JP3206400U - 組み替え式ソファ - Google Patents

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明美 井上
明美 井上
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Abstract

【課題】9パターンものバリエーションを実現できる組み替え式ソファを提供する。【解決手段】組み替え式ソファ10によれば、ソファ本体1と、2つの肘掛け部材2,2と、オットマン3と、長クッション4と、小クッション5と、中クッション6との6つの部材を使用して、新たな部材の追加や使用している部材のいずれかを余らすことなく、9パターンものバリエーションを実現できる。よって、組み替え式ソファ10を使用するユーザーが、あるパターンで使用した後、別のパターンに使用状態を変更する場合にも、新たな部材の追加が不要であるので、そのパターン変更を確実に行うことができる。また、余らせる部材がないので、各パターンを実現する上で、片付けておく部材が無い。よって、片付けスペースの確保が不要になるし、片付けておいた部材の紛失の危険性も回避できる。【選択図】図7

Description

本考案は、組み替え式ソファに関し、特に、9パターンものバリエーションを実現できる組み替え式ソファに関するものである。
従来より、種々の組み替え式ソファが提案されている。特許文献1には、背もたれと肘掛けの装着位置を変更することにより、また特許文献2には、スツールベースとロングクッションの配設位置を変更することにより、それぞれ複数のバリエーションを実現できる組み替え式ソファが開示されている。
特開2012−223484号公報 実用新案登録第3147976号公報
しかしながら、特許文献1のソファでは、背もたれと肘掛けとの装着位置の変更によるものであり、特許文献2のソファでは、スツールベースとロングクッションとの配設位置の変更によるものなので、変更できるバリエーションの数が少ないという問題点があった。例えば、特許文献1の実施例1,2(図1〜図7)では、バリエーション数は4であり、特許文献2の実施形態(図1〜図5)でも、バリエーション数は4であった。バリエーション数を増やすためには、特許文献1の実施例3(図10)や、特許文献2の変形例(図6)のように、新たな部材を追加しなければならなかった。
本考案は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、9パターンものバリエーションを実現できる組み替え式ソファを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および考案の効果
この目的を達成するために請求項1記載の組み替え式ソファは、背もたれ部と座面を有する座部とを備えたソファ本体と、オットマンと、2つの肘掛け部材とを備え、前記オットマンの座面高さは、前記ソファ本体の座面高さと略同一に構成され、前記2つの肘掛け部材の平面視における幅は、それぞれ、前記ソファ本体の背もたれ部の幅と略同一に構成されると共に、その平面視における長さは、それぞれ前記ソファ本体の奥行きと略同一に構成されており、前記2つの肘掛け部材は、それぞれ、前記ソファ本体の両側と前記オットマンの一側とに着脱可能に構成され、前記1の肘掛け部材が前記ソファ本体又は前記オットマンに装着された状態の肘掛け部材の上面位置は、前記ソファ本体の背もたれ部の上面位置と略同一に構成され、前記1の肘掛け部材が前記オットマンの一側に装着された状態の奥行きは、前記ソファ本体の奥行きと略同一に構成されている。ここで、「略同一」とは、公差を考慮した数値範囲をいい、本考案では、±10mm、好ましくは±5mmの範囲内サイズをいう。
請求項1記載の組み替え式ソファによれば、上記構成を有しているので、次の9つのバリエーションを実現できる。詳細には、2つの肘掛け部材をソファ本体の両側に装着し、オットマンをソファ本体と離した状態で使用する第1パターン(図1(a)参照)。
