JP3202042U - 吸収用パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】床・地面などに強固に貼り合わせ、油、水、血などの不衛生なものを吸収する吸収用パッドを提供する。【解決手段】吸収用パッドは、吸着層1を備える。吸着層1は、パルプ又は植物からなる人造繊維である。吸着層1の厚さは、1.8〜3.0mmである。吸着層1の底面には、防滑層2が結合される。防滑層2は、ポリオレフィンエラストマーである。防滑層2の厚さは、0.155〜0.165mmである。防滑層2の底面を覆うとともに、ポリプロピレンからなる離型フィルムをさらに備える。パルプ又は植物からなる人造繊維の吸水率は、1.5〜3.5L/m2である。【選択図】図1
Description
本考案は、吸収用パッド(pad)に関し、特に、床・地面などに平らに貼り付けることができる上、油、水、血などの不衛生なものを効果的に吸収する吸収用パッドに関する。
多くの工場、工事現場などでは、機械などから染み出た油、水などにより環境が汚染されないように、床・地面、機械の底部などにパッドを敷設することが一般的である。また、病院の手術台、洗浄設備などが設置された床には、手術を実施するとき、又はメス、医療用ハサミなどの医療器具を洗浄するときに患者の血、分泌物などが地面に飛び散り、地面を汚染してしまうことがあった。
地面に敷設するパッドの大部分は、ポリ塩化ビニル(PVC)からなる。このようなポリ塩化ビニル製パッドは吸水率が低いため、ポリ塩化ビニル製パッド上の油、血、分泌物などが周囲へ流出して環境が汚れ、流出した油、水、血などの不衛生なものを踏んだスタッフが歩き回ることにより、油、水、油などの不衛生なものが広範囲に広がり、環境を汚染してしまう虞がある。その上、ポリ塩化ビニルには、可塑剤、重金属などの毒素が含まれていることがあるため、使用すると人体に害を与え、ポリ塩化ビニルのパッドを廃棄処理する際に行う埋設、焼却などの過程で環境を汚染する物質が発生する虞もある。そのため、従来のポリ塩化ビニル製パッドには、様々な欠点があった。
本考案者は、従来のポリ塩化ビニルパッドの吸水率が低く、人体及び環境に害を与える物質を含むことに鑑み、当該分野において長年の製造、設計、経験及び知識の助けにより本考案を創作した。
本考案の目的は、床・地面などに強固に貼り合わせ、油、水、血などの不衛生なものを吸収する吸収用パッドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の第1の形態によれば、吸着層を備えた吸収用パッドであって、前記吸着層は、パルプ又は植物からなる人造繊維であり、前記吸着層の厚さは、1.8〜3.0mmであり、前記吸着層の底面には、防滑層が結合され、前記防滑層は、ポリオレフィンエラストマーであり、前記防滑層の厚さは、0.155〜0.165mmであることを特徴とする吸収用パッドが提供される。
前記防滑層の底面を覆うとともに、ポリプロピレンからなる離型フィルムをさらに備えることが好ましい。
前記パルプ又は植物からなる人造繊維の吸水率は、1.5〜3.5L/m2であることが好ましい。
本考案の吸収用パッドは、床・地面などに敷設し、防滑層が備える接着性及び摩擦力により地面に安定的に貼付けて摺動を防ぐことができる上、油、水、血などが付着層に滴り落ちると、油吸収性、吸水性が高い吸着層により吸収され、防水性、油吸水性が高い防滑層により止められ、油、水、血などが下方へ染み出し、環境をきれいに維持することができる。
以下、本考案の実施形態について図に基づいて説明する。なお、これによって本考案が限定されるものではない。
図1及び図2を参照する。図1及び図2に示すように、本考案の一実施形態に係る吸収用パッドAは、吸着層1を含む。
吸着層1は、吸水率が約1.5〜3.5L/m2のパルプ又は植物からなる人造繊維(例えばレーヨン繊維)である。吸着層1の厚さは、好ましくは約1.8〜3.0mmである。吸着層1の底面には、防滑層2が結合される。防滑層2は、撥水性層、撥油層及び防滑層体を有するポリオレフィンエラストマー(Polyolefin Elastomer:POE)である。防滑層2の厚さは、好ましくは約0.155〜0.165mmであり、防滑層2の底面が離型フィルム3により覆われる。離型フィルム3は、ポリプロピレン(PP)である。
吸着層1は、吸水率が約1.5〜3.5L/m2のパルプ又は植物からなる人造繊維(例えばレーヨン繊維)である。吸着層1の厚さは、好ましくは約1.8〜3.0mmである。吸着層1の底面には、防滑層2が結合される。防滑層2は、撥水性層、撥油層及び防滑層体を有するポリオレフィンエラストマー(Polyolefin Elastomer:POE)である。防滑層2の厚さは、好ましくは約0.155〜0.165mmであり、防滑層2の底面が離型フィルム3により覆われる。離型フィルム3は、ポリプロピレン(PP)である。
