JP3202068U - シェーカー容器とこれを用いたシェーカー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の再利用を容易化したシェーカー容器と、このシェーカー容器を用いたシェーカー装置を提供する。【解決手段】容器本体内2に液体と圧力ガスを封入し、容器本体2の頭部にヘッド部6を備えたシェーカー容器1において、容器本体2の底部に連通孔を形成し、この連通孔に、ソケット11及びプラグを着脱可能に設けてなる接続継手の当該ソケット11を固着し、接続継手のプラグは、ガス開閉具が装着されたチューブの一方の端部に設けられ、チューブの他方の端部は、圧力ガスを供給するガスボンベに接続されるシェーカー容器1。シェーカー容器1と、ガスボンベとの間に、チューブの両端部を各々着脱可能に設けてなるシェーカー装置。【選択図】図1

Description

本考案は、容器本体内に液体と圧力ガスを注入し、前記容器本体の一端にヘッド部を備えたシェーカー容器と、このシェーカー容器を用いるとともに当該容器内に圧力ガスを注入するためのガスボンベと連結チューブを備えたシェーカー装置に関する。
従来、スプレー容器内に飲料用液体が注入され、炭酸ガスなどの圧力(推進)ガスを注入して持ち運びに供されるもの(特許文献1)や、その他、持ち運び可能なものであって推進ガスにより噴霧されるスプレー容器は、食品分野、化学品分野、化粧品分野、薬品分野、殺虫剤分野、クリーニング分野などで使用されていることが知られている(特許文献2)。
また、美容院などでは、炭酸水、酸素水、美容液を生成するシェーカーが用いられている。これは、例えばペットボトルなどの容器内に水や美容液を注入し、炭酸ガスボンベなどから容器内に圧力ガスを注入して内圧を高め、容器をシェイクして(振って)、炭酸水や炭酸美容液などを生成するものが知られている。
登録実用新案第3039187号公報 特開平8−257122号公報
従来のスプレー容器やシェーカー(以下、単に「シェーカー」という。)は、容器内の液体や圧力ガスが消滅すると再利用することができないので廃棄される。すなわち、容器内の液体が消滅した場合、容器の廃棄を回避しようとして容器内に液体を再充填するには、ヘッド部を取り外さなければならないが、ヘッド部を取り外せば、残存している内部の圧力ガスが抜けてしまう。そのため、そのシェーカー容器の再利用は困難である。
他方、容器内の推進ガスが消滅した場合、残存する液体とともにシェーカー容器を再利用するには、別途に圧力ガスを注入しなければならない。そしてこの注入はヘッド部から行うこととなるため、通常は注入用の器具や装備がなければ圧力ガスの注入は行えない。そのため、容器内の液体が消滅した場合と同様に、一般の使用者にとって、シェーカー容器の再利用は極めて困難である。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、容器の再利用を容易化したシェーカー容器と、このシェーカー容器を用いたシェーカー装置を提供するものである。
本願第1請求項に記載した考案は、実施例で用いた符号を付して記すと、容器本体内2に液体と圧力ガスを封入し、容器本体2の頭部3にヘッド部6を備えたシェーカー容器1において、
容器本体2の底部4に連通孔5を形成し、この連通孔5に、ソケット11及びプラグ12を着脱可能に設けてなる接続継手10の当該ソケット11を固着し、
接続継手10のプラグ12は、ガス開閉具21が装着されたチューブ20の一方の端部に設けられ、
チューブ20の他方の端部は、圧力ガスを供給するガスボンベGに接続されるものであることを特徴とするシェーカー容器1である。
本願第2請求項に記載した考案は、請求項1において、ヘッド部6は、容器本体2に着脱可能に設けられていることを特徴とするシェーカー容器1である。
本願第3請求項に記載した考案は、請求項2において、ヘッド部6にスプレーボタン7とノズル8が備えられていることを特徴とするシェーカー容器1である。
本願第4請求項に記載した考案は、請求項1において、接続継手10は、ソケット11にプラグ12を挿入すると、このソケット11及びプラグ12がロックすると同時に流路を開いて流体が流れるように構成されるものであり、プラグ12は、ガス開閉具21が装着されたチューブ20を介して圧力ガスのガスボンベGに連通されるものであることを特徴とするシェーカー容器1である。
本願第5請求項に記載した考案は、請求項1記載のシェーカー容器1と、ガス開閉具21が装着されたチューブ20と、圧力ガスのガスボンベGとから構成され、シェーカー容器1と、ガスボンベGとの間に、チューブ20の両端部を各々着脱可能に設けてなることを特徴とするシェーカー装置100である。
本考案によれば、容器の再利用を容易化したシェーカー容器と、このシェーカー容器を用いたシェーカー装置を得ることができる。このように、本考案は、容器を何回も再利用できるとともに、炭酸水や炭酸美容液などを何回でも容易に作成できるシェーカー容器とシェーカー装置を得ることができるものである。
本考案の実施例に係り、シェーカー容器の正面図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器の上部の正面図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器の下部の正面図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器の下部における要部縦断面図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器からヘッド部を取り外した状態を示す斜視図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器からチューブを取り外した状態を示す正面図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器からチューブを取り外した状態を示す正面図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器にチューブを接続した状態を示す正面図である。 本考案の実施例に係り、本例のチューブにプラグおよびガス開閉具を装着した状態を示す図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー装置を示す外観図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器の下部における外観斜視図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器の下部における接続継手を示す正面図である。 本考案の実施例に係り、シェーカー容器の下部において接続継手のプラグを取り外した状態を示す外観斜視図である。 本考案の実施例に係り、接続継手のプラグからネジを取り外した状態を示す外観斜視図である。 本考案の実施例に係り、接続継手のプラグにチューブを差込んだ状態を示す外観斜視図である。 本考案の実施例に係り、接続継手のプラグにチューブを差込んだ状態を示す外観斜視図である。 本考案の実施例に係り、接続継手のプラグにチューブを差込んでネジ止めした状態を示す外観斜視図である。 本考案の実施例に係り、チューブを切断した状態を示す外観斜視図である。 本考案の実施例に係り、切断したチューブの各端部をガス開閉具のボールバルブに差込んだ状態を示す外観斜視図である。 本考案の実施例に係り、接続継手のプラグにガス開閉具を備えたチューブを差込んだ状態を示す外観斜視図である。