2つの肘掛け部材をソファ本体の両側に装着し、オットマンの肘掛け部材が装着されない側面を、ソファ本体の右側又は左側に並設した状態で使用する第2、第3パターン(図3(a1),(a2)参照)。かかる第2、第3パターンによれば、ソファ本体の座面とオットマンの座面とを組み合わせて、ソファ本体の座面の一部が延長されたショエーズロングタイプのソファを実現できる。
2つの肘掛け部材の1つをソファ本体の一側(左側または右側)へ装着し、もう1つをオットマンの一側に装着し、オットマンをソファ本体と離した状態で使用する第4、第5パターン(図4(a1),(a2)参照)。かかる第4、第5パターンによれば、ソファ本体とオットマンとを、座面高さと背もたれ高さ(又は肘掛け高さ)と座面奥行きとが略同一の、ソファ本体と、ソファ本体から分離されたソファ(オットマン)とのソファセットとして使用できる。
2つの肘掛け部材の1つをソファ本体の一側(左側または右側)へ装着し、もう1つをオットマンの一側に装着し、オットマンに装着された肘掛け部材をソファ本体の背もたれ部と一直線上になるようにオットマンとソファ本体とを並設して使用する第6、第7パターン(図5(a1),(a2)参照)。かかる第6、第7パターンによれば、ソファ本体の幅を長くしたソファとして使用できる。
2つの肘掛け部材の1つをソファ本体の一側(左側または右側)へ装着し、もう1つをオットマンの一側に装着し、オットマンに装着された肘掛け部材をソファ本体に装着された肘掛け部材と一直線上になるようにオットマンとソファ本体とを並設して使用する第8、第9パターン(図6(a1),(a2)参照)。かかる第8、第9パターンによれば、座面高さと背もたれ高さ(又は肘掛け高さ)と座面奥行きとが略同一の、L字型のソファとして使用できる。
以上の通り、請求項1記載の組み替え式ソファによれば、上記第1〜第9の9パターンものバリエーションを実現できるという効果がある。
請求項2記載の組み替え式ソファは、請求項1記載の組み替え式ソファにおいて、前記2つの肘掛け部材は、それぞれ同形状に形成されている。よって、肘掛け部材を異なった形状とした場合に比べて、部材の種類を少なくできるので、その分、製造コストを低減できると共に、部材の在庫管理を簡略化できるという効果がある。
請求項3記載の組み替え式ソファは、請求項1または2に記載の組み替え式ソファにおいて、前記肘掛け部材が装着される前記オットマンの一側の長さは、前記肘掛け部材の平面視における長さと略同一に構成されている。よって、肘掛け部材を、オットマンの一側から出っ張らせることなく、オットマンの一側に揃えた状態で装着できるという効果がある。
請求項4記載の組み替え式ソファは、請求項1から3のいずれかに記載の組み替え式ソファにおいて、前記オットマンは、前記1の肘掛け部材が装着された状態の平面視において、略正方形に構成される。よって、肘掛け部材の装着されたオットマンを、ソファ本体に対して並設した場合にも、あるいは分離して配置した場合にも、いずれの場合にもバランス良く配置できるという効果がある。
請求項5記載の組み替え式ソファは、請求項1から4のいずれかに記載の組み替え式ソファにおいて、前記ソファ本体の座面または前記オットマンの座面に載置される3つのクッションを有し、前記3つのクッションは、それぞれ略同一の厚さに構成され、前記3つのクッションのうち、第1及び第2クッションの一辺は、それぞれ前記ソファ本体の座面の奥行きと略同一に構成されるとともに、その第1及び第2クッションの他辺の合計は、前記ソファ本体の幅と略同一に構成され、前記3つのクッションのうち、第3クッションの平面視におけるサイズは、前記オットマンの座面サイズと略同一に構成されている。よって、請求項5記載の組み替え式ソファによれば、第1〜第3クッションを使用して、上記第1〜第9の9つのバリエーションのすべてについて、その座面を覆うことができるという効果がある(図1(b),図3〜6(b1),(b2)参照)。
