JP3201844B2 - 画像データ量子化装置 - Google Patents

画像データ量子化装置

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JP3201844B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図7〜図10) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例 ・第1実施例の説明(図2〜図4) ・第2実施例の説明(図5,図6) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、入力画像データについ
て高能率符号化を行なう画像データ量子化装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】図7は従来の多眼式立体映像システムを
示す図であるが、この図7において、102はカメラで
あり、このカメラ102は複数個設けられていて、各カ
メラ102は、被写体101を撮影するものであって、
縦と横で、各々のカメラ102の配置位置を少しずつず
らしている。
【0004】カメラ102の位置を縦および横に、少し
ずつずらしているのは、1つのカメラからの出力を片方
の眼に対する入力として、両眼視差を形成して立体視が
得られるようにするためである。従って、このようにカ
メラ102を多数用いることにより、出力系でディスプ
レイ107を見る人間が、このディスプレイ107を見
る位置を変えても自然な立体視が得られるようになって
いる。
【0005】103は符号化器であり、この符号化器1
03は各カメラ102から入力される画像データを符号
化するものである。104は多重化(マルチプレクス)
器であり、この多重化器104は、符号化器103で符
号化された画像データを伝送路にのせて伝送するため
に、符号化された画像データを多重化するものである。
105は分離(デマルチプレクス)器であり、この分離
器105は、伝送路を介して入力された多重画像データ
を分離するものである。そして、106は復号器であ
り、この復号器106は、分離器105で分離された画
像データを、ディスプレイ107に映し出すために復号
を行なうものである。
【0006】なお、ディスプレイ107には、一例とし
てレンチキュラ・レンズ(横方向にのみ視差がある場
合)または、ハエの眼レンズ(縦・横方向に視差がある
場合)を使用する。このような構成により、上記の多眼
式立体映像システムは以下に示す動作を有する。
【0007】まず、静止している、あるいは動いている
被写体101を、位置を縦および横に、少しずつずらし
た複数のカメラ102で撮影する。次に、複数のカメラ
102から得られた画像データを高能率符号化し、多重
化器104により多重化(マルチプレクス)する。その
後、伝送路などを介して伝送し、受信側では分離器10
5により分離(デマルチプレクス)した後、復号器10
6により復号を行ない、ディスプレイ107に映しだ
す。
【0008】このディスプレイ107に映し出された映
像の一例として、図8にタコを被写体としたときの、縦
5眼、横5眼のそれぞれのカメラからの出力を示す。こ
の例では、上下方向にも視差があることがわかる。さら
に、別の例として、図9にホログラフィック・ステレオ
グラムを構成する場合のシステムの一例を示す。この図
9において、復号器106によって復号を行なうところ
までは図7で示した多眼式立体映像システムと同様であ
る。
【0009】108は画像サイズ変換部であり、この画
像サイズ変換部108は、位相計算部109によるホロ
グラム位相計算の前処理として、画像サイズを変換する
ものである。位相計算部109は、画像サイズ変換後に
ディスプレイ等のホログラフィック出力系110へ出力
するためのホログラム位相計算を行なうものである。こ
のような構成により、上記のホログラフィック・ステレ
オグラムは、復号器106による復号を行なうところま
では、図7で示した多眼式立体映像システムと同様の動
作を有する。
【0010】しかし、復号器106で復号を行なった後
は、位相計算部109によるホログラム位相計算を行な
うために、画像サイズ変換部108により画像サイズを
変換する。その後、位相計算部109で位相計算を行な
い、ホログラフィック出力系110によって画像を出力
する。また、図10は従来の符号化から量子化に至る画
像データの処理方式を示す図であって、この図10にお
いて、200は符号化部であり、この符号化部200
は、入力した画像データについて、符号化処理を施すも
のである。符号化の種類としては、直交変換符号化,D
PCM,VQ+SQ等の変換方式が用いられている。
【0011】210は量子化部であり、この量子化部2
10は、符号化の施された画像データについて、量子化
を行なうものであって、量子化器211と可変長符号化
器212とバッファ213と量子化値計算部214とを
そなえて構成されている。量子化器211は、符号化の
施された画像データについて量子化を行なうものであ
る。可変長符号化器212は、発生頻度の高い符号語に
はビット数を少なく、発生頻度の低い符号語にはビット
数を多く割り当てることにより、1符号語当たりの平均
のビット数を減らして符号化ビットレートの低減して符
号化を図るものである。
【0012】バッファ213は可変長符号化されたデー
タを所要の時間蓄積させるものである。量子化値計算部
214は、バッファ213に蓄積されている残量に応じ
て、量子化器211で行なう量子化についての量子化値
を計算するものである。具体的には、送信側からのデー
タ出力バッファの残量をパラメータとして量子化値を決
定する方法があり、量子化値を以下の式で決定している
ものがある。
【0013】 量子化値Q=2×INT(BUFF/(200×q))
+2 BUFFは、バッファの中に残っているビット数、qは
ビットレート(q×64Kbps)である。この式は、
情報量が多く発生してバッファの残量BUFFが増える
と量子化値も大きくなって、以後情報量の発生量が低く
抑えられる、フィードバック制御を表している。
【0014】また、上述の方式に、視覚特性を考慮して
量子化値を計算するものがある。すなわち、ブロックの
分散を計算し、すでに量子化済のブロックの分散をも用
