JP3205171B2 - データ送信処理プログラム実行方法 - Google Patents
データ送信処理プログラム実行方法Info
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- JP3205171B2 JP3205171B2 JP07837094A JP7837094A JP3205171B2 JP 3205171 B2 JP3205171 B2 JP 3205171B2 JP 07837094 A JP07837094 A JP 07837094A JP 7837094 A JP7837094 A JP 7837094A JP 3205171 B2 JP3205171 B2 JP 3205171B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機システムに係
り、特に、周辺装置とCPU間の転送が主記憶装置とキ
ャッシュメモリ間の転送と競合するのを抑止し、CPU
による命令実行処理とIOP(input output processo
r)やDMA(dirrect memory access)による周辺装置
とのデータ転送動作をパイプライン的に実施するのに好
適なキャッシュメモリ常駐化機能を有するデータ処理装
置およびそれを用いたプログラム実行方法に関する。
り、特に、周辺装置とCPU間の転送が主記憶装置とキ
ャッシュメモリ間の転送と競合するのを抑止し、CPU
による命令実行処理とIOP(input output processo
r)やDMA(dirrect memory access)による周辺装置
とのデータ転送動作をパイプライン的に実施するのに好
適なキャッシュメモリ常駐化機能を有するデータ処理装
置およびそれを用いたプログラム実行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CPUの利用効率を高める工夫の一つと
して、キャッシュのヒット率を高める方法がある。例え
ば、特開平5−189307 号公報では、キャッシング方法自
体は一般にリースト・リーセント・ユーズド(LRU)
法と呼ばれている方法を基本とするが、一般のLRU法
に加えてプログラム毎にキャッシュのミスヒット率を調
べ、一定以上のミスヒット率であれば、以降のプログラ
ムの実行にはキャッシングを実施しない事により、その
分のキャッシング頻度を低下させるとともに、プログラ
ムの実行で消費されるはずであった、キャッシュメモリ
上の領域をある一定以上のキャッシュヒット率を有する
であろう他のプログラム用に使用する事により、システ
ム全体のCPUの性能を向上している。
して、キャッシュのヒット率を高める方法がある。例え
ば、特開平5−189307 号公報では、キャッシング方法自
体は一般にリースト・リーセント・ユーズド(LRU)
法と呼ばれている方法を基本とするが、一般のLRU法
に加えてプログラム毎にキャッシュのミスヒット率を調
べ、一定以上のミスヒット率であれば、以降のプログラ
ムの実行にはキャッシングを実施しない事により、その
分のキャッシング頻度を低下させるとともに、プログラ
ムの実行で消費されるはずであった、キャッシュメモリ
上の領域をある一定以上のキャッシュヒット率を有する
であろう他のプログラム用に使用する事により、システ
ム全体のCPUの性能を向上している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の方法
は、リソースの競合に起因したキャッシング動作そのも
のの遅延によるCPUの性能の悪化に関して考慮されて
いない。例えば、キャッシング動作で使用するデータ転
送機構と、これとは非同期に実施されるCPUと周辺装
置とのデータ転送に使用される機構とが共用物であった
り、転送機構自体は異なっていても転送経路は同一のバ
ス(Bus)を用いて転送すると言った場合に、両者の転
送要求が同時に発生した場合には転送機構自体やBus
で競合が発生し、キャッシング動作そのものが遅延し、
その間、命令の実行が停止しCPUの性能を悪化させる
問題がある。具体的には、ディスク(DISK)装置へ
の入出力時やLAN接続装置へのデータ通信においてパ
イプライン的に次々とブロックまたはパケットを処理す
る場合に、IOPやDMAによるデータ転送動作とCP
Uが命令を実行するのに必要なキャッシング動作が競合
し、命令の実行が遅延しCPUの性能を悪化させる。
は、リソースの競合に起因したキャッシング動作そのも
のの遅延によるCPUの性能の悪化に関して考慮されて
いない。例えば、キャッシング動作で使用するデータ転
送機構と、これとは非同期に実施されるCPUと周辺装
置とのデータ転送に使用される機構とが共用物であった
り、転送機構自体は異なっていても転送経路は同一のバ
ス(Bus)を用いて転送すると言った場合に、両者の転
送要求が同時に発生した場合には転送機構自体やBus
で競合が発生し、キャッシング動作そのものが遅延し、
その間、命令の実行が停止しCPUの性能を悪化させる
問題がある。具体的には、ディスク(DISK)装置へ
の入出力時やLAN接続装置へのデータ通信においてパ
イプライン的に次々とブロックまたはパケットを処理す
る場合に、IOPやDMAによるデータ転送動作とCP
Uが命令を実行するのに必要なキャッシング動作が競合
し、命令の実行が遅延しCPUの性能を悪化させる。
【0004】また、LRU法は使用頻度が高いデータは
キャッシュ上に常駐化されるが、その半面、使用頻度が
低いデータほどキャッシュ上に存在しないと言う定性的
な性質があり、例えば、リアルタイム処理のプロセス制
御に用いられる様な、動作頻度は稀であるが起動される
と最優先で短時間に処理を終えなければならない性質の
プログラムではプログラム自体やその処理に必要なデー
タがキャッシュ上にない場合がほとんどであり、キャッ
シング動作そのものの時間がオーバヘッドとなり、特定
の処理を優先するようなキャッシング機構がないと言う
問題がある。
キャッシュ上に常駐化されるが、その半面、使用頻度が
低いデータほどキャッシュ上に存在しないと言う定性的
な性質があり、例えば、リアルタイム処理のプロセス制
御に用いられる様な、動作頻度は稀であるが起動される
と最優先で短時間に処理を終えなければならない性質の
プログラムではプログラム自体やその処理に必要なデー
タがキャッシュ上にない場合がほとんどであり、キャッ
