JP3201638B2 - 焦点距離可変レンズ付光ファイバー - Google Patents

焦点距離可変レンズ付光ファイバー

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JP3201638B2
JP3201638B2 JP05063292A JP5063292A JP3201638B2 JP 3201638 B2 JP3201638 B2 JP 3201638B2 JP 05063292 A JP05063292 A JP 05063292A JP 5063292 A JP5063292 A JP 5063292A JP 3201638 B2 JP3201638 B2 JP 3201638B2
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lens
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦点距離を可変にした
光結合レンズを備える焦点距離可変レンズ付光ファイバ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来のレンズ付光ファイバー
を示す。この場合、光ファイバーの先端側に単体のレン
ズを固定している。これにより、点Aの光源からの光を
光ファイバーの先端部に集光していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のレンズ
付光ファイバーでは、点光源が移動するとこの点光源か
らの光を光ファイバーの先端部に集光できないといった
問題があった。このことを具体的に説明する。まず、点
Aの光源からの光を光ファイバーの先端部に集光する場
合について考えてみると、レンズの焦点距離がfであれ
ば、各点の距離s1 、s2 は、 1/s1 +1/s2 =1/f となる。次に、光源が点Aから点A´に移動した場合に
ついて考える。光源の移動によって各点の距離s1 ´、
2 ´は、 1/s1 ´+1/s2 ´=1/f となるので、結像点が点Bに移動し、もはや光源からの
光を光ファイバーの先端部に集光できない。
【0004】この場合、敢えて光源からの光を光ファイ
バーの先端部に集光しようとするならば、レンズを一々
交換することも可能であるが現実的でない。また、カメ
ラレンズのように複数のレンズを組み合わせたものを用
い、各レンズの位置関係を機械的に変えて焦点位置を調
節することも可能であるが、機械機構の存在によって装
置が大形化する。さらに、液晶マイクロレンズを用いる
ことも可能であるが、かかる液晶マイクロレンズは製作
が困難で、応答が遅いといった問題がある。
【0005】そこで、本発明は、小形で、簡易に作製可
能で、応答の速い焦点距離可変レンズ付光ファイバーを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る焦点距離可変レンズ付光ファイバー
は、電圧発生装置と、電気光学効果を有しない光学材料
からなる屈折率固定部材と電気光学材料からなる屈折率
変化部材とを接合して形成することで、電界強度に応じ
て屈折率が変化するようにした集光部材と、この集光部
材に電圧発生装置が発生した電圧を印加することによっ
て集光部材の焦点距離を変化させる電極手段とを有する
光結合部材と、光結合部材の光軸に整合された端部を有
する光ファイバーとを備え、屈折率固定部材が電流で励
起された半導体レーザー増幅器であり、光結合部材が光
増幅部を兼ねることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記焦点距離可変レンズ付光ファイバーによれ
ば、電極手段が、電気光学材料からなる集光部材に電圧
発生装置からの電圧を印加することによって集光部材の
焦点距離を変化させることとしているので、電圧発生装
置からの電圧の操作のみによって、簡易かつ迅速に焦点
距離を調節することができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しつ
つ簡単に説明する。
【0009】図1は第1実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーの断面を示した図である。光ファイバー2
の先端部には、ホルダ4が固定されている。このホルダ
4内には、光ファイバー2にアライメントされて光結合
装置6が固定される。光結合装置6は、集光部材6a、
6bと、この集光部材6a、6bの両表面上に形成され
た一対の透明電極6c、6dとから構成される。この集
光部材6a、6bは、電界によって屈折率が変化する電
気光学材料から形成した凸レンズ状の部材6aと、屈折
