JP3202125U - 水槽装飾体及び水槽 - Google Patents
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Abstract
【課題】より変化に富んだ面白みのある水槽用装飾体及び水槽を提供する。【解決手段】水槽装飾体10は、空気を保持する容器状の収容部16と、収容部16に連通し常時開口している開口部15と、空気によって生じる浮力より大きい重さの錘13を有する錘部(張糸12及び錘13)と、を有する本体部17を備え、本体部17は、水を張った水槽(水槽本体50)に入れたとき、収容部16に少なくとも空気が入って保持され、その収容部16を有する本体部17が水面に向けて起立する。収容部16の内部に水草を入れることができる。【選択図】図1
Description
本考案は、水槽用装飾体に関する。
従来の観賞魚を飼育する水槽は、ガラスや樹脂などによって形成された器に水を張り、この水の中に観賞魚を入れて外部から観察するものであった。観賞魚がよく見えるようにするためには、水を水槽の開口部付近まで入れ、観賞魚が動き回ることができる範囲を広く取ることが必要である。
しかし、最近ではこのような従来の水槽に飽き足らず、より変化に富んだ水槽に対する需要がある。例えば、観賞魚を飼育するものの中には、水草の愛好家もいる。従来の水槽に観賞魚を入れ、さらに水草を入れると水面に浮かぶ種類の水草は水槽の開口部からはみ出してしまい、見栄えが悪い。水草が水槽に収まるように水面を下げると、観賞魚がよく見えなくなってしまう。
この点に関し、ドーム型の透明な容器を水槽の水の中に沈めて水槽の底部に固定し、このドーム型の容器に外部から空気を供給することにより観賞魚とともに両棲類も観察できる水槽が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかし、この技術によっては、容器が水槽の底部に固定されているため、容器内の水面は低くならざるを得ず、水に浮かぶ水草などは上から見るようになってしまう。従って、水草に近づく観賞魚を観察しにくくなり、面白みに欠けるものとなっていた。
本考案が解決しようとする課題は、より変化に富んだ面白みのある水槽用装飾体を提供することである。
水槽装飾体は、空気を保持する容器状の収容部と、前記収容部に連通し常時開口している開口部と、前記空気によって生じる浮力より大きい重さの錘を有する錘部と、を有する本体部を備え、前記本体部は、水を張った水槽に入れたとき、前記収容部に少なくとも空気が入って保持され、その収容部を有する前記本体部が水面に向けて起立する。
本考案によれば、より変化に富んだ面白みのある水槽用装飾体を提供することができる。
以下、本考案にかかる一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態に係る水槽装飾体10を示す斜視図、図2は水槽装飾体10の正面図、図3は水槽装飾体10の底面図である。図1から図3に示すように、開口部15と、開口部15と連通する収容部16と、開口部15の周囲に設けられる複数の貫通孔11と、を有する透明な本体部17を備える。
図1は本実施形態に係る水槽装飾体10を示す斜視図、図2は水槽装飾体10の正面図、図3は水槽装飾体10の底面図である。図1から図3に示すように、開口部15と、開口部15と連通する収容部16と、開口部15の周囲に設けられる複数の貫通孔11と、を有する透明な本体部17を備える。
本体部17は、略球体をなし、内部に空気と水を収容する収容部16を有する。本体部17は収容部16をできるだけ広くするために、厚さは剛性を確保できる範囲においてできるだけ薄く形成される。
開口部15は、収容部16と連通して1つ設けられる。開口部15の直径は本体部17の直径より短く、少なくとも人の手が入る程度の大きさを有する。
開口部15の周りには、二つ一組の貫通孔が、底面視において互いに開口部15の中心を中心として略90°の間隔を開けて配置される。
本体部17の材質は、透明な材質であればどのようなものであってもよい。例えば、ガラス、アクリルのような樹脂などが挙げられる。本体部17はこの透明な材質を半透明に構成して用いることも、色や模様を付けることもできる。
次に、水槽装飾体10の使用方法について説明する。まず水槽本体50に水51を張る。次に、張糸12を貫通孔11に通して錘13に結び付ける。そして、本体部17の収容部16に半分ほど水を入れ、水草41を浮かべる。次に、開口部15が下になるように本体部17を回転させる。