シング動作そのものの時間がオーバヘッドとなり、特定
の処理を優先するようなキャッシング機構がないと言う
問題がある。
【0005】本発明の目的は、上記のような従来技術の
問題を解決するためのキャッシュメモリ常駐化機能を有
するデータ処理装置を用いたデータ転送方法を提供する
ことにある。
問題を解決するためのキャッシュメモリ常駐化機能を有
するデータ処理装置を用いたデータ転送方法を提供する
ことにある。
【0006】本発明では、データ送出に先立ち、転送処
理プログラムの実行に必要なヘッダ作成領域、および転
送処理プログラム本体を予めキャッシュ装置に常駐化さ
せ、データ送出時には、DMA機構を用いたあるパケッ
トの転送と、上記キャッシュ装置に常駐化したヘッド作
成領域を用いた次のパケットの転送のためのヘッダの作
成とを並行して実行し、転送待ちのパケットが無くなる
までこれを繰り返す。
理プログラムの実行に必要なヘッダ作成領域、および転
送処理プログラム本体を予めキャッシュ装置に常駐化さ
せ、データ送出時には、DMA機構を用いたあるパケッ
トの転送と、上記キャッシュ装置に常駐化したヘッド作
成領域を用いた次のパケットの転送のためのヘッダの作
成とを並行して実行し、転送待ちのパケットが無くなる
までこれを繰り返す。
【0007】
【作用】上記の様な手段を設けて、プログラムが、その
固有の処理特性に合わせてキャッシング制御可能とする
ことにより、(1)DISK装置への入出力時やLAN
接続装置へのデータ通信でパイプライン的に次々とブロ
ックまたはパケットを処理する場合には、IOPやDM
Aによるデータ転送動作と並行して同時に実行すべき処
理部を、明示的に指定してキャッシュ上に常駐化させる
ことが可能となり、この常駐化された処理部の実行には
キャッシング動作は発生せず、IOPやDMAによるデ
ータ転送との競合が抑止でき、CPU処理性能が向上
し、さらに、CPU処理とIOPやDMAによるデータ転
送との実効的な並行処理度(両処理の重なり具合)が向
上し、処理時間の短縮が期待でき、(2)従来LRU法
を用いたキャッシング制御の問題の一つである、動作頻
度は稀であるが起動されると最優先で短時間に処理を終
えなければならない性質の特定処理部を含むようなプロ
グラムでは処理に必要なデータがキャッシュ上にない場
合がほとんどでありキャッシング動作そのものがオーバ
ヘッドとなると言う問題に対しても、このような特定の
プログラムの実行に必要なデータをキャッシュ上に常駐
化させる事が可能となり、前記のような従来の問題を解
決出来る。
固有の処理特性に合わせてキャッシング制御可能とする
ことにより、(1)DISK装置への入出力時やLAN
接続装置へのデータ通信でパイプライン的に次々とブロ
ックまたはパケットを処理する場合には、IOPやDM
Aによるデータ転送動作と並行して同時に実行すべき処
理部を、明示的に指定してキャッシュ上に常駐化させる
ことが可能となり、この常駐化された処理部の実行には
キャッシング動作は発生せず、IOPやDMAによるデ
ータ転送との競合が抑止でき、CPU処理性能が向上
し、さらに、CPU処理とIOPやDMAによるデータ転
送との実効的な並行処理度(両処理の重なり具合)が向
上し、処理時間の短縮が期待でき、(2)従来LRU法
を用いたキャッシング制御の問題の一つである、動作頻
度は稀であるが起動されると最優先で短時間に処理を終
えなければならない性質の特定処理部を含むようなプロ
グラムでは処理に必要なデータがキャッシュ上にない場
合がほとんどでありキャッシング動作そのものがオーバ
ヘッドとなると言う問題に対しても、このような特定の
プログラムの実行に必要なデータをキャッシュ上に常駐
化させる事が可能となり、前記のような従来の問題を解
決出来る。
【0008】
【実施例】図1は本発明を用いたデータ処理装置の構成
例を示し、そのデータ処理装置を用いたデータ転送方法
の実施例を図2と図3に示す。
例を示し、そのデータ処理装置を用いたデータ転送方法
の実施例を図2と図3に示す。
【0009】まず、図1のブロック図について述べる。
本発明の実施では、データ処理装置はCPU装置1,実
記憶装置30、および、DMA転送機構70がBusを
介して接続され、さらに、DMA転送機構70はLAN
ボード80を経てネットワークと接続される構成となっ
ている。実記憶装置30上には、ユーザからの要求に応
じて、ネットワークを介して他のデータ処理装置との間
でデータのやり取りを実施する転送処理プログラム50
0がある。
本発明の実施では、データ処理装置はCPU装置1,実
記憶装置30、および、DMA転送機構70がBusを
介して接続され、さらに、DMA転送機構70はLAN
ボード80を経てネットワークと接続される構成となっ
ている。実記憶装置30上には、ユーザからの要求に応
じて、ネットワークを介して他のデータ処理装置との間
でデータのやり取りを実施する転送処理プログラム50
0がある。
【0010】CPU装置1は、転送処理プログラム50
0などのプログラムが発行する命令を実行する命令実行
制御回路100と命令実行時の実記憶アクセスを高速化
するためのキャッシュ装置200と、さらに、キャッシ
ュ装置200と実記憶30間でデータを転送するための
回路として実記憶アクセス制御回路20,転送制御回路
40とで構成されている。さらに、本発明の特徴は、キ
ャッシュ装置200のキャッシング制御回路はキャッシ
ュ上へのデータの常駐化を実施する常駐化回路300と
常駐化解除を実施する常駐化解除回路400とを持って
いる。また、命令実行制御回路100にはこのキャッシ
ュ常駐化を制御する転送制御回路5が設けられている。
なお、図1で太い線で示す部分が本発明で新たに設けら
れたものである。
0などのプログラムが発行する命令を実行する命令実行
制御回路100と命令実行時の実記憶アクセスを高速化
するためのキャッシュ装置200と、さらに、キャッシ
ュ装置200と実記憶30間でデータを転送するための
回路として実記憶アクセス制御回路20,転送制御回路
40とで構成されている。さらに、本発明の特徴は、キ
ャッシュ装置200のキャッシング制御回路はキャッシ
ュ上へのデータの常駐化を実施する常駐化回路300と
常駐化解除を実施する常駐化解除回路400とを持って
いる。また、命令実行制御回路100にはこのキャッシ
ュ常駐化を制御する転送制御回路5が設けられている。
