JP3205722U - 追尾型太陽光発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】強風に曝された環境で使用される追尾型太陽光発電装置の固定手段を提供する。【解決手段】かかる課題は、駆動部によって太陽光の受光面が入射方向に向けられる太陽電池パネルと、太陽電池パネルを支持する支柱111と、長尺の両端部分が固定部材114d,114eによって固定されたH鋼からなる第1の架台114a及び第1の架台114aと角度90度で交差するように第1の架台114aの上に積重ねて固定された第2の架台114bと、を有し、固定部材114d,114eは、H鋼の上部フランジを上面から抑えるように取り付けられた渡し部材116a,116bと、渡し部材116a,116bの下面に取り付けられて地面115に打ち込まれる固定用杭117a,117bと、を有する追尾型太陽光発電装置により達成される。【選択図】図2
Description
本考案は、追尾型太陽光発電装置に関する。
追尾型太陽光発電装置は、例えば、特許文献1に記載されているように、発電パネルの受光面を太陽光の入射方向に向けることにより発電の効率化を図ることが知られている。
追尾型太陽光発電装置(以下、「発電装置」と表記することがある。)の太陽電池パネルを支持する支柱は、通常、地中に埋設したコンクリート基礎により固定されている。ここで、本出願人は、当該支柱を、H鋼を組み合わせた架台に固定することにより、コンクリート基礎を埋設するために要する期間等の設置コストを低減した(登録実用新案公報第3202714号)。さらに、強風に曝された環境で使用される当該発電装置が移動しないような対策を講じる必要が生じた。
本考案の目的は、強風に曝された環境で使用される追尾型太陽光発電装置の固定手段を提供することにある。
本考案の目的は、強風に曝された環境で使用される追尾型太陽光発電装置の固定手段を提供することにある。
かくして本考案によれば、駆動部によって太陽光の受光面が入射方向に向けられる太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを支持する支柱と、前記支柱を支持し且つ固定部材によって地面に固定されたH鋼から構成された架台と、を有することを特徴とする追尾型太陽光発電装置が提供される。
前記固定部材は、前記架台を構成する前記H鋼の上部フランジを上面から抑えるように取り付けられた渡し部材と、当該渡し部材の下面に取り付けられて地面に打ち込まれる固定用杭と、を有することが好ましい。
前記架台は、フランジ部を上向きにして地面上に平行に並べた2本の前記H鋼から構成された第1の架台と、当該第1の架台と交差するように当該第1の架台の上に積重ねて固定された2本の前記H鋼から構成される第2の架台と、を有することが好ましい。
前記固定部材は、前記架台を構成する前記H鋼の上部フランジを上面から抑えるように取り付けられた渡し部材と、当該渡し部材の下面に取り付けられて地面に打ち込まれる固定用杭と、を有することが好ましい。
前記架台は、フランジ部を上向きにして地面上に平行に並べた2本の前記H鋼から構成された第1の架台と、当該第1の架台と交差するように当該第1の架台の上に積重ねて固定された2本の前記H鋼から構成される第2の架台と、を有することが好ましい。
本考案によれば、強風に曝された環境で使用される追尾型太陽光発電装置を固定することができる。
<追尾型太陽光発電装置100>
図1は、追尾型太陽光発電装置100の実施形態を説明する図である。
図1に示すように、追尾型太陽光発電装置100は、駆動部112により太陽光の受光面が入射方向に向けられる太陽電池パネル110と、太陽電池パネル110を支持する支柱111と、長尺の両端部分が固定部材114d,114eによりそれぞれ固定された形鋼から構成され且つ支柱111を支持する架台114が地面115上に固定されている。
図1は、追尾型太陽光発電装置100の実施形態を説明する図である。
図1に示すように、追尾型太陽光発電装置100は、駆動部112により太陽光の受光面が入射方向に向けられる太陽電池パネル110と、太陽電池パネル110を支持する支柱111と、長尺の両端部分が固定部材114d,114eによりそれぞれ固定された形鋼から構成され且つ支柱111を支持する架台114が地面115上に固定されている。