図4は、錘13の側面図である。図4に示すように、錘13は、錘本体部131と、錘本体部131の上面に取り付けられる係止部132と、を備える。張糸12は係止部132に係止される。錘13は本体部17の浮力以上の重さを有するものを用いる。図4に記載した錘13は一例であり、他には直方体の鉛の塊をステンレスのワイヤによって縛り、このワイヤに張糸12を結び付けてもよい。錘13の重さは、水槽装飾体10の大きさに依存する。水槽装飾体10の直径が120mm〜130mmの場合は錘13の重さは略1kgが好適である。
張糸12の長さは本体部が所望の位置になるように調節される。そして、水槽本体50の内部に観賞魚42が入れられる。
本体部17は、収容部16に入っている空気による浮力によって水槽本体50の所望の位置に浮遊する。そして、本体部17の浮力より重い錘13が結び付けられているため、本体部17は水面に浮かび上がることはない。
従って、水草41と観賞魚42とをほぼ同じ高さにより鑑賞でき、また、観賞魚42は本体部17の収容部16の水51の中に入っていけるため、水草41の付近を泳ぐ観賞魚42の鑑賞を楽しむことができる。
以上述べたように、本実施形態の水槽装飾体10は、空気を保持する容器状の収容部16と、収容部16に連通し常時開口している開口部15と、空気によって生じる浮力より大きい重さの錘13を有する錘部(貫通孔11に挿通した張糸12に結合された錘13)と、を有する本体部17を備え、本体部17は、水を張った水槽(水槽本体50)に入れたとき、収容部16に少なくとも空気が入って保持され、その収容部16を有する本体部17が水面に向けて起立する。
従って、本考案によれば、より変化に富んだ面白みのある水槽装飾体10を提供することができるという効果がある。
(第2の実施形態)
図5は、本実施形態に係る水槽装飾体20の斜視図、図6は水槽装飾体20の正面図、図7は水槽装飾体20の平面図である。図5から図7に示すように、水槽装飾体20は、少なくとも一つの開口部21を有し、両端に底部24を有する円筒形状をなす本体部22を備える。
図5は、本実施形態に係る水槽装飾体20の斜視図、図6は水槽装飾体20の正面図、図7は水槽装飾体20の平面図である。図5から図7に示すように、水槽装飾体20は、少なくとも一つの開口部21を有し、両端に底部24を有する円筒形状をなす本体部22を備える。
本体部22は、いわゆる樽型形状乃至縦長の球体をなし、内部に空気と水を収容する収容部23を有する。本体部22は収容部23をできるだけ広くするために、厚さは剛性を確保できる範囲においてできるだけ薄く形成される。
開口部21は、本体部22と一体に設けられ、下方に位置する一方の底部24の近傍に収容部23と連通して少なくとも1つ設けられる。図5の例においては、開口部21は二つ設けられている。開口部21の直径は本体部22の直径より短く、少なくとも人の手が入る程度の大きさを有する。
本体部22の材質は、透明な材質であればどのようなものであってもよい。例えば、ガラス、アクリルのような樹脂などが挙げられる。本体部22はこの透明な材質を半透明に構成して用いることも、色や模様を付けることもできる。
次に、水槽装飾体20の使用方法について説明する。まず水槽本体50に水51を張る。本体部22の収容部23に半分ほど水を入れ、水草41を浮かべる。次に、開口部21が下になるように本体部22を回転させ、水槽本体50の底に配置する。そして、錘となる石43を収容部23の底部24に載置する。そして、水槽本体50の内部に観賞魚42が入れられる。
本体部22は収容部23の空気によって浮力を生ずるが、石43の重さにより水面まで浮かび上がることはない。
図5に示した例では、石43の重さが本体部22の浮力より大きいため、本体部22は水底にとどまるが、空気の量と石43の重さを釣り合うように調整すれば、所望の高さに浮遊するようにすることもできる。
従って、水草41と観賞魚42とをほぼ同じ高さにより鑑賞でき、また、観賞魚42は本体部22の収容部23の水51の中に入っていけるため、水草41の付近を泳ぐ観賞魚42の鑑賞を楽しむことができる。
以上述べたように、本実施形態の水槽装飾体20は、空気を保持する容器状の収容部23と、収容部23に連通し常時開口している開口部21と、空気によって生じる浮力より大きい重さの錘(石43)を有する錘部(底部24)と、を有する本体部22を備え、本体部22は、水を張った水槽(水槽本体50)に入れたとき、収容部23に空気と水が入って保持され、その収容部23を有する本体部22が水面に向けて起立する。