いてパラメータとし、細かい模様の部分(分散値が大き
い)では量子化器を大きく、平坦な模様の部分(分散値
が小さい)では量子化器を小さくするように計算するよ
うに構成する。
【0015】なお、可変ビットレートの場合では、AT
M(非同期転送モード)等の場合、量子化器211を一
定にして、情報がバースト的に発生しても、パケット伝
送を行なうので前述のような一定ビットレートで制御を
行なう必要はない。このような構成により、画像データ
の、従来の符号化及び量子化の方式では、入力画像デー
タを符号化部200により符号化し、その後量子化部2
10で量子化を行なう。
【0016】量子化部210において符号化されたデー
タは量子化器211によって量子化が行なわれ、可変長
符号化器212により、可変長符号化され、バッファ2
13で一旦蓄積される。そして、量子化値計算部214
によりバッファ213に蓄積されている残量に応じた量
子化についての量子化値の計算が行なわれる。伝送路の
ビットレートが一定の場合、量子化値計算部214で
は、発生情報量が大きければバッファの残量は多くな
る。従って、バッファの残量の増大を防ぐために、粗い
量子化器(パラメータ)を選択するよう量子化値を計算
する。
【0017】逆に、発生情報量が少なければ、バッファ
の残量は少なくなる。従って、バッファの残量の底割れ
を防ぐために、細かい量子化器(パラメータ)を選択す
るよう量子化値を計算する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このような従来方式で
は、画像の単位部分あたりでは基本的に量子化器は一定
であった。あるいは、画像の性質に応じて切り換えるだ
けであった。しかしながら、アプリケーションによって
は、画像の特定したある部分だけ細かい量子化器による
高い画質が必要で、その他の部分は粗い量子化器で画質
と符号量を下げ、効率を向上させる用い方も考えられ
る。たとえば、遠隔操作マニピュレーションにおいて
は、作業を行なう際、オペレータは概ね画像の中心部を
作業場所に合わせて、作業を行なっていた。
【0019】ところが、このような従来の量子化器で
は、自動的に画像の位置に応じて量子化器を切り換える
ことが出来なかった。そこで、符号化効率の低下、ま
た、必要となる中心部の画像の画質の劣化を招いて、作
業に支障をきたしていたという課題がある。本発明は、
このような課題に鑑み創案されたもので、所望の画素位
置についての量子化を高画質な状態に確実に維持しなが
画像の位置に応じて効率的に量子化できるようにし
た、画像データ量子化装置を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1は量子化手段であり、
この量子化手段1は、入力画像データについて高能率符
号化を行なうものである。2は画素位置検出手段であ
り、この画素位置検出手段2は、量子化手段1によって
量子化を行なおうとしている画素の現位置を検出するも
のである。3はパラメータ設定手段であり、このパラメ
ータ設定手段3は、高画質を維持する画素範囲に関する
パラメータを設定するものである。
【0021】4は制御手段であり、この制御手段4は、
画素位置検出手段2からの画素の現位置情報とパラメー
タ設定手段3からの画素範囲に関するパラメータとを受
けて、画素の現位置とパラメータで規定される画素範囲
との関係で、量子化手段1による量子化の状態を変更す
るようになっている。また、5はバッファであり、この
バッファ5は、上記の量子化手段1で符号化されたデー
タを蓄積するとともに、その蓄積情報量に応じて量子化
手段1での量子化の状態をフィードバック制御するため
の情報を出力するためのものである。さらに、6はバッ
ファ容量変更手段であり、このバッファ容量変更手段6
は、高画質を維持する画素範囲ではバッファ5の蓄積情
報量に応じた量子化手段1での量子化状態のフィードバ
ック制御が行なわれないよう、制御手段4による量子化
状態の変更に呼応してバッファ5の蓄積情報量を仮想的
に変更するものである以上、請求項1)。なお、上記
パラメータ設定手段3は、高画質を維持する画素範囲と
して、画素範囲の中心の画素の位置と画素範囲の中心か
らの距離とをパラメータとして設定することができ、ま
た、その設定される画素範囲の中心からの距離が、画素
範囲の中心からの絶対値のノルムとすることができる
(以上、請求項2,3)。
【0022】ところで、制御手段4は、画素位置検出手
段2で検出された画素の現位置がパラメータ設定手段3
で設定された画素範囲から離れるほど、量子化手段1に
よる量子化を粗くするように構成されることも可能であ
る(請求項4)。つまり、上記制御手段4は、画素位置
検出手段2で検出された画素の現位置がパラメータ設定
手段3で設定された画素範囲内である場合においては、
高画質度を維持し、その設定された画素範囲以外の他の
画素範囲である場合には、この画素範囲から離れるに従
って、段階的に量子化手段1による量子化を粗くするよ
うに構成されることができる(請求項5)。
【0023】さらに、制御手段4は、画素位置検出手段
2で検出された画素の現位置がパラメータ設定手段3で
設定された画素範囲内である場合においては、高解像度
を維持し、この画素範囲以外の他の画素範囲である場合
には、パラメータ設定手段3で設定された画素範囲から
離れるに従って、連続的に量子化手段1による量子化を
粗くするように構成されることも可能である(請求項
6)。
【0024】
【作用】上述の本発明の画像データ量子化装置では、入
力画像データの高能率符号化は、量子化手段1によって
施されるが、この量子化の状態は、制御手段4によって
変更することができる。つまり、画素位置検出手段2に
よって、量子化手段1でフィルタをかけようとしている
画素の現位置を検出し、パラメータ設定手段3によって
高解像度を維持する画素範囲に関するパラメータを設定
する。
【0025】そして、制御手段4は、上記の画素位置検
出手段2で検出した画素の現位置と、パラメータ設定手
段3で設定した高解像度を維持する画素範囲に関するパ
ラメータとを受けて、画素の現位置とパラメータで規定
される画素範囲との関係で、量子化手段1による量子化
の状態を変更する。ここで、量子化手段1によって量子
化された画像データは、バッファ5に蓄積され、その蓄
積情報量に応じて量子化手段1での量子化の状態をフィ