率が変化しない非電気光学材料から形成した凹レンズ状
の部材6bとを貼合わせている。また、透明電極6c、
6dには、可変電圧源からの制御された電圧が図面左右
すなわち光結合装置6の光軸方向に印加され、電気光学
材料からなる部材6aの屈折率を変化させる。
【0010】部材6aの材料としては、LiTaO3
LiNbO3 、ZnTe、GaAs、ポリマ等を使用す
ることができ、部材6bの材質としては、上記材料と同
一の比誘電率を有すると共に屈折率が異なるものを使用
することができる。この場合、各集光部材の接合面は一
定の曲率を持ち、図面左右方向に延びる光結合装置6の
光軸を中心に対称な形状となっている。また、透明電極
6c、6dが形成された各集光部材の両外側面である入
射面及び出射面は互いに平行になっている。
【0011】図2は図1のレンズ付光ファイバーの動作
原理を説明した図である。透明電極6c、6dに電源8
からの適当な電圧Vを印加すると、集光部材6a、6b
内の誘電率は均一なので、その内部での電界は、 E=V/d と一様になる。この場合、電気光学材料からなる部材6
aの屈折率n0 は、ポッケルス効果に起因して電界強度
に依存しつつ変動する。一方、非電気光学材料からなる
部材6bの屈折率n1 は変動しない。ここで、電界が形
成されていないときの部材6aの屈折率をn0 ´とする
と、 n0 =n0 ´+Δn0 となる。ここで、 Δn0 =C・E(C:比例定数) である。さらに、内部電界Eは電圧Vに比例して一様で
あるので、 Δn0 =C´・V(C´:比例定数) の関係がなりたつ。一方、部材6aの焦点距離f0 は、
部材6aと部材6bの接合面の曲率をRとすると、 1/f0 =(n0 −1)/R と表すことができ、部材6bの焦点距離f1 は、 1/f1 =(n1 −1)/R と表すことができる。したがって、部材6aと部材6b
とを貼合わせた合成の焦点距離、すなわち光結合装置6
の焦点距離fは、 1/f=1/f0 −1/f1 =(n0 −n1 )/R =(n0 ´+Δn0 −n1 )/R =(n0 ´−n1 +C´V)/R となる。したがって、n0 ´、n1 、Rが一定であるの
で、(n0 ´−n1 )/R=aとし、C´/R=bとす
るならば、 1/f=a+bV となる。つまり、電源8からの電圧Vによって光結合装
置6の焦点距離fを任意に変更することができる。
【0012】以上の現象を利用すれば、光結合装置6の
焦点距離fを、発光体、物体等の点光源の位置に応じて
電源電圧によって簡易にかつ迅速に変化させることがで
きるので、点光源の像を光ファイバーの端面に過たず集
光させることができる。これにより、点光源の位置にか
かわらずこの点光源からの光を光ファイバー2に結合す
ることができる。なお、この場合、光ファイバー2の端
面からこれに近接する点に光を供給する場合にも、電源
電圧の変更によって照射位置を任意に変更することがで
きる。
【0013】以上の説明では、電気光学材料の部材6a
側の接合面が凸型となっているが、用途によってはこれ
を凹型としてもよい。また、電気光学材料の部材6aと
非電気光学材料の部材6bとの比誘電率を等しくした
が、異なる比誘電率のものを使用しても同様の結果が得
られる。例えば、非電気光学材料を空気あるいは真空と
し、透明電極6dを薄膜状に形成するようにしても良
い。
【0014】図3は第2実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーを示した図である。図3(a)はその斜視
図を示し、図3(b)は光結合装置の側面図を示す。こ
の場合、第1実施例の焦点距離可変レンズ付光ファイバ
ーとは光結合装置が異なる。この光結合装置16は、集
光部材16a、16bと、この集光部材16a、16b
の上下両側面上に形成された一対の電極16c、16d
とから構成される。この集光部材16a、16bは、電
界によって屈折率が変化する電気光学材料からなる円柱
状の部材16aと、屈折率が変化しない非電気光学材料
からなる円筒状の部材16bとを合わせて形成してい
る。この場合、円柱状の部材16aの左側端面は一定の
曲率を持つレンズ状に突起し、その右側端面は平面にな
っている。ただし、16b光入射端面あるいは16a光
出射端面に曲率を持たせても良い。また、電極16c、
16dが形成された円筒状の部材16bの上下両側面は
互いに平行になっている。電極16c、16dには、可
変電圧源8からの制御された電圧が図面上下すなわち光
結合装置16の光軸に垂直な方向に印加され、電気光学
材料からなる部材16aの屈折率を変化させる。この場
合、電気光学材料の選択や結晶の切出し方によって、光
軸に垂直な方向の電界によって光軸方向に進行する光に
対する屈折率を変化させることができる。