請求項6記載の組み替え式ソファは、請求項1から5のいずれかに記載の組み替え式ソファにおいて、前記肘掛け部材の平面視における幅をaとし、前記第2クッションの他辺の長さをbとした場合、前記肘掛け部材の平面視における長さは2a+bに構成され、前記ソファ本体は、幅が3a+3bに、奥行きが2a+bに、座面の奥行きがa+bに、それぞれ構成され、前記オットマンは、平面視において、一辺の長さが2a+bに、他辺の長さがa+bに、ぞれぞれ構成され、前記第1クッションは、平面視において、一辺の長さがa+bに、他辺の長さが3a+2bに、ぞれぞれ構成され、前記第2クッションは、平面視において、一辺の長さがa+bに構成され、前記第3クッションは、平面視において、一辺の長さが2a+bに、他辺の長さがa+bに、ぞれぞれ構成される。よって、請求項6記載の組み替え式ソファによれば、寸法a,bを変更することにより、上記第1〜第9の9つのバリエーションを実現できる組み替え式ソファを、各種サイズ製作できるという効果がある。
(a)は、本考案の一実施の形態における組み替え式ソファの各部材を分解した斜視図であり、(b)は、各部材を組み合わせたバリエーションの第1パターンの斜視図である。 (a)は、組み替え式ソファの各部材を分解した平面図であり、(b)は、各部材を組み合わせたバリエーションの第1パターンの平面図である。 第2,第3パターンのバリエーションを示した斜視図である。 第4,第5パターンのバリエーションを示した斜視図である。 第6,第7パターンのバリエーションを示した斜視図である。 第8,第9パターンのバリエーションを示した斜視図である。 第1〜第9パターンのバリエーションに、3つの背もたれクッションを組み合わせた使用例を示した斜視図である。
以下、本考案の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本考案の一実施の形態における組み替え式ソファ10の構成を説明する。図1(a)は、組み替え式ソファ10の各部材を分解した斜視図であり、(b)は、各部材を組み合わせたバリエーションの第1パターンの斜視図である。
図1(a)の通り、組み替え式ソファ10は、ソファ本体1と、2つの肘掛け部材2,2と、オットマン3と、長クッション4と、小クッション5と、中クッション6とを有して構成されている。
ソファ本体1は、矩形状の座面1a1を有する座部1aと、その座部1aの一端に側面視L字型に固設された背もたれ部1bと、座部1aの下面に固設された複数本の脚部1cとを有して構成されている。ソファ本体1の両側における座面1a1上には、肘掛け部材2のL字金具2aとボルト(図示せず)によって結合される金具1a2が、それぞれ2つずつ配設されている。金具1a2は、その上面が座面1a1の上面と面一になるように座部1aに固着されている。
肘掛け部材2は、2つ設けられ、それぞれ同形状に形成されている。肘掛け部材2は、側面視矩形状に形成されており、その高さはソファ本体1の背もたれ部1bの高さと略同一に、その長さ(奥行き)はソファ本体1の奥行きと略同一に構成されている。肘掛け部材2の平面視における幅は、ソファ本体1の背もたれ部1bの幅と略同一に構成されている。なお、本実施形態でいうところの「略同一」とは、公差を考慮した数値範囲をいい、本実施形態では、±10mm、好ましくは±5mmの範囲内サイズをいう。
肘掛け部材2の一側面の下方には、ソファ本体1の金具1a2と結合される2つのL字金具2aがそれぞれ固着されている。このL字金具2aをソファ本体1の金具1a2にボルトによって結合させることにより、肘掛け部材2をソファ本体1の側面に着脱自在に装着することができる。このL字金具2aの取り付け位置は、肘掛け部材2をソファ本体1の側面に装着した場合に、ソファ本体1に装着された肘掛け部材2の上面位置とソファ本体1の背もたれ部1bの上面位置とが略同一となる位置とされている。
なお、肘掛け部材2は同形状に形成されているので、肘掛け部材を異なった形状とした場合に比べて、部材の種類を少なくできる。よって、その分、製造コストを低減できると共に、部材の在庫管理等を簡略化できる。
