JP3205263U - コンパクト植生壁構造 - Google Patents

Abstract

【課題】分解が容易な植栽機能を提供するコンパクト植生壁を形成するコンパクト植生壁構造を提供する。【解決手段】コンパクト植生壁構造は多数の水平サポート部材１０、多数の縦方向サポート部材２０、多数の搭載容器３０を有する。水平サポート部材１０及び縦方向サポート部材２０は螺固部材Ｔにより結合され、垂直面を備えるサポートフレームを形成し、縦方向サポート部材２０は多数の開口を有し、各開口は水平辺縁に向かう切口を有し、鉤部を形成する。搭載容器３０は連続してつながる第一水平面、縦方向面、第二水平面及び斜面を有する。第一水平面及び第二水平面の屈曲方向は反対で、斜面は外へと斜め上に屈曲する。搭載容器３０は多数の網目を備え、縦方向サポート部材２０の鉤部を嵌め入れ、これにより搭載容器３０は縦方向サポート部材２０上に水平に掛けられ、しかも第二水平面には植栽容器４０を搭載できる。【選択図】図１

Description

本考案はコンパクト植生壁構造に関し、特に縦方向サポート部材の鉤部を利用し、搭載容器の網目に嵌め入れて水平に設置し、植栽容器を搭載し、植栽機能を提供するコンパクト植生壁構造に関する。

植物は、二酸化炭素を吸収する機能を備え、同時に緑陰を作る機能をも備えるため、環境温度を低下させることができる。よって、適当な植物の栽培は、省エネ、二酸化炭素削減にとって最良の手段であり、廃棄物を発生しないため環境にも優しいという利点がある。また、建築物付近に栽培する樹木或いはつる性植物などの植栽は、室内温度を低下させる調節機能を備えている。

しかし、一般に都市の土地には限界があり、大量の植物を栽培することはできない。そのため、直立式の植生壁が開発された。それは、垂直の壁に植物を植えることで、使用効率を高め、特に屋外或いは室内の壁面として使用することで、緑化、美化の効果を達成するものである。

従来の構造はスチールフレームにより構成される直垂面に、多数の凹部を形成し、それに植栽容器を収容して、植物を栽培するものである。けれども、植栽壁は実体壁に固定し、独立して使用できず、しかも回収して再利用することができない。よって、架設工程のコストが高く、消耗材量が多く、産業利用性が低い。

本考案の目的は、縦方向サポート部材の鉤部を利用し、拡張網を屈曲させて形成した搭載容器を掛け、こうして植栽用培養容器を設置する。

上述の目的を達成するため、本考案によるコンパクト植生壁構造は、多数の水平サポート部材、多数の縦方向サポート部材及び多数の搭載容器を有する。該水平サポート部材及び該縦方向サポート部材は、螺固部材により結合され、垂直面を備えるサポートフレームを形成する。該縦方向サポート部材は、多数の開口を有し、該各開口は、水平辺縁に向かう切口を有し、鉤部を形成する。該搭載容器は、連続してつながる第一水平面、縦方向面、第二水平面及び斜面を有する。該第一水平面及び該第二水平面の屈曲方向は反対で、該斜面は、外へと斜め上に屈曲する。該搭載容器は、多数の網目を備え、該縦方向サポート部材の鉤部を嵌め入れ、連結する。

本考案によるコンパクト植生壁構造において、該第二水平面には載植物を植える植栽容器を搭載でき、こうして植栽機能を提供できるコンパクト植生壁を形成する。また、本考案は螺固部材を使用しなくとも、縦方向サポート部材と搭載容器を直接連結できるため、該搭載容器を持ち上げ、該第一水平面の網目を、該縦方向サポート部材の鉤部から離脱させて分離することができる。こうして、メンテナンス、修理、利用の利便性とフレキシブル性を高めることができる。

本考案は、縦方向サポート部材の鉤部を利用し、拡張網を屈曲させて形成した搭載容器を掛け、こうして植栽用培養容器を設置し、従来の技術に存在する問題を解決できる。

本考案によるコンパクト植生壁構造の模式図である。 本考案による縦方向サポート部材の模式図である。 本考案の別種の実施形態による縦方向サポート部材の模式図である。 本考案による縦方向サポート部材と搭載容器との間の詳細な連結方式の模式図である。 本考案による搭載容器の模式図である。