架台114は、地面115の上に並べた形鋼からなる第1の架台114aと、第1の架台114aと所定の角度(本実施の形態では90度)で交差するように当該第1の架台114aの上に積重ねて固定された形鋼からなる第2の架台114bと、から構成されている。ここで、形鋼は、予めH形、L形等の一定の断面形状に成形された、材軸方向に長い鋼材の総称である。形鋼の断面形状としては、例えば、H形、L形、I形、山形、溝形、Z形等の種類が挙げられる。本実施の形態では、断面形状がH形のH鋼を使用している。さらに、本実施の形態では、第1の架台114aと第2の架台114bは、それぞれ2本のH鋼から構成されている。
H鋼は、上下に設けられた平面上の2個のフランジと、2個のフランジを繋ぐウェブからなり、断面形状がH形の長尺状の形鋼である。本実施の形態で使用するH鋼の長さは、特に限定されないが、通常、5m〜10mの範囲で適宜選択される。H鋼のウェブ高さは、10cm〜20cmの範囲であり、H鋼のフランジ幅は、10cm〜20cmの範囲である。また、H鋼のウェブ厚は、5mm〜15mmの範囲であり、H鋼のフランジ厚は、5mm〜15mmの範囲である。
図1に示すように、第2の架台114bの両端部は、例えば、断面形状がI形のI鋼またはH形のH鋼等を用いたスペーサー114cの上面に載置され、第2の架台114bが第1の架台114aの上に積重ねることにより生じる地面115との高低差を調整している。なお、スペーサー114cの下面は地面115に接地されている。さらに、第1の架台114aは長尺の両端部分が固定部材114dによりそれぞれ固定され、第2の架台114bは長尺の両端部分が固定部材114eによりそれぞれ固定されている。
図1に示すように、架台114の第1の架台114aは、フランジ部を上向きにして地面115の上に平行に並べた2本のH鋼から構成され、第2の架台114bは、第1の架台114aと交差するように当該第1の架台114aの上に積重ねて固定された2本のH鋼から構成されている。
太陽電池パネル110は、支柱111に設けられた駆動部112によって旋回方向Rhおよび傾倒方向Roが変化する。支柱111に取り付けられたコントロールパネル113は、駆動部112を制御することにより、太陽電池パネル110の旋回角と傾斜角とを制御する。コントロールパネル113は、CPU等の演算処理装置120を備えている。演算処理装置120は、例えば、追尾制御手段、リミット手段、停止制御手段等を備えている。さらに、コントロールパネル113には、計測装置130から、太陽電池パネル110の回転位置に関する情報が入力される。計測装置130には、旋回角計測手段、傾斜角計測手段、風速計測手段等が備えられている。駆動部112は、これらの計測手段による情報に基づいて太陽軌道を追尾する。
太陽電池パネル110は、全体として長方形板状の形状を有し、本実施の形態では、表面側(受光面)には、複数の太陽電池セルから構成された10個の太陽電池モジュール110aを有している。太陽電池パネル110の大きさは、例えば、厚さ40mm〜100mm程度、幅650mm〜1,000mm程度、長さ1,300mm〜2,000mm程度の範囲である。本実施の形態では、太陽電池パネル10の大きさは、厚さ45mm×幅1,000mm×長さ1,338mm、または、厚さ45mm×幅1,000mm×長さ1,654mmである。尚、図示しないが、太陽電池モジュール110aの表面側(受光面)には強化ガラス板が設けられている。
尚、太陽電池モジュール110aの構造は特に限定されず、例えば、アモルファスシリコーン(a−Si)型太陽電池が挙げられる。一般に、アモルファスシリコーン(a−Si)型太陽電池は、標準青板ガラス基板上にSiO2とSnO2の2層からなる透明電極、p/i/n(又はn/i/p)型のアモルファスシリコーンからなる発電膜及びAlからなる裏面電極を順次積層した構成となっている。
図2は、架台114の実施形態を説明する概略平面図である。
図2(a)は、固定部材114d,114eにより固定された架台114(第1の架台114a,第2の架台114b)の概略平面図である。尚、駆動部112と太陽電池パネル110の表記は省略している。図2(b)は、第1の架台114aを固定する固定部材114dの図2(a)のA方向から見た概略側面図である。図2(c)は、第2の架台114bを固定する固定部材114eの図2(a)のB方向から見た概略側面図である。
