JP3203197B2 - リールモーア - Google Patents

リールモーア

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JP3203197B2
JP3203197B2 JP34689696A JP34689696A JP3203197B2 JP 3203197 B2 JP3203197 B2 JP 3203197B2 JP 34689696 A JP34689696 A JP 34689696A JP 34689696 A JP34689696 A JP 34689696A JP 3203197 B2 JP3203197 B2 JP 3203197B2
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純一 北村
輝郎 島村
孝次 藤原
義和 戸越
川原  好博
光弘 松山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リールモーアに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のリールモーアは、特開平6‐62
635号公報に示されるように、横軸芯回りに回転自在
なドラム式カッターの前部に刈高さ調節用のゲージ輪を
備え、前記ゲージ輪はカッターの刈幅全域に亘る横長の
溝付きローラから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記溝付きローラは、
平ローラに比して芝を踏み倒すことが少なく、且つ、直
進性に優れているという利点を有するものの、機体を旋
回させ乍らの刈取り時に、溝付きローラを形成する各デ
ィスク状大径ローラ部分の側面に芝が引っ掛かり、これ
によって、リールモーアが芝によって側面から抵抗を受
け、機体に対しリールモーアがローリングし、刈芝の高
さが左右方向で不揃いになる不都合があり改善の余地が
あった。
【0004】本発明は、上記欠点を抑制することを目的
とする。
【0005】
〔作用〕
この構成によると、旋回し乍らの刈取り時に溝付きロー
ラが側面から芝の抵抗を受けても、テーパー面の作用に
より、芝の引っ掛かりが抑制され、これによって芝によ
って側面から受ける抵抗が小さくなってリールモーアの
ローリングが抑制される。また、例えば図5の(イ)に
示すように、左右一対の端部ローラ31,31と円錐ロ
ーラ32,32との間に、ディスク状大径ローラ34と
ドラム状小径ローラ33とを交互に配置すると、軸芯方
向にディスク状の大径ローラが均等に配置されることと
なって直進性が良好となり、直進刈り重視の芝地では直
進刈りが良好に発揮される。また、図5の(ロ)に示す
ように、左右中央と左右両サイドに円錐ローラ32とデ
ィスク状大径ローラ34とをまとめて配置すると、ディ
スク 状大径ローラが左右中央と両サイドに密接する状態
で配置されることとなって、見掛け状、左右中央と両サ
イドに幅広のディスク状大径ローラが配設された形とな
り、ディスク状大径ローラに対する芝の引っ掛かり箇所
が少なくなって、旋回刈り重視の芝地では、より芝の引
っ掛かりを抑制することができる。また、中央に円錐ロ
ーラとディスク状大径ローラとがまとめて配置されるこ
とによって、起伏の多い芝地では、中央に分布するロー
ラ群が障害物乗上用のローラとして発揮し、土削りを抑
制することができる。 〔効果〕 請求項1に係る発明によると、機体を旋回し乍らの刈取
時に、左右方向での刈り高さの不揃いが抑制され、仕上
がり具合が綺麗となる。また、直進刈り重視の芝地と旋
回刈り重視の芝地とによって溝付きローラの形状を変更
することができ、芝地に適した刈取作業が行なえる。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、機体の前部にリールモー
アを装備したフロントマウント型乗用芝刈機の全体を示
し、この乗用芝刈機は、四輪駆動式の後輪ステアリング
形式で、前輪1及び後輪2を備えた車体フレーム3の前
部にステアリングハンドル4、中間部に運転シート5、
後部にエンジン6を配備し、走行機体の前部に、三つの
リールモーア7を昇降自在に装着してある。
【0009】図3及び図4は、車体フレーム3に対する
リールモーアの取付け構造を示し、前記車体フレーム3
は、左右一対のフレーム3A,3Aの前部寄りを走行ミ
ッションケースMで連結してあり、走行ミッションケー
スMより前部の左右一対のフレーム3A,3A部分に亘
ってリールモーア装着用の支持フレーム8を架設連結し
てある。前記モーア装着用の支持フレーム8は、図4に
示すように、平面視に於いて、左右一対のコの字状ブラ
ケット9,9を横フレーム10を介して連結したフレー
ム構造で、横フレーム10前面の左右中央にセンターモ
ーア装着用のリフトアーム11に対する取付けブラケッ
ト12とリフトアーム昇降用油圧シリンダ13に対する
取付けブラケット14を備えており、また、横フレーム
10と車体フレーム3の横フレーム3Bとに亘って架設
されたパイプフレーム15にサイドモーア装着用のリフ
トアーム16に対する昇降用油圧シリンダ17のブラケ
ット18を備えている。
【0010】前記センターモーア7Aに対するリフトア
ーム11は、前記横フレーム10前面のブラケット12
にピン19を介して枢支連結された角パイプ製のアーム
で、先端の下面にセンターモーア7Aをローリング自在