従って、水槽装飾体20は、浮力と錘とを釣り合わせて水中を浮遊させることも、水底に配置することも可能となり、多様な楽しみ方ができるという効果がある。
(第3の実施形態)
図8は、本実施形態の水槽装飾体30を示す斜視図、図9は水槽装飾体30の平面図である。図8及び図9に示すように、水槽装飾体30は、気泡を支持する複数の空気保持体311と、空気保持体311を先端に支持する支柱部312と、複数の支柱部312を先端部において放射状に支持する主柱部32と、主柱部32を支持する基底部33と、を備える。
図8は、本実施形態の水槽装飾体30を示す斜視図、図9は水槽装飾体30の平面図である。図8及び図9に示すように、水槽装飾体30は、気泡を支持する複数の空気保持体311と、空気保持体311を先端に支持する支柱部312と、複数の支柱部312を先端部において放射状に支持する主柱部32と、主柱部32を支持する基底部33と、を備える。
主柱部32は、支柱部312の根元に上端が結合され、下端に錘部(錘34を含む基底部33)が設けられる。
支柱部312の長さは、すべて同じでもよいが、それぞれ異なっていた方が、面白みがあるという点において好ましい。主柱部32の長さも、複数の水槽装飾体30の間において異なっていた方が、面白みがわく。
基底部33には錘34が取り付けられる。基底部33は球体であることが、波に揺れる面白みがある点において望ましい。錘34は、基底部33の内部に埋め込まれる。錘34は、本体部(空気保持体311、支柱部312、主柱部32、及び基底部33)の浮力以上の重さを有する。本体部の材質は、透明な材質であればどのようなものであってもよい。例えば、ガラス、アクリルのような樹脂などが挙げられる。本体部はこの透明な材質を半透明に構成して用いることも、色や模様を付けることもできる。
図10は空気保持体311付近の拡大側面図、図11は図10におけるAA線断面図である。図10及び図11に示すように、空気保持体311は、開口部314を有し、内部が空洞の球形状をなす。開口部314の直径は空気保持体311の直径より小さい。
また、開口部314の大きさは、気泡313を支持できる範囲内において大きいほうが美観の点において望ましい。
開口部314は、空気保持体311の支柱部312の設置位置に対向する位置に設けられることが、製造が容易であるという点において望ましい。
図12は、空気保持体311の他の例を示す図10におけるAA線断面図である。図12に示すように、空気保持体311は、開口部314の開口面が略水平になるように、支柱部312に角度θを付けて開口部314を備えるように構成することもできる。
この場合、より大きい気泡を支持でき、かつ支持された気泡の視認性がより優れているという点において望ましい。
この水槽装飾体30は、空気中において空気保持体311から水を取り除いたのち、静かに水槽本体50の水51の中に沈められる。空気保持体311は水の表面張力によって気泡を支持する。
支柱部312は主柱部32の先端部において放射状に支持されているため、水槽装飾体30は主柱部32の先端部を上にして浮遊する。ここで、基底部33には錘34が取り付けられているため、水槽装飾体30は水面に浮上することはない。
従って、空気保持体311によって支持される気泡が輝き、波に揺れる水槽装飾体30を楽しむことができる。
以上述べたように、本実施形態の水槽装飾体30は、空気を保持する容器状の収容部(空気保持体311)と、収容部(空気保持体311)に連通し常時開口している開口部314と、空気によって生じる浮力より大きい重さの錘34を有する錘部(基底部33)と、を有する本体部を備え、本体部は、水を張った水槽(水槽本体50)に入れたとき、収容部(空気保持体311)に少なくとも空気が入って保持され、その収容部(空気保持体311)を有する本体部が空気保持体311を上にして水面に向けて起立する。
従って、より趣のある水槽を提供することができるという効果がある。
10 水槽装飾体
11 貫通孔
12 張糸
13 錘
15 開口部
16 収容部
17 本体部
20 水槽装飾体
21 開口部
22 本体部
23 収容部
30 水槽装飾体
32 主柱部
33 基底部
34 錘
41 水草
42 観賞魚
43 石
50 水槽本体
51 水
131 錘本体部
132 係止部
