JP3204628U

JP3204628U - リサイクルボックス

Info

Publication number: JP3204628U
Application number: JP2016001322U
Authority: JP
Inventors: 総一郎杉村; 敬太青木; 英文黒島; 新一八並; 直成田
Original assignee: アートファクトリー玄株式会社
Priority date: 2016-03-24
Filing date: 2016-03-24
Publication date: 2016-06-09
Anticipated expiration: 2026-03-24

Abstract

【課題】空の飲料容器のみを意識的に丁寧に投入させ、その他の異物の投入を躊躇させるように仕向けることができ、また雨水の吹き込みやゴミの侵入を防止でき、衛生面や管理面で優れた効果を発揮するリサイクルボックスを提供することである。【解決手段】上端が開口している箱状の容器本体と、上記容器本体の上端外周に着脱自在に取付けた蓋とからなり、上記蓋が帽子状の蓋本体と、上記蓋本体の正面左側に斜め上方に向けて膨出させた中空なガイド部と、上記ガイド部の下側に斜め上方に向けて形成した傾斜面と、上記傾斜面に形成した投入口と、上記蓋本体の正面右側に形成された平滑面とを備えていることを特徴とするものである。【選択図】図１

Description

本考案はリサイクルボックッスに関し、特に、ペットボトル等の飲料容器の回収に適するリサイクルボックスに関する。

道路わき、公共施設、駅構内、公園など種々の場所には缶、紙パック、紙コップ、ペットボトル等の飲料容器を収容した飲料の自動販売機が配置され、その傍には飲料を飲み終わったこれらの飲料容器を回収するリサイクルボックスが置かれているのが普通である。

このリサイクルボックスは、通常、金属或いは合成樹脂製の箱型の容器であり、その容器の上部に空となった飲料容器を投入する投入口が設けられている。

このリサイクルボックスとしては、
例えば、特許文献１に開示されているように容器の上面に空となった飲料容器の投入口を設けたタイプのもの、
特許文献２に示すような、容器の正面側扉に投入口を設けたもの、
特許文献３に示すような、容器の上部の壁に勾配をつけ、そこに下向きの投入口を設けたもの、
等が開発されている。
そして、これらのリサイクルボックスでは、自動販売機等で購入した飲料を飲んだ後に、空となった容器又は若干飲み残しのある容器を投入口から容器本体内に投入して回収させるようにしている。
実開平６‐１０２０１号公報（図面参照）特開平６‐１７９５０１号公報（図面参照）特開平１０-１７１０７号公報（図面参照）

上記従来のリサイクルボックスでは、機能上特に欠陥があるわけではないが、次のような不具合の改善が望まれている。

即ち、上記各特許文献に示す従来のリサイクルボックスの投入口は投入者の目線に近い位置に形成され、あるいは目線方向に向けて空いているため、抵抗なく何でも投入したくなる気持ちになりやすく、飲料容器以外の他の異物が投入される場合が多い。

同様に、上記投入口が水平又は下向きであることにより、空き缶等の飲料容器以外の異物が投入される。

例えば、木片、紙屑、石ころ、等の異物が投入されることがしばしばある。

特に傘など長尺の物品、投入口の口径より大きな飲料容器等が投入され、投入口が詰まって回収容器として役立たないことがある。

その結果、投入口での詰まりが生じ、所定通りに飲料容器を回収できなくなる不具合が生じている。

更に、上記従来の投入口は容器の上面、容器の上部の壁あるいは扉の正面に形成されているため雨水が吹き込み、また、ゴミが混入する場合が多く、リサイクルボックスの掃除、ゴミの回収等の余分な作業が必要となる不具合もある。

また、投入口が回収容器の壁に水平又は下向きに開けられているため、空き缶等を投入するとき空き缶の開け口を下に向けて投入する場合があり、そのため空き缶投入時に空き缶に残留している飲み残し飲料が空き缶の開け口からこぼれ落ち、容器の投入口付近の内壁・外壁を汚す場合が多々ある。

そこで、本考案の目的は、空の飲料容器のみを意識的に丁寧に投入させ、その他の異物の投入を躊躇させるように仕向けることができ、また雨水の吹き込みやゴミの侵入を防止でき、衛生面や管理面で優れた効果を発揮するリサイクルボックスを提供することである。

上記の目的を達成する為、本考案の手段は、上端が開口している箱状の容器本体と、上記容器本体の上端外周に着脱自在に取付けた蓋とからなり、上記蓋が帽子状の蓋本体と、上記蓋本体の正面左側に斜め上方に向けて膨出させた中空なガイド部と、上記ガイド部の下側に斜め上方に向けて形成した傾斜面と、上記傾斜面に形成した投入口と、上記蓋本体の正面右側に形成された平滑面とを備えていることを特徴とするものである。