オットマン3は、矩形状の座面3a1を有する座部3aと、その座部3aの下面に固設された複数本の脚部3bとを有して構成されている。オットマン3の一側における座面3a1上には、肘掛け部材2のL字金具2aとボルト(図示せず)によって結合される金具3a2が2つ配設されている。金具3a2は、その上面が座面3a1の上面と面一になるように座部3aに固着されている。この金具3a2に肘掛け部材2のL字金具2aをボルトによって結合させることにより、オットマン3の一側に肘掛け部材2を着脱自在に装着することができる。
オットマン3の座面3a1の高さは、ソファ本体1の座面1a1の高さと略同一に構成されている。よって、オットマン3に装着された肘掛け部材2の上面位置は、ソファ本体1の背もたれ部1bの上面位置と略同一となる。また、オットマン3の座部3aの厚さは、ソファ本体1の座部1aの厚さと略同一に構成されている。よって、オットマン3に装着された肘掛け部材2の下端は、オットマン3の座部3aの下端と略同一になる。
図1(b)は、2つの肘掛け部材2を、ソファ本体1の両側に装着した状態を図示したものである。ソファ本体1の座面1a1上には、長クッション4と小クッション5とが載置され、オットマン3の座面3a1上には中クッション6が載置される。各クッション4〜6の厚さは略同一に構成される。長クッション4と小クッション5の一辺サイズは、それぞれソファ本体1の座面1a1の奥行きと略同一に構成され、長クッション4と小クッション5の他辺サイズの合計は、ソファ本体1の幅と略同一に構成されている。中クッション6のサイズは、平面視におけるオットマン3の座面3a1サイズと略同一に構成されている。
以上の通り、図1(a)(b)のバリエーションでは、肘掛け部材2をソファ本体1の側面に装着した場合には、ソファ本体1の背もたれ部1bの上面位置は、ソファ本体1に装着された肘掛け部材2の上面位置と略同一となる。また側面視において、ソファ本体1の座部1a及び背もたれ部1bの外周は、肘掛け部材2の外周と一致する。よって、ソファ本体1と、そのソファ本体1に装着された肘掛け部材2との一体感を大きなものとできる。またソファ本体1の座面1a1上には、長クッション4と小クッション5とが寸法良く載置され、オットマン3の座面3a1上には、中クッション6が寸法良く載置される。図1(a)(b)の状態が、本実施形態の組み替え式ソファ10のバリエーションの第1パターンである。
次に図2を参照して、本実施形態の組み替え式ソファ10の平面視におけるサイズを説明する。図2(a)は、組み替え式ソファ10の各部材1〜3を分解した平面図であり、図2(b)は、各部材1〜6を組み合わせたバリエーションの第1パターンの平面図である。組み替え式ソファ10は、肘掛け部材2の幅aと、小クッション5の他辺(短辺)サイズbとを基準に構成されている。
図2(a)の通り、具体的には、ソファ本体1は、背もたれ部1bの幅が150mm(=a)、奥行きが800mm(=2a+b)、座面1a1の奥行きが650mm(=a+b)、座面1a1の幅(ソファ本体1の幅)が1950mm(=3a+3b)とされている。肘掛け部材2は、幅が150mm(=a)、平面視における長さがソファ本体1の奥行きと同じ800mm(=2a+b)とされている。オットマン3は、肘掛け部材2が装着される一側(長辺)の長さが、肘掛け部材2の平面視における長さと同じ800mm(=2a+b)、他側(短辺)の長さが、ソファ本体1の座面1a1の奥行きと同じ650mm(=a+b)とされている。
また図2(b)の通り、長クッション4は、一辺(短辺)がソファ本体1の座面1a1の奥行きと同じ650mm(=a+b)、他辺(長辺)が1450mm(=3a+2b)とされ、小クッション5は、一辺(長辺)がソファ本体1の座面1a1の奥行きと同じ650mm(=a+b)、他辺(短辺)が500mm(=b)とされている。更に中クッション6は、オットマン3の座面3a1サイズと同じで、短辺が650mm(=a+b)、長辺が800mm(=2a+b)の矩形状に形成されている。
