JP3203987B2 - 走行路用無端ベルトのクラック検出装置 - Google Patents

走行路用無端ベルトのクラック検出装置

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JP3203987B2 JP25406094A JP25406094A JP3203987B2 JP 3203987 B2 JP3203987 B2 JP 3203987B2 JP 25406094 A JP25406094 A JP 25406094A JP 25406094 A JP25406094 A JP 25406094A JP 3203987 B2 JP3203987 B2 JP 3203987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用タイヤ又はシャ
ーシダイナモメータの如き自動車性能の試験に使用され
る路面を模擬した走行用無端ベルトのクラック検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用タイヤの走行試験や、又は自動
車の走行性能試験用として、平坦な路面を模擬した無端
スチールベルトが使用されている。この無端スチールベ
ルト(以下、無端ベルトと略称する)は、その中央部で
タイヤに加わる荷重を支える必要があり、タイヤ載置部
分に荷重支持装置が設けられている。この荷重支持装置
は、ベルトの走行を円滑に支持するため、一般には、水
又は油等の液体をベルトの接触面に供給して支持する機
能を備えている。
【0003】第3図はこの基本構成を示すもので、2つ
のローラ30,31と、このローラ30と31間に張設
された薄い鋼帯による可撓性の無端ベルト32と、この
無端ベルト32の略中間で、タイヤ35が載置される部
位のベルトの裏側に設置され、タイヤ35に加わる荷重
を支えるベルト走行路用の荷重支持装置34とを備え、
自動車等のタイヤを試験する場合は、その駆動輪のタイ
ヤ35を無端ベルト32上に載置し、タイヤに荷重を加
えて路面を模擬したベルト走行路に圧縮し、その変形又
はスリップ角或はキャンバー角を与えて圧縮した場合の
変形およびローラの駆動トルク等を計測して対路面タイ
ヤの試験を行う。
【0004】また、シャーシダイナモメータ用として自
動車等の走行性能を測定する場合は、全駆動輪を路上を
模擬したベルト上に乗せ、ローラ30,31の回転軸3
3にトルクメータ,フライホイール,直流式ダイナモメ
ータ等を連結して、ベルト上で自動車を走らせ、実際に
道路上を走る時に発生する負荷を自動車に与え、様々な
運転パターンによるエンジンの燃費や動力性能,耐久試
験等を行う。
【0005】上記の荷重支持装置34は、駆動輪のタイ
ヤ35に加わる荷重を支え、しかもベルト32の走行を
円滑に行う必要があり、試験装置の重要な部分であるた
めこれに適した種々の装置が提案されている。
【0006】一般的には、ベルトとの接触面側に、水を
供給して、この水の動圧又は静圧等の水圧を利用してベ
ルトの円滑な走行を行わせる方法が採られている。
【0007】なお、図中36は後述するスクレーパー装
置で、荷重支持装置34の上面から出る水が、無端ベル
ト32の裏面に付着して誘導された水を掻き落すもので
ある。
【0008】上記の無端ベルト32は、所定の負荷がか
かり、また、低速から高速で走行されるので、特に高速
で使用中に表面にクラックが発生すると破断しやすくな
る。
【0009】万一破断した場合は周囲に大きな被害を及
ぼす。
【0010】従って、無端ベルト32の表面にクラック
が発生した場合は、直ちにクラックを検出して報知し、
運転を停止する等の必要な安全対策をとる必要がある。
【0011】このクラック検出手段として、非接触形の
近接スイッチを用いるものが知られている。この手段
は、クラックの発生が特にベルトの端で発生するので、
ベルトの両端側に高周波の磁界を放射し、その磁界によ
ってベルトにうず電流を発生させ、ベルトにクラックが
生じたときに、うず電流の発生量に差が生ずるので、こ
の差によりクラックの発生を検知するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のクラッ
クの検出は、クラックの発生しやすい部分、特にベルト
の端部に限定して、端部にのみうず電流式のセンサーを
設置し、始業前点検でチェックする方式であるため、ベ
ルトの幅方向中央部近辺に発生するクラックの検出はで
きない。
【0013】また、中央部付近のクラックは、例えばベ
ルトの全幅が800mm程度だと、クラックの長さが1
50mm程度を超えるとベルトの破断につながり、大変
危険であるが、どの部分に発生するかの予測は不可能で
あるため、全幅についてチェックしようとすれば、ほぼ
150mm間隔でベルトの幅方向にセンサーを並べて配
置する必要があり、費用ならびに保守がかかる。
【0014】また、市販されているうず電流方式の高応
答速度のもの(13KHz)でも、タイヤ35の回転速
度(車速)が200km/h程度までしか安定した検出
ができず、かつ、200km/h以上の速度域ではクラ
ック発生から破断まで数時間で進行するため、200k
m/hを越える連続運転でのクラックの検出ができな
い、という課題がある。
【0015】そこで、本発明はベルトの全幅のどの部分
にクラックが発生しても、簡単な装置で確実に検出で
き、しかもベルトが高速運転中でも、容易に検出し得る
クラックの検出装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための手段は、2つの回転ドラム間に張
設されて走行する無端ベルトと、この無端ベルトの裏面
側に設けられ当該ベルトの上面側に加わる加重を水圧で
支持する荷重支持装置と、該荷重支持装置の前側に設け
られ前記無端ベルトの裏面側の全幅に接触させて該ベル
トに付着した水を掻き落すスクレーパーを備えた走行路
用無端ベルトのクラック検出装置であって、前記スクレ
ーパーの先端部に、少なくともベルトの全幅と同じ長さ
