JP3203703B2 - 負圧型スライダのローディング方法 - Google Patents
負圧型スライダのローディング方法Info
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Description
するものである。
型スライダのローディングを示す側面図である。図11
(a)(b)(c)において1は負圧型のスライダで、
スライダ1は図12に示すように構成されている。図1
2において2,3はそれぞれ媒体対向面に形成された互
いに平行な一対の浮上レール、4は浮上レール2,3に
それぞれ垂直に交わる交差レールであり、浮上レール
2,3及び交差レール4で負圧発生部5が形成されてい
る。空気は流入端1aから流出端1bに向かって流れ
る。6はサスペンションで、サスペンション6の一端に
はアーム7が接合されており、他端にはジンバル8を介
してスライダ1が接合されている。9は磁気ディスク、
10はサスペンション6を磁気ディスク9側に押圧して
スライダ1を磁気ディスク10を浮上させるためのピン
である。
先ず図11(a)に示すようにサスペンション6は予め
磁気ディスク9から離れるように曲げ加工が施されてい
る。すなわち磁気ディスク9とスライダ1は初期状態で
は一定の間隔を持った位置関係になるようにしている。
次にローディング動作を開始すると、図11(b)に示
すようにピン10がサスペンション6を磁気ディスク9
側に押圧してスライダ1を磁気ディスク9に近づけてい
く。そして磁気ディスク9上にスライダ1が浮上したら
図11(c)に示すようにピン10は元の位置に戻る。
の方法では、ローディングする際に、磁気ディスク9と
スライダ1が接触して、磁気ディスク9及びスライダ1
が損傷したり、また磁気ディスク9の磁性層が破壊さ
れ、データを読み出せなくなるという問題点があった。
で、磁気ディスクとスライダが接触しない負圧型スライ
ダのローディング方法を提供する事を目的としている。
に本発明は、バネ材によってサスペンションを押圧する
ことによって、前記サスペンションに取り付けられた負
圧型スライダを磁気ディスクに近づけ、プレ・ローディ
ングモードを経て標準浮上状態に至らせる負圧型スライ
ダのローディング方法において、磁気ディスク面に対し
垂直方向の前記バネ材の剛性の値をプレ・ローディング
モードにおける空気膜の剛性の値以下とした。
磁気ディスクに近づけさせることができる。
イダのローディング方法を示す磁気ディスク装置の平面
図である。図1において11は磁気ディスク、12は磁
気ディスク11を回転駆動させるモーター、13はアー
ムで、アーム13は軸14を回動中心として回動自在に
保持されている。15はアーム13を回動させるボイス
コイルモーター、16はアーム13の端部に設けられた
サスペンションで、サスペンション16は磁気ディスク
11側と反対側に3gの荷重が掛かるように根元付近か
ら折曲げられている。17はサスペンション16を磁気
ディスク11の方へ押圧するピンで、ピン17は駆動装
置18によって移動させられている。19はスライダ
で、スライダ19は図2に示す様に構成されている。図
2において19a,19bはそれぞれ互いに平行な一対
の浮上レール、19cは浮上レール19a,19bに垂
直に交わる交差レールである。この浮上レール19a,
19b及び交差レール19cによって負圧発生部19d
が形成されている。19eは浮上レール19bの端部に
形成された磁気ヘッドである。この磁気ヘッド19eは
薄膜を積層することによって形成された薄膜型の磁気ヘ
ッドである。
まず図3(a)のような初期状態から図3(b)に示す
ようにピン17が駆動装置18によって移動し、サスペ
ンション16を磁気ディスク11の方へ押圧してスライ
ダ19を磁気ディスク11に近づけていく。このとき磁
気ディスクの空気流領域内では、スライダ19の媒体対
向面が磁気ディスク11に平行か若しくは空気流入端よ
りも空気流出端が磁気ディスク11に近くなる様な状態
で移動させる。またこの時のピン17の押し付け荷重は
浮上するまでにスライダ19に加わる磁気ディスク11
から離れようとする力よりも大きくしている。本実施例
では押し付け荷重を8gに設定した。これはサスペンシ
ョンの支持力及び動圧力等を考慮して設定した。そして
スライダ19が磁気ディスク11上に浮上すると駆動装
置18はピン17を移動させて元の位置に戻す。このよ
うにローディングさせる事によって磁気ディスク11と
スライダ19の接触はなくなる。
と、外部荷重(動圧力)の関係について図4を元に説明
する。測定は、回転数3600rpm、半径40mm、標準
状態の浮上高約0.1μm等の条件にて実施した。図4
に示されているように、通常の標準浮上状態と異なった
浮上高の位置に第2の浮上状態(プレ・ローディングモ
ード)が存在し、この時のスライダに対する動圧力は、
数gの力が発生する。スライダは、ロード時において、
この力に打ち勝ち、この第2の浮上状態を経由して、標
準浮上状態に達する。この動圧力は、スライダの形状ま
たは、スライダの姿勢、及びサスペンションの特性によ
って左右され、今回のスライダの例では0.5〜3.5