次に図3から図6を参照して、本実施形態の組み替え式ソファ10の第2〜第9パターンのバリエーションを説明する。図3は、第2,第3パターンのバリエーションを示した斜視図である。図3(a1)は、ソファ本体1の両側に肘掛け部材2を装着し、ソファ本体1の右側にオットマン3を配置したクッション4〜6無しの第2パターンを示した斜視図であり、図3(b1)は、そのクッション4〜6有りの第2パターンを示した斜視図である。同様に、図3(a2)は、ソファ本体1の両側に肘掛け部材2を装着し、ソファ本体1の左側にオットマン3を配置したクッション4〜6無しの第3パターンを示した斜視図であり、図3(b2)は、そのクッション4〜6有りの第3パターンを示した斜視図である。
第2,第3パターンのバリエーションでは、2つの肘掛け部材2を、ソファ本体1の両側に装着し、オットマン3の短辺側をソファ本体1の座部1aの右側(図3(a1))または左側(図3(a2))に配置し、長クッション4をソファ本体1から突出させて縦長に使用する(図3(b1)(b2))。これにより、座面の一部が延長されたショエーズロングタイプのソファを実現できる。加えて、前述した通り、ソファ本体1の背もたれ部1bの上面位置と、ソファ本体1に装着された肘掛け部材2の上面位置とは略同一に構成されるので、一体感のあるソファを演出できる。
また、オットマン3の短辺(650mm=a+b)と長クッション4の短辺とは略同サイズに構成され、且つ、ソファ本体1の座面1a1の奥行き(650mm=a+b)と、オットマン3の長辺(800mm=2a+b)との合計は、長クッション4の長辺サイズ(1450mm=3a+2b)と略同サイズに構成されるので、長クッション4を、ソファ本体1とオットマン3とに収まりよく載置できる。
加えて、長クッション4の短辺(650mm=a+b)と、小クッション5の短辺(500mm=b)と、中クッション6の長辺(800mm=2a+b)との合計は、ソファ本体1の幅(1950mm=3a+3b)と略同一に構成され、且つ、小クッション5の長辺(600mm=a+b)と、中クッション6の短辺とは、それぞれソファ本体1の座面1a1の奥行きと略同一に構成される。よって、長クッション4が載置されたソファ本体1の残りの座面1a1上に、小クッション5と中クッション6とを収まりよく載置できる。
図4は、第4,第5パターンのバリエーションを示した斜視図である。図4(a1)は、1の肘掛け部材2をソファ本体1の左側に装着し、他の肘掛け部材2をオットマン3に装着する。その上で、オットマン3をソファ本体1の右側に、オットマン3に装着された肘掛け部材2がソファ本体1の背もたれ部1bと略直交するように、両者を離して配置したクッション4〜6無しの第4パターンを示した斜視図であり、図4(b1)は、そのクッション4〜6有りの第4パターンを示した斜視図である。
同様に、図4(a2)は、1の肘掛け部材2をソファ本体1の右側に装着し、他の肘掛け部材2をオットマン3に装着する。その上で、オットマン3をソファ本体1の左側に、オットマン3に装着された肘掛け部材2がソファ本体1の背もたれ部1bと略直交するように、両者を離して配置したクッション4〜6無しの第5パターンを示した斜視図であり、図4(b1)は、そのクッション4〜6有りの第5パターンを示した斜視図である。
第4,第5パターンのバリエーションでは、前述した通り、ソファ本体1の背もたれ部1bの上面位置と、ソファ本体1及びオットマン3に装着された肘掛け部材2の上面位置とは略同一に構成されるので、一体感のあるソファセットを演出できる。
またソファ本体1には、長クッション4と小クッション5とが載置されるが、長クッション4の長辺(1450mm=3a+2b)と、小クッション5の短辺(500mm=b)との合計サイズは、ソファ本体1の幅(1950mm=3a+3b)と略同一であり、長クッション4の短辺と、小クッション5の長辺(650mm=a+b)とは、それぞれソファ本体1の座面1a1の奥行きと略同一に構成されるので、ソファ本体1に長クッション4と小クッション5とを収まりよく載置できる。更に、肘掛け部材2が装着されたオットマン3の座面3a1に載置される中クッション6は、オットマン3の座面3a1サイズと略同一に構成されるので、オットマン3に中クッション6を収まりよく載置できる。
