JP3203028B2 - ラジオ受信機 - Google Patents
ラジオ受信機Info
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- signal
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- Noise Elimination (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジオ受信機、特に、
IF増幅回路の帯域を受信信号のレベルに応じて切換え
ることのできるラジオ受信機に関する。
IF増幅回路の帯域を受信信号のレベルに応じて切換え
ることのできるラジオ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジオ受信機においては実用感度(S/
N比が20dbとなるアンテナ入力レベル)を向上させ
ることが要求されるが、そのために、受信回路のミキサ
とIFアンプの間にフィルタを設けてIF帯域幅を制限
にすることによりノイズが検波回路に混入しないように
している。
N比が20dbとなるアンテナ入力レベル)を向上させ
ることが要求されるが、そのために、受信回路のミキサ
とIFアンプの間にフィルタを設けてIF帯域幅を制限
にすることによりノイズが検波回路に混入しないように
している。
【0003】ここで、前記フィルタとして狭帯域のフィ
ルタを使用すればノイズは少なくなり弱電界受信時では
有利であるが、中強度の信号を受信したとき、高音域が
低下してこもった音となり音質が悪く、本来聞けるはず
の良質の音を聞くことができないという問題がある。逆
に広帯域フィルタを使用すると、高音域の低下もなく音
質はよいが、特に弱電界受信時では、ノイズが多くなる
という欠点がある。よって、強電界受信時では広帯域の
フィルタを使用し、弱電界受信時では狭帯域のフィルタ
を使用することが必要となる。
ルタを使用すればノイズは少なくなり弱電界受信時では
有利であるが、中強度の信号を受信したとき、高音域が
低下してこもった音となり音質が悪く、本来聞けるはず
の良質の音を聞くことができないという問題がある。逆
に広帯域フィルタを使用すると、高音域の低下もなく音
質はよいが、特に弱電界受信時では、ノイズが多くなる
という欠点がある。よって、強電界受信時では広帯域の
フィルタを使用し、弱電界受信時では狭帯域のフィルタ
を使用することが必要となる。
【0004】従来では、広狭2つのフィルタのうち一方
を受信回路に取り付けるものや、広狭2つのフィルタを
取り付けユーザーが使用時にどちらか一方を選択するも
のがあったが、広狭2つのフィルタのうち一方を固定し
て取り付ける場合には帯域を変化させることができず、
ユーザーに選択させる場合は取扱いが面倒となる。
を受信回路に取り付けるものや、広狭2つのフィルタを
取り付けユーザーが使用時にどちらか一方を選択するも
のがあったが、広狭2つのフィルタのうち一方を固定し
て取り付ける場合には帯域を変化させることができず、
ユーザーに選択させる場合は取扱いが面倒となる。
【0005】そこで、広帯域フィルタと狭帯域フィルタ
の自動切換えを行うものとして、Sメータを用いてSメ
ータの信号があるレベル以下の場合は狭帯域フィルタを
使用し、あるレベル以上の場合には広帯域フィルタを使
用する切換回路を有するものがある。
の自動切換えを行うものとして、Sメータを用いてSメ
ータの信号があるレベル以下の場合は狭帯域フィルタを
使用し、あるレベル以上の場合には広帯域フィルタを使
用する切換回路を有するものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Sメータを使
用する場合は電界強度によって帯域を自動切換えするこ
とができるが、広帯域、狭帯域のフィルタのいずれかの
みしか使用できないという問題があった。
用する場合は電界強度によって帯域を自動切換えするこ
とができるが、広帯域、狭帯域のフィルタのいずれかの
みしか使用できないという問題があった。
【0007】また、Sメータの信号のあるレベルを基準
にして切換えを行った場合、その切換点においてスイッ
チングノイズが発生してしまうという問題がある。
にして切換えを行った場合、その切換点においてスイッ
チングノイズが発生してしまうという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、電界強度の変化に応じ
て受信帯域を連続的に変化させることができるラジオ受
信機を提供することを目的とするものである。
