JP3203774U - アオコの排除設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 池・湖・河川・ダム湖等の水系に発生するアオコ群生体を、自然力によって又は動力源を少なくして所定の封鎖水域に集約させ、効率的にアオコを微小生物に捕食させるアオコの排除設備の提供。【解決手段】 池等の水系の一区画をアオコ群生体分画体B1,B2で囲ってアオコ群生体封鎖域Fを形成し、前記アオコ群生体分画体B1,B2の一部にアオコ群生体封鎖域F外から域内にアオコ群生体Aを移動させるアオコ群生体一方向移動手段OWを設け、前記アオコ群生体封鎖域の隣接した水域にアオコ単体を餌として捕食する水生の微小生物を生育させる捕食微小生物生育装置Hを複数配置した捕食水域SFを形成し、アオコ群生体封鎖域F内のアオコ群生体Aを水とともに吸引してアオコ群生体の基質のシースを破砕分散させてアオコ単体状態にして、前記捕食水域SF内に放出するアオコ群生体破砕装置Cを設ける。【選択図】図1

Description

本考案は、貯水ダム,河川,池等の水系環境の水の水面に発生する10μm〜15cm程の粘性あるシースによってアオコ単体を連結して塊状となった多数のアオコ群生体を除去し、アオコ群生体による河川・池・ダム湖の水中酸素欠損、水中への太陽光の透射遮断、又アオコが生産する有毒物発生等によって、これら水系の水質環境を悪化させ、又他の魚等の動物の生息環境を悪化させる。このアオコ群生体を効率的に除去して水系水質を良好にし、又アオコ群生体から発生する有害な化学物質・異臭味物質を軽減し、水中酸素を増大させる環境浄化技術に関する。
アオコ単体の大きさは数μm程であるが、アオコ群生体はシースで連結されて10μm〜15cm程の塊状となってこれらが多数個集合して水面を覆うようになる。そして、多数個のアオコ群生体は水中を酸欠にし、水質を悪くする。
このアオコ及びアオコ群生体を除去して水質浄化する技術として、特許文献1の発明が知られている。この特許文献1の発明は、アオコ等の藻類が発生する水域に仕切りによって藻類を集積させる閉鎖的水域を設け、同閉鎖的水域の水を吸引して吐き出す吸引装置を設けるとともに、同吸引装置から吐出された水からひも状繊維方式の生物処理装置によって藻類を除去するとともに、処理後の水を水域に戻す。同水域には発生したアオコ群生体を破砕するとともに破砕物と水を閉鎖的水域の吸引装置の方へ誘導する水流機を複数設ける構成のものである。
しかしながら、この特許文献1の考案では、水流機によってアオコの群生体を粉砕させるが、粉砕したアオコ群生体は水域に分散放出するためアオコが再び群生体を形成する恐れがある。これを避けるため、早急にアオコが多い水域の水を吸引装置へ移動して生物処理装置で処理せねばアオコ群生体が水域に残留・増殖することとなる。そのため、水域のアオコを除去するためには、強力な吸引装置と高い能力の生物処理装置を設けねばならないという欠点がある。又、水流機を複数配置して動力でもって作動せねばならないので、エネルギー消費量が高く、処理コストが嵩むものとなる。
又、エアレーションを用いて水面付近の増殖期にあるアオコを所定深さ以下の水中に拡散させることで、魚介類の浄化能力でアオコを除去する技術が特許文献2に開示されている。
しかしながら、水面上のアオコ・アオコ群生体をエアレーションで水中深くに送り込んでもかなりの割合で水面へ戻ってアオコの群生が開始されるため、アオコの繁殖を充分に抑えることが難しいと判断される。又、魚介類が少ない水域では水中に拡散されたアオコの魚の捕食による減少はあまり期待できないものと判断される。
更に、河川の一部水域に繁殖したアオコ等の藻類を河川からの流入水を用いて水深の深い河川側方へ送ることで、藻類の増殖抑制方法が特許文献3に開示されている。
