JP3203539B2 - 双方向光伝送システム及び方法 - Google Patents

双方向光伝送システム及び方法

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JP3203539B2
JP3203539B2 JP16935095A JP16935095A JP3203539B2 JP 3203539 B2 JP3203539 B2 JP 3203539B2 JP 16935095 A JP16935095 A JP 16935095A JP 16935095 A JP16935095 A JP 16935095A JP 3203539 B2 JP3203539 B2 JP 3203539B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光伝送路を介して対向
する伝送装置間で通信を行う光双方向伝送システムに関
する。特に、センタ装置と複数のユーザ装置との間で通
信を行う光双方向伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】センタ装置と複数のユーザ装置との間で
時分割双方向多重通信を行う光伝送システムとして、P
DS(パッシブダブルスター)システムがある。これ
は、図33に示すように、分岐点に光スターカプラ3を
配置し、センタ装置1の1組の送受信器と複数のユーザ
装置2−1〜2−nとを対応させる構成である。
【0003】このPDSシステムでは、センタ装置1か
ら各ユーザ装置2−1〜2−nに伝送される下り光信号
は時分割多重され、光スターカプラ3で分岐されて各ユ
ーザ装置2−1〜2−nに送られる。各ユーザ装置2−
1〜2−nは、時分割多重された下り光信号から自分宛
の光信号を時間軸上から切り出して受信する。一方、各
ユーザ装置2−1〜2−nが所定の送信タイミングで光
信号を送出すると、光スターカプラ3でパッシブ多重さ
れ、各ユーザ装置からの上り光信号が時間軸上に並んで
センタ装置1に受信される。
【0004】この構成では、センタ装置の1組の送受信
器で複数のユーザ装置との通信が可能であるので、回線
あたりのセンタ装置コストを低く抑えることができる。
しかし、PDSシステムは、センタ装置とユーザ装置と
の間で伝送される光信号が光スターカプラで分配数に応
じた損失を受ける。したがって、光スターカプラにおけ
る分配数、すなわちセンタ装置の1組の送受信器に収容
するユーザ装置の数には限界があり、回線あたりのセン
タ装置コストの低減にも限界があった。
【0005】この分配損失を補うためには、図34に示
すように、センタ装置1に高出力レーザ11と光変調器
13を備え、外部変調方式によって高出力信号を生成す
ることが考えられる。光変調器13は、光スターカプラ
3を介して接続される複数のユーザ装置2−1〜2−n
に対して時分割動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図34に示す
センタ装置の構成では、分配数(ユーザ装置数)の増加
に伴って変調速度を上げる必要があった。そのために信
号制御が複雑化し、また高出力レーザと高速な変調器を
用いなければならないので、回線あたりのセンタ装置コ
ストの低減は実質的に困難である。
【0007】本発明は、このようなPDSシステムの問
題点を解決し、収容するユーザ装置数を増大させ、回線
あたりのセンタ装置コストの大幅な低減を可能にする光
双方向伝送システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光双方向伝送シ
ステムによれば、中央装置は、レーザ発振器と、発振器
に結合され、その出力光信号を複数の光信号に分配する
光分配手段と、光分配手段に結合され、分配された各光
信号について、送信信号Sで変調した変調光と無変調光
とを、時分割で直列に構成し、光伝送路を介して対応す
るユーザ装置へ伝送する複数の光変調器と、対応するユ
ーザ装置から光伝送路を介して受信した光信号を電気信
号に変換し、該対応するユーザ装置からの受信信号Rを
提供する光検出手段とを有し、ユーザ装置は、受信した
光信号を変調光と無変調光とに2分岐する分岐手段と、
変調光を電気に変換し、その受信信号を提供する光電気
変換手段と、無変調光を中央装置あての送信信号
(S’)で変調し、その光信号を送信する電気光変換手
段とを有する。即ち、本発明の光双方向伝送システム
は、センタ装置に、高出力の直流光発生手段と、この直
流光をn分配する分配手段と、各直流光をそれぞれユー
ザ装置宛の送信信号で変調するn個の変調手段と、各ユ
ーザ装置から送られた光信号を受信するn個の受信手段
とを備える。各ユーザ装置に、センタ装置から送られた
光信号を受信する受信手段と、センタ装置宛の送信信号
で変調した光信号を送信する送信手段とを備える。
【0009】前記光変調器の動作速度は、ユーザ装置の
1チャネル分の動作速度であり、低速である。
【0010】前記光分割手段は、スターカップラ、又は
光スイッチであり、各々、送受全体で1個設けてもよ
く、又は、送信と受信の各々に1個づつ設けてもよい。
【0011】前記光検出手段は、各ユーザ装置毎に設け
るか、又は全ユーザ装置に共通に1個だけ設ける。
【0012】センタ装置からユーザ装置への光ビーム
は、変調ビームと無変調ビームを直列に時分割で送信し
てもよく、又は、無変調ビームに変調ビームを重畳して
送信してもよい。後者の場合は、単に変調指数を小さく
するのみで十分である。
【0013】センタ装置と各ユーザ装置との結合は、送
信用と受信用の2本の光ファイバで結合してもよく、又
は、1本の光ファイバで結合して送信と受信を時分割動
作させてもよい。
【0014】ユーザ装置はセンタ装置からの変調光を電
気信号に変換して受信信号を得ると共に、送信信号で光
ビームを変調してセンタ装置に送信する。後者の場合、
光ビームは、ユーザ装置で準備してもよく、又は、セン
タ装置からの受信ビームの無変調光を利用してもよい。
センタ装置からの無変調光を利用する場合は、リミッタ
回路により光ビームの振幅を制限してもよい。
【0015】ユーザ装置における光検出器と光変調器は
一体の透過型光検出変調器とすることができる。
【0016】この光検出変調器は、半導体層の層面に垂
直に光ビームが入射又は出射する面型とすることができ
る。
【0017】上記光検出変調器はδ−ドープ層を有する
ことができる。また、本発明の光双方向伝送方法によれ
ば、中央装置が、レーザ発振器から出力された光信号を
複数の光信号に分配し、分配された各光信号について、
