JP3203977U - 包装資材、及び当該包装資材により靴下が包装された包装体 - Google Patents

包装資材、及び当該包装資材により靴下が包装された包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】美観に優れるように、靴下を包装及び陳列できる包装資材を提供する。【解決手段】包装資材2は、足形台紙30と、靴下10を装着した足形台紙が係止ピン3により係止される背板20とを含み、陳列ピンに吊下げられた状態において、靴下の踵部11と爪先部12とが略水平方向に並ぶ。【選択図】図1

Description

本考案は、靴下を包装する靴下の包装資材及び当該包装資材により靴下が包装された包装体に関する。
昨今、素足で靴を履いているよう見せるため、丈が踝下までの靴下または足の甲を露出させる靴下(フットカバー)など、着用時に靴の内側に隠れて見えないような靴下が流行している。
このような甲の浅い靴下は、靴の中でずれたり脱げたりしやすいという問題がある。また、甲の浅い靴下を履いて、甲の深い靴を履いた場合、足の甲が靴の甲の裏側に直接触れるため、靴擦れや痛みが生じやすくなるという問題もある。
そのため、素足で靴を履いているように見せるために靴の内側に隠れるようにデザインされた靴下は、靴の開口部(履き口、トップライン)のサイズに合わせて、適切な履き口の形状を有するものを選ぶことが好ましい。
また、靴から靴下を見せるデザインの靴下を選ぶ際にも、靴を履いた状態でどのように見えるのか着用時のイメージを踏まえて、丈の長さや履き口の大きさから靴下を選ぶことが求められている。
ところが、靴下は、帯状資材で束ねるか、またはカードで挟んだ状態で、什器に陳列されることが多いため、靴下の履き口の形状及び模様など、デザインの確認が困難であった。
この問題を解決するために、特許文献1は、図8のように、足の側面形状の輪郭線103を切り欠いた足形片104が形成さられた保形台紙101を開示している。
実公平2−116859公報(1990年09月19日公開)
しかしながら、特許文献1に開示の保形台紙101では、足形片104以外の部分(以降、周囲片)が足形片104の周囲にあるため、足形片104に靴下が装着しにくく、足形片104に靴下に装着する際、足形片104または周囲片を折り曲げてしまう恐れがあるという問題がある。
また、足形片104と周囲片とが1枚の台紙から形成されるため、求められる強度などに応じて、足形片104及び周囲片の厚みや材料を個別に変更することができないという問題がある。
さらに、足形片104には靴下が装着されるため、製品情報などを記載する記載スペースとして活用できる領域が周囲片のおもて面及び裏面のみであり、上記記載スペースが制限されるという問題がある。
本考案は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、靴下を包装しやく、かつ必要な強度及び製品情報などを記載する記載スペースを好適に確保することが可能な靴下の包装資材、及び当該包装資材により靴下が包装された包装体を提供すること、にある。
上記の課題を解決するために、本考案に係る包装資材は、物品を吊り下げて陳列するための陳列ピンに吊下げ可能な、靴下の包装資材であって、足の側面形状を有する型板と、前記靴下を装着した前記型板が、係止具により係止される背板と、を含み、前記陳列ピンに吊下げられた状態において前記靴下の踵部と爪先部とが略水平方向に並ぶことを特徴とする。
上記構成によれば、型板と背板とは、別々に形成され、互いに係止される。このため、靴下を型板に装着しやすく、靴下を包装する際に、型板などを折り曲げてしまうことを抑制することができる。また、求められる強度などに応じて、型板及び背板の厚みや材料を個別に変更することができる。また、例えば、背板の一方の面に、靴下が装着された型板を係止することにより、背板の他方の面を、製品情報などを記載する記載スペースとして、有効活用することができる。