に連結するための丸パイプ製のボス部11aを備えてい
る。
【0011】前記センターモーア7Aは、カッターケー
ス24の前部上方に吊下げパイプ30を備え、前記吊下
げパイプ30は、カッターケース24に固定連結された
左右一対のブラケット23,23に亘って固着連結され
ており、背面に丸パイプ製のボス部30Aが固着連結さ
れている。前記丸パイプ製のボス部30Aは、吊下げパ
イプ30の前面を迂回するつの字状のブラケット30B
を介して前記吊下げパイプ30に対して補強連結されて
いる。前記丸パイプ製のボス部30Aに、前記リフトア
ーム11先端のボス部11aに内嵌されるロッド30C
が内嵌されており、二本のピン30D,30Dを介して
ボス部30Aに固定されている。前記ロッド30Cは、
前記リフトアーム11先端のボス部11aに筒軸芯回り
に相対回動自在に内嵌されており、ボス部11aから後
方に突出するロッド部分にスペーサ20並びに抜止めリ
ング30Eが外嵌されている。前記抜止めリング30E
は抜止めピン30Fを介して前記ロッド30Cに固定連
結されている。
【0012】前記サイドモーア7Bに対する角パイプ製
のリフトアーム16は、前記コの字状ブラケット9に前
後軸22を介して上下揺動自在に連結されており、先端
のパイプ状のボス部16aに、サイドモーア7Bが前後
軸芯回りにローリング自在に取付けられている。前記サ
イドモーア7Bは、前記センターモーア7Aと同様に、
カッターケース24の前部上方に吊下げパイプ30を備
え、前記吊下げパイプ30は、カッターケース24に固
定連結された左右一対のブラケット23,23に亘って
固着連結されており、背面に丸パイプ製のボス部30A
が固着連結されている。前記丸パイプ製のボス部30A
は、吊下げパイプ30の前面を迂回するつの字状のブラ
ケット30Bを介して前記吊下げパイプ30に対して補
強連結されている。前記丸パイプ製のボス部30Aに、
前記リフトアーム16先端のボス部16aに内嵌される
ロッド30Cが内嵌されており、二本のピン30D,3
0Dを介してボス部30Aに固定されている。前記ロッ
ド30Cは、前記リフトアーム16先端のボス部16a
に筒軸芯回りに相対回動自在に内嵌されており、ボス部
16aから後方に突出するロッド部分に抜止めリング3
0Eが外嵌されている。前記抜止めリング30Eは抜止
めピン30Fを介して前記ロッド30Cに固定連結され
ている。
【0013】図2、図3に示すように、前記各リールモ
ーア7A,7B,7Bは、カッターケース24の一側面
に取付けられた油圧モータ25を介して回転駆動される
ドラム式のリールカッター26、カッターケース24の
下部に取付けられた固定刃27、カッターケース24の
前部と後部に横軸芯回りに回転自在に設けられた前部ロ
ーラ28と後部ローラ29とから構成されており、前部
ローラ28が刈高さ調節用の溝付きローラに、後部ロー
ラ29が平ローラに構成されている。
【0014】図5、図6に示すように、前記溝付きロー
ラ28は、左右一対の端部ローラ31と片面をテーパー
面に形成した円錐ローラ32並びにスペーサとしての小
径ローラ(ドラム状小径部)33及び両側面をテーパー
面に形成したディスク状大径ローラ(ディスク状大径
部)34とから構成されており、各ローラの配設位置を
変更することによって、図5の(イ)に示すように、デ
ィスク状大径ローラ34を軸芯方向所定間隔置きに配置
した直進性重視の溝付きローラと、図5の(ロ)に示す
ように、ディスク状大径ローラ34を中央と左右両サイ
ドに振り分け配置した旋回性重視の溝付きローラとに変
更可能に構成してある。
【0015】詳述すると、カッターケース24の左右側
壁に固着された上下方向の筒ボス38,38に支軸35
の両端を支持する左右一対の支持アーム36、36が上
下スライド可能に内嵌され、各支持アーム36,36の
筒内に、筒ボス38の上部に相対回転自在に取付けられ
たノブ付きボルト39,39が螺合されて、ノブ付きボ
ルト39,39の回転によって前記支持アーム36,3
6が上下方向に位置変更可能に取付けられている。前記
支軸35は、パイプ状の支持アーム36,36に、夫
々、止めネジ36A,36Aを介して固定されており、
この支軸35にベアリング43を介して左右一対の端部
ローラ31,31が夫々回転自在に装着されている。こ
の左右一対の端部ローラ31,31に亘って六角軸44
が内嵌され、この六角軸44に、前記円錐ローラ32、
小径ローラ33、ディスク状大径ローラ34が、夫々、
六角孔を介して一体回転自在に装着されている。前記端
部ローラ31に内嵌された六角軸44は止めネジ45を
介して端部ローラ31に対する軸芯方向の固定が図ら
れ、また、前記ベアリング43は、座金46、ダブルナ
ット36aを介して端部ローラ31に対する抜止めが図
られている。図5(イ)及び(ロ)に示すように、前記
中央の円錐ローラ32,32又はディスク状大径ローラ
34,34の間にコイルスプリング37が外嵌され、各
ローラを端部ローラ31,31側に付勢して、各ローラ
の軸芯方向のガタ止めが図られている。図6に示すよう
に、前記ディスク状大径ローラ34は、その左右両側面
がテーパー面34a,34aに形成されており、機体を
旋回させ乍らの刈取り時に、ディスク状大径ローラ34
の側面に芝が引っ掛かり難いようにしてある。
【0016】前記溝付きローラ28を、図5の(イ)に
示す直進性重視の溝付きローラと、図5の(ロ)に示す
旋回性重視の溝付きローラとに変更する場合には、左右