送信信号Sで変調した変調光と無変調光とを、時分割で
直列に構成し、光伝送路を介して対応する前記ユーザ装
置へ送信する段階と、ユーザ装置が、受信した光信号を
変調光と無変調光とに2分岐し、該変調光を電気に変換
した受信信号を提供し、該無変調光を中央装置あての送
信信号で変調した光信号を送信する段階と、中央装置
が、対応するユーザ装置から光伝送路を介して受信した
光信号を電気信号に変換し、該対応するユーザ装置から
の受信信号Rを提供する段階とを有する。
【0018】
【作用】本発明によると、センタ装置で高レベルの直流
光をユーザ装置対応に分配し、それぞれユーザ装置宛の
送信信号で変調して送出する。すなわち、各ユーザ装置
に対応した変調手段が設けられるので、変調速度はユー
ザ装置数に関係なく低速で対応できる。また、高レベル
の直流光を分配しているので、センタ装置に接続するユ
ーザ装置数を多くすることができる。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)図1は、本発明の第1実施例の構成を示
すブロック図である。
【0020】図において、本実施例では、センタ装置1
0と各ユーザ装置20との間の双方向伝送路として2本
の単一モード光ファイバによる光伝送路5−1、5−2
を用い、センタ装置10にn個のユーザ装置20−1〜
20−nを収容する構成になっている。センタ装置10
は、高出力レーザ11と、高出力レーザ11から出力さ
れた直流光をn分配する光スターカプラ12と、各ユー
ザ装置対応のn個の光変調器13−1〜13−nと、各
ユーザ装置対応のn個の光検出器14−1〜14−nと
を備える。なお、各部を駆動する電気回路および制御回
路は省略している。
【0021】高出力レーザ11から送出された直流光
は、光スターカプラ12で分配されて各ユーザ装置対応
の光変調器13−1〜13−nに入力される。各光変調
器13では、対応するユーザ装置宛の送信信号Sで直流
光を変調した変調光を生成し、光伝送路5−1に送出す
る。また、ユーザ装置20−1〜20−nから各光伝送
路5−2を介して伝送された光信号は、光検出器14−
1〜14−nに入力されてそれぞれ受信信号Rが得られ
る。
【0022】本実施例の構成では、高出力レーザ11を
用いていることから光スターカプラ12の分配数を多く
とることができ、多くのユーザ装置20を収容すること
ができる。また、光変調器13が各ユーザ装置対応に設
けられているので、ユーザ装置数の増加があっても変調
速度を高める必要はない。以下に示す実施例においても
同様である。
【0023】図2は、第1実施例におけるユーザ装置2
0の構成例を示すブロック図である。図2(1)に示す
ユーザ装置は、光電気変換器21と電気光変換器22を
備えた構成である。光伝送路5−1から受信した光信号
は光電気変換器21で受信信号Rに変換される。また、
センタ装置への送信信号Sは電気光変換器22で光信号
に変換して光伝送路5−2に送出する。
【0024】なお、ユーザ装置に光源(電気光変換器)
を備えなくても、センタ装置10から変調光とともに無
変調光を伝送させ、その無変調光を送信信号Sで変調し
て折り返すことにより、センタ装置10へ送出する光信
号を生成することができる。このとき、ユーザ装置への
送信信号をのせた変調光と無変調光とを時分割でシリア
ルに伝送する、あるいは無変調光(直流光)に変調光を
重畳して伝送する方式をとる。図2(2)、(3)に示
すユーザ装置20の構成は前者に対応するものであり、
図2(4)に示すユーザ装置20の構成は後者に対応す
るものである。
【0025】図2(2)に示すユーザ装置は、18dB
カプラ23に光検出器24と光変調器25が接続された
構成である。受信した光信号は18dBカプラ23を介
してその一部が光検出器24に受光され、変調光の部分
から受信信号Rが検出される。また、残りの光信号は光
変調器25に入力され、その無変調光の部分をセンタ装
置への送信信号Sで変調して折り返す。
【0026】図2(3)に示すユーザ装置は、光検出器
と光変調器が一体化された透過型光検出変調器26で構
成される。受信した光信号は透過型光検出変調器26の
光検出器部分で受光され、変調光の部分から受信信号R
を検出する。また、光検出器部分を透過した光信号は光
変調器部分に入力され、その無変調光の部分を送信信号
Sで変調して折り返す。
【0027】図2(4)に示すユーザ装置は、18dB
カプラ23に光検出器24とリミッタ回路27が接続さ
れ、さらにリミッタ回路27に光変調器25が接続され
た構成である。受信した光信号は18dBカプラ23を
介してその一部が光検出器24に受光され、変調光の部
分から受信信号Rが検出される。また、残りの光信号は
リミッタ回路27を介して直流光成分が取り出され、光
変調器25でその直流光の部分を送信信号Sで変調して
折り返す。リミッタ回路27には、入力光信号の直流光
成分の強度より低い飽和特性をもつ光増幅素子を用いる
ことができる。
【0028】図3は、透過型光検出変調器26の構成を
示す断面図である。この構造は入出力光が層を構成する
面に垂直になるので面型と呼ばれ、入出力光が面に平行
な型と区別される。図において、SI−InP基板41
の上に、厚さ0.3μmのp−InGaAsP層(バン
ドギャップ波長λg=1.2μm)42、厚さ4μmの
i−InGaAsP/InP多重量子井戸層(MQW)
43、厚さ0.3μmのn−InP層44、厚さ0.2
μmのi−InGaAs層45、厚さ0.3μmのp−
InGaAsP層(λg=1.2μm)46が、有機金
属気相成長法(MOCVD)を用いて順次積層される。
そして、p−InGaAsP層46の上に、入射光が入
る窓となる部分を除いて光検出器用p電極としてAuZ
nNi電極47が形成され、その窓に対応する光透過部
分のSI−InP基板41をエンチングにより除去す
る。そして、露出したp−InGaAsP層42の上
に、出射光が出る窓となる部分を除いて光変調器用p電
極としてAuZnNi電極48が形成される。また、n
−InP層44上の結晶が一部除去され、光検出器・光
変調器共用n電極としてAuGeNi電極49が形成さ
れる。
【0029】ここで、p−InGaAsP層46は、A
uZnNi電極(光検出器用p電極)47のオーミック
コンタクト用結晶である。p−InGaAsP層42
は、AuZnNi電極(光変調器用p電極)48のオー
ミックコンタクト用結晶である。n−InP層44は、
AuGeNi電極(光検出器・光変調器共用n電極)4
9のオーミックコンタクト用結晶である。また、i−I