図2(a)は、固定部材114d,114eにより固定された架台114(第1の架台114a,第2の架台114b)の概略平面図である。尚、駆動部112と太陽電池パネル110の表記は省略している。図2(b)は、第1の架台114aを固定する固定部材114dの図2(a)のA方向から見た概略側面図である。図2(c)は、第2の架台114bを固定する固定部材114eの図2(a)のB方向から見た概略側面図である。
図2(a)〜図2(c)に示すように、第1の架台114aは長尺の両端部分が固定部材114dによりそれぞれ固定されている。固定部材114dは、第1の架台114aを構成する2個のH鋼の上部フランジを上面から抑えるように取り付けられた渡し部材116aと、渡し部材116aの両端の下面に取り付けられて、2個のH鋼から構成される第1の架台114aの側面外側の地面115にそれぞれ打ち込まれる2本の固定用杭117aと、から構成されている。
本実施の形態では、固定部材114dの渡し部材116aは、H鋼により形成されている。渡し部材116aは、ボルト119aにより、第1の架台114aの2個のH鋼の上部フランジにそれぞれ固定されている。2本の固定用杭117aは、それぞれ渡し部材116aに取り付けられる支持部1171aと、地面115に打ち込まれる杭部1172aとから構成されている。支持部1171aは、ボルト118aにより渡し部材116aの下部フランジに取り付けられている。
第1の架台114aと直交するように積み重ねられた第2の架台114bは、第1の架台114aとの高低差を調整しているスペーサー114c上に載置された長尺の両端部分が、固定部材114eによりそれぞれ地面に固定されている。固定部材114eは、第2の架台114bの2個のH鋼の上部フランジを上面から抑えるように取り付けられた渡し部材116bと、渡し部材116bの両端の下面に取り付けられて、2個のH鋼から構成される第2の架台114bの側面外側の地面115にそれぞれ打ち込まれる2本の固定用杭117bと、から構成されている。
本実施の形態では、H鋼を用いて渡し部材116bを形成している。渡し部材116bは、ボルト119bにより、第2の架台114bの2個のH鋼の上部フランジにそれぞれ固定されている。固定用杭117bは、渡し部材116bに取り付けられる支持部1171bと、地面115に打ち込まれる杭部1172bとから構成されている。支持部1171bは、ボルト118bにより渡し部材116bの下部フランジに取り付けられている。
図3は、架台114の第2の実施形態を説明する概略平面図である。図2と同じ構成に同じ符号を用い、その説明を省略する。
図3(a)は、固定部材114f,114gにより固定された架台114(第1の架台114a,第2の架台114b)の概略平面図である。尚、駆動部112と太陽電池パネル110の表記は省略している。図3(b)は、第1の架台114aを固定する固定部材114fの図3(a)のC方向から見た概略側面図である。図3(c)は、第2の架台114bを固定する固定部材114gの図3(a)のD方向から見た概略側面図である。
図3(a)は、固定部材114f,114gにより固定された架台114(第1の架台114a,第2の架台114b)の概略平面図である。尚、駆動部112と太陽電池パネル110の表記は省略している。図3(b)は、第1の架台114aを固定する固定部材114fの図3(a)のC方向から見た概略側面図である。図3(c)は、第2の架台114bを固定する固定部材114gの図3(a)のD方向から見た概略側面図である。
図3(a)〜図3(c)に示すように、第1の架台114aは長尺の両端部分が固定部材114fによりそれぞれ固定されている。固定部材114fは、第1の架台114aを構成する2個のH鋼の上部フランジを上面から抑えるように取り付けられた渡し部材116cと、渡し部材116cの中央の下面に取り付けられた固定用杭117cから構成されている。固定用杭117cは、2個のH鋼から構成される第1の架台114aの側面内側の地面115に打ち込まれている。
本実施の形態では、固定部材114fの渡し部材116cは、金属製平板により形成されている。渡し部材116cは、ボルト119cにより、第1の架台114aの2個のH鋼の上部フランジにそれぞれ固定されている。1本の固定用杭117cは、ボルト118cにより渡し部材116cの下部フランジに取り付けられている。