なお、図1で太い線で示す部分が本発明で新たに設けら
れたものである。
【0011】本発明では、プログラムからのキャッシュ
常駐化/解除の実施を可能とするために、以下の2種の
命令を設ける。
常駐化/解除の実施を可能とするために、以下の2種の
命令を設ける。
【0012】(1)cache−FIX命令 命令形式:cache−FIX R1,R2(R1,R2は汎
用レジスタ) 機能 :R1で指定されたアドレスからR2で指定さ
れた大きさの領域に含まれるデータをキャッシュ装置上
に常駐化する。
用レジスタ) 機能 :R1で指定されたアドレスからR2で指定さ
れた大きさの領域に含まれるデータをキャッシュ装置上
に常駐化する。
【0013】(2)cache−FREE命令 命令形式:cache−FREE R1,R2(R1,R2は
汎用レジスタ) 機能 :cache−FIXに対応してキャッシュ常
駐化を解除する。
汎用レジスタ) 機能 :cache−FIXに対応してキャッシュ常
駐化を解除する。
【0014】上記の命令によるキャッシュ常駐化の動作
を説明する前に、一般的な方式による命令実行とその命
令の実行に伴うキャッシング動作をまず述べる。プログ
ラムから命令が発行されると、図1に示す様に、命令レ
ジスタ10を介して命令実行制御回路100に渡され実
行される。命令実行制御回路100では、まず、命令判
別回路110にて命令が何であるかが判別され、その命
令種別に従ってオペランド解析回路120で、命令のオ
ペランドが解析され、オペランドで指定された領域のア
ドレスがキャッシュ装置上のヒット/ミスヒット判定回
路210に渡されて、命令の実行に必要なデータがキャ
ッシュメモリ230上に有るか否かのチェックが行われ
る。ヒット/ミスヒット判定回路210では、キャッシ
ュメモリ230の状況を管理する管理タグ220を検索
し、指定された領域に対応するデータがキャッシュメモ
リ230上に有るか否かのチェックが行われる。以下で
は本チェックによりキャッシュ上に有ると判断された場
合をキャッシュヒットと呼び、存在しなかった場合をキ
ャッシュミスヒットと呼ぶ。
を説明する前に、一般的な方式による命令実行とその命
令の実行に伴うキャッシング動作をまず述べる。プログ
ラムから命令が発行されると、図1に示す様に、命令レ
ジスタ10を介して命令実行制御回路100に渡され実
行される。命令実行制御回路100では、まず、命令判
別回路110にて命令が何であるかが判別され、その命
令種別に従ってオペランド解析回路120で、命令のオ
ペランドが解析され、オペランドで指定された領域のア
ドレスがキャッシュ装置上のヒット/ミスヒット判定回
路210に渡されて、命令の実行に必要なデータがキャ
ッシュメモリ230上に有るか否かのチェックが行われ
る。ヒット/ミスヒット判定回路210では、キャッシ
ュメモリ230の状況を管理する管理タグ220を検索
し、指定された領域に対応するデータがキャッシュメモ
リ230上に有るか否かのチェックが行われる。以下で
は本チェックによりキャッシュ上に有ると判断された場
合をキャッシュヒットと呼び、存在しなかった場合をキ
ャッシュミスヒットと呼ぶ。
【0015】次に、この判断結果により、キャッシュミ
スヒットの場合には、主記憶30上のオペランドで指定
されたデータを、主記憶転送要求回路140,実記憶制
御回路20、および転送制御回路40を用いて、キャッ
シュ上に転送した後、次に演算回路160で命令が実行
され、キャッシュヒットの場合には、主記憶30をアク
セスする事無しに、キャッシュ上のデータを用いて、即
座に演算回路160で命令が実行される。
スヒットの場合には、主記憶30上のオペランドで指定
されたデータを、主記憶転送要求回路140,実記憶制
御回路20、および転送制御回路40を用いて、キャッ
シュ上に転送した後、次に演算回路160で命令が実行
され、キャッシュヒットの場合には、主記憶30をアク
セスする事無しに、キャッシュ上のデータを用いて、即
座に演算回路160で命令が実行される。
【0016】以上が従来命令の従来キャッシュを用いた
命令の処理概要であり、本実施例においても、cache−
FIX命令とcache−FREE命令以外の従来命令は上
述のように実行される。
命令の処理概要であり、本実施例においても、cache−
FIX命令とcache−FREE命令以外の従来命令は上
述のように実行される。
【0017】次に、2種のキャッシュ制御命令の内、ま
ず、キャッシュ常駐化を実施する「cache−FIX R
1,R2」の動作を説明する。
ず、キャッシュ常駐化を実施する「cache−FIX R
1,R2」の動作を説明する。
【0018】例えば、「cache−FIX R1,R2命
令」が転送処理プログラム500から発行されると、従
来命令と同様に、命令レジスタ10を介して、命令判別
回路110に渡され、命令判別回路110で命令が何で
あるかが判別される。この時、cache−FIX 命令であ
れば、FIX信号3がオン(on)する、次にオペラン
ド解析回路120で、cache−FIX 命令のオペランド
であるR1,R2が解析され、従来命令の場合と同様に
オペランドで指定された領域がキャッシュ上に有るか否
かのチェックが行われる。
令」が転送処理プログラム500から発行されると、従
来命令と同様に、命令レジスタ10を介して、命令判別
回路110に渡され、命令判別回路110で命令が何で
あるかが判別される。この時、cache−FIX 命令であ
れば、FIX信号3がオン(on)する、次にオペラン
ド解析回路120で、cache−FIX 命令のオペランド
であるR1,R2が解析され、従来命令の場合と同様に
オペランドで指定された領域がキャッシュ上に有るか否
かのチェックが行われる。
【0019】もし、キャッシュミスヒット(キャッシュ
上にデータが無い場合)であれば、信号125がオフ
(off)となり、これを反転した信号により記憶転送
要求回路140が起動され(FREE信号3はcache−F
REE命令の時のみon)、以降のキャシュへのデータ
転送は、従来命令の場合と同様にして、主記憶転送要求
回路140が指示して、cache−FIX R1,R2命令
のオペランドで指定された主記憶30上のデータをキャ
ッシュメモリ230に転送する。転送完了すると記憶転
送要求回路140から完了信号141がonされ、これ
とFIX命令信号3がAND133されて、OR134