図3に示すように、実際に使用する場合、防滑層2から離型フィルム3を剥した後、防滑層2を下方にして地面、手術台、手術床上に敷設し、吸着層1を上向にして配置する。
本実施形態の吸収用パッドAは、地面、手術台、手術床などで摺動しないように、防滑層2の高い接着性及び摩擦力により密着させることができるため、床・地面などに敷設された吸収用パッド上をスタッフが歩いたり踏みつけたりする際、吸収用パッドが摺動して足元が不安定となり、滑って転んでしまうことを防ぐ上、手術の過程で、手術台又は手術床上の吸収用パッドに吸収された患者の血、分泌物などが流出して医者が行う手術の進行を妨げることを防ぐことができる。また、手術の終了後、看護師は吸収用パッドを直接丸め、吸収用パッド内に血、分泌物などを包み込み、清掃・整理を容易に行うことができる。
本実施形態の吸収用パッドAは、地面、手術台、手術床などで摺動しないように、防滑層2の高い接着性及び摩擦力により密着させることができるため、床・地面などに敷設された吸収用パッド上をスタッフが歩いたり踏みつけたりする際、吸収用パッドが摺動して足元が不安定となり、滑って転んでしまうことを防ぐ上、手術の過程で、手術台又は手術床上の吸収用パッドに吸収された患者の血、分泌物などが流出して医者が行う手術の進行を妨げることを防ぐことができる。また、手術の終了後、看護師は吸収用パッドを直接丸め、吸収用パッド内に血、分泌物などを包み込み、清掃・整理を容易に行うことができる。
工場などの現場で機械が運転されると、潤滑油、切削液などの油、水などが撥ねたり染み出たりし、機械の底部、周囲の床・地面などに敷設された吸収用パッドの吸着層1により吸収される。
本実施形態の吸着層1は、油吸収性及び吸水性が好ましいパルプ又は植物からなる人造繊維からなるため、大量の油、水を吸入し、吸水率が低下することを防ぐことができる。さらに、本考案は、吸着層1の底面に形成された防滑層2が防水、防油特性を有するため、吸着層1が吸収した油、水が底部から染み出ることはなく、油、水などを敷設範囲内に確実に留め置き、病院の手術台、手術床、洗浄設備などの地面に敷設した吸収用パッドが手術中に患者から噴き出た血、分泌物などを効果的に吸着することにより、手術台、手術床及びその周囲の床が汚れることを防ぎ、手術後に付着した患者の血、分泌物などのメス、医療用ハサミなどの医療用器具を洗浄する際、洗浄した水に伴って、設備の外側へ飛び散ったり滴り落ちたりした血、分泌物などを、洗浄設備の周囲の地面に敷設された吸収用パッドにより速やかに吸着し、環境が不衛生となることを防ぐ。
本実施形態の吸着層1は、油吸収性及び吸水性が好ましいパルプ又は植物からなる人造繊維からなるため、大量の油、水を吸入し、吸水率が低下することを防ぐことができる。さらに、本考案は、吸着層1の底面に形成された防滑層2が防水、防油特性を有するため、吸着層1が吸収した油、水が底部から染み出ることはなく、油、水などを敷設範囲内に確実に留め置き、病院の手術台、手術床、洗浄設備などの地面に敷設した吸収用パッドが手術中に患者から噴き出た血、分泌物などを効果的に吸着することにより、手術台、手術床及びその周囲の床が汚れることを防ぎ、手術後に付着した患者の血、分泌物などのメス、医療用ハサミなどの医療用器具を洗浄する際、洗浄した水に伴って、設備の外側へ飛び散ったり滴り落ちたりした血、分泌物などを、洗浄設備の周囲の地面に敷設された吸収用パッドにより速やかに吸着し、環境が不衛生となることを防ぐ。
本考案の吸収用パッドの設置により、油、水、血などの不衛生なものが周囲に流出して環境を汚染する状況を防ぐことができる上、周囲に流出した油、水、血などの不衛生なものにより医者が行う手術を妨げたり、油、水、血などの不衛生なものを踏みつけて靴底に付着したスタッフが歩き回ることにより周囲に広がって環境汚染がさらに広がったりする事を防ぐことができる。
油、水、血などの不衛生なものが吸着された使用済みの吸収用パッドを廃棄する際、本実施形態のパルプ又は植物からなる人造繊維の吸着層1及びポリオレフィンエラストマーの防滑層2が環境を汚染しない材料からなるため、人体に害を与える毒素を放出することが無い上、廃棄物を埋設又は焼却しても環境に害を与える物質は発生せず、使用したり廃棄したりする際の安全性を確保することができる。
油、水、血などの不衛生なものが吸着された使用済みの吸収用パッドを廃棄する際、本実施形態のパルプ又は植物からなる人造繊維の吸着層1及びポリオレフィンエラストマーの防滑層2が環境を汚染しない材料からなるため、人体に害を与える毒素を放出することが無い上、廃棄物を埋設又は焼却しても環境に害を与える物質は発生せず、使用したり廃棄したりする際の安全性を確保することができる。