第2の架台114bは、スペーサー114c上に載置された長尺の両端部分が、固定部材114gによりそれぞれ地面に固定されている。固定部材114gは、第2の架台114bを構成する2個のH鋼の上部フランジを上面から抑えるように取り付けられた渡し部材116dと、渡し部材116dの中央の下面に取り付けられた1本の固定用杭117dから構成されている。固定用杭117dは、2個のH鋼から構成される第1の架台114aの側面内側の地面115に打ち込まれている。
本実施の形態では、渡し部材116dは、金属製平板により形成されている。渡し部材116dは、ボルト119dにより、第2の架台114bの2個のH鋼の上部フランジにそれぞれ固定されている。1本の固定用杭117dは、ボルト118dにより渡し部材116dの下部フランジに取り付けられている。
尚、本実施の形態では、架台114の地面115への固定を強化するために、固定部材114d,114eや固定部材114f,114gを、それぞれ、第1の架台114aや第2の架台114bの両端部と支柱111との間に、必要に応じてさらに設けることができる。例えば、1本の固定用杭117c,117dを有する固定部材114f,114gの場合は、金属製平板の渡し部材116c,116dを増やし、第1の架台114aや第2の架台114bを構成する2本のH鋼の間に打ち込む固定用杭117c,117dを増やすことにより、架台114の地面115への固定を強化することができる。
架台114は、地均しにより地面115(図1参照)を平坦化した後、第1の架台114aを構成する2本のH鋼を並べ、次に、スペーサー114cを設置して第2の架台114bを構成する2本のH鋼を90度で交差するように積み重ね、固定部材114d,114e,114f,114gを取り付けて地面115に固定される。これにより、強風に曝された環境で使用される追尾型太陽光発電装置の架台が、短期間且つ低コストで組み立てることが可能となる。
100…追尾型太陽光発電装置、110…太陽電池パネル、110a…太陽電池モジュール、111…支柱、112…駆動部、113…コントロールパネル、114…架台、114a…第1の架台、114b…第2の架台、114c…スペーサー、114d,114e,114f,114g…固定部材、115…地面、116a,116b,116c,116d…渡し部材、117a,117b,117c,117d…固定用杭、118a,118b,118c,118d,118e,119a,119b,119c,119d…ボルト、120…演算処理装置、130…計測装置、1171a,1171b…支持部、1172a,1172b…杭部
Claims (3)
- 駆動部によって太陽光の受光面が入射方向に向けられる太陽電池パネルと、
前記太陽電池パネルを支持する支柱と、
前記支柱を支持し且つ固定部材によって地面に固定されたH鋼から構成された架台と、を有する
ことを特徴とする追尾型太陽光発電装置。 - 前記固定部材は、前記架台を構成する前記H鋼の上部フランジを上面から抑えるように取り付けられた渡し部材と、当該渡し部材の下面に取り付けられて地面に打ち込まれる固定用杭と、を有することを特徴とする請求項1に記載の追尾型太陽光発電装置。
- 前記架台は、フランジ部を上向きにして地面上に平行に並べた2本の前記H鋼から構成された第1の架台と、当該第1の架台と交差するように当該第1の架台の上に積重ねて固定された2本の前記H鋼から構成される第2の架台と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の追尾型太陽光発電装置。
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CN116111924A (zh) * | 2023-02-09 | 2023-05-12 | 华能江西清洁能源有限责任公司 | 一种用于提升光伏板光电转化的发电系统 |
CN117118323A (zh) * | 2023-08-31 | 2023-11-24 | 南通索能新能源科技有限公司 | 一种太阳能逆变系统 |
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