JP3205955U - 段差検知機能を有した歩行補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】転倒や転落による事故を未然に防止するための、歩行補助具を提供する。【解決手段】歩行者の足元より下方の段差距離を検出するため、下方反射物26に向けて超音波信号25の発信と下方反射物より反射された反射波27の受信を行う超音波信号送受信部2と、超音波信号送受信部内の発振回路21に対して距離計測用のパルス信号を出力するパルス信号発信部31と超音波信号送受信部内の受振回路22より出力される反射波のパルス信号を入力するパルス信号受信部32とパルス信号の発信時間T1から僅かに遅延した受信時間T2の時間差より下方反射物までの段差距離を検出する距離検出機能33とその段差距離に応じたPWM信号を出力するPWM信号出力機能34を有した制御部3と、PWM信号を報知出力ドライバ41にて増幅し報知素子42を駆動する報知出力部4と、超音波信号送受信部と制御部と報知出力部に電力を供給するためのバッテリーにて構成する。【選択図】図1
Description
本考案は、歩行者特に視覚に障害のある視覚障害者が外出時において歩行する際に、歩道上にあるくぼみを始め歩道と車道との境の段差や下り階段の段差および駅のプラットホームと軌道間等の各種下方の段差を検知して、転倒や転落による事故を未然に防止するための、段差検知機能を有した歩行補助具に関するものである。
従来、歩行者特に視覚に障害のある視覚障害者が外出時において歩行する際には、白杖を使用して歩行している。該白杖は、自ら前方の障害物の有無を確認しながら歩行するために使用すると共に、周囲の人に視覚障害者であることを知らせて歩行の優先や援助をしてもらうことに役立っている。
また、歩道を始め駅の構内やプラットホームおよび各種施設(例えば病院、役所、ホール、デパート、空港など)等の歩道部分には点字ブロックが敷設され、さらに前記各種施設等の出入り口付近や階段の手摺等には点字案内や音声案内が設置されて歩行の補助に役立っている。
上記白杖を使用しての歩行および点字案内や音声案内による補助はそれなりの効果はあるものの、歩道上にあるくぼみを始め歩道と車道との境の段差や下り階段の段差および駅のプラットホームと軌道間等の各種下方の段差は認識し難いため、転倒や転落等の事故が多々発生していた。例えば平成23年1月16日に東京の山手線内目白駅で起きた視覚障害者の転落死亡事故を受け、視覚障害者の某団体が行ったアンケートによれば、約250名の回答者のうち約4割が実際に転落したことがあると答えている。そのため、電車とプラットホームとの間における安全柵や点字ブロックの増設などを希望する声が多くあった。
上記要望は施設側での対応となるが、歩行者自身での対応策も数多く提案されている。例えば特開2008−188391号公報の発明の名称『障害物検出装置』では、赤外線LEDを利用して視覚障害者や高齢者が歩行する際の進行方向にある物体を検出し、その障害物までの位置や距離を振動や音で知らせる障害物検出装置について提案され、当該装置は眼鏡・ベルト・帽子・靴など使用者の装身具に具備できるとの記載がある。
また、特許第5115673号公報の発明の名称『歩行用靴』では、高齢者などの歩行者が前方の障害物につまずいて転倒しそうになった時に、それを感知して転倒防止のための動きを歩行者に促すことができる歩行者用靴について提案され、障害物までの距離を計測する距離センサを始め感圧センサや加速度センサを靴に内蔵し、障害物と衝突しそうになった時に足裏を刺激して知らせることができる靴についての記載がある。
上記いずれの公報においても、視覚障害者や高齢者等の歩行者の装身具や靴に内蔵した装置は、当該歩行者の前方にある障害物の距離や位置を感知してその状況を歩行者に振動や音で知らせ、前記障害物との衝突による転倒防止を図り安全な歩行を補助するものである。
しかしながら、前述の駅のプラットホームでの転落死亡事故の例のように、視覚障害者が最も危険と感じるものは、障害物への衝突や上り階段等での転倒ではなく、プラットホームでの転落や下り階段等での転倒・転落である。これは、健常者であっても同じである。前記障害物への衝突や上り階段等での転倒では手を付くなどして身を守ることができるが、プラットホームでの転落や下り階段等での転倒・転落では手を付くことすらできないためである。
本考案は、上記問題点を解決するために成されたものであり、歩行者特に視覚に障害のある視覚障害者が外出時において歩行する際に、歩道上にあるくぼみを始め歩道と車道との境の段差や下り階段の段差および駅のプラットホームと軌道間等の各種下方の段差を検知して、転倒や転落による事故を未然に防止するための、段差検知機能を有した歩行補助具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の段差検知機能を有した歩行補助具は、歩行者の足元より下方の段差距離を検出するため、下方反射物に向けて超音波信号の発信と前記下方反射物より反射された反射波の受信を行う超音波信号送受信部と、前記超音波信号送受信部内の発振回路に対して距離計測用のパルス信号を出力するパルス信号発信部と前記超音波信号送受信部内の受振回路より出力される反射波のパルス信号を入力するパルス信号受信部と前記パルス信号の発信時間から僅かに遅延した受信時間の時間差より下方反射物までの段差距離を検出する距離検出機能とその段差距離に応じたPWM信号を出力するPWM信号出力機能を有した制御部と、前記PWM信号を報知出力ドライバにて増幅し報知素子を駆動する報知出力部と、前記超音波信号送受信部と制御部と報知出力部に電力を供給するためのバッテリーにて構成する。