ードバック制御するための情報がバッファ5から出力さ
れるが、本発明の画像データ量子化装置では、高画質を
維持する画素範囲ではバッファ5の蓄積情報量に応じた
量子化手段1での量子化状態のフィードバック制御が行
なわれないよう、制御手段4による量子化手段1での量
子化状態の変更に呼応してバッファ容量変更手段6がバ
ッファ5の蓄積情報量を仮想的に変更する。これによ
り、例えば、高画質を維持したい画素範囲の量子化状態
が、上記のバッファ5の蓄積情報量に応じたフィードバ
ック制御により意図しない状態に制御されることを回避
することができる以上、請求項1)。なお、上記パラ
メータ設定手段3のパラメータ設定方法としては、高解
像度を維持する画素範囲として、画素範囲の中心の位置
と画素範囲の中心からの距離とをパラメータとして設定
する方法があり、画素範囲の中心からの距離を絶対値の
ノルムとして表す方法がある(以上、請求項2,3)。
【0026】また、制御手段4は、画素位置検出手段2
で検出された画素の現位置が、パラメータ設定手段3で
設定された画素範囲から離れるほど、量子化手段1によ
る量子化を粗くするように制御している(請求項4)。
つまり、制御手段4は、画素位置検出手段2で検出され
た画素の現位置がパラメータ設定手段3で設定された画
素範囲内である場合においては、高画質度を維持し、こ
の画素範囲以外の他の画素範囲である場合には、パラメ
ータ設定手段3で設定された画素範囲から離れるに従っ
て、段階的に量子化手段1による量子化を粗くするよう
に制御することが可能である(請求項5)。
【0027】さらに、制御手段4は、画素位置検出手段
2で検出された画素の現位置が、パラメータ設定手段3
で設定された画素範囲内である場合は、高解像度を維持
し、パラメータ設定手段3で設定された画素範囲以外の
他の画素範囲である場合は、その画素範囲から離れるに
従って、連続的に量子化手段1による量子化を粗くする
ように制御することも可能である(請求項6)。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図2及び図3は本発明の一実施例を示すブロック図であ
り、この図2における入力(a)及びスイッチ(b)
は、図3における入力(a)及びスイッチ(b)に接続
されているものである。
【0029】さて、この図2において、12は画素位置
出力カウンタ(画素位置検出手段)であり、この画素位
置出力カウンタ12は、画像に対して縦方向の画素位置
を出力するカウンタ12−1と、画像に対して横方向の
画素位置を出力するカウンタ12−2とをそなえて構成
されている。カウンタ12−1には、入力信号として水
平同期信号が入力しており、カウンタ12−2には、垂
直同期信号が入力している。また、それぞれのカウンタ
12−1,12−2に装置内同期を目的とした第1同期
信号,第2同期信号によって同期が取れるようになって
いる。
【0030】13はパラメータ設定装置(パラメータ設
定手段)であり、このパラメータ設定装置13は、高解
像度を維持する画素範囲に関するパラメータを設定する
ものである。つまり、操作者の指定する高解像度を維持
する広さを表すパラメータrと高解像度を保つべき位置
の中心点の座標(a,b)と画像の大きさA×Bとを指
定するようになっている。
【0031】14は制御装置(制御手段)であり、この
制御装置14は、図3で示される量子化部31による量
子化の状態を変更しうるものであり、絶対値のノルム計
算部15−1と、比較部16−1〜16−3と、ROM
17と、比較基準値設定部15−2とをそなえて構成さ
れている。ここで、絶対値のノルム計算部15−1は、
操作者から入力された画像における中心に据えるべき位
置の座標(a,b)と、画素位置出力カウンタ12から
送出された現在の画素位置の座標(x,y)との間で、
絶対値のノルムを計算するものである。そして、この値
を双方の距離として比較部16−1〜16−3に出力す
るようになっている。
【0032】比較部16−1〜16−3は、絶対値のノ
ルムと比較基準値設定部15−2からの基準値との比較
を行なうものである。即ち、比較部16−1〜16−3
は、絶対値のノルムと操作者の入力したパラメータrと
の間、及び絶対値のノルムと画像の大きさ(A,B)と
パラメータrを用いた所望の計算結果との間の値の比較
により、量子化を施す状況を変えるものである。つま
り、画像の中心からの距離に従って、量子化部31にお
ける量子化の粗さを変えることにより、解像度を変化さ
せるようになっている。
【0033】ROM17は、比較部16−1〜16−3
から出力される比較結果を受けて、この比較結果を元に
デコードした結果を、スイッチング信号SW(b)とし
て量子化部31に出力するもので、これにより、量子化
部31による量子化の状態を変化させることができる。
そして、前述のように、図2の入力画像データ(a)
は、図3における符号化部20に入力している入力画像
データ(a)と結合しているものであって、ROM17
から出力されるスイッチング信号SW(b)は、図3に
おける量子化部31に入力しているスイッチング信号S
W(b)と結合しているものである。
【0034】さて、この図3において、20は符号化部
であり、この符号化部20は、入力した画像データにつ
いて、符号化処理を施すものである。符号化の種類とし
ては、直交変換符号化,DPCM,VQ+SQ等の変換
方式が用いられている。量子化部(量子化手段)31
は、符号化の施された画像データについて、量子化を行
なうものであって、量子化器32と可変長符号化器33
とバッファ34と量子化値計算部35と第1,第2スイ
ッチ36,37とバッファ容量計算部38とカウンタ3
9−1〜39−4とをそなえて構成されている。
【0035】量子化器32は、符号化の施された画像デ
ータについて量子化を行なうものである。可変長符号化
器33は、発生頻度の高い符号語にはビット数を少な
く、発生頻度の低い符号語にはビット数を多く割り当て
ることにより、1符号語当たりの平均のビット数を減ら
して符号化ビットレートの低減して符号化を図るもので
ある。
【0036】バッファ34は可変長符号化されたデータ
を所要の時間蓄積させるものである。量子化値計算部3
5は、バッファ34に蓄積されている残量に応じて、量
子化を行なうにあたっての量子化値Qを計算するもので