さらに、上記構成によれば、陳列ピンに吊下げられた状態において靴下の踵部と爪先部とが略水平方向に並ぶため、陳列時の美観に優れるとともに、実際に靴下を足に着用したときの状態に近づけて靴下を陳列することができる。したがって、靴下が当該包装資材により陳列された状態で、消費者に適切な着用イメージを想起させることができ、購入前と購入後とで着用イメージが異なることを防止できる。
したがって、上記構成によれば、靴下を包装しやく、かつ必要な強度及び製品情報などを記載する記載スペースを好適に確保することが可能な靴下の包装資材を実現することができる。
さらに、上記構成によれば、美観が優れ、かつ消費者に適切な着用イメージを想起させる陳列が可能な包装資材を実現することができる。
本考案に係る包装資材よれば、前記背板は、前記陳列ピンに係止可能な吊下げ部を含み、前記陳列ピンに吊下げられた状態において前記踵部と前記爪先部とが前記略水平方向に並ぶ重量配分(重量分布)となる位置に、前記吊下げ部が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、吊下げ部の位置を最適化することにより、陳列ピンに吊下げられた状態において靴下の踵部と爪先部とが略水平方向に並ぶように、靴下を容易に陳列することができる。
本考案に係る包装資材よれば、前記型板には、前記係止具を貫通させる貫通孔が設けられており、前記貫通孔の位置及び面積により、前記型板の重量配分(重量分布)が調整されていることが好ましい。
上記構成によれば、貫通孔は、係止具を型板に貫通させる機能と、型板の重量配分を調整する機能とを兼ねている。このため、係止具を型板に貫通させるための孔と、型板の重量配分を調整するための孔とを別々に形成する必要性がないため、型板に形成する貫通孔の数が低減することができ、型板の加工が容易になる。
本考案に係る包装資材によれば、前記貫通孔は、第1貫通孔と、前記第1貫通孔よりも面積が大きい第2貫通孔とを含み、前記第2貫通孔は、第1貫通孔に対して、前記型板の爪先側に位置していることが好ましい。
例えば甲の浅い靴下は履き口の大きくカットされているため、踵側に比べて爪先側が重くなる。上記構成によれば、第1貫通孔よりも面積が大きい第2貫通孔が型板の爪先側に位置しているため、型板の爪先側の重量が相対的に小さい重量配分となる。このため、このような型板を用いることにより、型紙を陳列ピンに吊下げられた状態において踵部と爪先部とが略水平方向に並ぶような重量配分を実現しやすくなる。
本考案に係る包装資材によれば、前記型板には、靴の履き口部分の側面形状を模した開口部曲線が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、靴の履き口部分の側面形状を模した開口部曲線が、型板に設けられている。このため、靴の履き口に対する、靴下の履き口の位置及び形状を、消費者が視認しやすい。これにより、靴下の上に履く靴、靴下の着用の目的、または消費者の趣味に応じて、消費者は靴下を容易に選択できる。
本考案に係る包装資材によれば、前記型板の曲げ強度は、前記背板の曲げ強度より高いことが好ましい。
上記構成によれば、型板の曲げ強度は、背板の曲げ強度よりも高いため、靴下を型板に包装する際に、型板が折れ曲がることを抑制することができる。
本考案に係る包装資材によれば、前記型板は、当該型板の外縁が前記背板の外縁の内側に位置するように、前記背板に係止されることが好ましい。
上記構成によれば、背板の外縁から、靴下が装着された型板の外縁が飛び出さないようにすることが可能となる。このため、陳列時の美観に優れるとともに、型板の外縁及び型板に装着された靴下を、背板により保護することができる。
本考案に係る包装資材によれば、複数の前記型板が、前記背板の一方の面に係止されていることが好ましい。
上記構成によれば、複数の型板は、背板の一方の面に係止されるため、複数の型板を背板に係止する場合であっても、一方の面の反対の他方の面を、製品情報を記載する記載スペースとして活用することができる。また、複数の靴下を、1つの包装資材で纏めることができるので、靴下の纏め売りが容易になる。