上記段差検知機能を有した歩行補助具は、歩行者の靴または白杖の先端部に内蔵または装着して使用する。
本考案の段差検知機能を有した歩行補助具を用いれば、歩行者特に視覚に障害のある視覚障害者が外出時において歩行する際に、歩道上にあるくぼみを始め歩道と車道との境の段差や下り階段の段差および駅のプラットホームと軌道間等の各種下方の段差を検知して歩行者に報知することができるため、転倒や転落による事故を未然に防止することができるという効果を奏する。
本考案を実施するための最良の形態を図を用いて説明する。
図1は本考案の段差検知機能を有した歩行補助具の回路構成と動作機能を示したブロック図である。該図に示すように、本考案の段差検知機能を有した歩行補助具1は、歩行者の足元より下方の段差距離を検出するため、下方反射物26に向けて超音波信号25の発信と前記下方反射物26より反射された反射波27の受信を行う超音波信号送受信部2と、前記超音波信号送受信部2内の発振回路21に対して距離計測用のパルス信号を出力するパルス信号発信部31と前記超音波信号送受信部2内の受振回路22より出力される反射波のパルス信号を入力するパルス信号受信部32と前記パルス信号の発信時間T1から僅かに遅延した受信時間T2の時間差より下方反射物26までの段差距離を検出する距離検出機能33とその段差距離に応じたPWM信号を出力するPWM信号出力機能34を有した制御部3と、前記PWM信号を報知出力ドライバ41にて増幅し報知素子42を駆動する報知出力部4と、前記超音波信号送受信部2と制御部3と報知出力部4に電力を供給するためのバッテリー(図示せず)にて構成する。
上記超音波信号送受信部2は、制御部3内のパルス信号発信部31より出力される距離計測用のパルス信号を受信することにより、発振回路21を駆動して超音波信号を生成し、超音波発振素子23より超音波信号25を下方反射物26に向けて発信する超音波信号送信部と、反射波27のパルス信号を制御部3内のパルス信号受信部32に出力すべく前記下方反射物26より反射された反射波27を超音波受振素子24にて受信し、受振回路22にて検波および波形整形して反射波のパルス信号を生成する超音波信号送信部にて構成する。
上記制御部3は、前記超音波信号送受信部2内の発振回路21に対して距離計測用のパルス信号T1を出力するパルス信号発信部31と前記超音波信号送受信部2内の受振回路22より出力される反射波のパルス信号T2を入力するパルス信号受信部32と前記パルス信号の発信時間T1から僅かに遅延した受信時間T2の時間差より下方反射物26までの段差距離を検出する距離検出機能33とその段差距離に応じたPWM信号を出力するPWM信号出力機能34にて構成する。該制御部3は、個別回路にて構成することも可能であるが、予め前記動作プログラムを内蔵したメモリとCPUおよび入出力デバイスにて構成するのが一般的である。
上記報知出力部4は、前記制御部3内において下方反射物26までの段差距離に応じたPWM信号を出力するPWM信号出力機能34からのPWM信号を増幅する報知出力ドライバ41と報知素子42にて構成する。該報知素子42は、各種下方の段差の検出を振動で報知する場合には振動モーターが好適であり、音で報知する場合はブザー等が好適であるが、特にこれに限定するものではない。また、前記PWM信号のパルス幅は、下方反射物26までの段差距離に応じて変化させ報知パターン化しておけば、浅い段差から深い段差まで判断することができる。例えば浅い段差の場合にはPWM信号のON状態の幅を短くして振動や音を小さくし、深い段差の場合にはPWM信号のON状態の幅を長くして振動や音を大きくすることで判別できるが、特にこれに限定するものではない。
次に、本考案の段差検知機能を有した歩行補助具1は、歩行者の靴または白杖の先端部に内蔵または装着して使用する。いずれの場合も、当該歩行補助具1は雨にぬれても問題のないように防水機能を持たせると共に超音波信号送受信部2の超音波発振素子23や超音波受振素子24の前面には土などが付着しないように保護するのが好ましい。