ある。つまり、上記のバッファ34は、その蓄積情報量
(以下、単に「容量」ともいう)に応じて量子化器32
での量子化値Q(量子化の状態)をフィードバック制御
するための情報を量子化値計算部35へ出力するように
なっているのである。第1スイッチ36は、量子化値計
算部35で計算された量子化値Qを図2におけるROM
17からのスイッチング信号SW(b)を受けてスイッ
チングして所要の量子化値Q0に設定することにより、
画素位置に応じた量子化が行なわれるようになってい
る。なお、具体的な量子化値Q0の設定の態様は後述す
る。
【0037】バッファ容量計算部(バッファ容量変更手
段)38は、第1スイッチ36によって量子化値が切り
替わった場合、これに呼応して(つまり、制御装置14
による量子化状態の変更に呼応して)変化させるべきバ
ッファ34の容量を所定の式により計算するものであっ
て、第3スイッチ38−1をそなえている。ここでの、
具体的な計算の態様についても後述する。ここで、バッ
ファ34の容量を変化させるのは、回路にフィードバッ
クがかかっている(バッファ34の蓄積情報量に応じて
量子化器32での量子化状態をフィードバック制御する
ための情報がバッファ34から出力される)ために、変
化させた量子化値Q0は元の量子化値Qに近づこうとす
るので、バッファ34の容量を変化させることでこれに
対応しようとするものである。
【0038】また、バッファ34の容量は、ハードウェ
ア的なバッファではなく、仮想バッファの容量、従って
仮想バッファがとりうる最大値をハードウェアとして備
えていなければならないものである。つまり、本実施形
態では、バッファ34の蓄積情報量に応じて量子化器3
2での量子化状態(量子化値Q)をそのままフィードバ
ック制御すると、量子化値Qが意図しない値になってし
まって、高画質を維持したい画素位置の画像データの画
質が劣化してしまう可能性があるので、バッファ容量計
算部38によって、高画質を維持したい画素範囲ではこ
のようなバッファ5の蓄積情報量に応じた量子化値
(Q)のフィードバック制御が行なわれないよう、制御
装置14による量子化値Qの切り替えに呼応して(即
ち、前記の画素の現位置とパラメータで規定される画素
範囲との関係で)、バッファ34の容量を仮想的,意図
的に変更するようになっているのである。カウンタ39
−1〜39−4は、前フレームの発生情報量を、各量子
化値の変化量毎にビット数でカウントするものであり、
第1スイッチ36の位置に呼応した第2スイッチ37に
よって選択されている。従って、この第2スイッチ37
についても図2におけるROM17からのスイッチング
信号SWを受けてスイッチングしているものである。
【0039】上述の構成により、本発明の第1実施例と
しての画像データ量子化装置では、図4に示すようなフ
ローチャートに従って動作する。まず、ステップA1
で、画像の大きさ(A×B),操作者よりのパラメータ
〔(a,b),r〕 ,現在の位置(x×y),従来の
値としての量子化値Q及びバッファ容量Bを設定し、パ
ラメータの初期値としてα0〜α3の値をすべて「1」
とする。
【0040】ここで、単眼〜多眼の2次元画像の場合に
おいて、画像の大きさはA×B画素であり、入力画像は
もともと高解像度のものとする。ところで、操作者より
のパラメータは、高解像度を保ちたい位置の中心点
(a,b)と、高解像度を保つ中心点(a,b)からど
のくらいまでの大きさを高解像度のままにするかをあら
わすパラメータrとする。また、画素位置出力カウンタ
12により出力された現在の位置を(x,y)とする。
パラメータ(a,b),rは、操作者により図2におけ
るパラメータ設定装置13から入力され、制御装置14
に出力される。
【0041】そして、出力するパラメータとしてのQ0
は、量子化器42によって量子化が施されるときの量子
化値であり、B0は、量子化器42で量子化が行なわれ
ることに呼応して変更されたバッファ44の容量を表す
ものであり、α0〜α3は、このB0を算出するときの
係数である。次にステップA2で、現在位置と中心まで
の大まかな距離uを求める。ここで、本来距離は2乗誤
差平均であるが、簡単のため絶対値和としている。そし
て、ステップA3で、このuを比較部16−1において
操作者からのパラメータrと比較する。
【0042】uがrよりも小さいときは、高解像度を保
ちたい範囲であるため、ステップA4で、制御装置14
おけるROM17を介して転送されるスイッチング信号
SWによって、第1〜第3スイッチ36,37,38−
1がそれぞれ所要の位置にスイッチングする。つまり、
第1スイッチ36では従来のQを等倍することにより、
量子化値Q0を従来の量子化値Qのままにするようにス
イッチングし、第3スイッチ38−1では従来のBをα
0倍するようにスイッチングする。
【0043】そして、ステップA5で、可変長符号化器
33により可変長符号化し、第2スイッチ37のスイッ
チングにより、カウンタ39−1に情報量J0がカウン
トされる。また、ステップA14で、カウンタ39−1
〜39−4に蓄積されている情報量J0〜J3を用い
て、全体の情報量J及びα0〜α3を決定する。従っ
て、この場合ではバッファ34の容量B0はα0倍、つ
まりα0=(4/J)・J0倍する。
【0044】一方、ステップA3で、uがrよりも大き
いときは、さらにステップA6で、このuが(A+B+
4r)/6より小さいかを、比較部16−2において比
較する。なお、(A+B+4×r)/6の式の意味は、
uは0から(A+B)/2の値をとり、rから(A+
B)/2までを3等分(=(A+B−2r)/2)して
しきい値とし、解像度を1/2,1/4,1/8と3段
階に分けて処理しようというものである。
【0045】ここで、uが(A+B+4r)/6より小
さい場合は、ステップA7で、ステップA4と同様に第
1〜第3スイッチ36,37,38−1でのスイッチン
グが行なわれる。つまり、第1スイッチ36では従来の
Qを5/4倍することにより、量子化を多少粗くするよ
うにするようにスイッチングし、第3スイッチ38では
従来のBをα1倍するようにスイッチングする。
【0046】そして、ステップA8で、可変長符号化器
33により可変長符号化し、第2スイッチ37のスイッ
チングにより、カウンタ39−2に情報量J1がカウン