この特許文献3の発明は、アオコ群生体を河川の下流に流すだけであり、下流域にアオコ群生体の増殖が発生する可能性が高い。アオコ群生体の個体数を減少させるものではない。
更に、アオコを水面近くに配された水中浮遊型水浄化装置によって、水浄化装置の水中に垂らした細菌・微小生物を着生した生物担体を用いて浄化する技術が特許文献4に開示されている。
しかし、アオコ群生体は塊状のシースで連結された内部にアオコ単体を存在させるため、シースが細菌・微小生物の浄化を阻んで、アオコ単体の減少にその機能を期待しにくいものである。
特開2004−82015号公報 特開2014−224360号公報 特開2006−725号公報 特許第3113754号公報
本考案が解決しようとする課題は、アオコ群生体を水流・風等の空気流又はアオコ繁殖力等によって動力源をほとんど使用せずにゆっくりとアオコ群生体を水系の一定水域のアオコ群生体封鎖域に集約でき、そして集約させた水域内のアオコ群生体破砕装置によってシースを破砕して、アオコ群生体を破砕分解してアオコ単体にして、捕食微小生物生育装置の捕食微小生物でもって効率的に捕食させて効果的にアオコを除去することにある。
又は、アオコ群生体を一定水域のアオコ群生体封鎖域へ集約させ、集約したアオコ群生体をアオコ群生体破砕装置で水とともに吸引してシースを破砕してアオコ単体にして捕食水域に放出し、同域内で微小生物による捕食処理をすることで動力源を用いる機器を少なくし、低コストでアオコを排除できるようにすることにある。又、アオコ群生体封鎖域にアオコ群生体を集約することで、アオコ群生体吸引破砕装置の効率がよくなり、少ない台数で済ますことができる。
かかる課題を解決した本考案の構成は、
1) 河川・池又はダム湖の水系環境に発生するアオコの排除設備であって、
水系環境の水域の一区画をアオコ群生体の移動を遮断するアオコ群生体分画体で囲ってアオコ群生体封鎖域を形成するとともに、
前記アオコ群生体封鎖域を囲う前記アオコ群生体分画体の一部に、アオコ群生体封鎖域の域外から域内へアオコ群生体を移動させることができるアオコ群生体一方向移動手段を設け、前記アオコ群生体封鎖域の隣接した水域にアオコ単体を餌として捕食する水生の微小生物を多数生育させる捕食微小生物生育装置を複数配置した捕食水域を形成し、
前記アオコ群生体封鎖域内のアオコ群生体を水とともに吸引してアオコ群生体の基質のシースを破砕分散させてアオコ単体状態にして前記捕食水域内に放出するアオコ群生体破砕装置を複数設け、
水系環境に発生したアオコ群生体を一方向移動手段で域外から域内のアオコ群生体封鎖域へ集めて、同域でアオコ群生体破砕装置によってアオコ群生体のシースを破砕してアオコ単体にして、前記捕食水域内の捕食微小生物生育装置で生育した捕食微小生物で捕食させてアオコを減少させることを特徴とする、アオコの排除設備
2) アオコ群生体一方向移動手段が、アオコ群生体分画体の水面に近い所要水深さで上下巾をもって開口した移動口を設け、前記移動口を閉鎖できる面積を有するアオコ群生体を通過させない遮断体の一辺を前記移動口の上辺又は下辺に止着し、前記遮断体がアオコ群生体封鎖域内側となるように遮断体の上下のいずれかの自由端にフロート又は重りを取付けた構造であり、水面に生じる表面水流によって遮断体が移動口を開閉してアオコ群生体封鎖域の域外から域内へアオコ群生体の一方向のみの移動を可能とした、前記1)記載のアオコの排除設備
3) 前記遮断体の下辺を移動口下辺に取り付け、遮断体の上辺にフロートを取り付けて、遮断体の上辺のフロートがアオコ群生体封鎖域内側になるように斜めにした、前記2)記載のアオコの排除設備
4) 前記遮断体の上辺を移動口上辺に取り付け、遮断体の下辺に所要の重さの重りを取り付けて、遮断体の下辺がアオコ群生体封鎖域内側になるようにした、前記2)記載のアオコの排除設備
