JP3205473U - 動物飼育ケージ用ケージ蓋及び動物飼育ケージ - Google Patents

動物飼育ケージ用ケージ蓋及び動物飼育ケージ Download PDF

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Abstract

【課題】蓋の開き量を低減し動物の飛び出しを防止しつつ、迅速かつ容易に開閉できる動物飼育ケージを提供する。【解決手段】動物飼育ケージ1のケージ蓋30は、複数の縦桟32と、複数の横桟33と、互いに離間して縦桟32と略平行に伸びる規制桟34とを備え、規制桟34の直径は縦桟32の直径よりも大きく、ケージ本体2の上面開口部11をケージ蓋30で閉鎖したときに、規制桟34がケージ本体2内の空間10に収容され、ケージ本体2に対するケージ蓋30の水平方向の動きが規制されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、動物飼育ケージ用ケージ蓋及び動物飼育ケージに関する。
マウス、ラット、モルモット等の実験動物を飼育するための動物飼育ケージとして、従来は特許文献1に記載されているような、ケージ本体と、ケージ本体の鉛直方向上面開口部に備えられ、ケージ本体の内側に向けて給餌用凹陥部が設けられているケージ蓋とからなる動物飼育ケージが使用されている。
ところで、動物実験では毎日動物を観察したり体重測定したりするため、固定されたケージ蓋を開けて、動物をケージ内から取り出す必要がある。特に、ケージ内に複数の動物を飼育している場合には、目的の動物を取り出す際に蓋を開ける場合に、目的動物以外の動物が飛び出さないように、蓋の開閉を素早く、且つ少ない開き量で出し入れ必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載された動物飼育ケージの場合、ケージ本体の片側の端部を、もう片側の端部を支点として持ち上げてケージ蓋を外さなければならないため、ケージ本体の内部空間の開き量が大きくなる。
また、特許文献1に記載された動物飼育ケージではケージ蓋を持ち上げて移動させるときに、給餌用凹陥部が障害になるのみならず、ケージ内の動物にぶつかる可能性もある。
さらに、近年の実験動物飼育では、動物が後ろ足で立ち上がっても頭がケージ蓋に着かないことが求められているが、特許文献1のケージでは、動物が成長して大きくなると頭がケージ蓋に着くという問題がある。
特開2002−253078号公報
本考案は、上記問題を解決するためになされたものである。
本考案の一つの目的は、動物をケージから出し入れする時の蓋の開き量を低減させたケージ蓋及び動物飼育ケージを提供することにある。
本考案の別の目的は、動物が後ろ足で立ち上がった時でも頭上の空間が確保されたケージ蓋及び動物飼育ケージを提供することにある。
本考案の上記目的は、本考案のケージ蓋及び動物飼育ケージにより達成される。
本考案は以下の通りである。
項1.動物飼育ケージのケージ本体の上面開口部を閉鎖可能なケージ蓋であって、外周枠と、前記外周枠内に配置された複数の第1桟及び前記複数の第1桟と略垂直に交差する複数の第2桟とより構成されるケージ蓋において、
互いに離間して前記複数の第1桟と略平行に伸びる複数の第3桟を備え、第3桟の直径は第1桟の直径よりも大きく、ケージ本体の上面開口部をケージ蓋で閉鎖したときに、第3桟がケージ本体内の空間に収容され、ケージ本体に対するケージ蓋の水平方向の動きが規制されることを特徴とするケージ蓋。
項2.前記複数の第3桟の各々と、最も近い外周枠の一辺との間の距離は0.5cm〜5cmであることを特徴とする項1に記載のケージ蓋。
項3.前記複数の第2桟と平行な外周枠の2辺の各々に、断面略L字型の誘導部材が取り付けられ、前記誘導部材はケージ蓋における前記第3桟と同じ側に位置すると共に、前記誘導部材が取り付けられた外周枠の辺と略平行に伸びることを特徴とする項1又は2に記載のケージ蓋。
項4.互いに離間して伸びる2つの第3桟の間に、動物用の拡張空間を区画形成する嵩高部が設けられていることを特徴とする項1又は2に記載のケージ蓋。
項5.前記嵩高部は拡張空間を区画形成し、外周枠と嵩高部との間のケージ蓋の部分は平面状であることを特徴とする項4に記載のケージ蓋。
項6.前記複数の第1桟と平行な外周枠の一辺に、ケージ蓋をケージ本体に対して回動させるヒンジ機構が設けられていることを特徴とする項4または5に記載のケージ蓋。
項7.前記外周枠の一辺に対向する外周枠の一辺に、ケージ蓋をケージ本体に固定するための引っ掛け部材が取り付けられていることを特徴とする項6に記載のケージ蓋。
項8.ヒンジ機構より内方に、第3桟と略平行に伸びる断面L字型の位置決め部材が配置されていることを特徴とする項6又は7に記載のケージ蓋。
項9.上面開口部を有するケージ本体と、項1〜8のいずれか一項に記載のケージ蓋とを備えたことを特徴とする動物飼育ケージ。
項10.上面開口部を有するケージ本体と、項1又は2に記載のケージ蓋とを備えた動物飼育ケージであって、
前記複数の第2桟と略平行な外周枠の2辺の各々に、略L字型の誘導部材が取り付けられ、前記誘導部材はケージ蓋における前記第3桟と同じ側に位置すると共に、前記誘導部材が取り付けられた外周枠の辺と略平行に伸び、複数の第1桟及び複数の第2桟とより構成されるケージ蓋の部分と誘導部材との間にケージ本体の上端エッジが配置され、
前記ケージ蓋は誘導部材に沿って前記複数の第2桟と略平行な方向にスライド移動可能であることを特徴とする動物飼育ケージ。
項11.上面開口部を有するケージ本体と、項4に記載のケージ蓋とを備えた動物飼育ケージであって、
ケージ本体の上面開口部をケージ蓋で閉鎖したときの、前記嵩高部の上部とケージ本体の底面との間の距離が、動物が後ろ足で立ち上がっても、動物の頭が嵩高部の上部につかない距離であることを特徴とする動物飼育ケージ。
項12.動物飼育ケージに餌入れが取り付けられており、ケージ本体の上面開口部をケージ蓋で閉鎖したときの餌入れとケージ蓋との間の距離が、動物の侵入を防止する大きさである項9〜11のいずれか一項に記載の動物飼育ケージ。
本考案のケージ蓋及び動物飼育ケージによれば、動物飼育ケージからの動物の飛び出しを防止しつつ、動物又は餌を速やかに出し入れすることができる。また、動物が成長してもケージ蓋に頭がつっかえず、快適な飼育空間が確保される。
本考案の第1実施形態に係る動物飼育ケージの分解略斜視図である。 閉鎖位置にある図1の動物飼育ケージの略斜視図である。 図2の動物飼育ケージの3−3線における断面図である。 図2の動物飼育ケージの4−4線における断面図である。 開放位置にある図1の動物飼育ケージの略斜視図である。 図5の動物飼育ケージの6−6線における断面図である。 本考案の第2実施形態に係る動物飼育ケージの分解略斜視図である。 引っ掛け部材、ヒンジ機構、及び位置決め部材の配置を示す略斜視図である。 閉鎖位置にある図7の動物飼育ケージの略斜視図である。 開放位置にある図7の動物飼育ケージの略斜視図である。 ケージ蓋の開閉時の動作を説明する略断面図である。 ケージ蓋の開閉時の動作を説明する部分拡大断面図である。 ヒンジ機構及び位置決め部材の別例を示す部分拡大斜視図である。
以下、本考案の実施形態に係る動物飼育ケージについて、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る動物飼育ケージ1である。動物飼育ケージ1にて飼育される動物としては、マウス、ハムスター、ラット、モルモット、ウサギ、犬、猫、小型ザル等の動物、特には実験動物が含まれる。動物には成体及び幼若のどちらの場合も含まれる。
第1実施形態に係る動物飼育ケージ1は、合成樹脂製のケージ本体2と、ケージ本体2の上面開口部11を閉鎖可能なケージ蓋30とを備えている。
まず、ケージ本体2について説明する。ケージ本体2は底面3と、底面3と連続して立設された4つの側面4,5,6,7とを備えている。4つの側面4,5,6,7の上端8には、ケージ蓋30と係合するための上端エッジ9が設けられている。ケージ蓋30の外周枠31を底面3及び4つの側面4,5,6,7は動物を収容するための内部空間10を区画形成する。ケージ本体2の内部に区画形成される空間10の上端面が上面開口部11に対応する。上端エッジ9は、図2−4に示すようにケージ蓋30によりケージ本体2の上面開口部11を閉鎖したときに、ケージ蓋30の外周枠31が上端エッジ9の上に載置されるよう、ケージ本体2の上端に沿って伸びている。
図1に戻り、本実施形態では、上端エッジ9は、上端8における餌入れ20が取り付けられる部分21(図では2つ)、後述する隔壁18が係合する凹み22(図では2つ)、及び後述するヒンジ機構47が取り付けられる凹み23(図では2つ)の位置を除き、上端8に沿って伸びている。部分21において上端エッジ9が設けられていないため、餌入れ20を取り付けた状態での餌入れ20の上端の高さは上端エッジ9の高さとほぼ同一かそれより低くなり、ケージ本体2の上にケージ蓋30を載せたときのケージ本体2の上端エッジ9とケージ蓋30の外周枠31との接触への干渉が防止される。また、凹み22が設けられているため、隔壁18が凹み22に係合した状態での隔壁18の上端の高さは上端エッジ9の高さとほぼ同一かそれより低くなり、同様に、ケージ本体2の上にケージ蓋30を載せたときのケージ本体2の上端エッジ9とケージ蓋30の外周枠31との接触への干渉が防止される。
なお、餌入れ20をケージ本体2に取り付けたときの餌入れ20とケージ蓋30との間の距離は、動物の侵入を防止する大きさである。このため、動物飼育ケージ1内が清潔に維持される。また、餌入れ20はケージ本体2の上端に取り付けられているため、ケージ本体の内側に向けて給餌用凹陥部が設けられている従来技術の餌入れとは異なり、ケージ蓋30の開閉時に餌入れ20が移動せず、かつ動物の住空間がより大きく確保される。
ケージ本体2の上端部の四隅には突起12が設けられており、これは複数の動物飼育ケージ1を積み重ねるときに、互いの動物飼育ケージ1の取り外しを容易とする緩衝部として機能する。
ケージ本体2を構成する側面のうちの一つである側面7は、ケージ本体2の底面3に対する角度が鈍角をなすように傾斜している。つまり、ケージ本体2を平面視した場合、ケージ本体2の横断面の面積は底面3に向かうにつれて低減している。
側面7に設けられた2つの略円形の貫通孔13の各々には例えばステンレス等の金属製のグロメット14が装着され、グロメット14には、ケージ本体2内の飼育動物がケージ本体2の外側の自動給水装置(非図示)から供給された水を摂取するための飲水孔15が設けられている。飲水孔15の形状は飲水孔15の長手方向がケージ本体2の水平方向に一致する直線形に示されているが、略十字形等の他の形状であってもよい。飲水孔15の寸法は、動物が自動給水装置からの水を受け取ることができるよう動物の口の周囲の寸法に合わせて当業者には適宜設定可能である。自動給水装置の給水ノズルの先端開口は、動物飼育ケージ1の外で、動物飼育ケージから離間させ、かつ動物が飲水できる距離に配置する。側面7が底面3に対して鈍角をなして傾斜しているため、動物が飲水した時に水がこぼれても、かかる水は動物飼育ケージ1の外で垂直下方に向けて落下し、動物飼育ケージ1内への水の侵入が防止される。
ケージ本体2の内部で底面3の中央に、側面5と側面5に対向する側面7の間に直線状に伸びる2つのガイド部材16が設けられ、2つのガイド部材16の間に溝17が画成されている。着脱可能な隔壁18は、上端部の両側側方に突出部19を備え、2つの突出部19の各々がケージ本体2の上端8に設けられた対応する凹み22に係合し、隔壁19の下端部が溝17に嵌合することで、隔壁17は側面5と側面7との間に架設され、各小空間に一つのグロメット14が存在するように、空間10が2つの小空間に区切ることができる。このように、隔壁18のケージ本体2への着脱により、動物飼育ケージ1を選択的に群飼育と個別飼育とに使い分けることができる。
次に、ケージ蓋30について説明する。ケージ蓋30は、外周枠31と、外周枠31内に配置された第1桟としての複数の縦桟32と、複数の縦桟32と略垂直に交差する第2桟としての複数の横桟33とより構成される。外周枠31と、複数の縦桟32と、複数の横桟33とからなるケージ蓋30の部分は平面状である。縦桟32及び横桟33は、例えばメッキされた金属線またはステンレスより形成される。
ケージ蓋30はさらに、互いに離間して複数の縦桟32と略平行に伸びる第3桟としての複数の規制桟34(図では2つ)を備えている。規制桟34は、例えばメッキされた金属またはステンレス等より形成される。規制桟34の直径は縦桟32の直径よりも大きい。図2に示すようにケージ本体2の上面開口部11をケージ蓋30で閉鎖したときに、図3及び図4に示すように規制桟34がケージ本体2内の空間10に収容され、ケージ本体2に対するケージ蓋30の水平方向の動き(図2でx方向及びy方向)が規制される。
各規制桟34と、それに最も近い外周枠31の一辺との間の距離D(図1参照)は特に限定されないが、0.5cm〜5cmであることが好ましい。規制桟34がケージ本体2内の空間10に収容された時にケージ本体の側面5又は7の内壁に隣接すると、ケージ蓋30のケージ本体2に対する動き、特にy方向の動きがよりしっかりと規制される。なおケージ蓋30の動きを「規制する」とは、ケージ蓋30が完全に固定されることのみを意味せず、規制桟34の移動が空間10内で制限される結果、ケージ蓋30の動きが制限されることを指す。
本実施形態では、複数の横桟33と平行な外周枠31の2辺の各々に、断面略L字型の誘導部材35が取り付けられている。誘導部材35はケージ蓋30における規制桟34と同じ側に位置すると共に、誘導部材35が取り付けられた外周枠31の辺と略平行(図2でy方向)に伸びる。
複数の縦桟32及び複数の横桟33より構成されるケージ蓋30の部分と誘導部材35との間にケージ本体2の上端エッジ9が配置される。上端エッジ9は、ケージ本体2の略水平方向(x,y方向)に伸びる上端部9aと、上端部9bから下隆してケージ本体2の略垂直方向(z方向)に伸びる側部9bとを備える。複数の縦桟32及び複数の横桟32より構成されるケージ蓋30の部分と誘導部材35の内底面36の間の距離は、規制桟34の直径とケージ本体2の上端エッジ9の高さとを足した距離よりも大きい。
次に、ケージ蓋30の開閉作用について説明する。
図5に示すようにケージ本体2の上面開口部11を開放させたいとき、作業者がケージ蓋30を上方(+z方向)に持ち上げると、図6に示すようにケージ本体の2の上端エッジ9の側部9bの下端9cが誘導部材35の内底面36に当接する。この状態で、ケージ蓋30は誘導部材35に沿って複数の横桟33と略平行な方向(y方向)にスライド移動させる。+y方向に移動させると上面開口部11は開放され、−y方向に移動させると上面開口部11が閉塞される。ケージ蓋30の移動後に、作業者がケージ蓋30を下方(−z方向)に押し下げると、上述したように、規制桟34がケージ本体2内の空間10に収容され、ケージ本体2に対するケージ蓋30の水平方向の動きが規制される。また、ケージ蓋30が重い場合は、作業者がケージ蓋30を−y方向に移動させた後、自重でケージ蓋30が沈んで規制桟34がケージ本体2内の空間10に収容され、ケージ本体2に対するケージ蓋30の水平方向の動きが規制される。
このように、第1実施形態では、ケージ蓋30の少ない開き量で、動物飼育ケージ1を選択的に開放及び閉鎖することができる。このため、動物飼育ケージ1からの動物の飛び出しを防止しつつ、動物又は餌を速やかに出し入れすることができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る動物飼育ケージ1である。なお、第1実施形態の動物飼育ケージ1と同じ部材については説明を省略する。
動物を飼育すると、動物が成長して体長が大きくなる。例えば成ラットでは体重が500〜600gに達する。動物が後ろ足で立ち上がったときに動物飼育ケージ1に頭が届く前に、第2実施形態の動物飼育ケージ1を使用すれば、動物の快適な飼育空間が引き続き確保され、有利である。
第2実施形態に係る動物飼育ケージ1も、合成樹脂製のケージ本体2と、ケージ本体2の上面開口部11を閉鎖可能なケージ蓋30とを備え、ケージ本体2の構成は第1実施形態で説明したのと同じである。
第2実施形態のケージ蓋30も、外周枠31と、外周枠31内に配置された第1桟としての複数の縦桟32と、複数の縦桟32と略垂直に交差する第2桟としての複数の横桟33とを備えている。外周枠31と、複数の縦桟32と、複数の横桟33とからなるケージ蓋30の部分40は平面状である。
ケージ蓋30はさらに、互いに離間して複数の縦桟32と略平行に伸びる第3桟としての複数の規制桟34(図では手前側に1つ、奥側に互いに離間して一直線上に配置された2つ)を備えている。規制桟34の直径は縦桟32の直径よりも大きい。規制桟34は上記の平面状の部分40に設けられている。
2つの部分40の両端部にわたって長尺状のプレート41が接続されている。プレート41の材料は特定されないが、例えばステンレス等の金属から形成されている。2つの部分40とプレート41に囲まれた嵩高部42は、本実施形態では先端を切り欠いた四角錐(四角錐台形)の形状をしている。嵩高部42は、プレート41と同じステンレス等の金属から形成されたプレート41から斜め上方に伸びる2つ傾斜部43と、2つの傾斜部43に隣接する複数の縦桟32と複数の横桟33とから形成された2つの傾斜部44と、複数の縦桟32と複数の横桟33とから形成された上部45とから構成されている。
前記複数の縦桟32と平行な外周枠31の一辺には、ケージ蓋30をケージ本体2に対して回動させるヒンジ機構47(図7,8では2つ)が設けられている。ヒンジ機構47はケージ本体2の凹み23に取り付けられる。外周枠31の一辺に対向する外周枠31の一辺には、ケージ蓋30をケージ本体2に固定するための断面略コの字型の引っ掛け部材46が取り付けられている。ヒンジ機構47よりもケージ蓋30の内方の部分40には、規制桟34と略平行に伸びる断面L字型の位置決め部材48が配置されている。位置決め部材48は、ヒンジ機構47と位置決め部材48の間にケージ本体2の上端エッジ9が配置されるよう(図11参照)、上端エッジ9が位置決めされる。
次に、ケージ蓋30の開閉作用について説明する。
図9に示すように、動物飼育ケージ1が閉鎖位置にあるとき、つまり、ケージ本体2の上面開口部11をケージ蓋30で閉鎖したとき、第1実施形態と同様に規制桟34がケージ本体2内の空間10に収容され(図11の(A)の状態)、ケージ本体2に対するケージ蓋30の水平方向の動き(図9でx方向及びy方向)が規制される。
また、動物飼育ケージ1が閉鎖位置にあるとき、嵩高部42はケージ本体2の空間10に連続する拡張空間49を区画形成する。好ましくは、嵩高部42の上部45とケージ本体2の底面3との間の距離は、動物が後ろ足で立ち上がっても、動物の頭が嵩高部42の上部45につかない距離である。このため、動物の飼育空間が広く確保される。
なお、図11の(A)の状態に示されるように、動物飼育ケージ1が閉鎖位置にあるときの餌入れ20とケージ蓋30との間の距離は、動物の侵入を防止する大きさである。
次に、図10、図11の(B)の状態、図12に示すように、ケージ本体2の上面開口部11を開放させるときは、作業者が引っ掛け部材46を解放してケージ蓋30をケージ本体2に対して移動可能とする。続いてケージ蓋30をヒンジ機構47を中心に上方に回動させると、ヒンジ機構47の下端部47aがケージ本体2の側面7と上端エッジ9の上端部9aと上端部9aとにより区画形成された溝50に進入し、位置決め部材48が上端エッジ9の上端部9aに接触するか、及び/又は溝50内で上端エッジ9に接触する。ケージ蓋30を閉鎖するときは、作業者が開放時とは反対方向にケージ蓋30をヒンジ機構47を中心に下方に回動させ、ケージ本体2の上面開口部11を閉塞し、規制桟34をケージ本体2内の空間10に収容させればよい。このように、ケージ蓋30はヒンジ機構47と上端エッジ9の接点を支点として開閉可能である。
このように、第2実施形態では、飼育動物用の拡張空間を提供しつつ、動物飼育ケージ1を選択的に開放及び閉鎖することができる。第2実施形態のケージ蓋30は第1実施形態のケージ蓋30よりも重量があるが、ヒンジ機構47を用いることにより、迅速かつ簡便なケージ蓋30の開閉を実現できる。
第2実施形態の動物飼育ケージ1では、第1実施形態と同じケージ本体2を用いているため、ケージ蓋30を第1実施形態のケージ蓋30から第2実施形態のケージ蓋30へ交換するだけで、簡便かつ迅速なケージ蓋30の開閉を確保しつつ、動物の成長に合わせた広い空間で動物を飼育し続けることができる。
以上、本考案の第1及び第2実施形態の動物飼育ケージ1について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能であり、以下のような変更も考えられる。
○ケージ本体2の上端エッジ9は他の形状を取ってもよい。また、隔壁18が係合する凹み22及びヒンジ機構40が取り付けられる凹み23は省略されてもよい。
○第1ケージ本体2の側面7は底面3に対して鈍角をなすよう傾斜せず、略垂直の角度をなしてもよい。
○グロメット14は省略されてもよく、動物には別の公知の方法で自動給水装置により又は手動で給水してもよい。
○ガイド部材16、溝17、及び隔壁18は他の形状を取ってもよいし、省略されてもよい。
○第2実施形態におけるケージ蓋30の嵩高部42の配置は図示した配置に限定されず、互いに離間して伸びる2つの規制桟34の間に動物用の拡張空間を区画形成するように設けられていればよい。
○第2実施形態におけるケージ蓋30の嵩高部42の形状は図示した形状に限定されない。例えば、切り欠いた四角錐以外に、略直方体や略立方体であってもよい。
○第2実施形態の動物飼育ケージ1は、動物の飼育直後から使用してもよい。ただし、ケージ蓋30の重さ及びケージ蓋30の開閉作業の簡便さの点で、最初は第1実施形態の動物飼育ケージ1で飼育し、動物の頭が動物飼育ケージ1に届く前に、第2実施形態の動物飼育ケージ1に切り替えるのが飼育作業上、効率的である。
○ヒンジ機構47及び位置決め部材48の構成は図8に示したものに限定されない。例えば、図13に示すように、位置決め部材48はヒンジ機構47(図では2つ)と一体接続されていてもよい。本例では、ヒンジ機構47及び位置決め部材48は、ケージ蓋30の長手方向に沿った中央に配置されている。ケージ蓋30をケージ本体2に取り付けるとき、ヒンジ機構47と位置決め部材48の間にケージ本体2の上端エッジ9が挟まれるため、規制桟34がヒンジ機構47及び位置決め部材48と上端エッジ9との係合に干渉するのを防止するため、ヒンジ機構47と位置決め部材48の間の空間よりも、規制桟34はケージ蓋30の内方に配置されるようにする。ケージ蓋30は、位置決め部材48の長手方向に沿った両端に、第2の位置決め部材52を備えていてもよい。第2の位置決め部材52はケージ蓋30の長手方向に沿って位置決め部材48と整列しており、ケージ本体2の上端エッジ9がケージ蓋30の長手方向に沿ってケージ蓋30と係合するのを支援すると共に、ヒンジ機構47が回動するときのケージ蓋30のケージ本体2からの離脱を防止する。
1…動物飼育ケージ
2…ケージ本体
9…ケージ本体の上端エッジ
9c…下端
10…ケージ本体内の空間
11…上面開口部
30…ケージ蓋
31…該周枠
32…第1桟としての縦桟
33…第2桟としての横桟