nGaAs層45は光検出器となる吸収領域である。i
−InGaAsP/InP多重量子井戸層43は光変調
器用の結晶である。
【0030】図4は、透過型光検出変調器26の光検出
器部分および光変調器部分の吸収スペクトルを示す図で
ある。図において、(1)は光検出器部分の吸収スペク
トルである。吸収端が1.65μmのところにあるの
で、波長1.3μmの光の吸収係数は非常に高く、比較
的薄い吸収層で光信号を検出することができる。(2)
は光変調器部分の吸収スペクトルであり、aは素子に電
圧を印加しない場合の吸収スペクトルであり、以下素子
に印加する逆バイアス電圧が大きくなるにつれて吸収ス
ペクトルb、c、dのように変化する。これは、i−I
nGaAsP/InP多重量子井戸層43における量子
閉じ込めシュタルク効果(QCSE)による。したがっ
て、適当な直流逆バイアスに送信信号Sを重畳して印加
することにより、波長1.3μmの光における吸収係数
を変化させ、送信信号Sに応じた変調光を生成すること
ができる。本実施例の場合には、ピークツーピーク2V
で変調光が得られ、消光比は10dBであった。
【0031】図3では、光変調器用の結晶として、i−
InGaAsP/InP多重量子井戸層を用いている
が、この代わりにi−InGaAsPバルク層(λg=
1.3μm)を用いる事も可能である。バルク層の成長
には、有機金属気相成長法(MOCVD)を用いる必要
がなく、従来からの液相成長法(LPE)を用いること
ができる。そのために、本素子の製造コストを下げるこ
とができる。ただし、バルク層の場合、光変調を行う際
の印加電圧が大きくなる。なお、バルク層の印加電圧の
変化によって吸収係数が変わるのは、フランツ・ケルデ
ィッシュ(Franz−Keldysh)効果による。
【0032】ところで、単一層で、光変調部の消光比を
大きくとるには、その厚さを厚くしてオフ時の吸収係数
を上げる必要がある。しかし、電界を印加できる厚さに
は限界があるので、厚さを単純に厚くして消光比を大き
くすることはできない。すなわち、単一層では、消光比
を大きくすることはできない。
【0033】図23に、上記問題点を改善したデバイス
の構造を示す。(1)はウエハ構造を示し、(2)は光
変調層の構造を示し、(3)は素子構造を示す。本デバ
イスでは、光変調部となるi−InGaAsP/InP
多重量子井戸層、i−InGaAsPバルク層に代え
て、δドープした多層構造の光変調層を用いている。δ
ドープは、結晶成長を行う際にシート状にドーパントを
積層させたものである。その厚さは、1原子層以下の極
めて薄いものである。この多層構造により、単一層の数
倍の厚さが実現できる。この多層構造は、実効的には単
一層の光変調器を直列に接続した場合と同等であり、オ
フ時の吸収係数を大きくすることができ、大きな消光比
を得ることができる。ここで、δドープを用いているの
は、p電極となるAuZnNi電極64とδ−nドープ
層62、n電極となるAuGeNi電極65とδ−pド
ープ層61間のリーク電流を極力抑え、また、透過光の
ドーパントによる吸収を極力低くするためである。
【0034】図24にいままで述べてきた透過型光検出
変調器の実装例を示す。図において、半導体光素子70
は支持台71に支持され、光の入出射位置にロッドレン
ズ72a、72bが装着される。そして、全体が光ファ
イバ用のコネクタ(レセプタクル)73a、73bに挟
まれた構造になっている。入射光は、ロッドレンズ72
aを介して平行光となって半導体光素子70に入射さ
れ、出射光はロッドレンズ72bを介してファイバコネ
クタのフェルール端面のコアに収束する。光ファイバの
コネクタ73a、73bは、FC型、SC型、その他の
いずれでもよい。半導体光素子70の光検出器用p電極
74、光変調器用p電極75、光検出器・光変調器共用
n電極76は、モジュールの横から取り出している。本
実装例は、レンズを用いた構成になっているが要求され
る挿入損失条件が緩和される場合には、レンズを用いず
に直接ファイバフェルールを半導体光素子70に近接さ
せてもよい。
【0035】図5は、変調光と無変調光をシリアルに送
る場合の光双方向伝送システムの動作例を示すタイミン
グチャートである。図において、〜はセンタ装置1
0の動作、〜はユーザ装置20−1、20−iの動
作を示す。は光変調器13−1の動作であり、T1は
ユーザ装置20−1宛の変調光、CWは無変調光を示
す。はユーザ装置20−1の動作であり、R’1は変
調光T1の一部から得られた受信信号、T1は残りの変
調光で折り返される。T’1は無変調光CWを送信信号
Sで変調した変調光である。は光検出器14−1の動
作であり、T1はユーザ装置20−1で折り返されたユ
ーザ装置宛の変調光の残りで廃棄される。R1は変調光
T’1から得られた受信信号である。はセンタ装置1
0の光変調器13−iの動作、はユーザ装置20−i
の動作、は光検出器14−iの動作であり、光変調器
13−1、ユーザ装置20−1、光検出器14−1と同
様である。
【0036】なお、本実施例の構成によれば、センタ装
置10の各光変調器13および各光検出器14がユーザ
装置対応に設けられているので、ユーザ装置への送信信
号の送出タイミングのみを制御すればよいことがわか
る。
【0037】ところで、図5に示す動作例は、変調光T
と無変調光CWとを時分割でシリアルに伝送する形態に
対応するものであるが、図2(4)のユーザ装置を用い
ることにより、直流光(無変調光)に変調光を重畳して
送ることができる。なお、アナログ信号の伝送では、直
流光と変調光を時分割で送ることはできないのでこの方
法を取らざるを得ない。
【0038】図6は、直流光に変調光を重畳して送る場
合において、図2(4)に示すユーザ装置の動作例を示
す。(1)はディジタル信号の場合であり、(2)はア
ナログ信号の場合である。図に示すように、18dBカ
プラ23で分岐された変調光からリミッタ回路27で変
調成分を切取り、得られた直流光を光変調器25で変調
する。
【0039】図7は、直流光に変調光を重畳して送る場
合の光双方向伝送システムの動作例を示すタイミングチ
ャートである。図において、〜はセンタ装置10の
動作、〜はユーザ装置20−1、20−iの動作を
示す。は光変調器13−1の動作であり、T1はユー
ザ装置20−1宛の変調光、CWは直流光成分を示す。
はユーザ装置20−1の動作であり、R’1は変調光
T1から得られた受信信号、T’1はリミッタ回路27
で得られた直流光を送信信号Sで変調した変調光であ
る。は光検出器14−1の動作であり、R1は変調光