を経て常駐化/解除信号136がonされる。また、こ
の時AND131により演算実行回路160の起動が抑
止される、これは、cache−FIX 命令の場合にはキャ
ッシング動作のみを実施すれば良く、実質的な演算は伴
わないためである。
上にデータが無い場合)であれば、信号125がオフ
(off)となり、これを反転した信号により記憶転送
要求回路140が起動され(FREE信号3はcache−F
REE命令の時のみon)、以降のキャシュへのデータ
転送は、従来命令の場合と同様にして、主記憶転送要求
回路140が指示して、cache−FIX R1,R2命令
のオペランドで指定された主記憶30上のデータをキャ
ッシュメモリ230に転送する。転送完了すると記憶転
送要求回路140から完了信号141がonされ、これ
とFIX命令信号3がAND133されて、OR134
を経て常駐化/解除信号136がonされる。また、こ
の時AND131により演算実行回路160の起動が抑
止される、これは、cache−FIX 命令の場合にはキャ
ッシング動作のみを実施すれば良く、実質的な演算は伴
わないためである。
【0020】次に、この常駐化/解除信号136はキャ
ッシュ装置200のキャッシング制御回路50に、FI
X信号3と共に渡され(この二つの信号により常駐化信
号と判断される)、常駐化回路300が管理タグ220
上のキャッシュ転送データに対応するエントリ(図示せ
ず)に設けられた常駐化ビット(図示せず)をonする
事により当該データが常駐化されたことを記憶する。こ
のビットの使い方は後述する。
ッシュ装置200のキャッシング制御回路50に、FI
X信号3と共に渡され(この二つの信号により常駐化信
号と判断される)、常駐化回路300が管理タグ220
上のキャッシュ転送データに対応するエントリ(図示せ
ず)に設けられた常駐化ビット(図示せず)をonする
事により当該データが常駐化されたことを記憶する。こ
のビットの使い方は後述する。
【0021】cache−FIX 命令のオペランドで指定さ
れた全領域を処理するために、常駐化信号136は繰り
返し回路150も起動する、これは、一般的にキャッシ
ング単位(実記憶30とキャッシュメモリ230間での
1回当たりの転送データ量)がそのデータ処理装置のア
ーキテクチャとして固定的に定められており、本実施例
ではキャッシング転送に関する仕掛け自体は従来回路を
用いる事とし、これを繰り返し実施することにより、ca
che−FIX 命令のオペランドで指定された全領域を処
理する方式を採った、このための繰り返し制御のため繰
り返し回路150が設けられている。一方、前記のオペ
ランドで指定された領域がキャッシュ上に有るか否かの
チェックの結果、キャッシュヒット(キャッシュ上にデ
ータが有る場合)であれば、信号125がonとなる。
れた全領域を処理するために、常駐化信号136は繰り
返し回路150も起動する、これは、一般的にキャッシ
ング単位(実記憶30とキャッシュメモリ230間での
1回当たりの転送データ量)がそのデータ処理装置のア
ーキテクチャとして固定的に定められており、本実施例
ではキャッシング転送に関する仕掛け自体は従来回路を
用いる事とし、これを繰り返し実施することにより、ca
che−FIX 命令のオペランドで指定された全領域を処
理する方式を採った、このための繰り返し制御のため繰
り返し回路150が設けられている。一方、前記のオペ
ランドで指定された領域がキャッシュ上に有るか否かの
チェックの結果、キャッシュヒット(キャッシュ上にデ
ータが有る場合)であれば、信号125がonとなる。
【0022】この信号125により、前述した従来命令
では、演算実行回路160が起動され、命令の実行が行
われたが、cache−FIX 命令の場合には実質的な演算
は必要なく、演算実行回路160の起動をアンド(AN
D)130で抑止し、AND135で常駐化/解除信号
136をonすることで、キャッシュミスヒットの場合
と同様に管理タグ220上のキャッシュヒットしたデー
タに対応するエントリ(図示せず)上の常駐化ビットを
onし、繰り返し回路150を起動する。
では、演算実行回路160が起動され、命令の実行が行
われたが、cache−FIX 命令の場合には実質的な演算
は必要なく、演算実行回路160の起動をアンド(AN
D)130で抑止し、AND135で常駐化/解除信号
136をonすることで、キャッシュミスヒットの場合
と同様に管理タグ220上のキャッシュヒットしたデー
タに対応するエントリ(図示せず)上の常駐化ビットを
onし、繰り返し回路150を起動する。
【0023】本実施例では、cache−FIX 命令のオペ
ランドで指定された全領域の常駐化を、アーキテクチャ
として固定的に定められているキャッシング単位毎に、
キャッシュヒットかミスヒットかを判断し、繰り返し処
理する事により実現している。
ランドで指定された全領域の常駐化を、アーキテクチャ
として固定的に定められているキャッシング単位毎に、
キャッシュヒットかミスヒットかを判断し、繰り返し処
理する事により実現している。
【0024】次に、キャッシュ装置上の入れ替え回路5
1を説明する。本実施例のキャッシュ装置200上のキ
ャッシング制御回路50では、新たなデータをキャッシ
ュメモリ230にキャッシングする場合に、キャッシュ
メモリ230に新たなデータを格納するための空き領域
が無い場合には、一般的にLRUと呼ばれている方式を
用いて、最も使われない可能性の高いデータを選択し、
これをキャシュメモリ230から追い出し、新たなデー
タと入れ替える方式を基本とする。この入れ替えのため
の仕掛けが入れ替え回路51である。
1を説明する。本実施例のキャッシュ装置200上のキ
ャッシング制御回路50では、新たなデータをキャッシ
ュメモリ230にキャッシングする場合に、キャッシュ
メモリ230に新たなデータを格納するための空き領域
が無い場合には、一般的にLRUと呼ばれている方式を
用いて、最も使われない可能性の高いデータを選択し、
これをキャシュメモリ230から追い出し、新たなデー
タと入れ替える方式を基本とする。この入れ替えのため
の仕掛けが入れ替え回路51である。
【0025】入れ替え回路51上の常駐化回路300
は、キャッシュメモリ230上のLRU方式によるデータ
の入れ替え時に、管理タグ220を検査してcache−F
IX 命令により前記常駐化ビットがonされている領