本考案に係る包装資材によれば、複数の前記型板は、前記一方の面の面内方向に並ぶように係止されていることが好ましい。
上記構成によれば、複数の型板は、背板の一方の面の面内方向に並ぶため、消費者は一目で、複数の型板にそれぞれ装着された靴下のデザインを視認することができる。
本考案に係る包装資材によれば、複数の前記型板は、前記一方の面の面外方向に重なるように係止されていることも好ましい。
上記構成によれば、複数の型板は、背板の一方の面の面外方向に重なるため、複数の型板を背板に係止する場合であっても、1つの型板のみを係止するための背板を用いることができる。したがって、当該包装体を陳列するために必要な陳列スペースの増加を抑制することができる。
上記の課題を解決するために、本考案に係る包装体は、上述の包装資材により、前記靴下が包装された包装体であることを特徴とする。
上記構成によれば、靴下を包装しやく、かつ必要な強度及び製品情報などを記載する記載スペースを好適に確保することが可能な包装体を実現することができる。
さらに、上記構成によれば、美観が優れ、かつ消費者に適切な着用イメージを想起させる陳列が可能な包装体を実現することができる。
本考案に係る包装資材によれば、靴下を包装しやく、かつ必要な強度及び製品情報などを記載する記載スペースを好適に確保することが可能な靴下の包装資材及び包装体を提供することができるという効果を奏する。
さらに、本考案に係る包装資材によれば、美観が優れ、かつ消費者に適切な着用イメージを想起させる陳列が可能な靴下の包装資材及び包装体を提供することができるという効果を奏する。
本考案の実施形態に係る包装資材を用いた包装体を示す説明図である。 図1に示した包装体が陳列什器に吊下げられている状態を示す説明図である。 図1に示した包装資材に含まれる足形台紙を表側と裏側とから示す説明図である。 図1に示した包装資材に含まれる背板を表側と裏側とから示す説明図である。 図1に示した包装資材に含まれる(a)係止ピンと(b)タグとを示す説明図である。 図1に示した包装資材の変形例であり、1枚の背板に対し複数の足形台紙を係止する構成を示す説明図である。 (a)は、図3に示した背板の変形例を示す説明図であり、(b)は、図4に示した足形台紙の変形例を示す説明図である。 従来の保形台紙を示す説明図である。
以下、本考案に係る包装資材の一実施形態について、図1〜図5に基づいて、詳細に説明する。
(包装体1)
図1は、本実施形態に係る包装資材2を用いた包装体1を示す説明図である。図1に示すように、靴下10は着用時に鉛直になる面で畳まれて、足形台紙(型板)30に装着されている。足形台紙30は、靴下10が装着された後、係止ピン3(係止具)により背板20の背板本体21の表側面(一方の面)に係止されている。
図2は、図1に示した包装体1が陳列什器40に吊下げられている状態を示す説明図である。図2に示すように、包装資材2により靴下10を包装した包装体1は、背板20の吊下げ具(吊下げ部)23により、陳列什器40に取り付けられた陳列ピン41に吊下げられる。包装体1が陳列ピン41に吊下げられた状態において、靴下10の爪先部11と踵部12とが略水平方向に並ぶように、靴下10は、陳列される。換言すれば、靴下10の足底部13が略水平方向になるように、靴下10は、陳列される。したがって、陳列時の靴下10の向き(踵部12と爪先部11との位置関係)を、実際に靴下10を履いた着用時の靴下10の向き(踵部12と爪先部11との位置関係)に一致させることができる。
さらに、包装体1は、垂直方向に8個、水平方向に4個並ぶように、1つの陳列什器40に32個吊下げられている。これに対し、従来の包装資材により靴下が包装された包装体は、垂直方向に4個、水平方向に8個並ぶように、1つの陳列什器40に32個吊下げられる。従って、陳列スペースあたりに吊下げられることが可能な包装体1の数は、従来の包装体と同じである。また、陳列什器40の陳列ピン41の位置を変更するだけで、従来の包装体を吊下げていた陳列什器40に、包装体1を吊下げることができる。