5) アオコ群生体破砕装置が、水とともに吸引したアオコ群生体をノズルから噴射して衝撃板に当てて放出する構造であり、アオコ群生体のシースが衝撃板との衝撃力で破砕分散してアオコ単体にして放出する構造のものである、前記1)〜4)いずれか記載のアオコの排除設備
6) アオコ群生体破砕装置が、水中ポンプで水とともに吸引したアオコ群生体を衝突筒の中央の噴射孔から噴射して衝突筒の内面に当てて放出する構造であり、アオコ群生体のシースが衝突筒の筒内面との衝撃力で破砕分散してアオコ単体にして放出する構造のものである、前記1)〜5)いずれか記載のアオコの排除設備
7) 水系が河川でその支流が本流に合流する支流河口の本流との合流水域に支流河口を囲うようにアオコ群生体分画体を配置し、同アオコ群生体分画体で囲まれた支流河口水域をアオコ群生体封鎖域とし、同アオコ群生体封鎖域に隣接した本流の下流側に捕食微小生物生育装置を配置して捕食水域を形成した、前記1)〜6)いずれか記載のアオコの排除設備
8) 前記捕食微小生物生育装置が、水面上のフロートで浮上支持された水面部材から垂直に吊り下げられたアオコを捕食する水生の捕食微小生物の住処を与える生育吊下体を多数本吊下した構造である、前記1)〜7)いずれか記載のアオコの排除設備
9) 前記捕食微小生物生育装置の多数本吊下した生育吊下体の外周を囲むように底面が開放された筒状アオコ群生体遮断カーテンを水面部材に取付け、同筒状アオコ群生体遮断カーテンを左右に分けて開放できる縦長のファスナーを設けた、前記8)記載のアオコの排除設備
にある。
請求項1記載の本考案では、水系の一部にアオコ群生体の移動を遮断するアオコ群生体分画体で囲まれたアオコ群生体封鎖域を設け、水流・風(空気流)又はアオコ群生体の拡大増殖力によって動力源を用いずに水系に発生したアオコ群生体を一方向移動手段によってアオコ群生体封鎖域に集合させる。電気・化石燃料を使わずにアオコ群生体を集合させるので、ランニングコスト・設備コストを安価にできる。
そして、同アオコ群生体封鎖域に集合したアオコ群生体をアオコ群生体破砕装置によって、水とともに吸引してシースを破砕・分解してアオコ単体となるまで分離する。そして、アオコ単体に分離されたアオコは捕食水域へ放出される。ここで、捕食微小生物生育装置で繁殖した多数の捕食微小生物の餌となり、アオコは減少する。これによって、水系の水質も透明なものになる。
アオコ群生体一方向手段が請求項2,3,4の考案の如く、アオコ群生体分画体の一部の移動口を開閉する遮断体を重り又はフロートで斜めに保持することで自然の表面水によって開閉させることで一方向性に移動させるものは、簡単な構造と特別の動力源を使用せず、自然の力で一方向性移動を確保してアオコ群生体を一つの水域内に集合させることができるので、安価な設備で目的を達成できる。
図1は、実施例1の配置説明図である。 図2は、実施例2の配置説明図である。 図3は、実施例3の配置説明図である。 図4は、アオコ群生体一方向移動手段の構造例を示す断面図である。 図5は、アオコ群生体一方向移動手段の構造例の正面図である。 図6は、アオコ群生体一方向移動手段でフロートを使用した構造例を示す説明図である。 図7は、実施例のアオコ群生体破砕装置を示す平面図である。 図8は、実施例のアオコ群生体破砕装置を示す側面図である。 図9は、実施例の捕食微小生物生育装置の繊毛状吊下体を示す説明図である。 図10は、実施例の捕食微小生物生育装置の繊毛状吊下体の平面図である。 図11は、実施例の捕食微小生物生育装置の繊毛状吊下体の正面図である。
本考案のアオコ群生体分画体は、アオコ群生体を通過させない区画体であって、防水性がある固体壁でも又は通水性カーテンでもよく、河川・池の水面から水底まで垂直面を遮断するアオコ群生体遮断でもよく、又はアオコ群生体が主に生息する水面から所定深さまでの一定深さまでのアオコ群生体の移動を阻止する遮断体であってもよい。