域を、入れ替えのための追い出し対象領域から外す回路
である(この回路は、例えばLRUによる判断結果と管
理タグ220上の常駐化ビットを反転したものをAND
すれば実現可能である)。このようにして常駐化回路3
00は前記常駐化ビットがonされている領域を、キャ
ッシュデータ入れ替え時の対象外とする事により常駐化
を実現する。
は、キャッシュメモリ230上のLRU方式によるデータ
の入れ替え時に、管理タグ220を検査してcache−F
IX 命令により前記常駐化ビットがonされている領
域を、入れ替えのための追い出し対象領域から外す回路
である(この回路は、例えばLRUによる判断結果と管
理タグ220上の常駐化ビットを反転したものをAND
すれば実現可能である)。このようにして常駐化回路3
00は前記常駐化ビットがonされている領域を、キャ
ッシュデータ入れ替え時の対象外とする事により常駐化
を実現する。
【0026】次に、キャッシュ常駐化の解除に関して説
明する。「cache−FREE R1,R2」命令がプログ
ラムから発行されると、命令レジスタ10を介して、命
令判別回路110に渡され、命令判別回路110で命令
が何であるかが判別される。この時、cache−FREE
命令であれば、FREE命令信号2がonする。次に、
オペランド解析回路120で、cache−FREE 命令の
オペランドであるR1,R2が解析され、従来命令の場
合と同様にオペランドで指定された領域がキャッシュ上
に有るか否かのチェックが行われる。この、チェック
は、これ以前のcache−FIX 命令により常駐化されて
いれば必ずキャッシュヒットとなり、キャッシュ常駐化
の解除時点で、もし、キャッシュミスヒットであれば、
不当な要求であるとして命令を異常終了させるためであ
る(この部分の異常時の処理は図示せず)。
明する。「cache−FREE R1,R2」命令がプログ
ラムから発行されると、命令レジスタ10を介して、命
令判別回路110に渡され、命令判別回路110で命令
が何であるかが判別される。この時、cache−FREE
命令であれば、FREE命令信号2がonする。次に、
オペランド解析回路120で、cache−FREE 命令の
オペランドであるR1,R2が解析され、従来命令の場
合と同様にオペランドで指定された領域がキャッシュ上
に有るか否かのチェックが行われる。この、チェック
は、これ以前のcache−FIX 命令により常駐化されて
いれば必ずキャッシュヒットとなり、キャッシュ常駐化
の解除時点で、もし、キャッシュミスヒットであれば、
不当な要求であるとして命令を異常終了させるためであ
る(この部分の異常時の処理は図示せず)。
【0027】正常時にはキャッシュヒットとなり、信号
125がonとなるが、AND130によりcache−FIX
命令の場合と同様に演算回路160は実行が抑止され
る様になっており、AND135の結果がオア(OR)
134を介して信号136をonにする。この信号13
6とFREE信号2がペアになって常駐化解除指示とな
り、キャッシュ装置200上のキャッシング制御回路5
0に渡される。
125がonとなるが、AND130によりcache−FIX
命令の場合と同様に演算回路160は実行が抑止され
る様になっており、AND135の結果がオア(OR)
134を介して信号136をonにする。この信号13
6とFREE信号2がペアになって常駐化解除指示とな
り、キャッシュ装置200上のキャッシング制御回路5
0に渡される。
【0028】キャッシング制御回路50ではこれを受
け、常駐化解除回路400が動作し、オペランド解析回
路120でキャッシュヒット/ミスヒット判定時に指定
されたアドレスに対応する管理タグ220上のエントリ
(図示せず)中の常駐化ビット(図示せず)をoffす
る事により領域の常駐化を解除する。以降、この常駐化
を解除されたデータは通常のLRU法に従ったキャッシ
ング制御対象となる。
け、常駐化解除回路400が動作し、オペランド解析回
路120でキャッシュヒット/ミスヒット判定時に指定
されたアドレスに対応する管理タグ220上のエントリ
(図示せず)中の常駐化ビット(図示せず)をoffす
る事により領域の常駐化を解除する。以降、この常駐化
を解除されたデータは通常のLRU法に従ったキャッシ
ング制御対象となる。
【0029】以上で本発明におけるキャッシュメモリへ
の常駐機能を持つデータ処理装置の説明を終える。
の常駐機能を持つデータ処理装置の説明を終える。
【0030】次に、このキャッシュメモリへの常駐機能
を利用したデータ転送方法の実施例を図2ないし図4を
用いて説明する。まず、本実施例のデータ転送では図1
に示す様に、Busに接続されたDMA転送機構70を
用いて、LANボード80にデータを転送することによ
り、ネットワーク上の他のホストへデータを送信する場
合の例と、逆に、ネットワーク上の他のホストからLA
Nボード80、DMA転送機構70を用いて、データを
受信する場合の例を述べる。
を利用したデータ転送方法の実施例を図2ないし図4を
用いて説明する。まず、本実施例のデータ転送では図1
に示す様に、Busに接続されたDMA転送機構70を
用いて、LANボード80にデータを転送することによ
り、ネットワーク上の他のホストへデータを送信する場
合の例と、逆に、ネットワーク上の他のホストからLA
Nボード80、DMA転送機構70を用いて、データを
受信する場合の例を述べる。
【0031】本実施例における転送処理プログラム50
0の動作を図2,図3に示す、図2は初期化処理と送信
動作を示し、図3は受信動作を示す。まず、図2から説
明する。転送処理プログラム500は計算機の電源投入
を契機とする計算機立ち上げ処理の一部として自動的に
起動されるか、オペレータにより起動される。起動され
ると、図2に示すステップ510および、515の初期
化処理が実施される。このステップ510では処理に必
要な作業領域を確保するための処理であり、この時にデ
ータ送受信に必要なヘッダ領域を複数個作成する。次
に、ステップ515でこのヘッダ領域と送受信処理プログ
ラム本体を、図1の説明で述べたcache−FIX命令を
発行してキャッシュメモリに常駐化する。この常駐化ス
テップ515が本方式の最大の特徴部である。
0の動作を図2,図3に示す、図2は初期化処理と送信
動作を示し、図3は受信動作を示す。まず、図2から説
明する。転送処理プログラム500は計算機の電源投入