を有する検出センサとなる電導体を設けて、クラックが
破断に達する前に、該電導体がクラックで削り取られて
断線又は抵抗値の変化を検出してこれによりクラックを
検出するようにしたものである。
【0017】
【作用】無端ベルトにクラックが生ずると、クラックの
部分には部分的な断続による段部ができ、また、部分的
なめくれが生ずる。このとき、スクレーパーおよびスク
レーパーに設けられた検出センサは高速で走行する無端
ベルトに所定の接触圧で接触しているので、そのクラッ
クの当たる部分は早い速度で削り取られ、ついには検出
センサに有する電導体が断線又は抵抗値が変化するに至
る。
【0018】この電導体の断線又は抵抗値の変化をクラ
ック検出器で検出し、ベル又は表示灯等の警報手段で無
端ベルトにクラックが入ったことを報知し、または運転
を停止する等の必要な安全動作をとらせる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例に基づい
て説明する。
【0020】図1は本発明の説明図で、32は図3の無
端ベルト、34は荷重支持装置を示している。図3では
詳細を省略してあるが、荷重支持装置34の前側、即
ち、ベルト32の走行方向側には、スクレーパー装置1
0(図3の36に相当)が設けられており、ベルトの走
行により荷重支持装置34上の水がベルトの裏側に付着
してベルトに誘導されてローラ31側に流出するのを、
このスクレーパー装置10で掻き(切り)落し外部への
流出を防止している。
【0021】このスクレーパー装置10は、弾性板から
成るサポートスプリング11と、該サポートスプリング
11にスクレーパー12を挾持するスクレーパーホルダ
13,14とから形成されている。そして、スクレーパ
ー12は、ベルト32の幅と同じか、やや広めの幅を有
し、ベルト32の幅方向にベルトの裏面に所定の圧力で
常時接するように、サポートスプリング11を介して固
定部材9に取付けられている。
【0022】本発明は、このスクレーパー装置10を利
用してベルトのクラックを検出するものである。即ち、
1はこのクラックを検出する検出センサーで、該検出セ
ンサー1は、ベルト32の幅と同じかやや広めの幅を有
し、スクレーパー12の先端部に取付けられる。また、
この検出センサー1は、図2に示すようにベルトに接す
る部分がクラックで削りとられたときに断線するか、抵
抗値が変化する電導体2より成る。
【0023】電導体2は、銅線またはアルミ線若しくは
抵抗線等の電導体から成り、コンセント等の電気接続部
(手段)3に接続され、電導体2の断線又は抵抗値変化
等を電気的に検出するようにする。また、この電導体2
は例えば、細い電線を薄いビニール等の絶縁物で被覆し
てなる、所謂フレキシブル電線(フィルム電線)を接着
剤等で接着するか、又はスクレーパー12を合成樹脂で
形成する際その先端部に埋め込んで形成する。
【0024】また、抵抗値の変化を検出する場合は、長
尺の平板電導体およびその両端に接続したリード線を一
緒に硬性又は軟性の合成樹脂内に埋め込んで形成し、ス
クレーパー12に接着剤等で取付ける。
【0025】そして、電気接続部3のコンセントにプラ
グ等を水密に接合して外部の検出器(図示省略)に接続
する。この検出器は、電導体2が断線又は抵抗値が変化
したときに動作し、ベル等の音又は表示灯の光等の報知
手段によりベルトにクラックが生じたことを知らせる。
また、運転を停止させる等の保護手段を取らせる。
【0026】車速250km/hの場合、ベルトのスク
レーパーに対する速度は、69.5m/sに達し、周長
5mのベルトでは1秒に略14回走行することになるた
め、クラックによるスクレーパーの削れも早く進行し、
高速運転中に発生したクラックが破断に達する前に検出
することができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、検出センサー1
はベルトの全幅に対し接触しているので、1つの検出セ
ンサーでベルトのどの位置にクラックが生じても確実に
検出することができる。
【0028】また、スクレーパー12は消耗品であり容
易に交換できるようにしてあるので、検出センサー1の
電導体2が断線又は削り取られても交換が容易であり復
旧が迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図。
【図2】本発明の一実施例の要部拡大図。
【図3】走行路用無端ベルトの基本構成図。
【符号の説明】
1…検出センサー 2…電導体 3…電気接続部 10…スクレーパー装置 11…サポートスプリング 12…スクレーパー 13,14…スクレーパーホルダ 32…無端ベルト 34…荷重支持装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−127547(JP,U) 実開 昭53−161488(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/00 - 27/24 G01M 17/00 - 17/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの回転ドラム間に張設されて走行す
    る無端ベルトと、この無端ベルトの裏面側に設けられ当
    該ベルトの上面側に加わる加重を水圧で支持する荷重支
    持装置と、該荷重支持装置の前側に設けられ前記無端ベ
    ルトの裏面側の全幅に接触させて該ベルトに付着した水
    を掻き落すスクレーパーを備えた走行路用無端ベルトの
    クラック検出装置であって、 前記スクレーパーの先端部に、少なくともベルトの全幅
    と同じ長さを有する検出センサとなる電導体を設けて、
    クラックが破断に達する前に、該電導体がクラックで削
    り取られて断線又は抵抗値の変化を検出してクラックを
    検出するようにしたことを特徴とする走行路用無端ベル
    トのクラック検出装置。
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