T’1から得られた受信信号である。は光変調器13
−iの動作、はユーザ装置20−iの動作、は光検
出器14−iの動作であり、光変調器13−1、ユーザ
装置20−1、光検出器14−1と同様である。
【0040】このように、変調光(ディジタル信号、ア
ナログ信号)から直流光成分を抽出する構成を取ること
により、変調光と無変調光を時分割でシリアルに送る場
合に比べて伝送時間は半分となり、伝送効率を高めるこ
とができる。
【0041】また、アナログ信号の場合には、センタ装
置10からユーザ装置20への方向と、ユーザ装置20
からセンタ装置10への方向でキャリア周波数を変える
ことができる。例えば、図8に示すように、センタ装置
10から10MHzをキャリアとする変調信号を送出
し、ユーザ装置20から50MHzをキャリアとする変
調信号を送出させる。ユーザ装置20は図2に示す構成
のものを用いることができる。センタ装置10では、光
検出器14の後段に、キャリア周波数50MHzに対応
するフィルタ15を配置し、50MHzのキャリアにの
せた信号のみを抽出する。この場合のアナログ変調方式
は、振幅変調方式、周波数変調方式のいずれでもよい。
【0042】また、図25に示すように、位相変調を用
いることも可能である。センタ装置からユーザ装置へ送
信する際には、位相変調符号を用いる。位相変調符号
は、例えば、正負または負正の2種類のパルスを“1”
または、“0”の信号に対応させるバイフェーズ符号で
ある。ユーザ装置からセンタ装置へ信号を送る際には、
上記位相変調信号を振幅変調したRZ符号を用いる。
【0043】(第2実施例)図9は、本発明の第2実施
例の構成を示すブロック図である。本実施例は、図1に
示す第1実施例のセンタ装置10の構成において、高出
力レーザ11を通常出力のレーザ16に代え、光スター
カプラ12を1×n光スイッチ17に変える。1×n光
スイッチ17は分配損失が小さいので通常出力のレーザ
16で対応できる。センタ装置10のその他の構成およ
びユーザ装置20の構成は同様であるが、センタ装置1
0の各光変調器13−1〜13−nは時分割動作するの
で、ユーザ装置数に応じた高速変調機能が必要となる。
また、1×n光スイッチ17を用いた場合には、図10
に示すように1×n光スイッチ17と各ユーザ装置対応
の光変調器13−1〜13−nとを集積化することがで
きる。
【0044】図11は、第2実施例に於ける変調光と無
変調光をシリアルに送る場合の光双方向伝送システムの
動作例を示すタイミングチャートである。なお、変調光
と無変調光を同時に送る場合も同様である。
【0045】図において、〜はセンタ装置10の動
作、、はユーザ装置20−1、20−iの動作を示
す。はレーザ16の動作、は1×n光スイッチ17
の切り替え動作である。は光変調器13−1の動作で
あり、T1はユーザ装置20−1宛の変調光、CWは無
変調光を示す。はユーザ装置20−1の動作であり、
R’1は変調光T1の一部から得られた受信信号、T1
は残りの変調光で折り返される。T’1は無変調光CW
を送信信号Sで変調した変調光である。は光検出器1
4−1の動作であり、T1はユーザ装置20−1で折り
返されたユーザ装置宛の変調光の残りで廃棄される。R
1は変調光T’1から得られた受信信号である。はセ
ンタ装置10の光変調器13−iの動作、はユーザ装
置20−iの動作、は光検出器14−iの動作であ
り、光変調器13−1、ユーザ装置20−1、光検出器
14−1と同様である。図5に示す第1実施例と異なる
点は、各光変調器13が1×n光スイッチ17で切り替
えられた時間だけ時分割動作するところにある。
【0046】ここで、第2実施例におけるアナログ信号
の伝送例について説明する。センタ装置では、図12
(1)に示すように、1×n光スイッチ17の切り替え
により、一定時間tの間だけ光変調器13−iに直流光
が入力される。光変調器13−iはこの直流光を変調周
波数fkHzで変調し、変調光を対応するユーザ装置2
0−iに送出する。このとき、1×n光スイッチ17が
光変調器13−iに切り替わる周期Tは、サンプリング
定理により1/2f以下とする。各ユーザ装置20で
は、図12(2)に示すように、光検出器24に送出さ
れる残りの変調光からリミッタ回路27で変調成分を切
取り、得られた直流光を光変調器25で送信信号Sによ
り変調する。
【0047】このように、1×n光スイッチ17を用い
た場合には、ユーザ装置20からセンタ装置10へ送信
する光信号は、センタ装置10からユーザ装置20へ送
られる光信号と同様に間欠的な信号となる。これによ
り、ユーザ装置20の光変調器25は低速のもので対応
できる。また、このような間欠信号は、センタ装置10
で補間されて連続信号として再生される。
【0048】(第3実施例)図13は、本発明の第3実
施例の構成を示すブロック図である。本実施例は、図9
に示す第2実施例のセンタ装置10の構成において、1
×n光スイッチ17に代えて2×2n光スイッチ18を
用いる。そして、各ユーザ装置に対応する受信手段とし
て、2×2n光スイッチ18を介して1つの光検出器1
4を接続する。センタ装置10のその他の構成およびユ
ーザ装置20の構成は同様である。
【0049】また、図14に示すように、2×2n光ス
イッチ18に代えて2つの1×n光スイッチ17−1、
17−2を用いてもよい。この場合には、2つの1×n
光スイッチ17−1、17−2によって送信時と受信時
のスイッチ動作を独立に行うことができる。すなわち、
送信時に受信タイミングを考慮してスイッチ動作を行う
必要がない。
【0050】図15は、第3実施例における変調光と無
変調光をシリアルに送る場合の光双方向伝送システムの
動作例を示すタイミングチャートである。なお、変調光
と無変調光を同時に送る場合も同様である。
【0051】図において、〜はセンタ装置10の動
作、〜はユーザ装置20−1〜20−iの動作を示
す。はレーザ16の動作、は2×2n光スイッチ1
8の切り替え動作である。ここで、1*1はレーザ16
と光変調器13−1の接続、1*iはレーザ16と光変
調器13−iの接続、2*2はユーザ装置20−1と光
検出器14の接続、2*(i+1)はユーザ装置20−
iと光検出器14の接続を示す。2つの1×n光スイッ
チ17−1、17−2を用いた場合も同様である。
【0052】は光変調器13−1の動作であり、T1
はユーザ装置20−1宛の変調光、CWは無変調光を示
す。はユーザ装置20−1の動作であり、R’1は変
調光T1の一部から得られた受信信号、T1は残りの変
調光で折り返される。T’1は無変調光CWを送信信号
Sで変調した変調光である。は光検出器14の動作で
あり、T1はユーザ装置20−1で折り返されたユーザ
装置宛の変調光の残りで廃棄される。R1は変調光T’
1から得られた受信信号である。はセンタ装置10の
光変調器13−iの動作、はユーザ装置20−iの動
作であり、光変調器13−1、ユーザ装置20−1と同
様である。図11に示す第2実施例と異なる点は、光検
出器14が時分割動作するところにある。
【0053】ところで、図15に示す動作例は、最初に
すべてのユーザ装置宛の送信を行い、その後で各ユーザ
装置からの受信を行うものである。これに対して、各ユ
ーザ装置ごとに送受信を行う方法をとることもできる。
この動作例を示すタイミングチャートを図16に示す。
各ユーザ装置に対する送受信ごとに2×2n光スイッチ
18を切り替える他は、図15に示すタイミングチャー
トと同じである。
【0054】また、図13、図14に示す第3実施例の
構成は、図17(1)、(2)に示すように2×2n光
スイッチ18または1×n光スイッチ17−1と、各ユ
ーザ装置対応の光変調器13−1〜13−nとを集積化
することができる。
【0055】(第4実施例の第1の構成)図26は、本
発明の第4実施例の第1の構成を示すブロック図であ
る。図に示すように、本実施例では、光スイッチの代わ
りに、光スターカップラを用いている。ユーザ装置は光
源を有しない。センタ装置10は、レーザ16及び光検
出器14が2×2n光スターカップラ31に結合されて
いる。光スターカップラと各ユーザ装置20は各2本の
光ファイバ5−1、5−2で結ばれており、光変調器1
3は、各ユーザ装置20毎に1個づつ備える。
【0056】図27は、第4実施例の第1の構成におけ
る変調光と無変調光をシリアルに送る場合の光双方向シ
ステムの動作例を示すタイミングチャートである。変調
度を小さくして、変調光と直流光を重畳させて同時に送
る場合(図6、7参照)も同様である。
【0057】図において、〜はセンタ装置10の動
作、、はユーザ装置20−1、20−iの動作を示
す。は、レーザ16の動作であり、センタ装置から送
信する間、無変調光を送出する。は、光変調器13−
1の動作であり、T1は、ユーザ装置20−1宛の変調
光、CWは無変調光を示す。無変調光の長さは変調光の
それと同等である。は、ユーザ装置20−1の動作で
あり、R’1は変調光T1から得られた受信信号、T’
1は無変調光CWを送信信号Sで変調した変調光であ
る。は光検出器14の動作であり、R1は変調光T’
1から得られた受信信号である。は、センタ装置10
の光変調器13−iの動作、はユーザ装置20−iの
動作であり、光変調器13−1、ユーザ装置20−1と
同様である。
【0058】図28は、第4実施例の第1の構成におけ
る変調光と無変調光をシリアルに送る場合の光双方向シ
ステムの他の動作例を示すタイミングチャートである。
【0059】図において、〜は、図27と同様であ
る。本タイミングチャートでは、センタ装置の光変調器
から送信される無変調光の長さはセンタ装置から送信す
る間すべてに渡っている。これにより、ユーザ装置にお
いて、センタ装置からの信号の受信タイミングとは、無
関係に、センタ装置宛の信号送出タイミングを設定で
き、センタ装置での受信フレームの利用効率を向上させ
ることができる。
【0060】図27、28におけるタイミングチャート
では、ユーザ装置で生じるセンタ装置の変調光の受信後
の残りは、簡単のため省略している。
【0061】本構成で用いるユーザ装置の具体的な構成
を図29に示す。基本的には、図2の(2)、(3)と
同様であるがユーザ装置からの送信部分にアイソレータ
32を設ける。センタ装置からユーザ装置へ送信する場
合、光ファイバ5−2には、送信時のCW光すべてが送
出され、ユーザ装置へ逆の方向から入射してしまう。こ
れを避けるため、アイソレータを設置する。
【0062】(第4実施例の第2の構成)図30は、本
発明の第4実施例の第2の構成を示すブロック図であ
る。図に示すように図26の2×2n光スターカップラ
31に代えて2つの1×n光スターカップラ12−1、
12−2を用いている。ユーザ装置は光源を有しない。
この場合は、二つの1×n光スターカップラ12−1、
12−2によって送信時と受信時のタイミングを独立に
設定することができる。また、送信受信に別の光スター
カップラを用いているので、センタ装置からユーザ装置
への送信時にCW光がユーザ装置に逆から入射すること
はなく、第4実施例の第1の構成のように、ユーザ装置
に、アイソレータを設ける必要がない。
【0063】図31は、第4実施例の第2の構成におけ
る変調光と無変調光をシリアルに送る場合の光双方向シ
ステムの動作例を示すタイミングチャートである。変調
度を小さくして、変調光と直流光を重畳させて同時に送
る場合(図6、7参照)も同様である。
【0064】図において、〜はセンタ装置10の動
作、〜はユーザ装置20−1、20−2、20−n
の動作を示す。は、レーザ16の動作であり、センタ
装置から送信する間(送信フレーム中)、無変調光を送
出する。は、光変調器13−1の動作であり、T1
は、ユーザ装置20−1宛の変調光、CWは無変調光を
示す。無変調光の長さは変調光のそれと同等である。
は、ユーザ装置20−1の動作であり、R’1は変調光
T1から得られた受信信号、T’1は無変調光CWを送
信信号Sで変調した変調光である。は光検出器14の
動作であり、R1は変調光T’1から得られた受信信号
である。、は、センタ装置10の光変調器13−
2、13−nの動作、、はユーザ装置20−2、2
0−nの動作であり、光変調器13−1、ユーザ装置2
0−1と同様である。
【0065】本構成では、光スターカップラを2ヶ所用
いているため、送信フレームと受信フレームが重なって
もよい。受信フレーム上で、各ユーザ装置からの信号を
重ならないように、センタ装置からの信号送出タイミン
グを制御しなければならない。制御の方法として、受信
信号Rが重ならないように、ガードタイムTを設ける。
Tの大きさとして、(1)センタ装置ユーザ装置間の往
復遅延時間の最大値とする場合、また、(2)各ユーザ
装置との間の往復伝搬遅延時間とする場合がある。
(1)の場合には、ガードタイムが各ユーザ装置で同じ
であるので、制御が簡単になる。(2)の場合には、制
御は難しくなるが、伝送効率が向上する。
【0066】図32は、第4実施例の第2の構成におけ
る変調光と無変調光をシリアルに送る場合の光双方向シ
ステムの他の動作例を示すタイミングチャートである。
〜は、図31の動作例と同様であるが、センタ装置
から送る無変調光の長さは、送信フレームすべてに渡っ
ている。したがって、センタ装置のユーザ装置宛の送信
タイミングによらず、任意のタイミングにユーザ装置か
らセンタ装置へ送信が可能となる。これにより、センタ
装置の受信フレームにおけるガードタイムを短くするこ
とができ、伝送効率が向上する。
【0067】(第5実施例)図18は、本発明の第5実
施例の構成を示すブロック図である。図において、本実
施例では、センタ装置10と各ユーザ装置20との間の
双方向伝送路として1本の単一モード光ファイバによる
光伝送路5を用い、センタ装置10にn個のユーザ装置
20−1〜20−nを収容する構成になっている。セン
タ装置10は、高出力レーザ11と、高出力レーザ11
から出力された直流光をn分配する光スターカプラ12
と、各ユーザ装置対応のn個の光変調器13−1〜13
−nと、各ユーザ装置対応のn個の光検出器14−1〜
14−nと、各ユーザ装置対応の光変調器と光検出器を
1本の光伝送路5に接続するn個の光カプラ19−1〜
19−nを備える。なお、各部を駆動する電気回路およ
び制御回路は省略している。
【0068】本実施例におけるセンタ装置10は、セン
タ装置10から送信される光信号とセンタ装置10に受
信される光信号とを光カプラ19で切り分ける点を除い
て、図1に示す第1実施例と同様の動作をする。すなわ
ち、センタ装置10から変調光と無変調光を時分割でシ
リアルに送ると、その動作は図5に示すタイミングチャ
ートと同様になる。また、直流光に変調光を重畳して送
ると、その動作は図7に示すタイミングチャートと同様
になる。なお、第2実施例または第3実施例と同様に、
光スターカプラ12に代えて光スイッチを用いることが
できる。その場合には高出力レーザ11に代えて通常出
力のレーザ16を用いることができる。
【0069】図19は、第5実施例におけるユーザ装置
20の構成例を示すブロック図である。図19(1)に
示すユーザ装置は、電気光変換器22を光電気変換器と
して兼用した構成である。光伝送路5から受信した光信
号は電気光変換器22で受信信号Rに変換される。ま
た、センタ装置への送信信号Sは電気光変換器22で光
信号に変換して光伝送路5に送出する。
【0070】なお、第1実施例の場合と同様に、センタ
装置から変調光と無変調光とを時分割でシリアルに伝送
することにより、図19(2)、(3)に示す構成をと
ることができる。図19(2)に示すユーザ装置は、1
8dBカプラ23に光検出器24と反射型光変調器28
が接続された構成である。受信した光信号は18dBカ
プラ23を介してその一部が光検出器24に受光され、
変調光の部分から受信信号Rを検出する。また、残りの
光信号は反射型光変調器28に入力され、その無変調光
の部分を送信信号Sで変調し、折り返し送出する。
【0071】図19(3)に示すユーザ装置は、光検出
器と反射型光変調器が一体化された反射型光検出変調器
29で構成される。受信した光信号は、反射型光検出変
調器29で受光されて変調光の部分から受信信号Rを検
出する。また、無変調光は反射すると同時に送信信号S
で変調され、折り返し送出される。
【0072】図20は、反射型光変調器28および反射
型光検出変調器29の構成を示す断面図である。図にお
いて、アンドープのInP基板51上に、InGaAs
P/InP多重量子井戸層52を5周期積層し、さらに
アンドープのInP層55を形成する。このとき、シー
ト状にドープしたδ−pドープ層(図中破線で示す)5
3と、δ−nドープ層(図中一点鎖線で示す)54を交
互に挟みながら積層する。InGaAsP/InP多重
量子井戸層52は、直径8μmの円形にメサエッチング
され、メサ側面の一部にp電極としてAuZnNi電極
56と、n電極としてAuGeNi電極57が形成され
る。また、InP基板51のInGaAsP/InP多
重量子井戸層52が積層されている側と反対側にAu蒸
着によりミラー58が形成される。また、光の入出力面
には反射防止膜59が形成される。ここで、δドープを
用いているのは、p電極とnドープ層、n電極とpドー
プ層間のリーク電流を極力抑えるためである。
【0073】図21は、反射型光変調器28および反射
型光検出変調器29の吸収スペクトルを示す図である。
図において、印加する逆バイアスの大きさに応じて吸収
端が長波長側にシフトしている。実際に動作させる波長
を1310nmとすると、送信信号Sに応じて逆バイア
スを0Vから−4Vの範囲で変化させることにより吸収
係数が変化し、送信信号Sに応じた変調光を生成するこ
とができる。消光比は約20dBであった。なお、1周
期の多重量子井戸層では薄いために、十分に光を吸収す
ることができず十分な消光比が得られない。ただし、多
重量子井戸層を厚くするだけでは、変調/吸収する際の
電圧印加時に空乏層が多重量子井戸層の全体に伸びず、
全体に逆バイアスが印加されにくい。そこで、本実施例
のようにδ−pドープ層、δ−nドープ層を挟んだ多重
量子井戸層の積層構造とし、各多重量子井戸層に逆バイ
アスを印加して全体の消光比を向上させる。光検出器と
して用いる場合には、逆バイアスを−4Vに設定し、動
作波長において常に変調光を吸収するようにする。この
場合にも、吸収層となる多重量子井戸層が全体で厚くな
っているので、光検出感度は良好である。
【0074】本素子を反射型光変調器28および反射型
光検出変調器29として用いる場合の動作は次の通りで
ある。センタ装置から送られてくる無変調光は、反射防
止膜59の端面から多重量子井戸層を積層した変調/吸
収層に入射される。この時、反射防止膜59があるため
に変調/吸収層への結合効率はよい。導波型デバイスと
異なり、本素子の光の電界分布の大きさは光ファイバの
それと同程度であるので、ファイバと本素子との結合は
90%と大きい。変調/吸収層へ結合した光はミラー5
8で反射し、再び変調/吸収層を経由して反射防止膜5
9を通過する。変調/吸収層を光が通過するとき、送信
信号Sで変調された電圧を印加して変調/吸収層の吸収
係数を制御することにより、変調を加える。この変調光
は、光伝送路5を経由してセンタ装置へ送信される。
【0075】センタ装置からの光信号を受信する時に
は、センタ装置から送られてくる変調光が反射防止膜5
9の端面から変調/吸収層に入射して結合する。変調/
吸収層へ結合した光は、ミラー58で反射して再び変調
/吸収層を通過する。変調/吸収層を光が通過するとき
徐々に光が吸収されて光電流に変換される。このとき、
本素子に逆バイアスを印加して動作波長における吸収係
数を増大させておく。
【0076】このような素子を用いることにより、送受
信を1素子で行うことができる。また、送信時は電圧駆
動であるので、電力消費が半導体レーザに比べて小さ
い。また、電源回路が不要である。また、特性の温度依
存性が小さく、良好な送受信動作が可能である。
【0077】ところで、図2(3)に示す透過型光検出
変調器26に代えて、図22(1)に示すように、光カ
プラ30と組み合わせることにより反射型光検出変調器
29を用いることができる。また、図19(3)に示す
反射型光検出変調器29に代えて、図22(2)に示す
ように、光カプラ30と組み合わせることにより透過型
光検出変調器26を用いることができる。
【0078】また、図18に示す光カプラ19、図22
に示す光カプラ30に代えて、光サーキュレータを用い
ることにより損失を小さくすることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光双方向
伝送システムは、センタ装置に高出力の直流光発生手
段、分配手段、各ユーザ装置対応の変調手段を設けるこ
とにより、ユーザ装置数に応じて分配手段の分配数が増
えても各変調手段は低速のもので対応できる(請求項
1)。
【0080】また、本発明の光双方向伝送システムは、
センタ装置に通常出力の直流光発生手段、切替手段、各
ユーザ装置対応の変調手段を設けることにより、ユーザ
装置数に応じて変調手段の変調速度は上がるものの、高
出力の直流光発生手段が不要となる(請求項2〜4)。
【0081】このようにいずれの組み合わせをとって
も、従来の高出力レーザと高速の光変調器を必要とした
PDS構成に比べて、回線あたりのセンタ装置コストの
大幅な低減が可能となる。
【0082】また、ユーザ装置で、センタ装置から送ら
れた無変調光に変調をかけて折り返すことにより、ユー
ザ装置には送信のための光源が不要となり、コスト低減
が可能となる(請求項5〜8)。なお、この方式はセン
タ装置とユーザ装置の1対1の双方向伝送にも適用する
ことができる(請求項9)。また、センタ装置から直流
光に変調光を重畳して伝送した場合に、受信した光信号
の直流光成分の強度より低い飽和特性をもつ光増幅素子
を用いることにより、容易に変調光から直流光を生成す
ることができる(請求項10)。
【0083】また、本発明の光双方向伝送システムは、
センタ装置と各ユーザ装置との間をそれぞれ1本の光伝
送路を介して接続することができる。このとき、ユーザ
装置では無変調光に変調をかけて反射して折り返すこと
により、ユーザ装置には送信のための光源が不要とな
り、コスト低減が可能となる(請求項11〜13)。
【0084】以上示したように、センタ装置のコスト低
減およびユーザ装置のコスト低減が可能となるので、安
価な光双方向伝送システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例におけるユーザ装置20の構成例を
示すブロック図。
【図3】透過型光検出変調器26の構成を示す断面図。
【図4】透過型光検出変調器26の光検出器部分および
光変調器部分の吸収スペクトルを示す図。
【図5】変調光と無変調光をシリアルに送る場合の第1
実施例の動作例を示すタイミングチャート。
【図6】直流光に変調光を重畳して送る場合のユーザ装
置の動作例を示す図。
【図7】直流光に変調光を重畳して送る場合の第1実施
例の動作例を示すタイミングチャート。
【図8】アナログ信号を伝送する場合の第1実施例の他
の構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第2実施例の他の構成を示すブロッ
ク図。
【図11】第2実施例の動作例を示すタイミングチャー
ト。
【図12】第2実施例におけるアナログ信号の伝送例を
示す図。
【図13】本発明の第3実施例の構成を示すブロック
図。
【図14】本発明の第3実施例の他の構成を示すブロッ
ク図。
【図15】第3実施例の動作例を示すタイミングチャー
ト。
【図16】第3実施例の他の動作例を示すタイミングチ
ャート。
【図17】本発明の第3実施例の他の構成を示すブロッ
ク図。
【図18】本発明の第5実施例の構成を示すブロック
図。
【図19】第5実施例におけるユーザ装置20の構成例
を示すブロック図。
【図20】反射型光変調器28および反射型光検出変調
器29の構成を示す断面図。
【図21】反射型光変調器28および反射型光検出変調
器29の吸収スペクトルを示す図。
【図22】ユーザ装置20の他の構成例を示すブロック
図。
【図23】透過型光検出変調器26の他の構成を示す
図。
【図24】透過型光検出変調器26の実装例を示す図。
【図25】位相変調を利用する場合の信号構成図。
【図26】本発明の第4実施例の第1の構成を示すブロ
ック図。
【図27】本発明の第4実施例の第1の構成の動作例
(1)を示すタイミングチャート。
【図28】本発明の第4実施例の第1の構成の動作例
(2)を示すタイミングチャート。
【図29】第4実施例の第1の構成におけるユーザ装置
20の構成例を示すブロック図。
【図30】本発明の第4実施例の第2の構成を示すブロ
ック図。
【図31】本発明の第4実施例の第2の構成の動作例
(1)を示すタイミングチャート。
【図32】本発明の第4実施例の第2の構成の動作例
(2)を示すタイミングチャート。
【図33】従来のPDSシステムの構成を示すブロック
図。
【図34】従来のPDSシステムの他の構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
5 光伝送路 10 センタ装置 11 高出力レーザ 12 光スターカプラ 13 光変調器 14 光検出器 15 フィルタ 16 レーザ 17 1×n光スイッチ 18 2×2n光スイッチ 19 光カプラ 20 ユーザ装置 21 光電気変換器 22 電気光変換器 23 18dBカプラ 24 光検出器 25 光変調器 26 透過型光検出変調器 27 リミッタ回路 28 反射型光変調器 29 反射型光検出変調器 30 光カプラ 31 2×2n光スターカップラ 32 アイソレータ 60 光変調器 61 δ−pドープ層 62 δ−nドープ層 63 i−InGaAsP/InP多重量子井戸層また
はi−InGaAsPバルク層 64 AuZnNi電極 65 AuGeNi電極 66 SiO2 絶縁膜 70 半導体光素子 71 支持台 72 ロッドレンズ 73 コネクタ(レセプタクル) 74 光検出器用p電極 75 光変調器用p電極 76 光検出器・光変調器共用n電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/24 (56)参考文献 特開 昭54−48567(JP,A) 特開 平6−120969(JP,A) 特開 平5−235867(JP,A) 特開 平6−67127(JP,A) 特表 昭63−502946(JP,A) 特表 平1−503107(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央装置と、該中央装置と光伝送路を介
    して結合された複数のユーザ装置とを有する双方向光伝
    送システムにおいて、 中央装置は、 レーザ発振器(11)と、前記 発振器(11)に結合され、その出力光信号を複数
    光信号分配する光分配手段(12)と、前記光分配 手段に結合され、分配された各光信号につい
    て、送信信号Sで変調した変調光と無変調光とを、時分
    割で直列に構成し、前記光伝送路を介して対応する前記
    ユーザ装置へ伝送する複数の光変調器(13−1〜13
    −n)と、前記対応する ユーザ装置から光伝送路を介して受信した
    光信号を電気信号に変換し、該対応するユーザ装置から
    の受信信号Rを提供する光検出手段とを有し、 ユーザ装置は、受信した光信号を変調光と無変調光とに2分岐する分岐
    手段と、 前記変調光を 電気変換し、その受信信号(R’)を提
    供する光電気変換手段と、前記無変調光を前記 中央装置あての送信信号(S’)で
    変調し、その光信号を送信する電気光変換手段とを有
    ことを特徴とする双方向光伝送システム。
  2. 【請求項2】 中央装置と、該中央装置と光伝送路を介
    して結合された複数のユーザ装置とを有する双方向光伝
    送システムにおいて、 中央装置は、 レーザ発振器(11)と、 前記発振器(11)に結合され、その出力光信号を複数
    の光信号に分配する光分配手段(12)と、 前記光分配手段に結合され、分配された各光信号につい
    て、送信信号Sで変調した変調光と無変調光とを、時分
    割で直列に構成し、前記光伝送路を介して対応する前記
    ユーザ装置へ伝送する複数の光変調器(13−1〜13
    −n)と、 前記対応するユーザ装置から光伝送路を介して受信した
    光信号を電気信号に変 換し、該対応するユーザ装置から
    の受信信号Rを提供する光検出手段とを有し、ユーザ装
    置は、 受信した光信号から検出した前記変調光を電気に変換
    し、その受信信号(R’)を提供し、透過した前記無変
    調光を前記中央装置あての送信信号(S’)で変調した
    光信号を送信する透過型光検出変調手段を有することを
    特徴とする 双方向光伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記中央装置の各変調器が、各ユーザ装
    置の動作速度と同じ速度で動作することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の双方向光伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記光分配手段がスターカップラであ
    り、前記光検出手段は各ユーザ装置に対応する複数の光
    検出器を有することを特徴とする請求項1から3のいず
    れか1項に記載の双方向光伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記光分配手段が光スイッチであり、前
    記光検出手段が各ユーザ装置に対応する複数の光検出器
    を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1
    項に記載の双方向光伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記光分配手段が光スイッチであり、前
    記光検出手段が該光スイッチに結合する1個の光検出器
    であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項
    記載の双方向光伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記光分配手段が送信及び受信に対応す
    る2個の光スイッチ(17−1、17−2)であり、前
    記光検出手段が一方の光スイッチに結合する1個の光検
    出器であることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    1項に記載の双方向光伝送システム。
  8. 【請求項8】 前記光分配手段がスターカップラであ
    り、前記光検出手段が該スターカップラに結合する1個
    の光検出器であることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれか1項に記載の双方向光伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記光分配手段が送信及び受信に対応す
    る2個のスターカップラ(17−1、17−2)であ
    り、前記光検出手段が一方のスターカップラに結合する
    1個の光検出器であることを特徴とする請求項1から3
    のいずれか1項に記載の双方向光伝送システム。
  10. 【請求項10】 中央装置と、該中央装置と光伝送路を
    介して結合された複数のユーザ装置とを有するシステム
    の双方向光伝送方法において、 前記中央装置が、レーザ発振器(11)から出力された
    光信号を複数の光信号に分配し、分配された各光信号に
    ついて、送信信号Sで変調した変調光と無変調光とを、
    時分割で直列に構成し、前記光伝送路を介して対応する
    前記ユーザ装置へ送信する段階と、 前記ユーザ装置が、受信した前記光信号を前記変調光と
    前記無変調光とに2分岐し、該変調光を電気に変換した
    受信信号(R’)を提供し、該無変調光を前記中央装置
    あての送信信号(S’)で変調した光信号を送信する段
    階と、 前記中央装置が、対応する前記ユーザ装置から光伝送路
    を介して受信した光信号を電気信号に変換し、該対応す
    るユーザ装置からの受信信号Rを提供する段階とを有す
    ることを特徴とする双方向光伝送方法。
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