トされる。また、ステップA14で、カウンタ39−1
〜39−4に蓄積されている情報量J0〜J3を用い
て、全体の情報量J及びα0〜α3を決定する。従っ
て、この場合ではバッファ容量B0は従来のバッファ容
量Bからα1倍、つまりα1=(4/J)・J1倍され
ている。
【0047】ステップA6で、このuが(A+B+4×
r)/6より大きい場合は、ステップA9で、uが(A
+B+r)/3より小さいかを、比較部16−3におい
て比較する。ここで、uが(A+B+r)/3より小さ
い場合は、ステップA10で、ステップA4,A7と同
様に第1〜第3スイッチ36,37,38−1でのスイ
ッチングが行なわれる。
【0048】つまり、ステップA10で、第1スイッチ
36では従来のQを6/4倍することにより、量子化を
粗くするようにするようにスイッチングし、第3スイッ
チ38では従来のBをα2倍するようにスイッチングす
る。そして、ステップA11で、可変長符号化器33に
より可変長符号化し、第2スイッチ37のスイッチング
により、カウンタ39−3に情報量J2がカウントされ
る。
【0049】また、ステップA14で、カウンタ39−
1〜39−4に蓄積されている情報量J0〜J3を用い
て、全体の情報量J及びα0〜α3を決定する。従っ
て、この場合では、バッファ容量B0は従来のバッファ
容量Bからα2倍、つまりα2=(4/J)・J2倍さ
れている。ステップA9で、uが(A+B+r)/3よ
り大きい場合は、ステップA12で、ステップA4,A
7,A10と同様に第1〜第3スイッチ36,37,3
8−1でのスイッチングが行なわれる。
【0050】つまり、ステップA12で、第1スイッチ
36では従来のQを7/4倍することにより、量子化を
粗くするようにするようにスイッチングし、第3スイッ
チ38では従来のBをα3倍するようにスイッチングす
る。そして、ステップA13で、可変長符号化器33に
より可変長符号化し、第2スイッチ37のスイッチング
により、カウンタ39−3に情報量J3がカウントされ
る。
【0051】また、ステップA14で、カウンタ39−
1〜39−4に蓄積されている情報量J0〜J3を用い
て、全体の情報量J及びα0〜α3を決定する。従っ
て、この場合では、バッファ容量B0は従来のバッファ
容量Bからα3倍、つまりα3=(4/J)・J3倍さ
れている。なお、本実施例では、単眼〜多眼の2次元画
像の場合であるが、次元数を拡張して、既述の3次元ボ
リュームデータにも適用することができる。多眼式で両
眼視差により立体視を行なっているのではなく、3次元
ボリュームデータを用いて奥行き方向に情報を持つ場合
でも操作者からみれば、作業を行ないやすい空間的な位
置が大体決まっており、2次元から3次元への単なる拡
張に過ぎないからである。
【0052】このように、量子化部31と画素位置出力
カウンタ12とパラメータ設定装置13と制御装置14
が設けられることにより、予め設定された画素範囲から
離れるほど、解像度が低くなるように量子化部31によ
る量子化の状態を変更することができる。具体的には、
画素位置出力カウンタ12で出力された画素の現位置
が、パラメータ設定装置13で設定された画素範囲であ
る場合は、高解像度を維持し、パラメータ設定装置13
で設定された画素範囲以外の他の画素範囲である場合
は、パラメータ設定装置13で設定された画素範囲から
離れるに従って、段階的に又は連続的に、量子化部31
による量子化を粗くするようし、画像の特定したある部
分だけ高解像度とし、その他の部分を解像度を低くして
符号化を容易にすることができる。特に、本実施形態で
は、バッファ容量計算部38によって、高画質を維持す
る画素範囲ではバッファ5の蓄積情報量に応じた量子化
値(Q)の制御が行なわれないよう、バッファ34の容
量を仮想的に変化させることで、バッファ34の容量に
応じて自動的に量子化器32での量子化値(Q)が意図
しない値に制御されてしまうことを回避するので、高解
像度を維持したい画素範囲を確実に所望の解像度に維持
することが可能である。
【0053】さらに、パラメータ設定装置13が、高解
像度を維持する画素範囲として、画素範囲の中心の画素
の位置と画素範囲の中心からの距離とをパラメータとし
て設定し、かつその距離を中心からのノルムを用いるこ
とにより、計算が簡略化し、システムの縮小化及び処理
速度の向上に貢献することができる。 (b)第2実施例の説明 図5は、本発明の第2実施例を示すブロック図である
が、この図5において、22は画素位置出力カウンタ
(画素位置検出手段)であり、この画素位置出力カウン
タ22は、画像に対して縦方向の画素位置を出力するカ
ウンタ22−1と、画像に対して横方向の画素位置を出
力するカウンタ22−2をそなえて構成されている。
【0054】カウンタ22−1には、入力信号として水
平同期信号が入力しており、カウンタ22−2には、垂
直同期信号が入力している。また、それぞれのカウンタ
22−1,22−2は装置内同期を目的とした第1同期
信号,第2同期信号によって同期が取られるようになっ
ている。従って、この画素位置出力カウンタ22は、本
発明の第1実施例における画素位置出力カウンタ12と
同様の機能を有するものである。
【0055】23はパラメータ設定装置(パラメータ設
定手段)であり、このパラメータ設定装置23は、高解
像度を維持する画素範囲に関するパラメータを設定して
制御装置24に出力するものである。つまり、操作者の
設定する高解像度を維持する広さを表すパラメータrと
高解像度を保つべき位置の中心点の座標(a,b)と画
像の大きさA×Bとを制御装置24に出力するようにな
っている。
【0056】24は制御装置(制御手段)であり、この
制御装置24は、量子化部41による量子化の状態を変
更しうるものであり、第1演算部25と第2演算部26
とリミッタ27とをそなえて構成されている。第1演算
部25は、操作者からパラメータ設定装置23を介して
入力された画像における中心に据えるべき位置の座標
(a,b)と、画素位置出力カウンタ22から送出され
た現在の画素位置の座標(x,y)との間で、絶対値の
ノルムを計算するものである。そして、この値を距離u
として第2演算部26に出力するようになっている。
【0057】第2演算部26は、絶対値のノルムuと操
作者の入力したパラメータrを用いた所要の演算結果k
を算出するものであって、この演算結果により、フィル