(足形台紙)
次に、実施形態の包装資材2の一構成要素である足形台紙30について、図3に基づき説明する。
図3は、図1に示した包装資材2に含まれる足形台紙30を表側と裏側とから示す説明図である。足形台紙30は、足の側面形状であり、装着された靴下10の張力に抗って真直ぐであるのに十分な曲げ強度を備える。このため、装着された靴下10を保形することができる。足形台紙30の材料は、十分な曲げ強度を備えればよく、例えば、厚紙、プラスチック、または樹脂を含浸した紙などでもよい。
足形台紙30の外縁の一部、すなわち、靴下10の甲がその上に履く靴の開口部(履き口)より浅い場合に靴下10の履き口から露出する足形台紙30の一部は、靴下10の上に履く靴の開口部の部分(履き口部分)の側面形状を模した開口部曲線33を含む。靴下10の上に履く靴(スニーカー、ローファー及び、パンプス等)の種類は、靴下10のデザインにより、特定の種類が想定され、靴の種類により、典型的な靴の開口部の側面形状は決まっている。このため、靴下10の履き口14が靴の開口部に対して、深いのか浅いのかが視認しやすい。また、靴の開口部からどのように靴下10が見えるのかを想起しやすい。
足形台紙30は、十分な曲げ強度を有する材料により形成されているため、係止ピン3を取り付けるための銃式取り付け具の針では貫きにくい。このため、足形台紙30には、係止ピン3が貫通するために、爪先側に爪先側台紙貫通孔31(貫通孔,第1貫通孔)が、踵側に踵側台紙貫通孔32(貫通孔,第2貫通孔)が設けられている。
爪先側台紙貫通孔31及び踵側台紙貫通孔32は、靴下10の爪先部11と踵部12とが略水平方向に並ぶように包装体1を吊下げるために、包装体1の重量配分を調整するための肉抜きの機能も兼ねている。足形台紙30に装着された靴下10の爪先部11と踵部12とが略水平方向に並ぶためには、爪先部11と踵部12とが水平方向に並ぶように包装体1が吊下げられたときの重力の方向に平行な、吊下げ係合孔22を通る吊下げ軸A上または近傍に、包装体1全体の重心が位置しなければならない。
このため、爪先側台紙貫通孔31及び踵側台紙貫通孔32の開口位置及び開口面積により、足形台紙30の重量配分が調整されている。換言すれば、包装体1全体の重心位置が吊下げ軸Aに近づくように、爪先側台紙貫通孔31及び踵側台紙貫通孔32の開口位置及び開口面積により、足形台紙30の重量配分が設定されている。例えば、甲の浅い靴下10を装着するための足形台紙30は爪先側部分5が踵側部分6より大きい(つまり、爪先側台紙貫通孔31及び踵側台紙貫通孔32が無い場合、足形台紙30の爪先側部分5は、踵側部分6より重い)。このため、爪先側台紙貫通孔31及び踵側台紙貫通孔32を吊下げ軸Aから略等距離に設ける場合、爪先側部分5に位置する爪先側台紙貫通孔31の開口面積を、踵側部分6に位置する踵側台紙貫通孔32の開口面積より大きくすることにより、足形台紙30の重量配分を調整することができる。
なお、包装体1においては、係止ピン3を通す爪先側台紙貫通孔31及び踵側台紙貫通孔32に加えて、タグ4の重量及び係止位置により、包装体1全体の重心位置を吊下げ軸A上に位置するようにさらに調整してもよい。
(背板)
次に、実施形態の包装資材2の別の一構成要素である背板20について、図4に基づき説明する。
図4は、図1に示した包装資材2に含まれる背板20を表側と裏側とから示す説明図である。背板20は、別々に形成された背板本体21と吊下げ具23とを含み、背板本体21に設けられた吊下げ係合孔22により、吊下げ具23は背板本体21と係合している。
背板本体21において、靴下10の製品情報などを記載する記載スペースとして、足形台紙30と重ならない背板本体21の表側面の一部と、裏側面(他方の面)全体とを活用することができる。なお、背板本体21の表側面と裏側面とは、1枚の紙の表裏両面であっても、1枚の紙の片面が折られて表と裏とになった面でもよい。