【0015】図3の焦点距離可変レンズ付光ファイバー
の動作について説明する。図示の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーでは、電極16c、16dに印加する電圧
によって円柱状の部材16a本体の屈折率を変化させる
ことができる。これにより、光結合装置16の焦点距離
fを適宜変化させることができ、点光源の位置の変動に
かかわらずこの点光源からの光を簡易に光ファイバー2
に結合することができる。なお、この場合、電極16
c、16dを透明に形成する必要がない。また、光結合
装置16に入射面及び出射面に透明電極を形成していな
いので、光学的には理想的に透過率を高めることができ
る。また、第1実施例と同様、電気光学材料からなる部
材16aと非電気光学材料からなる部材16bの比誘電
率が異っていても動作する。
【0016】図4は第3実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーを示した図で、図4(a)はその斜視図を
示し、図4(b)は光結合装置の側面図を示す。この場
合も、第1実施例の焦点距離可変レンズ付光ファイバー
とは光結合装置が異なる。この光結合装置26は、集光
部材26a、26bと、この集光部材26a、26bの
入出射面上に形成された一対の透明電極26c、26d
とから構成される。この集光部材26a、26bは、電
気光学材料からなるフレネルレンズ状の部材26aと、
非電気光学材料からなる部材26bとを接合して形成し
ている。この場合、fの変化量は26aの厚さに依存し
ないので、図5に示すように、光結合装置26を薄膜状
に形成することができる。非電気光学材料26bがなく
ても動作する。
【0017】図4の第3実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーの動作について説明する。図示の焦点距離
可変レンズ付光ファイバーでは、透明電極26c、26
dに印加する電圧によってフレネルレンズ状の部材26
aの屈折率を変化させることができる。フレネルレンズ
は単にレンズとして作用し、fの変化を生じるのは26
a、26cの境界におけるスネルの法則である。26a
の屈折率の変化に伴いスネルの法則に従って光の屈折角
が変化し、fが変化する。これにより、光結合装置26
の焦点距離fを適宜変化させることができ、点光源の位
置の変動にかかわらずこの点光源からの光を簡易に光フ
ァイバー2に結合することができる。
【0018】図6は第4実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーを示す。この場合も、第1実施例の焦点距
離可変レンズ付光ファイバーとは光結合装置が異なる。
光結合装置36は、分布屈折率型レンズの集光部材36
aと、この集光部材36aの入出射面上に形成された一
対の透明電極36c、36dとから構成される。この集
光部材36aは、円柱状の電気光学材料からなるロッド
レンズで、その光軸中心からの距離によって屈折率が変
化し、光軸の中心に近いほど屈折率が高くなっている。
このような屈折率分布の仕方によって光結合装置36の
焦点距離が変わる。
【0019】図6の第4実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーの動作について説明する。図示の焦点距離
可変レンズ付光ファイバーでは、透明電極36c、36
dに印加する電圧によって集光部材36aの屈折率を変
化させることができる。この場合、印加電圧の増加に応
じて集光部材36aの光軸近傍とその周辺の屈折率差が
減少するように、集光部材36aの材質、結晶軸の切出
し方、不純物ドープ等を調節することにより、集光部材
36aの屈折率変化に対応して光結合装置36の焦点距
離fを適宜変化させることができ、点光源の位置の変動
にかかわらずこの点光源からの光を簡易に光ファイバー
2に結合することができる。
【0020】図7は、第4実施例の焦点距離可変レンズ
付光ファイバーの動作を具体的に説明した図である。図
に示すように、集光部材36aに印加する電圧の増加
(0→V1 →V2 )にしたがって、光結合装置36の焦
点距離が長くなる。なお、本実施例は、電気光学材料の
み使用し、非電気光学材料を接合する必要がないので、
第1実施例等に比較してその作製が比較的簡単である。
【0021】以上、第4実施例の説明では、電圧の印加
にともなって集光部材36aの光軸近傍とその周辺の屈
折率差を減少させる例を示したが、かかる屈折率差が増
大するように集光部材36aを形成することもできる。
また、上記実施例では、集光部材を凸レンズ型の正の屈
折力を有するものとして説明したが、負の屈折力を有す
