プ118へ進み先の説明と同様の動作を実行する。 【0024】以上のシーケンスによれば、ステップ10
8で判断されたズレ量が極端に大きい場合でも、高速
に、かつ正確にウェハWをレベリングさせることができ
る。尚、ステップ120でハービング駆動部38を追従
モードに戻すまでは、レベリング後のウェハ表面と投影
レンズPLの最良結像面とは正確に平行にはなるもの
の、かならずしも合致しているとは限らない。従ってス
テップ120で追従モードに戻すことによって、それ以
後はフォーカスセンサーで検出されたフォーカス信号に
基づいてZステージをサーボ制御することで最良結像面
自体の変動によらず常に合焦状態が維持できる。 【0025】以上、本実施例によれば、目標とする平面
A3 B3 C1 はステップ106において任意に設定でき
るため、投影レンズPLの最良結像面がxyステージ8
の移動平面に対して傾いていた場合、すなわち像面傾斜
が生じていた場合でも、この像面傾斜に合わせて目標平
面を設定するだけでよいので、露光すべき1ショット内
で解像不良となる部分(ショットの4隅等)がなくなる
といった利点がある。 【0026】また、投影レンズを有する露光装置におい
て、N.A.が大きく、したがって焦点深度が浅いレン
ズを搭載している場合に、そのレンズの像面傾斜に合わ
せて目標平面を指定することで、浅い焦点深度を有効に
活用できる。また本実施例ではウェハ上の3点の高さ位
置を計測して平面を特定するものとしたが、これはもち
ろんモニタリング制御の途中で第1段階の平面に設定さ
れたウェハ表面を再計測する場合にも同様に実施でき
る。例えば第4図(b)(c)中の点Pa2、Pb2等を再計
測し、この点Pa2から点Pa3の高さを再演算で求め、点
Pa2に対する点Pa3の高さ方向のずれ分だけさらにフォ
ーカスオフセットを与えてA軸をモニタリング駆動し、
同様に点Pb2に対する点Pb3の高さ方向のずれ分だけさ
らにフォーカスオフセットを与えてB軸をモニタリング
駆動することもできる。 【0027】またステップ102で測定するウェハW上
での点(正確にはフォーカスセンサーによる検出領域)
と、モニタリング制御時にモニターする点とは、本実施
例では一部重複するものとしたが、これは全く重複する
ことのない任意の点でもかまわない。さらに、斜入射型
のフォーカスセンサーを用いているため、ウェハ表面の
高さ計測が極めて高精度(例えば0.2μm程度の分解
能)に行なえる利点から、ウェハ表面上の多数点を測定
して近似平面を特定する精度が高くなる。そこで例えば
第6図に示すように、ウェハWの表面にP1 〜P15まで
の測定点(測定ショット)を設定し、各測定点のうち必
要な領域の面、又は重要な領域の面に含まれる点の高さ
計測値に所定の重み付けをすることによって、ウェハ表
面の一部の領域に最もフィットした近似平面(1次平面
方程式)を決定することができる。第6図中の測定点
(ショット)P1 はウェハWのほぼ中心に位置し、点
(ショット)P2 、P3 、P4 、P5 は点P1 からほぼ
等距離で4方向に位置するように定められ、点(ショッ
ト)P6 〜P15はウェハ表面の周辺付近に位置するよう
に定められる。ここでウェハプロセスの影響等によって
ウェハWが第7図のようにそっていた場合を考えてみ
る。第7図は第6図のウェハWを点(ショット)P13、
P 4 、P9 を含む線で切った場合の断面を表わす。ウェ
ハプロセスで点P13付近(ウェハ左側)は上方にそりが
発生し、点P9 付近(ウェハ右側)は下方にそりが発生
した場合、ステップ102の測定による各測定点P1 〜
P15の高さから最小二乗法により求めたウェハ表面の現
在平面A1 B1 C1 は第7図中に示すように、ウェハ表
面の中央付近の平坦部に対してはわずかに傾いたものに
なってしまう。そこでウェハ周辺のそりが発生した部分
の測定点、例えばP7 、P8 、P9 、P13、P14等での
高さ計測値に対しては最小二乗法の演算時に重み付けを
小さくし、中央付近の点P1 〜P5 での高さ計測値に対
しては重み付けを大きくしておく。このようにすると、
本来歩留りの悪いウェハ周辺部のそりに影響されること
なく、歩留りの良いウェハ中央部が重点的にレベリング
されることになる。 【0028】またウェハによっては第8図に示すように
全体的に中央部がふくらんでそっている場合もある。第
8図は第6図中の点P1 、P2 、P4 、P6 、P11を含
む線でウェハを切った断面を表わす。このようなウェハ
の場合、最小二乗法により1次平面方程式で近似される
ウェハ表面は平面A1 、B1 、C1 のように部分的には
ウェハ表面と平行となるものの、多くの部分ではかなら
ずしも平行となってはいない。そこで、このような状況
に対応するため、グローバルレベリングの他にブロック
レベリングを行なうシーケンスも設けておくとよい。ブ
ロックレベリングとは、ウェハ表面をいくつかのブロッ