g程度の力が発生する。たとえばスライダ長手方向の磁
気ディスクに対する平行度(ロード姿勢)と第2の浮上
状態の動圧力の関係を図5に示す。ロード姿勢に応じ
0.8gから3.2g迄の力が発生している。そこで今
回、ロード機構による外部力は、この動圧力以上でスラ
イダを押圧することによって(たとえば3.5gの
力)、スライダを磁気ディスクに近づけ、第2浮上状態
を経由して、標準の浮上状態に通ずるように設定した。
この第2の浮上状態は、スライダの磁気ディスクに対す
る姿勢(平行度)を矯正し、磁気ディスクにスライダの
損傷を発生する事なしに、ロードせしめる機能をもって
いる。
6(a)(b)(c)にピン17の磁気ディスク面に対
し垂直方向の剛性を変えた時のスライダのロード時の挙
動を示す。図6では、スライダのロード時の挙動と共
に、磁気ディスク表面の変位の時間変化も示す。どの場
合もスライダが磁気ディスクに近づくにつれ、その面ぶ
れに追従しているのがわかる。しかし剛性が大きくなる
とともに追従する期間が短くなっているのがわかる。す
なわち図6(a)は面ぶれに追従する時間が非常に長い
が剛性の大きな図6(c)ではその時間が非常に短くな
っている。図7に、この剛性と第2浮上状態での追従
(即ち、姿勢矯正)期間の関係を示しており、ピン17
の剛性を第2の浮上状態の動圧のそれで規格化してい
る。ロードバネの剛性が大きくなり、第2浮上状態の空
気膜剛性よりも大きくなると、追従期間がなくなり直接
そのままの姿勢でロードされてしまう。
態の空気膜剛性の約1/10に設定し、ロード・アンロ
ード10万回の繰り返し試験を種々の環境条件にて行っ
たところ、スライダ及び磁気ディスクには何等損傷も無
く非常に良好な結果を得た。スライダ長手方向及び幅方
向の平行度(姿勢)の種々の条件の試験結果を図8
(a)(b)に示す。図8(a)はピン17剛性が小さ
い場合であり、図8(b)はピン17の剛性が大きい場
合である。○印は良好な結果であることを示し、×印
は、試験後出力の変化あるいはエラーの増加が生じ悪い
結果であることを示す。剛性の小さい場合広い範囲で良
好な結果が出ているが、剛性の大きい場合はほぼ平行な
場合を除いて磁気ディスクに微小な引き擦り傷が発生
し、磁気ディスク装置の信頼性は低い。
(a)(b)(c)に示す。図9(a)(b)(c)に
おいて、20はサスペンション、21はサスペンション
20が取り付けられたアーム、22はサスペンション2
0に取り付けられたスライダで、これは図2に示すもの
と同じである。23は磁気ディスク、24はサスペンシ
ョン20を磁気ディスク23から離すように持ち上げて
いるピン、25はピン24を駆動する駆動装置である。
サスペンション20の押圧力は、浮上状態において磁気
ディスク側に向き、その大きさは、スライダ22の第2
の浮上状態の正圧力より大きい力が求められ、4gに設
定している。磁気ディスク23停止中、スライダ22は
図9(a)で示すように、ピン24で磁気ディスク23
より離れた位置に保持されている。磁気ディスク23の
回転が始まると、ピン24を磁気ディスク23側へ近づ
けることによって、サスペンション20及びスライダ2
2は、磁気ディスク23に近づく。スライダ22は、サ
スペンション20の押圧力によって第2の浮上状態の動
圧力に打ち勝ち、標準の浮上状態にロードされる。(図
9(b)) スライダが標準的な浮上状態にロードされ
た後は、図9(c)に示すように、ピン24はサスペン
ション20から離れ、スライダ22のシーク動作を阻害
しないようになっている。この時ロードバネの剛性は、
第1の実施例と同様に第2の浮上状態の空気膜剛性より
小さく設定してある。この条件設定でロード・アンロー
ド動作を行うと、非接触非損傷でなされ、10万回の繰
り返し試験も良好な結果を得た。比較例として、サスペ
ンションの押圧力を第2の浮上状態の動圧力より小さい
2gに設定した場合を考える。この例では、第2の浮上
状態を超えることが出来ず約10μmの浮上高のままで
低浮上化がなされず、ロード動作が完了しない場合が多
々あった。これは、図5に示されている様に、スライダ
のロード姿勢が大きい場合に、第2の浮上状態で発生す
る動圧力がサスペンションの押圧力より大きくなったた
めにおこったものである。
(a)(b)(c)(d)に示す。図10(a)(b)
(c)(d)において、26はサスペンション、27は
サスペンション26が取り付けられたアーム、28はサ
スペンション26に取り付けられたスライダで、これは
図2に示すものと同じである。29は磁気ディスク、3
0はサスペンション26を磁気ディスク29から離すよ
うに設けられた板バネで、板バネ30は保持部材31に
よって固定されている。サスペンション26による押圧
は、磁気ディスク29側に向くよう設定し、第2の実施
例と同様、4gに設定している。板バネ30は片持ち状
になっている。磁気ディスク29が停止中、スライダ2
8を支持するサスペンション26は、図10(a)
(b)に示すように板バネ30の保持部材31近傍にて
固定されている。磁気ディスク29が回転するとサスペ
ンション26は、板バネ30の非保持側へアクセス用ア
クチュエータにて移動し、板バネ30の変形とともに磁