以下に、本考案の実施例を図面(図1〜図20)に基づいて説明する。
本例のシェーカー容器1は、容器本体内2に液体と圧力ガスを注入し、容器本体2の頭部にヘッド部6を備えたシェーカー容器である。
本例のシェーカー容器1は、従来のものと異なり、容器本体2の底部4に連通孔5が形成され、この連通孔5に、着脱可能に設けられたソケット11及びプラグ12からなる接続継手10の当該ソケット11が固着されている。
接続継手10のプラグ12は、ガス開閉具21が装着されたチューブ20の一方の端部に設けられ、また、チューブ20の他方の端部は、圧力ガスを供給するガスボンベGに接続される。
接続継手10は、ソケット11にプラグ12を挿入すると、このソケット11及びプラグ12がロックすると同時に流路を開いて流体が流れるようにしたものである。
また、プラグ12は、ガス開閉具21が装着されたチューブ20を介して、圧力ガスのガスボンベGに連通されるものである。
更に詳述すると、シェーカー容器1の容器本体2は、中間に図示を省略した特殊樹脂(ガスが浸透しない樹脂)層と、内外に耐圧樹脂層を備えた三重構造になっており、本例の場合、約29気圧まで耐えられる高圧用容器である。ちなみに、本例の容器本体2は、高圧用容器として用いられている耐圧ペットボトルの約3.6倍の強度を備えている。
本例のシェーカー容器1は、前述したように、容器本体2の底部4に連通孔5が形成され、この連通孔5に、接続継手10のソケット11が固着されている。図4に示すように、容器本体2の内部にソケット固定用ナット13を配し、連通孔5との間にゴムパッキン14を配し、また、容器本体2の外部に別途ゴムパッキン14を配し、ソケット11の先端ネジ部を、これらゴムパッキン14、連通孔5、内部のゴムパッキン14を挿通して、固定用ナット13に螺合して固着している。尚、容器本体2の内部にソケット固定用ナット13を入れる場合は、ヘッド部6を取り外して行う。
シェーカー容器1は、図5に示すように、容器本体2の頭部3にヘッド部6を着脱可能に取り付ける。ヘッド部6は、頭部3の開口部3aを開閉可能としているものであって、ヘッド部6を取り外せば、この開口部3aから容器本体2内に水や美容液などを注入することができ、また、開口部3aから容器本体2内の水や美容液などを取り出すことができる。
尚、本例では、ヘッド部6にスプレーボタン7とノズル8を備えて、当該ヘッド部6はスプレーヘッドとしても用いられるように構成されている。すなわち、スプレーボタン7を押すと、ノズル8から充填液が圧力ガスにより吐出することができるように構成されている。
このように、シェーカー容器1と、ガス開閉具21が装着されたチューブ20と、圧力ガスのガスボンベGとを組み合わせて用いた場合、シェーカー容器1と、ガスボンベGとの間に、チューブ20の両端部を各々着脱可能に設けることにより、シェーカー装置100を構成することができる。図10において、符号9は、シェーカースタンド、符号Rは、レギュレータである。
次に、シェーカー装置100を用いてシェーカー容器1に圧力ガスを注入する構成例を説明する。
容器本体2の底部4に接続継手10が設けられている図11において、ソケット11のガイドリング11aを、図12に示すように、容器本体2とは反対の方向へスライドさせると、図13に示すように、ロックが外れてブラグ12がソケット11から抜ける。
次いで、図14に示すように、ブラグ12からネジ12aを取り、図15に示すように、チューブ20にネジ12aを挿通して、チューブ先端をプラグ12に差込む。図16に示すように、チューブ先端をプラグ12の根元までしっかり差込み、図17に示すように、ネジ12aをプラグ12に止める。
更に、図18に示すように、3cmぐらい残してカッターでチューブ20を切り、図19に示すように、切断したチューブ20の各端部を、ガス開閉具21のボールバルブ21aに差込む。これにより図20に示すように、チューブ差込み口が完成する。
このようにして形成されたチューブ差込み口、すなわちプラグ12を、図7に示すように、ソケット11に近づけて、下方からソケット11に挿入すれば、図8に示すように、プラグ12がソケット11に連結されて接続継手10が形成される。
尚、この接続継手10は、例えば本願の出願人が先に提案した特許第4856532号に記載された接続継手と同種のものを用いることができる。
そして、図5に示すように、容器本体2からヘッド部6を取り外しておいて、開口部3aから例えば美容液を注入し、ヘッド部6を容器本体2の頭部3に堅固に螺着し、ガスボンベGのバルブを開放するとともに、ガス開閉具21を開放して、圧力ガスを容器本体2内へ注入する。
圧力ガスを容器本体2内へ注入した後に、ガスボンベGのバルブを閉塞するとともに、ガス開閉具21を閉じ、接続継手10のソケット11からブラグ12を抜けば、適宜持ち運び可能な単体のシェーカー容器1が得られる。爾後、スプレーボタン7を押せば、ノズル8から美容液が噴射され、あるいは、シェーカー容器1をシェイクしてスプレーボタン7を押せば、ノズル8から炭酸ガスと美容液の混合液が噴射される。
本考案は、上述した実施例に限られるものではなく、圧力ガスに酸素や水素など適宜のものを用いることができる。このシェーカー容器に水素ガスのみを注入すれば、水素充填容器すなわち水素スプレー缶を得ることができ、したがって一般的に再利用可能なスプレー缶を構成することもできる。また、このスプレー缶に充填する液体も、水、美容液に限られるものではない。以上を要するに、本例における各部の構成は、実用新案登録請求の範囲に記載した技術的範囲において適宜に設計変更が可能であり、図例説明したものに限定されないことは言うまでもない。本考案の趣旨を実現する他の実施の態様にも及ぶものであることは勿論である。
本考案のシェーカー容器及びシェーカー装置は、例えば炭酸水、炭酸ジェルを安全且つ簡単に製造できるスプレー缶として好適に利用することができるものである。
1 シェーカー容器
2 容器本体2
3 頭部
3a 開口部
4 底部
5 連通孔
6 ヘッド部
7 スプレーボタン
8 ノズル
9 シェーカースタンド
10 接続継手
11 ソケット
11a ガイドリング
12 ブラグ
12a ネジ
13 ソケット固定用ナット
14 ゴムパッキン
20 チューブ
21 ガス開閉具
21a ボールバルブ
100 シェーカー装置
G ガスボンベ
R レギュレータ