クに分け、各ブロック毎に近似された1次平面方程式に
基づいてレベリングをかけていくものである。例えば第
6図中において、点P1 、P2 、P3 、P6 、P7 、P
8 を含む第1のブロックと、点P 1 、P3 、P4 、
P9 、P10、P11を含む第2のブロックと、点P1 、P
4 、P 5 、P11、P12、P13を含む第3のブロックと、
点P1 、P2 、P5 、P6 、P 14、P15を含む第4のブ
ロックとの4ブロックに分ける。そしてまず各ブロック
内の測定点の高さをステップ102において順次計測し
た後、各ブロック毎の1次平面方程式を求める。この結
果、例えば第1ブロックについては第8図に示すような
1次平面RP1 が決定され、第2ブロックについては、
1次平面RP2 が決定される。 【0029】各ブロック毎の1次平面が決定された後、
ステップアンドリピート方式で各ショットを露光すると
き、そのショットがどのブロックに属するかを求め、そ
のブロックの1次平面が最良結像面(目標平面)と平行
になるように、例えばオープン制御方式でレベリングを
行なえばよい。このブロックレベリングは露光動作前の
アライメント動作において、ウェハ上の複数のショット
領域に付随したアライメントマークの位置を検出するサ
ンプルアライメントを実行する場合にも同様に実行する
ことが望ましい。 【0030】また、ウェハ上の3点を計測してオープン
制御によってグローバルレベリングを行なった後に、再
度多数の測定点を計測して露光時、又はサンプルアライ
メント時にブロックレベリングを行なうようにしてもよ
い。さらに、スループットは多少低下するが、ブロック
レベリングをより高精度に行なうために、例えば第9図
のフローチャートに示すようなシーケンスを設けてもよ
い。第9図はブロックレベリング時にモニタリング制御
方式の精密さとオープン制御方式の高速性とを効率的に
組み合わせたシーケンスを概略的に表わしたものであ
る。 【0031】まずステップ220でブロック毎の1次平
面方程式を求め、ステップ222で、1つのブロックに
関してA軸、B軸をモニタリング制御し、その1つのブ
ロックの現在平面と目標平面とを正確に合致させる。こ
のときフォーカスセンサーでモニターすべき点は、その
ブロック内に含まれている少なくとも2点を用いるのが
好ましい。そのブロックについてモニタリング制御によ
りレベリングが完了したら、ステップ224でそのとき
のA軸、B軸(駆動系11、12)の高さ位置をポテン
ショメータから読み取り記憶する。この動作をウェハ上
の全ブロックについて実行し(ステップ226)、各ブ
ロック毎のレベリング量(ポテンショメータ値)を予め
記憶しておく。このレベリング量はモニタリング制御に
より決定されているから極めて精密である。次に、サン
プルアライメント、又は露光の動作に移ったときは、ス
テップ228のように、記憶したレベリング量に基づい
てウェハを各ブロック毎にオープン制御で傾斜させれば
よい。 【0032】尚、ブロックレベリングを行なう場合、分
割するブロック数を増やしていけば、ウェハ上のショッ
ト領域毎のレベリング、所謂イーチレベリング(又はDi
e byDieレベリング)に相当する動作も可能である。ま
た本実施例では、ウェハ表面の近似平面方程式は2次以
上の式でも扱えるため、例えば第10図に示したウェハ
Wのように、ウェハ表面が波打っていた場合は、多数
(4点以上)の測定点Pi の高さ値に基づいて、高次平
面A1 B1 C1'を決定してもよい。この場合、面A1 B
1 C1'を特定する演算処理に多少時間はかかるものの、
面A1 B1 C1'が特定された後はウェハ表面の任意のシ
ョット領域SAについて最も近似された傾斜量がただち
に求まるため、ショット毎にレベリングを行なうことが
可能である。このことは第7図、第8図に示したウェハ
の場合にも同様にあてはまる。 【0033】ところでxyステージ8は干渉計32によ
り位置計測されるものの、レベリング動作に伴うウェハ
Wの横ずれ量は干渉計32によって検出できない構造と
なっているのが一般的である。これは干渉計32からの
レーザビームを受ける移動鏡がレベリングステージ9に
設けられないことに起因する。従ってレベリング動作前
と後とでウェハWのxy方向の位置が微小量でも狂って
くると、正しい重ね合わせ露光ができなくなる。もちろ
んグローバルレベリング又はブロックレベリングを行な
ってから、ウェハ上のアライメントマークの位置を計測
するようにしておけば、このような問題は生じない。し
かしながらシーケンスによっては、サンプルアライメン
トを行なってウェハ上のショット位置を決定したとき
と、実際にそのショットを露光するときとでレベリング
量が異なってくることもある。そこでこの場合は、その
レベリング量の差からショットの横ずれ量を計算によっ
て求めるか、又は横ずれ量検出センサーをレベリングス
テージ9とxyステージ8上の移動鏡との間に設けるよ