本考案のアオコ群生体一方向移動手段は、アオコ群生体分画体にアオコ群生体が移動できる移動口を設け、同移動口を閉鎖できる遮断体を移動口に取付け、同遮断体が浮き、重り・ワイヤ等によって水流がない場合では移動方向性に基本的にあって、水の流れ(河川水流,表面水,対流水)・風によって生起する水流等・自然エネルギーで生じる水流の方向によって閉鎖・開放してアオコ群生体の移動の方向性を強め、アオコ群生体がアオコ群生体封鎖域への移動速度を高める構造が好ましい。
本考案のアオコ群生体破砕装置は、吸引ポンプの噴出の水流を衝撃受筒体に当てて打撃力でアオコ群生体のシースを破砕・分解させる方法以外に、超音波発生機・放電による破砕・キャビテーションによる破砕・爆発衝撃による破砕も可能であるが、処理設備の煩雑さ、安全性上で本実施例の如くポンプによる吸引水流のノズルからの噴出水流を衝撃体へ当てる方法が好ましい。
又、アオコ群生体のシースの破砕・分解によって微小生物補食対象のサイズがアオコ単体程に縮小し、捕食による浄化を効率的にできる。又、シース内の栄養・塩可溶化により浄化微小生物の吸収利用を促進し、捕食微小生物の増殖にもなる。
アオコ群生体破砕装置がシースを破砕分解した処理水の放出される位置の近くに、アオコ捕食微小生物生育装置を配置するのが、アオコ単体を迅速に捕食微小生物の餌として捕食できるので好ましい。
本考案の基本形態について、図1〜3に示している。
(実施例1,2,3の符号の説明)
図中、Aはアオコ群生体、B,B,Bは同アオコ群生体Aを通過させないアオコ群生体分画体、Bfは同アオコ群生体分画体の上部に設けたフロート、BKは同アオコ群生体分画体B,Bに設けた開口である移動口、BSは同移動口BKを遮断できる遮断体、BFは遮断体BSの上辺に取付けたフロート、BWは遮断体BSの下辺に取付けた重り、Cはアオコ群生体破砕装置、Cはアオコ群生体破砕装置Cを水面に浮べるためのフロート部、Cは同フロート部Cに取付けられて下方から水及びアオコ群生体Aを吸引する水中ポンプ、Cは噴射部、Cはシースを破砕分解する衝突筒、Cは水中ポンプCと噴射部Cとを連絡するホースである。Fはアオコ群生体封鎖域、Hは捕食微小生物生育装置、Hは同装置Hを水面に浮かすためのフロート部、Hは同フロート部の外周を張架したネット、Hは同ネットから下方に垂下した多数の繊毛状吊下体、Hは同繊毛状吊下体の外周を囲った底なしの筒状のアオコ群生体遮断カーテン、Hは同アオコ群生体遮断カーテンHのカーテン開閉用のファスナー、Rは本考案を施工する河川、OWはアオコ群生体一方向移動手段で、実施例では移動口BK,遮断体BS,フロートBF又は重りBWからなる。SFは本考案の捕食水域である。
(実施例1)
図1に示す実施例1は請求項1記載の考案の河川Rでの実施形態例であり、河川Rに水は通過できるがアオコ群生体を通過させない重りBMで略垂直になっているアオコ群生体分画体B,B,Bを所定距離おいて横断的に配置し、そのアオコ群生体分画体B,Bの間をアオコ群生体封鎖域Fとし、上流側のアオコ群生体分画体B,Bの上部の一部に移動口BKに設け、重りBWを下辺につけた遮断体BSの上辺を移動口BKの上辺に止着し、その重りBWを取付けた自由端がアオコ群生体封鎖域F側に入るように斜めにした図4,5に示す構造のアオコ群生体一方向移動手段OWを設けている。
又、アオコ群生体封鎖域F内には図7,8に示すようなアオコ群生体破砕装置Cを配置している。この装置Cはフロート部Cで水面近くで浮いていて、水中ポンプCでその下方から水及びアオコ群生体Aを吸引して噴射部Cで外周の衝突筒Cへ向って噴出して、アオコ群生体Aのシースを破砕分解して数μm程の大きさのアオコ単体ASにして捕食水域SFへ放出するアオコ群生体破砕装置Cを配置している。又、アオコ群生体封鎖域Fでアオコ群生体破砕装置Cの噴射部Cで破砕して放出する処理水の捕食水域SFに捕食微小生物生育装置Hを複数台配置している。同捕食微小生物生育装置は水面のフロート部HのネットHから多数の捕食微小生物の動物性プランクトンを生育する繊毛状の吊下体Hを多数吊下し、その外周をアオコ群生体遮断カーテンHを設け、動物性プランクトンの生育環境を良好にしている構造のものである。