るものを用い、更に他のレンズ等と組み合わせることも
可能である。さらに、上記第2実施例と同様に、電圧の
印加を光の伝搬方向に垂直な方向から行ってもよい。
【0022】図8は第5実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーを示した図で、図8(a)はその斜視図を
示し、図8(b)は光結合装置の側面図を示す。この場
合も、第1実施例の焦点距離可変レンズ付光ファイバー
とは光結合装置が異なる。この光結合装置46は、集光
部材46aと、集光部材46aの入出射面上に形成され
た一対の透明電極46c、46dと、透明電極46dの
図面左側に設けられたレンズ46eとから構成される。
この集光部材46aは円柱状の一様な電気光学材料から
なる。また、レンズ46eは2次元フレネル帯板から構
成している。2次元フレネル帯板は同心円状に透過分布
を持つもので、入射した光は回折することによって集光
される。
【0023】図8の第5実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーの動作について説明する。図示の焦点距離
可変レンズ付光ファイバーでは、透明電極46c、46
dに印加する電圧によって集光部材46aの屈折率を変
化させることができる。すなわち、第3実施例の原理と
同様スネルの法則にしたがって透明電極46dと集光部
材46aとの界面の屈折率差が変化し、集光部材46a
への光の入射角が変化する。この結果、光結合装置46
の焦点距離fを印加電圧の増大に応じて減少させること
ができ、点光源の位置の変動にかかわらずこの点光源か
らの光を簡易に光ファイバー2に結合することができ
る。
【0024】なお、上記実施例では、印加電圧の増大に
ともなって屈折率が減少する電気光学材料を用いていた
が、印加電圧の増大にともなって屈折率が増大するもの
を用いていてもよい。
【0025】図9は第6実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーを示す。この場合、第6実施例の焦点距離
可変レンズ付光ファイバーと印加する電界の方向が異な
る。光結合装置56は、集光部材56aと、その上下に
設けられた一対の電極56c、56dと、レンズ56e
とから構成される。この集光部材56aは角柱状の電気
光学材料からなり、レンズ56eは2次元フレネル帯板
から構成されている。
【0026】図9の第6実施例の焦点距離可変レンズ付
光ファイバーの動作について説明する。図示の焦点距離
可変レンズ付光ファイバーでは、電極56c、56dに
印加する電圧によって集光部材56aの屈折率を変化さ
せることができる。集光部材56aへの光の入射角が変
化する結果として、光結合装置56の焦点距離fを適宜
変化させることができ、点光源の位置の変動にかかわら
ずこの点光源からの光を簡易に光ファイバー2に結合す
ることができる。
【0027】図10は第7実施例のレンズ付光ファイバ
ーを示す図で、図10(a)はその斜視図を示し、図1
0(b)は図10(a)の光結合装置の構造を示す。こ
の場合、第1実施例のレンズ付光ファイバーとは光結合
装置が異なり、屈折率分布を制御して焦点距離を変化さ
せる。光結合装置66は、集光部材66aと、この集光
部材66aの入出射面上に形成された透明電極66c、
66dとから構成される。この集光部材66aは、円柱
状の電気光学材料からなり、電界が強いほど屈折率が大
きくなるような材料及び結晶軸のとり方をしている。ま
た、入射面側の透明電極66dは、複数の同心状の電極
要素を備え、各電極66dは異なる電圧の電源8a〜8
bに接続される。
【0028】図10の第7実施例のレンズ付光ファイバ
ーの動作について説明する。図示のレンズ付光ファイバ
ーでは、透明電極66c、66dに印加する電圧によっ
て集光部材66aの屈折率を変化させることができる。
この場合、各電極66dは異なる電圧の電源8a〜8d
に接続されていて、中心の電極66dほど電圧が高くな
っている(V1 >V2 >V3 >V4 )。このため、集光
部材66aは、その光軸からの距離によって屈折率が光
軸に近いほど屈折率が高くなる分布を有する。この結
果、入射光を出射面に焦光することができる。ここで、
集光部材66aの光軸近傍とその周辺の屈折率差が減少
するように、電源8a〜8dの電圧V1 、V2 、V3
4 を調節することにより、集光部材66aの屈折率分
布の変化に対応して光結合装置66の焦点距離fを適宜
変化させることができ、点光源の位置の変動にかかわら
ずこの点光源からの光を簡易に光ファイバー2に結合す
ることができる。
【0029】なお、図10では、ほぼ理想的に電界が形
成される場合を示したが、クロストークなどで屈折率分