うにすればよい。 【0034】先に説明したグローバルレベリングでは、
1枚のウェハに対しての動作を述べたが、同一ロット内
の多数枚のウェハを連続して処理する場合、ロット先頭
の1枚だけグローバルレベリング(又はブロックレベリ
ング)を行ない、それ以降のウェハについてはA軸、B
軸を固定したまま使用することもできる。さらにロット
先頭の2〜3枚のウェハについてはレベリング動作を行
なって処理し、そして各ウェハのレベリング量の平均値
を求め、その平均的な一定のレベリング量で以降のウェ
ハを処理することも可能である。 【0035】先に述べた実施例において、ステップ10
2、104の動作でウェハ上の測定点が3点のときは、
その3点で代表される現在平面A1 B1 C1 を特定し、
4点以上の測定点のときは自動的に最小二乗法により現
在平面A1 B1 C1 を特定するようにしてもよい。また
制御部36によってウェハ上の測定点を定めるとき、通
常フォーカスセンサーはショット領域の中心部を検出す
るように働くので、制御部36は一番初めに定めておい
たショット領域の中心部がウェハ外形からはみ出すか否
かをチェックし、はみ出す場合は測定点とすべきショッ
ト領域をウェハ内側に再設定するオートアドレッシング
機能も備えている。 【0036】さらに本発明において目標平面となるべき
最良結像面を決定する手法としては、テストレチクルを
用いてウェハ上にためし焼きを行ない、1つのショット
領域内の4隅の解像力を調べ、解像力が最大(ベストフ
ォーカス)となるZ方向(フォーカス方向)の高さ位置
を4隅の各々について求める方法等が利用できる。例え
ば第11図に示すようにテストチャートのためし焼きに
よりショット4隅のベストフォーカス位置(高さ)がZ
1 、Z2 、Z3 、Z4 のように求められたとする。この
場合、目標平面A3 B3 C1 を決定する一次平面方程式
を、Z=ax+by+γ(ただし、a、b、γは定数)
とすると、定数a、bは b=(Z1 +Z2)−(Z3 +Z4)/2L a=(Z2 +Z4)−(Z1 +Z3)/2L で表わされる。ここでLはショット領域のx、y方向の
長さに相当する。 【0037】もちろん、ためし焼きにより、ショット領
域内のさらに多数点についてベストフォーカス位置を求
め、最小二乗法等により目標平面のn次平面方程式を決
定してもよい。 【0038】 【発明の効果】以上の様に本発明によれば、基板の表面
構造に応じて精度よく基板を姿勢制御できる。また、本
発明によれば基板の表面構造に応じて最適な基板を姿勢
制御を行うことが可能となり、露光の際、装置の理論上
の解像力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は本発明の実施例による基板姿勢制御装
置が組み込まれた投影露光装置の構成を示す図、 【図2】第2図はレベリングステージ部の平面的な構成
を示す平面図、 【図3】第3図は本実施例の基本動作を説明するフロー
チャート図、 【図4】第4図(a)、(b)、(c)はウェハレベリ
ングをモニタリング制御方式で実行するときの様子をモ
デル化して表わした斜視図、 【図5】第5図はオープン制御とモニタリング制御とを
複合化したシーケンスのフローチャート図、 【図6】第6図は測定点のウェハ上での配置を示す平面
図、 【図7】第7図はウェハの断面形状の一例を示す図、 【図8】第8図はウェハの断面形状の一例を示す図、 【図9】第9図はブロックレベリング時に好適なシーケ
ンスのフローチャート図、 【図10】第10図はウェハの断面形状の一例を示す
図、 【図11】第11図は目標平面を決定する方法を示す平
面図である。 【符号の説明】 PL…投影レンズ、 W…ウェハ、 6…ハービングガラス、 7…投射対物レンズ、 8…xyステージ、 9…レベリングステージ、 10、11、12…レベリング駆動系、 13…受光対物レンズ、 16…フォーカスセンサーの光電素子、 34…レベリング駆動部、 38…ハービング駆動部。
置が組み込まれた投影露光装置の構成を示す図、 【図2】第2図はレベリングステージ部の平面的な構成
を示す平面図、 【図3】第3図は本実施例の基本動作を説明するフロー
チャート図、 【図4】第4図(a)、(b)、(c)はウェハレベリ
ングをモニタリング制御方式で実行するときの様子をモ
デル化して表わした斜視図、 【図5】第5図はオープン制御とモニタリング制御とを
複合化したシーケンスのフローチャート図、 【図6】第6図は測定点のウェハ上での配置を示す平面
図、 【図7】第7図はウェハの断面形状の一例を示す図、 【図8】第8図はウェハの断面形状の一例を示す図、 【図9】第9図はブロックレベリング時に好適なシーケ
ンスのフローチャート図、 【図10】第10図はウェハの断面形状の一例を示す
図、 【図11】第11図は目標平面を決定する方法を示す平