例えば、背板本体21の裏側面に、靴下10の上に履くスニーカー(靴)の絵を印刷してもよい。これにより、背板本体21の裏側面が消費者側を向くように包装体1を陳列ピン41に吊下げることにより、包装体1の裏側面を靴下10の販促物として用いることができる。このため、店頭において、包装体1の販促が容易に行うことができる。また例えば、靴下10の素材または機能などを、背板本体21の裏側面に大きく表示することにより、包装体1を手に取った消費者に強く訴求し、靴下10を包装した包装体1の購入に繋げることができる。
陳列スペースあたりに陳列可能な製品数を増やすために、背板本体21はなるべく小さく形成される。したがって、上記のように、背板本体21の裏側面全体を記載スペースとして活用できることは、極めて有用である。
また、背板本体21は、足形台紙30と別に形成されており、背板本体21自体には、靴下10が装着されない。このため、背板本体21の材料は、曲げ強度が弱くてもよい。
背板本体21には、係止ピン3が貫通するための爪先側背板貫通孔24及び踵側背板貫通孔25と、が設けられている。これにより、係止ピン3が貫通するときに、背板本体21の裏側面の美観を保つことができる。また、係止ピン3を背板本体21に貫通させることが容易である。
背板本体21の表側面には、靴下10を履かせた足形台紙30を係止する位置を示す目安となる案内線26が設けられている。これにより、足形台紙30を背板本体21の表側面の所定位置に係止することが容易である。ただし、案内線26を省略してもよい。
また、背板本体21の形状は横長の長方形であり、背板本体21の寸法は、紳士婦人用靴下のためには垂直長さVが約11.5cm、水平長さHが22.5cmであり、子供用靴下のためには垂直長さVが約10.5cm、水平長さHが約22.0cmである。このため、既存の陳列什器40に、従来の包装資材を用いた包装体と同数の包装体1を吊下げることができる。また、背板本体21の外縁が足形台紙30より大きいため、足形台紙30の外縁が背板本体21の外縁の内側に位置するように、背板本体21に足形台紙30が係止される。
吊下げ具23は、特に限定せず、一般的なものを用いてよく、吊下げ係合孔22により、背板本体21と係合している。また、吊下げ係合孔22は、包装体1が陳列ピンに吊下げられた状態において靴下10の爪先部11と踵部12とが略水平方向に並ぶような位置に、設けられている。具体的には、爪先部11と踵部12とが略水平方向に並ぶように、包装体1の重量分布を考慮して、吊下げ具23と吊下げ係合孔22とは、包装体1の中心線(背板本体21の短辺の中間線)上に位置するように背板本体21の長辺の中央部に設けられている。
なお、吊下げ具23及び吊下げ係合孔22の位置は、これに限らない。吊下げ具23と吊下げ係合孔22とは、包装体1が陳列ピンに吊下げられた状態において靴下10の爪先部11と踵部12とが略水平方向に並ぶように、包装体1の重量を配分する位置に設けられていればよい。例えば、靴下10の丈が踝丈以上の場合、踵部12側が、爪先部11側より重くなりがちなので、吊下げ係合孔22は包装体1の中心線より靴下10の踵部12に近い位置に設けることが好ましい。
(係止ピンとタグ)
次に、実施形態の包装資材2の構成要素である係止ピン3とタグ4とについて、図5に基づき説明する。
図5は、図1に示した包装資材に含まれる係止ピン3とタグ4とを示す説明図である。係止ピン3は、図5(a)に示すように、一般的な係止ピンを用いており、詳細な説明を省略する。包装資材2においては、包装する靴下10の厚さにより、靴下10を装着した足形台紙30と背板20とを係止するのに適合した係止ピン3の長さが異なる。逆に言えば、係止ピン3の長さを変えるだけで、厚さの異なる靴下を、1種類の背板20と足形台紙30とにより包装することができる。また、係止ピン3による係止は、外すのに鋏などの器具が必要となる。このため、包装から販売までの途中で外れにくいため、好ましい。
タグ4は、係止ピン3が貫通するための貫通孔4´を備え、係止ピン3により、靴下10を装着した足形台紙30と共に、背板本体21に係止されている。タグ4は、無くてもよく、タグ4の代わりにシールが靴下10、足形台紙30、または背板20に貼られてもよい。また、タグ4は、複数であってもよく、足形台紙30及び背板本体21の一方のみに係止されてもよい。