図5は、第6,第7パターンのバリエーションを示した斜視図である。図5(a1)は、1の肘掛け部材2をソファ本体1の右側に装着し、他の肘掛け部材2をオットマン3に装着する。その上で、オットマン3をソファ本体1の左側に、オットマン3に装着された肘掛け部材2がソファ本体1の背もたれ部1bと一直線上になるように、両者を並設して配置したクッション4〜6無しの第6パターンを示した斜視図であり、図5(b1)は、そのクッション4〜6有りの第6パターンを示した斜視図である。
同様に、図5(a2)は、1の肘掛け部材2をソファ本体1の左側に装着し、他の肘掛け部材2をオットマン3に装着する。その上で、オットマン3をソファ本体1の右側に、オットマン3に装着された肘掛け部材2がソファ本体1の背もたれ部1bと一直線上になるように、両者を並設して配置したクッション4〜6無しの第7パターンを示した斜視図であり、図5(b2)は、そのクッション4〜6有りの第7パターンを示した斜視図である。
第6,第7パターンのバリエーションでは、前述した通り、ソファ本体1の背もたれ部1bの上面位置と、ソファ本体1及びオットマン3に装着された肘掛け部材2の上面位置とは略同一に構成され、且つ、ソファ本体1の奥行きと肘掛け部材2が装着されたオットマン3の奥行きとは略同一に構成されるので、ソファ本体1の幅を長くした、一体感のあるロングソファを実現できる。
またソファ本体1及びオットマン3の座面1a1,3a1の合計幅(2750mm=5a+4b)は、各クッション4〜6の幅の合計サイズと略同一であり、ソファ本体1及びオットマン3の座面1a1,3a1の奥行き(650mm=a+b)は、各クッション4〜6の奥行きと略同一である。よって、ソファ本体1及びオットマン3の座面1a1,3a1上に、各クッション4〜6を収まりよく載置できる。
図6は、第8,第9パターンのバリエーションを示した斜視図である。図6(a1)は、1の肘掛け部材2をソファ本体1の右側に装着し、他の肘掛け部材2をオットマン3に装着する。その上で、オットマン3をソファ本体1の右側に、オットマン3に装着された肘掛け部材2がソファ本体1に装着された肘掛け部材2と一直線上になるように、両者を並設して配置したクッション4〜6無しの第8パターンを示した斜視図であり、図6(b1)は、そのクッション4〜6有りの第8パターンを示した斜視図である。
同様に、図6(a2)は、1の肘掛け部材2をソファ本体1の左側に装着し、他の肘掛け部材2をオットマン3に装着する。その上で、オットマン3をソファ本体1の左側に、オットマン3に装着された肘掛け部材2がソファ本体1に装着された肘掛け部材2と一直線上になるように、両者を並設して配置したクッション4〜6無しの第9パターンを示した斜視図であり、図6(b2)は、そのクッション4〜6有りの第9パターンを示した斜視図である。
第8,第9パターンのバリエーションでは、前述した通り、ソファ本体1の背もたれ部1bの上面位置と、ソファ本体1及びオットマン3に装着された肘掛け部材2の上面位置とは略同一に構成され、且つ、ソファ本体1の奥行きと肘掛け部材2が装着されたオットマン3の奥行きとは略同一に構成されるので、座面高さと背もたれ高さ(又は肘掛け高さ)と座面奥行きとが略同一の、一体感のあるL字型のソファを実現できる。
また、オットマン3の短辺(650mm=a+b)と長クッション4の短辺とは略同サイズに構成され、且つ、ソファ本体1の座面1a1の奥行き(650mm=a+b)と、オットマン3の長辺(800mm=2a+b)との合計は、長クッション4の長辺サイズ(1450mm=3a+2b)と略同サイズに構成されるので、長クッション4を、ソファ本体1とオットマン3とに収まりよく載置できる。