この図1の実施例では、河川Rの上流から流されてくるアオコ群生体Aは上流側のアオコ群生体分画体B,Bで止められているが、図4に示すようにその移動口BKに設けた遮断体BSが河川の水流れの水圧で大きく開くことによってアオコ群生体Aは移動口BKから水流とともに移動して、アオコ群生体分画体B,Bを経てアオコ群生体封鎖域F内に入り込み、更に水流によって下流側のアオコ群生体分画体Bの近くに移動する。
即ち、上流側のアオコ群生体分画体B,Bの移動口BK,遮断体BS,その重りBWが本考案のアオコ群生体一方向移動手段OWを形成している。
又、アオコ群生体封鎖域Fには図7,8に示すようなアオコ群生体破砕装置Cがあり、アオコ群生体封鎖域F内のアオコ群生体Aを水とともに水中ポンプCで吸引され、ホースCによって噴射部Cへ圧送され、噴射部Cでアオコ群生体Aを噴出させて衝突筒C内面に衝突させてアオコ群生体のシースを破砕分解し、アオコ単体ASの状態にしてアオコ群生体分画体B,Bに囲まれる捕食水域SFへ放出する。同時にシースを分解することでシースの有する毒性を薄め、水を浄化する。
アオコ群生体破砕装置Cから放出されたアオコ単体ASは捕食水域SF内の同装置Cの近くに配置された複数の捕食微小生物生育装置H付近に到れば、同装置Hで生育されている多数の動物性プランクトンによって餌として捕食され、アオコは減少する。又、アオコ単体ASは捕食水域SF内にあって、アオコ単体ASは確実にこの域内で餌として捕食され、アオコを減少させてアオコを水系から排除する。
(実施例2)
図2に示す形態のタイプの実施例2について説明する。
この実施例2は、流れがゆるやかな河川Rの支流と本流との合流域に、支流河口を囲むようにアオコ群生体分画体Bを設け、同アオコ群生体分画体Bに囲まれた支流の河口をアオコ群生体封鎖域Fとし、上流側のアオコ群生体分画体Bに近い位置に実施例1と同じ構造のアオコ群生体破砕装置Cを配置する。同装置Cの水中ポンプCはアオコ群生体封鎖域F内にあって、その上部をフロート部KCで水面に浮上させるように配置し、その噴射部KC,衝突筒KCと放出口は本流内に配置され、アオコ群生体封鎖域Fの水とアオコ群生体Aとを水中ポンプCによって吸引して、捕食水域SFにて噴射部Cの衝突筒C内部で高圧水として筒内面に衝突させてアオコ群生体Aを破砕分解し、シースを破砕し、アオコ単体にして放出する。アオコ単体は捕食水域SF内に広く分散されていく。
又、アオコ群生体分画体Bには移動口BKが設けられ、この移動口BKに図4,5に示すアオコ群生体一方向移動手段OWが設けられている。これによって、本流の上流から移動してくるアオコ群生体Aをこのアオコ群生体一方向移動手段OWによってアオコ群生体分画体Bの内側のアオコ群生体封鎖域Fへ移動させる。又、アオコ群生体封鎖域Fは支流の上流からもアオコ群生体Aが流れてきて集約されていく。集約したアオコ群生体Aをアオコ群生体破砕装置Cでの破砕・放出は効率的に行える。
アオコ群生体封鎖域Fの下流側の本流内にある捕食水域SFには、捕食微小生物生育装置Hが複数個列設している。
従って、アオコ単体ASは下流方向に流されて捕食微小生物生育装置Hに近づくと、この装置Hの周辺には生育された動物性プランクトンが多数個体が存在するので、これら動物性プランクトンの餌として捕食され、アオコ単体は大巾に減少する。よって、その下流にはアオコは大巾に減少する。
(実施例3)