Claims (5)

  1. 容器本体内2に液体と圧力ガスを封入し、容器本体2の頭部3にヘッド部6を備えたシェーカー容器1において、
    容器本体2の底部4に連通孔5を形成し、この連通孔5に、ソケット11及びプラグ12を着脱可能に設けてなる接続継手10の当該ソケット11を固着し、
    接続継手10のプラグ12は、ガス開閉具21が装着されたチューブ20の一方の端部に設けられ、
    チューブ20の他方の端部は、圧力ガスを供給するガスボンベGに接続されるものであることを特徴とするシェーカー容器1。
  2. ヘッド部6は、容器本体2に着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシェーカー容器1。
  3. ヘッド部6にスプレーボタン7とノズル8が備えられていることを特徴とする請求項2記載のシェーカー容器1。
  4. 接続継手10は、ソケット11にプラグ12を挿入すると、このソケット11及びプラグ12がロックすると同時に流路を開いて流体が流れるように構成されるものであり、プラグ12は、ガス開閉具21が装着されたチューブ20を介して圧力ガスのガスボンベGに連通されるものであることを特徴とする請求項1記載のシェーカー容器1。
  5. 請求項1記載のシェーカー容器1と、ガス開閉具21が装着されたチューブ20と、圧力ガスのガスボンベGとから構成され、シェーカー容器1と、ガスボンベGとの間に、チューブ20の両端部を各々着脱可能に設けてなることを特徴とするシェーカー装置100。

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