本考案によれば次の効果を達成できる。
Ａ）投入口を設けたガイド部が上方に向けて膨出させているから投入口の位置が分かりやすい。
Ｂ）投入口がガイド部の下側に傾斜して形成されているから空になった容器を下から上方に向けて投入し易い。
Ｃ）また、投入口がガイド部の下側に形成されている結果、この投入口は地上側に向くことになり、その為リサイクルボックスの上方からの雨水やゴミの侵入を防止でき、リサイクルボックスを衛生的に管理でき、水やゴミの廃棄等の余分な作業が不要となる。
Ｄ）同じく、投入口が地上側に向いているため、この投入口の位置は投入者の目線から外れ、気軽に空き缶、ペットボトル以外の飲料容器、飲料水の容器以外の紙屑等の廃棄物を投入しようとする気持ちを心理的に抑制できる。
Ｅ）同じく、傘、その他の長尺な廃棄物の差し込み、投入口の口径より大きな飲料容器等の押し込みが困難であるから、これらの廃棄物の投入が減少し、目詰まりを防止できる。
Ｆ）右側に平滑面が形成されているので、この部分に広告、ブランド名、投入可能な容器名、投入禁止物の表示等を標記できる。

右斜めから見た本考案の一実施の一例に係るリサイクルボックスの斜視図である。同じく左斜めから見たリサイクルボックスの斜視図である。同じくリサイクルボックスの正面図である。同じくリサイクルボックスの右側面図である。同じくリサイクルボックスの平面図である。同じくリサイクルボックスの縦断側面図である。同じく空のペットボトルを投入した状態の縦断側面図である。

以下本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。

各図は本考案の一実施の一例に係わるリサイクルボックスを示す。

このリサイクルボックッスは、空き缶、ペットボトル等の飲料容器の回収に適するが、その他の廃棄物を回収するゴミ箱としても使用可能である。

このリサイクルボックスは、公知のように、通常道路わき、公共施設、駅構内、公園など種々の場所に設置された缶、ペットボトル等の飲料容器を収容した飲料の自動販売機の傍に配置され、飲料を飲み終わったこれらの飲料容器を回収するものである。

リサイクルボックスＢは、図１、図６に示すように、上端が開口している箱状の容器本体１と、容器本体１の上端外周の環状引っ掛け部９に環状の係止部１０を介して着脱自在に取付けた蓋２とから構成されている。
容器本体１は図示のように中空な四角柱体状でも良く、又は円筒状でも良く、底の下面に脚１１が設けられている。

蓋２は上方に盛り上がった中空な帽子状の蓋本体３と、蓋本体３の正面左側に斜め上方に向けて膨出させた中空なガイド部４と、ガイド部４の下側に斜め上方に向けて形成した傾斜面５と、傾斜面５に形成した投入口６と、蓋本体３の正面右側に形成された平滑面８とを備えている。

傾斜面５の角度は図４に示すように基準面Ｓから下方（矢印方向）に３５度から４５度の範囲内に設定されている。

平滑面８に飲料水の広告、投入可能な物の識別表記又は禁止投入物の表記を記載するようにしている。

この平滑面８は右側に設けられているので、右利きの人が異物を投入しようとする時、無意識にこの部分が目に入り、異物投入禁止のマークや注意事項に気が付き、異物の投入を止めさせる意識を促す効果を発揮できる。

傾斜面５の角度、言い換えれば、投入口６の角度を３５度から４５度の範囲に設定したことにより、空き容器を投入しようとする投入者の手の操作角度に対応していて比較的投入操作を容易にすることが実験の結果明らかになった。

例えば、図７に示すように、空となったペットボトル１２を手で４５度の角度で投入できるが、この角度は、人間工学的にアンダースローによる手の動きをスムースにするものである。

他方、この投入口６の位置と角度は通常リサイクルボックスの高さより高い伸長の人の目線から外れているので、紙屑等の異物を無造作に投入しようとする意識を抑制できる効果もあることが実験上明らかになった。

即ち、投入口６の位置は投入者の目線から外れ、気軽に飲料水の容器以外の紙屑等の廃棄物を投入しようとする気持ちを心理的に抑制できるようなった。

また、投入口６がガイド部４の下側に形成されている結果、この投入口６は地上側に向くことになり、その為リサイクルボックスＢの上方からの雨水やゴミの侵入を防止でき、リサイクルボックスを衛生的に管理でき、水やゴミの廃棄等の余分な作業が不要となる。

同じく、傘、その他の長尺な廃棄物の差し込みが困難であるから、これらの廃棄物の投入が減少し、目詰まりを防止できる。

投入口６は孔のままでも良いが、図６（Ａ），（Ｂ）に示すようにガイド筒７を傾斜壁５に形成した孔に嵌合してこのガイド筒７の中空部を投入口として利用しても良い。

なお、蓋２は通常図１に示すように鍵１３で鎖錠するようになっている。

１容器本体
２蓋
３蓋本体
４ガイド部
５傾斜面
６投入口
８平滑面

Claims

上端が開口している箱状の容器本体（１）と、上記容器本体（１）の上端外周に着脱自在に取付けた蓋（２）とからなり、
上記蓋（２）が帽子状の蓋本体（３）と、上記蓋本体（３）の正面左側に斜め上方に向けて膨出させた中空なガイド部（４）と、上記ガイド部（４）の下側に斜め上方に向けて形成した傾斜面（５）と、上記傾斜面（５）に形成した投入口（６）と、上記蓋本体（３）の正面右側に形成された平滑面（８）とを備えていることを特徴とするリサイクルボックス。
上記傾斜面（５）の角度が基準面から下方に３５度から４５度の範囲内に設定されている請求項１に記載のリサイクルボックス。
上記平滑面に飲料水の広告、投入可能な物の識別表記又は禁止投入物の表記を記載している請求項１又は２に記載のリサイクルボックス。