加えて、長クッション4の短辺(650mm=a+b)と、小クッション5の短辺(500mm=b)と、中クッション6の長辺(800mm=2a+b)との合計は、ソファ本体1の幅(1950mm=3a+3b)と略同一に構成され、且つ、小クッション5の長辺(600mm=a+b)と、中クッション6の短辺とは、それぞれソファ本体1の座面1a1の奥行きと略同一に構成される。よって、長クッション4が載置されたソファ本体1の残りの座面1a1上に、小クッション5と中クッション6とを収まりよく載置できる。
以上の通り、本実施形態の組み替え式ソファ10によれば、ソファ本体1と、2つの肘掛け部材2,2と、オットマン3と、長クッション4と、小クッション5と、中クッション6との6つの部材を使用して、上記第1〜第9の9パターンものバリエーションを実現できる。即ち、新たな部材の追加や、使用している部材のいずれかを余らすことなく、上記第1〜第9の9パターンものバリエーションを実現できる。よって、本組み替え式ソファ10を使用するユーザーが、あるパターンで使用した後、別のパターンに使用状態を変更しようとする場合にも、新たな部材の追加が不要であるので、使用状態のパターン変更を確実に行うことができる。
また、余らせる部材がないので、使用状態のパターンを変更した場合に、片付けておく部材が無い。片付けておく部材があると、その片付けスペースが必要になるし、片付けておいても、いつしかそれを紛失することがある。一般に、片付けておいた部材を紛失すると、使用できないパターンが生じてくる。しかし、本実施形態の組み替え式ソファ10によれば、各パターンを実現する上で、片付けておく部材が無いので、かかる片付けスペースの確保が不要になるし、片付けておいた部材の紛失の危険性も回避することができる。
図7は、第1〜第9パターンのバリエーションに、3つの背もたれクッション7を組み合わせた使用例を示した斜視図である。本実施形態の組み替え式ソファ10に、背もたれクッション7を加えれば、更にバリエーションに富んだ使用パターンを実現することができる。
以上、各実施形態に基づき本考案を説明したが、本考案は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば本実施形態の組み替え式ソファ10は、寸法として、a=150mm、b=500mmとのサイズで構成されたが、必ずしもこれに限られるものではなく、寸法a,bを他のサイズで構成することは当然に可能である。即ち、寸法a,bを変更することにより、上記第1〜第9パターンの9つのバリエーションを実現できる組み替え式ソファ10を、各種サイズ製作できる。
また各クッション4〜6は、十分な弾性を有するので、必ずしも上記寸法と同一である必要は無い。即ち、各クッション4〜6を、その弾性変形分を考慮して、ソファ本体1やオットマン3の座面サイズ1a1,3a1より、若干大きめなサイズで構成しても良い。具体的には、本実施形態で例示した各クッション4〜6のサイズに対して、約5〜15mm程度大きめに、各クッション4〜6を構成するようにしても良い。約5〜15mm程度大きめに構成された各クッション4〜6については、その大きめに構成されたサイズを基準に「略同一」を判断するものである。
上記実施形態では、各クッション4〜6を除いた状態を、組み替え式ソファ10の第1〜第9パターンのバリエーションとしても良いし、各クッション4〜6を使用した状態を、組み替え式ソファ10の第1〜第9パターンのバリエーションとしても良い。即ち、本考案を各クッション4〜6を使用しない椅子に適用しても良い。
上記実施形態では、ソファ本体1及びオットマン3は、脚部1c,3bを有して構成された。しかし必ずしもこれに限られるものではなく、ソファ本体1やオットマン3の脚部1c,3bを無くして、ソファ本体1やオットマン3の座部1a,3aが床面まで到達する構成としても良い。