を契機とする計算機立ち上げ処理の一部として自動的に
起動されるか、オペレータにより起動される。起動され
ると、図2に示すステップ510および、515の初期
化処理が実施される。このステップ510では処理に必
要な作業領域を確保するための処理であり、この時にデ
ータ送受信に必要なヘッダ領域を複数個作成する。次
に、ステップ515でこのヘッダ領域と送受信処理プログ
ラム本体を、図1の説明で述べたcache−FIX命令を
発行してキャッシュメモリに常駐化する。この常駐化ス
テップ515が本方式の最大の特徴部である。
【0032】初期化が終了すると、ステップ520で各
種イベントが発生するのを待つ。そして、ユーザプログ
ラムからのデータ転送要求が発生すると、ステップ52
1〜565の送信処理部が実行される。送信処理部で
は、まずステップ521でDMA転送実施中を示すフラッ
グをクリアし、ステップ525で送信待ちキューより送
信要求を1個取り出し、ステップ530で、ステップ5
15でキャッシュメモリに常駐化したヘッダ領域の一つ
にデータ送信用のヘッダを作成する。
種イベントが発生するのを待つ。そして、ユーザプログ
ラムからのデータ転送要求が発生すると、ステップ52
1〜565の送信処理部が実行される。送信処理部で
は、まずステップ521でDMA転送実施中を示すフラッ
グをクリアし、ステップ525で送信待ちキューより送
信要求を1個取り出し、ステップ530で、ステップ5
15でキャッシュメモリに常駐化したヘッダ領域の一つ
にデータ送信用のヘッダを作成する。
【0033】次に、ステップ535で既にDMA転送実
施中かどうかを調べる。最初はフラグ(FLAG)=0
をステップ521で実施した直後であり、判定条件が成
立しステップ540が実行され、ヘッダと送信データの
LANへの送信を要求するためにDMA転送機構70
(図1)を起動する。この時、DMA転送機構70の転
送完了は待たずに、ステップ545でFLAG=1を実
施し、DMA転送実施中であることを覚えておく。
施中かどうかを調べる。最初はフラグ(FLAG)=0
をステップ521で実施した直後であり、判定条件が成
立しステップ540が実行され、ヘッダと送信データの
LANへの送信を要求するためにDMA転送機構70
(図1)を起動する。この時、DMA転送機構70の転
送完了は待たずに、ステップ545でFLAG=1を実
施し、DMA転送実施中であることを覚えておく。
【0034】次にステップ550で、前記送信処理実行
中にネットワーク上の他のサイトからデータが着信して
いないかどうかを調べるため、受信イベントの発生の有
無をチェックする。受信イベントが発生している場合に
は、ステップ565でステップ540で起動したDMA
転送の完了を待ち、受信イベントを処理すべくステップ
520にもどる。
中にネットワーク上の他のサイトからデータが着信して
いないかどうかを調べるため、受信イベントの発生の有
無をチェックする。受信イベントが発生している場合に
は、ステップ565でステップ540で起動したDMA
転送の完了を待ち、受信イベントを処理すべくステップ
520にもどる。
【0035】すなわち受信イベントが発生した場合に
は、これ以前に実施した送信処理に対して他のサイトか
ら確認応答が着信した可能性があり、これを優先処理す
る事により、この確認応答に対応する先の送信処理が正
しく相手サイトに送られた事が確認出来て始めて以前に
実施した送信処理で使用されたヘッダ作成領域などのリ
ソースを他の処理要求のために再利用することが可能と
なる。このため本実施例では、リソース不足による処理
の一時停止を避けるため、この受信イベントが出来るだ
け優先して処理される様にした。
は、これ以前に実施した送信処理に対して他のサイトか
ら確認応答が着信した可能性があり、これを優先処理す
る事により、この確認応答に対応する先の送信処理が正
しく相手サイトに送られた事が確認出来て始めて以前に
実施した送信処理で使用されたヘッダ作成領域などのリ
ソースを他の処理要求のために再利用することが可能と
なる。このため本実施例では、リソース不足による処理
の一時停止を避けるため、この受信イベントが出来るだ
け優先して処理される様にした。
【0036】ステップ550で受信イベントが発生して
いない場合には、さらに別の送信要求を処理するため
に、送信待ちキューに他の要求が有るかをステップ55
5でチェックし、無い場合には前述と同様にステップ5
65,565が実行され、新たな要求が発生するのを待
つためステップ520にもどる。一方、送信待ちキュー
に他の要求が有る場合には、ステップ525に戻り、処
理を繰り返す。前述の処理と異なるのは、ステップ53
5の判定であり、今回の場合にはステップ545でFL
AG=1が実施されているためCPU処理とは非同期に
並行して実施されているDMA転送(ステップ540で
起動したもの)の完了確認のためステップ560が実行
され、DMA転送が完了していなければ、ステップ56
2を実行して完了待ち、DMA転送が完了していれば、
ステップ561に進み、DMA転送中をしめすFLAG
を0にセットする。以降は先に述べたステップ540以
降が繰り返し実行される。
いない場合には、さらに別の送信要求を処理するため
に、送信待ちキューに他の要求が有るかをステップ55
5でチェックし、無い場合には前述と同様にステップ5
65,565が実行され、新たな要求が発生するのを待
つためステップ520にもどる。一方、送信待ちキュー
に他の要求が有る場合には、ステップ525に戻り、処
理を繰り返す。前述の処理と異なるのは、ステップ53
5の判定であり、今回の場合にはステップ545でFL
AG=1が実施されているためCPU処理とは非同期に
並行して実施されているDMA転送(ステップ540で
起動したもの)の完了確認のためステップ560が実行
され、DMA転送が完了していなければ、ステップ56
2を実行して完了待ち、DMA転送が完了していれば、
ステップ561に進み、DMA転送中をしめすFLAG
を0にセットする。以降は先に述べたステップ540以
降が繰り返し実行される。
【0037】以上の様にして本実施例では送信処理が実
施されるが、次に、これらの送信処理に対する確認応答
の受信処理について説明する。本実施例では、ネットワ
ーク上の他のサイトから確認応答が着信した場合には、
DMA転送機構70(図1)で実記憶30(図1)上の