上述したことから分るように、本考案の吸収用パッドは、以下(1)〜(4)の長所を有する。
(1)上層に良好な油吸収性、吸水性を備えた吸着層が形成され、底層に撥水性及び撥油性を備えた防滑層が形成されているため、油、水、血などの不衛生なものが吸着層に滴り落ちた後、吸着層により大量に吸収されて防滑層体に留まるため、油、水、血などが下方へ染み出ることがない。このように油、水、血などの不衛生なものを吸収用パッド内に留め置くことができるため、手術その他の作業をスムーズに行うことができ、環境が汚染されることを防ぐ。
(2)吸収用パッドの防滑層は、撥水性及び撥油性を備えるだけでなく、接着性及び摩擦力も備えているため、吸収パッドを床・地面などへ敷設する際、接着剤で接着させる必要がなく、吸収用パッドを地面へ強固に貼り合わせることができるため容易に使用することができ、スタッフがその上を踏んだときに滑って転んでしまうなどの虞がない。
(3)吸収用パッドの吸着層及び防滑層には、環境を汚染しない材料が用いられているため、吸収用パッドを使用するときや廃棄して埋設、焼却などを行う過程で人体及び環境に害を与える物質が放出されることは無く、吸収用パッドを使用したり廃棄したりする際の安全性を高めることができる。
(4)防滑層の底面に離型フィルムが設けられているため、使用していないときに埃、不衛生なものなどが防滑層に付着して防滑層の接着性が低下してしまうことを防ぎ、離型フィルムにより本考案の吸収用パッドを巻き取るか重ねて収納するときに互いに粘着し合うことを防ぐ。
(1)上層に良好な油吸収性、吸水性を備えた吸着層が形成され、底層に撥水性及び撥油性を備えた防滑層が形成されているため、油、水、血などの不衛生なものが吸着層に滴り落ちた後、吸着層により大量に吸収されて防滑層体に留まるため、油、水、血などが下方へ染み出ることがない。このように油、水、血などの不衛生なものを吸収用パッド内に留め置くことができるため、手術その他の作業をスムーズに行うことができ、環境が汚染されることを防ぐ。
(2)吸収用パッドの防滑層は、撥水性及び撥油性を備えるだけでなく、接着性及び摩擦力も備えているため、吸収パッドを床・地面などへ敷設する際、接着剤で接着させる必要がなく、吸収用パッドを地面へ強固に貼り合わせることができるため容易に使用することができ、スタッフがその上を踏んだときに滑って転んでしまうなどの虞がない。
(3)吸収用パッドの吸着層及び防滑層には、環境を汚染しない材料が用いられているため、吸収用パッドを使用するときや廃棄して埋設、焼却などを行う過程で人体及び環境に害を与える物質が放出されることは無く、吸収用パッドを使用したり廃棄したりする際の安全性を高めることができる。
(4)防滑層の底面に離型フィルムが設けられているため、使用していないときに埃、不衛生なものなどが防滑層に付着して防滑層の接着性が低下してしまうことを防ぎ、離型フィルムにより本考案の吸収用パッドを巻き取るか重ねて収納するときに互いに粘着し合うことを防ぐ。
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本考案の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本考案を限定するものではない。本考案の主旨と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本考案の実用新案登録請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
1 吸着層
2 防滑層
3 離型フィルム
A 吸収用パッド
2 防滑層
3 離型フィルム
A 吸収用パッド
Claims (3)
- 吸着層を備えた吸収用パッドであって、
前記吸着層は、パルプ又は植物からなる人造繊維であり、
前記吸着層の厚さは、1.8〜3.0mmであり、
前記吸着層の底面には、防滑層が結合され、
前記防滑層は、ポリオレフィンエラストマーであり、
前記防滑層の厚さは、0.155〜0.165mmであることを特徴とする、
吸収用パッド。 - 前記防滑層の底面を覆うとともに、ポリプロピレンからなる離型フィルムをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の吸収用パッド。
- 前記パルプ又は植物からなる人造繊維の吸水率は、1.5〜3.5L/m2であることを特徴とする請求項1に記載の吸収用パッド。
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KR20220002762A (ko) * | 2020-06-30 | 2022-01-07 | 주식회사 아시아퍼시픽헬스케어 | 의료용 매트 |
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