JP3205520U - 透明樹脂骨壷 - Google Patents
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Abstract
【課題】暗いイメージを払拭し、丈夫で壊れ難く、花の世話の必要がない現在のニーズにあった透明樹脂骨壷を提供する。【解決手段】内部に、造花P、石Q、塩R、苔からなる群のうち少なくとも一つと、お骨を収納した小型骨壺との各収納物を載置可能な第二部材2と、第二部材2と接続されて収納物を上側から覆うための第一部材1とを備え、第一部材1は、少なくとも表面の一部が透明な樹脂部材で構成され、樹脂部材には、紫外線硬化塗料が塗布されてなる。【選択図】図1
Description
本考案は、内部に、造花、石、小型骨壺、塩、苔からなる群のうち少なくとも一つと、お骨との各収納物を収納可能にした透明樹脂骨壷に関する。
近世においては、貴族の中に溶け込んでいた仏教は、やがて庶民の中に浸透してきた。もともと、仏教は現世の福徳を祈るものであったが、在来の神々信仰と混合してゆくことで、葬送儀礼と結びつき、やがて村々の墓に寺が建立されたり、寺に境内墓地が造られることで、庶民が仏教の信仰を深め、江戸時代に入って檀家制度として確立した。土葬の場合は、遺骸を木棺や桶に入れて埋葬し、盛り土をし、目印として木や石を置く程度であった。武士階級では、板塔婆と石塔婆などが墓標全盛となり、これがお墓の原型となった。
近年においては、墓石関係に使用される石の約8割以上がインド・アフリカ・スウェーデンなどから入る黒石であり、その他、中国・韓国・ポルトガル・アメリカ・ウルグアイなどからも輸入されている。このように目印として木や石を置く習慣を輸入に頼らず、日本の伝統を残しつつ不易流行を生むための工夫が望まれている。
そこで、従来、例えば特許文献1に開示されているように、防湿性、防火性、耐衝撃性を目的とする遺骨類の保護構造を備えた骨壷なるものが存在する。すなわちこれは、台座上に接合状態で配置され、上部に開口部を有し、遺骨及び/又は遺灰を保護する保護構造がその中に設けられ、底部が外側に突出している複数枚の葉のデザインを備え、外面が複数枚の立体の蓮華花弁を備えてなる壺本体と、前記開口部を封止する状態で壺本体の上端に配置され、外面が複数枚の立体の蓮華花弁を備え、外上端部が平坦上面を備えてなる蓋体とを具備している。また、骨壺は、蓋体の上端部の平坦上面上に設けられている宗教的信仰対象物をさらに備えている。
上記したように、特許文献1の骨壺は、防湿性、防火性、耐衝撃性を目的とするものに限られていた。しかし、昨今、墓地のイメージが暗いため、お墓離れという問題が生じており、墓地に行かない人が増えて後継者不足となってきている。さらにまた、石材のお墓や骨壺は、地震等の振動で割れ易いという問題がある。加えて、お墓のお花の世話を行わなくても、常にきれいな花を、お墓に飾りたいというニーズがある。しかも、墓石自体の価格も80%が輸入品のため高騰化している。また、お墓自体を住宅内や介護センター内に設置するための仏間スペースを設けることは困難であり、仏壇に手を合わせる習慣も風化の一途をたどっている。そこで、お墓の暗いイメージを払拭するデザインで、かつ、丈夫で壊れ難く、花の世話の必要がない現在のニーズにあったお墓や骨壺が望まれていた。
本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、暗いイメージを払拭し、丈夫で壊れ難く、花の世話の必要がない現在のニーズにあった透明樹脂骨壷を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本考案にあっては、内部に、造花、石、塩、苔からなる群のうち少なくとも一つと、お骨を収納した小型骨壺との各収納物を載置可能な第二部材と、該第二部材と接続されて前記収納物を上側から覆うための第一部材とを備え、該第一部材は、少なくとも表面の一部が透明な樹脂部材で構成されてなることを特徴とする。
前記樹脂部材には、紫外線硬化塗料が塗布されている。
前記第二部材の最下面に、花立てに装着可能な花立装着部をさらに備えている。