受信バッファーにデータが転送された後、受信通知イベ
ントが発生し、図2のステップ520にてイベントが検
知されるものとする。この受信通知イベントを検知する
と、ステップ570で受信したヘッダ部を検査し、新た
なデータパケットを受信したのか、それともACK確認
応答を受信したのかを判断する。今説明しているのはA
CK確認応答の場合であり、ステップ580が実行さ
れ、以前に送信処理したパケットの中から、ACK確認
応答に対応する応答着信待ち状態パケットを検索し、ス
テップ585では、このパケットを送信する時に使用し
たヘッダ領域やデータ領域を他の処理要求で再利用可能
とするために開放した後、ステップ590においてパケ
ットの送信要求元に送信完了を通知することにより、デ
ータの送信処理から送信完了確認処理までの一連の処理
が完了される。
施されるが、次に、これらの送信処理に対する確認応答
の受信処理について説明する。本実施例では、ネットワ
ーク上の他のサイトから確認応答が着信した場合には、
DMA転送機構70(図1)で実記憶30(図1)上の
受信バッファーにデータが転送された後、受信通知イベ
ントが発生し、図2のステップ520にてイベントが検
知されるものとする。この受信通知イベントを検知する
と、ステップ570で受信したヘッダ部を検査し、新た
なデータパケットを受信したのか、それともACK確認
応答を受信したのかを判断する。今説明しているのはA
CK確認応答の場合であり、ステップ580が実行さ
れ、以前に送信処理したパケットの中から、ACK確認
応答に対応する応答着信待ち状態パケットを検索し、ス
テップ585では、このパケットを送信する時に使用し
たヘッダ領域やデータ領域を他の処理要求で再利用可能
とするために開放した後、ステップ590においてパケ
ットの送信要求元に送信完了を通知することにより、デ
ータの送信処理から送信完了確認処理までの一連の処理
が完了される。
【0038】次に、受信処理の動作を説明する。図2の
ステップ570でデータパケットを受信したと判断した
場合には、図3に示す受信処理部が実行される。受信処
理部では、まず、受信したデータの内、ヘッダ情報のみ
をキャッシュメモリに移動するためにステップ605が
実行される。こうしておけば、以下に引き続く処理にお
いてヘッダ情報をアクセスする時にキャッシュミスが発
生することがなくなり、パケットの受信処理中に、新た
な別のデータパケットが他のサイトから着信し、これを
契機にDMA転送機構70(図1)が起動されBus3
5(図1)が占有された場合でも、キャッシュミスが発
生しないため、キャッシング転送(図1の20や40に
よる転送)機構は動作せず、キャッシング転送機構とD
MA転送機構との間でのBus競合が抑止可能となり、
Bus競合が発生した場合のキャッシング転送遅延によ
るCPUの停止が無くなり、遅延無く処理が実行可能と
なる。
ステップ570でデータパケットを受信したと判断した
場合には、図3に示す受信処理部が実行される。受信処
理部では、まず、受信したデータの内、ヘッダ情報のみ
をキャッシュメモリに移動するためにステップ605が
実行される。こうしておけば、以下に引き続く処理にお
いてヘッダ情報をアクセスする時にキャッシュミスが発
生することがなくなり、パケットの受信処理中に、新た
な別のデータパケットが他のサイトから着信し、これを
契機にDMA転送機構70(図1)が起動されBus3
5(図1)が占有された場合でも、キャッシュミスが発
生しないため、キャッシング転送(図1の20や40に
よる転送)機構は動作せず、キャッシング転送機構とD
MA転送機構との間でのBus競合が抑止可能となり、
Bus競合が発生した場合のキャッシング転送遅延によ
るCPUの停止が無くなり、遅延無く処理が実行可能と
なる。
【0039】次に、当該パケットを正しく受信した事を
送信元へ通知するために、ステップ610でACK応答
用ヘッダをキャッシュメモリに常駐化されているヘッダ
作成用領域(冒頭で説明した図1のステップ、510,
515で常駐した領域)に作成し、これをステップ61
5にて、先に述べた送信要求処理の場合と同様にDMA
転送を用いて、LANボードへ転送することにより、L
ANボードが応答を送信元サイトへ通知する。引き続く
ステップ620で、LANボードへの転送完了を待ち、
完了すると、受信先プログラムへデータが着信した事を
通知するためのイベント発生処理をステップ625で実
施し一連の受信処理が完了する。なお、ステップ625
で発生させたイベントは、オペレーティングシステム
(OS)の一部であるスケジューラにより処理され対応
するイベントを待っているユーザプログラムが起動され
る。
送信元へ通知するために、ステップ610でACK応答
用ヘッダをキャッシュメモリに常駐化されているヘッダ
作成用領域(冒頭で説明した図1のステップ、510,
515で常駐した領域)に作成し、これをステップ61
5にて、先に述べた送信要求処理の場合と同様にDMA
転送を用いて、LANボードへ転送することにより、L
ANボードが応答を送信元サイトへ通知する。引き続く
ステップ620で、LANボードへの転送完了を待ち、
完了すると、受信先プログラムへデータが着信した事を
通知するためのイベント発生処理をステップ625で実
施し一連の受信処理が完了する。なお、ステップ625
で発生させたイベントは、オペレーティングシステム
(OS)の一部であるスケジューラにより処理され対応
するイベントを待っているユーザプログラムが起動され
る。
【0040】本実施例では、転送処理プログラムの実行
に必要な、ヘッダ作成領域などのメモリリソースをキャ
ッシュ装置に常駐化したので、キャッシング転送の発生
が抑止でき、図4に示す様な、キャッシングのための転
送とパケットを送受信する際のDMA転送との間のBu
s競合の発生を抑止することが可能となり、Bus競合
のためにCPU処理が一時停止する事がなくなり、CP
U処理とDMA転送との並列実行度が向上し、データ転
送の実効性能が向上する。
に必要な、ヘッダ作成領域などのメモリリソースをキャ
ッシュ装置に常駐化したので、キャッシング転送の発生
が抑止でき、図4に示す様な、キャッシングのための転
送とパケットを送受信する際のDMA転送との間のBu
s競合の発生を抑止することが可能となり、Bus競合
のためにCPU処理が一時停止する事がなくなり、CP
U処理とDMA転送との並列実行度が向上し、データ転