以下に本考案の技術内容、構造特徴、達成する目的及び作用効果について、例を挙げ並びに図面を組み合わせて詳細に説明する。

図１は、本考案コンパクト植生壁構造の模式図である。図１に示す通り、本考案のコンパクト植生壁構造は、水平配置の多数の水平サポート部材１０、縦方向配置の多数の縦方向サポート部材２０及び多数の搭載容器３０を有する。
各水平サポート部材１０及び各縦方向サポート部材２０は、多数の螺固部材Ｔにより、相互に結合され、垂直面を備えるサポートフレームが形成される。各搭載容器３０は、多数の網目を有する金属網状物により構成され、相互に対応する縦方向サポート部材２０上に掛けて設置し、植物を栽培することができる。こうして、本考案は植生壁機能を提供することができる。螺固部材Ｔは、ネジである。

図１に示す実施形態は、二個の水平サポート部材１０、二個の縦方向サポート部材２０、二個の搭載容器３０を開示するが、これは本考案の特徴を説明するための例示に過ぎず、本考案の範囲を限定するものではない。
本考案は、本質的に、二個以上の水平サポート部材１０、縦方向サポート部材２０及び搭載容器３０を有することができる。

水平サポート部材１０は、Ｌ形の細長い金属板で、多数の孔を有する。好ましくは、水平サポート部材１０は、角鋼、山形鋼、或いは亜鉛被覆を備える角鋼、山形鋼である。

図２に示す通り、縦方向サポート部材２０は、角鋼、山形鋼、或いは亜鉛被覆を備える角鋼、山形鋼により構成されるＬ形の細長い金属板である。縦方向サポート部材２０の一面は、多数の開口２１を有し、縦方向サポート部材２０の反対の一面は、多数の孔２３を有する。
特に、各開口２１は、水平辺縁に向かう切口２１ａを有し、こうして上向きの鉤部２１ｂを形成する。しかも、鉤部２１ｂは、幅Ｄを有し、孔２３には、図１に示す螺固部材Ｔが通して設置される。

別種の実施形態では、図３に示すように、縦方向サポート部材２０は、多数の開口２１のみを有する。

図４により、本考案縦方向サポート部材と搭載容器との間の連結の技術特徴について説明する。図４に示すように、搭載容器３０は、屈曲して形成され、しかも連続して続く第一水平面３１、縦方向面３３、第二水平面３５及び斜面３７を有する。
第一水平面３１は水平方向に配置され、縦方向面３３は垂直方向に配置され、第二水平面３５は水平方向で、斜面３７は上向きに傾斜する。

具体的には、第一水平面３１及び第二水平面３５の屈曲方向は反対である。例えば図４中では、第一水平面３１は、縦方向面３３に対して左側へと屈曲し、第二水平面３５は、於縦方向面３３に対して右側へと屈曲し、しかも斜面３７は、縦方向面３３に対して外へと斜め上に屈曲する。
第二水平面３５は、植物を植える少なくとも一個の植栽容器４０を搭載することができる。例えば、植栽容器４０は、不織布、プラスチック、金属、陶器により構成される盆状物で、培養土、培養液（水耕栽培に用いる）及び植物を収容することができる。

好ましくは、搭載容器３０は、拡張網により構成されるため、多数の網目３１ａを有する。図５に示す通り、網目３１ａは、水平幅Ｗ及び縦方向長さＬを有する。
特に、搭載容器３０の網目３１ａの大きさは、縦方向サポート部材２０の鉤部２１ｂの幅Ｄに対応し（図２及び図３参照）、これにより縦方向サポート部材２０の鉤部２１ｂは、搭載容器３０の網目３１ａに嵌め入れられる。
具体的には、網目３１ａの水平幅Ｗ及び／或いは縦方向長さＬは、鉤部２１ｂの幅Ｄより大きくなければならない。これにより、固定機能を提供し、搭載容器３０を、縦方向サポート部材２０に固定し、各搭載容器３０は相互に平行に縦方向サポート部材２０上に水平に掛けられる。