互いに接続され、内部に、造花、石、塩、苔からなる群のうち少なくとも一つと、お骨を収納した小型骨壺との各収納物を収納可能な第一部材と第二部材とを備え、第一部材と第二部材のうち少なくとも一方の表面の一部が透明な樹脂部材で構成されてなることを特徴とする。
前記樹脂部材には、紫外線硬化塗料が塗布されてなる。
前記第一部材と第二部材のうち少なくとも一方の外面に、花立てに装着可能な花立装着部をさらに備えてなる。
本考案によれば、暗いイメージを払拭し、丈夫で壊れ難く、花の世話の必要がない現在のニーズにあった透明樹脂骨壷を提供することができる。
すなわち、内部に、造花、石、塩、苔からなる群のうち少なくとも一つと、お骨を収納した小型骨壺との各収納物を載置可能な第二部材と、該第二部材と接続されて前記収納物を上側から覆うための第一部材とを備え、該第一部材は、少なくとも表面の一部が透明な樹脂部材で構成されてなるので、輸入石材に頼らずに安価な国内生産によって容易に製造でき、また風雨や自然環境に対する耐久性(耐候性)を向上させた丈夫でしかも明るく且つあたたかいイメージの美的感覚の溢れた透明樹脂骨壷を提供することができる。
前記樹脂部材には、紫外線硬化塗料が塗布されているので、非粘着性・低摩擦性・耐薬品性・耐熱性・不溶性・電気絶縁性・帯電防止性を有する透明樹脂骨壷を提供でき、これにより環境美化・エコ・公園減少見直し対策等のための多くの産業発生の起爆剤となる。
前記第二部材の最下面に、花立てに装着可能な花立装着部をさらに備えているので、透明樹脂骨壷を安定した状態で設置することができ、また室内空間の美的感覚を向上させることもできる。
以下、図面を参照して本考案の実施の一形態を詳細に説明する。本考案に係る透明樹脂骨壺は、内部に、造花P、石Q、塩R、苔Sからなる群のうち少なくとも一つと、お骨を収納した小型骨壺(図示省略)との各収納物を収納可能となして互いに接続される第一部材1と第二部材2とを備え、当該第一部材1と第二部材2のうち少なくとも一方の表面の一部が透明となした樹脂部材で構成されてなる。また、前記樹脂部材には、紫外線硬化塗料が塗布され、さらに前記第一部材1と第二部材2のうち少なくとも一方の外面には、花立て5に装着可能な花立装着部4を備えている。
具体的には、本考案に係る透明樹脂骨壺は、骨壺ではあるが事実上は、お墓である。別途、お骨はセラミック製の小型骨壺などに入れて、この透明樹脂骨壺の中に収納する。なお、図中においては、お骨を収納した小型骨壺は、造花P、石Q、塩R、苔Sなどによって隠れて視得ない状態となっている。
図1に示すように、前記第二部材2は、内部に、例えば光触媒系・光増感系のアレンジフラワー等による造花Pや浄化機能を有する石Q・塩R・苔Sからなる群のうち少なくとも一つと、お骨を収納した小型骨壺との各収納物を載置可能となしたタマゴ型鈍端部分を模したお椀状となって形成されている。
前記第一部材1は、内部の前記した各収納物を上方側から覆うためにタマゴ型尖端部分を模した蓋状となって形成されている。この第一部材1は、前記第二部材2に上側から、互いの開口側に各形成されている段差状の溝部3a,3b同士の嵌合によって接続される。
前記第一部材1は、少なくとも表面の一部が透明となった樹脂部材で構成され、該樹脂部材には紫外線硬化塗料が塗布されている。
この樹脂部材としては、紫外線硬化塗料である例えばセラミックコーティング加工を内面(または外面)に施した強化クリスタル樹脂等が使用されている。なお、第二部材2にもこのような樹脂部材が使用されていても良い。
この強化クリスタル樹脂としては、高い温度域でも使用できるように処理したエージング処理品(300度加熱処理品)である高い断熱・耐熱性と高強度を有するミオレックスPMX562等がある。
上記紫外線硬化塗料としては、上記セラミックコーティング加工のほかに、フッ素樹脂コーティングやセラミック複合コーティング、さらにはグラスファイバコーティングであっても良い。
また、上記以外のその他の樹脂部材としては、ガラス繊維やカーボン繊維と樹脂の複合材(FRP)、植物由来プラスチック等であっても良い。
なお、強化クリスタル樹脂の「クリスタル」は、「あたたかく見守って頂ける実感」を生み出す力をもっており、暗く悲しい想いから絆世界へと続くというように、やさしく見守られている安心感をかもしだしてくれるので本考案に係る透明樹脂骨壺としては好適である。