1つまたは複数のタグ4は、包装体1全体の重心が吊下げ軸A上または近傍に位置するように、係止されることが好ましい。例えば、甲が浅く履き口14が大きい靴下10の場合、包装体1の踵側部分6が軽くなるため、靴下10の踵部12と爪先部11とが略水平方向に並ぶような重量配分になるように、タグ4は踵側部分6に係止されることが好ましい。特に、係止ピン3が踵側台紙貫通孔32の中の任意の位置を貫通してタグ4を係止することで、包装体1全体の重心が吊下げ軸A上または近傍に位置するようにバランスを取ることが好ましい。
また、例えば、甲の深いすなわち履き口14が小さい靴下の場合、包装体1の踵側部分6が重くなるため、タグ4は爪先側部分5に係止されることが好ましい。特に、係止ピン3が爪先側台紙貫通孔31の中の任意の位置を貫通してタグ4を係止することで、包装体1全体の重心が吊下げ軸A上または近傍に位置するようにバランスを取ることが好ましい。
(効果)
本実施形態によれば、足形台紙30と背板20とは、別々に形成され、互いに係止される。このため、靴下10を足形台紙30に装着しやすく、靴下10を包装する際に、足形台紙30などを折り曲げてしまうことを抑制することができる。このため、包装資材2を用いて靴下10を包装する作業が容易である。また、足形台紙30と背板20(背板本体21)とを、互いに異なる材料、または同一材料を用いて異なる厚みで形成することができる。また、複数の足形台紙30を1つの背板20に係止することができる。また、背板の表側面に、靴下が装着された足形台紙30を係止することにより、背板20の裏側面を、製品情報などを記載する記載スペースとして、活用することができる。
また、本実施形態によれば、靴下10が装着された足形台紙30は、係止ピン3により背板本体21に係止される。このため、異なる厚さの靴下10を、係止ピン3の長さを変えることにより、同じ足形台紙30と同じ背板本体21とで包装することができる。また、異なる形状の靴下10を、足形台紙30の形状を変更することにより、包装することが可能な場合がある。したがって、靴下10を包装するための包装資材の種類を減らすことができる。
また、本実施形態によれば、吊下げ具23は、陳列ピン41に吊下げられた状態において靴下10の踵部12と爪先部11とが略水平方向に並ぶような位置に設けられる。したがって、包装体1を吊下げ具23により陳列ピン41に吊下げることにより、靴下10の向き(踵部12と爪先部11との位置関係)が、着用時と陳列時とで同じである。したがって、消費者に適切な着用イメージを想起させることができ、購入前と購入後とで着用イメージが異なることを防止できる。また、陳列ピン41に吊下げられて踝丈より短い靴下を陳列するための従来の包装資材とは、陳列時の靴下の向き(角度)が異なるため、目新しさにより消費者の注意を喚起できる。さらに、吊下げ具23により吊下げられる包装資材2は、靴売り場において、靴が靴底を下側、側面を消費者側に向けて陳列棚に陳列されているように、靴下売り場において、靴下10が足底部13を下側、側面を消費者側に向けて陳列ピン41に陳列することができる(図2参照)。このように、靴売り場の靴と同様に靴下10を陳列することにより、靴下10の上に靴を履いた時の着用イメージをより想起しやすくできる。このように、注意を喚起し、着用イメージを想起させることにより、靴下10の購入を促進することができる。
これに対し、特許文献1に開示の保形台紙101は、靴下のレッグ部部分が略垂直になるように、靴下を陳列するため、靴下の爪先部の位置に対して踵部の位置が高くなり、陳列されたときに、その結果、足底部13が略水平からかなり傾く。また、陳列ピンに吊下げられて踝丈より短い靴下を陳列するためのその他の従来の包装資材は、靴下の踵部と爪先部とが略垂直に並ぶように、靴下を陳列している。このため、従来の包装資材には、靴下の向きが、着用時と陳列時とで異なるという問題がある。これは、水平線よりも垂直線が長く見える(水平垂直錯視またはフィック錯視として知られる)ように、人間の視認は物の向きに左右されるため、消費者が靴下の着用イメージを誤認しやすいという問題を引き起こしていた。