34…第3桟としての規制桟
35…誘導部材
40…外周枠と嵩高部との間のケージ蓋の部分
42…嵩高部
46…引っ掛け部材
48,52…位置決め部材
47…ヒンジ機構
49…拡張空間

Claims (12)

  1. 動物飼育ケージのケージ本体の上面開口部を閉鎖可能なケージ蓋であって、外周枠と、前記外周枠内に配置された複数の第1桟及び前記複数の第1桟と略垂直に交差する複数の第2桟とより構成されるケージ蓋において、
    互いに離間して前記複数の第1桟と略平行に伸びる複数の第3桟を備え、第3桟の直径は第1桟の直径よりも大きく、ケージ本体の上面開口部をケージ蓋で閉鎖したときに、第3桟がケージ本体内の空間に収容され、ケージ本体に対するケージ蓋の水平方向の動きが規制されることを特徴とするケージ蓋。
  2. 前記複数の第3桟の各々と、最も近い外周枠の一辺との間の距離は0.5cm〜5cmであることを特徴とする請求項1に記載のケージ蓋。
  3. 前記複数の第2桟と平行な外周枠の2辺の各々に、断面略L字型の誘導部材が取り付けられ、前記誘導部材はケージ蓋における前記第3桟と同じ側に位置すると共に、前記誘導部材が取り付けられた外周枠の辺と略平行に伸びることを特徴とする請求項1又は2に記載のケージ蓋。
  4. 互いに離間して伸びる2つの第3桟の間に、動物用の拡張空間を区画形成する嵩高部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケージ蓋。
  5. 前記嵩高部は拡張空間を区画形成し、外周枠と嵩高部との間のケージ蓋の部分は平面状であることを特徴とする請求項4に記載のケージ蓋。
  6. 前記複数の第1桟と平行な外周枠の一辺に、ケージ蓋をケージ本体に対して回動させるヒンジ機構が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載のケージ蓋。
  7. 前記外周枠の一辺に対向する外周枠の一辺に、ケージ蓋をケージ本体に固定するための引っ掛け部材が取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のケージ蓋。
  8. ヒンジ機構より内方に、第3桟と略平行に伸びる断面L字型の位置決め部材が配置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のケージ蓋。
  9. 上面開口部を有するケージ本体と、請求項1〜8のいずれか一項に記載のケージ蓋とを備えたことを特徴とする動物飼育ケージ。
  10. 上面開口部を有するケージ本体と、請求項1又は2に記載のケージ蓋とを備えた動物飼育ケージであって、
    前記複数の第2桟と略平行な外周枠の2辺の各々に、略L字型の誘導部材が取り付けられ、前記誘導部材はケージ蓋における前記第3桟と同じ側に位置すると共に、前記誘導部材が取り付けられた外周枠の辺と略平行に伸び、複数の第1桟及び複数の第2桟とより構成されるケージ蓋の部分と誘導部材との間にケージ本体の上端エッジが配置され、
    前記ケージ蓋は誘導部材に沿って前記複数の第2桟と略平行な方向にスライド移動可能であることを特徴とする動物飼育ケージ。
  11. 上面開口部を有するケージ本体と、請求項4に記載のケージ蓋とを備えた動物飼育ケージであって、
    ケージ本体の上面開口部をケージ蓋で閉鎖したときの、前記嵩高部の上部とケージ本体の底面との間の距離が、動物が後ろ足で立ち上がっても、動物の頭が嵩高部の上部につかない距離であることを特徴とする動物飼育ケージ。
  12. 動物飼育ケージに餌入れが取り付けられており、ケージ本体の上面開口部をケージ蓋で閉鎖したときの餌入れとケージ蓋との間の距離が、動物の侵入を防止する大きさである請求項9〜11のいずれか一項に記載の動物飼育ケージ。
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