て受信帯域を連続的に変化させることができるラジオ受
信機を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に基づくラジオ受
信機は、第1には、受信RF信号をIF信号に変換する
ミキサ回路と、該ミキサ回路の出力IF信号を増幅する
IF増幅回路とを備えるラジオ受信機において、前記I
F増幅回路を構成する第1増幅部と、該第1増幅部に並
列接続され、前記第1増幅部よりも狭い帯域を有する第
2増幅部と、受信信号のレベルに応じて互いに逆方向に
連続的に変化する第1及び第2制御信号を発生する制御
信号発生部とを備え、前記第1及び第2制御信号をそれ
ぞれ前記第1及び第2増幅部に印加することにより、受
信帯域を切換えるようにしたことを特徴とするものであ
る。
信機は、第1には、受信RF信号をIF信号に変換する
ミキサ回路と、該ミキサ回路の出力IF信号を増幅する
IF増幅回路とを備えるラジオ受信機において、前記I
F増幅回路を構成する第1増幅部と、該第1増幅部に並
列接続され、前記第1増幅部よりも狭い帯域を有する第
2増幅部と、受信信号のレベルに応じて互いに逆方向に
連続的に変化する第1及び第2制御信号を発生する制御
信号発生部とを備え、前記第1及び第2制御信号をそれ
ぞれ前記第1及び第2増幅部に印加することにより、受
信帯域を切換えるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、第2には、第1の構成において、隣
接チャンネル妨害の有無を検出する検出器を設け、該検
出器の出力信号に応じてIF増幅回路の受信帯域を強制
的に狭帯域にすることを特徴とするものである。
接チャンネル妨害の有無を検出する検出器を設け、該検
出器の出力信号に応じてIF増幅回路の受信帯域を強制
的に狭帯域にすることを特徴とするものである。
【0011】さらに、第3には、第1又は第2の構成に
おいて、並列接続された第1及び第2増幅部の増幅率を
ほぼ同一に設定し、受信帯域の変化に伴う出力レベルの
変動を防止したことを特徴とするものである。
おいて、並列接続された第1及び第2増幅部の増幅率を
ほぼ同一に設定し、受信帯域の変化に伴う出力レベルの
変動を防止したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】上記構成に基づくラジオ受信機では、ミキサ回
路の出力IF信号を増幅するIF増幅回路を構成する第
1増幅部に、第1増幅部よりも狭い帯域を有する第2増
幅部が並列に接続され、上記第1増幅部と第2増幅部に
印加される制御信号発生部からの第1制御信号及び第2
制御信号が受信信号のレベルに応じて互いに逆方向に連
続的に変化することから、受信レベルの変化に応じて第
1増幅部と第2増幅部の作動を調整し、受信帯域を切換
えることができる。
路の出力IF信号を増幅するIF増幅回路を構成する第
1増幅部に、第1増幅部よりも狭い帯域を有する第2増
幅部が並列に接続され、上記第1増幅部と第2増幅部に
印加される制御信号発生部からの第1制御信号及び第2
制御信号が受信信号のレベルに応じて互いに逆方向に連
続的に変化することから、受信レベルの変化に応じて第
1増幅部と第2増幅部の作動を調整し、受信帯域を切換
えることができる。
【0013】また、隣接チャンネル妨害の有無を検出す
る検出器を設けた場合は、該検出器の出力信号に応じて
IF増幅回路の受信帯域を強制的に狭帯域にすることか
ら、電界強度の強さに関係なく隣接妨害局との混信を防
止することができる。
る検出器を設けた場合は、該検出器の出力信号に応じて
IF増幅回路の受信帯域を強制的に狭帯域にすることか
ら、電界強度の強さに関係なく隣接妨害局との混信を防
止することができる。
【0014】また、並列接続された第1及び第2増幅部
の増幅率をほぼ同一に設定した場合には、IF出力の変
化に伴う出力レベルの変動を防止することができる。
の増幅率をほぼ同一に設定した場合には、IF出力の変
化に伴う出力レベルの変動を防止することができる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面を利用して説明する。
【0016】図1において、ミキサ回路1で周波数変換
され、セラミックフィルタ(以下「CF」とする)2に
より帯域制限された受信信号が、図中破線で示されるI
F増幅部Aで増幅されてAM検波回路8に出力される。
され、セラミックフィルタ(以下「CF」とする)2に
より帯域制限された受信信号が、図中破線で示されるI
F増幅部Aで増幅されてAM検波回路8に出力される。