気ディスク29へ近づき(図10(b))、サスペンシ
ョン26の力が解放されるとともにロードされる(図1
0(c))。この例における板バネ30の磁気ディスク
26の垂直方向の剛性も前記実施例1、2と同様に、第
2の浮上状態の空気膜剛性より小さく設定している。
ローディング方法によれば、バネ材によってサスペンシ
ョンを押圧することによって、前記サスペンションに取
り付けられた負圧型スライダを磁気ディスクに近づけ、
プレ・ローディングモードを経て標準浮上状態に至らせ
る負圧型スライダのローディング方法において、磁気デ
ィスク面に対し垂直方向の前記バネ材の剛性の値をプレ
・ローディングモードにおける空気膜の剛性の値以下と
したことによって、スライダを安定した状態で磁気ディ
スクに近づけさせることができる。このため、ヘッド・
磁気ディスク間に損傷もなくロード・アンロードができ
る。
のスライダを用いたが他の負圧型スライダでもよい。ま
たスライダに搭載する磁気ヘッドを薄膜型のものにした
が、スライダ自体を磁性材料で構成しバルク型の磁気ヘ
ッド等様々な磁気ヘッドを使用することができる。さら
に本実施例ではスライダの浮上高を0.1μmとした
が、この高さ以下なら更によい効果を得ることができ
る。
ーディング方法を用いた磁気ディスク装置の平面図
のローディング方法を示す側面図 (b)本発明の第1の実施例の負圧型スライダのローデ
ィング方法を示す側面図 (c)本発明の第1の実施例の負圧型スライダのローデ
ィング方法を示す側面図
示すグラフ
る平行度(Ap)と第2の浮上状態の動圧力の関係を示
すグラフ
グラフ (b)負圧型スライダのロード時の挙動を示すグラフ (c)負圧型スライダのロード時の挙動を示すグラフ
気ディスクに対する長手及び幅方向の平行度とロード・
アンロード繰り返し試験の結果を示すグラフ (b)ピンの剛性が大きいときのスライダの磁気ディス
クに対する長手及び幅方向の平行度とロード・アンロー
ド繰り返し試験の結果を示すグラフ
のローディング方法を示す側面図 (b)本発明の第2の実施例の負圧型スライダのローデ
ィング方法を示す側面図 (c)本発明の第2の実施例の負圧型スライダのローデ
ィング方法を示す側面図
ダのローディング方法を示す正面図 (b)本発明の第3の実施例の負圧型スライダのローデ
ィング方法を示す側面図 (c)本発明の第3の実施例の負圧型スライダのローデ
ィング方法を示す側面図 (d)本発明の第3の実施例の負圧型スライダのローデ
ィング方法を示す側面図
方法を示す側面図 (b)従来の負圧型スライダのローディング方法を示す
側面図 (c)従来の負圧型スライダのローディング方法を示す
側面図
視図
Claims (1)
- 【請求項1】 バネ材によってサスペンションを押圧す
ることによって、前記サスペンションに取り付けられた
負圧型スライダを磁気ディスクに近づけ、プレ・ローデ
ィングモードを経て標準浮上状態に至らせる負圧型スラ
イダのローディング方法であって、磁気ディスク面に対
し垂直方向の前記バネ材の剛性の値をプレ・ローディン
グモードにおける空気膜の剛性の値以下としたことを特
徴とする負圧型スライダのローディング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25897791A JP3203703B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 負圧型スライダのローディング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25897791A JP3203703B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 負圧型スライダのローディング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05101575A JPH05101575A (ja) | 1993-04-23 |
JP3203703B2 true JP3203703B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=17327648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25897791A Expired - Lifetime JP3203703B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 負圧型スライダのローディング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3203703B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP25897791A patent/JP3203703B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05101575A (ja) | 1993-04-23 |
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