JP3202710U - ウェットスーツ - Google Patents
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Abstract
Description
保護スーツのうち、スーツ内部に水が浸入するものをウェットスーツ、水が浸入しないものをドライスーツという。
しかしながら、表面を被覆する布は伸縮性が高い反面、外部の物に触れると磨耗したり、裂損したりするといった不具合があった。特に、岩場に腰掛けた場合に臀部表面が傷つくといった事態や酸素ボンベを背負った場合に肩部表面が傷つくといった事態を生じていた。
また、特許文献2には、酸素ボンベや潜水用のバランスウェイトを取り付ける部位に補強材を別途取り付ける不便を解消するために、肩部、腰部、膝部、或いは、肘部の生地の外側面に更にネオプレンゴム等のゴム薄膜を一体的にラミネートしたウェットスーツが開示されている。
その結果、従来のウェットスーツにあっては、堅い合成樹脂やゴム薄膜により補強をしているため、補強箇所が他の部位に比べて耐久性に優れる一方で伸縮性に劣る不具合があったのに対し、請求項1〜5に記載のウェットスーツにあっては、前記所定の部位を、外側の表面側布材部に繊維密度の高い素材を配設した強化被覆材部によって構成しているので、伸縮性を確保しつつも耐久性に優れたウェットスーツを提供することができる。
またさらに、前記強化被覆材部は、ウェットスーツの一般部と同様に、基布材部と一対の表面側布材部という構成を有しているので、従来の堅い合成樹脂やゴム薄膜による補強がなされたウェットスーツに比して、外観品質の高いウェットスーツを提供することができる。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ10は、被覆材11により形成され、胴部相当部12と、胴部相当部12に連設された一対の腕部相当部13、13と、胴部相当部12に連設された一対の脚部相当部14、14とを有している。
図示しないが、本実施の形態に係る一般被覆材部11aは、基布材部15と基布材部15の厚さ方向両側に配設固定された一対の表面側布材部16、16とを備えている。
図3に示すように、本実施の形態に係る強化被覆材部11bは、基布材部15と基布材部15の厚さ方向両側に配設固定された表面側布材部16、17とを備え、外側に配設される表面側布材部17は内側に配設される表面側布材部16よりも繊維密度の高い素材により構成されている。
本実施の形態に係る基布材部15は発泡性のクロロプレンゴムにより、表面側布材部16はナイロンにより、夫々、構成されている。また、本実施の形態に係る表面側布材部17は、5%のポリウレタン弾性繊維と、95%のポリエステルとにより構成された素材を使用している。
図3に示すように、本実施の形態に係る強化被覆材部11bにあっては、表面側布材部16、17が基布材部15の厚さ方向両側に、夫々、接着固定されている。
さらに、図2に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ10にあっては、強化被覆材部11b、11b・・・は、一対の腕部相当部13、13の背面側(肘側)において、肘部相当部21、21から下腕部相当部22、22に亘って設けられている。
またさらに、図1に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ10にあっては、強化被覆材部11b・・・は、一対の脚部相当部14、14の正面側において、膝部相当部23、23から足首相当部24、24に亘って設けられている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ10にあっては、補強布地が縫着された補強部35、36が、胴部相当部12から脚部相当部14、14に亘って、夫々、逆U字状に設けられている。同様に、図1に示すように、補強布地が縫着された補強部37が、肩部相当部の下端部に沿って略平行に設けられている。さらに、図2に示すように補強布地が縫着された補強部38、38が、臀部相当部19から胴部相当部12の周方向に沿って、夫々、設けられている。またさらに、図2に示すように補強布地が縫着された補強部39、39が、臀部相当部19から脚部相当部14の周方向に沿って、夫々、設けられている。
従って、図4(a)に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ30にあっては、強化被覆材部11b、11b・・・は、臀部相当部19と、肩部相当部20とに設けられている。
またさらに、図1に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ10にあっては、強化被覆材部11b、11b・・・は、一対の脚部相当部14、14の正面側において、膝部相当部23、23から足首相当部24、24に亘って設けられている。
他の構成は第一の実施の形態に係るウェットスーツ10と同一である。
従って、図4(a)に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ30にあっては、強化被覆材部11b、11b・・・は、臀部相当部19と、肩部相当部20とに設けられている。
従って、図5(a)に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ32にあっては、強化被覆材部11b、11b・・・は、肩部相当部20、及び、一対の腕部相当部13、13の背面側(肘側)において、肘部相当部21、21から下腕部相当部22、22に亘って設けられている。
従って、図5(b)に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ33にあっては、強化被覆材部11b、11b・・・は、臀部相当部19、及び、一対の脚部相当部14、14の正面側において、膝部相当部23、23から足首相当部24、24に亘って設けられている。
従って、図5(c)に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ34にあっては、強化被覆材部11bは、臀部相当部19に設けられている。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るウェットスーツ10は、一対の腕部相当部13、13に着用者の腕を、一対の脚部相当部14、14に着用者の脚を、夫々、通し、スライドファスナー26の引手27を襟部25まで引き上げることによって着用することができる。
この際、本実施の形態に係るウェットスーツ10にあっては、強化被覆材部11b、11b・・・は、外側の表面側布材部17に内側の表面側布材部16よりも繊維密度の高い素材が配設されているので、強化被覆材部11b、11b・・・に対する外部からの摩擦や衝撃によって、ウェットスーツが磨耗したり損傷したりするといった事態を効果的に防止することができる。
その結果、従来のウェットスーツにあっては、堅い合成樹脂やゴム薄膜により補強をしているため、補強箇所が他の部位に比べて耐久性に優れる一方で伸縮性に劣る不具合があったのに対し、本実施の形態に係るウェットスーツ10にあっては、強化被覆材部11b、11b・・・を、外側の表面側布材部17に繊維密度の高い素材を配設することによって構成しているので、伸縮性を確保しつつも耐久性に優れたウェットスーツを提供することができる。
またさらに、本実施の形態に係る強化被覆材部11b、11b・・・は、ウェットスーツ10の一般被覆材部11a、11a・・・と同様に、基布材部15と一対の表面側布材部16、17という構成を有しているので、従来の堅い合成樹脂やゴム薄膜による補強がなされたウェットスーツに比して、外観品質の高いウェットスーツを提供することができる。
11:被覆材
11a:一般被覆材部
11b:強化被覆材部
12:胴部相当部
13:腕部相当部
14:脚部相当部
15:基布材部
16、17:表面側布材部
19:臀部相当部
20:肩部相当部
21:肘部相当部
22:下腕部相当部
23:膝部相当部
24:足首相当部
25:襟部
26:スライドファスナー
27:引手
35、36、37、38、39:補強部
Claims (5)
- 基布材部と前記基布材部の厚さ方向両側に配設固定された一対の表面側布材部とを備えた被覆材により形成されたウェットスーツにおいて、
前記被覆材には、外側に配設される前記表面側布材部は内側に配設される前記表面側布材部よりも繊維密度の高い素材により構成された強化被覆材部が設けられていることを特徴とするウェットスーツ。 - 前記強化被覆材部は、臀部相当部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のウェットスーツ。
- 前記強化被覆材部は、肩部相当部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のウェットスーツ。
- 前記強化被覆材部は、一対の腕部相当部の外側において、肘部相当部から下腕部相当部に亘って設けられていることを特徴とする請求項1記載のウェットスーツ。
- 前記強化被覆材部は、一対の脚部相当部の正面側において、膝部相当部から足首相当部に亘って設けられていることを特徴とする請求項1記載のウェットスーツ。
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