JP3201659B2 - 変速機の動力取出し装置 - Google Patents

変速機の動力取出し装置

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JP3201659B2 JP26068492A JP26068492A JP3201659B2 JP 3201659 B2 JP3201659 B2 JP 3201659B2 JP 26068492 A JP26068492 A JP 26068492A JP 26068492 A JP26068492 A JP 26068492A JP 3201659 B2 JP3201659 B2 JP 3201659B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として舶用減速逆
転機において、その減速逆転機から補助機器を駆動する
ため、その減速逆転機の回転軸に直結して取付けられる
動力取出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】舶用減速逆転機においては、補助機器を
駆動するため、減速逆転機の出力軸以外の回転軸に、変
速機構を備えた動力取出し部を設けることが行われてい
る。従来、このような変速機構を備えた動力取出し装置
としては、Vベルト式の無段変速機構を取り付けたも
の、或は、電気式の変速機構を設けたもの等が用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の無段変速式
動力取出し装置を用いたものにおいて、Vベルト式のも
のでは、Vベルトの有効半径を変更するためのプーリの
スライド機構など全体に装置が大きくなり、また、高価
であると言う欠点がある。また、電気式の無段変速機構
も価格的に高価となる欠点があった。
【0004】この発明は、主として舶用減速逆転機にお
いて、コンパクトで且つ安価に無段変速式の動力取出し
を行うことが出来るようにした変速機の動力取出し装置
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、歯車ポンプの歯車軸を変速機の回転
軸に直結し、同じく歯車ポンプのポンプハウジング側に
設けたプーリを作業機などの被駆動機器の連結部とする
とともに、ポンプ吐出側に設けた可変流量調整弁にて前
記回転軸からプーリ側への無段変速を行うようにしたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】変速機の回転軸の動力は、ポンプ吐出側の流路
が完全に解放されていないとき、歯車軸からポンプハウ
ジング側に伝達され、また、その流路の流量を変更する
ことによって、無段階の変速を行うことが出来る。
【0007】
【実施例】図2及び図3は、この発明の動力取出し装置
を備えた舶用減速逆転機の全体図である。図2で示すよ
うに、減速逆転機ケース(1)には、入力軸(2)と出
力軸(3)が平行に軸支され、入力軸(2)が、図示し
ない機関側に直結されるようになっている。入力軸
(2)上には、その入力軸(2)から同じく入力軸
(2)上の遊転小歯車(4)へ動力を伝達するためのク
ラッチ(5)が設けられるとともに、出力軸(3)上に
取付けた出力大歯車(6)が、この小歯車(4)に咬合
して、それら小歯車(4)と大歯車(6)を介して、出
力軸(3)へ動力を伝達するようにしている。そして、
前記減速逆転機ケース(1)の外側面には、その入力軸
(2)の機関側とは反対側の端部に対応して、この発明
の動力取出し装置(7)が取付けられている。(8)
は、この動力取出し装置(7)の外周に設けたプーリで
ある。
【0008】図1が、上記動力取出し装置(7)の詳細
を示しており、図において(11)は、前記入力軸(2)
の端部を被覆するようにして減速逆転機ケース(1)へ
取付けられる概略筒状の取付け台であり、この取付け台
(11)には、図の下側に作動流体の入口通路(12)が、
同じく図の上部側に出口通路(13)が形成されている。
この取付け台(11)の中空部には、継手部材(14)の軸
部(15)が、後端側から回転自在に挿入して取付けられ
るとともに、その継手部材(14)の後側面に、歯車ポン
プ(16)が一体に取付けられている。この歯車ポンプ
(16)のポンプ軸(17)が、継手部材(14)の筒状の軸
部(15)から取付け台(11)を貫通するようにして内装
した中間軸(18)によって、前記入力軸(2)へ一体に
回転するようカップリング(19)で連結されている。
【0009】取付け台(11)の外周には、軸受(20)を
介して前記のプーリ(8)が回転自在に軸支されるとと
もに、このプーリ(8)が継手部材(14)外周のフラン
ジ部へ、ボルト(21)によって固定されている。また、
プーリ(8)の前部側には、ボルト(22)によってシー