図3に示す実施例3は、ダムDMに流れ込む河川Rの上流にアオコ群生体分画体Bを設け、これにアオコ群生体一方向移動手段OWを設けたもので、アオコ群生体封鎖域FはダムDMとアオコ群生体分画体Bで囲まれた水域であり、この一部に実施例1と同じ構造のアオコ群生体一方向移動手段OWによってアオコ群生体封鎖域F内へ移動させ、集約したアオコ群生体Aをアオコ群生体破砕装置Cで破砕分解してアオコ単体にしてその上流に設けた捕食水域SFに放出する。アオコ群生体破砕装置Cの放出位置付近に設けた捕食微小生物生育装置Hで生育している多数の動物性プランクトンが放出されたアオコ単体ASを補食してアオコを減少させるものである。
この実施例3はアオコ群生体一方向移動手段OWの遮断体BSはいずれもアオコ群生体封鎖域F内にあるように傾斜させている。
実施例中のアオコ群生体一方向移動手段OWは図4,5に示している。図4,5はアオコ群生体分画体Bの上部の移動口BKの上辺にこれを閉鎖できる遮断体BSの上辺を止着し、アオコ群生体封鎖域Fの内側に遮断体BSの下端が位置するように下端に重りBWを取付けている。域外からの水流が弱ければ、重りBWがその開へ回動に対する抗力(付勢力)となって移動口BKは閉じたままとなる。そして、河川Rの水流が大きくなれば、重りBWの閉方向の付勢力に抗して遮断体BSが開いて、アオコ群生体はアオコ群生体封鎖域Fへ移動できる。しかし、その場合でもアオコ群生体封鎖域Fから域外の上流への移動は水流があることからできないものとなって、一方向移動性が確保できる。
同様に、図6に示すアオコ群生体一方向移動手段OWでは水面上のフロートBfで浮んでいるアオコ群生体分画体Bの移動口BKの下辺に遮断体BSの下辺が止着され、遮断体BSの上辺にフロートBFが取付けられている。フロートBFがアオコ群生体封鎖域F内にあるように遮断体BSを移動口BKに対して取付けている。このアオコ群生体一方向移動手段OWでは域F外側から域内へ向う水流があれば遮断体BSが水圧で斜め方向に移動し、域外からアオコ群生体Aは域F内へ移動できる。その水流の流れがない場合又は逆の方向の水流の場合遮断体BSは移動口BKを閉鎖する。よって、アオコ群生体Aの一方向移動を可能としている。
実施例中の図7,8に示すアオコ群生体破砕装置Cについて説明する。
前記装置Cは上部のフロート部Cを有し、その水面に近い位置に吸引口を有するように水中ポンプCを取付け、水中ポンプCの吐水口をホースCよって噴射部Cに接続し、同噴射部では水は水平方向に噴出され、衝突筒Cの内面に衝突して、アオコ群生体Aは衝突と水圧とによって細かく破砕分解され、シースは分解・分散し、アオコ単体ASの状態となって放出される。
実施例の図9〜11で示す捕食微小生物生育装置Hは上部のフロート部Hによって水面に浮き、フロート部Hで囲まれる中央部分に水平なネットHが張架され、同ネットHから動物性プランクトンの住処となる繊毛状の長い吊下体Hが多数垂下されている。そして、フロート部Hの下方外周をアオコ群生体の進入を防ぐアオコ群生体遮断カーテンHを設けている。HはそのカーテンHの開閉するファスナーである。これらの技術は公知であるので詳細は省略している。
本考案は、アオコ以外の水面に浮遊する水草又は浮遊生物体にも適用可能である。
A アオコ群生体
AS アオコ単体
R 河川
,B,B アオコ群生体分画体
SF 捕食水域
BM 重り
Bf フロート
F アオコ群生体封鎖域
BK 移動口
BF フロート
BW 重り
BS 遮断体
OW アオコ群生体一方向移動手段
C アオコ群生体破砕装置
フロート部
水中ポンプ
噴射部
31 噴射孔
衝突筒
ホース
DM ダム
H 捕食微小生物生育装置
フロート部
ネット
繊毛状吊下体
アオコ群生体遮断カーテン
ファスナー

Claims (9)

  1. 河川・池又はダム湖の水系環境に発生するアオコの排除設備であって、
    水系環境の水域の一区画をアオコ群生体の移動を遮断するアオコ群生体分画体で囲ってアオコ群生体封鎖域を形成するとともに、