また、本実施形態によれば、靴下10を結束するための帯状資材またはカードにより靴下10の一部を覆わなくてよいため、靴下10のデザインを、特に靴下10の爪先部11から履き口14までの長さLを、明確に視認することができる。したがって、靴下10の上に履く靴、靴下10の着用の目的、または消費者の趣味に応じて、靴下10の選択が容易である。
また、本実施形態によれば、靴下10の上に履く靴の開口部の側面形状を模した開口部曲線33が、足形台紙に設けられている。このため、靴の開口部に対する、靴下10の履き口14の位置及び形状を、消費者が視認しやすい。これにより、靴下10の着用の目的、または消費者の趣味に応じて、消費者は靴下を容易に選択できる。
また、本実施形態によれば、足形台紙30の曲げ強度は、背板本体21の曲げ強度より高い。このため靴下10を足形台紙30に装着する際に、足形台紙30を折り曲げてしまうことを抑制することができる。また、背板本体21の形成に、曲げ強度が低く薄くて軽い材料を用いることができる。
また、本実施形態によれば、背板本体21の外縁から、靴下10が装着された足形台紙30の外縁が飛び出さない。このため、足形台紙30の外縁及び足形台紙30に装着された靴下10は、背板20により保護される。また、1本の陳列ピン41に、複数の包装体1を吊下げるときに、前方から見る消費者の目から、後段に吊下げられた包装体1を、前段に吊下げられた包装体1の背板20は、隠す。これにより、消費者の目には、最前段に吊下げられた包装体1のみが見えるので、美観に優れるように包装体1を吊下げて、靴下10を陳列することが可能になる。
以下に、本実施形態の変形例1〜5について、説明する。
(変形例1)
次に、本実施形態の変形例1について、図6(a)に基づき説明する。
図6(a)に示すように、1枚の背板本体21の表側面に、靴下10を装着した足形台紙30を3つ、背板本体21の面外方向に重ねるように、係止してもよい。足形台紙30が重なるように背板本体21に複数枚係止された包装体7を吊下げるために必要な陳列スペースは、足形台紙30が背板本体21に1枚係止された包装体1を吊下げるために必要な陳列スペースと同じである。したがって、包装体7は、複数の靴下10纏め売りするのに適している。
また、1足の靴下10の片足ずつが装着された2枚の足形台紙30を、1枚の背板本体21の表側面に重ねるように係止してもよい。1枚の足形台紙30に1枚の靴下10が装着されるため、張力の強い靴下及びかなり厚い靴下に、包装体7は適している。
また、記載スペースとして、背板本体21の裏側面全体を用いることができなくなるが、背板本体21の表側面と裏側面とに足形台紙30をそれぞれ係止する(図示せず)ことも勿論可能である。
(変形例2)
次に、変形例2について、図6(b)に基づき説明する。
図6(b)に示すように、1枚の背板本体21の表側面に、靴下10を装着した足形台紙30を3つ、背板本体21の面内方向に並べるように、係止してもよい。靴下10を装着した足形台紙30が重ならずに並んでいるため、靴下10のそれぞれのデザインを視認することができる。したがって、靴下10を装着した足形台紙30が並ぶように背板本体21に係止された包装体8は、デザインの異なる複数の靴下の纏め売り、及び、仮設展示等に適している。また、背板本体21は、曲げ強度の弱い紙で形成されているため、靴下10を装着した足形台紙30と共に背板本体21を折り畳むことができる。
(変形例3)
次に、変形例3について、図を示さずに、説明する。
係止ピン3による係止の代わりに、ミシンを用いた糸止めにより、靴下10を装着した足形台紙30を背板本体21に係止してもよい。係止ピン3による係止と同様に、ミシンを用いた糸止めによる係止も、外すのに鋏などの器具が必要となるため、好ましい。
(変形例4)
次に、変形例4について、図7(a)に基づき説明する。