タをかける状況を変えることができるようになってい
る。なお、第1演算部25と第2演算部26での具体的
な演算についての態様は、後述する。
【0058】リミッタ27は、演算結果が適正なもので
なかった場合に、限界値を設定するものである。例え
ば、現在の画素位置が高解像度を維持すべき領域にあ
り、kが負となるような場合である。20は符号化部で
あり、この符号化部20は、入力した画像データについ
て、符号化処理を施すものである。符号化の種類として
は、直交変換符号化,DPCM,VQ+SQ等の変換方
式が用いられている。
【0059】量子化部41は、符号化部20で符号化が
行なわれた画像データについて、実際に量子化を施すも
のであって、量子化器42と可変長符号化器43とバッ
ファ44と量子化値計算部45と量子化値補正部46と
バッファ容量計算部48とをそなえて構成されている。
量子化器42は、符号化の施された画像データについ
て、量子化器補正部46によって補正された量子化値Q
0を用いることにより量子化を行なうものである。
【0060】また、可変長符号化器43は、発生頻度の
高い符号語にはビット数を少なく、発生頻度の低い符号
語にはビット数を多く割り当てることにより、1符号語
当たりの平均のビット数を減らして符号化ビットレート
の低減して符号化を図るものである。バッファ44は、
は可変長符号化されたデータを所要の時間蓄積させるも
のである。量子化値計算部45は、バッファ44に蓄積
されている残量に応じて、量子化を行なうにあたっての
量子化値Qを計算するものである。
【0061】量子化値補正部46は、量子化値計算部4
5で計算された量子化値Qについて、画素位置に応じた
量子化が施されるよう、所定の量子化値Q0に補正する
ものであって、制御装置24より画素位置情報を受け入
れているものである。なお、ここでの量子化値の補正の
具体的な態様は後述する。バッファ容量計算部(バッフ
ァ容量変更手段)48は、量子化値補正部46によって
制御装置24からの画素位置情報に応じた量子化値の補
正が施され量子化値が新しく設定された場合、これに呼
応して変化させるべきバッファ44の容量を所定の式に
より計算するものであって、カウンタ48−1と第3演
算部48−2等をそなえて構成されている。ここでのバ
ッファ容量の具体的な計算態様についても、後述する。
【0062】ここで、バッファ44の容量を変化させる
のは、第1実施例の場合と同様に、回路にフィードバッ
クがかかっているために、変化させた量子化値Q0は元
の量子化値Qに近づこうとするので、バッファ44の容
量を変化させることでこれに対応しようとするものであ
る。また、バッファ44の容量は、ハードウェア的なバ
ッファではなく、仮想バッファの容量、従って仮想バッ
ファがとりうる最大値をハードウェアとして備えていな
ければならないものである。つまり、本第2実施形態に
おいても、バッファ44の蓄積情報量に応じて量子化器
42での量子化状態(量子化値Q)をそのままフィード
バック制御すると、量子化値Qが意図しない値になって
しまって、高画質を維持したい画素位置の画像データの
画質が劣化してしまう可能性があるので、バッファ容量
計算部48によって、高画質を維持したい画素範囲では
バッファ44の蓄積情報量に応じた量子化値(Q)の制
御が行なわれないよう、制御装置24による量子化値
(Q)の変更に呼応してバッファ44の容量を仮想的,
意図的に変更するようになっているのである。
【0063】上述の構成により、本発明の第2実施例と
しての画像データ量子化装置は、図6に示すような動作
を有する。つまり、ステップB1で、画像の大きさ(A
×B),操作者よりのパラメータ〔(a,b),r〕
,現在の位置(x×y),従来の値としての量子化値
Q及びバッファ容量Bを設定し、パラメータの初期値と
してQ0,B0,α0の値を「1」と置く。
【0064】ここで、第1実施例の場合と同様に、単眼
〜多眼の2次元画像の場合において、画像の大きさはA
×B画素であり、入力画像はもともと高解像度のものと
し、現在の位置(x×y)は、画素位置出力カウンタ2
2により出力された現在の位置とする。また、操作者よ
りのパラメータは、高解像度を保ちたい位置の中心点
(a,b)と、高解像度を保つ中心点(a,b)からど
のくらいまでの大きさを高解像度のままにするかを表す
パラメータrである。これらのパラメータ(a,b),
rは、パラメータ設定装置23を介することにより、操
作者によって設定され、制御装置24に出力される。
【0065】そして、出力するパラメータとしてのQ0
は、量子化器42によって量子化が施されるときの量子
化値であり、B0は、量子化器42で量子化が行なわれ
ることに呼応して変えられたバッファ44の容量を表す
ものであり、α0は、このB0を算出するときの係数で
ある。次にステップB2で、現在位置と中心までの大ま
かな距離uを求める。ここで、本来距離は2乗誤差平均
であるが、簡単のため絶対値和としている。つまり、u
は式(1)のように表される。
【0066】 u=ABS(x−a)+ABS(y−b) (1) また、第2演算部26は、絶対値のノルムuと操作者の
入力したパラメータrとの間、及び絶対値のノルムと画
像の大きさ(A,B)とパラメータrを用いた、式
(2)に示す所望の演算結果kを算出するものであっ
て、この演算結果により、フィルタをかける状況を変え
ることができるようになっている。
【0067】 k=2×(u−r)/(A+B−2r) (2) ここで、演算結果kは、次のような意味を有する。ま
ず、u<rの場合は高解像度を維持するままなのでとり
あえず考えにはいれないこととする。uのとりうる最大
値は概ね(A+B)/2となるので、uの変動する範囲
は、 r<u<(A+B)/2 (3) となるが、真ん中のuの変動範囲を0から1までに正規
化した場合、 0<u−r<(A+B)/2−r (4) 0<2×(u−r)/(A+B−2r)<1 (5) 2×(u−r)/(A+B−2r)をkにおきかえれ
ば、0<k<1となる。すなわち、上記のようにkを設
定すれば、kは0と1との間に入るのである。
【0068】さて、ステップB3では、この第2演算部
26で算出されたkについて、k<0のときは、u<r
となる場合であるので、上述の如く考慮に入れない。従
ってこの場合は、ステップB4で、リミッタ27により