    前記アオコ群生体封鎖域を囲う前記アオコ群生体分画体の一部に、アオコ群生体封鎖域の域外から域内へアオコ群生体を移動させることができるアオコ群生体一方向移動手段を設け、前記アオコ群生体封鎖域の隣接した水域にアオコ単体を餌として捕食する水生の微小生物を多数生育させる捕食微小生物生育装置を複数配置した捕食水域を形成し、
    前記アオコ群生体封鎖域内のアオコ群生体を水とともに吸引してアオコ群生体の基質のシースを破砕分散させてアオコ単体状態にして前記捕食水域内に放出するアオコ群生体破砕装置を複数設け、
    水系環境に発生したアオコ群生体を一方向移動手段で域外から域内のアオコ群生体封鎖域へ集めて、同域でアオコ群生体破砕装置によってアオコ群生体のシースを破砕してアオコ単体にして、前記捕食水域内の捕食微小生物生育装置で生育した捕食微小生物で捕食させてアオコを減少させることを特徴とする、アオコの排除設備。
  2. アオコ群生体一方向移動手段が、アオコ群生体分画体の水面に近い所要水深さで上下巾をもって開口した移動口を設け、前記移動口を閉鎖できる面積を有するアオコ群生体を通過させない遮断体の一辺を前記移動口の上辺又は下辺に止着し、前記遮断体がアオコ群生体封鎖域内側となるように遮断体の上下のいずれかの自由端にフロート又は重りを取付けた構造であり、水面に生じる表面水流によって遮断体が移動口を開閉してアオコ群生体封鎖域の域外から域内へアオコ群生体の一方向のみの移動を可能とした、請求項1記載のアオコの排除設備。
  3. 前記遮断体の下辺を移動口下辺に取り付け、遮断体の上辺にフロートを取り付けて、遮断体の上辺のフロートがアオコ群生体封鎖域内側になるように斜めにした、請求項2記載のアオコの排除設備。
  4. 前記遮断体の上辺を移動口上辺に取り付け、遮断体の下辺に所要の重さの重りを取り付けて、遮断体の下辺がアオコ群生体封鎖域内側になるようにした、請求項2記載のアオコの排除設備。
  5. アオコ群生体破砕装置が、水とともに吸引したアオコ群生体をノズルから噴射して衝撃板に当てて放出する構造であり、アオコ群生体のシースが衝撃板との衝撃力で破砕分散してアオコ単体にして放出する構造のものである、請求項1〜4いずれか記載のアオコの排除設備。
  6. アオコ群生体破砕装置が、水中ポンプで水とともに吸引したアオコ群生体を衝突筒の中央の噴射孔から噴射して衝突筒の内面に当てて放出する構造であり、アオコ群生体のシースが衝突筒の筒内面との衝撃力で破砕分散してアオコ単体にして放出する構造のものである、請求項1〜5いずれか記載のアオコの排除設備。
  7. 水系が河川でその支流が本流に合流する支流河口の本流との合流水域に支流河口を囲うようにアオコ群生体分画体を配置し、同アオコ群生体分画体で囲まれた支流河口水域をアオコ群生体封鎖域とし、同アオコ群生体封鎖域に隣接した本流の下流側に捕食微小生物生育装置を配置して捕食水域を形成した、請求項1〜6いずれか記載のアオコの排除設備。
  8. 前記捕食微小生物生育装置が、水面上のフロートで浮上支持された水面部材から垂直に吊り下げられたアオコを捕食する水生の捕食微小生物の住処を与える生育吊下体を多数本吊下した構造である、請求項1〜7いずれか記載のアオコの排除設備。
  9. 前記捕食微小生物生育装置の多数本吊下した生育吊下体の外周を囲むように底面が開放された筒状アオコ群生体遮断カーテンを水面部材に取付け、同筒状アオコ群生体遮断カーテンを左右に分けて開放できる縦長のファスナーを設けた、請求項8記載のアオコの排除設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024117073A1 (ja) * 2022-11-29 2024-06-06 キョーラク株式会社 水質浄化システム

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