ルフランジ(9)が一体に取付けられており、このシー
ルフランジ(9)の外周と取付け台(11)外周部の外筒
部(23)との間に、オイルシール(24)が設けられてい
る。
【0010】取付け台(11)の前記入口通路(12)は、
継手部材(14)を貫通して歯車ポンプ(6)の入口側に
連通されるとともに、同じく歯車ポンプ(6)の出口
は、継手部材(14)を貫通して前記の出口通路(13)に
連通している。更にその出口通路(13)の出口側は、排
出通路(25)を介してドレーン(26)側に連通されてお
り、この排出通路(25)の途中には、その通路(25)を
開閉する切換弁(27)と、その切換弁(27)の上流側に
おいて排出通路(25)からの排出量を調整する可変調圧
弁(28)が配置されている。
【0011】上記において、歯車ポンプ(16)は、その
ハウジング(29)が、継手部材(14)を介してプーリ
(8)側に一体に回転するよう連結され、他方ポンプ軸
(17)が、前記のように中間軸(18)を介して入力軸
(2)と一体に回転するよう連結されている。このよう
な構造において、常時回転する入力軸(2)の回転に伴
ってポンプ軸(17)が回転する。このとき、切換弁(2
7)によって排出通路(25)が開かれた状態にある時
は、その歯車ポンプ(16)のポンプ作用により、単純に
入口通路(12)から作動流体を吸い込んで排出通路(2
5)側に排出されるのみであり、その歯車ポンプ(6)
のハウジング(29)すなわちプーリ(8)は回転しな
い。そして、切換弁(27)を切換えて、排出通路(25)
を閉じると、歯車ポンプ(6)の吐出が阻害されるた
め、その反作用としてポンプハウジング(29)が回転
し、これに伴って、プーリ(8)が回転し、このプーリ
(8)を介して、このプーリ(8)に連結された補助機
器等が駆動されることになる。更に、この状態におい
て、前記可変調圧弁(28)を調整することにより、その
可変調圧弁(28)からドレーン(26)側への逃がし量を
変更すれば、その逃がし量に応じてポンプハウジング
(29)の回転速度が変わることになる。そのため、この
可変調圧弁(28)の調圧により、無段階にそのポンプハ
ウジング(29)すなわちプーリ(8)の回転を調整する
ことが可能となる。
【0012】なお、実施例の歯車ポンプ(6)は内接型
のものを示しているが、外接型のものであっても良いこ
とは勿論である。
【0013】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、歯車
式ポンプの歯車軸を変速機の回転軸に直結し、そのポン
プのハウジング外周に設けたプーリと補助機器のプーリ
とにベルトを巻掛けるだけで良く、また、ポンプ吐出側
に流量調整弁を設けるだけで、完全な無段変速を行うこ
とが出来るので、従来のVベルト式の無段変速装置を設
ける場合に比較して、全体にコンパクトで、且つ安価に
装備することが出来る。また、電気式の変速装置を設け
る場合に比較しても安価である。更に、このような歯車
ポンプにおいては、出力側に大きな負荷がかかった場合
でも、回転数が変わるのみで入力側に過負荷が作用する
ことがなく、装置の安全性が高いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す歯車ポンプ式動力取出
し装置の縦断面図である。
【図2】この発明の動力取出し装置を備えた舶用減速逆
転機の縦断面図である。
【図3】同じく舶用減速逆転機の後部側から見た側面図
である。
【符号の説明】
(2) 入力軸 (6) 歯車ポンプ (8) プーリ (17) 歯車軸 (28) 可変流量調整弁 (29) ポンプハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 37/02,37/06,39/36 B63H 23/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車ポンプの歯車軸を変速機の回転軸に
    直結し、同じく歯車ポンプのポンプハウジング側に設け
    たプーリを作業機などの被駆動機器の連結部とするとと
    もに、ポンプ吐出側に設けた可変流量調整弁にて前記回
    転軸からプーリ側への無段変速を行うようにしたことを
    特徴とする変速機の動力取出し装置。
JP26068492A 1992-09-02 1992-09-02 変速機の動力取出し装置 Expired - Fee Related JP3201659B2 (ja)

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JPH0681927A JPH0681927A (ja) 1994-03-22
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