【0017】上記ミキサ回路1はアンテナ(図示しな
い)に接続された高周波増幅器(図示しない)に接続さ
れており、RF受信信号が局部発振信号と混合され、I
F受信信号に変換される。
い)に接続された高周波増幅器(図示しない)に接続さ
れており、RF受信信号が局部発振信号と混合され、I
F受信信号に変換される。
【0018】本発明において特徴的なことは、上記IF
増幅部Aに2つの差動増幅器が並列に設けられているこ
とであり、更に、この差動増幅器の動作を制御するため
に帯域切換回路部Bが設けられていることにある。
増幅部Aに2つの差動増幅器が並列に設けられているこ
とであり、更に、この差動増幅器の動作を制御するため
に帯域切換回路部Bが設けられていることにある。
【0019】まず、IF増幅部Aでは、CF2に、IF
増幅器3及びコンデンサ4を介して2つの差動増幅器が
接続されている。2つの差動増幅器のうち1つは、差動
接続されたトランジスタQ3 ,Q4 及びセラミック共振
子5からなる第2差動増幅器であり、他方は、差動接続
されたトランジスタQ1 ,Q2 及びR1 よりなる第1差
動増幅器であり、第2差動増幅器と第1差動増幅器とは
並列接続されている。このセラミック共振子5は±1K
Hzの狭帯域幅を有するものである。
増幅器3及びコンデンサ4を介して2つの差動増幅器が
接続されている。2つの差動増幅器のうち1つは、差動
接続されたトランジスタQ3 ,Q4 及びセラミック共振
子5からなる第2差動増幅器であり、他方は、差動接続
されたトランジスタQ1 ,Q2 及びR1 よりなる第1差
動増幅器であり、第2差動増幅器と第1差動増幅器とは
並列接続されている。このセラミック共振子5は±1K
Hzの狭帯域幅を有するものである。
【0020】上記第2差動増幅器に接続されるトランジ
スタQ7 ,Q8 は帯域切換回路部Bにおけるトランジス
タQ12とカレントミラー接続されていて、第1差動増幅
器に接続されるトランジスタQ5 ,Q6 は帯域切換回路
部BにおけるトランジスタQ13とカレントミラー接続さ
れている。また、トランジスタQ2 とQ4 とは直列接続
されたダイオード群7を介してタンク回路6に接続され
ている。上記の2つの差動増幅器の共通の出力端は、エ
ミッタホロワのトランジスタQ14を介してAM検波回路
8に接続されている。
スタQ7 ,Q8 は帯域切換回路部Bにおけるトランジス
タQ12とカレントミラー接続されていて、第1差動増幅
器に接続されるトランジスタQ5 ,Q6 は帯域切換回路
部BにおけるトランジスタQ13とカレントミラー接続さ
れている。また、トランジスタQ2 とQ4 とは直列接続
されたダイオード群7を介してタンク回路6に接続され
ている。上記の2つの差動増幅器の共通の出力端は、エ
ミッタホロワのトランジスタQ14を介してAM検波回路
8に接続されている。
【0021】ここで、第2差動増幅器がCF2で帯域が
決まるIF信号を増幅し、第1差動増幅器がセラミック
共振子5で帯域が決まるIF信号を増幅し、この2つの
差動増幅器は並列接続されているので、AM検波回路8
への出力は両差動増幅器の出力の総和により決まること
から、両差動増幅器の作動を以下の帯域切換回路部Bで
調整することにより受信帯域を変化させるものである。
決まるIF信号を増幅し、第1差動増幅器がセラミック
共振子5で帯域が決まるIF信号を増幅し、この2つの
差動増幅器は並列接続されているので、AM検波回路8
への出力は両差動増幅器の出力の総和により決まること
から、両差動増幅器の作動を以下の帯域切換回路部Bで
調整することにより受信帯域を変化させるものである。
【0022】次に、帯域切換回路部Bは、差動接続され
た第1及び第2トランジスタQ10及びQ11を含み、該第
1及び第2トランジスタQ10及びQ11のエミッタは抵抗
を介して定電流源9に接続されている。
た第1及び第2トランジスタQ10及びQ11を含み、該第
1及び第2トランジスタQ10及びQ11のエミッタは抵抗
を介して定電流源9に接続されている。
【0023】上記第2トランジスタQ11のベースにはI
F AGC11の出力端が接続され、第1トランジスタ
Q10のベースには定電圧源が接続される。また、第1ト
ランジスタQ10のコレクタはトランジスタQ13のコレク
タに、第2トランジスタQ11のコレクタはトランジスタ
Q12のコレクタにそれぞれ接続されている。つまり、帯
域切換回路部Bは受信信号の電界強度の強さに応じたI
F AGC11の出力V1 と定電圧源からの出力V2 を
比較し、V1 とV2 の大きさに応じて電流I1をトラン
ジスタQ12に流すとともに、I=I1 +I2 であること
から残りの電流I2 をトランジスタQ13に流すように構
成されている。
F AGC11の出力端が接続され、第1トランジスタ
Q10のベースには定電圧源が接続される。また、第1ト
ランジスタQ10のコレクタはトランジスタQ13のコレク
タに、第2トランジスタQ11のコレクタはトランジスタ
Q12のコレクタにそれぞれ接続されている。つまり、帯
域切換回路部Bは受信信号の電界強度の強さに応じたI
F AGC11の出力V1 と定電圧源からの出力V2 を
比較し、V1 とV2 の大きさに応じて電流I1をトラン
ジスタQ12に流すとともに、I=I1 +I2 であること
から残りの電流I2 をトランジスタQ13に流すように構
成されている。
【0024】また、トランジスタQ12のコレクタとベー
スとは短絡されていて、トランジスタQ12とトランジス
タQ7 ,Q8 とはカレントミラー回路を形成し、電流I
1 に応じて第2差動増幅器が動作する。また、トランジ
スタQ13のコレクタとベースも短絡されトランジスタQ
13とトランジスタQ5 ,Q6 とはカレントミラー回路を
形成していて、電流I2 に応じて第1差動増幅器が動作
するよう構成されている。
スとは短絡されていて、トランジスタQ12とトランジス
タQ7 ,Q8 とはカレントミラー回路を形成し、電流I
1 に応じて第2差動増幅器が動作する。また、トランジ
スタQ13のコレクタとベースも短絡されトランジスタQ
13とトランジスタQ5 ,Q6 とはカレントミラー回路を
形成していて、電流I2 に応じて第1差動増幅器が動作
するよう構成されている。
【0025】上記第1トランジスタQ10のベースへの定
電圧の印加にはレベルシフト回路10が用いられ、この
レベルシフト回路10により定電圧の値を変化させるこ
とができる。
電圧の印加にはレベルシフト回路10が用いられ、この
レベルシフト回路10により定電圧の値を変化させるこ
とができる。
【0026】上記構成に基づく受信帯域切換回路の動作
状態について説明する。
状態について説明する。
【0027】レベルシフト回路10により基準電圧V2
をある基準値に設定する。IF AGC11の出力電圧
V1 がV2 よりも十分小さい場合、つまり、受信強度が
弱電界である場合には、第1トランジスタQ10はオフに
なりトランジスタQ11はオンになるので、電流I1 (=
I)が流れ、トランジスタQ12,Q7 ,Q8 に電流が流
れるので、トランジスタQ3 ,Q4 ,セラミック共振子
5により構成される第2差動増幅器が動作し、セラミッ
ク共振子5により決められる狭帯域の信号のみがAM検
波回路8に出力される。つまり、V1 <<V2 の場合
は、図2に示すように狭帯域のフィルタになる。
をある基準値に設定する。IF AGC11の出力電圧
V1 がV2 よりも十分小さい場合、つまり、受信強度が
弱電界である場合には、第1トランジスタQ10はオフに
なりトランジスタQ11はオンになるので、電流I1 (=
I)が流れ、トランジスタQ12,Q7 ,Q8 に電流が流
れるので、トランジスタQ3 ,Q4 ,セラミック共振子
5により構成される第2差動増幅器が動作し、セラミッ
ク共振子5により決められる狭帯域の信号のみがAM検
波回路8に出力される。つまり、V1 <<V2 の場合
は、図2に示すように狭帯域のフィルタになる。
【0028】次に、受信強度が強電界である場合、つま
り、V1 >>V2 の場合は、第1トランジスタQ10がオ
ンになりトランジスタQ11がオフになるので、電流I2
(=I)が流れ、トランジスタQ13,Q5 ,Q6 に電流
が流れることから、トランジスタQ1 ,Q2 ,抵抗R1
により構成される第1差動増幅器が動作し、CF2によ
り決められる広帯域の信号を出力する。この場合は、Q
3 ,Q4 はオフになっているので、セラミック共振子5
は動作しない。つまり、V1 >>V2 の場合すなわち強
電界の場合は図2に示すように広帯域のフィルタとな
る。
り、V1 >>V2 の場合は、第1トランジスタQ10がオ
ンになりトランジスタQ11がオフになるので、電流I2
(=I)が流れ、トランジスタQ13,Q5 ,Q6 に電流
が流れることから、トランジスタQ1 ,Q2 ,抵抗R1
により構成される第1差動増幅器が動作し、CF2によ
り決められる広帯域の信号を出力する。この場合は、Q
3 ,Q4 はオフになっているので、セラミック共振子5
は動作しない。つまり、V1 >>V2 の場合すなわち強
電界の場合は図2に示すように広帯域のフィルタとな
る。
【0029】また、V1 =V2 の場合は、等しい値(I
/2)の電流I1 及びI2 が流れるので、セラミック共
振子5により決められる帯域を通過した信号とCF2に
より決められる帯域を通過した信号とが混合され、セラ
ミック共振子5の帯域よりも広く、CFの帯域よりも狭
い中帯域となる。
/2)の電流I1 及びI2 が流れるので、セラミック共
振子5により決められる帯域を通過した信号とCF2に
より決められる帯域を通過した信号とが混合され、セラ
ミック共振子5の帯域よりも広く、CFの帯域よりも狭
い中帯域となる。
【0030】図3によりさらに詳述すると、電界強度が
強く第1トランジスタがオン作動し、第2トランジスタ
がオフ作動している場合にはI=I2 となり、CF2に
よって決められるaのような広帯域特性の受信信号を得
ることができる。
強く第1トランジスタがオン作動し、第2トランジスタ
がオフ作動している場合にはI=I2 となり、CF2に
よって決められるaのような広帯域特性の受信信号を得
ることができる。
【0031】次に、強電界から弱電界に変化すると、第
1トランジスタQ10だけでなく第2トランジスタQ11も
オン作動し、定電流Iが第1トランジスタQ10だけでな
く、第2トランジスタQ11にも分流されていく。したが
って、I2 だけでなくI1 も流れるので、第2差動増幅
器もオン作動し、セラミック共振子5で帯域制限される
出力も混合されることから、bに示すようにaよりも狭
帯域の周波数特性を得ることができる。さらに、電界強
度が弱電界になり、I1 =I2 になった場合には、第1
差動増幅器と第2差動増幅器が等しく作動し、cに示さ
れる帯域特性を得ることができる。さらに、弱電界にな
ると、dに示す帯域特性となり、第1トランジスタQ11
がオフになる程電界強度が弱くなると、I=I1 となり
セラミック共振子5で帯域制限されるeのような帯域特
性を示す。つまり、電界強度の変化に応じて周波数帯域
を変化させることができる。
1トランジスタQ10だけでなく第2トランジスタQ11も
オン作動し、定電流Iが第1トランジスタQ10だけでな
く、第2トランジスタQ11にも分流されていく。したが
って、I2 だけでなくI1 も流れるので、第2差動増幅
器もオン作動し、セラミック共振子5で帯域制限される
出力も混合されることから、bに示すようにaよりも狭
帯域の周波数特性を得ることができる。さらに、電界強
度が弱電界になり、I1 =I2 になった場合には、第1
差動増幅器と第2差動増幅器が等しく作動し、cに示さ
れる帯域特性を得ることができる。さらに、弱電界にな
ると、dに示す帯域特性となり、第1トランジスタQ11
がオフになる程電界強度が弱くなると、I=I1 となり
セラミック共振子5で帯域制限されるeのような帯域特
性を示す。つまり、電界強度の変化に応じて周波数帯域
を変化させることができる。
【0032】また、図1におけるレベルシフト回路10
を調整して第1トランジスタQ10に印加される電圧を変
化させれば、図4に示すように、電界強度の変化に応じ
て受信帯域が変化可能な電界強度の範囲をずらすことが
できる。つまり、V2 を大きくすれば帯域を変化可能な
電界強度の範囲を電界強度が高いレベルに設定でき、逆
に小さくすれば電界強度が低いレベルに設定できる。
を調整して第1トランジスタQ10に印加される電圧を変
化させれば、図4に示すように、電界強度の変化に応じ
て受信帯域が変化可能な電界強度の範囲をずらすことが
できる。つまり、V2 を大きくすれば帯域を変化可能な
電界強度の範囲を電界強度が高いレベルに設定でき、逆
に小さくすれば電界強度が低いレベルに設定できる。
【0033】なお、上記実施例では、一対の差動増幅器
の増幅率が同じになるように構成されているので、電界
強度が変化することによる出力レベルの変動、すなわち
音量の変化が生じることはない。
の増幅率が同じになるように構成されているので、電界
強度が変化することによる出力レベルの変動、すなわち
音量の変化が生じることはない。
【0034】図5に示す他の実施例は、上記構成に基づ
く切換回路に隣接局の妨害対策を施すための隣接局検出
回路Cを付加したものである。隣接局検出回路Cは、広
帯域増幅器12と狭帯域の増幅器13とがCF2の出力
端に並列接続され、各増幅器12,13はそれぞれレベ
ル検波回路14,15を介して比較器16に接続され
る。比較器16はレベル検波回路14のレベル検波出力
V4 とレベル検波回路15のレベル検波出力V5 を比較
し、V4 >V5 の場合にトランジスタQ15をオン作動す
る信号を出力する。
く切換回路に隣接局の妨害対策を施すための隣接局検出
回路Cを付加したものである。隣接局検出回路Cは、広
帯域増幅器12と狭帯域の増幅器13とがCF2の出力
端に並列接続され、各増幅器12,13はそれぞれレベ
ル検波回路14,15を介して比較器16に接続され
る。比較器16はレベル検波回路14のレベル検波出力
V4 とレベル検波回路15のレベル検波出力V5 を比較
し、V4 >V5 の場合にトランジスタQ15をオン作動す
る信号を出力する。
【0035】ここで、広帯域増幅器12で決められる帯
域幅内に隣接妨害局の信号が受信されない場合にはV4
=V5 となるのに対し、狭帯域増幅器13で決められる
帯域外で広帯域増幅器12で決められる帯域内に妨害局
の電波がある場合には、V4>V5 となる。V4 >V5
の場合、比較器16はトランジスタQ15をオン作動さ
せ、トランジスタQ11のベース電圧を下げるので、トラ
ンジスタQ11がオン作動し、狭帯域の受信帯域を得るこ
とができる。なお、実際には、サイドバンドがあるので
厳密にはV4 =V5 ということはなく、あるしきい値を
設定してその値を基準にしてQ15のオンオフを行う。
域幅内に隣接妨害局の信号が受信されない場合にはV4
=V5 となるのに対し、狭帯域増幅器13で決められる
帯域外で広帯域増幅器12で決められる帯域内に妨害局
の電波がある場合には、V4>V5 となる。V4 >V5
の場合、比較器16はトランジスタQ15をオン作動さ
せ、トランジスタQ11のベース電圧を下げるので、トラ
ンジスタQ11がオン作動し、狭帯域の受信帯域を得るこ
とができる。なお、実際には、サイドバンドがあるので
厳密にはV4 =V5 ということはなく、あるしきい値を
設定してその値を基準にしてQ15のオンオフを行う。
【0036】よって、上記妨害局の電波は検波されず、
混信は生じない。この隣接妨害局との混信の防止は、上
記実施例に示したIF増幅部Aと帯域切換回路Bを用い
て、これらに隣接局検出回路Cを付加するのみで行うこ
とができる。
混信は生じない。この隣接妨害局との混信の防止は、上
記実施例に示したIF増幅部Aと帯域切換回路Bを用い
て、これらに隣接局検出回路Cを付加するのみで行うこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】本発明に基づくラジオ受信機は、以上の
ように構成されているので、電界強度の変化に応じて周
波数帯域を連続的に変化させることができる。つまり、
電界強度が強電界から弱電界に序々に変化するにしたが
って、受信帯域を広帯域から狭帯域に序々に変化させる
ことができ、逆に弱電界から強電界に序々に変化するに
したがって受信帯域を狭帯域から広帯域に序々に変化さ
せることができ、電界強度に応じた帯域幅を自動的に得
ることができる。よって、電界強度に応じた良好な受信
環境を得ることができる。
ように構成されているので、電界強度の変化に応じて周
波数帯域を連続的に変化させることができる。つまり、
電界強度が強電界から弱電界に序々に変化するにしたが
って、受信帯域を広帯域から狭帯域に序々に変化させる
ことができ、逆に弱電界から強電界に序々に変化するに
したがって受信帯域を狭帯域から広帯域に序々に変化さ
せることができ、電界強度に応じた帯域幅を自動的に得
ることができる。よって、電界強度に応じた良好な受信
環境を得ることができる。
【0038】また、隣接チャンネル妨害の有無を検出す
る検出器を設けた場合には、上記ラジオ受信器における
回路構成に検出器を付加するのみで、IF出力の強さに
かかわりなく受信帯域を強制的に狭帯域にすることがで
き、隣接妨害局による妨害を防止することができる。
る検出器を設けた場合には、上記ラジオ受信器における
回路構成に検出器を付加するのみで、IF出力の強さに
かかわりなく受信帯域を強制的に狭帯域にすることがで
き、隣接妨害局による妨害を防止することができる。
【0039】さらに、並列接続された第1増幅部及び第
2増幅部の増幅率をほぼ同一に設定すれば、受信帯域の
変化に伴う出力レベルの変動を防止することができる。
2増幅部の増幅率をほぼ同一に設定すれば、受信帯域の
変化に伴う出力レベルの変動を防止することができる。
【図1】本発明の実施例におけるラジオ受信機の回路構
成を示した回路図である。
成を示した回路図である。
【図2】電界強度−電流I1 ,I2 特性及び各電界強度
における周波数帯域を示した特性図である。
における周波数帯域を示した特性図である。
【図3】電界強度の変化に伴う周波数帯域の変化を示し
た特性図である。
た特性図である。
【図4】電圧V2 の変化に伴う電界強度−電流I1 ,I
2 特性の変化を示した特性図である。
2 特性の変化を示した特性図である。