図４に示す網目３１ａ及び鉤部２１ｂの大きさは、実際の大きさに基づき図示したものではなく、相互の連結関係を表示するに過ぎない。また、鉤部２１ｂは網目３１ａに嵌め入れて連結し、搭載容器３０を縦方向サポート部材２０上に掛けて設置する目的を達成する。

上記を総合すると、本考案は、搭載容器の第二水平面を利用し植栽容器を搭載し、植栽機能を提供する。しかも、搭載容器そのものが網目を有するため、透水性を備え、透水性を備える植栽容器を使用し、過多の水分を下方へと次の層の第二水平面に流し、水分を下層の第二水平面上の植栽容器に提供することができる。こうして、第二水平面に水が溜まることがないため、蚊の発生を回避でき、環境を衛生的に保て、また水資源を無駄なく利用することで、経済効果を高めることができる。

本考案のもう一つの特徴は、縦方向サポート部材の鉤部を利用し、搭載容器の第一水平面の網目に引っ掛け、縦方向サポート部材と搭載容器を連結することができる。
特に、一切の螺固部材を使用しないため、取り外し可能な連結で、また搭載容器を直接持ち上げることができ、これにより第一水平面の網目は、縦方向サポート部材の鉤部から離脱し分離することができる。
よって、本考案の縦方向サポート部材と搭載容器とは、連結と分解が非常に簡単で、メンテナンスや修理に便利であるため、使用上の利便性及びフレキシブル性を高めることができる。

本考案は確実に予期された作用効果と目的を達成し、並びにこの技術に習熟した者がこれをもとに実施できるほどに詳細に説明されたが、以上は本考案の好ましい実施例の説明に過ぎず、並びに本考案を限定するものではなく、本考案に提示の精神より逸脱せずに完成されるその他の同等の効果の修飾或いは置換は、いずれも本考案の権利請求範囲内に属する。

１０ 水平サポート部材
２０ 縦方向サポート部材
２１ 開口
２１ａ 切口
２１ｂ 鉤部
２３ 孔
３０ 搭載容器
３１ 第一水平面
３１ａ 網目
３３ 縦方向面
３５ 第二水平面
３７ 斜面
４０ 植栽容器
Ｄ 幅
Ｌ 縦方向長さ
Ｔ 螺固部材
Ｗ 水平幅

Claims (3)

1. コンパクト植生壁構造であって、多数の水平サポート部材、多数の縦方向サポート部材、多数の搭載容器を有し、
   前記多数の水平サポート部材は、水平に配置し、しかも前記各水平サポート部材は、多数の孔を有するＬ形の細長い金属板で、
   前記多数の縦方向サポート部材は、縦方向に配置し、しかも前記各縦方向サポート部材は、Ｌ形の細長い金属板で、前記縦方向サポート部材の少なくとも一個の面は、多数の開口を有し、前記各開口は、水平辺縁に向かう切口を有し、上向きの鉤部を形成し、前記鉤部は、幅を有し、
   前記各水平サポート部材及び前記各縦方向サポート部材は、多数の螺固部材により、前記各水平サポート部材の孔及び前記縦方向サポート部材の開口に通して設置され、相互に結合して、垂直面を備えるサポートフレームを構成し、
   前記多数の搭載容器は、多数の網目を有する金属網状物により構成され、前記各搭載容器は、屈曲して形成され、しかも連続して続く第一水平面、縦方向面、第二水平面及び斜面を有し、前記斜面は上向きに傾斜し、しかも前記第一水平面及び前記第二水平面の屈曲方向は反対で、前記第二水平面は、少なくとも一個の植栽容器を搭載し、前記第一水平面の網目には、前記縦方向サポート部材の鉤部を嵌め入れ、これにより前記各搭載容器は、相互に平行に、前記各縦方向サポート部材に水平に掛けられ、設置されることを特徴とするコンパクト植生壁構造。
2. 前記搭載容器は、拡張網により構成され、
   前記搭載容器の網目は、水平幅及び縦方向長さを備え、しかも前記網目の水平幅及び／或いは縦方向長さは、前記縦方向サポート部材の鉤部の幅より大きい必要があることを特徴とする請求項１に記載のコンパクト植生壁構造。
3. 前記螺固部材は、ネジであることを特徴とする請求項１に記載のコンパクト植生壁構造。

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