JP3202599U

JP3202599U - ペット飼育かごにおける糞等の水洗装置

Info

Publication number: JP3202599U
Application number: JP2015006074U
Authority: JP
Inventors: 明城戸
Original assignee: 明城戸
Priority date: 2015-12-01
Filing date: 2015-12-01
Publication date: 2016-02-12
Anticipated expiration: 2025-12-01

Abstract

【課題】ペットかごの底部を廃水口のある中央に低く形成した場合において、その表面に洗浄水が均等に流れながら廃水口に向かうために、糞等の洗い残りが生じなくなるペット飼育かごにおける糞等の水洗装置を提供する。【解決手段】ペットが動き回る空間を有するかご下部の基盤に、ペットの糞等が落ちる広い底受皿を嵌着し、該底受皿は、円形の中央に低く傾斜するすり鉢状に形成されるとともに、最も低い中央に廃水口を設けてあって、底受皿の周囲の高所の少なくとも一か所に洗浄水の噴出口を設け、その噴出口は、底受皿と同心円の周方向に水が噴出されるように設定されている。【選択図】図１

Description

この考案は、インコやオーム等の小鳥やウサギ、リス等の小動物の糞や餌屑等を掃除しやすくしたペット飼育かごにおける糞等の水洗装置に関する。

従来、ペットの飼育かごにおいては、排便された糞は底部に落ちると付着したまま乾燥するので、それを拭き取って掃除する作業が容易ではなかった。そこで、水を流して乾かないうちに水洗により糞等を処理するようにした提案がなされる（特許文献１）。

同文献による水洗装置は、鳥かごの底部に中央へ低く傾斜させた底受を設ける一方、底受周囲の高所に周囲に沿って出水口を隙間状に設け、低い中央に廃水口を設けたもので、出水口から放水された水が斜面を流れるときに糞などを廃水口に洗い流すようになっていた。

なお、同文献によると廃水口から下に流下した汚水は、浄化装置により濾過され、ポンプにより出水口に返送されるよう、水の循環利用を図る提案が同時になされる。

実開昭５８−１６０６０号公報

上記のような従来のペット用の水洗装置によれば、中央に低く傾斜する底受板が傾斜板の四面からなり、四面ごとに上端周囲の隙間口から水を流すことにより傾斜面に付着する鳥の糞等を洗い流すことができるが、傾斜板四面にそれぞれ上から水を均等に流すことは微妙に難しく、例えばかごの傾斜が原因により流れにむらが生じることで、糞の取残しが生じるという問題があった。

この考案は、上記のような実情に鑑みて、ペットかごの底部を廃水口のある中央に低く形成した場合において、その表面に洗浄水が均等に流れながら廃水口に向かうために、糞等の洗い残りが生じなくなるペット飼育かごにおける糞等の水洗装置を提供することを課題とした。

上記の課題を解決するために、ペットが動き回る空間を有するかご下部の基盤に、ペットの糞等が落ちる広い底受皿を嵌着し、該底受皿は、円形の中央に低く傾斜するすり鉢状に形成されるとともに、最も低い中央に廃水口を設けてあって、底受皿の周囲の高所の少なくとも一か所に洗浄水の噴出口を設け、その噴出口は、底受皿と同心円の周方向に水が噴出されるように設定されていることを特徴とするペット飼育かごにおける糞等の水洗装置を提供する。

ペット飼育かごにおける水洗装置を上記のように構成したから、これを使用するには、水源を開いて吐出口から水を放出すると、放出の勢いにより底受皿の周囲の高い箇所からカーブしながら次第に中心に向かうので、誤ってかごの傾き等があってもそれに左右されること無く渦巻き状になめつくすように全面を覆った流れとなるので、底受皿に取り残しなく糞や餌屑等をとらえた汚水が中心の廃水口から下へ排出される。

基本的には上記のような水流となるが、廃水口からの水の排出量を適度に少なく抑制すると、底受皿に溜まった水が渦流となることから、乾いた糞等も容易に落ちることになる。

以上説明したように、この考案によれば、ペットかごの底部にすり鉢状の底受皿を設け、その上から周囲方向に水を噴出させる勢いで、底受皿の全面を覆う渦巻き状の面水流や、満水での渦流を発生させることにより、取り残しなく糞や餌屑等を効果的に処理でき、ペット飼育かごの掃除が非常に簡便で楽になるという優れた効果がある。

この考案に係るペット飼育かごを示す斜視図である。同ペット飼育かごに装備される水洗装置を示す拡大平面図である。同ペット飼育かごに装備される水洗装置の拡大断面図である。

この考案において、吐水口１３は、底受皿７の上端に設けるが、数については一か所に限らなく、等分の配置により複数か所に設けることができ、そうするとさらに渦流の波及が均等化する。

なお、実施例では、貯水タンク１０や、汚水タンク１２を使用したが、水道水を直接取り入れ、下水に直接流し込むようにすることもできる。

図１は、鳥かごを水洗装置とともに示す斜視図であり、図２及び図３は、水洗装置の主要部を示す平面図及び断面図である。

鳥かご１は、線材により円筒のキャップ状の形に組み立てられ、その下端に基盤３を有し、上端に吊輪５を備えた一般的な鳥かごであるが、底の基盤３の中に底受皿７が納められる。また、この鳥かご１には、洗浄の貯水タンク１０および廃水タンク１２が装備される。

底受皿７は、円形の周囲が高く中央に低く傾斜するすり鉢形であって、最も低い中央に廃水口９が設けられる。また、周囲上端には防水壁１１が環状に立設され、貯水タンク１０の給水先端である吐水口１３が防水壁１１の内側に開口される。

吐水口１３は、蛇口１５の先端に設けたノズル１７の先端に開口され、吐水口１３の向きは、廃水口９を中心とする仮想円１９の周方向(ほぼ接線方向)になっている。そこで、水をその横方向に噴出させると、防水壁１１に沿って噴出流が曲がりながら次第に下ることで一点鎖線に示すように渦巻きとなる。そして、廃水口１３に直ぐに排出されるときには、表面渦流αとなり、廃水が抑制されるときには、満水渦流βとなる。いずれも、渦流の勢いで糞等を洗いとって汚水となって廃水口９から流出し、汚水タンク１２に貯えられる。

１かご
３基盤
７底受皿
８廃水口
１１防水壁
１３吐出口
１９同心円(仮想円)

Claims

ペットが動き回る空間を有するかご下部の基盤に、ペットの糞等が落ちる広い底受皿を嵌着し、該底受皿は、円形の中央に低く傾斜するすり鉢状に形成されるとともに、最も低い中央に廃水口を設けてあって、底受皿の周囲の高所の少なくとも一か所に洗浄水の噴出口を設け、その噴出口は、底受皿と同心円の略周方向に水が噴出されるように設定されていることを特徴とするペット飼育かごにおける糞等の水洗装置。
底受皿の高い周囲に沿って、水の溢れを防止する防水壁を突設してあることを特徴とする請求項１記載のペット飼育かごにおける糞等の水洗装置。