送の実効性能が向上する。
【0041】以上のように、本発明では、転送処理プロ
グラムの実行に必要なヘッダ作成領域、および転送処理
プログラム自体をキャッシュ装置に予め常駐化し、また
並行動作により効率的なヘッダ作成が行われるので、転
送プログラムの実行時にキャッシング動作は発生せず、
DMA転送とキャッシング動作とのBus等の競合が抑
止でき、CPU処理とDMA転送との並列実行度が向上
してデータ転送の実効性能が向上する。
グラムの実行に必要なヘッダ作成領域、および転送処理
プログラム自体をキャッシュ装置に予め常駐化し、また
並行動作により効率的なヘッダ作成が行われるので、転
送プログラムの実行時にキャッシング動作は発生せず、
DMA転送とキャッシング動作とのBus等の競合が抑
止でき、CPU処理とDMA転送との並列実行度が向上
してデータ転送の実効性能が向上する。
【0042】
【図1】本発明の一実施例のデータ処理装置のブロック
図。
図。
【図2】本発明の一実施例のプログラム実行方法の初期
化処理と送信処理のフローチャート。
化処理と送信処理のフローチャート。
【図3】本発明の一実施例のプログラム実行方法の受信
処理のフローチャート。
処理のフローチャート。
【図4】本発明の一実施例の効果の説明図。
1…CPU装置、5…転送制御回路、30…実記憶装
置、40…転送制御回路、50…キャッシング制御回
路、70…DMA転送機構、100…命令実行制御回
路、200…キャッシュ装置、230…キャッシュメモ
リ、300…常駐化回路、400…常駐化解除回路。
置、40…転送制御回路、50…キャッシング制御回
路、70…DMA転送機構、100…命令実行制御回
路、200…キャッシュ装置、230…キャッシュメモ
リ、300…常駐化回路、400…常駐化解除回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−255944(JP,A) 特開 昭63−282545(JP,A) 特開 平4−308953(JP,A) 特開 平6−59977(JP,A) 特開 平6−19797(JP,A) 特開 平6−12363(JP,A) 特開 平5−28115(JP,A) 特開 平4−313134(JP,A) 特開 平3−268041(JP,A) 特開 平1−129342(JP,A) 特開 平1−126754(JP,A) 特開 昭63−282544(JP,A) 特開 昭63−82194(JP,A) 特開 昭54−150042(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/08 - 12/12 G06F 13/20 - 13/378 G06F 13/00 351 - 357 G06F 15/16 - 15/177
Claims (1)
- 【請求項1】ローカルエリアネットワーク(LAN)を
用いたネットワーク通信処理における送信処理プログラ
ムの実行方法であって、 (1)データ送信に先立ち、すくなくとも通信プロトコ
ルで規定された各データに付加されるヘッダを作成する
ための複数個の領域とデータ送信プログラム部とを予め
キャッシュメモリに常駐させ、 (2)データ送信時には、第n番目のパケットをDMA
機構を用いてLANボードを介してLANに送出中に、
これと並行して第(n+1)番目のパケットを転送する
ためのヘッダを、前記キャッシュメモリに常駐する前記
ヘッダを作成するための複数個の領域の内の一つの空き
領域上に作成し、 (3)次に、前記第n番目のパケットの転送の完了をチ
ェックし、完了していれば第(n+1)番目のパケット
のDMA機構を用いた送出と、第(n+2)番目のパケ
ットを転送するためのヘッダの作成を上記(2)と同様
に実行し、以降転送待ちのパケットが無くなるまで繰り
返す、 との手順を有することを特徴とする送信処理プログラム
実行方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07837094A JP3205171B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | データ送信処理プログラム実行方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07837094A JP3205171B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | データ送信処理プログラム実行方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07287669A JPH07287669A (ja) | 1995-10-31 |
JP3205171B2 true JP3205171B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=13660128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07837094A Expired - Fee Related JP3205171B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | データ送信処理プログラム実行方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3205171B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3495266B2 (ja) | 1998-11-13 | 2004-02-09 | Necエレクトロニクス株式会社 | キャッシュロック装置及びキャッシュロック方法 |
JP3812928B2 (ja) | 1999-07-14 | 2006-08-23 | 株式会社日立製作所 | 外部記憶装置及び情報処理システム |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP07837094A patent/JP3205171B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07287669A (ja) | 1995-10-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |