JP3203447B2 - 中空容器およびその製造方法 - Google Patents
中空容器およびその製造方法Info
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- JP3203447B2 JP3203447B2 JP12479093A JP12479093A JP3203447B2 JP 3203447 B2 JP3203447 B2 JP 3203447B2 JP 12479093 A JP12479093 A JP 12479093A JP 12479093 A JP12479093 A JP 12479093A JP 3203447 B2 JP3203447 B2 JP 3203447B2
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- Japan
- Prior art keywords
- hollow container
- head
- blow molding
- mouth
- concave groove
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、食品、化粧品、薬品な
どのプラスチック製中空容器およびそれを熱可塑性樹脂
のブロー成形により製造する製造方法に関する。
どのプラスチック製中空容器およびそれを熱可塑性樹脂
のブロー成形により製造する製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の中空容器、およびその容器を熱
可塑性樹脂のブロー成形により製造する方法は、特開昭
５９−１７８２２５号公報に記載されているものなどが
知られている。
可塑性樹脂のブロー成形により製造する方法は、特開昭
５９−１７８２２５号公報に記載されているものなどが
知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性樹脂のブロー
成形により製造された中空容器においては、口部の上端
に頭部を一体に形成して、頭部の上端からブロー成形の
ための圧力流体を導入した後、その開口部を加熱溶融し
て封止するが、その加熱溶融封止部は、特開昭５９−１
７８２２５号公報にも記載されているように、頭部の上
端に隆起状の瘢痕として残るので、中空容器の輸送、移
動時などにおいてその瘢痕が他の容器の外面に擦り傷を
生じさせるという問題がある。そこで、従来から、この
種の中空容器の製造に当たっては、加熱溶封止部の瘢痕
を除くためにかなりの時間と手数を費やしているのが実
状である。
成形により製造された中空容器においては、口部の上端
に頭部を一体に形成して、頭部の上端からブロー成形の
ための圧力流体を導入した後、その開口部を加熱溶融し
て封止するが、その加熱溶融封止部は、特開昭５９−１
７８２２５号公報にも記載されているように、頭部の上
端に隆起状の瘢痕として残るので、中空容器の輸送、移
動時などにおいてその瘢痕が他の容器の外面に擦り傷を
生じさせるという問題がある。そこで、従来から、この
種の中空容器の製造に当たっては、加熱溶封止部の瘢痕
を除くためにかなりの時間と手数を費やしているのが実
状である。
【０００４】本発明は、このような問題点の解消を図る
ことを目的とし、ブロー成形のための圧力流体を導入す
る突出連通部を封止した封止部を頭部の上端に形成した
凹溝内に形成することにより、封止部の瘢痕をそのまま
に残しても、多数の中空容器の輸送や移動などの過程で
損傷することがなく、熱可塑性樹脂のブロー成形による
中空容器の製造工程を大幅に簡素化して、製造効率の向
上を図ることができる中空容器およびその製造方法を提
供するものである。
ことを目的とし、ブロー成形のための圧力流体を導入す
る突出連通部を封止した封止部を頭部の上端に形成した
凹溝内に形成することにより、封止部の瘢痕をそのまま
に残しても、多数の中空容器の輸送や移動などの過程で
損傷することがなく、熱可塑性樹脂のブロー成形による
中空容器の製造工程を大幅に簡素化して、製造効率の向
上を図ることができる中空容器およびその製造方法を提
供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る中空容器は、胴部の一端に口部を有す
る熱可塑性樹脂製の中空容器であって、口部の上端にさ
らに膨出する頭部を一体に形成し、頭部の上端には凹溝
を形成するとともに、この凹溝内に、ブロー成形のため
の圧力流体を導入する突出連通部を封止した封止部を形
成したものである。
め、本発明に係る中空容器は、胴部の一端に口部を有す
る熱可塑性樹脂製の中空容器であって、口部の上端にさ
らに膨出する頭部を一体に形成し、頭部の上端には凹溝
を形成するとともに、この凹溝内に、ブロー成形のため
の圧力流体を導入する突出連通部を封止した封止部を形
成したものである。
【０００６】また、本発明に係る中空容器の製造方法
は、胴部の一端に口部を有する熱可塑性樹脂製の中空容
器をブロー成形により製造する方法であって、口部の上
端に頭部を有するとともに頭部の上端に内方に凹設され
た凹溝を有する中空容器をこの頭部の凹溝に形成した突
出連通部から圧力流体を導入してブロー成形し、次いで
突出連通部を加熱溶融して溶融樹脂を移動させることに
より突出連通部を密封し加熱溶融封止部を形成するもの
である。
は、胴部の一端に口部を有する熱可塑性樹脂製の中空容
器をブロー成形により製造する方法であって、口部の上
端に頭部を有するとともに頭部の上端に内方に凹設され
た凹溝を有する中空容器をこの頭部の凹溝に形成した突
出連通部から圧力流体を導入してブロー成形し、次いで
突出連通部を加熱溶融して溶融樹脂を移動させることに
より突出連通部を密封し加熱溶融封止部を形成するもの
である。
【０００７】なお、本発明において、封止部とは、突出
連通部を形成する樹脂を加熱溶融して封止するものや、
あるいは別体の樹脂を加熱溶融して封止するもの、さら
には接着性の部材で封止するなど、種々の態様で実施で
きるものである。
連通部を形成する樹脂を加熱溶融して封止するものや、
あるいは別体の樹脂を加熱溶融して封止するもの、さら
には接着性の部材で封止するなど、種々の態様で実施で
きるものである。
【０００８】
【作用】本発明に係る中空容器によれば、頭部の上端の
凹溝内に、ブロー成形のための圧力流体を導入する突出
連通部を封止した封止部を形成するので、この封止部が
他の中空容器に擦り傷を生じさせることはない。また、
本発明に係る中空容器の製造方法によれば、ブロー成形
後に突出連通部を加熱溶融して封止するのみで、所期の
中空容器が得られる。
凹溝内に、ブロー成形のための圧力流体を導入する突出
連通部を封止した封止部を形成するので、この封止部が
他の中空容器に擦り傷を生じさせることはない。また、
本発明に係る中空容器の製造方法によれば、ブロー成形
後に突出連通部を加熱溶融して封止するのみで、所期の
中空容器が得られる。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例を図面に基き説明する。図面
には本発明に係る中空容器として、胴部を押圧変形する
ことにより内容物を押し出す食品用ものが例示されてい
る。図１および図２において１は中空容器、２はその胴
部、３は閉じた底部、４は口部であり、口部４の上端に
はさらに上方に膨出する頭部５が一体に形成されてい
る。口部４の外周はネジ６を有している。頭部５の周面
は容器を把持する平坦な把持部７をなしており、頭部５
の上端には、容器の中心軸に対して略直交する向きに広
がる凹溝８が凹設して形成されるとともに、この凹溝８
内に、ブロー成形のための圧力流体を導入する突出連通
部を加熱溶融封止した加熱溶融封止部９が形成されてい
る。この加熱溶融封止部９は、頭部５の上端面より突出
するものではなく、凹溝８内に形成されている。
には本発明に係る中空容器として、胴部を押圧変形する
ことにより内容物を押し出す食品用ものが例示されてい
る。図１および図２において１は中空容器、２はその胴
部、３は閉じた底部、４は口部であり、口部４の上端に
はさらに上方に膨出する頭部５が一体に形成されてい
る。口部４の外周はネジ６を有している。頭部５の周面
は容器を把持する平坦な把持部７をなしており、頭部５
の上端には、容器の中心軸に対して略直交する向きに広
がる凹溝８が凹設して形成されるとともに、この凹溝８
内に、ブロー成形のための圧力流体を導入する突出連通
部を加熱溶融封止した加熱溶融封止部９が形成されてい
る。この加熱溶融封止部９は、頭部５の上端面より突出
するものではなく、凹溝８内に形成されている。
【００１０】本発明に係る中空容器１は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリアミドなどブロー成形可能な熱可塑性合成樹脂
のブロー成形により製造される。ブロー成形された中空
容器１は、図３および図４に示すように、頭部５の上端
に突出形成された細く短い突出連通部１０を介して膨出
部１１が一連に形成されており、膨出部１１にはブロー
成形時に圧力流体を導入したノズル孔１２が開口してい
る。
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリアミドなどブロー成形可能な熱可塑性合成樹脂
のブロー成形により製造される。ブロー成形された中空
容器１は、図３および図４に示すように、頭部５の上端
に突出形成された細く短い突出連通部１０を介して膨出
部１１が一連に形成されており、膨出部１１にはブロー
成形時に圧力流体を導入したノズル孔１２が開口してい
る。
【００１１】図３および図４に示すようにブロー成形さ
れた中空容器１は、その後加工として、図５および図６
に示すように加熱溶融部材１３により突出連通部１０を
加熱してその部分の樹脂を溶融し移動させて突出連通部
１０を溶融封止するとともに、膨出部１１を切断し、図
１および図２に示すように頭部５の上端に加熱溶融封止
部９を形成する。
れた中空容器１は、その後加工として、図５および図６
に示すように加熱溶融部材１３により突出連通部１０を
加熱してその部分の樹脂を溶融し移動させて突出連通部
１０を溶融封止するとともに、膨出部１１を切断し、図
１および図２に示すように頭部５の上端に加熱溶融封止
部９を形成する。
【００１２】上記のように加工された中空容器１おいて
は、頭部５の上端の凹溝８内に、ブロー成形のための圧
力流体を導入する突出連通部１０を加熱溶融封止した加
熱溶融封止部９が形成されているので、この加熱溶融封
止部９が他の中空容器に擦り傷を生じさせることはな
い。また、上記中空容器１によれば、加熱溶融伏し部９
は、頭部５の上端面を越えない範囲で突出形成すること
ができるので、多くの溶融樹脂により加熱溶融封止部９
のシールをより完全に行うことができる。
は、頭部５の上端の凹溝８内に、ブロー成形のための圧
力流体を導入する突出連通部１０を加熱溶融封止した加
熱溶融封止部９が形成されているので、この加熱溶融封
止部９が他の中空容器に擦り傷を生じさせることはな
い。また、上記中空容器１によれば、加熱溶融伏し部９
は、頭部５の上端面を越えない範囲で突出形成すること
ができるので、多くの溶融樹脂により加熱溶融封止部９
のシールをより完全に行うことができる。
【００１３】本発明に係る中空容器１は、そのブロー成
形工程において、口部４に細く短い突出連通部１０を介
して連通する膨出部１１から圧力流体を導入するので、
膨出部１１に圧力流体のノズルを差し込む際に生じるこ
とがあるパリスンの破損屑が口部４に落ち込む虞がな
く、衛生的な中空容器１が得られる。なお、図１のよう
に構成された中空容器１に内容物を充填する工程では、
図示の切断面Ａで頭部５を切断して口部４を開口して行
う。
形工程において、口部４に細く短い突出連通部１０を介
して連通する膨出部１１から圧力流体を導入するので、
膨出部１１に圧力流体のノズルを差し込む際に生じるこ
とがあるパリスンの破損屑が口部４に落ち込む虞がな
く、衛生的な中空容器１が得られる。なお、図１のよう
に構成された中空容器１に内容物を充填する工程では、
図示の切断面Ａで頭部５を切断して口部４を開口して行
う。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、ブロー成形のための圧
力流体を導入する突出連通部を封止した封止部を頭部の
上端に形成した凹溝内に形成することにより、封止部の
瘢痕をそのままに残しても、多数の中空容器の輸送や移
動などの過程で損傷することがなく、熱可塑性樹脂のブ
ロー成形による中空容器の製造工程を大幅に簡素化し
て、製造効率の向上を図ることができる効果が得られ
る。
力流体を導入する突出連通部を封止した封止部を頭部の
上端に形成した凹溝内に形成することにより、封止部の
瘢痕をそのままに残しても、多数の中空容器の輸送や移
動などの過程で損傷することがなく、熱可塑性樹脂のブ
ロー成形による中空容器の製造工程を大幅に簡素化し
て、製造効率の向上を図ることができる効果が得られ
る。
【図１】本発明に係る中空容器の一部を破断して示す全
体の正面図である。
体の正面図である。
【図２】図１の一部の斜視図である。
【図３】ブロー成形後の中空容器の態様を示す一部を破
断した全体正面図である。
断した全体正面図である。
【図４】図３の中空容器の態様を示す一部を破断した全
体側面図である。
体側面図である。
【図５】図４の一部を拡大しかつ一部を破断して示す正
面図である。
面図である。
【図６】連通部を加熱溶融して封止する態様を示す一部
を破断した側面図である。
を破断した側面図である。
１ 中空容器 ２ 胴部 ４ 口部 ５ 頭部 ７ 把持部 ８ 凹溝 ９ 加熱溶融封止部 １０ 突出連通部 １１ 膨出部 １２ ノズル孔 １３ 加熱溶融部材
Claims (2)
- 【請求項１】 胴部の一端に口部を有する熱可塑性樹脂
製の中空容器であって、口部の上端にさらに膨出する頭
部を一体に形成し、頭部の上端には凹溝を形成するとと
もに、この凹溝内に、ブロー成形のための圧力流体を導
入する突出連通部を封止した封止部を形成したことを特
徴とする中空容器。 - 【請求項２】 胴部の一端に口部を有する熱可塑性樹脂
製の中空容器をブロー成形により製造する方法であっ
て、口部の上端に頭部を有するとともに頭部の上端に内
方に凹設された凹溝を有する中空容器をこの頭部の凹溝
に形成した突出連通部から圧力流体を導入してブロー成
形し、次いで突出連通部を加熱溶融して溶融樹脂を移動
させることにより突出連通部を密封し加熱溶融封止部を
形成したことを特徴とする中空容器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12479093A JP3203447B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 中空容器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12479093A JP3203447B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 中空容器およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06312446A JPH06312446A (ja) | 1994-11-08 |
| JP3203447B2 true JP3203447B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=14894191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12479093A Expired - Lifetime JP3203447B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 中空容器およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3203447B2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP12479093A patent/JP3203447B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06312446A (ja) | 1994-11-08 |
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