図2及び図3に示すように、下側の前記第二部材2の最下面には、略矩形状の花立て5の上面中央に形成されている挿入穴5aに装着可能な略円柱突起状の花立装着部4がフランジ部4aを介して付設されている。挿入穴5aの内径は、花立装着部4の外径と略同じか若干大きい。花立装着部4の挿入穴5aへの挿入後には、上記フランジ部4aは挿入穴5a上縁で係止される。
なお、図4に示すように、上記構成された透明樹脂骨壺を矩形板状の透明な台座6に載せ、例えば花や四季等の絵柄7aを壁面に施した有底円筒状の透明ケース体7を、台座6上の透明樹脂骨壺に被せることで、全体的にお墓(墓石)として使用できるようにしても良い。
次に、以上のように構成された形態についての使用の一例について説明する。
先ず、第一部材1と第二部材2を分離して、第二部材2の内部に浄化機能を有する石Q・塩R・苔Sからなる群のうち少なくとも一つを収納し、その上にお骨の入ったセラミック製の小型骨壺を載せ、さらにその上に例えば光触媒系・光増感系のアレンジフラワー等による多数の造花Pを、前記小型骨壺が隠れるように載置する。
その後、第二部材2の上に第一部材1を被せて互いの開口側に各形成されている段差状の溝部3a,3b同士を嵌合させる。これにより、タマゴ型となった透明樹脂骨壺が形成される。
下側の第二部材2の最下面に花立装着部4が付設されている場合には、花立て5の挿入穴5aにこの花立装着部4を装着する。これによって、例えば仏間スペース等となるべき床面や棚面から目に付き易い所定の高さに透明樹脂骨壺が設置される。
図4に示すように、透明樹脂骨壺を墓石として使用する場合には、例えば仏間スペース等となるべき床面に台座6を敷き、該台座6の上に上記構成された透明樹脂骨壺を載せ、さらに透明ケース体7を台座6上の透明樹脂骨壺に被せることで、全体的にお墓(墓石)として使用できるものとなる。
なお、上記した実施形態においては、透明樹脂骨壺をタマゴ型に成形しているが、これに限らず、さらに例えば樹木型、竹型、石造型、箱型等の他の様々な変形例も可能である。また、透明樹脂骨壺自体は有色透明であっても良い。
P…造花
Q…石
R…塩
S…苔
1…第一部材
2…第二部材
3a,3b…溝部
4…花立装着部
4a…フランジ部
5…花立て
5a…挿入穴
6…台座
7…透明ケース体
7a…絵柄
Q…石
R…塩
S…苔
1…第一部材
2…第二部材
3a,3b…溝部
4…花立装着部
4a…フランジ部
5…花立て
5a…挿入穴
6…台座
7…透明ケース体
7a…絵柄
Claims (3)
- 内部に、造花、石、塩、苔からなる群のうち少なくとも一つと、お骨を収納した小型骨壺との各収納物を載置可能な第二部材と、該第二部材と接続されて前記収納物を上側から覆うための第一部材とを備え、該第一部材は、少なくとも表面の一部が透明な樹脂部材で構成されてなることを特徴とする透明樹脂骨壺。
- 前記樹脂部材には、紫外線硬化塗料が塗布されてなる請求項1に記載の透明樹脂骨壺。
- 前記第二部材の最下面に、花立てに装着可能な花立装着部をさらに備えてなる請求項1に記載の透明樹脂骨壺。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016002276U JP3205520U (ja) | 2016-05-18 | 2016-05-18 | 透明樹脂骨壷 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016002276U JP3205520U (ja) | 2016-05-18 | 2016-05-18 | 透明樹脂骨壷 |
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JP3205520U true JP3205520U (ja) | 2016-07-28 |
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2016
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