図2は本考案の段差検知機能を有した歩行補助具を歩行者の靴に内蔵または装着した状態での動作説明図であり、(a)は浅い段差、(b)は深い段差の状態を示している。(a)においては、視覚に障害のある歩行者6が歩道5を歩いている際に靴8の先端部が浅い段差7aの端部にある状態を示している。このとき、靴8の先端部に内蔵または装着した歩行補助具1は下方の距離測定を瞬時に行い、検出距離10aが浅い段差であると判断する。それと同時に歩行補助具1内の報知素子42を浅い段差の報知パターンで作動させ歩行者6に浅い段差10aが靴8のすぐ先にあることを知らせる。また(b)においては、視覚に障害のある歩行者6が歩道5を歩いている際に靴8の先端部が深い段差7bの端部にある状態を示している。このとき、靴8の先端部に内蔵または装着した歩行補助具1は下方の距離測定を瞬時に行い、検出距離10bが深い段差であると判断する。それと同時に歩行補助具1内の報知素子42を深い段差の報知パターンで作動させ歩行者6に深い段差10bが靴8のすぐ先にあることを知らせる。なお図2は靴8に内蔵または装着した歩行補助具1の説明のため、視覚に障害のある歩行者6が持つ白杖2は省略した。
図3は本考案の段差検知機能を有した歩行補助具を歩行者の白杖に内蔵または装着した状態での動作説明図であり、(a)は浅い段差、(b)は深い段差の状態を示している。(a)においては、視覚に障害のある歩行者6が歩道5を歩いている際に白杖9の先端部が浅い段差7aの端部ある状態を示している。このとき、白杖9の先端部に内蔵または装着した歩行補助具1は下方の距離測定を瞬時に行い、検出距離10aが浅い段差であると判断する。それと同時に歩行補助具1内の報知素子42を浅い段差の報知パターンで作動させ歩行者6に浅い段差10aが白杖9のすぐ先にあることを知らせる。また(b)においては、視覚に障害のある歩行者6が歩道5を歩いている際に白杖9の先端部が深い段差7bの端部ある状態を示している。このとき、白杖9の先端部に内蔵した歩行補助具1は下方の距離測定を瞬時に行い、検出距離10bが深い段差であると判断する。それと同時に歩行補助具1内の報知素子42を深い段差の報知パターンで作動させ歩行者6に深い段差10bが白杖9のすぐ先にあることを知らせる。
上記いずれの方法であっても、歩道上にあるくぼみを始め歩道と車道との境の段差や下り階段の段差および駅のプラットホームと軌道間等の各種下方の段差を、当該段差検知機能を有した歩行補助具1に内蔵の報知素子42の動作にて知らせることができるため、歩行者6は前記各種下方の段差を事前に察知して転倒や転落による事故を未然に防止することができる。
1 歩行補助具
2 超音波信号送受信部
3 制御部
4 報知出力部
5 歩道
6 歩行者
7 段差
8 靴
9 白杖
10 検出距離
21 発振回路
22 受振回路
23 超音波発振素子
24 超音波受振素子
25 超音波信号
26 下方反射物
27 反射波
31 パルス信号発信部
32 パルス信号受信部
33 距離検出機能
34 PWM信号出力機能
41 報知出力ドライバ
42 報知素子
2 超音波信号送受信部
3 制御部
4 報知出力部
5 歩道
6 歩行者
7 段差
8 靴
9 白杖
10 検出距離
21 発振回路
22 受振回路
23 超音波発振素子
24 超音波受振素子
25 超音波信号
26 下方反射物
27 反射波
31 パルス信号発信部
32 パルス信号受信部
33 距離検出機能
34 PWM信号出力機能
41 報知出力ドライバ
42 報知素子
Claims (2)
- 歩行者の足元より下方の段差距離を検出するため、下方反射物に向けて超音波信号の発信と前記下方反射物より反射された反射波の受信を行う超音波信号送受信部と、前記超音波信号送受信部内の発振回路に対して距離計測用のパルス信号を出力するパルス信号発信部と前記超音波信号送受信部内の受振回路より出力される反射波のパルス信号を入力するパルス信号受信部と前記パルス信号の発信時間から僅かに遅延した受信時間の時間差より下方反射物までの段差距離を検出する距離検出機能とその段差距離に応じたPWM信号を出力するPWM信号出力機能を有した制御部と、前記PWM信号を報知出力ドライバにて増幅し報知素子を駆動する報知出力部と、前記超音波信号送受信部と制御部と報知出力部に電力を供給するためのバッテリーにて構成することを特徴とする、段差検知機能を有した歩行補助具。
- 上記段差検知機能を有した歩行補助具は、歩行者の靴または白杖の先端部に内蔵または装着して使用することを特徴とする、請求項1に記載の段差検知機能を有した歩行補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016002802U JP3205955U (ja) | 2016-05-30 | 2016-05-30 | 段差検知機能を有した歩行補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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2016
- 2016-05-30 JP JP2016002802U patent/JP3205955U/ja not_active Expired - Fee Related
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