k=0として量子化部41に送出する。なお、0<kの
場合についてはそのまま量子化部41に送出される。そ
して、ステップB5で、量子化部41における量子化値
補正部46により、リミッタ27より入力した画像位置
に関する情報kと、量子化値計算部45で算出した従来
の量子化値Qとを用いて、補正された量子化値Q0を算
出する。ここで量子化値Q0は、式(6)に示すように
算出される。
【0069】 Q0=Q×(1+k) (6) その後、ステップB6で、量子化器42において、符号
化部20で符号化された画像データについて、量子化値
Q0をもって量子化が行なわれる。量子化の行なわれた
データは、次に可変長符号化器43により可変長符号化
され、発生情報量をバッファ容量算出部41におけるカ
ウンタ48−1に格納し、J0とする。
【0070】バッファ容量算出部41では、リミッタ2
7から入力するkと画像に割り当てられた情報量の平均
値JXとカウンタ48−1に格納されている発生情報量
J0とを用いることにより、α=J0/(JX×(1+
k))を計算し、第3演算部48─2に出力する。ここ
で、αは画面内では一定であって、画面毎に新しい値と
切り換えられる。従って、画面毎にαを計算し、第3演
算部48─2に出力する。
【0071】次に、ステップB7では、第3演算部48
─2によって、画面単位の上記計算値αの累積平均を算
出する。そして、ステップB8で、この画面単位での累
積平均値をαとする。その後、ステップB9で、このα
と(1+k)を用いることにより、新しいバッファ容量
B0を式(7)に示すように算出する。 B0=α×(1+k)×B (7) なお、本実施例では、単眼〜多眼の2次元画像の場合で
あるが、次元数を拡張して、既述の3次元ボリュームデ
ータにも適用することができる。多眼式で両眼視差によ
り立体視を行なっているのではなく、3次元ボリューム
データを用いて奥行き方向に情報を持つ場合でも操作者
からみれば、作業を行ないやすい空間的な位置が大体決
まっており、2次元から3次元への単なる拡張に過ぎな
いからである。
【0072】このように、この第2実施例においても、
前述の第1実施例と同様に、量子化部41と画素位置出
力カウンタ22とパラメータ設定装置23と制御装置2
4が設けられることにより、予め設定された画素範囲か
ら離れるほど、解像度が低くなるように量子化部41に
よる量子化の状態を変更することができる。具体的に
は、画素位置出力カウンタ22で出力された画素の現位
置が、パラメータ設定装置23で設定された画素範囲で
ある場合は、高解像度を維持し、パラメータ設定装置2
3で設定された画素範囲以外の他の画素範囲である場合
は、パラメータ設定装置23で設定された画素範囲から
離れるに従って、段階的に又は連続的に、量子化部41
による量子化を粗くするようし、画像の特定したある部
分だけ高解像度とし、その他の部分を解像度を低くして
符号化を容易にすることができる。また、本第2実施形
態においても、バッファ容量計算部48によって、バッ
ファ44の蓄積情報量を仮想的に変化させることで、バ
ッファ44の蓄積情報量に応じて自動的に量子化器32
での量子化値Qが意図しない値に制御されてしまうこと
を回避するので、高解像度を維持したい画素範囲を確実
に所望の解像度に維持することが可能である。
【0073】さらに、パラメータ設定装置23において
も、第1実施例におけるパラメータ設定装置13と同様
に、高解像度を維持する画素範囲として、画素範囲の中
心の画素の位置と画素範囲の中心からの距離とをパラメ
ータとして設定し、かつその距離を中心からのノルムを
用いることにより、計算が簡略化し、システムの縮小化
及び処理速度の向上に貢献することができる。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の画像デー
タ量子化装置によれば、高画質を維持する画素範囲では
バッファの蓄積情報量に応じた量子化状態の制御が行な
われないようバッファの蓄積情報量を仮想的に変更する
ので高解像度を維持したい画素範囲の量子化状態がバ
ッファの蓄積情報量に応じたフィードバック制御により
意図しない状態に制御されることを回避して、画像の特
定したある部分だけを所望の高解像度に確実に維持する
とともに、その他の部分を解像度を低くして符号化を容
易にすることができる利点がある。
【0075】また、パラメータ設定手段が、高解像度を
維持する画素範囲として、画素範囲の中心の画素の位置
と該画素範囲の中心からの距離とをパラメータとして設
定することにより、適正なフィルタリングを実現できる
利点がある。さらに、パラメータ設定手段で設定される
画素範囲の中心からの距離が、画素範囲の中心からの絶
対値のノルムを用いることにより、計算が簡略化し、シ
ステムの縮小化及び処理速度の向上に貢献することがで
きる。
【0076】また、画素位置検出手段で検出された画素
の現位置が、パラメータ設定手段で設定された画素範囲
から離れるほど、量子化手段による量子化を粗くするよ
うに、制御手段が構成されていることにより画像の特定
したある部分だけ高解像度とし、その他の部分を解像度
を低くして符号化を容易にすることができ、さらに画質
の向上を図れる利点がある。
【0077】さらに、画素位置検出手段で検出された画
素の現位置が、パラメータ設定手段で設定された画素範
囲内である場合は、高画質度を維持し、パラメータ設定
手段で設定された画素範囲以外の他の画素範囲である場
合は、パラメータ設定手段で設定された画素範囲から離
れるに従って、段階的に量子化手段による量子化を粗く
するように、制御手段が構成されていることにより、同
様に、画像の特定したある部分だけ高解像度とし、その
他の部分を解像度を低くして符号化を容易にすることが
でき、さらに画質の向上を図ることができる。
【0078】また、画素位置検出手段で検出された画素
の現位置が、パラメータ設定手段で設定された画素範囲
内である場合は、高解像度を維持し、パラメータ設定手
段で設定された画素範囲以外の他の画素範囲である場合
は、パラメータ設定手段で設定された画素範囲から離れ
るに従って、連続的に量子化手段による量子化を粗くす
るように、該制御手段が構成されていることにより、同
様に、画像の特定したある部分だけ高解像度とし、その
他の部分を解像度を低くして符号化を容易にすることが