図7(a)に示すように、吊下げ具23の代わりに、背板本体27の一部として、包装体9を吊下げるための吊下げ部28を設けてもよい。吊下げ部28は、鉤型(図7(a))であっても、孔型(図示せず)であってもよい。
(変形例5)
次に、変形例5について、図7(b)に基づき説明する。
図7(b)に示すように、足形台紙34には、靴下10の上に履く靴の開口部の側面形状を模した開口部曲線がなくてもよい。例えば、踝のすぐ下までの足の側面形状である足形台紙34は、踝のすぐ下からすぐ上までの丈の靴下の甲部を弛ませずに保形するため、足形台紙34を踝丈の靴下に適している。
本考案の実施形態及び変形例における具体的な数、形状、寸法、及び係止方法などは、例示に過ぎず、本考案の範囲を限定するものではないと理解されるべきである。
1,7,8,9:包装体、2:包装資材、3:係止ピン(係止具)4:タグ、4´:貫通孔、5:爪先側部分、6:踵側部分、10:靴下、11:爪先部、12:踵部、13:足底部、14:履き口、20:背板、21,27:背板本体(背板)、22:吊下げ係合孔、23:吊下げ具(吊下げ部)、24:爪先側貫通孔、25:踵側貫通孔、26:案内線、28:吊下げ部、30,34:足形台紙(型板)、31:爪先側台紙貫通孔(貫通孔,第1貫通孔)、32:踵側台紙貫通孔(貫通孔,第2貫通孔)、33:開口部曲線、40:陳列什器、41:陳列ピン、A:吊下げ軸、L:爪先の長さ、H:水平長さ、V:垂直長さ

Claims (11)

  1. 物品を吊下げて陳列するための陳列ピンに吊下げ可能な、靴下の包装資材であって、
    足の側面形状を有する型板と、
    前記靴下を装着した前記型板が、係止具により係止される背板と、を含み、
    前記陳列ピンに吊下げられた状態において前記靴下の踵部と爪先部とが略水平方向に並ぶことを特徴とする包装資材。
  2. 前記背板は、前記陳列ピンに係止可能な吊下げ部を含み、
    前記陳列ピンに吊下げられた状態において前記踵部と前記爪先部とが前記略水平方向に並ぶ重量配分となる位置に、前記吊下げ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装資材。
  3. 前記型板には、前記係止具を貫通させる貫通孔が設けられており、
    前記貫通孔の位置及び面積により、前記型板の重量配分が調整されていることを特徴とする請求項2に記載の包装資材。
  4. 前記貫通孔は、第1貫通孔と、前記第1貫通孔よりも面積が大きい第2貫通孔とを含み、
    前記第2貫通孔は、第1貫通孔に対して、前記型板の爪先側に位置していることを特徴とする請求項3に記載の包装資材。
  5. 前記型板には、靴の履き口部分の側面形状を模した開口部曲線が設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の包装資材。
  6. 前記型板の曲げ強度は、前記背板の曲げ強度よりも高いことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の包装資材。
  7. 前記型板は、当該型板の外縁が前記背板の外縁の内側に位置するように、前記背板に係止されることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の包装資材。
  8. 複数の前記型板が、前記背板の一方の面に係止されていることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の包装資材。
  9. 複数の前記型板は、前記一方の面の面内方向に並ぶように係止されていることを特徴とする請求項8に記載の包装資材。
  10. 複数の前記型板は、前記一方の面の面外方向に重なるように係止されていることを特徴とする請求項8に記載の包装資材。
  11. 請求項1から10の何れか1項に記載の包装資材により、前記靴下が包装された包装体。
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