両側のノブ付きボルト39,39を回転操作して支軸3
5と一体的に支持アーム36,36を取り外し、然る
後、支軸35の一端側の支持アーム36を取り外して、
支軸35の一端側から各ローラ31,32,33,34
を順次抜き出した後、順次組み換えて外嵌装着する。
【0017】図5の(イ)に示すような各ローラの配置
形状では、ディスク状の大径ローラ34が左右方向で均
等に配置されているので、直進性重視の溝付きローラと
なり、また、図5の(ロ)に示すような各ローラの配置
形状では、ディスク状大径ローラ34が左右中央と両サ
イドに密接する状態で配置されているので、見掛け状幅
広のディスク状大径ローラとなり、ディスク状大径ロー
ラ34に対する芝の引っ掛かり箇所が少なくなって、旋
回性重視の溝付きローラとなる。
【0018】図7は、カッターケース24の前面に刈芝
を回収する回収容器40を取付ける状態を示し、カッタ
ーケース24の前面に回収容器40を取付ける場合に、
センターモーア7Aのリフトアーム11の長さを長くし
てセンターモーア7Aとサイドモーア7Bの前後方向の
間隔を広げて取付けるようになっている。前記リフトア
ーム11の長さ変更は、図8(イ)に示す、ロッド30
Cの後部に外嵌されたスペーサ20を、図8(ロ)に示
すように、リフトアーム11におけるボス部11aより
前方のロッド部分に取付け位置を変更することによって
リフトアーム11の長さを長くするようになっている。
【0019】図9に示すように、カッターケース24の
左右側壁には、旋回時に、カッターケース24の側壁下
部に芝が引っ掛かることを抑制するスキッド47A,4
7Bが装着されている。このスキッド47A,47B
は、カッターケース24の一側壁に取付けられたカッタ
ー駆動モータ25に対してバランスするバランスウエイ
トを兼ねたものであり、左右のスキッド47A,47B
を鋳物によって形成する場合に比して、バランスウエイ
ト全体の軽量化をはかるために、カッター駆動モータ2
5側のスキッド47Bを樹脂によって形成してある。
【0020】
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用芝刈機全体の側面図
【図2】同、平面図
【図3】モーアの取付け構造を示す側面図
【図4】同、一部破断平面図
【図5】(イ)直進性重視の溝付きローラを示す正面
図、(ロ)旋回性重視の溝付きローラを示す正面図。
【図6】溝付きローラの取付け状態を示す縦断正面図
【図7】刈芝回収容器の取付け状態を示す平面図
【図8】リフトアームの長さ変更を示す斜視図
【図9】リールモーアの正面図
【符号の説明】
26 リールカッター 28 横長の溝付きローラ 31 端部ローラ 32 円錐ローラ 33 ドラム状小径部 34 ディスク状大径部 35 支軸 41 算盤玉ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸越 義和 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 川原 好博 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 松山 光弘 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 実開 平6−55319(JP,U) 実開 平1−74725(JP,U) 実開 昭63−155321(JP,U) 実開 昭61−188420(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/412 - 34/90

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横軸芯周りに回転自在なリールカッター
    の前部に、支軸に対して外嵌分離自在な左右一対の端部
    ローラと、両端側をテーパー面に形成したディスク状大
    径ローラと、ドラム状小径ローラと、片面をテーパー面
    に形成した円錐ローラとから構成される横長の溝付きロ
    ーラを配置し、 前記円錐ローラに形成したテーパー面を前記支軸に対し
    て前記ディスク状大径ローラに形成したテーパー面より
    も前記支軸に対して緩やかな角度に形成し、この円錐ロ
    ーラにおけるテーパー面の大径側をディスク状大径ロー
    ラ、並びに端部ローラの外径と略等しく形成し、かつ円
    錐ローラにおけるテーパー面の小径側をドラム状小径ロ
    ーラと略等しく形成するとともに、 前記支軸に対して前記ディスク状大径ローラ、ドラム状
    小径ローラ、円錐ローラの取付け位置を変更可能に構成
    し、 溝付きローラの左右中央に配置の円錐ローラと、端部ロ
    ーラの内側に配置の円錐ローラとの間に、前記ディスク
    状大径ローラとドラム状小径ローラとを交互に配置した
    直進性重視の溝付きローラ、 又は、溝付きローラの左右中央と端部ローラの内側と
    に、夫々、円錐ローラとディスク状大径ローラとを密接
    する状態で配置して、溝付きローラにおける左右中央の
    ローラ群と両サイドのローラ群との間にドラム状小径ロ
    ーラ群を配置して旋回性重視の溝付きローラに変更可能
    に構成してあるリールモーア。
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