でき、さらに自然で視認性のよい画質を得ることができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の一部を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例の一部を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の第1実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】多眼式立体映像を示す図である。
【図8】多眼式(5眼×5眼)のカメラの出力例を示す
図である。
【図9】ホログラフィック・ステレオグラムを示す図で
ある。
【図10】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 量子化手段 2 画素位置検出手段 3 パラメータ設定手段 4 制御手段5,34,44,213 バッファ 6 バッファ容量変更手段 12,22 画素位置出力カウンタ 12−1,22−1 カウンタ 12−2,22−2 カウンタ 13,23 パラメータ設定装置 14,24 制御装置 15−1 絶対値のノルム計算部 15−2 比較基準値設定部 16−1,16−2,16−3 比較部 17 ROM 20,200 符号化部 25 第1演算部 26 第2演算部 27 リミッタ 31,41 量子化部 32,42,211 量子化器 33,43,212 可変長符号化器 5,45,214 量子化値計算部 36 第1スイッチ 37 第2スイッチ 38,48 バッファ容量計算部(バッファ容量変更手
段) 38−1 第3スイッチ 39−1〜39−4 カウンタ 46 量子化値補正部 48−1 カウンタ 48−2 第3演算部 101 被写体 102 カメラ 103 符号化器 104 マルチプレクス器 105 デマルチプレクス器 106 復号器 107 ディスプレイ 108 画像サイズ変換部 109 位相計算部 110 ホログラフィック出力系 210 量子化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 喜一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士 通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−220082(JP,A) 特開 平2−248181(JP,A) 特開 平4−290088(JP,A) 特開 平4−369191(JP,A) 特開 平5−122691(JP,A) 特開 平5−83704(JP,A) 特開 平5−30467(JP,A) 特開 平5−316498(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 13/00 H04N 1/41 - 1/419

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データについて高能率符号化を
    行なう量子化手段と、 該量子化手段で符号化されたデータを蓄積するととも
    に、その蓄積情報量に応じて該量子化手段での量子化の
    状態をフィードバック制御するための情報を出力するバ
    ッファと、 該量子化手段によって量子化を行なおうとしている画素
    の現位置を検出する画素位置検出手段と、 高画質を維持する画素範囲に関するパラメータを設定す
    るパラメータ設定手段と、 該画素位置検出手段からの画素の現位置情報と該パラメ
    ータ設定手段からの画素範囲に関するパラメータとを受
    けて、画素の現位置と該パラメータで規定される画素範
    囲との関係で、該量子化手段による量子化の状態を変更
    する制御手段と、 高画質を維持する画素範囲では該バッファの蓄積情報量
    に応じた該量子化手段での量子化状態のフィードバック
    制御が行なわれないよう、該制御手段による量子化状態
    の変更に呼応して該バッファの蓄積情報量を仮想的に変
    更するバッファ容量変更手段と が設けられたことを特徴
    とする、画像データ量子化装置。
  2. 【請求項2】 該パラメータ設定手段が、高画質を維持
    する画素範囲として、該画素範囲の中心の画素の位置と
    該画素範囲の中心からの距離とをパラメータとして設定
    することを特徴とする請求項1記載の画像データ量子化
    装置。
  3. 【請求項3】 該パラメータ設定手段で設定される該画
    素範囲の中心からの距離が、該画素範囲の中心からの絶
    対値のノルムであることを特徴とする請求項2記載の画
    像データ量子化装置。
  4. 【請求項4】 該画素位置検出手段で検出された画素の
    現位置が、該パラメータ設定手段で設定された画素範囲
    から離れるほど、該量子化手段による量子化を粗くする
    ように、該制御手段が構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の画像データ量子化装置。
  5. 【請求項5】 該画素位置検出手段で検出された画素の
    現位置が、該パラメータ設定手段で設定された画素範囲
    内である場合は、高画質度を維持し、該パラメータ設定
    段で設定された画素範囲以外の他の画素範囲である場
    合は、該パラメータ設定手段で設定された画素範囲から
    離れるに従って、段階的に該量子化手段による量子化を
    粗くするように、該制御手段が構成されていることを特
    徴とする請求項4記載の画像データ量子化装置。
  6. 【請求項6】 該画素位置検出手段で検出された画素の
    現位置が、該パラメータ設定手段で設定された画素範囲
    内である場合は、高解像度を維持し、該パラメータ設定
    段で設定された画素範囲以外の他の画素範囲である場
    合は、該パラメータ設定手段で設定された画素範囲から
    離れるに従って、連続的に該量子化手段による量子化を
    粗くするように、該制御手段が構成されていることを特
    徴とする請求項4記載の画像データ量子化装置。
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