上記実施形態では、肘掛け部材2のL字金具2aを、ソファ本体1やオットマン3の金具1a2,3a2にボルトを介して結合することで、肘掛け部材2を、ソファ本体1やオットマン3に着脱自在に装着した。しかし必ずしもこれに限られるものではなく、肘掛け部材2を、ソファ本体1やオットマン3に着脱自在に装着できるものであれば、他の方式を採用するようにしてもよい。
1 ソファ本体
1a 座部
1a1 座面
1b 背もたれ部
2 肘掛け部材
3 オットマン
3a 座部
3a1 座面
4 長クッション(第1クッション)
5 小クッション(第2クッション)
6 中クッション(第3クッション)
10 組み替え式ソファ

Claims (6)

  1. 背もたれ部と座面を有する座部とを備えたソファ本体と、オットマンと、2つの肘掛け部材とを備えた組み替え式ソファにおいて、
    前記オットマンの座面高さは、前記ソファ本体の座面高さと略同一に構成され、
    前記2つの肘掛け部材の平面視における幅は、それぞれ、前記ソファ本体の背もたれ部の幅と略同一に構成されると共に、その平面視における長さは、それぞれ前記ソファ本体の奥行きと略同一に構成されており、
    前記2つの肘掛け部材は、それぞれ、前記ソファ本体の両側と前記オットマンの一側とに着脱可能に構成され、
    前記1の肘掛け部材が前記ソファ本体又は前記オットマンに装着された状態の肘掛け部材の上面位置は、前記ソファ本体の背もたれ部の上面位置と略同一に構成され、
    前記1の肘掛け部材が前記オットマンの一側に装着された状態の奥行きは、前記ソファ本体の奥行きと略同一に構成されることを特徴とする組み替え式ソファ。
  2. 前記2つの肘掛け部材は、それぞれ同形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の組み替え式ソファ。
  3. 前記肘掛け部材が装着される前記オットマンの一側の長さは、前記肘掛け部材の平面視における長さと略同一に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の組み替え式ソファ。
  4. 前記オットマンは、前記1の肘掛け部材が装着された状態の平面視において、略正方形に構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の組み替え式ソファ。
  5. 前記ソファ本体の座面または前記オットマンの座面に載置される3つのクッションを有し、
    前記3つのクッションは、それぞれ略同一の厚さに構成され、
    前記3つのクッションのうち、第1及び第2クッションの一辺は、それぞれ前記ソファ本体の座面の奥行きと略同一に構成されるとともに、その第1及び第2クッションの他辺の合計は、前記ソファ本体の幅と略同一に構成され、
    前記3つのクッションのうち、第3クッションの平面視におけるサイズは、前記オットマンの座面サイズと略同一に構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の組み替え式ソファ。
  6. 前記肘掛け部材の平面視における幅をaとし、前記第2クッションの他辺の長さをbとした場合、
    前記肘掛け部材の平面視における長さは2a+bに構成され、
    前記ソファ本体は、幅が3a+3bに、奥行きが2a+bに、座面の奥行きがa+bに、それぞれ構成され、
    前記オットマンは、平面視において、一辺の長さが2a+bに、他辺の長さがa+bに、ぞれぞれ構成され、
    前記第1クッションは、平面視において、一辺の長さがa+bに、他辺の長さが3a+2bに、ぞれぞれ構成され、
    前記第2クッションは、平面視において、一辺の長さがa+bに構成され、
    前記第3クッションは、平面視において、一辺の長さが2a+bに、他辺の長さがa+bに、ぞれぞれ構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の組み替え式ソファ。
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