布は光の進行方向に66cに近づくほど滑らかになる。
以上説明したいくつかの実施例において、光結合装置を
構成する電気光学材料がZnTe,GaAs等の半導体
である場合、光結合装置に光増幅器を兼用させることが
できる。
【0030】以下、参考例として、上記実施例のレンズ
付光ファイバーを応用したものをいくつか説明する。図
11は、上記実施例のレンズ付光ファイバーの応用例を
示したもので、光結合装置の焦点距離を自動制御し得る
装置を示した図である。光結合装置106は、第1実施
例等と同様のものを用いている。図面の左右方向に変移
する光源からの光は光結合装置106によってその後端
面に接続された光ファイバー102の端面に集光され
る。この光ファイバー102の一端に入射した光は、そ
の他端に接続されたファイバカプラ108で分岐され
る。ファイバカプラ108を直進した光は、光ファイバ
ー110をへて外部に出力される。ファイバカプラ10
8で部分的に分岐された光は、光ファイバー112をへ
て光検出器114で電気信号に変換される。制御部11
6は、光検出器114からの電気信号に基づいて、光結
合装置106の入出力面に設けられた一対の電極106
c、106dに印加する電圧を制御して光結合装置10
6の焦点距離を調節する。具体的には、光結合装置10
6の焦点距離を調節して光源から光ファイバー102に
結合する光量を一定に保ったり、その光量の最大値を求
めてこの値に出力光を保持したりすることができる。
【0031】図12は、図11の装置の動作を示した図
で、装置の動作時における電極制御電圧Vと出力光の強
度との関係を示したグラフである。この場合、例えば電
極制御電圧をV0 になるように制御すれば、変移する光
源から光ファイバーへの光結合を最大にすることができ
る。
【0032】図13は上記実施例のレンズ付光ファイバ
ーの応用例を示したもので、出力段に光増幅器を設けた
装置を示した図である。光結合装置106は、第4実施
例、第5実施例等と同様のものを用いている。光源から
の光は光結合装置106によってその後端面に接続され
た光ファイバー102の端面に集光される。この光ファ
イバー102の一端に入射した光は、その他端に設けら
れた接続された光増幅器120で増幅されて外部に出力
される。光増幅器120には、電流励起されたTWA
(半導体光増幅器)、半導体レーザー励起された希土類
ドープファイバ等を用いることができる。なお、光増幅
器として希土類ドープファイバを用いた場合、光ファイ
バー102に光増幅器を兼用させることもできる。さら
に、図示の場合の変形として、光ファイバー102と光
結合装置106との間に光増幅器120を配置してもよ
い。
【0033】以上の説明から明らかなように、上記のよ
うな光増幅器120の使用は、光ファイバー102の出
力が小さくなってしまった場合、後段に十分な光出力が
欲しい場合等に有効なものとなる。
【0034】図14は、上記実施例のレンズ付光ファイ
バーの応用したファイバカメラを示したもので、光ファ
イバーとして複数の光ファイバーからなるファイバ束を
用いた装置を示した図である。対象物からの光は、ケー
ブル130の先端に収容された光結合装置で結像されて
ファイバ束の端面に結合される。この場合、ケーブル1
30端の光結合装置に印加される電圧は焦点コントロー
ラ134によって制御されている。ファイバ束に結合さ
れた光は、テレビカメラ132によって対象物の像とし
て検出される。対象物の像は、モニタ136で拡大表示
される。この場合、テレビカメラ132の出力に基づい
て焦点コントローラ134を制御することもできる。
【0035】図15はケーブル130の先端部を拡大し
た図を示す部分断面図で、図15(a)は第4実施例等
と同様の光結合装置を用いた場合を示し、図15(b)
及び(c)は上記と異なる光結合装置を用いた場合を示
す。まず、図15(a)の場合について説明する。可と
う性シース141内には、ファイバ束142と光結合装
置146とがアライメントされて固定されている。対象
物からの光は光結合装置146によってその後端面に結
像される。この像の各画素は、ファイバ束142を形成
する各光ファイバーごとに個別に伝送されてテレビカメ
ラ142で検出される。なお、シース141内には、光
結合装置146の両電極146c、146dに電圧を供
給するための配線146fも設けられている。以上のよ
うな装置によれば、ケーブル130の先端近傍の対象物
の像を2次元的情報として検出することができる。ただ
し、上記の装置の場合、光ファイバーのクラッド部がコ
アの面積に比べ格段に広いので、光ファイバーへの結合
効率がよくない。
【0036】図15(b)の光結合装置は、図15
(a)の光結合装置を変形したレンズアレイ246から
