JP3201891U - 衿芯通し具 - Google Patents

Abstract

【課題】半衿の中に衿芯を入れるときに、早く簡単に差し込めるようにした衿芯通し具を提供する。【解決手段】棒状本体１の一端、即ち半衿に差し込む際の先端となる部位に設けた留め具２に衿芯を挟持させ、棒状本体１の硬さに頼りながら半衿の中に差し込み、衿芯が半衿の中の適当な位置に納まったら留め具２からはずし、棒状本体１を引き抜く。棒状本体１の留め具２を設けた側の先端には、半衿の中に差し込む際に棒先や留め具２が引っ掛かることによる長襦袢や半衿の布地の損傷を防ぐため、さらにカバー３を設ける。【選択図】図２

Description

本考案は、棒状本体の一端に設けた留め具に衿芯の先端を挟持させ、前記棒状本体の硬さに頼りながら、衿芯を半衿の中に早く簡単に差し込むことができるようにした、衿芯通し具に関するものである。

和装において着物の下に着る長襦袢の衿は、衿汚れ防止と装飾を目的として、長手方向に二つ折りにした半衿を長襦袢の衿をくるむように取り付けて着用される。さらに、衿に張りを持たせ美しく着るために半衿の中には衿芯を入れる。

従来、衿芯は衿芯自体の張りに頼りながら、手で徐々に直接半衿の中に差し込んでいた。

例えば、板の後方に設けたクリップに衿芯を挟持させ通す道具は提案されていた（特許文献１参照）。

また、紐の後方に設けた口金に衿芯を挟持させ通す道具も提案されていた（特許文献２参照）。

特開平１１−１１７１０１号公報 実用新案登録昭６３−１９５５９４号公報

これには次のような欠点があった。
衿芯は主に柔らかい樹脂性であるため、曲がったりよれたりして半衿の中に差し込みにくく時間がかかった。

板の後方にクリップを設けたものは、板の長さが短かいため通しにくく時間がかかる。

また、紐の後方に口金を設けたものは、細く柔らかい紐を細長い半衿の中に差し込み反対側から引っ張ることが難しく時間がかかる。

本考案は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。

棒状本体（１）の一端、即ち半衿に差し込む際の先端となる部位に設けた留め具（２）に衿芯の先端を挟持させ、前記棒状本体（１）の硬さに頼りながら半衿の中に差し込む。衿芯が半衿の中の適当な位置に納まったら留め具（２）からはずし棒状本体（１）を引き抜く。

また、棒状本体（１）の留め具（２）を設けた側の先端には、半衿を差し込む際に棒先や留め具（２）が引っ掛かる事による半衿や長襦袢の布地の損傷を防ぐためのカバー（３）をさらに設ける。

衿芯に、半衿の中へ容易に差し込む事のできる充分な強度をもたせ、早く簡単に差し込むことができる。

結果、着付けの時間が短縮される。

また、樹脂製の半衿よりさらに柔らかい素材でも容易に差し込めるので、紙や三河木綿なども衿芯として使用可能である。

本考案の分解斜視図である。 本考案の斜視図である。 本考案に衿芯を挟んだ状態を示す断面図である。 本考案の実施例を示す正面図である。

棒状本体（１）の一端、即ち半衿に差し込む際の先端となる部位に留め具（２）を設
け、前記棒状本体（１）の先端と留め具（２）を覆うように、さらにカバー（３）を設ける。

留め具（２）に衿芯を挟持させた、長さ４６センチ、幅１.５センチ、厚さ４ミリの棒状本体（１）を半衿の中に徐々に差し込み、衿芯が半衿の中の適当な位置に納まったら留め具（２）からはずし棒状本体（１）を引き抜く。

１ 棒状本体
２ 留め具
３ カバー
４ 衿芯
５ 長襦袢
６ 半衿

Claims (4)

1. 木製又は樹脂製からなる棒状本体（１）と、この棒状本体（１）の一端、即ち半衿の中に差し込む際の先端となる部位に設けた、衿芯をとらえる事のできる形状を持つ留め具（２）とからなる衿芯通し具。
2. 前記棒状本体（１）は、長さが３０〜５０センチメートルである請求項１に記載の衿芯通し具。
3. 前記棒状本体（１）は、幅が１〜３センチメートルである請求項１または請求項２に記載の衿芯通し具。
4. 前記棒状本体（１）の留め具（２）を設けた側の先端に、半衿を差し込む際に棒先や留め具（２）が引っ掛かる事による半衿や長襦袢の布地の損傷を防ぐための布又は樹脂製のカバー（３）をさらに設けた請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の衿芯通し具。
   

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