311 空気保持体
312 支柱部
313 気泡
314 開口部
11 貫通孔
12 張糸
13 錘
15 開口部
16 収容部
17 本体部
20 水槽装飾体
21 開口部
22 本体部
23 収容部
30 水槽装飾体
32 主柱部
33 基底部
34 錘
41 水草
42 観賞魚
43 石
50 水槽本体
51 水
131 錘本体部
132 係止部
311 空気保持体
312 支柱部
313 気泡
314 開口部
Claims (6)
- 空気を保持する容器状の収容部と、
前記収容部に連通し常時開口している開口部と、
前記空気によって生じる浮力より大きい重さの錘を有する錘部と、
を有する本体部を備え、
前記本体部は、
水を張った水槽に入れたとき、前記収容部に少なくとも空気が入って保持され、その収容部を有する前記本体部が水面に向けて起立する水槽装飾体。 - 前記錘部は、
前記開口部の周囲に設けられた複数の貫通孔に挿通された張糸に結合された前記錘であり、
前記本体部は、
前記水槽に入れたとき、前記収容部に空気と水が入って保持され、その収容部を有する前記本体部が前記水面に向けて起立する請求項1に記載の水槽装飾体。 - 前記錘部は、
前記収容部と一体に設けられた底部に載置された前記錘であり、
前記本体部は、
前記水槽に入れたとき、前記収容部に空気と水が入って保持され、その収容部を有する前記本体部が前記水面に向けて起立する請求項1に記載の水槽装飾体。 - 前記収容部は、
気泡を保持する複数の空気保持体であり、
前記本体部は、
前記各空気保持体をそれぞれに支持した放射状の支柱部と、
前記支柱部の根元に上端が結合された主柱部と、
前記主柱部の下端に設けた錘部と、
を備え、かつ、
前記水槽に入れたとき、前記空気保持体に少なくとも空気が入って保持され、その空気保持体を有する前記本体部が前記空気保持体を上にして前記水面に向けて起立する請求項1に記載の水槽装飾体。 - 前記収容部は、
内部の水面に水草を有する請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の水槽装飾体。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の水槽装飾体を備える水槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015005551U JP3202125U (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 水槽装飾体及び水槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015005551U JP3202125U (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 水槽装飾体及び水槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3202125U true JP3202125U (ja) | 2016-01-21 |
Family
ID=55169293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015005551U Active JP3202125U (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 水槽装飾体及び水槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3202125U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101723422B1 (ko) * | 2016-08-31 | 2017-04-05 | 김성욱 | 연어류의 수중 양식 장치 |
-
2015
- 2015-10-30 JP JP2015005551U patent/JP3202125U/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101723422B1 (ko) * | 2016-08-31 | 2017-04-05 | 김성욱 | 연어류의 수중 양식 장치 |
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