なる。ファイバ束142の各光ファイバーごとにレンズ
アレイ246を構成するロッドレンズが結合されてい
る。各ロッドレンズは、ファイバ束142に向かってコ
ア径が減少するテーパ状のコアを有する。かかるレンズ
アレイ246の使用により、結合効率が向上する。この
ように結合効率を高めることで、暗い場所でも対象物の
像検出の能力を高めることができ、内視鏡等の分野への
応用が可能になる。ただし、内視鏡に利用する場合、レ
ンズアレイ246に印加している電圧が体内に加わらな
いように絶縁等の被覆が必要となる。また、内視鏡等の
分野への応用等において、光ファイバー束の全体の径が
小さいことが要求される場合には光ファイバー束142
の個々の光ファイバー径が光の進行方向に徐々に小さく
なり、また、体外部分では逆に徐々に大きくなるような
テーパー状の光ファイバーを利用すると良い。
【0037】図15(c)の光結合装置は、図15
(a)のレンズを2段に結合したものである。各レンズ
246、346は、146とほぼ同様の構成を有し、そ
れぞれが独立の電源350a、350bによって制御さ
れる。かかる2段のレンズ246、346の使用によ
り、ズームレンズ等、一つのレンズで構成できない光学
系をファイバ束142の端部に形成することができる。
かかる装置を用いれば拡大率可変で像の観察が行なえ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るレン
ズ付光ファイバーによれば、電極手段が、電気光学材料
からなる集光部材に電圧発生装置からの電圧を印加する
ことによって集光部材の焦点距離を変化させることとし
ているので、電圧発生装置からの電圧の操作のみによっ
て、簡易かつ迅速に焦点距離を調節することができる。
しかも、電気光学材料に印加する電圧の調節のみによっ
て集光部材の焦点距離を変化させているので、装置自体
を小形のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のレンズ付光ファイバーの構造を示
す図。
【図2】第1実施例の動作を説明する図。
【図3】第2実施例のレンズ付光ファイバーの構造を示
す図。
【図4】第3実施例のレンズ付光ファイバーの構造を示
す図。
【図5】図4のレンズ付光ファイバーを構成する光結合
装置の変形例を示す図。
【図6】第4実施例のレンズ付光ファイバーの構造を示
す図。
【図7】第1実施例の動作を説明する図。
【図8】第5実施例のレンズ付光ファイバーの構造を示
す図。
【図9】第6実施例のレンズ付光ファイバーの構造を示
す図。
【図10】第7実施例のレンズ付光ファイバーの構造を
示す図。
【図11】実施例のレンズ付光ファイバーの一応用例を
示す図。
【図12】図11の装置の動作を説明する図。
【図13】実施例のレンズ付光ファイバーの別の応用例
を示す図。
【図14】実施例のレンズ付光ファイバーの別の応用例
を示す図。
【図15】図14のレンズ付光ファイバーの要部の構造
を示した図。
【図16】従来のレンズ付光ファイバーの構造を示す
図。
【符号の説明】
2…光ファイバー、6…光結合手段、6c、6d…電極
手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−105117(JP,A) 特開 昭61−35407(JP,A) 特開 昭61−156221(JP,A) 特開 昭61−160715(JP,A) 特開 平2−42401(JP,A) 実開 昭60−98815(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24 - 6/43 G02F 1/03 G02F 1/29 - 1/295 H01S 3/00 - 3/30 H01S 5/00 - 5/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧発生装置と、 電気光学効果を有しない光学材料からなる屈折率固定部
    材と電気光学材料からなる屈折率変化部材とを接合して
    形成することで、電界強度に応じて屈折率が変化するよ
    うにした集光部材と、該集光部材に前記電圧発生装置が
    発生した電圧を印加することによって前記集光部材の焦
    点距離を変化させる電極手段とを有する光結合部材と、 前記光結合部材の光軸に整合された端部を有する光ファ
    イバーと、 を備え、 前記屈折率固定部材が電流で励起された半導体レーザー
    増幅器であり、前記光結合部材が光増幅部を兼ねること
    を特徴とする焦点距離可変レンズ付光ファイバー。
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