【図5】隣接局妨害防止回路を付加した本発明の他の実
施例におけるラジオ受信機の回路構成を示した回路図で
ある。
施例におけるラジオ受信機の回路構成を示した回路図で
ある。
A IF増幅部 B 帯域切換回路部 C 隣接局検出回路 1 ミキサ回路 2 セラミックフィルタ 3 IF増幅器 4 コンデンサ 5 セラミック共振子 6 IFタンク回路 7 ダイオード群 8 AM検波回路 9 定電流源 10 レベルシフト回路 11 IF AGC 12 広帯域増幅器 13 狭帯域増幅器 14,15 レベル検波回路 16 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−232832(JP,A) 実開 昭63−114528(JP,U) 特公 平2−6460(JP,B2) 特公 平3−20171(JP,B2) 特公 昭59−28093(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/10 H04B 1/16 H04B 1/26
Claims (3)
- 【請求項1】 受信RF信号をIF信号に変換するミキ
サ回路と、該ミキサ回路の出力IF信号を増幅するIF
増幅回路とを備えるラジオ受信機において、 前記IF増幅回路を構成する第1増幅部と、 該第1増幅部に並列接続され、前記第1増幅部よりも狭
い帯域を有する第2増幅部と、 受信信号のレベルに応じて互いに逆方向に連続的に変化
する第1及び第2制御信号を発生する制御信号発生部と
を備え、 前記第1及び第2制御信号をそれぞれ前記第1及び第2
増幅部に印加することにより、受信帯域を切換えるよう
にしたことを特徴とするラジオ受信機。 - 【請求項2】 隣接チャンネル妨害の有無を検出する検
出器を設け、該検出器の出力信号に応じてIF増幅回路
の受信帯域を強制的に狭帯域にすることを特徴とする請
求項1に記載のラジオ受信機。 - 【請求項3】 並列接続された第1及び第2増幅部の増
幅率をほぼ同一に設定し、受信帯域の変化に伴う出力レ
ベルの変動を防止したことを特徴とする請求項1又は2
に記載のラジオ受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01630192A JP3203028B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ラジオ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01630192A JP3203028B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ラジオ受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05211453A JPH05211453A (ja) | 1993-08-20 |
JP3203028B2 true JP3203028B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=11912725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01630192A Expired - Fee Related JP3203028B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ラジオ受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3203028B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109314315B (zh) * | 2018-06-11 | 2020-11-17 | 深圳迈睿智能科技有限公司 | 具有抗干扰设置的天线及其制造方法 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP01630192A patent/JP3203028B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05211453A (ja) | 1993-08-20 |
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Date | Code | Title | Description |
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