面図である。 【符号の説明】 PL…投影レンズ、 W…ウェハ、 6…ハービングガラス、 7…投射対物レンズ、 8…xyステージ、 9…レベリングステージ、 10、11、12…レベリング駆動系、 13…受光対物レンズ、 16…フォーカスセンサーの光電素子、 34…レベリング駆動部、 38…ハービング駆動部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 21/027
G03F 9/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.投影光学系の最良結像面に対して基板上の複数のシ
ョット領域をレベリングする基板の姿勢制御方法であっ
て、 前記基板上の異なる4点以上の計測点において前記投影
光学系の光軸方向の位置を計測し、 前記各計測点の計測結果から、2次以上の式で表される
前記基板表面の高次平面を求め、 前記高次平面に基づいて、前記基板上の任意のショット
領域について最も近似された傾斜量を求めることによ
り、前記複数のショット領域毎にレベリングを行うこと
を特徴とする基板の姿勢制御方法。 2.前記光軸方向の位置を計測する工程は、前記光軸に
対して傾斜した方向から前記計測点に対して計測光を照
射し、その反射光を検出することによって行われること
を特徴とする請求項1に記載の姿勢制御方法。 3.投影光学系の最良結像面に対して基板上の複数のシ
ョット領域をレベリングする基板の姿勢制御装置であっ
て、 前記投影光学系の光軸方向における前記基板の位置を計
測する計測手段と、 前記基板上の異なる4点以上の計測点における前記計測
手段の計測結果から、2次以上の式で表される前記基板
表面の高次平面を求めるとともに、該高次平面に基づい
て前記基板上の任意のショット領域について最も近似さ
れた傾斜量を求める演算手段と、 前記演算手段で求められた傾斜量に基づいて、前記複数
のショット領域毎にレベリングを行うレベリング手段と
を有することを特徴とする基板の姿勢制御装置。 4.前記計測手段は、前記光軸に対して傾斜した方向か
ら前記計測点に対して計測光を照射する照射系と、前記
計測光の前記基板からの反射光を検出する検出系とを有
することを特徴とする請求項3に記載の姿勢制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32815296A JP3206464B2 (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 基板の姿勢制御方法、装置及び露光方法、露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32815296A JP3206464B2 (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 基板の姿勢制御方法、装置及び露光方法、露光装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62328760A Division JP2671338B2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | 露光方法及び基板の姿勢制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09190973A JPH09190973A (ja) | 1997-07-22 |
| JP3206464B2 true JP3206464B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=18207073
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32815296A Expired - Lifetime JP3206464B2 (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 基板の姿勢制御方法、装置及び露光方法、露光装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3206464B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006156508A (ja) * | 2004-11-26 | 2006-06-15 | Nikon Corp | 目標値決定方法、移動方法及び露光方法、露光装置及びリソグラフィシステム |
-
1996
- 1996-12-09 JP JP32815296A patent/JP3206464B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09190973A (ja) | 1997-07-22 |
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